説明

間仕切りパネルの接天接床装置

【課題】パネルの接天操作及び接床操作を容易かつ迅速に行いながら騒音の発生を防止し、かつコストを低減し得る間仕切りパネルの接天接床装置を提供する。
【解決手段】ハンガーレールに沿って複数枚のパネルを移動可能に支持し、パネルを召し合わせて室内空間を区画可能とし、各パネルには付勢手段の付勢力で動作する接天部材及び接床部材と、接天部材及び接床部材を操作する操作ユニットを備えた間仕切りパネルにおいて、操作ユニット28には、付勢手段の付勢力に抗して接天部材及び接床部材を非作動位置に保持する収納カム33と、収納カム33の動作を解除する開放カム40と、付勢手段の付勢力による接天部材及び接床部材の動作速度を抑制する速度抑制装置46とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、室内空間を適宜に区画する間仕切りパネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
間仕切りパネルは、多数枚のパネルがハンガーレールに沿って移動可能に支持され、各パネルをハンガーレールに沿って引き出して召し合わせることにより、室内空間を適宜に区画可能である。
【0003】
十分な遮音性及び気密性を備えた間仕切りパネルでは、パネルの重量が嵩むため、操作性を向上させるためにモータの駆動力を使用してパネルを移動させる構成としたものが実用化されている。このような間仕切りパネルでは、操作スイッチの操作により、各パネルを自走させて、ハンガーレールに沿って引き出し操作、あるいは畳み込み操作が可能となっている。
【0004】
また、各パネルには接天装置及び接床装置が備えられ、各パネルが召し合わされた状態で接天部材が天井面に押し付けられるとともに、接床部材が床面に押し付けられて、遮音性及び気密性が確保される。
【0005】
図10は、接天部材及び接床部材を駆動する駆動装置の一例を示す。すなわち、駆動軸1により回転される円板2の外周部に連接棒3a,3bが取着され、その円板2の回転に基づいて上下動する連接棒3a,3bにより接天装置及び接床装置が駆動される。円板2はパネルの厚み方向に配設され、駆動軸1はパネルの幅方向に沿って配設されている。
【0006】
特許文献1には、上記のようなモータの駆動力で接天装置及び接床装置を駆動する間仕切りパネルが開示されている。
特許文献2には、接天装置及び接床装置を駆動するリンク機構が開示されている。
【特許文献1】特開平11−124932号公報
【特許文献2】実開平4−27091号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
モータの駆動力を利用する間仕切りパネルでは、モータの動作を制御する制御装置が必要であり、その制御装置自身のコスト及びメンテナンスコストが高くなるという問題点がある。
【0008】
また、図10に示す構成では、接天装置及び接床装置の昇降ストロークは円板2の直径以上とすることはできず、昇降ストロークを大きくするためには円板2の直径を大きくする必要がある。円板2の直径を大きくすると、その円板2をパネル内に収容するためにパネルの厚みが増大し、その厚みの増大にともなって、パネルの強度を十分に確保するための補強材が必要となることから、パネルの重量が増大する。
【0009】
一方、接天部材及び接床部材をばねの力でパネルから突出させて天井面及び床面に圧接させるようにした接天装置及び接床装置も提案されているが、接天部材及び接床部材が天井面及び床面に衝突するため、騒音が発生するという問題点がある。
【0010】
この発明の目的は、パネルの接天操作及び接床操作を容易かつ迅速に行いながら騒音の発生を防止し、かつコストを低減し得る間仕切りパネルの接天接床装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1では、ハンガーレールに沿って複数枚のパネルを移動可能に支持し、前記パネルを召し合わせて室内空間を区画可能とし、前記各パネルには付勢手段の付勢力で動作する接天部材及び接床部材と、前記接天部材及び接床部材を操作する操作ユニットを備えた間仕切りパネルにおいて、前記操作ユニットには、前記付勢手段の付勢力に抗して前記接天部材及び接床部材を非作動位置に保持する収納カムと、前記収納カムの動作を解除する開放カムと、前記付勢手段の付勢力による前記接天部材及び接床部材の動作速度を抑制する速度抑制装置とを備えた。
【0012】
請求項2では、前記操作ユニットの操作に基づいて回転する駆動軸を前記パネルの縦枠間に回転可能に支持し、前記駆動軸には該駆動軸の回転動作を昇降動作に変換するクランク装置を接続し、前記クランク装置と前記接天部材及び接床部材とをそれぞれ連結棒で接続し、前記クランク装置は、前記駆動軸とともに回転する回動部材と、前記回動部材の両端と前記連結棒とをそれぞれ連結する一対のクランク材と、前記クランク材は円弧状にかつ互いに逆方向に湾曲することとを備えた。
【0013】
請求項3では、前記収納カム及び開放カムには、逆回転操作防止手段を備えた。
請求項4では、前記駆動軸の回転速度を抑制するロータリーダンパーを前記速度抑制装置として前記パネル内に設けた。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、パネルの接天操作及び接床操作を容易かつ迅速に行いながら騒音の発生を防止し、かつコストを低減し得る間仕切りパネルの接天接床装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。図1に示す間仕切りパネルは、天井面に沿って配設されるハンガーレール11に多数枚のパネル12がそれぞれランナー13を介して移動可能に支持されている。
【0016】
ハンガーレール11の一端側に位置する壁面には、召し合わせ框14が取着され、先頭のパネル12を召し合わせ可能となっている。また、先頭のパネル12を召し合わせ框14に召し合わせた状態で、後続のパネル12を先行するパネル12に順次召し合わせ可能となっている。
【0017】
各パネル12の上縁部には、接天部材15が上下動可能に支持され、各パネル12の下縁部には接床部材16が上下動可能に支持され、その接天部材15及び接床部材16は図2及び図3(b)に示すようにパネル12内に配設される接天接床装置17により昇降駆動される。
【0018】
前記接天接床装置17は、パネル12の縦枠18間に駆動軸19が回転可能に支持され、その駆動軸19の中間部にクランク装置20が取着されている。クランク装置20には上部連結棒21の下端部と、下部連結棒22の上端部が連結され、上部連結棒21の上端に前記接天部材15が取着され、下部連結棒22の下端に前記接床部材16が取着される。
【0019】
前記接天部材15はパネル12の上枠23を支点とするコイルスプリング(付勢手段)24aにより常に上方へ付勢され、前記接床部材16はパネル12の下枠25を支点とするコイルスプリング(付勢手段)24bにより常に下方へ付勢されている。
【0020】
前記クランク装置20の具体的構成を図6〜図8に従って説明する。前記駆動軸19は長円状の回動板(回動部材)26の中間部に嵌着固定され、その回動板26の両端部にクランク材27a,27bの一端が回動可能に連結されている。また、前記クランク材27aの他端に前記上部連結棒21の下端部が接続され、前記クランク材27bの他端に前記下部連結棒22の上端部が接続されている。
【0021】
前記クランク材27a,27bは、円弧状に湾曲した形状であり、図8に示すようにクランク材27a,27bが回動板26の上下に位置する状態では、互いに逆方向に湾曲するように取着されている。また、クランク材27a,27bの内側の円弧は、前記駆動軸19の径より大きい径で形成される。
【0022】
また、図8に示す状態から駆動軸19の回転に基づいて回動板26が矢印A方向に180度回動すると、図7に示すように、上部連結棒21が下降し、下部連結棒22が上昇する。このとき、クランク材27a,27bは駆動軸19を回避し、同駆動軸19の周囲を取り囲むように位置する。
【0023】
また、図9に示すように、回動板26は同方向にさらに90度回動可能であり、このとき上部連結棒21がさらに下降し、下部連結棒22がさらに上昇する。
前記駆動軸19の一端は、前記パネル12の一方の縦枠18に取着される操作ユニット28に接続される。その操作ユニット28の具体的構成を図4及び図5に従って説明する。
【0024】
前記駆動軸19の端部は、前記縦枠18に固定されたケース29に回転可能に支持されるとともに、その先端はパネル12の召し合わせ面に露出されてハンドル受け30が嵌着されている。また、駆動軸19の先端には四角孔31が開口され、その四角孔31に図1に示す操作ハンドル32を嵌合可能となっている。従って、四角孔31に操作ハンドル32を嵌合して回転操作することにより、駆動軸19を回転操作可能となっている。
【0025】
前記ケース29内において、前記駆動軸19には略円板状の収納カム33が固着され、その収納カム33には該収納カム33の径方向外側に突出する係止部34a,34bが点対称状に2箇所形成されている。
【0026】
前記収納カム33の外周部において、前記係止部34a,34bの中間部には、前記駆動軸19の軸方向に突出する突起35が形成され、収納カム33の回動にともなう突起35の移動軌跡上にはケース29から突出するストッパ36が設けられている。従って、収納カム33は突起35がストッパ36に当接するまでの範囲で回動可能である。
【0027】
前記ケース29内において、前記収納カム33の下方には開放板37が上下動可能に支持されている。前記開放板37とケース29の底辺との間にはコイルスプリング38が配設され、そのコイルスプリング38の付勢力により開放板37は常時上方へ付勢されている。
【0028】
前記開放板37の上部には側方へ突出するピン39が形成され、図4(a)に示すように、そのピン39は前記収納カム33の係止部34a,34bのいずれかに係合可能となっている。同図に示すようにピン39が係止部34aに係合した状態では、収納カム33の矢印C方向への回動が阻止される。また、このとき突起35もストッパ36の近傍に位置し、収納カム33の矢印B方向への回動が阻止されるようになっている。
【0029】
なお、図4(a)に示すように係止部34aがピン39に係合しているとき、前記クランク装置20は図7に示す状態となるように設定されている。
前記開放板37の側方において、前記ケース29には板状の開放カム40が回動可能に支持されている。すなわち、開放カム40の中心部に支軸41が相対回動不能に嵌挿され、その支軸41の両端部がケース29に回転可能に支持されている。
【0030】
前記支軸41の一端はパネル12の召し合わせ面に露出されてハンドル受け42が嵌着されている。また、支軸41の先端には四角孔43が開口され、その四角孔43に前記操作ハンドル32を嵌合可能となっている。従って、四角孔43に操作ハンドル32を嵌合して回転操作することにより、開放カム40を回転操作可能となっている。
【0031】
前記開放板37の一側下部には、開放カム40側に突出する係合部44が形成され、前記開放カム40には係合部44に上方から当接可能とした係止部45が形成されている。そして、図4(a)に示す状態から開放カム40を矢印D方向に回動させると、同図(b)に示すように、開放板37が下方へ押し下げられ、ピン39と係止部34aとの係合が解除されるようになっている。
【0032】
前記開放カム40には、支軸41に対し前記係合部44の反対側に角部(逆回転操作防止手段)47が形成されている。この角部47は、開放カム40を矢印D方向の逆方向に回転させようとするとき、ケース29の内面に当接して、その回転を阻止するものである。
【0033】
前記ケース29に隣接する位置で、前記縦枠18にはロータリーダンパー(速度抑制装置)46が取着され、そのロータリーダンパー46に前記駆動軸19が挿通されている。そして、ロータリーダンパー46は駆動軸19の回転速度すなわち接天部材15及び接床部材16の動作速度を一定速度以下に制限するように動作する。
【0034】
次に、上記のように構成された接天接床装置17、クランク装置20及び操作ユニット28の動作を説明する。パネル12をハンガーレール11に沿って移動させる場合には、図6に示すように、接天部材15及び接床部材16をパネル12の上枠23及び下枠25にほぼ収納した状態とする。この状態では、クランク装置20は図7若しくは図9に示す状態であり、操作ユニット28は図4(a)に示す状態である。
【0035】
また、コイルスプリング24a,24bの付勢力により駆動軸19に回転力が作用し、その回転力は収納カム33に矢印C方向の回転力として作用するが、ピン39と係止部34aとの係合により収納カム33の回転が阻止されている。従って、駆動軸19の回転が阻止され、接天部材15及び接床部材16がパネル12の上枠23及び下枠25にほぼ収納された状態に保持される。
【0036】
この状態から、支軸41の四角孔43に操作ハンドル32を嵌合して、開放カム40を矢印D方向に回動させる。すると、開放板37が押し下げられて図4(b)に示すように、ピン39と係止部34aとの係合がはずれる。
【0037】
この結果、駆動軸19が自在に回転可能な状態となるため、コイルスプリング24a,24bの付勢力により接天部材15が天井面に圧接され、接床部材16が床面に圧接される。また、収納カム33は駆動軸19とともに矢印C方向に180度若しくは270度回転する。
【0038】
このとき、ロータリーダンパー46の動作により駆動軸19の回転速度が所定速度以下に制限されるため、接天部材15及び接床部材16は天井面あるいは床面に緩やかに圧接される。
【0039】
一方、接天部材15及び接床部材16の圧接を解除するには、操作ハンドル32を駆動軸19の四角孔31に嵌合して、駆動軸19及び収納カム33を矢印B方向に回転させる。このとき、ピン39はコイルスプリング38の付勢力により収納カム33の外周縁に摺接している。
【0040】
クランク装置20では、駆動軸19の回転により回動板26が回転される。そして、図8に示す状態から図7に示す状態まで180度回転されると、コイルスプリング24aの付勢力に抗して上部連結棒21が下降して接天部材15が天井面から離間し、コイルスプリング24bの付勢力に抗して下部連結棒22が上昇して接床部材16が床面から離間する。
【0041】
このとき、図4(a)に示すように、収納カム33の係止部34aにピン39が係合して、コイルスプリング24a,24bの付勢力による駆動軸19の回転が阻止される状態となる。また、突起35がストッパ36に当接するため、収納カム33の必要以上の回転が阻止される。従って、この状態で操作ハンドル32を四角孔31から外せば、パネル12はハンガーレール11に沿って移動可能な状態となる。
【0042】
また、接天部材15及び接床部材16の圧接を解除するとき、収納カム33を誤って逆方向すなわち矢印C方向に回動させようとすると、ピン39が係止部34bに係合して収納カム33の逆回転が阻止されるようになっている。
【0043】
上記のようなパネル12で室内空間を区画する場合には、先頭のパネル12をハンガーレール11に沿って手動で移動させて召し合わせ框14に召し合わせ、操作ハンドル32で開放カム40を回転させて接天接床装置17を作動させる。
【0044】
次いで、後続のパネル12を召し合わせ、同様に接天接床装置17を作動させる。このような動作を繰り返すことにより、室内空間を区画することができる。
また、パネル12を畳み込む場合には、最後尾のパネル12の接天接床装置17の作動を解除して畳み込み位置に移動させ、同様な操作により順次先行パネルを畳み込めばよい。
【0045】
上記のように構成された間仕切りパネルでは、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)手動操作によりパネル12をハンガーレール11に沿って移動させて、室内空間の区画あるいは開放を行うことができる。
(2)操作ハンドル32による開放カム40の回転操作に基づいて、コイルスプリング38の付勢力により接天接床装置17を自動的に作動させて、パネル12を天井面と床面との間に容易にかつ迅速に固定することができる。
(3)接天接床装置17でパネル12を天井面と床面との間に固定するとき、ロータリーダンパー46により接天部材15及び接床部材16の昇降速度を制限することができる。従って、接天部材15と天井面あるいは接床部材16と床面との衝突による騒音の発生を防止することができる。
(4)操作ハンドル32による収納カム33の回動操作により、接天接床装置17の作動を解除することができる。
(5)クランク装置20は、回動板26とクランク材27a,27bとで構成し、回動板26を180度若しくは270度回動させることによりクランク材27a,27bを介して上部連結棒21及び下部連結棒22を昇降可能とした。従って、上部連結棒21及び下部連結棒22の昇降ストローク、すなわち接天部材15及び接床部材16の昇降ストロークを十分に確保することができる。
(6)クランク材27a,27bを、円弧状に湾曲した形状とし、互いに逆方向に湾曲するように回動板26に取着したので、図7に示すように、接天接床装置17の作動を解除したとき、クランク装置20のパネル12の厚さ方向の寸法を小さくすることができる。従って、接天部材15及び接床部材16の昇降ストロークを十分に確保しながら、パネル12の厚さを縮小して、パネル12の軽量化を図ることができる。
(7)パネル12を軽量化することができるので、パネル12を手動によりハンガーレール11に沿って容易に移動させることができる。
(8)開放カム40に角部47を設けたことにより、開放カム40の無用な逆回転操作を防止することができる。
(9)収納カム33の係止部34a,34bと開放板37のピン39により、収納カム33の無用な逆回転操作を防止することができる。
(10)モータを使用することなく、パネルを移動可能とし、コイルスプリング24a,24bの付勢力で動作する接天接床装置17を手動の操作ユニット28で操作するので、コストを低減することができる。
(11)パネル12の軽量化にともない、パネル12の補強材を減らすことができるので、コストの低減を図ることができる。
【0046】
上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・操作ユニット28は、パネル12の正面側から嵌合される操作ハンドル32で操作するように構成することもできる。この場合には、操作ハンドルの回転を前記駆動軸に伝達するギヤ機構等が必要となる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】間仕切りパネルを示す正面図である。
【図2】接天接床装置を示す正面図である。
【図3】(a)(b)はパネルを示す側面図である。
【図4】(a)(b)は操作ユニットの動作を示す正面図である。
【図5】操作ユニットを示す断面図である。
【図6】接天接床装置を示す側面図である。
【図7】クランク装置を示す側面図である。
【図8】クランク装置を示す側面図である。
【図9】クランク装置を示す側面図である。
【図10】従来例のクランク装置を示す側面図である。
【符号の説明】
【0048】
11…ハンガーレール、12…パネル、15…接天部材、16…接床部材、19…駆動軸、20…クランク装置、21,22…連結棒、24…付勢手段(コイルスプリング)、27a,27b…クランク材、28…操作ユニット、33…収納カム、40…開放カム、46…速度抑制装置(ロータリーダンパー)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンガーレールに沿って複数枚のパネルを移動可能に支持し、前記パネルを召し合わせて室内空間を区画可能とし、前記各パネルには付勢手段の付勢力で動作する接天部材及び接床部材と、前記接天部材及び接床部材を操作する操作ユニットを備えた間仕切りパネルにおいて、
前記操作ユニットには、
前記付勢手段の付勢力に抗して前記接天部材及び接床部材を非作動位置に保持する収納カムと、
前記収納カムの動作を解除する開放カムと、
前記付勢手段の付勢力による前記接天部材及び接床部材の動作速度を抑制する速度抑制装置と
を備えたことを特徴とする間仕切りパネルの接天接床装置。
【請求項2】
前記操作ユニットの操作に基づいて回転する駆動軸を前記パネルの縦枠間に回転可能に支持し、前記駆動軸には該駆動軸の回転動作を昇降動作に変換するクランク装置を接続し、前記クランク装置と前記接天部材及び接床部材とをそれぞれ連結棒で接続し、
前記クランク装置は、
前記駆動軸とともに回転する回動部材と、
前記回動部材の両端と前記連結棒とをそれぞれ連結する一対のクランク材と、
前記クランク材は円弧状にかつ互いに逆方向に湾曲することと
を備えたことを特徴とする請求項1記載の間仕切りパネルの接天接床装置。
【請求項3】
前記収納カム及び開放カムには、逆回転操作防止手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の間仕切りパネルの接天接床装置。
【請求項4】
前記駆動軸の回転速度を抑制するロータリーダンパーを前記速度抑制装置として前記パネル内に設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の間仕切りパネルの接天接床装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−132142(P2007−132142A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−328021(P2005−328021)
【出願日】平成17年11月11日(2005.11.11)
【出願人】(000237835)富士変速機株式会社 (76)
【出願人】(000250672)立川ブラインド工業株式会社 (224)