説明

間隔を有する編物の製造装置

【課題】間隔を有する編物の製造装置に加え、対応する方法を提供する。
【解決手段】間隔を有する編物の製造装置は、編成シリンダ、又は、編成シリンダ及びダイヤルを有する丸編機で具体化される。ニードルアッセンブリ用の二つのニードルベッドの間に、パイル縫糸転送機器が配置される。転送機器は、送り要素の2つのグループを設けられ、それらは、アイドル位置からタック位置までそれぞれ動くことができる。一方のグループの送り要素は、第一ニードルベッドのニードルフックの方へ動き、他方のグループの送り要素は、他方のニードルベッドのニードルフックの方へ動く。このようにして、相隔たる編物を丸編機上に製造することができる。ここでは、ラッチニードルを用いることができ、ニードルストロークが14mm未満の標準寸法に制限される。間隔を有する編物は、明らかに14mm以上の厚さを有し、これは、ニードルストロークを上回る厚さを意味する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間隔を有する編物、特に表面間で14mm以上の間隔を有する編物を作り出すための装置に関する。さらに、本発明は、そのような間隔を有する編物を製造するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】DE-OS 103 20 533
【特許文献2】US 6122690
【0003】
相隔たる表面を有する繊維材料は、工業織物及び特定機能被服のために多用される。両織物表面は、パイル縫糸によって接続される。表面間で3mmから14mmまでの範囲の間隔を有する織物に加え、60mm以上の高さまでのよこ糸と織物が知られている。高さは、二つの織物表面の間の距離を示し、当該二つの織物表面は、パイル縫糸によって互いに接続され、そこでは、単一繊維縫糸が、パイル縫糸として多用される。間隔を有するよこ糸と織物との代わりに、編成シリンダとダイヤルとを備えた丸編機上に編物を製造することができる。例えば、一方の管形状編物表面をダイヤルのニードルで製造し、他方の管状編物表面も編成シリンダのニードルで製造する。両編物表面は、往復して動作する単一繊維縫糸によって接続される。編物表面間の距離は、編成シリンダとダイヤルとの間の距離によって決まる。
【0004】
しかしながら、ダイヤルと編成シリンダとの間の距離が、伸ばされた状態におけるニードルによって橋渡されなければならないので、ダイヤルと編成シリンダとの間の間隙は、編物表面の間でより大きな距離を有したいという要望を満たすために任意に大きくすることができない。ニードルカム内側のより長い距離が、ニードルの更なる伸張のために要求され、それは、より長いカムが用いられなければならないことを意味する。より長いカムが用いられる場合、機械の生産性は、これと同程度減少させられる。より長いカムは、より少ないカム曲線しか丸編機の外周をわたれないことを意味するからである。かくして、丸編機の直径でシステム数は減少させられ、これは、機械ローテーションあたりより少ないループの列に結果としてなる。
【0005】
間隔を有する編物を製造するための丸編機が、特許文献1から知られている。ループ形成のために、複合ニードルがこの機械の少なくとも一つの実施形態に用いられる。14mmまでの編物表面間の距離をこの機械で実現することができる。
【0006】
しかしながら、複合ニードルは、ニードルのためのカム曲線だけでなく閉じ要素(closing element)のためのカム曲線をも有するカムを要求する。このタイプのカムは、ラッチニードルのためのカムよりもより複雑にされる。加えて、編物表面間の距離が14mmを越えなければならない場合、その使用は制限を有する。その場合には、過度の伸張の結果として、より長いカムが必要とされるからである。その場合、編機の生産性に関する上記記述が当てはまる。より長いカムが用いられる場合、機械の生産性は、これと同程度減少させられる。より長いカムは、より少ないカム曲線しか丸編機の外周をわたれないことを意味するからである。
【0007】
ラッチニードルを用いて、間隔を有する編物を製造するときに、両織物表面間の距離は、ラッチニードルのラッチ及び/又はヒンジの長さにとりわけ依存する。両編物表面のための接続縫糸は、タック位置で結ばれる間、ダイヤルニードルに加え、シリンダーニードルにも挿入されなければならない。そのプロセスで、二つのニードルを最大限に十分遠く伸ばすことができるので、ループ形成のために用いられる、フックに位置決めされた縫糸は、未だ縮み位置にあるニードルラッチ上に維持され、且つ、ニードルラッチの内側縁部を横断し、ニードルシャンク上にスライドしない。かくして、ラッチニードルを用いるときの両織物間の距離は、それら最大ラッチ動作に制限される。これは、特許文献2に開示されるような編機にとって特に真実であり、当該文献では、二つのニードルシリンダーが互いに向かい合って同軸に配置される。両ニードルシリンダーは、ラッチニードルを設けられる。この文献は、第一編成シリンダ上のニードルから第二編成シリンダ上のニードルへのループの転送乃至移し替え(transfer)を開示する。間隔を有する編物を製造するために、特許文献2にしたがう編成シリンダ配置を用いるときは、二つの編まれた織物間の距離は、パイル縫糸が編機ニードルの両フックに挿入されるので、一倍のフックサイズよりも小さい二倍のラッチニードル動作によって制限される。かくして、編物表面間におよそ10mmの間隔を有する編物を製造することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これに始まり、本発明の目的は、必要に応じてラッチニードルだけを用いて、間隔を有する編物を製造するための装置を提供することである。加えて、対応する方法を提供することも本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、請求項1に開示されるような装置に加え、請求項20に開示されるような方法で達成される。
【0010】
本発明にしたがう装置は、二つのグループのニードルを使用し、当該二つのグループのニードルは、それぞれニードルアッセンブリを形成し、編物表面を製造するために用いられる。パイル縫糸部分又は脚部乃至支持部(legs)は、二つの編物表面間に伸ばされる。このパイル縫糸は、それぞれ編物表面にパイル縫糸を固定することができるように、一方の又は他方のニードルアッセンブリのニードルのタック領域へ一群の送り要素によって案内される。二つのニードルアッセンブリ間の距離は、かくして、送り要素によって橋渡される。かくして、本距離の長さは、最大限に可能なニードル伸張によって、又は、ラッチニードルの場合は、ラッチ戻り位置に置けるラッチ先端とニードルフックとの間の距離によって、もはや規定されない。ラッチニードルでは、この距離は、ループ又は部分ループが戻り位置において開いたラッチを越えて滑るまで、故に、ニードルが縮められたときノックオーバーされるまで、フックによって保持される部分ループ又はループが移動することができる経路を定める。したがって、本発明にしたがう装置は、ラッチニードルを備えた使用のために特に適しており、原則として複合ニードルを用いることもできる。ニードル伸張を単層編物(single-layer knitted fabric)にとって標準である寸法に制限することができ、そこでは、短いニードルストロークだけが、故に小さなカム曲線だけが必要とされる。これに対応して、非常に多数の編成システムを丸編機上に設備することができ、非常に多数のループ列を一回のシリンダーローテーションの間に生成することができる。かくして、本発明にしたがう装置によって、表面間の間の間隙が14mm以上である間隔を有する編物を製造するときでさえ、経済的な運転が可能となる。
【0011】
さらに、本発明にしたがう編機は、ローテーションあたり多くの数のループ列(高システム密度)を有することに加え、編成シリンダのための多くの数のローテーションを有する、間隔を有する編物を製造することを可能にする。およそ必要とされるラッチニードルの短い伸張は、単一で、滑らかな編物を製造するために必要とされる伸張と一致する。これに対応する多くの数のローテーションとその結果として生じる生産性とで、間隔を有する編物を製造することができる。
【0012】
原則として、送り要素が、二つの縫糸転送位置、すなわち、第一ニードルアッセンブリのための縫糸転送位置と第二ニードルアッセンブリのための縫糸転送位置との間を往復して動くことが可能となるように、送り要素をデザインすることができる。しかしながら、送り要素が受動的な位置と縫糸転送位置との間を動く場合が好ましい。ここで、受動的な位置は、両縫糸転送位置の間の経路上でおよそ中間に設置される。一つの好ましい実施形態では、送り要素のグループは、二つの部分的なグループに分割される。第一部分グループは、第一ニードルアッセンブリのニードルに割り当てられ、一方で、第二部分グループは、、第二ニードルアッセンブリのニードルに割り当てられる。かくして、各ニードルアッセンブリは、送り要素の形式のいわばポール縫糸送り器(pole-thread feeder)を有する。この概念によって、アッセンブリ間の極めて短い距離、故に、編物表面間の極めて短い距離の調整が可能となるだけでなく、編物表面間の極めて長い距離の調整も可能となる。
【0013】
原則として、送り要素を様々な方法で動かすことができる。送り要素は、好ましくは、長手方向に配置され、位置決めされる。この場合、編成ツール動作(ニードル、特にラッチニードル)と同様に、送り動作又は縫糸転送動作をカムを用いて達成することができ、当該カムは送り要素のバットに係合する。
【0014】
本発明にしたがう概念は、一般に、編機(よこ編機でさえ)のために適している。しかしながら、丸編機で有利に用いられ、そこでは、第一ニードルベッドが編成シリンダとして具体化される。第二ニードルベッドを編成シリンダ又はダイヤルとすることができる。いずれにしても、第二ニードルベッド(編成シリンダ又はダイヤル)は、好ましくは、第一ニードルベッドと同軸に整列させられる。このようにして得られた編機を、二つの編成シリンダの間の距離又はダイヤルと編成シリンダの間の距離を変更することによって、編物表面間の間隙、故にパイル縫糸脚部の長さを変更するために調整することができる。送り要素を、二つの編成シリンダの間、及び/又は、ダイヤルと編成シリンダとの間の間隙に隣接して位置決めされるシンカーリングに配置することができる。このシンカーリングにおいて、上述した両グループの送り要素は、好ましくは、互いに対して斜めに向けられ、配置される。さらに、それらは、互いに対して上述の角度である方向に、好ましくは直角である方向に動かされる。これは、ダイヤルと編成シリンダとを備えた丸編機の場合に特に、真実である。二つの編成シリンダを有する丸編機の場合、この角度を直角とすることもできるし、又は、直角とは異なる角度にすることもできる。この配置の長所は、受動的な位置(引き戻し位置)における送り要素が二つのニードルアッセンブリのフックの間で空間を自由にすることである。
【0015】
送り要素の平坦側に、故に一方の送り要素グループのための案内スロット壁に対して平行である面は、ニードル及び/又はニードルスロット壁の平坦側に対して平行である面と好ましくは平行になる。特にダイヤルと編成シリンダとを備えた丸編機を用いるときに、第二送り要素グループ及びニードルにとっても同様なことが言える。かくして、すっきりして、機能的に安全なデザインが得られる。二つの編成シリンダを設けられた丸編機にとって、送り要素のための案内と関連するニードルのための案内との間の角度は、およそ45°である。この角度は、一つの好ましい実施形態にとって45°未満である。
【0016】
代わりにまた、例えば、ニードルスロットの間に送り要素のための追加のスロットを設けることによって、送り要素をニードルベッドに設備することもできる。あるいは、個々のニードルスロットを、ニードルの代わりに送り要素のために用いることもできる。その場合の送り要素は、二つのニードルアッセンブリの間の距離を橋渡すためにニードルよりもさらに伸ばされる。個々の場合において、とりわけ送り要素がパイル縫糸を、それを押すことに加え、それを引くことによっても動かすことができる場合は、一つのニードルベッドだけに送り要素を設けることで十分でありえる。しかしながら、好ましい実施形態にとっては、両ニードルベッドが送り要素を設けられる。その際、パイル縫糸は、それを押すことだけでそれぞれの送り要素によって動かされる。その場合、送り要素を、その端部に縫糸を保持するためのノッチを設けられる細い閉じ要素のように具体化することができる。
【0017】
送り要素を中実に具体化することができるが、好ましくは、二つの薄片(lamella)から成る端部を備えて具体化される。あるいは、それらは、例えば、好ましくは同一の外形を有する鋼薄片である二つの薄片だけで成ることもでき、当該薄片は、互いに対してぴったりと合う。それらは、互いに対してルーズに合うこともできるし、互いと接続することもできる。薄片によって、ニードルフックがそれらの間で縮められることができる。送り要素からニードルへの縫糸の転送を容易にするために、それらを幾分広げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の有利な実施形態の更なる詳細が、図面、明細書又は請求項から得られる。
【0019】
本発明の例示的な実施形態が、図面に図解される。
【0020】
図1は、ラッチニードルとして具体化される個々のニードル2a〜2hから成る第一ニードルアッセンブリ2と、ラッチニードルとしてやはり具体化されるラッチニードル3a〜3hから成る第二ニードルアッセンブリ3との形態で編機1の詳細を示す。第一ニードルアッセンブリ2のニードル2a〜2hは、好ましくは、第二ニードルアッセンブリ3のニードル3a〜3hに対して半分割でオフセットされる。さらに、図1は、パイル縫糸転送機器4を図解し、当該パイル縫糸転送機器は、第一送り要素5a、5b、5cの第一グループ5と第二送り要素6a、6b、6cの第二グループ6を備えて成る。図1は、編機の編成システム全体の細部だけを図解しているという事実のために、ニードル2a〜2h、3a〜3h、及び、送り要素5a〜5c、6a〜6cの実際の数は、ここに示されるよりもかなり多いことが理解されよう。必要に応じて、非常に多くのパイル縫糸脚部を生成するために、各ニードル2a〜3hに一つの送り要素を個々に割り当てることができる。しかしながら、より少ないパイル縫糸脚部を生成しなければならない場合は、より少ない数の送り要素を用いることも可能である。
【0021】
図1に図解される編成システムを、平床型の編成システムとして、又は、丸編機用の編成システムとしてのどちらかで用いることができる。後者の場合は、ニードル2a〜3hを編成シリンダ7、8のニードルスロットに収容することができ、当該編成シリンダは、図8に示されるように、互いに同軸で、且つ、軸方向に相隔って配置される。グループ5、6の送り要素5a〜6cは、シンカーリング9内の対応する案内又はスロット内部に配置される。二つの編成シリンダ7、8の間に設けられる空間に、シンカーリングを配置することができ、これらシリンダーよりも幾分大きな直径を有することができる。
【0022】
ニードル2a〜3hは、編成シリンダ7、8の外周の周囲で互いに平行に配置され、バット(butts)10、11を設けられる。バットは駆動機器(カム付き手段12、13)に係合し、当該駆動機器は、それぞれの編成シリンダ7、8のローテーションの間に、軸方向又はニードル長手方向にニードル2a〜3hを動かす機能を果たす。かくして、ニードル2a〜3hは、伸び縮みさせられ、そのプロセスでループが形成される。自由に動くラッチを備えた公知のラッチニードルのほとんどは、ニードル2a〜3hとして用いるのに適している。特殊なラッチ制御を設けることもできるが、必須ではない。
【0023】
シンカーリング9は、好ましくは、グループ5の送り要素5a〜5cのために平行に配置される細いスロットの形態で一群の案内14を含む。これらスロットは、送り要素5a〜5cが長手方向に変位可能なように、送り要素5a〜5cを収容することができる。さらに、シンカーリング9は、送り要素6a〜6cが長手方向に変位可能であるように、グループ6の送り要素6a〜6cを収容するための一群の追加的な案内15を設けられる。一方のグループの案内14は、互いに平行に配置される。他方のグループの案内15も互いに平行に配置される。図8に示されるように、両グループの案内14、15は、共におよそ90°の角度を囲む。結果として、およそ45°の角度αが、ニードル2aの動作方向と関連する送り要素6aの動作方向との間に生じる。ニードル3aと関連する送り要素5aとの間の角度αもおよそ45°である。
【0024】
ニードル3aと関連する送り要素5aとの間の角度αは、好ましくは、45°よりも小さい、したがって、案内14、15の間の角度が鈍角となる実施形態もまた考えられる。
【0025】
一つの特殊な実施形態(ここには図示せず)にしたがって、編成シリンダ7、8と平行に案内14、15を、特にそれらのニードル案内を配置することも可能である。その結果として、それらは、互いに同軸に配置され、好ましくは、一体で、継目無く接続される。その場合、ニードル2、3の方向にパイル縫糸を引っ張るために構成されるフック形状端部を送り要素5、6に設けることが可能であり、当該フックにパイル縫糸は挿入され、上述のようにパイル縫糸を押すことによっては、パイル縫糸を送らない。このタイプの配置で、パイル縫糸をニードル2、3のフック25へ挿入するための動作シーケンスは、上記例示と比較して逆転させられる。これは、パイル縫糸が送り要素5、6によって引き取られるときに加え、ニードル2、3のフック25への挿入の間にも長所を有することができる。パイル縫糸は、それを引くことによって編物表面の間を動かされるが、それを押すことによっては動かされない。
【0026】
図8で単に概略的に表示されている個々の駆動機器16、17は、送り要素5a、6aに加え、全ての他の送り要素に割り当てられる。これら駆動機器は、例えば、送り要素5a〜6cのバットに係合するカムである。カムがカム曲線を有し、固定式で配置される場合であって、シンカーリング9が、編成シリンダ7、8と同調して回転する場合は、その時は、送り要素5a〜6cは関連するカム曲線の形状に対応して伸び縮みさせられる。送り要素5a、6aそれぞれの伸び位置は、図8で点線で示される。
【0027】
図7は、上側編成シリンダ9の代わりにダイヤル18を設けられた丸編機1’を示し、当該ダイヤルは、編成シリンダ7、8と同じようにニードルベッドを形成する。ダイヤルは、半径方向に伸びる多数のスロットを設けられ、当該スロットは、そこに位置決めされたそれぞれのニードル2a(〜2h)のための案内19を形成する。かくして、ダイヤル18のニードル2aは、基本的に、編成シリンダ8のニードル3a〜3hに対して直角に配置される。ダイヤル18用のニードルのフックと編成シリンダ8上のニードルのフックとの間に、間隙が存在し、その大きさ及び/又は幅は、製造されるべき間隔を有する編物の編物表面の間の距離を決定する。送り要素5a〜6cは、再び、シンカーリング9内部に保持される。送り要素6aの案内15は、ニードル2aの案内19と整列させられる。同様に、グループ6のための送り要素の他の案内は、ダイヤル18の対応する案内と整列させられる。送り要素5aのための案内14は、ニードル3aの案内20と整列させられる。これに対応して、グループ5の送り要素のための他方の案内14は、編成シリンダ8の対応する案内と整列させられ、当該案内によって、パイル縫糸24は、フック内部空間と向かい合う、フック高さのおよそ中ほどに位置決めさせられる。送り要素5、6がフック内部空間へパイル縫糸24を挿入することができるように、手段(ここに図示せず)が傾斜(bevel)又は斜面(ramp)の形態で設けられる。これら挿入手段を、ニードル2、3上に加え、送り要素5、6の上に形成することができる。さらに、上述の転換動作(例えば、傾斜動作)に加えて、送り要素5、6の上に異なる動作成分を、ニードル2、3へのパイル縫糸の転送を容易にするために重ねることも可能である。図7aに示されるように、異なる方位によるシンカーリング9を具体化することも可能なので、ニードルのためのそれぞれの案内とそれと関連する送り要素との間に、鋭角が作り出される。
【0028】
送り要素5a〜6cは、図1〜4に加え、図7、8にも概略的にだけ示される。同上の実施形態の更なる説明のために、図5、6が提示され、図7aに記載の機械構成は、典型例である。図5は、ダイヤル上のニードル2a、2b等に加え、送り要素6a、6b、6c(及びその他)を図解する。見て取ることができるように、送り要素は、それぞれ二つの薄片21、22から成り、当該薄片は、動作方向に沿って伸び、平行な縁部によって区切られるフレキシブルな鋼のストリップとして具体化される。二つの薄片21、22は、有利には、同一の外形を有し、山形切欠き(angular cutout)23をその端部上に設けられる。当該山形切欠きは、例えば直角のコーナーを規定し、端部で且つ中央で丸められる。山形切欠き23は、パイル縫糸24を収容するために用いられる。パイル縫糸24は、例えば、送り要素6aの山形切欠き23を横断して伸び、これは、送り要素6a及び6bの間で、送り要素5a(ニードルアッセンブリ3)に続いて、そこで、山形切欠き28を横断して伸び、その後、送り要素5aと5bの間で、送り要素5bの山形切欠き23を介してニードルアッセンブリ2に戻って伸びる。ニードルアッセンブリ2、3の間でパイル縫糸24のこの交互になることは、図5、6からは明らかでないが、二つの織物表面29、30を接続するために絶対的に必要である。二つの薄片21、22は、互いに対して短い距離で位置決めされるか、又は、わずかに圧縮応力を与えて、互いに対してぴったりと合う。パイル縫糸24とそれぞれにフック25を備えるニードル2a〜2cとを、図5に示されるように、ニードル2a〜2cを用いて、全く同一の送り要素に属する二つの薄片21、22の間で動かすことができる。そのプロセスで薄片21、22は、わずかに離れて動かされる。その際、ニードルは、ニードル2cとフック25とに関して図5に示されるように、半ループの形態で、そのフックによりパイル縫糸24を引き取ることができる。
【0029】
図6は、編成シリンダ8に属するニードル3a、3b、3c、3d(及び、さらなるニードル)に加え、関連する送り要素5a、5b、5c等を用いて、図7aにしたがう編成システムを図解する。送り要素5a、5b、5c(及び、さらなる送り要素)は、好ましくは、送り要素6a、6b、6cと同一に具体化される。それらは、また二つの薄片26、27を設けられ、当該薄片は、フレキシブルな鋼ストリップから成り、大きな圧縮応力を受けることなく互いに対してぴったりと合う。編成シリンダのニードルは、端部で山形切欠き28に位置決めされるパイル縫糸24を引き取るために、これら薄片の間を動くことができる。
【0030】
これまで記述した編機1は、以下のように操作される。
【0031】
図8にしたがう構成に実質的に対応する図1〜4にしたがう実施形態が参照され、その中で、記述は、図7又は7aにしたがう構成に相当するように適用されなければならない。
【0032】
ニードル2a〜2hと3a〜3hとは、それぞれ、伸び縮みさせられることによって操作される。伸び操作の間、ニードルは、フックにより保持されるループをラッチを越えて、且つ、ニードルシャンク上をそれぞれ滑らせることができ、同時に、フックで縫糸を捕らえる。縮み操作の間、ニードルシャンクにあるループ(そこから編物が吊られる)は、ラッチのほうへ滑り、それを取り囲み、かくして閉じたフックを介して滑り落ちる。このプロセスは、転送又はノックオーバーと呼ばれる。プロセス中に、閉じたフックは、前もって取り上げた縫糸を、転送されたループを通して引張り、かくして新しいループを形成する。この動作は、ニードルアッセンブリ2のニードルに加え、ニードルアッセンブリ3のニードルでも繰り返し実行され、それによって、ニードルアッセンブリ2、3から吊られる編物表面29、30を形成する。しかしながら、編物表面29、30がパイル縫糸24の脚部によって接続されることは図示されない。図1に始まり、図2〜4は、パイル縫糸24が送り要素5a〜6cの山形切欠き23、28にどのように位置決めされるかを最初に示すことによって、この縫糸がどのように編物に挿入されるかを図解する。ここでは送り要素5a〜6cは、好ましくは互いに対して斜めに位置決めされるので、それらは、パイル縫糸によって占められる共通の直線上でそれらの山形切欠き23、28に載る。
【0033】
その後、パイル縫糸24が、編物表面29、30の間に伸びるループ又は脚部を形成する場合は、図2に示されるように、送り要素5a、6aに加え、送り要素5b、6bも伸ばされ、その結果、山形切欠き23、28は、離れて動かされる。同時に、それらは、ニードル2a〜2h、3a〜3hの二つのニードルアッセンブリ2、3(フックを意味する)によって規定される平面に互いに接近する。図2は、最も前進した位置における送り要素5a、6aを図解し、その位置で、それらは、パイル縫糸脚部31を捕らえ、その後、それぞれ伸びたニードル2a、3aによって両端部に引き取られる。図2に示されるように、これらニードルは、好ましくは、互いに対して半分割でオフセットされて配置される。さらに、ニードル2b、3bとニードル2c、3bとは、伸び動作を始める。そこに吊られたループは、ラッチを開口し、それらラッチを越えて、ラッチシャンクの上を滑る。送り要素5b、6bもまたパイル縫糸脚部を捕ら始める。
【0034】
図3は、編成操作における更なる手順を図解する。明瞭さを向上させるために、送り要素5a〜5cと6a〜6cは、矢印によってだけ示される。見て取ることができるように、ニードル2a、3aは、編物表面29、30用のループを形成するために縫糸32、33を追加的に取り込んでおり、且つ、それぞれの半ループのノックオーバーとパイル縫糸24と共に新しいループを形成する最中である。この操作は、縮み位置におけるニードル2a、3aを示す図4で完了し、ここでは、パイル縫糸24だけでなく縫糸32及び/又は33は、フックに保持される。さらなる推移の間に、例えば、ニードル2aが再び伸びるときには、パイル縫糸24と縫糸32とが、縮み位置にあるラッチの内側縁部を越えてスライドすることによって、ニードルシャフトの上にスライドする。ニードル2aが伸びる場合、新しい縫糸32が織物表面29を形成するためにフック25に挿入される。ニードル2aの新たな縮みで、新しいループがその際に縫糸32をノックオーバーすることにより形成され、当該縫糸は、最初にニードルシャンク上に位置決めされ、半ループを形成する。パイル縫糸24も、ノックオーバーされ、そのプロセスで、タックループとして、又は、タックハンドルとして、編物表面29に結ばれる。記述された操作ステップは、ニードル3a及び更なる全てのさらなるニードルにも対応して適用される。タックループの形態で、編物表面29、30にパイル縫糸24を結ぶことによって、両編物表面29、30の間の間隔は固定される。
【0035】
示されるように、両ニードルアッセンブリ2、3のニードルは、連続する波のように伸ばされる。それに同期して、送り要素5a〜5cと6a〜6cの広がりも、連続する波のように起こる。パイル縫糸24は、タックループとして両編物表面29、30に結ばれ、そこで、縫糸32及び/又は33を用いて、ループが形成される。パイル縫糸24は、二つの編物表面29、30の間を往復して動くパイル縫糸脚部を形成し、ここに示される例示的な実施形態に関しては、全てのループを接続する。より少ないパイル縫糸脚部が製造されるべき場合には、送り要素5a〜6cは、より少ない頻度で伸ばされるか、又は、より少ない送り要素5a〜6cが設けられる。
【0036】
ここまで記述された例示的な実施形態では、送り要素5a〜5cが第一アッセンブリを形成し、送り要素6a〜6cが第二アッセンブリを形成し、それらは、アイドル状態の間、共通の直線上に位置決めされることが前提とされた。他方で、作動状態又は転送状態では、送り要素5a〜6cはそれぞれ、十分遠くに伸ばされるので、関連するニードル2a〜3hは、山形切欠き23、28からパイル縫糸24を引き取ることができる。転送位置において、送り要素5a〜6cの露出した端部は、伸ばされたニードルのフックと重なる。
【0037】
二つの編成シリンダを有する丸編機の基本的な構成に基づく基本的な代表例を用いて、図9と10とは改良された実施形態を図解する。ニードルアッセンブリ2は、グループ6の送り要素を追加的に含み、そこで、これらをニードルと交互に配置することができる。ニードル2a〜2dは、この場合も同様にラッチニードルである。送り要素6a〜6cは、山形切欠きを端部に設けられる薄片として具体化される。縫糸案内36は、一つの編成シリンダの送り要素6a〜6cとニードル2a〜2dとへ、パイル縫糸24だけでなく、追加的な縫糸32を送るように機能する。これに対応して、ニードル3b〜3d(ラッチニードル)及び送り要素5b、5cも、上側編成シリンダで交互に配置される。パイル縫糸24’及び追加の縫糸33も、上側編成シリンダの編成ツールに供給される。
【0038】
縫糸誘導装置に関して、ニードルは十分遠くに伸びるので、それぞれ伸ばされたニードルはパイル縫糸24だけでなく追加の縫糸32をもつかむ。送り要素6aは、図9の下部左側に示されるように、パイル縫糸24だけをつかむように伸ばされる。上側編成シリンダの送り要素とニードルとは、同様に操作される。かくして、送り要素6a〜6cは、縮められたニードル2b〜2dの上方で送り縫糸をジグザグ線に維持し、上側編成シリンダにとっても同様のことが言える。
【0039】
下側ニードルアッセンブリ2のニードルは、チューブのように形作られた編物表面を形成する。上側ニードルアッセンブリ3のニードルも、編物チューブの形態で編物を形成し、当該編物チューブは、最初に言及した編物チューブと同軸に位置決めされる。両編物チューブは、パイル縫糸で互いと接続され、接続操作は、図10に図解される。送り要素5bは、この構成部品によって運ばれるパイル縫糸24’が、反対側に配置されるニードル2cにとってのタック領域へ移らされるように、十分遠くに延ばされる。当該ニードル2cは、その際にパイル縫糸を捕らえ、この縫糸を介して、パイル縫糸24と縫糸32とから成る予め保持されたループをノックオーバーする。
【0040】
同じ操作が各送り要素で繰返される。
【0041】
間隔を有する編物を製造するための本発明にしたがう装置を、二つの編成シリンダを有する、又は、編成シリンダとダイヤルとを有する丸編機として具体化することができる。このように規定される二つのニードルアッセンブリの間に、パイル縫糸転送機器4が配置され、当該転送機器は、好ましくは、アイドル位置から縫糸タック位置へそれぞれ動かすことができる送り要素の二つのグループ5、6を設けられる。そのプロセスで、一方のグループの送り要素は、第一ニードルベッドからニードルのフックの方へ動き、他方のグループの送り要素は、他方のニードルベッドからニードルのフックへ動く。このようにして、丸編機上に間隔を有する編物を作り出すことが可能となり、そこでは、ラッチニードルを用いることができ、ニードルストロークは、14mm未満の標準寸法までに限定される。間隔を有する編物は、明らかに14mm以上の厚さを有することができ、これは、ニードルストロークをはるかに超過する厚さを意味する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】丸編機の極めて略図化した描写であり、編物を備えた数個の送り要素とニードルアッセンブリとの詳細を示す。
【図2】伸び状態におけるニードルと送られたパイル縫糸とを備えた図1に記載の丸編機を概略図で示す。
【図3】パイル縫糸に結ぶときの丸編機のための追加の作業位置である。
【図4】パイル縫糸に結ぶときの丸編機のための追加の作業位置である。
【図4a】図4からの詳細な描写である。
【図5】断面斜視図に示された送り要素及びダイヤル用ラッチニードルである。
【図6】断面斜視図で示された送り要素及び編成シリンダのラッチニードルである。
【図7】概略的な描写で示された送り要素のためのシンカーリングと編成シリンダとダイヤルとを有する丸編機である。
【図7a】概略的な描写で示された送り要素のためのシンカーリングと編成シリンダとダイヤルとを有する丸編機の改良実施形態である。
【図8】概略的な描写で示された送り要素のためのシンカーリングと、互いに対して同軸に配置された二つの編成シリンダとを有する丸編機である。
【図9】縫糸の挿入の間を示す、ニードルアッセンブリにまとめられた送り要素を有する編成システムである。
【図10】パイル縫糸転送とループ形成との間の図9に記載の編成システムである。
【符号の説明】
【0043】
1 編機
2 ニードルアッセンブリ
3 ニードルアッセンブリ
2a ニードル
2b ニードル
2c ニードル
2d ニードル
2e ニードル
2f ニードル
2g ニードル
2h ニードル
3a ニードル
3b ニードル
3c ニードル
3d ニードル
3e ニードル
3f ニードル
3g ニードル
3h ニードル
4 パイル縫糸転送機器
5 グループ
6 グループ
5a 送り要素
5b 送り要素
5c 送り要素
6a 送り要素
6b 送り要素
6c 送り要素
7 編成シリンダ
8 編成シリンダ
9 シンカーリング
10 バット
11 バット
12 カム、駆動機器
13 カム、駆動機器
14 案内
15 案内
16 駆動機器
17 駆動機器
18 ダイヤル
19 案内
20 案内
21 薄片
22 薄片
23 山形切欠き
24 パイル縫糸
24’ パイル縫糸
25 フック
26 薄片
27 薄片
28 山形切欠き
29 編物表面
30 編物表面
31 パイル縫糸脚部
32 縫糸
33 縫糸
34 ループ
35 ループ
36 縫糸案内機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第一編物表面(29)と少なくとも第二編物表面(30)とを有し、その間で、二つの表面(29、30)を接続し、それらを互いに隔てたままに維持するパイル縫糸(24)が伸びる、間隔を有する編物を作り出すための装置(1)にして、当該装置は、
第一ニードルグループ(2a〜h)であって、第一ニードルベッド(7)の内部で長手方向に変位可能に位置決めされ、長手方向に制御された動作のための駆動機器(12)に接続される第一ニードルグループ(2a〜h)を有し、これらニードルは、第一ニードルアッセンブリ(2)を形成し、
第二ニードルグループ(3a〜h)であって、第二ニードルベッド(8、18)の内部で長手方向に変位可能に位置決めされ、長手方向に制御された動作のための駆動機器(13)に接続される第二ニードルグループ(3a〜h)を有し、これらニードルは、第二ニードルアッセンブリ(3)を形成し、
制御された動作のための駆動機器(16、17)に接続される、移動可能に位置決めされた送り要素(5a〜6h)のグループ(5、6)を有し、これら送り要素(5a〜6h)は、パイル縫糸(24)を案内するために構成される機能部を有する、
装置。
【請求項2】
送り要素(5a〜6h)を、受動的な位置と縫糸転送位置との間でそれぞれ動かすことができることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
送り要素(5a〜6h)が、長手方向に変位可能となるように位置決めされることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
送り要素(5a〜6h)が、特殊なベッド(9)の内側に位置決めされることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
送り要素(5a〜6h)が、ペアで配置され、互いに斜めに向けられることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】
第一ニードルベッド(7)が、編成シリンダであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
第二ニードルベッド(8)が、編成シリンダであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項8】
第二ニードルベッド(18)が、ダイヤルであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項9】
送り要素(5a〜6h)が、シンカーリング(9)の内部に位置決めされ、当該シンカーリングは、編成シリンダ(8)に対し同心で配置されることを特徴とする請求項6又は7に記載の装置。
【請求項10】
シンカーリング(9)は、送り要素(5a〜5c)の第一グループ(5)のための第一案内(14)のグループと、送り要素(6a〜6c)の第二グループ(6)のための第二案内(15)の第二グループとを設けられることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項11】
第一グループ(5)のための案内(14)と第二グループ(6)のための案内(15)とが、互いに対して斜めに向けられることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
二つのグループのための案内(14、15)が、それぞれのニードルベッド(7、8、18)のニードルスロットに対して45°未満の角度で整列するようにそれぞれ向けられ、このベッドのニードルと連携することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項13】
二つのグループ(5、6)のための案内(14、15)が、それぞれのニードルベッド(7、8、18)のニードルスロットに対して平行に配置されるようにそれぞれ向けられ、このニードルベッドのニードルと連携することを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項14】
送り要素(5a〜6c)が、第一ニードルベッド及び第二ニードルベッド(7、8)に配置されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項15】
向かい合って配置されるアッセンブリ(2、3)のニードル(2a〜3h)へのパイル縫糸(24)の転送のために、送り要素(5a〜6c)がニードル(2a〜3h)よりもさらに伸ばされることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
送り要素(5a〜6c)が、平坦側面で互いに向き合う二つのフレキシブルな薄片(21、22)をそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項17】
薄片(21、22)は、それらの間にニードル打込み空間を規定することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項18】
送り要素(5a〜6c)は、縫糸を収容するために構成される山形切欠き(23、28)をその端部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項19】
ニードル(2a〜3h)が、ラッチニードルであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項20】
少なくとも第一編物表面(29)と少なくとも第二編物表面(30)とを備えて成り、その間で、互いに隔たって配置される少なくとも二つのニードルアッセンブリ(2、3)を用いて、及び、両編物表面(29、30)の間でパイル縫糸(24)を往復して案内するための転送要素アッセンブリを用いて、編物表面(29、30)を接続する一方で、それらを互いに隔てたままに維持するパイル縫糸(24)が伸びる、間隔を有する編物を製造するための方法にして、編物表面(29、30)が単一の編成操作で作り出され、パイル縫糸(24)が交互に編物表面(29、30)に結ばれる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図4a】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図7a】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−169871(P2007−169871A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−345932(P2006−345932)
【出願日】平成18年12月22日(2006.12.22)
【出願人】(598132646)グロツ・ベッケルト コマンディートゲゼルシャフト (77)
【Fターム(参考)】