説明

防潮堤を他の建造物と複合化し耐震力と防潮を強化した防潮堤

【課題】 今までは考えられない大きな地震と、それによる津波の同時進行に依りその被害は人間社会を簡単に壊してしまいました、自然災害に人間が荷担して被害を想像を絶する状態にしました、これは今まで無くて助かっていただけで、今まで見てきた他国の状況を見ても、ここではそんな事はないと考えていただけでした、しかし起きた現実を目にして初めて現実を実感しました、今後どうするのか現実に即して色々考えなければならなくなり発想を変えてみないと処理ができない事がはっきりして来ました、立ち向かう方法を提供する。
【解決の手段】 今までだと常識はずれといわれる様な発想で考えたのがこの防潮堤です、津波に依り移動する漁船、車の様子や、漁船により壊されて家屋が流れ、自動車も流れの中に入り破壊作業を進める様子はやはり堤防で津波が止められていたらこんな事には成りませんでした、其処で考えるのは津波が陸の方に入ってこない方法を特徴とす防潮堤である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、未曽有の地震に依る津波で壊滅的な被災を起こした今までの製造設計思想の不備を無くし、災害を再び繰り返さない為に考えた防潮堤である。
【背景技術】
【0002】
従来、大局的に物事を考えない人達により設計される物は、個人や小さな団体の思想が必要以上に大事にされて来ましたが、この設計思想では規模が大きい防波堤や防潮堤の様な建造物などでは、設計思想が統一できずに、正しく処理されていると考える部分の中に不具合が内蔵されている事に気づかずに、全ての処理がなされた後に起きる災害時に一部の不具合により正しく処理されている部分まで全てが破壊されてしまう事が今回の事故で現実に成りました、そこで考えたのが、設計思想が混在していても、此を全体で受け止め、色々に利用できる建造物を複合化して耐震と防潮を強化した防潮堤に関する物である。
【課題を解決するための手段】
【0003】
なぜ起きたのかを考えるときに、大きな災害が発生したその後の様子を見て、現実に起きた結果を正しく判断する事が次に進む近道である、今回起きた災害の原点は防潮堤の不備により起こされている、しかし、これは、いままでこの場所を生活圏にしている人たちの生活思想を大事に考えていた事の影響も受けていると思う。
【0004】
今まで、大きく水産業に携わる事が多い漁港の姿も十分に考え、そこに住む人たち、観光に従事する人たち、又、他の産業を大きく発展させる為の人材確保の大事さ、教育の重要性、その為には一番必要なのは台風被害、地震被害そして津波の被害を無くす事で、初めて人々が生活する場所になる、その思想を大事に考えて、強固な建造物にするために複合化した防潮堤を提供する。
【0005】
今までの防潮堤などは後追いの設計で被害が出た所だけの補修などで済ます様な設計思想の為、全体を考え直す事までしませんでしたが、今回の大きな災害により、今までの処理の仕方では駄目な事がはっきりしました、そこで考えられるのは、ある程度の重量が必要な事、その為に各建造物を有る程度複合化する事で重量も基礎の部分も共用する事で、各建物などを個別に作るよりも、お互い必要な個別の基礎工事などを共用する事で設計、工事、部材の効率的な利用が可能になりコストが低減できる。
【0006】
今までの防潮堤はただ単に高くして波を受け止めているだけで、後は消波ブロックで波の力を分散させるだけで津波の高さに対応出来ませんでしたが、本防潮堤は波の受け止め方に次のような工夫をする事で問題を解決しています。
(イ)[図1]の側面図で示すように直進してくる波の力を防潮堤に設けた曲面で受け止める形状にすることで直進してくる波の力を上に持ち上げる力と押し返す力に利用することで直進力を低減する事が出来る。
(ロ)同じく上面図で示す様に同じく直進力を曲面のところで直進力を左右に分断して直進力を低減させる事が出来る。
【0007】
漁港で一番大事な事は安心して何時でも漁業の仕事が継続して行える事が大事です、その為には漁港が台風でも、地震でも、津波でも災害に遭わないように整備された場所でなければ成りませんが、防潮堤を複合建造物化することで十分にその目的を達成できる。
【0008】
漁業が大事で有る事は、他の産業も同じように災害が起きない様に整備する事も同じように大事な事で、この防潮堤の設計思想はその場所で生活する人全てが何らかの恩恵を共有できる事が非常に大切で其処の部分にも配慮した物になっている。
【発明の効果】
【0009】
(イ)本発明は、一度津波の水の中に入ってしまうと漁船の様に大きな物でも浮く事が前提の漁船やある程度浮く車が、真っ先に水の流れに乗って物を壊す機械のように成ってしまう、全ては漁船や車をその状況に成らない様に考えたのが、ほん防潮堤である。
(ロ)次に、交通手段である道路、鉄道施設の毀損が起きました、これもこの施設の中に作る事で罹災を防ぐ。
(ハ)このシステムで作る防潮堤は、その地域で日常生活をしている住民の安全、住宅被害の低減等も十分に対処でき、この事により住宅被害を受けての死亡事故や他の場所への移動、避難場所への移動なども無くす事が出来、病気治療中の患者さんやお年寄りの世話になってる病院等も変わらずに面倒を見ることが出来る。
(ニ)今では、無くては困る自家用車なども十分安全に管理する事が出来る。
(ホ)十分に安全な場所なので、保育所、幼稚園、小学校から高等学校の施設も設けることが可能で、運動場なども併設でき、子供やお年寄りと同居している家庭でも近くの施設に預けて仕事をする選択がしやすくなる。
(ヘ)場所により、戸建ての建物を建てる事も可能にして別荘地等に利用する。
(ト)日曜家庭菜園や農業用の畑等も設置する事が出来る。
(チ)最上部に今主流の大型の物と違う周波数を高くして、風圧が少なくても発電できる小型の風力発電設備を設置する事で電力を作る。
【発明を実施するための最良の方法】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)津波の破壊力を少しでも小さくする目的の曲面を設ける。
(ロ)その曲面は上下に力を分散させる目的の曲面と、左右に分散させる目的の2種類を作る。
(ハ)地震や津波の破壊力が大きな場合でもそれに耐えられる様に作られた防潮機能の堤防と建物を建てるときの耐震力を合わせて、その力を複合建造物する事で単独の時より、依り安全な構造物にする事が出来る、建造物が前後にも左右にも強度が増すのでこの条件も安全度が増す事になる。
(ニ)高層の建物なので土地の利用度が良くなり今まで使用していた土地が他の目的に使用できる様になり経済的である。
(ホ)漁船などの係留所は防潮堤の内陸部に作り漁船の出入り口を設ける。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】 平面図
【図2】 正面図
【図3】 側面図
【符号の説明】
【0012】
1 魚の競市場、駐車場
2 陸揚げ岸壁、魚介類加工所、用具収納倉庫
3 津波防潮堤
4 事務所、魚介類加工工場
5 居住、工場用地
6 鉄道用地
7 自動車道路
8 駅事務所、各種販売所
9 家庭菜園、畑
10 住居、駐車場
11 公園、校庭
12 保育所、幼稚園、学校
13 公園、運動場
14 風力発電機
15 漁船、ヨット、ボート係留所出入り口扉
16 漁船、ヨット、ボート係留所、生け簀、養殖所
17 漁船、ヨット、ボート係留所出入り口
18 海底
19 水面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防潮堤を他の建造物と複合化することで耐震力を強くし、又、押し寄せてくる津波の破壊力を弱めるため、防潮堤に向かってくる水の流れを上下、左右に拡散させてその破壊力を弱める曲面を具備した防潮堤。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−233383(P2012−233383A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−114127(P2011−114127)
【出願日】平成23年5月2日(2011.5.2)
【出願人】(508200643)
【Fターム(参考)】