説明

防爆型ガス検知器

【課題】 ガスセンサ装着部について所期の防爆構造を有し、ガスセンサを確実に装着することのできる防爆型ガス検知器を提供すること。
【解決手段】 この防爆型ガス検知器は、ガスセンサ配置用空間を形成するガスセンサ装着部を有する防爆性容器と、ガスセンサ装着部に設けられた、円柱状の胴部および胴部より大きい外径を有する頭部を有するソケットと、ソケットに着脱自在に装着されるガスセンサとを備えており、ソケットは、胴部が防爆性容器の内部空間とガスセンサ配置用空間とを区隔する隔壁に形成された貫通孔内に挿通されて、胴部の外周面と貫通孔の内周面との間に微小隙間が形成された状態で、配置され、前記隔壁の内面より内方側に突出するソケットの基端部分に、脱落防止部材が装着され、ソケットが防爆性容器に対して遊嵌状態で設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防爆型ガス検知器に関する。
【背景技術】
【0002】
可燃性のガスや蒸気を含む爆発性雰囲気の存在により、引火、爆発が発生し得る環境で使用されるガス検知器においては、高い防爆性を有するものとして構成されていることが要求されている。
【0003】
このような防爆型ガス検知器のある種のものは、例えば、ガスセンサが防爆性容器に形成されたガスセンサ装着部に着脱自在に装着される構成とされており、ガスセンサの端子ピンが、防爆性容器に適宜の支持部材を介して保持固定された基板に設けられたコネクタ部材のピン孔に嵌挿されてコネクタ部材に電気的に接続される(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−327808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
而して、このような構成の防爆型ガス検知器においては、コネクタ部材が防爆性容器に対して固定されている場合には、ガスセンサの端子ピンの配置位置およびコネクタ部材のピン孔の形成位置の両者の製造上の寸法誤差による位置ずれによって、ガスセンサの装着自体が困難であったり、センサ装着時においてガスセンサの端子ピンに対して負担がかかり、端子ピンが破損したりする、という問題がある。
また、コネクタ部材を、防爆性容器の内部空間と環境雰囲気に晒されるガスセンサ配置用空間とを区隔する構成部材の一部として、防爆性容器に設けた場合には、コネクタ部材それ自体が所定の防爆構造についての要件(火炎逸走防止要件)を満たすことが必要となる。
【0006】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、ガスセンサ装着部について所期の防爆構造を有し、しかも、ガスセンサを確実に装着することのできる防爆型ガス検知器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の防爆型ガス検知器は、ガスセンサ配置用空間を形成するガスセンサ装着部を有する防爆性容器と、前記ガスセンサ装着部に設けられたガスセンサ装着用のソケットと、当該ソケットに着脱自在に装着されるガスセンサとを備えており、
前記防爆性容器における、前記防爆性容器の内部空間とガスセンサ配置用空間とを区隔する隔壁には、貫通孔が形成されており、
前記ソケットは、円柱状の胴部、および、当該胴部の先端に連続する、当該胴部より大きい外径を有する頭部を有し、当該胴部がその基端部分が前記隔壁の内面より内方側に突出するよう前記貫通孔内に挿通されて、当該胴部の外周面と前記貫通孔の内周面との間に微小隙間が形成された状態で、配置されており、
前記ソケットの基端部分には、脱落防止部材が装着されており、前記ソケットが防爆性容器に対して遊嵌状態で設けられていることを特徴とする。
【0008】
本発明の防爆型ガス検知器においては、前記ソケットは、絶縁材料よりなるソケット本体と、このソケット本体に形成された軸方向に伸びるピンソケット部材挿入用孔の各々に設けられた、前記ガスセンサの端子ピンが嵌挿されて電気的に接続されるピンソケット部材とにより構成されており、
前記ピンソケット部材は、当該ピンソケット部材の外周面と前記ピンソケット部材挿入用孔の内周面との間に、微小隙間が形成された状態で設けられた構成とされていることが好ましい。
【0009】
また、本発明の防爆型ガス検知器においては、前記脱落防止部材が、前記ソケットに形成された環状溝に装着された止め輪よりなる構成とされていることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の防爆型ガス検知器によれば、基本的には、ソケットが、耐圧防爆構造規格で定められた隙間寸法および隙間の奥行き長さを満足する微小隙間が形成された状態で、防爆性容器に設けられていることにより、防爆性容器の内部で爆発が生じた場合であっても、爆発圧力に耐えうる強度を有し、かつ、防爆型ガス検知器の外部への火炎逸走がなく、検知対象空間内における可燃性ガスまたは引火性ガスへの引火を確実に防止することができるので、高い安全性を得ることができる。
しかも、ソケットが防爆性容器に対して遊嵌状態で設けられた構成とされていることにより、ガスセンサの端子ピンとソケットのピン孔との相互の製造上の寸法誤差をソケットの微小変位により補償することができるので、ガスセンサを確実に装着することができる。
【0011】
また、ピンソケット部材がソケット本体に対して耐圧防爆規格で定められた隙間寸法および隙間の奥行き長さを満足する微小隙間が形成された状態で設けられ、ソケットそれ自体が防爆構造を有するものとして構成されているので、ガスセンサ装着部についての所期の防爆構造を容易にかつ確実に得ることができる。
【0012】
脱落防止部材として止め輪が用いられることにより、止め輪のソケットに対する脱着を容易に行うことができるので、ソケットの防爆性容器に対する取付けを極めて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の防爆型ガス検知器の一例における構成を示す正面図である。
【図2】図1に示すA−A線において切断したときの端面図である。
【図3】図1に示す防爆型ガス検知器におけるガスセンサ装着部の構成を示す拡大断面図である。
【図4】ソケットの一例における構成を示すガスセンサ装着側の端面図である。
【図5】図4におけるB−B線断面図である。
【図6】ソケットの防爆性容器に対する装着状態を示す拡大断面図である。
【図7】図4の一部を拡大して示す拡大断面図である。
【図8】ソケットの製造工程を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の防爆型ガス検知器の一例における構成を示す正面図、図2は、図1に示すA−A線において切断したときの端面図、図3は、図1に示す防爆型ガス検知器におけるガスセンサ装着部の構成を示す拡大断面図である。
この防爆型ガス検知器10は、各々アルミダイキャスト製の容器本体12および蓋部材14により構成された防爆性容器11を備えている。防爆性容器11を構成する蓋部材14は、容器本体12にヒンジ部13を介して回動自在に支持されており、蓋部材14が、その背面における周縁部が容器本体12の開口端面に矩形枠状のパッキングPを介して対接された状態で、固定用ネジ19によって容器本体12に対して固定されている。
防爆性容器11の内部における正面側領域には、ガスセンサ25よりの検出信号に基づいてガス濃度を算出するための信号処理回路を有すると共に各部の動作制御を行うメイン基板20が配設されており、このメイン基板20の正面側の一面上には、表示機構21およびその他の素子が実装されている。図1および図2において、符号22は、蓋部材14に形成された表示窓用開口14Aを内側から閉塞するよう設けられた窓部材である。
【0015】
容器本体12は、その周壁において、外方(図1においては下方)に突出するよう形成された、内部に略円柱状のガスセンサ配置用空間Sを形成する円筒状のガスセンサ装着部15を有する。
容器本体12における、ガスセンサ配置用空間Sと防爆性容器11の内部空間とを区隔する隔壁15A(ガスセンサ装着部15の開口に対向する壁部分)には、貫通孔17が形成されていると共に隔壁15Aの外面において当該貫通孔17の開口縁を囲むよう円筒状のセンサ受容部16が形成されており、この貫通孔17には、ガスセンサ装着用のソケット40が設けられている。
【0016】
ガスセンサ25は、例えば接触燃焼式ガスセンサよりなり、ガスセンサ25の基端面より外方に突出する例えば5本の端子ピン26(図5参照)を有する。
ガスセンサ25は、その基端部がセンサ受容部16に受容された状態で、ソケット40に着脱自在に装着される。
【0017】
この防爆型ガス検知器10においては、ガスセンサ25がガスセンサ装着部15に装着された状態において、さらに、円筒状のガード部材38がその基端側部分の外周面がガスセンサ装着部15の内周面に螺合されて、ガード部材38の基端面とガスセンサ装着部15におけるセンサ受容部16の先端面との間にシール部材30が介在する状態で、防爆性容器11に対して着脱自在に装着されており、これにより、ガス検知部が構成されている。
【0018】
ソケット40は、図4および図5に示すように、隔壁15Aに形成された貫通孔17の内径より小さい外径を有する円柱状の胴部41A、および、この胴部41Aの先端に連続する、貫通孔17の内径より外径寸法の大きい略円板状の頭部41Bを有する、耐熱性を有する絶縁材料、例えばPPSなどの樹脂材料よりなるソケット本体41と、装着されるガスセンサ25の端子ピン26の配置パターンに対応する位置において、各々ソケット本体41の軸方向に互いに平行に伸びるよう形成された例えば5つのピンソケット部材挿入用孔42内に挿入されて設けられた、ガスセンサ25の端子ピン26が嵌挿されて電気的に接続されるピンソケット部材45とにより構成されている。図4において、符号43は周り止め用切り欠き部であり、図5において、符号44は、胴部41Aにおいて周方向の全周にわたって伸びるよう形成された環状溝である。
【0019】
ピンソケット部材45は、ガスセンサ25の端子ピン26が嵌挿されるピン孔451を形成する円筒状のソケット部45Aと、このソケット部45Aの基端に連続して軸方向に伸びる軸部45Bと、この軸部45Bの基端に鍔部45Dを介して連続して、ソケット本体41の基端より軸方向外方に突出するピン部45Cを有する。
【0020】
ソケット40は、防爆性容器11に対して遊嵌状態で設けられている。すなわち、ソケット本体41の胴部41Aがその基端部分が隔壁15Aの内面より内方側に突出するよう防爆性容器11の貫通孔17内に挿通された状態において、防爆性容器11の内部に位置される胴部41Aの基端部分における環状溝44に、脱落防止部材である例えばE形止め輪50が装着され、これにより、隔壁15Aの外面に対接される頭部41BおよびE形止め輪50によってソケット40の脱落が防止された状態において、ソケット40が防爆性容器11に対して軸方向に微小変位可能な状態とされている。
ここに、ソケット40の頭部41Bの内面が隔壁15Aの外面に対接された状態において、防爆性容器11における隔壁15Aの内面とE形止め輪50の外面との間に形成される間隙の大きさ(ソケット40の軸方向の移動量)は、例えば0.4〜1.6mmである。
【0021】
而して、上記の防爆型ガス検知器10においては、ソケット40が、爆発性雰囲気において使用される電気機器に関する耐圧防爆構造規格を満足する状態で、防爆性容器11に設けられている。
すなわち、図6に示すように、防爆性容器11およびソケット40の両者が相対するはめあい部における微小隙間、具体的には、防爆性容器11におけるソケット装着用の貫通孔17の内周面と、ソケット40の胴部41Aの外周面との間に形成される微小隙間G1 が、防爆型ガス検知器10の内容積の大きさに応じて規定された許容最大値以下である隙間寸法(以下、「スキ」という。)、かつ、防爆型ガス検知器10の内容積の大きさに応じて規定された許容最小値以上である隙間の奥行き長さ(以下、「スキの奥行き」という。)で形成された構成とされている。
そして、ソケット40が防爆性容器11に対して、このような微小隙間が形成された状態で設けられていることにより、ソケット40は防爆性容器11に対して軸方向に垂直な方向(径方向)に微小変位可能な状態とされている。
【0022】
上記の防爆型ガス検知器10の内容積は、例えば100〜500cm3 であり、防爆性容器11におけるソケット装着用の貫通孔17の内周面と、ソケット40の胴部41Aの外周面との間に形成される微小隙間G1 は、スキ(W1 +W2 )、すなわち、ソケット40の胴部41Aの外径D1 と貫通孔17の内径D2 との差が、当該内容積の大きさに応じたスキの許容最大値(例えば0.1mm)以下であり、かつ、スキの奥行きL1 が、当該内容積の大きさに応じたスキの奥行きの許容最小値(例えば9.5mm)以上とされている。
【0023】
また、上記の防爆型ガス検知器10においては、ソケット40が、検知対象空間の環境雰囲気に晒されるガスセンサ配置用空間Sと防爆性容器11の内部空間とを区隔する構成部材の一部として機能するものであり、ソケット40それ自体が所定の防爆構造を有するものとして構成されている。
すなわち、図7に示すように、ソケット本体41におけるピンソケット部材挿入用孔42の内周面と、ピンソケット部材45の軸部45Bの外周面との間に形成される微小隙間G2 は、ピンソケット部材45の軸部45Bの外径D3 とピンソケット部材挿入用孔42の内径D4 との差であるスキ(W3 +W4 )が、防爆型ガス検知器10の内容積の大きさに応じたスキの許容最大値(例えば0.1mm)以下であり、かつ、スキの奥行きL2 が、当該内容積の大きさに応じたスキの奥行きの許容最小値(例えば9.5mm)以上とされている。
【0024】
このような構造のソケット40は、次のようにして製造することができる。
先ず、図8(A)に示すように、円柱状の胴部41A、円板状の頭部41Bおよび胴部41Aの基端に連続する、胴部41Aより小さい外径を有するフランジ部41Cを端部に有する突出部41Dを有するソケット本体構成材料前駆体を樹脂成形し、このソケット本体構成材料前駆体の所定位置に複数のピンソケット部材挿入用孔42を形成すると共に環状溝44を形成し、これにより、ソケット本体構成材料411を作製する。
次いで、ピンソケット部材45をソケット本体構成材料411における各々のピンソケット部材挿入用孔42内に基端側から挿入(圧入)し、鍔部45Dをピンソケット部材挿入用孔42の基端部に形成された凹所42Aに係合させて配置する。この状態においては、ピンソケット部材45の軸部45Bの周面に形成された突起部45Eにより、ピンソケット部材45が抜けることが防止される。
その後、図8(B)に示すように、ソケット本体構成材料411の突出部41Dに、ソケット本体構成材料411と同一の樹脂材料を各々のピンソケット部材45のピン部45Cの一部が埋設されるようモールドし、ソケット本体構成材料411の基端側部分が胴部41Aと外径と同一の大きさの外径を有する円柱状の形態をなすモールド部41Eをソケット本体構成材料411に一体に成形し、以て、図4および図5に示す構造のソケット40を得ることができる。
【0025】
而して、上記構成の防爆型ガス検知器10によれば、ピンソケット部材45が、ソケット本体41におけるピンソケット部材挿入用孔42の内周面と、ピンソケット部材45の軸部45Bの外周面との間に、耐圧防爆構造規格で定められた隙間寸法および隙間の奥行き長さを満足する微小隙間G2 が形成された状態で、ソケット本体41に設けられてなる、それ自体が防爆構造を有するソケット40が、防爆性容器11における貫通孔17の内周面と、ソケット40の胴部41Aの外周面との間に、耐圧防爆規格で定められた隙間寸法および隙間の奥行き長さを満足する微小隙間G1 が形成された状態で、防爆性容器11に設けられた構成とされていることにより、ガス検知器内部で爆発が生じた場合であっても、外部への火炎逸走がなく、検知対象空間内における可燃性ガスまたは引火性ガスへの引火を確実に防止することができるので、高い安全性を得ることができる。
しかも、ソケット40の頭部41Bがガスセンサ配置用空間Sに露出した状態で設けられていることにより、ガスセンサ25の端子ピン26の、ソケット40のピン孔451に対する位置合わせを容易に行うことができることに加え、ソケット本体41の胴部41Aがその基端部分が防爆性容器11の内部空間内に突出するよう防爆性容器11の貫通孔17内に挿通された状態で、基端部分における環状溝44にE形止め輪50が装着され、これにより、ソケット40が防爆性容器11に対して遊嵌状態で設けられていることにより、ガスセンサ25の装着時において、ガスセンサ25の端子ピン26とソケット40のピン孔451との相互の寸法誤差をソケット40の微小変位により補償することができるので、ガスセンサ25を確実に装着することができる。
【0026】
また、E形止め輪50が脱落防止部材として用いられることにより、E形止め輪50のソケット40に対する脱着を容易に行うことができるので、ソケット40の防爆性容器11に対する取付けを極めて容易に行うことができる。
【0027】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、脱落防止部材はE形止め輪に限定されるものではなく、ソケットの軸方向の移動による脱落を防止することができるものであればよい。
また、微小隙間を形成する隙間寸法および隙間の奥行き長さ等の具体的構成は、耐圧防爆構造の規格を満足する範囲内において適宜に変更することができる。
【符号の説明】
【0028】
10 防爆型ガス検知器
11 防爆性容器
12 容器本体
13 ヒンジ部
14 蓋部材
14A 表示窓用開口
15 ガスセンサ装着部
15A 隔壁
16 センサ受容部
17 貫通孔
19 固定用ネジ
P パッキング
S ガスセンサ配置用空間
20 メイン基板
21 表示機構
22 窓部材
25 ガスセンサ
26 端子ピン
30 シール部材
38 ガード部材
40 ソケット
41 ソケット本体
411 ソケット本体構成材料
41A 胴部
41B 頭部
41C フランジ部
41D 突出部
41E モールド部
42 ピンソケット部材挿入用孔
42A 凹所
43 周り止め用切り欠き
44 環状溝
45 ピンソケット部材
451 ピン孔
45A ソケット部
45B 軸部
45C ピン部
45D 鍔部
45E 突起部
50 E形止め輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスセンサ配置用空間を形成するガスセンサ装着部を有する防爆性容器と、前記ガスセンサ装着部に設けられたガスセンサ装着用のソケットと、当該ソケットに着脱自在に装着されるガスセンサとを備えており、
前記防爆性容器における、前記防爆性容器の内部空間とガスセンサ配置用空間とを区隔する隔壁には、貫通孔が形成されており、
前記ソケットは、円柱状の胴部、および、当該胴部の先端に連続する、当該胴部より大きい外径を有する頭部を有し、当該胴部がその基端部分が前記隔壁の内面より内方側に突出するよう前記貫通孔内に挿通されて、当該胴部の外周面と前記貫通孔の内周面との間に微小隙間が形成された状態で、配置されており、
前記ソケットの基端部分には、脱落防止部材が装着されており、前記ソケットが防爆性容器に対して遊嵌状態で設けられていることを特徴とする防爆型ガス検知器。
【請求項2】
前記ソケットは、絶縁材料よりなるソケット本体と、このソケット本体に形成された軸方向に伸びるピンソケット部材挿入用孔に設けられた、前記ガスセンサの端子ピンが嵌挿されて電気的に接続されるピンソケット部材とにより構成されており、
前記ピンソケット部材は、当該ピンソケット部材の外周面と前記ピンソケット部材挿入用孔の内周面との間に、微小隙間が形成された状態で、設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防爆型ガス検知器。
【請求項3】
前記脱落防止部材は、前記ソケットに形成された環状溝に装着された止め輪よりなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の防爆型ガス検知器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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