説明

防犯センサ及び防犯システム

【課題】
商品への防犯センサの取付強度と、防犯センサ取り付け時の見栄えとを両立させるようにした技術を提供する。
【解決手段】
防犯センサは、情報機器のコネクタと接続可能に構成され、情報機器のコネクタと接続されると当該コネクタからの取り外しを妨げるように作用するロック機構を有する第1のコネクタと、外部から電力を含む信号を入力する第2のコネクタと、防犯センサが情報機器に取り付けられているか否かを検知する検知手段とを具備する。そして、第1のコネクタと情報機器のコネクタとが接続されている場合、第2のコネクタにより入力された信号が第1のコネクタを介して情報機器に供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防犯センサ及び防犯システムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品からの取り外しを検出する防犯センサが知られている。このような防犯センサは、監視装置に接続されて使用される。防犯センサは、商品からの取り外しを検出すると、その旨を監視装置に通知し、この通知とともに監視装置が警報を発報する(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−222179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、防犯センサは、商品から容易に取り外されては困るので、商品との間で高い強度で接着等される必要がある。例えば、貼付タイプの防犯センサの場合には、テープやラップ等を用いて商品に取り付けられる。このような貼付タイプの防犯センサの場合、商品と防犯センサとの間の接着力を強化するため、例えば、テープやラップを防犯センサごと巻き、商品に防犯センサを固定する場合がある。この場合、商品の見栄えが非常に悪くなってしまう。
【0005】
特に、ディスプレイされた商品に対して上述した手法で防犯センサが取り付けられると、当該取り付けによって商品のデザインが損なわれてしまう可能性が高く、また、当該商品自体もディスプレイとして適切に役割を果たせなくなってしまう。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、商品への防犯センサの取付強度と、防犯センサ取り付け時の見栄えとを両立させるようにした技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、情報機器に取り付けられる防犯センサであって、前記情報機器のコネクタと接続可能に構成され、前記情報機器のコネクタと接続されると該情報機器のコネクタからの取り外しを妨げるように作用するロック機構を有する第1のコネクタと、外部から電力を含む信号を入力する第2のコネクタと、前記防犯センサが前記情報機器に取り付けられているか否かを検知する検知手段とを具備し、前記第1のコネクタと前記情報機器のコネクタとが接続されている場合に、前記第2のコネクタにより入力された前記信号が前記第1のコネクタを介して前記情報機器に供給されることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様は、上記防犯センサと、当該防犯センサに通信手段を介して接続される監視装置とを具備する防犯システムであって、前記監視装置は、前記通信手段を介して前記検知手段の検知結果を監視し、前記情報機器から前記防犯センサが取り外された場合に警報を発することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、商品への防犯センサの取付強度と、防犯センサ取り付け時の見栄えとを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】防犯システムを適用した店舗の一例を示す図である。
【図2】監視装置10の構成の一例を示す図である。
【図3】図1に示す防犯センサ30の外観構成の一例を示す図である。
【図4】情報機器5の取り付け時及び取り外し時におけるロック機構36の概要の一例を示す図である。
【図5】図1に示す防犯センサ30の内部構成の一例を示す図である。
【図6】変形実施形態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係わる防犯センサ及び防犯システムの一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は、防犯システムを適用した店舗の一例を示す図である。なお、店舗は、例えば、家電量販店、ホームセンター等の大型店舗の他、アパレル店や雑貨店等の小規模店舗、また更に、展示場等であってもよい。すなわち、商品(展示品を含む)を陳列(ディスプレイ)する店舗であれば、特に問わない。
【0013】
ここで、店舗20(店舗を俯瞰した図)には、商品ディスプレイ棚21や商品陳列棚22、レジ24等が設けられている。商品ディスプレイ棚21には、複数の商品が並んでおり、顧客は、商品(情報機器5)を直接手にとって、当該情報機器5が提供する各種機能を利用できる。なお、本実施形態おいては、例えば、音楽や動画等を再生可能な情報機器が商品である場合を例に挙げて説明するが、情報機器は、電力供給を受けて動作する機器であればよく、どのような用途で使用される機器であってもよい。
【0014】
商品陳列棚22には、当該ディスプレイされた商品が梱包等された状態で陳列されている。なお、商品陳列棚22に陳列された商品にも、盗難検出用タグ等が取り付けられていてもよいが、本実施形態の要部ではないため、その説明については省略する。
【0015】
商品ディスプレイ棚21に陳列される情報機器5各々には、防犯センサ30が取り付けられている。具体的には、情報機器5各々は、防犯センサ30を介してスタンド61に支持されている。スタンド61は、防犯センサ30を抜差可能に支持する役割を果たす。
【0016】
ここで、スタンド61と防犯センサ30との間は、自由に取り外しができるが、防犯センサ30と情報機器5との間は、通常、取り外しができない状態となっている。そのため、顧客は、防犯センサ30ごと情報機器5を手にとって利用する。なお、情報機器5から防犯センサ30の取り外しの仕方の詳細については後述するが、例えば、ロック解除部材(本実施形態においてはピン)を用いることにより、当該取り外しが可能となる。
【0017】
スタンド61には、電力(駆動用の電気信号)を供給するスタンドケーブル62が設けられており、情報機器5は、防犯センサ30を介して当該スタンドケーブル62(スタンド61)から電力供給を受ける。そのため、情報機器5は、当該供給される電力により駆動することができる。仮に、情報機器5が蓄電手段(電池)を有していれば、充電も行なえる。なお、スタンドケーブル62では、電力のみならず、例えば、制御信号(制御用の電気信号)を通信するようにしてもよい。その場合、防犯センサ30は、当該スタンドケーブル62を介して入力される制御信号をも情報機器5に供給することになる。
【0018】
防犯センサ30には、監視装置用ケーブル8が設けられている。防犯センサ30は、当該ケーブル8を介して監視装置(後述する監視装置10)と接続されている。なお、監視装置10は、特許文献1等に記載されている装置を用いればよく、本実施形態の要部ではないため、その詳細な説明については省略する。簡単に説明すると、図2に示すように、監視装置10には、1又は複数(この場合、複数)の防犯センサ30が接続されている。監視装置10には、検出回路11や警報回路12等が内蔵されており、監視装置10は、監視装置用ケーブル8を介して防犯センサ30を監視している。ここで、監視装置10は、監視装置用ケーブル8を介して防犯センサ30(後述する抵抗39)に対して一定の電圧をかけ、検出回路11において、防犯センサ30を流れる電流の値を検出する。そして、検出電流値の変化を検出すると、監視装置10は、警報回路12において、情報機器5から防犯センサ30が取り外された旨を店員等に向けて報知する。検出電流値は、例えば、防犯センサ30が情報機器5から取り外される、監視装置用ケーブル8が抜かれる又はショートされる、等した場合に変化する。
【0019】
以上が、防犯システムを適用した店舗の概要の一例である。なお、この構成はあくまで一例であり、必ずしもこのような構成を採る必要はない。
【0020】
図3には、図1に示す防犯センサ30をA〜D方向から見た防犯センサ30の外観構成の一例が示される。なお、方向Aから見た図は図3(a)に対応し、方向Bから見た図は図3(b)に対応し、方向Cから見た図は図3(c)に対応し、方向Dから見た図は図3(d)に対応する。
【0021】
防犯センサ30の上部には、図3(a)に示すように、情報機器5と防犯センサ30とを繋ぐ接続部及び通信インターフェースとして機能する第1のコネクタ31が設けられる。第1のコネクタ31には、図3(b)に示すように、防犯センサ30からの情報機器5の取り外しを禁止するロック機構36(36a、36b)が設けられる。ロック機構36は、通常、弾性部材により、第1のコネクタ31の外部(矢印E又は矢印E’方向)に突出した状態で設けられており、防犯センサ30への情報機器5の取り付け時又は防犯センサ30から情報機器5の取り外し時に第1のコネクタ31の内部に一時的に押し込められ、取り付け中又は取り外し完了時には、元の状態(突出した状態)に復帰する。
【0022】
ここで、防犯センサ30の側面部には、図3(d)に示すように、ロック解除部材を受け入れる開口としてピン挿入口35が設けられる。ピン挿入口35は、防犯センサ30の側面部の左右両側にそれぞれ設けられており、センサ外部からロック解除部材(ピン60(60a及び60b))が挿入可能な形状で形成される。情報機器5は、防犯センサ30側面部の左右両側から当該ピン60が挿入されている状態時に防犯センサ30から取り外される。すなわち、ピン60が防犯センサ30側面部の左右両側から挿入されると、第1のコネクタ31に設けられたロック機構36が当該コネクタ31の内部に押し込められ、これにより、防犯センサ30からの情報機器5の取り外しが可能になる。なお、防犯センサ30の側面部には、ピン挿入口35の他、監視装置用ケーブル8が接続される開口(ケーブル接続口34)も設けられる。
【0023】
防犯センサ30の底部には、図3(c)に示すように、防犯センサ30とスタンド61とを繋ぐ接続部及び通信インターフェースとして機能する第2のコネクタ32が設けられる。防犯センサ30は、第2のコネクタ32において、スタンドケーブル62を介して供給される信号(電力、制御信号等)を入力するとともに、第1のコネクタ31において、当該入力信号をそのまま情報機器5に向けて出力する。
【0024】
また、防犯センサ30上部には、図3(a)〜(c)に示すように、センサレバー33が設けられる。センサレバー33は、情報機器5への取り付け及び情報機器5の取り外しを検知する。センサレバー33は、通常(防犯センサ30が情報機器5に未取付時)、弾性部材(例えば、バネ)により、図3(c)に示す矢印F方向に向けて力が加えられており、防犯センサ30の本体部から突出した状態となる。防犯センサ30が情報機器5に取り付けられている間、センサレバー33は、情報機器5により矢印F’方向に押圧され、本体部内部に押し込まれる。
【0025】
ここで、防犯センサ30への情報機器5の取り付け時と、防犯センサ30からの情報機器5の取り外し時とにおけるロック機構36の概要について説明する。図4には、図3(b)に示す防犯センサ30におけるロック機構36aとその周辺領域を拡大した概要図が示される。なお、ここでは、ロック機構36aを例に挙げて説明するが、ロック機構36bについても同様となる。
【0026】
情報機器5の底部には、図4(a)に示すように、防犯センサ30における第1のコネクタ31と接続するため、所定の空間(以下、コネクタ挿入空間と呼ぶ)5aが形成されている。コネクタ挿入空間5aには、凹部5bが設けられており、当該凹部5bには、ロック機構36aにおける爪部361が嵌合可能に納まる。
【0027】
ロック機構36aは、通常、弾性部材41aの作用により、第1のコネクタ31の外部(矢印E方向)に突出した状態で設けられているため、ロック機構36aは、情報機器5の取り付け時には、上記コネクタ挿入空間5aの内部形状により矢印E’方向に押圧され、第1のコネクタ31の内部へ押し込められる。
【0028】
ロック機構36aの爪部361は、第1のコネクタ31の先端側から本体部側に向けた方向(矢印F’方向)に沿ってその形状が徐々に、第1のコネクタ31の外部(矢印E方向)に突出する度合いが大きくなるように形成されている。そのため、情報機器5の取り付け時には、図4(a)〜図4(c)に示すように、店員等は、情報機器5に対して矢印F’方向への押圧力を加えるだけで特別な操作を行なうことなく、情報機器5を防犯センサ30に取り付けることができる。具体的には、店員等が、図4(a)に示す状態において、情報機器5に対して矢印F’方向に力を加えると、図4(b)に示すように、第1のコネクタ31内部にロック機構36a(爪部361)が徐々に押し込められる。店員等が更に、情報機器5に対して矢印F’方向への押圧力を加え、矢印F’(又は矢印F)が指し示す方向において、爪部361とコネクタ挿入空間5aにおける凹部5bとの位置が一致すると、図4(c)に示すように、爪部361が凹部5bに嵌合する。すなわち、ロック機構36aの爪部361が、弾性部材41aの作用により、コネクタ挿入空間5aの凹部5b内で元の状態(突出した状態)に復帰する。これにより、情報機器5が防犯センサ30に取り付けられる。
【0029】
これに対して、防犯センサ30からの情報機器5の取り外し時には、上述した爪部361が有する形状により、店員等は、ロック解除部材(ピン60a)がなければ、自由な取り外しは行なえない。そのため、店員等は、図4(d)に示すように、ロック解除部材(ピン60a)をピン挿入口35に挿入し、当該ピンの挿入中に防犯センサ30から情報機器5を取り外す。このとき、ロック機構36a(爪部361)は、ピン60aによる矢印E’方向への押圧力により、第1のコネクタ31内部に押し込められる。
【0030】
次に、図5を用いて、図1に示す防犯センサ30の内部構成の一例について説明する。図5には、図1に示す方向Bから見た防犯センサ30の内部構成が示される。すなわち、図3(b)に示す外観構成に対応する内部構成が示される。
【0031】
防犯センサ30の内部には、制御基板(第1のコネクタ用基板40、第2のコネクタ用基板38)と、スイッチ部37と、抵抗39とが具備される。
【0032】
第1のコネクタ用基板40は、第1のコネクタ31による信号の通信等を制御し、第2のコネクタ用基板38は、第2のコネクタ32による信号の通信等を制御する。なお、これら制御基板(40、38)においては、第2のコネクタ32を介して入力された信号(電力、制御信号)に対して処理を行なわない。すなわち、防犯センサ30は、商品(情報機器5)内部の回路に対して何ら介在しない。そのため、情報機器5に誤動作や損傷を与えることもない。
【0033】
スイッチ部37は、内部レバー37aを有し、センサレバー33と連動して動作する。具体的には、防犯センサ30が情報機器5に取り付けられている間、センサレバー33が防犯センサ30内部に押圧される。このとき、内部レバー37aは、当該押圧力を受けてスイッチ部37内部に押し込められる。図中点線枠内の回路構成の模式図に示されるように、当該内部レバー37aの移動により、防犯センサ30を流れる電流の値が変化し、これにより、監視装置10は、検出電流値の変化を検出できる。
【0034】
以上説明したように本実施形態によれば、商品への防犯センサ30の取付強度と、防犯センサ30取り付け時の見栄えとを両立させることができる。
【0035】
以上が本発明の代表的な実施形態の一例であるが、本発明は、上記及び図面に示す実施形態に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【0036】
例えば、上述した実施形態においては、監視装置10内に内蔵された警報回路12において警報を発する場合を例に挙げて説明したが、これに限られない。例えば、防犯センサ30自体が警報回路を内蔵していもよい(すなわち、自鳴式であってもよい)。
【0037】
また、上述した実施形態においては、第2のコネクタ32を介して入力される信号(電力信号、制御信号等)に対して何ら処理を行なわずにそのまま第1のコネクタ31から商品(情報機器)に対して信号を出力する場合を例に挙げて説明したが、これに限られない。例えば、ノイズ除去や信号増幅等の処理を行なうようにしてもよい。
【0038】
また、上述した防犯センサ30の外観及び内部構成等は、あくまで一例であり、適宜変更できる。本実施形態に係わる防犯センサ30は、電源と情報機器5との間に設けられ、情報機器5に向けて電力を供給できる形態であればよい。例えば、図6に示すような構成を有していてもよい。
【0039】
図6(a)〜(c)は、情報機器(例えば、携帯電話機)5と接続する機能を果たすコネクタ部58を各方向から見た図が示される。具体的には、図6(b)は、コネクタ部58の正面図であり、図6(a)は、図6(b)に示す矢印G方向から見たコネクタ部58の概要を示す図であり、図6(c)は、図6(b)に示す矢印H方向から見たコネクタ部58の概要を示す図である。
【0040】
コネクタ部58は、情報機器(例えば、携帯電話機)5に接続するために、第1のコネクタ51が設けられる。第1のコネクタ51には、ロック機構56(56a、56b)が設けられる。ロック機構56は、上記図3に示す第1のコネクタ31と同様の機能を果たす。すなわち、コネクタ部58と情報機器5との間は、通常、取り外しができない状態となっている。
【0041】
図6(d)〜(g)は、センサ本体部55を示しており、図6(d)は、センサ本体部55の上面図であり、図6(e)は、図6(d)に示す矢印I方向から見たセンサ本体部55の概要を示す図であり、図6(f)は、図6(e)に示す矢印K方向から見たセンサ本体部55の概要を示す図であり、図6(g)は、図6(d)に示す矢印J方向から見たセンサ本体部55の概要を示す図である。
【0042】
センサ本体部55には、図6(g)に示すように、第2のコネクタ52が設けられており、センサ本体部55は、当該コネクタ52を介して電力の供給を受ける。なお、上記防犯センサ30の場合と同様に、当該電力は、ケーブルやコネクタ部58を介して情報機器5に供給される。
【0043】
センサ本体部55には、図6(e)に示すように、本センサのスイッチをオンオフする電源スイッチ54が設けられている。センサ本体部55の底部には、図6(f)に示すように、センサレバー53が設けられている。センサレバー53は、上記図3に示すセンサレバー33と同様の機能を果たす。センサレバー53が配される面には、両面テープが貼付される領域59があり、当該領域に貼付された両面テープによりセンサ本体部55は、例えば、商品ディスプレイ棚(又は情報機器5)に固定して取り付けられる。
【0044】
また、センサ本体部55には、警報回路(不図示)が設けられており、当該警報回路によるブザー鳴動を外部に伝えるため、図6(d)に示すように、センサ本体部55には、ブザー放音孔57が設けられる。なお、勿論、上述した防犯センサ30のように、監視装置10内に設けられた警報回路12を利用してブザーを鳴動するように構成してもよい。以上が、防犯センサ30の構成の変形例についての説明である。
【符号の説明】
【0045】
5 商品(情報機器)
8 監視装置用ケーブル
10 監視装置
11 検出回路
12 警報回路
30 防犯センサ
31 第1のコネクタ
32 第2のコネクタ
33 センサレバー
35 ピン挿入口
36(36a、36b) ロック機構
37a 内部レバー
37 スイッチ部
61 スタンド
62 スタンドケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報機器に取り付けられる防犯センサであって、
前記情報機器のコネクタと接続可能に構成され、前記情報機器のコネクタと接続されると該情報機器のコネクタからの取り外しを妨げるように作用するロック機構を有する第1のコネクタと、
外部から電力を含む信号を入力する第2のコネクタと、
前記防犯センサが前記情報機器に取り付けられているか否かを検知する検知手段と
を具備し、
前記第1のコネクタと前記情報機器のコネクタとが接続されている場合に、前記第2のコネクタにより入力された前記信号が前記第1のコネクタを介して前記情報機器に供給されることを特徴とする防犯センサ。
【請求項2】
前記ロック機構は、
前記情報機器のコネクタが含む凹部に嵌合する爪部と、外部からロック解除部材を挿入可能な開口とを有し、
前記凹部と前記爪部との嵌合状態において前記情報機器のコネクタからの前記第1のコネクタの取り外しが妨げられ、該ロック解除部材が前記開口に挿入されると前記嵌合状態が解除され、前記情報機器のコネクタからの前記第1のコネクタの取り外しが可能となる
ことを特徴とする請求項1記載の防犯センサ。
【請求項3】
前記検知手段は、センサレバーを含み、
前記センサレバーは、
前記第1のコネクタが前記情報機器のコネクタと接続されていない場合、弾性部材により前記防犯センサの外部に突出した状態となり、前記第1のコネクタが前記情報機器のコネクタと接続されている場合、前記防犯センサの内部に押圧された状態となり、
前記検知手段は、
前記外部に突出した状態と前記内部に押圧された状態との間の状態の変化に基づいて、前記防犯センサが前記情報機器に取り付けられているか否かを検知する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の防犯センサ。
【請求項4】
前記検知手段の検知結果に基づいて前記情報機器からの取り外しが検知された場合に警報を発する警報回路
を更に具備することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の防犯センサ。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載の防犯センサと、該防犯センサに通信手段を介して接続される監視装置とを具備する防犯システムであって、
前記監視装置は、
前記通信手段を介して前記検知手段の検知結果を監視し、前記情報機器から前記防犯センサが取り外された場合に警報を発する
ことを特徴とする防犯システム。
【請求項6】
前記第2のコネクタを抜差可能に構成され、前記防犯センサを支持するスタンド
を更に具備し、
前記第2のコネクタは、
前記スタンドを介して前記外部から前記信号の入力を受ける
ことを特徴とする請求項5記載の防犯システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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