説明

防犯用フェンスガード装置

【課題】泥棒や不審者等がフェンスを越えて敷地内へ不法に侵入するのを防止する防犯用フェンスガード装置を提供する。
【解決手段】防犯用フェンスガード装置GはフェンスF上に装着し、それぞれ可撓性を備えた構造の支柱からなる複数のフレキシブルポールPを、互いに間隔をあけてフェンスの主柱15上に立設する一方、1本の鋼製のガードワイヤー4を、その両端4a・4cを支持体A・A´に保持させると共にワイヤー部4bをフレキシブルポールPのワイヤー挿通穴に挿通させて支持体A・A´間で撓み可能に張り巡らす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、敷地等の囲いとして設けられた柵型や金網型など各種のフェンス上に装着し、一般家庭や事業所や学校等の敷地外から泥棒や不審者等がフェンスを越えて不法に侵入するのを防止する防犯用フェンスガード装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般家庭や事業所や学校等では、敷地の外から安易にフェンスを越えて泥棒や不審者等が不法に侵入するのを抑止するために、例えばフェンス自体の高さを高くしたり、フェンス上部を鋭利な形状にしたり、フェンス上部に有刺鉄線を張り巡らしたりして不審者等がよじ登り難くしたフェンス構造のものが見られる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、治安等が悪化した昨今、従来のようなフェンス構造にするだけでは、不審者等が慎重に工夫しながらフェンスをよじ登れば、敷地の外から比較的安易にフェンスを越えて侵入することは可能であり、それだけ防犯性に乏しいという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで、上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、敷地等の囲いとして設けられたフェンスF上に装着し、外部から該フェンスFを越えて侵入するのを防止する防犯用フェンスガード装置Gであって、それぞれワイヤー挿通穴f〜jを横向きに貫通させて設け、可撓性を備えた構造の部材からなる複数の支柱で、下端を前記フェンスFの上部に取り付けて互いに間隔をあけて立設するフレキシブルポールPと、両端4a・4cを支持体A・A´に保持させると共に、その両端間のワイヤー部4bを前記ワイヤー挿通穴に挿通させて前記支持体A・A´間に撓み可能に張設するガードワイヤー4と、を備えてなることを特徴とする。
【0005】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の防犯用フェンスガード装置Gにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記ガードワイヤー4を1本の有端状線材で形成して前記支持体A・A´間に張り巡らす一方、基端4aを固定して該ガードワイヤー4を巻き取るリール30を回転自在に有し、該リール30を介して前記ガードワイヤー4を巻き取る方向に常時付勢する付勢手段Cと、該付勢手段Cの付勢力に抗して前記ガードワイヤー4が長さ方向に移動したとき、それを感知して異常検知信号を出力する異常検知手段Sと、該異常検知手段Sから異常検知信号を受信すると、その異常検知信号に基づいて警報を発する警報手段Wと、を備えてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に記載の発明に係る防犯用フェンスガード装置によれば、例えば不審者等が手でフレキシブルポールやガードワイヤーを掴んで、敷地の外からフェンスを乗り越えようとすると、フレキシブルポールは大きく撓むと共に、ガードワイヤーも撓みながら全体に大きく揺れ動き、これにより、不審者等は驚いてバランスを崩し、これが障害となって不審者等がフェンスを越えるのを防止することができる。従って、同じ不審者等が再度フェンス越えを試みようとしても、不審者等は、この予想しない事態に怯んでフェンス越えの意欲が萎え、その結果、不審者等による敷地内への不法侵入を防止することができる。
【0007】
加えて、請求項2に記載の発明に係る防犯用フェンスガード装置によれば、ガードワイヤーが撓んだり切断されたりして長さ方向に移動すると、そのガードワイヤーの移動を異常検知手段で感知して異常検知信号を出力する一方、この異常検知信号を警報手段が受信すると、その異常検知信号に基づいて警報手段が警報を発し、これによって、不審者等による敷地内への不法侵入を確実に防止することができる。しかも、このとき、本発明の防犯用フェンスガード装置では、1本のガードワイヤーをフェンス上の支持体間で移動可能に張り渡しているため、たとえ不審者等が複数のフレキシブルポールの何れか又はワイヤー部のいずれの部位を掴んでも、ガードワイヤーの全体が引っ張られて移動し、従って、異常検知手段は、常にこれを感知して警報手段で警報を発し、不審者等による敷地内への不法侵入を、より確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ、本発明の最良の実施形態について説明する。
【0009】
図1は、本発明の一例である防犯用フェンスガード装置を装着したフェンス構造体を示す正面図である。図示フェンス構造体は、例えば学校等の敷地を囲って構築される構造物の一部で、図中符号Fはフェンス、符号A・A´は、敷地内の周縁に立設された壁体からなる支持体、符号Gは、本発明の防犯用フェンスガード装置を示す。図示例のフェンスFは、地面1内に一部を埋設して敷設したコンクリート製基礎塀2上に、金属製柵体3を立設して構築されている。図示例では、図示フェンス構造体において、支持体A・A´間のフェンスF上に防犯用フェンスガード装置Gを装着する。
【0010】
防犯用フェンスガード装置Gは、フレキシブルポールPを使ってフェンスF上の支持体A間にガードワイヤー4を張り巡らし、そのガードワイヤー4を巻き取り付勢する付勢手段Cと、ガードワイヤー4の長さ方向の移動を検知する異常検知手段Sと、異常検知手段Sと電気的に接続した警報手段Wとを備えて構成されてなる。
【0011】
フレキシブルポールPは、図2に示すように、それぞれが例えば樹脂製で、下部のジョイントベース5および上部のジョイントキャップ6と、ジョイントベース5とジョイントキャップ6間で連結する複数のジョイントピース7…と、一対の細長いコイルばねからなる連結バネ8を備えてなる。
【0012】
ジョイントベース5は、図中下側の矩形な底板部5a上に角筒部5bを立設し、角筒部5bを形成する一対の対向側板の図中上端に、それぞれやや縦長な軸穴aの貫通したヒンジ板部5cを形成してなる。ヒンジ板部5cは、一段薄肉に形成し、且つ下側にV形に切欠いた係合段部5dを凹設してなる。ジョイントキャップ6は、図中上側が半円状をなす下側開放の筒状キャップで、筒形を形成する一対の対向側板の図中下端部に、それぞれ丸穴状の軸穴bを貫通させて設け、下縁がV形のヒンジ板部6aを突設してなる。ジョイントピース7…は、後述するようにフェンスF上に立設するフレキシブルポールPの高さに応じて、図示例では4個重ねて備え、それぞれ同じ略H型をなし、一対の対向側板の図中下端部に、ジョイントキャップ6と同じ丸穴状の軸穴bを貫通させて設け、下縁がV形の下ヒンジ板部7aを突設する一方、図中上端部には、一対の対向側板にジョイントベース5と同じ縦長な軸穴aの貫通した上ヒンジ板部7bを形成する。上ヒンジ板部7bは、ジョイントベース5のヒンジ板部5cと同様に、それぞれ一段薄肉に形成し、且つ下側にV形に切欠いた係合段部7cを凹設してなる。そして、以上のジョイントベース5、ジョイントキャップ6およびジョイントピース7…には、それぞれ長さ方向に互いに平行に貫通した一対のばね挿通穴cが穿設されている。また、図示フレキシブルポールPのジョイントキャップ6およびジョイントピース7…には、それぞれ軸穴a・bの有する対向側板に、ガードワイヤー4が遊びをもって挿通可能な穴径のワイヤー挿通穴f〜jが穿設されている。
【0013】
かかる部品構成のフレキシブルポールPは、連結バネ8を、図2中下方のジョイントベース5のばね挿通穴cから、ジョイントベース5およびジョイントキャップ6のばね挿通穴cに通し、連結バネ8の図中上端に有したフック8aを、ジョイントキャップ6に横架するバネ掛けピン10に掛け止める一方、下端に有したフック8bを、ジョイントベース5に横架するバネ掛けピン11に掛け止める。そして、ジョイントベース5の係合段部5dに、最下段のジョイントピース7の下ヒンジ板部7aを嵌着し、ジョイントピース7…は互いの係合段部7cに上ヒンジ板部7bを嵌着し、次いで、最上段のジョイントピース7の係合段部7cに、ジョイントキャップ6のヒンジ板部6aを嵌着する。それから、順次、互いに連通状態の軸穴a・bに継手ピン12を挿通して止め輪13で抜け止めする。そして、図3(A)・(B)に向きを違えて示すように、ジョイントベース5とジョイントキャップ6間でジョイントピース7…を、連結バネ8のバネ性に抗して互いに回動可能に連結してフレキシブルポールPを組み立ててなる。従って、フレキシブルポールPは、ジョイントベース5を底板部5aにおいて固定状態にしたとき、ジョイントベース5に対し、ジョイントピース7…とジョイントキャップ6が個々に回動して屈曲可能に連結されると共に、図4に示すように、ジョイントピース7…とジョイントキャップ6が一体に湾曲して撓むように連結した構造になっている。
【0014】
そこで、かかる構成のフレキシブルポールPは、図1に示すように、それぞれジョイントベース5をフェンスFの柵体3に有した主柱15の上部に、一対の取付ブラケット16を用いて取り付けて、互いに間隔をあけて立設する。取付ブラケット16は、図5に示すように、それぞれ長手な固定板部16aと、L板状に折り曲げた支え板部16bとからなるアングル材である。取付ブラケット16は、固定板部16aを主柱15の上部にねじ止めして主柱15に挟着する一方、フレキシブルポールPは、継手ピン12をフェンスFの横枠17と平行な向きにして直立させ、ジョイントベース5の底板部5aを取付ブラケット16の支え板部16b上に載せてねじ止めする。こうして、図1および図6に示すようにフレキシブルポールPをフェンスF上に立設する。
【0015】
一方、図示例のガードワイヤー4は、1本の有端状線材の鋼製ワイヤーで、図1に示すように、基端4aを、一側の支持体Aに固定した第1ワイヤーガイド18[図7(A)参照]で案内して付勢手段Cに連結し、ワイヤー両端間のワイヤー部4bを、フレキシブルポールPのワイヤー挿通穴f・h・j[図3(B)参照]に通して、先端4cを、他側の支持体A´に固定した端末固定金具19[図7(B)参照]で抜け止めして固持し、フェンスF上の支持体A・A´間で撓み可能に、横3列に張り巡らしてなる。第1ワイヤーガイド18は、図7(A)に示すように、両端の取付板部20間にガイド部21を形成し、該ガイド部21を、コ状の支持板22間に回転コロを軸支し、回転コロ上に、ワイヤー通し窓23a・23bの開いた矩形なガイドリング23を回転自在に係合し、ガードワイヤー4を、ワイヤー通し窓23a・23bに通して移動可能に案内する構造になっている。なお、図1に示すように、支持体A・A´には、それら壁面に第2ワイヤーガイド24を固着し、該ワイヤーガイド24でワイヤー部4bが壁面に沿って上下に移動可能に案内する構造になっている。そのため、第2ワイヤーガイド24は、図7(C)に示すように、両端の取付板部25間に互いに間隔をあけて、第1ワイヤーガイド18のガイド部21と同様なガイド部26が2つ設けられている。
【0016】
図示例の付勢手段Cは、図8(A)に示すように、縦長箱状の防犯検知箱29内に異常検知手段Sと共に収納して組み付ける。付勢手段Cは、ゼンマイ駆動式の付勢装置で、うず巻ばねを内蔵する一方、外周にワイヤー巻取用リール30を有した樹脂製のゼンマイケースを、矩形薄箱状の外ケース31内に枢軸32を中心として回転自在に収納した構造になっている。リール30は、その外周の環状溝に、基端4aを固定したガードワイヤー4を巻装し、ばね一端を固定した前記うず巻ばねのバネ力によってガードワイヤー4を巻き取る方向(図中反時計方向)に常時回転付勢してなる。よって、かかる付勢手段Cは、リール30を介して、先端4cが固持された1本の有端状ガードワイヤー4を、その基端側で巻き取る方向に常時引っ張って、フェンスF上の支持体A・A´間で長さ方向へばね付勢力に応じて移動可能に張り渡してなる。
【0017】
異常検知手段Sは、周知のマイクロスイッチ35と、ガードワイヤー4上に嵌着した管状の検知子40とで構成してなる。マイクロスイッチ35は、付勢手段Cの横に付設し、接点バネ35aをガードワイヤー4に近接させて配置する一方、検知子40は、ガードワイヤー4が支持体A・A´間で撓むことなく張り渡し状態にある正常時、接点バネ35aを押し下げてマイクロスイッチ35をオフした位置で、ガードワイヤー4上に嵌着する。従って、マイクロスイッチ35は、たとえば図8(B)に示すように、ガードワイヤー4が引っ張られて矢示する引き出し方向へ移動したり、反対に同図(C)に示すように、ガードワイヤー4が切断され矢示する巻き取り方向へ移動したりして、検知子40が接点バネ35aからズレ動いたために接点バネ35aが起きると、オンしてガードワイヤー4の移動を感知し、これに基づいて異常検知信号を出力する構成になっている。
【0018】
異常検知手段Cは、マイクロスイッチ35を信号線35bを介して、図1に示すように警報手段Wと電気的に接続している。警報手段Wは、異常検知手段Sのマイクロスイッチ35から出力される異常検知信号を受信すると、その異常検知信号に基づいて通電され、例えば警告音を発して警報する構造になっている。警報手段Wは、アラームなどの警告音を発する装置に限らず、例えば光を発して照明したり点滅したりする警告灯などであってもよいのは、勿論である。
【0019】
さて、上述した構成の防犯用フェンスガード装置Gでは、例えば不審者等が基礎塀2に足を掛け、手でフレキシブルポールPやガードワイヤー4を掴んで、敷地の外からフェンスFを乗り越えようとすると、図4に示すようにフレキシブルポールPは大きく撓むと共に、ガードワイヤー4も撓みながら全体に大きく揺れ動き、これにより、不審者等は驚いてバランスを崩し、これが障害となって不審者等がフェンスFを越えるのを防止することができる。従って、同じ不審者等が再びフェンス越えを試みようとしても、不審者等は、この予想しない事態に怯んでフェンス越えの意欲が萎え、その結果、不審者等による敷地内への不法侵入を防止することができる。
【0020】
このとき、防犯用フェンスガード装置Gでは、上述のようにガードワイヤー4が撓んで引っ張られると、図8(B)に示すように付勢手段Cから引き出されて引き出し方向へ移動し、それに従って、異常検知手段Sの検知子40が接点バネ35aからズレ動いて(ガードワイヤー4が不法に切断された場合は逆向きにズレ動く)接点バネ35aが起きると、マイクロスイッチ35がガードワイヤー4の移動を感知して異常検知信号を出力する。この異常検知信号を警報手段Wが受信すると、その異常検知信号に基づいて、警報手段Wは通電され、例えば警告音を発して警報する。これによって、不審者等による敷地内への不法侵入を確実に防止することができる。
【0021】
しかも、このとき、防犯用フェンスガード装置Gでは、1本のガードワイヤー4をフェンスF上の支持体A・A´間で移動可能に張り渡しているため、たとえ不審者等が複数のフレキシブルポールPの何れか又はワイヤー部4bのいずれの部位を掴んでも、ガードワイヤー4の全体が引っ張られて移動し、従って、異常検知手段Sは、常にこれを感知して警報手段Wで警報を発し、不審者等による敷地内への不法侵入を、より確実に防止することができる。
【0022】
一方、図示例の防犯用フェンスガード装置Gでは、軽量な小鳥や小動物がガードワイヤー4上に乗ったり、所有者などが正規にフレキシブルポールPに触れりした程度では、ガードワイヤー4が揺れ動くことがないように、付勢手段Cの付勢力、即ちうず巻ばねのバネ性を調節してガードワイヤー4の張り具合を調整し、また、フレキシブルポールPの連結バネ8のバネ性を調整することが望ましい。
【0023】
ところで、本発明の防犯用フェンスガード装置において、フレキシブルポールは、可撓性を備えた構造の部材からなる支柱であればよく、前記のようなフレキシブルポールPに代え、たとえばゴム製や樹脂製の支柱を用いてフレキシブルポールを構成することもできる。
【0024】
また、防犯用フェンスガード装置Gにおいて、上述した付勢手段Cや異常検知手段Sや警報手段Wは、防犯上、不審者等に見つかり難い箇所に設置することが望ましい。そこで、防犯用フェンスガード装置Gでは、図9に示すように、たとえば前記した第1ワイヤーガイド18の他に、そのガイド部21と同様なガイド部50を備えた各種のワイヤーガイド51〜53を用いてガードワイヤー4を移動可能に案内し、その基端側を不審者等に見つかり難い箇所へ導く構造にするとよい。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一例である防犯用フェンスガード装置をフェンス上に装着したフェンス構造体を示す正面図である。
【図2】フレキシブルポールの分解斜視図である。
【図3】(A)は直立状態でフレキシブルポールを示す正面図、(B)は側面図である。
【図4】撓み状態のフレキシブルポールを示す側面図である。
【図5】フレキシブルポールのフェンスに対する取付状態を示す分解斜視図である。
【図6】フレキシブルポールのフェンスに対する取付状態を示す組立斜視図である。
【図7】(A)は第1ワイヤーガイドの斜視図、(B)は端末固定金具の斜視図、(C)は第2ワイヤーガイドの斜視図である。
【図8】(A)はワイヤー正常張り渡し状態の付勢手段と異常検知手段を示す縦断面図、(B)はワイヤー異常引っ張り時の付勢手段と異常検知手段を示す縦断面図(C)はワイヤー切断状態の付勢手段と異常検知手段を示す縦断面図である。
【図9】ワイヤーガイドの他の施工例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0026】
A・A´ 支持体
C 付勢手段
F 防犯用フェンスガード装置
P フレキシブルポール
S 異常検知手段
W 警報手段
f〜j ワイヤー挿通穴
4 ガードワイヤー
30 リール
35 マイクロスイッチ
40 検知子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
敷地等の囲いとして設けられたフェンス上に装着し、外部から該フェンスを越えて侵入するのを防止する防犯用フェンスガード装置であって、
それぞれワイヤー挿通穴を横向きに貫通させて設け、可撓性を備えた構造の部材からなる複数の支柱で、下端を前記フェンスの上部に取り付けて互いに間隔をあけて立設するフレキシブルポールと、
両端を支持体に保持させると共に、その両端間のワイヤー部を前記ワイヤー挿通穴に挿通させて前記支持体間に撓み可能に張設するガードワイヤーと、
を備えてなることを特徴とする、防犯用フェンスガード装置。
【請求項2】
前記ガードワイヤーを1本の有端状線材で形成して前記支持体間に張り巡らす一方、
基端を固定して該ガードワイヤーを巻き取るリールを回転自在に有し、該リールを介して前記ガードワイヤーを巻き取る方向に常時付勢する付勢手段と、
該付勢手段の付勢力に抗して前記ガードワイヤーが長さ方向に移動したとき、それを感知して異常検知信号を出力する異常検知手段と、
該異常検知手段から異常検知信号を受信すると、その異常検知信号に基づいて警報を発する警報手段と、
を備えてなることを特徴とする、請求項1に記載の防犯用フェンスガード装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−13920(P2008−13920A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−183105(P2006−183105)
【出願日】平成18年7月3日(2006.7.3)
【出願人】(592114703)株式会社ベスト (69)
【Fターム(参考)】