説明

降温用噴霧システム

【課題】冷却エネルギー効率が良く、噴霧されたミストが効果的に蒸散し、液滴により下を通る人を濡らさない降温用噴霧システムを提供する。
【解決手段】降温用噴霧システムは、加圧された水をミストとして噴霧して対象の空間の温度を低下する降温用噴霧システムにおいて、上記対象の空間の上方に配置され、上記加圧された水をミストとして噴霧する噴霧ヘッドと、上記噴霧ヘッドの下方に配置され、液滴を受けるドレインポットと、が備えられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、博覧会のパビリオンなど集客施設に設けられ、ミストの蒸散による潜熱による冷却作用を用いる降温用噴霧システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の降温用噴霧システムは、集客施設などの入口またはその付近に設置された噴霧ノズル、その噴霧ノズルに加圧水を供給するポンプ、ポンプから噴霧ノズルに加圧水が配水される配水管から構成されている。そして、冷却が必要になったとき、その噴霧ノズルからミストを噴霧させ、ミストの蒸散にともなう潜熱によって集客施設を冷却している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平6−109341号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、噴霧されたミストが合体した液滴の地上への落下を防ごうとして、水平または上向きに向けてミストを噴霧した場合、噴霧されたミストが風の水平方向成分により水平方向に流されて噴霧ノズルや配水管に衝突してそれらの表面で結露し、それが大きな液滴となって、液滴のまま落下し、下を通りかかった人を濡らすという問題がある。
また、ミストの蒸散を早めるために、噴霧されるミストの直径を小さくしようとして、高圧空気を用いて2流体噴流とした場合、ミストの平均粒径を10μm以下にすることができるが、高圧空気を供給するために非常に大量のエネルギーを消費しなければならず、冷却エネルギー効率が悪いという問題がある。
【0005】
この発明の目的は、冷却エネルギー効率が良く、噴霧されたミストが効果的に蒸散し、液滴により下を通る人を濡らさない降温用噴霧システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係わる降温用噴霧システムは、加圧された水をミストとして噴霧して対象の空間の温度を低下する降温用噴霧システムにおいて、上記対象の空間の上方に配置され、上記加圧された水をミストとして噴霧する噴霧ヘッドと、上記噴霧ヘッドの下方に配置され、液滴を受けるドレインポットと、が備えられている。
【発明の効果】
【0007】
この発明に係わる降温用噴霧システムの効果は、噴霧ヘッドから噴霧されたミストが径の大きな液滴に成長して落下しても、ドレインポットにより液滴が受け止められるので、噴霧ヘッドの下方にいる人を濡らすことが防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係わる降温用噴霧システムの構成図である。図2は、実施の形態1に係わる噴霧ヘッドの平面図である。図3は、実施の形態1に係わる噴霧ヘッドの断面図である。図4は、実施の形態1に係わる噴霧ノズルの中心軸に沿った断面図である。図5は、実施の形態1に係わる加圧水供給装置の構成図である。図6は、実施の形態1に係わるミスト制御盤の機能ブロック図である。図7は、ミストの噴霧のタイミングチャートである。
なお、図2は、噴霧ヘッドを図3のBB断面から下方に見たときの一部断面図である。また、図3は、噴霧ヘッドを図2のAA断面から水平方向に見たときの断面図である。
【0009】
実施の形態1に係わる降温用噴霧システム1は、図1に示すように、地上から縦立された2本の柱2の先端にそれぞれ設けられた噴霧ヘッド3、噴霧ヘッド3に供給される加圧水が配水される子配水管4、子配水管4を介して加圧水を供給する加圧水供給装置5、周囲の温度と湿度を測定して加圧水供給装置5に送信する温湿度計6、噴霧ヘッド3の下方に配備され、柱2に固定されたドレインポット7が備えられている。ドレインポット7は、柱2、噴霧ヘッド3および子配水管4の表面にミストが付着して大きな径に成長し、落下する液滴を受け止めることができるように、中心部が最低部の浅皿状の部材である。この中心部が柱2に固定されている。さらに、この中心部には受け止めた液滴を排水する排水管8が接続され、排水管8を通して水が地上に流される。また、鉛直方向に噴霧ヘッド3とドレインポット7とを同一水平面上に投影したとき、ドレインポット7の投影の外周が噴霧ヘッド3の投影の外周を内包する。
また、加圧水供給装置5には水道9から水が供給されている。なお、2本の柱2を例に挙げて説明するが、冷却する施設の大きさに従って適宜本数を定めればよい。
【0010】
噴霧ヘッド3は、図2に示すように、子配水管4を通して導水された加圧水を6個の噴霧ノズル10に均等に圧力が掛かるよう分配する噴霧ヘッダ11、噴霧ヘッダ11から噴霧ノズル10を所定の距離離すために設けられる6本の延長配管12、加圧水をミストにして噴霧する6個の噴霧ノズル10から構成されている。そして、延長配管12の長さは、15cm、噴霧ノズル10の設置高度は、4mである。なお、噴霧ノズル10の設置高度は、ミストのザウター平均粒径および90%累積体積粒径に基づいて設定される。
ここで、6個の噴霧ノズル10を噴霧ヘッド3に設けることを記載したが、これに限定されず、噴霧ノズル10は1個からN個であれば良い。
【0011】
噴霧ヘッダ11は、図2、図3に示すように、中心軸が鉛直方向に配され、断面が6角形の空洞15が内部に形成されている6角筒である。そして、6角筒の下側の端面の中心に子配水管4が連結される孔16が設けられ、外側と断面が6角形の空洞15とが連通されている。また、6角筒の各側面の中心に延長配管12が連結される孔17が設けられ、外側と断面が6角形の空洞15とが連通されている。加圧水は片方の端面の孔16から注水され、6個の側面の孔17から延長配管12に給水されていく。噴霧ヘッダ11は、ステンレスからできている。
【0012】
延長配管12は、図3に示すように、円筒管であり、噴霧ヘッダ11の側面に垂直に一方の端部が取り付けられ、長手方向に下向きに彎曲し、他方の端部では、噴霧ヘッダ11の下側の端面を含む水平面から円筒管の中心軸が角度θ=22.5°お辞儀するように傾いている。延長配管12は、ステンレスからできている。
その延長配管12の他方の端部には、直管18が取り付けられ、そこに噴霧ノズル10が嵌合されている。なお、1つの直管18から分岐して圧力変換器(株式会社共和電業製、型式PVD−100ka、測定レンジ0〜10MPa)14が取り付けられて、噴霧ノズル10の加圧水受け空洞21に掛かる水圧を計測し、それを噴霧水圧としている。通常は、この噴霧水圧と高圧ポンプの出力水圧との関係を予め求めておいて、高圧ポンプの出力水圧を管理することにより、噴霧水圧を管理する。なお、水圧の測定には、ブルドン管圧力計などを用いてもよい。また、直管18は、ステンレスからできている。
このように接続された噴霧ノズル10の中心軸は、噴霧ヘッダ11の下側の端面を含む水平面から角度θ22.5°下方に傾いている。
【0013】
噴霧ノズル10は、図4に示すように、略円筒状のハウジング19を有している。そして、円筒状のハウジング19の中心軸に沿って、延長配管12を介して供給された加圧水を受ける断面が円形の加圧水受け空洞20、加圧水受け空洞20の下流側に位置し、断面が加圧水受け空洞20の径より小さい円形の空洞21、感圧逆止弁22を収納し、断面が空洞21の径より大きい円形であり、下流側の端面の外縁部が中心方向に突き出されたリブ23により仕切られた弁収納空洞24、駒25を収納し、リブ23の下流側に位置し、断面が加圧水受け空洞20の径と等しい円形の空洞26およびその空洞26に連なる漏斗状の空洞27からなる噴流生成空洞28、漏斗状の空洞27の先端に連なるオリフィス29が連なるようにして設けられている。
【0014】
そして、弁収納空洞24には、空洞21の下流側の開口21aを閉鎖/開放する感圧逆止弁22が挿入されている。
感圧逆止弁22は、空洞21の下流側の開口21aに当接したとき、加圧水の流れを遮断する遮断球30、一端が遮断球30に当接し、他端がリブ23に固定され、遮断球30に所定のバネ圧が掛けられるように撓んでいるバネ31から構成されている。
そして、空洞21の水圧が所定のバネ圧を越えたとき、遮断球30と空洞21の開口21aとが離反して、その隙間から弁収納空洞24に水が流れ込む。
【0015】
さらに、噴流生成空洞28では、加圧水を旋回噴流として噴出し、漏斗状の空洞27の内側面に衝突させるための駒25が円柱状の空洞26の内側面に接しながら噴霧ノズル10の中心軸方向に摺動しながら移動する。駒25には、側面に螺旋状の溝32が掘られ、その溝32と円柱状の空洞26の内側面とにより加圧水を旋回して噴出する旋回流路が形成される。
【0016】
次に、噴霧ノズル10において加圧水が噴霧される手順について説明する。
加圧水受け空洞20に加圧水が注水され、水圧が所定の値に達すると、遮断球30を押して加圧水が弁収納空洞24内に流れ込む。
そして、リブ23の中央に形成された孔23aから加圧水が駒25の一方の端面を押して駒25が噴霧ノズル10の中心軸に沿って漏斗状の空洞27の方向に移動され、駒25の側面の溝32を通って加圧水が旋回されながら通過し、溝32の端部から噴流される。
この噴流が漏斗状の空洞27の内側面に衝突して、衝突噴流になりミストとしてオリフィス29から噴霧される。
【0017】
加圧水供給装置5は、図5に示すように、高圧ポンプ40、高圧ポンプ40の下流側に配設された元弁41、主配水管42内の水を排水する流路を開閉する排水弁43、各噴霧ヘッド3への加圧水の供給を選択する選択弁44、高圧ポンプ40および各種弁を制御するミスト制御盤45から構成されている。選択弁44は、子配水管4がそれぞれ接続されている。ミスト制御盤45に、温湿度計6で計測された乾球温度および湿球温度が入力される。
【0018】
そして、元弁41と選択弁44とは、主配水管42で連通され、主配水管42の途中から分岐する排水配管46により排水弁43が主配水管42に連通されている。主配水管42、排水配管46、子配水管4はそれぞれステンレスからできている。また、高圧ポンプ40と元弁41とは、ゴム製のブレードホース47により連通され、容積式の高圧ポンプ40により発生する脈動を平滑化している。
また、加圧水中に含まれる塵埃を取り除くために、高圧ポンプ40の出口に図示しない20μm角開口のフィルタが介在されている。
また、主配水管42、子配水管4、噴霧ヘッド3にスケールが沈積しないように、金属イオンの少ない加圧水を供給するために、高圧ポンプ40に図示しない軟水器から軟水化された水道水が供給されている。
【0019】
ミスト制御盤45は、図6に示すように、温湿度計6により計測された乾球温度および湿球温度に基づいて噴霧の可否を判断する噴霧判断手段50、噴霧可の場合、噴霧量を算出して、高圧ポンプ40からの給水量を制御する給水量制御手段51、高圧ポンプ40および各種弁を制御する噴霧シーケンス制御手段52、湿り空気線図が記憶されている空気線図データベース53を有している。このミスト制御盤45は、CPU、RAM、ROM、インタフェース回路を有するコンピュータから構成されている。
【0020】
次に、加圧水を高圧ポンプ40から供給するシーケンスについて図7を参照して説明する。
ミスト制御盤45の噴霧シーケンス制御手段52は、まず元弁41を開放する。同時に排水弁43を開放する。
次に、噴霧シーケンス制御手段52は、高圧ポンプ40の作動を開始して、加圧水をブレードホース47から主配水管42に送水する。そうすると、主配水管42内に残っている空気が排水弁43から水と一緒に押し出されて、主配水管42内が均一な水圧が掛かるようになる。
次に、噴霧シーケンス制御手段52は、排水弁43を閉じる。それにより、主配水管42内の水圧が所望の水圧、例えば、6MPaに達する。
次に、噴霧シーケンス制御手段52は、噴霧を行う噴霧ヘッド3に連なる選択弁44を開放して、加圧水が子配水管4を経由して上昇圧力波として伝搬し、噴霧ヘッド3に水が供給される。このときの加圧水受け空洞20に注水されて加わる水圧は4秒の間にほぼ0MPaから6MPaに達する。このように水圧が1MPa以上になると、噴霧ノズル10の感圧逆止弁22が開放されてミストの噴霧が開始される。
【0021】
逆に、ミストの噴霧を終了するときには、噴霧シーケンス制御手段52は、排水弁43を開放することにより下降圧力波が子配水管4内を伝搬され、噴霧ノズル10の加圧水受け空洞内の水圧が1MPa以下に低下するので、感圧逆止弁22が閉まり、ミストの噴霧が停止される。
そして、排水弁43が開放されてから約3秒経過後高圧ポンプ40の作動を停止し、選択弁44を閉じる。その後、元弁41と排水弁43とを閉じる。
【0022】
次に、噴霧ヘッド3から噴霧されたミストの様子を説明する。
噴霧されたミストは、蒸散しながら下方に降下していく。そして、風が水平方向に流れているときには、ミストが噴霧ヘッド3、子配水管4、柱2の表面に付着して径の大きな液滴となり、下方に落下していく。しかし、ドレインポット7の水平方向の外周が噴霧ヘッド3の柱2から水平方向に最も離れている点の外側にあるので、落下してくる液滴を受けて排水管8から地上に排水され、噴霧ヘッド3の下を通りかかる人を濡らすことがない。
【0023】
このような降温用噴霧システム1は、噴霧ヘッド3から噴霧されたミストが径の大きな液滴に成長して落下しても、ドレインポット7により受け止められるので、下方にいる人を濡らすことが防止できる。
【0024】
なお、延長配管12が同一の長さとした例について説明したが、長さが異なる延長配管12から構成されているときには、最も長い延長配管12の先端に付けられた噴霧ノズル10の点を鉛直にドレインポット7上に投影し、ドレインポット7の外周がその投影した点の外側にあるようにドレインポット7の径を設定すれば、同様に下を通りかかる人を濡らすことがない。
【0025】
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2に係わる降温用噴霧システムの構成図である。
実施の形態2に係わる降温用噴霧システム1Bは、図8に示すように、施設の天井の梁60から吊下部材61により噴霧ヘッド3が吊り下げられている。そして、噴霧ヘッド3には、梁60と吊下部材61とに這わされて配管された子配水管4が接続されている。
そして、噴霧ヘッダ11から下方に伸ばされた結合部材62の下端にドレインポット7Bの中央部が固定されている。このドレインポット7Bは、中央部が最低部である浅皿状の形状である。浅皿状のドレインポット7Bの外周は、ドレインポット7Bを鉛直方向に移動して噴霧ヘッド3に重ね合わせたとき、噴霧ヘッド3を内包している。
【0026】
このような降温用噴霧システムは、梁60などから吊り下げられた噴霧ヘッド3の場合でも、噴霧ヘッド3の下方にドレインポット7Bが配備されているので、実施の形態1と同様に径の大きな液滴が下方を通りかかる人を濡らすことが防げる。
【0027】
実施の形態3.
図9は、この発明の実施の形態3に係わる降温用噴霧システムの構成図である。
実施の形態3に係わる降温用噴霧システム1Cは、実施の形態1の降温用噴霧システム1と異なり、噴霧ヘッダ11を介さずに、子配水管4に直接複数の噴霧ノズル10をそれぞれ延長配管12を介して接続されていることが異なっており、その他は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明を省略する。
【0028】
子配水管4は、図9に示すように、建物の桟63に這わされて配管されている。その子配水管4の途中から延長配管12が水平方向に接続されている。噴霧ノズル10は、延長配管12の延長上に配設されている。
そして、噴霧ノズル10と延長配管12の表面にミストが付着して径の大きな液滴が落下したとき、その液滴を受け取るドレインポット7Cが、噴霧ノズル10と延長配管12の下方に結合部材62Bを介して桟63から吊り下げられている。
【0029】
このように、直線的に長い施設に、例えば入口通路等に、降温用噴霧システム1Cを設置しようとするとき、噴霧ノズル10と延長配管12との下方にドレインポット7Cが吊り下げられているので、径の大きな液滴が落下しても下を通りかかる人を濡らすことがない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の実施の形態1に係わる降温用噴霧システムの構成図である。
【図2】この発明の噴霧ヘッドの一部横断面図である。
【図3】この噴霧ヘッドの断面図である。
【図4】噴霧ノズルの中心軸に沿った断面図である。
【図5】加圧水供給装置の構成図である。
【図6】ミスト制御盤の機能ブロック図である。
【図7】ミストの噴霧のタイミングチャートである。
【図8】この発明の実施の形態2に係わる降温用噴霧システムの構成図である。
【図9】この発明の実施の形態3に係わる降温用噴霧システムの構成図である。
【符号の説明】
【0031】
1、1B、1C 降温用噴霧システム、2 柱、3 噴霧ヘッド、4 子配水管、5 加圧水供給装置、6 温湿度計、7、7B、7C ドレインポット、8 排水管、9 水道、10 噴霧ノズル、11 噴霧ヘッダ、12 延長配管、14 圧力変換器、15 空洞、16、17 孔、18 直管、19 ハウジング、20、21 空洞、21a 開口、22 感圧逆止弁、23 リブ、23a 孔、24 弁収納空洞、25 駒、26、27 空洞、28 噴流生成空洞、29 オリフィス、30 遮断球、31 バネ、32 溝、40 高圧ポンプ、41 元弁、42 主配水管、43 排水弁、44 選択弁、45 ミスト制御盤、46 排水配管、47 ブレードホース、50 噴霧判断手段、51 給水量制御手段、52 噴霧シーケンス制御手段、53 空気線図データベース、60 梁、61 吊下部材、62、62B 結合部材、63 桟。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧された水をミストとして噴霧して対象の空間の温度を低下する降温用噴霧システムにおいて、
上記対象の空間の上方に配置され、上記加圧された水をミストとして噴霧する噴霧ヘッドと、
上記噴霧ヘッドの下方に配置され、液滴を受けるドレインポットと、
が備えられていることを特徴とする降温用噴霧システム。
【請求項2】
鉛直方向に上記噴霧ヘッドと上記ドレインポットとを同一水平面上に投影したとき、上記ドレインポットの投影の外周が上記噴霧ヘッドの投影の外周を内包することを特徴とする請求項1に記載する降温用噴霧システム。
【請求項3】
上記ドレインポットは、上記噴霧ヘッドから結合部材を介して吊り下げられていることを特徴とする請求項1または2に記載する降温用噴霧システム。
【請求項4】
上記ドレインポットは、中心部が最低部となり、外周部に向かって高くなる皿状の部材からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載する降温用噴霧システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−177579(P2006−177579A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−369049(P2004−369049)
【出願日】平成16年12月21日(2004.12.21)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成15年度、16年度経済産業省中部経済産業局地域新生コンソーシアム研究開発事業「ドライミスト蒸散効果によるヒートアイランド抑制システムの開発」委託研究、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受ける特許出願
【出願人】(000233826)能美防災株式会社 (918)
【Fターム(参考)】