説明

限られたスペースにおいて加工する装置及び方法

【課題】限られたスペースの中で使用するための電気化学放電加工技法又は放電加工技法。
【解決手段】工作物を加工するための加工装置は、放電加工ヘッドアセンブリ30と、ヘッドアセンブリを支持するスライドアセンブリ28と、スライドアセンブリを、工作物の1つの領域を加工するため、前記工作物上の面に支持するように構成された電磁石26と、前記放電加工ヘッドアセンブリに対して3つの調整軸を提供するように構成された3つの手動操作スライダ34,38と、放電加工ヘッドアセンブリに対して2つの調整軸を提供するように構成された傾斜旋回万力42とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示される装置は、限られたスペースの中で使用するための加工装置及び方法に関する。特に、開示される装置は、電気化学放電加工技法又は放電加工技法のいずれかを使用する加工装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電解加工(ECM)及び放電加工(EDM)は、金属加工の分野で使用されている2つの技法である。EDMでは、ドリル電極にDC電圧が印加され、工作物はドリル電極と工作物との間の間隙における火花形成により浸食される。通常、電極と工作物との間の間隙に誘電流体が強制的に送り込まれる。
【0003】
ECMにおいては、ドリル電極は工作物に近接して配置され、ドリル電極と工作物に電位が与えられる。電極と工作物との間の間隙に電解液が強制的に送り込まれ、電気化学作用により工作物材料が除去される。
【0004】
市販のEDMボール盤は、EDM加工機械とは異なり、動作流体として水を使用できる。場合によっては、非導電性消イオン水を使用できるが、水道水を使用しても良い場合もあり、その導電率は水道水のミネラル含有量によって決まる。EDM穴あけ工程はEDM加工工程と厳密に同じではない。EDM加工工程が非導電性誘電体を使用するのに対し、EDM穴あけにおいては、半導性流体を使用できる。EDM加工は、導電率の高い電解液を使用するECM(電解加工)と幾分類似している。金属除去工程の一部は火花浸食であり、一部は電気化学的である。従って、市販のEDMボール盤は電気化学放電加工(ECDM)と呼ぶことができる中間の工程を使用する。
【0005】
通常、ECDMとEDMの双方に共通して、ドリル電極は中空であり、加工用液体(用途に応じて誘電流体又は電解液のいずれか)は電極に沿って内部を流れ、電極の作業面にある穴、溝穴又は他の何らかの同様の開口部を通って流出する。ECDMでは、電離の結果発生する気泡が電極と材料との間に非導電性領域を形成し、その後、この非導電性領域に印加される高い電圧によって放電を発生させる。
【0006】
残念ながら、現在入手可能であるECDM工具及びEDM工具は大型でかさばり、限られたスペースでの使用が不可能である。現在入手可能であるECDM工具及びEDM工具は、ボール盤でドリルが下方へ移動されるのと全く同じように、EDMドリル電極又はECDMドリル電極が工作物に向かって下降されるように、ボール盤に設置されなければならない工作物の上で使用されるように構成されている。更に、現時点ではECDM及びEDMは、ピン及びねじなどのいくつかの金属製品に効率良く穴あけするために直径の大きなドリル穴が必要であると思われる場合でも、直径約6mmの穴しかあけられない。
【0007】
先に述べた通り、現在入手可能であるEDM工具及びECDM工具は限られたスペースで使用するのが不可能であるか、又は非常に困難である。限られたスペースの一例は、ターボ機械のロータに装着されたロータブレードの周囲のスペースである。ターボ機械は蒸気タービン、圧縮機及びガスタービンを含むが、それらに限定されない。多くの場合、ターボ機械のロータからロータブレードを取り外す必要がある。そのようなブレードの取り外しは、例えば、予定に組み込まれた保守の間又はターボ機械の所要の運転停止の後にブレードの検査、改装又は洗浄を行うために必要になるであろう。蒸気タービン又はガスタービンなどのターボ機械のロータは、通常、その周囲に沿って配列された数列のブレードを有する。各列のブレードはロータの周囲に沿って等間隔で配置された1列の周囲ブレードから構成されている。通常、各ブレードはそのブレードをロータに保持するための根元部分を有する。ファーツリー形、ダブテール形などの様々なブレード根元形状が利用されている。組み立て時に、ブレードの根元部分はロータの周囲に形成された対応する形状の溝の中に軸方向に差し込まれる。ブレード根元部分が溝からすべり出るのを防止するために、通常、ピンなどの係止装置が使用される。ターボ機械の動作中、ピンはそれぞれ対応する穴に把持される。それらのピンが把持されてしまうと、ハンマリング又は機械的穴あけのような周知の手段を使用することによりピンを除去することは非常に困難であり、時間もかかる。それらのピン及びタブを除去することが困難であるのは、1つには、ターボ機械のロータのハブの間の空間が非常に限られており、従って、ピン及びタブを穴あけによって取り出すことが不可能とはいえないまでも、非常に厄介であるためである。更に、ブレードはターボ機械のケーシングの内部に沿って360°延出しているため、全てのピンを穴あけによって除去するためにかさばる工具を位置決めすることは困難になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】実願昭61-18048号(実開昭62-130823号)のマイクロフィルム
【発明の概要】
【0009】
開示される加工装置の一実施例は、放電加工ヘッドアセンブリと、ヘッドアセンブリを1つの領域を加工するための位置に支持するように構成された電磁石とに関する。
【0010】
開示される加工装置の別の実施例は、放電加工ヘッドアセンブリと、放電加工ヘッドアセンブリに結合されたヘッドアセンブリアダプタプレートとに関する。
【0011】
更に、開示される加工装置の一実施例は、放電加工ヘッドアセンブリと、放電加工ヘッドアセンブリに結合されたスライドアセンブリと、スライドアセンブリに結合されたスライドアセンブリアダプタプレートとに関する。
【0012】
また、開示されるドリル電極を案内する装置の一実施例は、ブシュと、ブシュの中に配置された絶縁環と、ブシュに結合されたブシュホルダとに関する。
【0013】
開示される方法の一実施例は、加工工具を面に装着することと、ドリル電極を工作物に対して位置決めすることと、加工工具によって工作物に穴あけすることとに関する。
【0014】
次に、実施例を示す図面を参照するが、図面中、同じ要素は同じ図中符号を付されている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】開示される装置及び蒸気タービンロータの一部を示す図。
【図2】開示される装置の斜視図。
【図3】開示される装置のヘッドアセンブリの斜視図。
【図4】ガイドブシュを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1から図4を参照して、限定的な意味を持たない例示として、開示される装置及び方法のいくつかの実施例の詳細な説明を提示する。
【0017】
放電加工
図1は、持ち運び可能な小型のECDM装置又はEDM装置を使用できると考えられる限られたスペースの限定的ではない一例を示す。ターボ機械のロータ10の一部の側面図が示されている。この例では、ロータ10はL−1段ハブ14と、L−0段ハブ18とを有する蒸気タービンロータである。図1はロータの2つのハブの間の場所を示しているが、これはこのような装置を限られたスペースで使用できる数多くの例のうちの1つであるにすぎない。L−1段ハブ14には開示される装置22が装着されている。開示される装置22は電磁石26を介してハブ14に装着されている。工作物に対して垂直方向下向きに穴をあけるために方向を定められた市販のECDM工具及びEDM工具とは異なり、装置22は電磁石26により工作物に関して多様な向きをとるように位置決めされることが可能である。開示される装置22は、垂直方向下向き、垂直方向上向き、水平方向又はその間の任意の角度に加工を実行できるように、電磁石を使用して位置決めされる。図1は、L−1段ハブ14に配置されたロータブレードピン(図示せず)をドリル加工により除去するために、2つのハブ14、18の間の限られたスペースで従来にない放電加工装置22をどのように位置決めできるかを示す。
【0018】
図2は、5つの調整軸によって限られたスペースで動作するように迅速且つ正確に位置決めされることが可能である開示される装置22の斜視図を示す。5つの調整軸とは、装置を3つの直線軸と2つの回転軸に関して調整できることを意味している。装置22の最上部にはヘッドアセンブリ30が示されており、ヘッドアセンブリに関しては図3を参照して更に詳細に説明する。電磁石26はスライダアセンブリアダプタプレート31を介してスライダアセンブリ28に結合されている。第1の手動操作スライダ34はスライダアセンブリアダプタプレート31に結合されている。開示される装置22が電磁石26を介してハブ14などの面に装着された後、操作担当者は第1の手動操作スライダ34によりヘッドアセンブリ30を位置決めすることができる。第2の手動操作スライダ38は第1の手動操作スライダ34に動作可能に結合されており、ヘッドアセンブリ30を第1の手動操作スライダ34に関して垂直に並進運動させるように構成されていれば良い。第2のスライダ38は小型傾斜旋回万力42に動作可能に結合されている。スライダアセンブリ28は第1の手動操作スライダ34、第2の手動操作スライダ38及び小型傾斜旋回万力42から構成されている。小型傾斜旋回万力42はヘッドアセンブリ30を湾曲矢印46により示される2つの方向に回転させる。小型傾斜旋回万力42はヘッドアセンブリ30を湾曲矢印46の方向に回転させる。また、小型傾斜旋回万力42はヘッドアセンブリ30をある角度だけ傾斜させるが、この傾斜は矢印50により示されている。この実施例では手動操作スライダ及び小型傾斜旋回万力について論じているが、ドリル加工されるべき面又は領域に対してヘッドアセンブリ30を位置決めできるどのような機構でも、開示される装置の様々な実施例において使用可能な等価の構成であろうということを理解すべきである。
【0019】
図3は、ヘッドアセンブリ30の一実施例の接近斜視図である。この明細書において、「放電加工」という用語はヘッドアセンブリ30に関して使用される場合にはEDMとECDMの双方を指すものとする。ヘッドアセンブリアダプタプレート54はヘッドアセンブリを図2に示される小型傾斜旋回万力42に結合するために使用される。ヘッドアセンブリアダプタプレート54には、サーボ制御ドリルスライダ58が固定結合されている。サーボ制御ドリルスライダ58には、ロックインドリル方向を有する手動操作位置決めスライダ62が固定結合されている。手動操作位置決めスライダ62、第1の手動操作スライダ34、第2の手動操作スライダ38及び小型傾斜旋回万力42が開示される装置の5つの調整軸を形成する。手動操作位置決めスライダ62には、スピンドル支持ブロック及びマニホルド66が固定結合されている。スピンドル支持ブロック及びマニホルド66にはドリルスピンドル68が回転自在に結合されている。ドリルスピンドル68は市販のストレートシャンクコレットチャックから適応されても良い。ドリルスピンドル68にはドリル電極70が固定結合されている。現在入手可能であるEDM工具及びECDM工具は、ピン及びねじなどの様々な金属製品をドリル加工により取り除くには十分に大きいとはいえない約6mmの穴をあける。開示される装置の一実施例では、ドリル電極70は約12mmの穴をあけるような大きさに形成されている。ECDMの一実施例においては、スピンドル支持ブロック及びマニホルド66には電解液(この場合には一般の水道水を使用できる)が入っており、マニホルドはドリルスピンドル68と流体連通している。ドリルスピンドル68は、中空であるドリル電極70と流体連通している。マニホルド66はECDM工程に必要な電解液をドリル電極に供給する。別の実施例では、ヘッドアセンブリはEDM工程に合わせて構成されていても良く、その場合のマニホルドは誘電体を含み、誘電体は中空ドリル電極70に供給されると考えられる。ドリルスピンドル68には電気ブラシホルダ74が結合されている。ブラシホルダ74はドリルスピンドル68及びドリル電極70に電圧を供給する。装置22が動作中であるとき、電源(図示せず)がブラシホルダ74と通信している。ドリル電極70が約12mmの穴をあけるような大きさに形成されている場合、ブラシホルダ74の使用により、更に多くの量の電流を電極に到達させることができる。スピンドル支持ブロック及び電解液マニホルド66にはスピンドルモータ78が装着されている。スピンドルモータ78は、伝動手段82を介してドリルスピンドル68及び装着されているドリル電極70を回転させるための動力を伝達する。伝動手段82はプーリ及びベルトシステム、歯車システム又は直接結合であっても良いが、それらに限定されない。ヘッドアセンブリアダプタプレート54には、伝動手段90を介してサーボ制御ドリルスライダ58に並進運動を伝達するサーボモータ86が固定結合されている。伝動手段90はプーリ及びベルトシステム、歯車システム又は直接結合であっても良いが、それらに限定されない。サーボモータ86はドリル電極70に供給される電流に比例する信号を受信する。その電流信号に基づいて、サーボモータはサーボ制御ドリルスライダ58を動かす。電流信号によりドリル電極70と工作物との間の短絡状態が示された場合、サーボ制御ドリルスライダ58はドリル電極70を工作物から後退させる。この後退によって、ドリル電極70が工作物に溶接される事態は回避される。
【0020】
図3に関して説明したヘッドアセンブリ30は、ターボ機械の2つのハブ14、18の間などの狭く、限られたスペースで使用することを可能にするために最小限の大きさとなるように構成されていた。一実施例では、図3に示すヘッドアセンブリの長さは9.6インチ、幅は6.5インチ、高さは5.5インチである。従って、開示される装置22のこの実施例は、わずか10インチしか離れていない、図1に示すターボ機械の2つのハブの間の限られたスペースで使用されることが可能である。これはステータブレードピンをドリル加工により取り除くのに特に有用である。しかし、開示される装置22は、特に狭く限られたスペースでECDM又はEDMが有用であると考えられるどのような場所でも使用できるであろう。このヘッドアセンブリ30は非破壊評価手順並びにノッチクロスキー除去のために現場で穴をあける場合にも使用できるであろう。別の実施例においては、ヘッドアセンブリは、先に説明した実施例の約半分の大きさになるように、より小型の部品を使用して構成されていても良い。
【0021】
図4は、開示される装置の一実施例の別の面を示す。工作物、この場合にはハブ14にブシュホルダ98を介して装着されたガイドブシュ94が示されている。一実施例では、ブシュホルダはいくつかの市販の磁性ベースのうちのいずれかであれば良い。ガイドブシュ94はドリル電極70を工作物上の指定領域、この例ではハブ14の1つの領域へ案内する。ガイドブシュ94は、ドリル電極70から短絡電流を受けることなくドリル電極70と接触できる絶縁環102を有する。ドリル電極70がドリル電極の端部のぐらつきによって、加工が不正確になるような長さである場合に、ガイドブシュは必要になるであろう。
【0022】
開示される装置22は、垂直方向、水平方向及びその間の複数の角度を含めて、多数の多用な向きでECDM又はEDMを実行するように多軸ロボットアームに結合するように構成されても良い。従来にない放電加工装置22はスライダアセンブリアダプタプレート31又はヘッドアセンブリアダプタプレート54を介してそのようなロボットアームに結合されれば良い。
【0023】
開示される装置の一実施例では、サーボモータ86はPanasonicサーボモータ、型式番号MSMA042A1Aであっても良い。サーボ制御ドリルスライダ58はDeltron Slides型式番号LS2‐4であっても良い。スピンドルモータ78はMicro-Drivesモータ、型式番号MD2230であっても良い。ロックインドリル方向を有する手動操作位置決めスライダ62はVelmex Unislide型式番号ZA2506A‐S2_BK‐TSLであっても良い。開示される装置に供給される電力は約120kVAの最大入力電力までであり、最大動作電流は約120A、出力電圧は約80〜250Vである。流体送り出しシステムの最大圧力は約5MPa(725psi)である。出力電力はパルス型であっても良い。
【0024】
開示される装置は、限られたスペースにおけるEDM装置又はECDM装置の動作を可能にするという利点を有する。更に、開示される装置は持ち運び可能である。すなわち、装置を工作物の場所まで移動させることができる。開示される装置は、ドリル電極の軸を正確に工作物と整列させることができるように、5つの調整軸を有していても良い。整列の誤りは工作物の損傷を引き起こすことがある。例えば、工作物が非常に高価な機械部品である蒸気タービンロータである場合が考えられる。開示される装置の機械的穴あけ力はごくわずかであるか、全くない。機械的ドリルで発生されるような相対的に大きな穴あけ力は、工作物材料が一様でないこと又はドリルの幾何学的形状が不均一であることによってドリルを直線経路から逸脱させ、その結果、工作物に対する損傷を引き起こすであろう。EDM工程及びECDM工程は工作物の硬度とは無関係であり、従って、穴あけ速度は予測可能である。また、開示される装置は電磁石を介して面に装着される。開示される装置は電磁石を介して面に装着可能であるため、工作物の面はどのような角度にあっても良い。加えて、開示される装置は直径約12mmまでの穴をあけることができる。
【0025】
ドリル電極(70)を案内する装置は、ブシュ(94)と、前記ブシュ(94)の内部に配置された絶縁環と、前記ブシュ(94)に結合されたブシュ(94)ホルダとを具備する。前記ブシュ(94)ホルダは磁性ベースでとすることができる。
【0026】
開示される方法及び装置の実施例をいくつかの実施例を参照しながら説明したが、開示される方法及び装置の実施例の範囲から逸脱することなく様々な変更を実施できること及び実施例の要素を等価の要素と置き換えられることは当業者により理解されるであろう。更に、開示される方法及び装置の本質的な範囲から逸脱することなく、ある特定の状況又は材料を開示される方法及び装置の実施例の教示に適応させるために数多くの変形を実施できるであろう。従って、開示される方法及び装置の実施例は開示される方法及び装置の実施例を実施するための最良の態様であると考えられるとして開示された特定の実施例に限定されるべきではなく、開示される方法及び装置の実施例は添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれる全ての実施例を含むことが意図されている。
【符号の説明】
【0027】
10…ロータ、14、18…ハブ、22…開示される装置、26…電磁石、30…ヘッドアセンブリ、31…スライダアセンブリアダプタプレート、34…第1の手動操作スライダ、38…第2の手動操作スライダ、42…小型傾斜旋回万力、54…ヘッドアセンブリアダプタプレート、58…サーボ制御ドリルスライダ、62…手動操作位置決めスライダ、66…スピンドル支持ブロック及びマニホルド、68…ドリルスピンドル、70…ドリル電極、74…ブラシホルダ、78…スピンドルモータ、86…サーボモータ、94…ガイドブシュ、98…ブシュホルダ、102…絶縁環

【特許請求の範囲】
【請求項1】
工作物を加工するための加工装置であって、
放電加工ヘッドアセンブリ(30)と、
前記ヘッドアセンブリ(30)を支持するスライドアセンブリ(28)と、
前記スライドアセンブリ(28)を、前記工作物の1つの領域を加工するため、前記工作物上の面に支持するように構成された電磁石(26)と
前記放電加工ヘッドアセンブリ(30)に対して3つの調整軸を提供するように構成された3つの手動操作スライダ(34、38、62)と、
前記放電加工ヘッドアセンブリ(30)に対して2つの調整軸を提供するように構成された傾斜旋回万力(42)と
を具備することを特徴とする、加工装置。
【請求項2】
前記ヘッドアセンブリ(30)は約6.5インチ×約9.6インチ×約5.5インチを超えない寸法を有する請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記ヘッドアセンブリ(30)は約3.3インチ×約4.8インチ×約2.8インチを超えない寸法を有する請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記放電加工ヘッドアセンブリ(30)は直径約12mmまでの穴をあけるように構成されている請求項1記載の装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の加工工具を該電磁石(26)により工作物の面に装着することと、
ドリル電極(70)をスライドアセンブリ(28)によって前記工作物に対して位置決めすることと、
前記加工工具によって前記工作物に穴あけすることと
を含ことを特徴とする、加工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−82066(P2013−82066A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−3175(P2013−3175)
【出願日】平成25年1月11日(2013.1.11)
【分割の表示】特願2004−299485(P2004−299485)の分割
【原出願日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】