説明

除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤と共に使用するためのアジュバント組成物ならびに適用方法。

浸透移行性の除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤と共に用いるためのアジュバントならびに動物、鳥、樹木、植物、果実、および野菜に適用することにより前記アジュバントと併用した場合の浸透移行性の除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤の作用および効果を増強する方法を提供し、前記アジュバントは、少なくとも1の界面活性剤および少なくとも1の高テルペン含有天然油を含んでなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
動物、鳥、植物、樹木、果実、および野菜において、浸透移行性の除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤と共に用いるためのアジュバント。
【背景技術】
【0002】
シラミ、マダニ、ダニ、およびアブラムシのような種々の虫は、処置および保護されていない樹木および植物を攻撃する。さらに、非制御のままの菌類は、付随する作物を含む植物および樹木に損害を与え、さらに滅ぼすことさえもあり得る。
【0003】
過去において、虫およびダニを制御するために、種々の油が用いられてきた。しかしながら最近、新たな注意は、付随する毒性および他の危険な副作用を有する伝統的な殺虫剤の天然の代用品としての油の使用に集中している。
【0004】
これらの油には、高度に精製された石油製品である園芸用油が含まれ、標的とする虫およびダニ害虫の制御に対して適用するために、有害作用なく、水と混合することができる。現代の園芸用油には、植物油、魚油、または鯨油は含まれない。
【0005】
園芸用の噴霧油は、広域スペクトルの殺虫剤に替わり、毒性が低い。噴霧油を用いた虫およびダニの制御のメカニズムは、卵を産む雌の窒息および/または駆散性によるため、毒性を有する化学物質の添加の必要性はない。これらの性質は、完全な害虫管理の実行において価値があり、且つよく認識された構成要素であり、油の噴霧は、肉食動物および寄生ダニ類による害虫の自然な制御と本質的に関連する。園芸用の噴霧油は、高度に精製された清澄な油が最小量の非イオン性界面活性剤と共に配合される。独立した環境に対する影響の研究は、D-C-TRONが環境に対して有害な作用を持たないということを示す。American Journal of Industrial Medicineにおいて発表された哺乳類に対する毒性試験は、この精製レベルの油は無毒であり、且つ発がん性がないことを示す。
【0006】
一般的に、油の噴霧はヒトに対して安全である。これらの油の噴霧は、たとえあったにしても、環境中の野生生物および標的でない虫に対するわずかな負の効果を有する。さらに、油の噴霧は、それらの標的とする害虫を殺すという方法により、毒性がより低くなる。特に、油の薄いフィルムは、標的とする虫またはダニを覆い、害虫もしくは寄生虫がそれを介して呼吸する気門または細孔を塞ぐ。死の原因は、主に窒息である。他の方法により呼吸する、大きな運動性の虫および動物は、これらの油により影響を受けない。
【0007】
油の適用のもう1つの利点は、不快な臭いがないことである。加えて、油は相対的に高価でなく、且つ多くの殺虫剤よりも有意に安価である。
【0008】
残念ながら、油処理の使用に対する制限がある。例えば、油は、噴霧溶液により全体的にコートされた害虫に対してのみ有効である。これは通常、適用するときに植物または樹木の表面に露出している小さい、不動の、または遅い動きの害虫のみを制御し得ることを意味する。
【0009】
油の噴霧は、標的とする害虫を収縮させ且つ覆うことによってのみ作用するため、完全な散布が不可欠である。
【0010】
米国特許第6,258,369号および米国特許第6,277,389号は、植物および動物に適用するための無毒の水性農薬であって、少なくとも1の界面活性剤および少なくとも1の高テルペン含有天然油を含んでなる農薬について開示している。前記農薬は、植物および動物において見られる甲虫(darkling beetles)、シラミ、マダニ、ダニ、ハエ、アブラムシ、蚊、およびツツガムシのような虫および寄生虫を効果的に制御するために用いられる。
【0011】
米国特許第5,693,344は、虫を制御するための害のない方法であって、虫の外骨格を介して直接的に破壊する無毒の組成物を芳香および結晶性の粒子の形態で用いる方法を示す。操作において、前記粒子はそれ自体で虫の保護性の体のプレート間に作用し、その後外骨格を破壊し、虫の体内への芳香の流入を可能にする。一度内部に入ると、前記粒子はそれらの重量の4倍まで虫の生命維持に必要な体液を吸収し、前記芳香は、虫に神経性の影響を与える。
【0012】
米国特許第5,143,939号は、蠕虫および線虫を制御するための土壌および農作物の処理方法であって、唯一の活性成分として非イオン性界面活性剤、すなわちアルキルオキシポリエチレンオキシエタノールを用いることにより、菌類、ダニ、蠕虫、シロアリ、線虫、および他の虫を制御することを含んでなる方法について示す。
【0013】
米国特許第4,379,168号は、界面活性剤または乳化剤および水と共に、殺虫成分としてd-リモネンを含有するペプチドに関する。前記ペプチド組成物は、小動物のノミおよびマダニを除去するための浸液として使用するために計画された液体、小動物および小動物の小屋におけるダニならびにマダニを殺すためのスプレー;小動物および小動物の小屋におけるハエを殺すためのスプレー;ならびに家庭のゴキブリおよび他の害虫を除去するためのスプレーまたは液体である。
【0014】
米国特許第6,248,710 B1は、処理過程の間における布の生地への付着のための水溶性または水分散性の物質であって、少なくとも1の薬剤に有益な置換基および任意に1以上の他の置換基を有するポリサッカライド構造を含んでなる物質が開示されている。前記ポリサッカライド構造は、少なくとも3、好ましくは少なくとも4の連続した無置換のサッカライド環が含まれる1以上の領域を有する。
【発明の開示】
【0015】
本発明は、動物、鳥、植物、樹木、果実、および野菜において用いるために配合されたアジュバントであって、浸透移行性の除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤と共に用いるためのアジュバントに関する。前記組成物は、少なくとも1の界面活性剤および少なくとも1の高テルペンを含んでなる。本発明には、前記組成物の適用方法も含まれる。
【0016】
ここで用いられる場合、高テルペン含有天然油は、少なくとも50%のテルペン含量を有する天然油を意味する。少なくとも65%を含有する高テルペン天然油が好ましい。適切な高テルペン含有天然油には、柑橘類の皮の油、好ましくはオレンジ油、グレープフルーツ油、レモン油、またはマツ油のような針葉樹に由来する油が含まれる。これらのうち、オレンジ油が好ましく、冷圧したオレンジ油が最も好ましい。好ましいテルペン含量は、約80重量%〜約90重量%であり、最も好ましくは約85重量%〜約87重量%である。
【0017】
組成物中の高テルペン含有天然油の量は、使用する特定の油におけるテルペンの量に依存する。一般的に、前記組成物には、約2重量%〜約8重量%の高テルペン含有天然油が含まれ、好ましくは約5重量%である。
【0018】
陰イオン性および非イオン性の界面活性剤は、本発明の組成物中における使用に対して許容可能である。脂肪酸の塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテルスルホネート、およびアルキルアリールスルホネートのような陰イオン性界面活性剤が好ましい。
【0019】
前記組成物は、保存剤、pH中和剤および/または清澄剤、または安定化剤を含有してもよい。前記組成物の残部は水である。
【0020】
使用において、浸透移行性の除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤と組み合わせる場合、前記アジュバントは希釈され、動物、鳥、植物、樹木、果実、もしくは野菜に散布または噴霧される。
【0021】
そのように適用する場合、前記組成物は、種々の疾患、害虫、および甲虫、シラミ、マダニ、ダニ、ハエ、アブラムシ、スリップス(thrips)、コナカイガラムシ、蚊、およびツツガムシが含まれる虫を制御するために適用される浸透移行性の除草剤、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤の効果を増強するアジュバントとして効果的である。
【0022】
前記組成物は、菌類の制御において殺真菌剤を増強するアジュバントとしても効果的である。理論的には結合しないが、一度前記アジュバントと混合されると、殺真菌剤の吸収は、速度ならびに吸収される割合共に増加する。
【0023】
最終的に、アジュバントとしての前記組成物は、土壌による水の浸透および吸収を促進し、且つ水浸しになることを減少させる。これらのよりよい土壌条件は、根および植物の成長の改善へと導く。
【0024】
従って、本発明は、下記に明示する構成において例示される、構成、成分の組み合わせ、および部分の配列における特徴を含んでなり、本発明の範囲は、特許請求の範囲に示すものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明は、種々の動物、鳥、樹木、植物、果実、および野菜に使用するために配合される浸透移行性の除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤と共に用いられるアジュバントに関する。組成物は、少なくとも1の界面活性剤および少なくとも1の高テルペン含有油を含んでなり、害虫、虫、菌類の制御における農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤の効果を増強する。本発明には、前記組成物の適用方法も含まれる。さらに、前記組成物は、接触性の農薬と共にアジュバントとして用いることもできる。
【0026】
高テルペン含有天然油は、ここで用いられる場合、少なくとも50%のテルペン含量を有する天然油を意味する。少なくとも65%含有する高テルペン天然油が好ましい。適切な高テルペン含有天然油には、柑橘類の皮の油、好ましくはオレンジ油、グレープフルーツ油、レモン油、またはマツ油のような針葉樹に由来する油が含まれる。これらのうち、オレンジ油が好ましく、冷圧したオレンジ油が最も好ましい。好ましいテルペン含量は、約80重量%〜約90重量%であり、最も好ましくは約85重量%〜約87重量%である。
【0027】
組成物中の高テルペン含有天然油の量は、使用する特定の油におけるテルペンの量に依存する。一般的に、前記組成物には、約2重量%〜約8重量%の高テルペン含有天然油が含まれ、好ましくは約5重量%である。
【0028】
陰イオン性および非イオン性の界面活性剤は、本発明の組成物中における使用に対して許容可能である。脂肪酸の塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテルスルホネート、およびアルキルアリールスルホネートのような陰イオン性界面活性剤が好ましい。そのような界面活性剤の例には、約8重量%〜約12重量%のスルホン酸、好ましくは約10重量%のスルホン酸;約5重量%〜約9重量%のラウリル硫酸ナトリウム、好ましくは約6.8重量%のラウリル硫酸ナトリウム;約6重量%〜約10重量%のアルコールエトキシレート、好ましくは約8.2重量%のアルコールエトキシレート;および約1重量%〜約3重量%のオレフィンスルホネート、好ましくは約1.7重量%のオレフィンスルホネートが含まれてよい。
【0029】
一般的に、前記組成物は、約20重量%〜約34重量%の界面活性剤、好ましくは約25重量%〜約30重量%の界面活性剤、最も好ましくは約26.7重量%の界面活性剤を含有する。
【0030】
前記組成物には、ブチルヒドロキシトルエン、p-ヒドロキシ安息香酸および/または四ホウ酸ナトリウム十水和物が含まれてもよい。ブチルヒドロキシトルエンの範囲は、約0.05重量%〜約0.15重量%、好ましくは約0.10重量%である。四ホウ酸ナトリウム十水和物の範囲は、約0.89重量%〜約1.09重量%、好ましくは約0.99重量%である。p-ヒドロキシ安息香酸の範囲は、約0.25重量%〜約0.35重量%、好ましくは約0.30重量%である。一般的に、前記組成物は、約1.39重量%〜約1.89重量%の保存剤、好ましくは約1.64重量%の保存剤を含有する。
【0031】
さらに、約0.05重量%〜約0.15重量%、好ましくは約0.10重量%の殺菌剤が加えられてよい。
水酸化ナトリウムのような苛性の結晶は、約1.25重量%〜約1.37重量%の量で、組成物を約7.75〜約9のpHに中和するために加えられてよい。
【0032】
尿素のような安定化剤または清澄剤は、約0.59重量%〜約0.99重量%、好ましくは約0.79重量%の量で加えられてよい。
前記組成物の残部は、水である。
【0033】
好ましい組成物は、約5重量%の冷圧オレンジ油、約6.8重量%のラウリル硫酸ナトリウム、約8.2重量%のアルコールエトキシレート、約1.7重量%のオレフィンスルホン酸ナトリウム、約10重量%のドデシルベンゼンスルホン酸、約0.1重量%のブチルヒドロキシトルエンのような酸化防止剤、約0.30重量%のp-ヒドロキシ安息香酸のような保存剤、約0.1重量%の殺菌剤、約0.99重量%の四ホウ酸ナトリウム十水和物のような殺真菌剤、約0.79重量%の尿素のような清澄剤、約1.31重量%の水酸化ナトリウムのような中和剤、ならびに残部として水のような希釈剤を含んでなる。
【0034】
使用において、前記アジュバント組成物は、接触性または浸透移行性の除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、もしくは殺真菌剤として有効な除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤と組み合わせられる。前記アジュバント組成物の有効な範囲は、除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤および水1000に対して、アジュバントが約1/2〜約8の割合である。前記アジュバント組成物の好ましい範囲は、除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤1000に対して、アジュバント組成物が約1 1/2〜約4の割合である。前記アジュバント組成物の好ましい濃度は、除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤1000に対して、アジュバント組成物が約2の割合である。
【0035】
アジュバント組成物と除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤の組み合わせは、植物またはほとんどの野菜のような列を成す作物に対して、エーカー当り約5リットル以下の適用比率で適用される。
【0036】
前記アジュバント組成物と除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤の組み合わせは、エーカー当り約8リットル以下の適用比率で樹木または果樹園に適用される。
【0037】
本発明は、ある特定の実施形態に関して上記で述べたが、多数の他の形態および修飾は当業者に自明である。添付する請求項および発明は、一般的に、適正な精神の範囲内且つ本発明の範囲内であるそのような全ての自明な形態および修飾を包含すると解釈されるべきである。
【0038】
先行する記述から自明である中で、上記に明示した目的が効率的に達成されると解されるべきであり、本発明の範囲から逸脱することなくある一定の変更が上記構成においてなされてよいため、上記の記述の中に含まれる全ての事項が実例として解釈されるべきであり、限定された意味に解釈されるべきでないことを意図している。
【0039】
以下の特許請求の範囲は、ここで述べた発明の一般的および特異的な特徴の全て、言葉の問題として、それらの間に属するとされてよい発明の範囲の全ての記載を包含すると解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物、鳥、樹木、植物、果実、および野菜において適用するための除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤と共に使用するアジュバント組成物であって、雑草ならびに他の望ましくない発生物、害虫、虫、および菌類の制御における有効性を増強し、少なくとも1の陰イオン性界面活性剤および少なくとも1の非イオン性界面活性剤ならびに少なくとも1の高テルペン含有天然油を含んでなる組成物。
【請求項2】
前記アジュバント組成物が、約20重量%〜約34重量%の界面活性剤および少なくとも約50重量%のテルペン含量を有するテルペン含有天然油、ならびに残部として水を含んでなる、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項3】
前記アジュバント組成物が約2重量%〜約8重量%の高テルペン含有天然油を含んでなる、請求項2に記載のアジュバント組成物。
【請求項4】
前記アジュバント組成物が約25重量%〜約30重量%の界面活性剤を含んでなる、請求項3に記載のアジュバント組成物。
【請求項5】
前記アジュバント組成物が、約27重量%の界面活性剤および約5重量%のテルペン含有天然油を含んでなる、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項6】
前記界面活性剤が、約8重量%〜約12重量%のスルホン酸;約5重量%〜約9重量%のラウリル硫酸ナトリウム;約6重量%〜約10重量%のアルコールエトキシレート;および約1重量%〜約3重量%のオレフィンスルホネートを含んでなる、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項7】
前記界面活性剤が、スルホン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、アルコールエトキシレート、およびオレフィンスルホネートを含んでなる、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項8】
前記界面活性剤が、約10重量%のスルホン酸;約6.8重量%のラウリル硫酸ナトリウム;約8.2重量%のアルコールエトキシレート;および約1.7重量%のオレフィンスルホネートを含んでなる、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項9】
前記アジュバント組成物が四ホウ酸ナトリウム十水和物をさらに含んでなる、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項10】
前記アジュバント組成物が、約0.89重量%〜約1.09重量%の四ホウ酸ナトリウム十水和物をさらに含んでなる、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項11】
前記アジュバント組成物が約0.99重量%の四ホウ酸ナトリウム十水和物をさらに含んでなる、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項12】
前記アジュバント組成物が約7.75〜約9のpHである、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項13】
約1.25重量%〜約1.37重量%の水酸化ナトリウムをさらに含んでなる、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項14】
約5重量%の冷圧オレンジ油、約6.8重量%のラウリル硫酸ナトリウム、約8.2重量%のアルコールエトキシレート、約1.7重量%のオレフィンスルホン酸ナトリウム、約10重量%のドデシルベンゼンスルホン酸、および約0.99重量%の四ホウ酸ナトリウム十水和物、ならびに残部として水を含んでなる、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項15】
約0.79重量%の尿素をさらに含んでなる、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項16】
少なくとも1の陰イオン性界面活性剤、少なくとも1の非イオン性界面活性剤、および少なくとも1の天然油を含んでなるアジュバント組成物を、水中における除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤と混合して適用することにより、動物、鳥、樹木、植物、果実、および野菜における害虫、虫、および菌類を制御する方法。
【請求項17】
前記アジュバント組成物が、約20重量%〜約34重量%の界面活性剤および少なくとも約50重量%のテルペン含量を有するテルペン含有天然油、ならびに残部として水を含んでなり;前記アジュバント組成物が、水中における除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤1000に対して約1/2〜約8の割合で除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤と併用される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記アジュバント組成物ならびに水中における除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤が、エーカー当り5リットル以下の割合で植物および列を成す作物に対して適用される、請求項16に記載のアジュバント組成物。
【請求項19】
前記アジュバント組成物がエーカー当り約8リットル以下の割合で樹木および果樹園に対して適用される、請求項16に記載のアジュバント組成物。
【請求項20】
前記アジュバント組成物が約2重量%〜約8重量%の高テルペン含有天然油を含んでなる、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記アジュバント組成物が約25重量%〜約30重量%の界面活性剤を含んでなる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記アジュバント組成物が約27重量%の界面活性剤および約5重量%のテルペン含有天然油を含んでなる、請求項16に記載の方法。
【請求項23】
前記界面活性剤が、約8重量%〜約12重量%のスルホン酸;約5重量%〜約9重量%のラウリル硫酸ナトリウム;約6重量%〜約10重量%のアルコールエトキシレート;および約1重量%〜約3重量%のオレフィンスルホネートを含んでなる、請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記界面活性剤が、スルホン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、アルコールエトキシレート、およびオレフィンスルホネートを含んでなる、請求項16に記載の方法。
【請求項25】
前記界面活性剤が、約10重量%のスルホン酸;約6.8重量%のラウリル硫酸ナトリウム;約8.2重量%のアルコールエトキシレート;および約1.7重量%のオレフィンスルホネートを含んでなる、請求項16に記載の方法。
【請求項26】
前記アジュバント組成物が四ホウ酸ナトリウム十水和物をさらに含んでなる、請求項16に記載の方法。
【請求項27】
前記アジュバント組成物が、約0.89重量%〜約1.09重量%の四ホウ酸ナトリウム十水和物をさらに含んでなる、請求項16に記載の方法。
【請求項28】
前記アジュバント組成物が約0.99重量%の四ホウ酸ナトリウム十水和物をさらに含んでなる、請求項16に記載の方法。
【請求項29】
前記アジュバント組成物が約7.75〜約9のpHを有する、請求項16に記載の方法。
【請求項30】
前記アジュバント組成物が約1.25重量%〜約1.37重量%の水酸化ナトリウムをさらに含んでなる、請求項16に記載の方法。
【請求項31】
前記アジュバント組成物が、約5重量%の冷圧オレンジ油、約6.8重量%のラウリル硫酸ナトリウム、約8.2重量%のアルコールエトキシレート、約1.7重量%のオレフィンスルホン酸ナトリウム、約10重量%のドデシルベンゼンスルホン酸、および約0.99重量%の四ホウ酸ナトリウム十水和物、ならびに残部として水を含んでなる、請求項16に記載の方法。
【請求項32】
前記アジュバント組成物が約0.79重量%の尿素をさらに含んでなる、請求項16に記載の方法。
【請求項33】
樹木および植物、果実および野菜に適用するための除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、および殺真菌剤と共に使用するアジュバント組成物であって、それらの成長を促進し、雑草および他の望ましくない発生物、害虫、虫、および菌類を効率的に制御し、少なくとも1の界面活性剤および少なくとも1の高天然油を含んでなる組成物。
【請求項34】
前記アジュバント組成物が、約20重量%〜約34重量%の界面活性剤および少なくとも約50重量%のテルペン含量を有するテルペン含有天然油、ならびに残部として水を含んでなる、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項35】
前記アジュバント組成物が約2重量%〜約8重量%の高テルペン含有天然油を含んでなる、請求項34に記載のアジュバント組成物。
【請求項36】
前記アジュバント組成物が約25重量%〜約30重量%の界面活性剤を含んでなる、請求項35に記載のアジュバント組成物。
【請求項37】
前記アジュバント組成物が約27重量%の界面活性剤および約5重量%のテルペン含有天然油を含んでなる、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項38】
前記界面活性剤が、約8重量%〜約12重量%のスルホン酸;約5重量%〜約9重量%のラウリル硫酸ナトリウム;約6重量%〜約10重量%のアルコールエトキシレート;および約1重量%〜約3重量%のオレフィンスルホネートを含んでなる、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項39】
前記界面活性剤が、スルホン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、アルコールエトキシレート、およびオレフィンスルホネートを含んでなる、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項40】
前記界面活性剤が、約10重量%のスルホン酸;約6.8重量%のラウリル硫酸ナトリウム;約8.2重量%のアルコールエトキシレート;および約1.7重量%のオレフィンスルホネートを含んでなる、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項41】
前記アジュバント組成物が四ホウ酸ナトリウム十水和物をさらに含んでなる、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項42】
前記アジュバント組成物が、約0.89重量%〜約1.09重量%の四ホウ酸ナトリウム十水和物をさらに含んでなる、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項43】
前記アジュバント組成物が約0.99重量%の四ホウ酸ナトリウム十水和物をさらに含んでなる、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項44】
前記アジュバント組成物が約7.75〜約9のpHを有する、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項45】
約1.25重量%〜約1.37重量%の水酸化ナトリウムをさらに含んでなる、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項46】
約5重量%の冷圧オレンジ油、約6.8重量%のラウリル硫酸ナトリウム、約8.2重量%のアルコールエトキシレート、約1.7重量%のオレフィンスルホン酸ナトリウム、約10重量%のドデシルベンゼンスルホン酸、および約0.99重量%の四ホウ酸ナトリウム十水和物、ならびに残部として水を含んでなる、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項47】
約0.79重量%の尿素をさらに含んでなる、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項48】
少なくとも1の界面活性剤および少なくとも1の天然油を含んでなるアジュバント組成物を、水中における除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤と混合して適用することにより、動物、鳥、樹木、植物、果実、および野菜における害虫、虫、および菌類の制御を増強する方法。
【請求項49】
前記アジュバント組成物が、約20重量%〜約34重量%の界面活性剤および少なくとも50重量%のテルペン含量を有するテルペン含有天然油、ならびに残部として水を含んでなる、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記アジュバント組成物および水中における除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤が、エーカー当り5リットル以下の割合で植物および列を成す作物に適用される、請求項48に記載のアジュバント組成物。
【請求項51】
前記アジュバント組成物が、水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤1000に対して2の割合で使用される、請求項48に記載のアジュバント組成物。
【請求項52】
前記アジュバント組成物が約2重量%〜約8重量%の高テルペン含有天然油を含んでなる、請求項48に記載の方法。
【請求項53】
前記アジュバント組成物が約25重量%〜約30重量%の界面活性剤を含んでなる、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記アジュバント組成物が約27重量%の界面活性剤および約5重量%のテルペン含有天然油を含んでなる、請求項48に記載の方法。
【請求項55】
前記界面活性剤が、約8重量%〜約12重量%のスルホン酸;約5重量%〜約9重量%のラウリル硫酸ナトリウム;約6重量%〜約10重量%のアルコールエトキシレート;および約1重量%〜約3重量%のオレフィンスルホネートを含んでなる、請求項48に記載の方法。
【請求項56】
前記界面活性剤が、スルホン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、アルコールエトキシレート、およびオレフィンスルホネートを含んでなる、請求項48に記載の方法。
【請求項57】
前記界面活性剤が、約10重量%のスルホン酸;約6.8重量%のラウリル硫酸ナトリウム;約8.2重量%のアルコールエトキシレート;および約1.7重量%のオレフィンスルホネートを含んでなる、請求項48に記載の方法。
【請求項58】
前記アジュバント組成物が四ホウ酸ナトリウム十水和物をさらに含んでなる、請求項48に記載の方法。
【請求項59】
前記アジュバント組成物が約0.89重量%〜約1.09重量%の四ホウ酸ナトリウム十水和物をさらに含んでなる、請求項48に記載の方法。
【請求項60】
前記アジュバント組成物が約0.99重量%の四ホウ酸ナトリウム十水和物をさらに含んでなる、請求項48に記載の方法。
【請求項61】
前記アジュバント組成物が約7.75〜約9のpHを有する、請求項48に記載の方法。
【請求項62】
前記アジュバント組成物が約1.25重量%〜約1.37重量%の水酸化ナトリウムをさらに含んでなる、請求項48に記載の方法。
【請求項63】
前記アジュバント組成物が、約5重量%の冷圧オレンジ油、約6.8重量%のラウリル硫酸ナトリウム、約8.2重量%のアルコールエトキシレート、約1.7重量%のオレフィンスルホン酸ナトリウム、約10重量%のドデシルベンゼンスルホン酸、および約0.99重量%の四ホウ酸ナトリウム十水和物、ならびに残部として水を含んでなる、請求項48に記載の方法。
【請求項64】
前記アジュバント組成物が約0.79重量%の尿素をさらに含んでなる、請求項48に記載の方法。
【請求項65】
前記アジュバント組成物が、水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤1000に対して約1/2〜約8の効果的な割合で除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤と併用される、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項66】
前記アジュバント組成物が、水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤1000に対して約1 1/2〜約4の効果的な割合で除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤と併用される、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項67】
前記アジュバント組成物が、水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤1000に対して2割合で使用される、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項68】
前記アジュバント組成物および水中における除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤がエーカー当り5リットル以下の割合で植物および列を成す作物に適用される、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項69】
前記アジュバント組成物がエーカー当り約8リットル以下の割合で樹木および果樹園に適用される、請求項1に記載のアジュバント組成物。
【請求項70】
前記アジュバント組成物が、水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤1000に対して約1/2〜約8の効果的な割合で除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤と併用される、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項71】
前記アジュバント組成物が、水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤1000に対して約1 1/2〜約4の効果的な割合で除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤と併用される、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項72】
前記アジュバント組成物が、水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤1000に対して2の割合で使用される、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項73】
前記アジュバント組成物および水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤がエーカー当り5リットル以下の割合で植物および列を成す作物に適用される、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項74】
前記アジュバント組成物および水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤がエーカー当り約8リットル以下の割合で樹木および果樹園に適用される、請求項33に記載のアジュバント組成物。
【請求項75】
前記アジュバント組成物が、水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤1000に対して約1/2〜約8の効果的な割合で除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤と併用される、請求項16に記載の方法。
【請求項76】
前記アジュバント組成物が、除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤1000に対して約1 1/2〜約4の効果的な割合で除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤と併用される、請求項16に記載の方法。
【請求項77】
好ましいアジュバント組成物が、水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤1000に対して2のアジュバント組成物の割合である、請求項16に記載の方法。
【請求項78】
前記アジュバント組成物および水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤がエーカー当り5リットル以下の割合で植物および列を成す作物に適用される、請求項16に記載の方法。
【請求項79】
前記アジュバント組成物および水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤が、エーカー当り約8リットル以下の割合で樹木および果樹園に適用される、請求項16に記載の方法。
【請求項80】
前記アジュバント組成物が、水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤1000に対して約1/2〜約8の効果的な割合で除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤と併用される、請求項48に記載の方法。
【請求項81】
前記アジュバント組成物が、水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤1000に対して約1 1/2〜約4の効果的な割合で除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤と併用される、請求項48に記載の方法。
【請求項82】
好ましいアジュバント組成物が、水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤1000に対して2のアジュバント組成物の割合である、請求項48に記載の方法。
【請求項83】
前記アジュバント組成物および水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤が、エーカー当り5リットル以下の割合で植物および列を成す作物に適用される、請求項48に記載の方法。
【請求項84】
前記アジュバント組成物および水を含む除草剤、農薬、殺虫剤、殺卵剤、または殺真菌剤が、エーカー当り約8リットル以下の割合で樹木および果樹園に適用される、請求項48に記載の方法。

【公表番号】特表2008−519072(P2008−519072A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540290(P2007−540290)
【出願日】平成16年11月8日(2004.11.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/035512
【国際公開番号】WO2006/052228
【国際公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(507149420)オロ・アグリ、インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】