説明

除草剤としての3−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオン化合物

本発明は、式I


[式中の各可変部は明細書に定義されている通りである]で表されるウラシル、式Iのウラシルを調製するための方法と中間体、式Iのウラシルを含んでなる組成物及び除草剤としての(すなわち有害植物体を防除するための)その使用、並びに式Iで表される少なくとも1種のウラシルの除草有効量を植物体、その種子及び/又はその生息地に作用させることを含む不要植物防除方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、以下に定義される一般式Iで表されるウラシル及びその除草剤としての使用に関する。さらに、本発明は、作物保護用組成物及び不要植物の防除方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば(特許文献1)は、特に、除草活性が明記されている構造的に類似の化合物を記載しているが、これは本発明によるウラシルIとは、ベンゾ[1,4]オキサジン環が2位において好ましくは無置換であるか又はアルキル基を有しているという点で異なっており、一方、本発明による式Iで表されるウラシルは2位において少なくとも1個のハロゲン原子で置換されている。
【0003】
しかしながら、有害植物体に対するこの既知化合物の除草特性は必ずしもまったく満足のいくものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第90/15057号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、改善された除草活性を有しているウラシルを提供することにある。提供されるのは、特に、特には低適用量でも高い除草活性を有し、また商業利用の作物植物体と十分適合性のあるウラシルである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
これらの目的及びさらなる目的は、以下に定義される、式Iで表されるウラシル、及びその農薬として適する塩によって達成される。
【0007】
つまり、本発明は、式I
【化1】

【0008】
[式中、
は水素又はハロゲンであり;
は水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C−アルコキシ又はC〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキルであり;
は水素又はハロゲンであり;
はハロゲンであり;
は水素、NH、C〜C−アルキル又はC〜C−アルキニルであり;
は水素、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルであり;
は水素又はC〜C−アルキルであり;
XはO又はSであり;
YはO又はSである]
で表されるウラシル(その農薬として許容される塩も含まれる)を提供するものである。
【0009】
本発明は、また、式Iで表される少なくとも1種のウラシル、及び、除草活性化合物B及びセーフナーCから選択される少なくとも1種のさらなる化合物を含んでなる除草活性組成物を提供するものである。
【0010】
本発明は、また、一般式Iで表されるウラシルの除草剤としての(すなわち有害植物体を防除するための)使用を提供するものである。
【0011】
本発明は、また、式Iで表される少なくとも1種のウラシル、及び作物保護剤を製剤化する際に慣用される助剤を含んでなる混合物を提供するものである。
【0012】
本発明は、さらに、式Iで表される少なくとも1種のウラシルの除草有効量を植物体、その種子及び/又はその生息地に作用させる不要植物の防除方法を提供するものである。適用は、望ましくない植物体の発芽の前、発芽中及び/又は発芽後に行うことができる。
【0013】
さらには、本発明は、式Iで表されるウラシルを調製するための方法及び中間体に関する。
【0014】
本発明のさらなる実施形態は、特許請求の範囲、詳細な説明及び実施例から明らかである。本発明の主題の上述した要件及び以下に今から説明する要件は、それぞれの特定のケースで記載されている組み合わせのみならず他の組み合わせでも本発明の範囲から逸脱することなく適用され得ることは理解されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書で使用される、用語「防除」と「駆除」は、同意語である。
【0016】
本明細書で使用される、用語「望ましくない植物」と「有害植物体」は、同意語である。
【0017】
本明細書に記載する式Iで表されるウラシルが幾何異性体(例えばE/Z異性体)を形成し得る場合は、本発明による組成物には、その純粋各異性体及びそれらの混合物のいずれもが用いられ得る。
【0018】
本明細書に記載する式Iで表されるウラシルが1個又はそれ以上のキラル中心を有していて、結果として、エナンチオマー又はジアステレオマーとして存在している場合は、本発明に係る組成物において、純粋な各エナンチオマー及びジアステレオマー並びにそれらの混合物のいずれもが用いられ得る。
【0019】
本明細書に記載する式Iで表されるウラシルが、イオン化され得る官能基を有している場合は、その農薬として許容される塩又はそれらの混合物の形態でもそれらは用いることができる。
【0020】
一般的には、活性化合物の活性に悪影響がない(農薬として許容される)カチオンの塩が適している。好ましいカチオンは、アルカリ金属、好ましくはリチウム、ナトリウム及びカリウムのイオン、アルカリ土類金属、好ましくはカルシウム及びマグネシウムのイオン、及び遷移金属、好ましくはマンガン、銅、亜鉛及び鉄のイオン、さらにはアンモニウム並びにその1〜4個の水素原子がC〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フェニル又はベンジルで置換されている置換アンモニウム(以下の本明細書では有機アンモニウムとも呼ばれる)、好ましくはアンモニウム、メチルアンモニウム、イソプロピルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジイソプロピルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、2−ヒドロキシエチルアンモニウム、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エタ−1−イルアンモニウム、ジ(2−ヒドロキシエタ−1−イル)アンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニウム、さらにはホスホニウムイオン、スルホニウムイオン、好ましくはトリ(C〜C−アルキル)スルホニウム、例えばトリメチルスルホニウム、及びスルホキソニウムイオン、好ましくはトリ(C〜C−アルキル)スルホキソニウムである。
【0021】
有用な酸付加塩のアニオンは、主なものとしては、クロリド、ブロミド、フルオリド、ヨージド、硫酸水素、硫酸メチル、硫酸、リン酸二水素、リン酸水素、硝酸、重炭酸、炭酸、ヘキサフルオロシリカート、ヘキサフルオロホスファート、ベンゾアート並びにC〜C−アルカン酸(好ましくはギ酸、酢酸、プロピオン酸及び酪酸)のアニオンである。
【0022】
本明細書に記載の可変部(特にR〜Rに関して)の定義において言及される有機部分は、用語ハロゲンのように、個々の基の構成員を個々に列挙するための集合用語である。用語ハロゲンは、各場合、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。すべての炭化水素鎖、すなわちアルキルはすべて直鎖又は分岐であることができ、添え字のC〜Cは、各場合、その基中に存在し得る炭素原子の数を意味している。
【0023】
そのような意味の例は、
・ C〜C−アルキル並びにC〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキルのC〜C−アルキル部分:例えばCH、C、n−プロピル、CH(CH、n−ブチル、CH(CH)−C、CH−CH(CH及びC(CH
【0024】
・ C〜C−アルキル並びにC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルのC〜C−アルキル部分:上記したC〜C−アルキル、及び、例えば、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、n−へキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル又は1−エチル−2−メチルプロピル、好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−ブチル、1,1−ジメチルエチル、n−ペンチル又はn−へキシル;
【0025】
・ C〜C−ハロアルキル:フッ素、塩素、臭素及び/又はヨウ素で部分的又は完全に置換されている上記したC〜C−アルキル基、例えば、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、ブロモメチル、ヨードメチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、2−ヨードエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル、2−フルオロプロピル、3−フルオロプロピル、2,2−ジフルオロプロピル、2,3−ジフルオロプロピル、2−クロロプロピル、3−クロロプロピル、2,3−ジクロロプロピル、2−ブロモプロピル、3−ブロモプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、3,3,3−トリクロロプロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、ヘプタフルオロプロピル、1−(フルオロメチル)−2−フルオロエチル、1−(クロロメチル)−2−クロロエチル、1−(ブロモメチル)−2−ブロモエチル、4−フルオロブチル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル、ノナフルオロブチル、1,1,2,2,−テトラフルオロエチル及び1−トリフルオロメチル−1,2,2,2−テトラフルオロエチル;
【0026】
・ C〜C−ハロアルキル:上記したC〜C−ハロアルキル、及び、例えば、5−フルオロペンチル、5−クロロペンチル、5−ブロモペンチル、5−ヨードペンチル、ウンデカフルオロペンチル、6−フルオロへキシル、6−クロロへキシル、6−ブロモへキシル、6−ヨードへキシル及びトリスデカフルオロへキシル;
【0027】
・ C〜C−シクロアルキル並びにC〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキルオキシのシクロアルキル部分:3〜6環員を有している単環式飽和炭化水素、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロへキシル;
【0028】
・ C〜C−アルケニル:例えば1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチルエテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−1−ブテニル、2−メチル−1−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、1,2−ジメチル−1−プロペニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−プロペニル、1−エチル−2−プロペニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル−1−ペンテニル、2−メチル−1−ペンテニル、3−メチル−1−ペンテニル、4−メチル−1−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−メチル−2−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、3−メチル−4−ペンテニル、4−メチル−4−ペンテニル、1,1−ジメチル−2−ブテニル、1,1−ジメチル−3−ブテニル、1,2−ジメチル−1−ブテニル、1,2−ジメチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル−3−ブテニル、1,3−ジメチル−1−ブテニル、1,3−ジメチル−2−ブテニル、1,3−ジメチル−3−ブテニル、2,2−ジメチル−3−ブテニル、2,3−ジメチル−1−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−3−ブテニル、3,3−ジメチル−1−ブテニル、3,3−ジメチル−2−ブテニル、1−エチル−1−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、2−エチル−2−ブテニル、2−エチル−3−ブテニル、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−メチル−2−プロペニル、1−エチル−2−メチル−1−プロペニル及び1−エチル−2−メチル−2−プロペニル;
【0029】
・ C〜C−アルケニル並びにC〜C−アルケニルオキシ、C〜C−ハロアルケニルオキシのアルケニル部分:先に言及したC〜C−アルケニル、並びにエテニル;
【0030】
・ C〜C−ハロアルケニル:フッ素、塩素、臭素及び/又はヨウ素によって部分的又は完全に置換されている先に言及したC〜C−アルケニル、例えば2−クロロプロパ−2−エン−1−イル、3−クロロプロパ−2−エン−1−イル、2,3−ジクロロプロパ−2−エン−1−イル、3,3−ジクロロプロパ−2−エン−1−イル、2,3,3−トリクロロ−2−エン−1−イル、2,3−ジクロロブタ−2−エン−1−イル、2−ブロモプロパ−2−エン−1−イル、3−ブロモプロパ−2−エン−1−イル、2,3−ジブロモプロパ−2−エン−1−イル、3,3−ジブロモプロパ−2−エン−1−イル、2,3,3−トリブロモ−2−エン−1−イル又は2,3−ジブロモブタ−2−エン−1−イル;
【0031】
・ C〜C−アルキニル並びにC〜C−アルキニルオキシのC〜C−アルキニル部分:例えば1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−2−ブチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、3−メチル−1−ブチニル、1,1−ジメチル−2−プロピニル、1−エチル−2−プロピニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−メチル−2−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−4−ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル、3−メチル−4−ペンチニル、4−メチル−1−ペンチニル、4−メチル−2−ペンチニル、1,1−ジメチル−2−ブチニル、1,1−ジメチル−3−ブチニル、1,2−ジメチル−3−ブチニル、2,2−ジメチル−3−ブチニル、3,3−ジメチル−1−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、2−エチル−3−ブチニル及び1−エチル−1−メチル−2−プロピニル;
【0032】
・ C〜C−ハロアルキニル並びにC〜C−ハロアルキニルオキシのC〜C−ハロアルキニル部分:フッ素、塩素、臭素及び/又はヨウ素によって部分的又は完全に置換されている先に言及したC〜C−アルキニル基、例えば1,1−ジフルオロプロパ−2−イン−1−イル、3−クロロプロパ−2−イン−1−イル、3−ブロモプロパ−2−イン−1−イル、3−ヨードプロパ−2−イン−1−イル、4−フルオロブタ−2−イン−1−イル、4−クロロブタ−2−イン−1−イル、1,1−ジフルオロブタ−2−イン−1−イル、4−ヨードブタ−3−イン−1−イル、5−フルオロペンタ−3−イン−1−イル、5−ヨードペンタ−4−イン−1−イル、6−フルオロヘックス−4−イン−1−イル又は6−ヨードヘックス−5−イン−1−イル;
【0033】
・ C〜C−アルコキシ並びにC〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルチオ−C〜C−アルコキシのC〜C−アルコキシ部分:例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、1−メチルエトキシブトキシ、1−メチルプロポキシ、2−メチルプロポキシ及び1,1−ジメチルエトキシ;
【0034】
・ C〜C−アルコキシ並びにC〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シアノアルコキシのC〜C−アルコキシ部分:先に言及したC〜C−アルコキシ、並びに、例えば、ペントキシ、1−メチルブトキシ、2−メチルブトキシ、3−メトキシルブトキシ、1,1−ジメチルプロポキシ、1,2−ジメチルプロポキシ、2,2−ジメチルプロポキシ、1−エチルプロポキシ、ヘキソキシ、1−メチルペントキシ、2−メチルペントキシ、3−メチルペントキシ、4−メチルペントキシ、1,1−ジメチルブトキシ、1,2−ジメチルブトキシ、1,3−ジメチルブトキシ、2,2−ジメチルブトキシ、2,3−ジメチルブトキシ、3,3−ジメチルブトキシ、1−エチルブトキシ、2−エチルブトキシ、1,1,2−トリメチルプロポキシ、1,2,2−トリメチルプロポキシ、1−エチル−1−メチルプロポキシ及び1−エチル−2−メチルプロポキシ;
【0035】
・ C〜C−アルキルチオ並びにC〜C−アルキルチオ−C〜C−アルコキシのC〜C−アルキルチオ部分:例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、1−メチルエチルチオ、ブチルチオ、1−メチルプロピルチオ、2−メチルプロピルチオ及び1,1−ジメチルエチルチオ;
【0036】
・ C〜C−アルキルチオ:先に言及したC〜C−アルキルチオ、並びに、例えば、ペンチルチオ、1−メチルブチルチオ、2−メチルブチルチオ、3−メチルブチルチオ、2,2−ジメチルプロピルチオ、1−エチルプロピルチオ、ヘキシルチオ、1,1−ジメチルプロピルチオ、1,2−ジメチルプロピルチオ、1−メチルペンチルチオ、2−メチルペンチルチオ、3−メチルペンチルチオ、4−メチルペンチルチオ、1,1−ジメチルブチルチオ、1,2−ジメチルブチルチオ、1,3−ジメチルブチルチオ、2,2−ジメチルブチルチオ、2,3−ジメチルブチルチオ、3,3−ジメチルブチルチオ、1−エチルブチルチオ、2−エチルブチルチオ、1,1,2−トリメチルプロピルチオ、1,2,2−トリメチルプロピルチオ、1−エチル−1−メチルプロピルチオ及び1−エチル−2−メチルプロピルチオ;
【0037】
・ アリール並びにアリールオキシのアリール部分:6〜14環員を有している一〜三核芳香族炭素環、例えば、フェニル、ナフチル、アントラセニル及びフェナントレニル等;
である。
【0038】
本明細書で言及される本発明の好ましい実施形態は、好ましくは互いに独立して又は互いに組み合わされるものとして理解されなければならない。
【0039】
本発明の好ましい実施形態によれば、各可変部が、互いに独立して又は互いとの組み合わせで以下の意味を有している、式Iで表されるウラシルも好ましい:
は水素であり、
また好ましくはハロゲンであり、
特に好ましくはF又はClであり、
非常に好ましいのはFであり;
はC〜C−アルキニル又はC〜C−ハロアルキニルであり、
好ましくはC−アルキニル又はC−ハロアルキニルであり、
特に好ましくはCHC≡CH、CHC≡CCl又はCHC≡CBrであり、
また好ましくはC〜C−アルキニル又はC〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキルであり、
特に好ましくはプロパルギル又はシクロプロピルメチルであり、
また好ましくはC〜C−アルキニル、好ましくはC−アルキニルであり、特に好ましくはCHC≡CHであり、
また好ましくはC〜C−ハロアルキニル、好ましくはC−ハロアルキニルであり、
特に好ましくはCHC≡CCl又はCHC≡CBrである;
は水素であり、
また好ましくはハロゲン、特に好ましくはFであり、
また好ましくは水素又はFである;
はFである;
は水素、NH又はC〜C−アルキルであり、
好ましくはNH又はC〜C−アルキルであり、
特に好ましくはNH又はCHであり、
また好ましくはC〜C−アルキルであり、
好ましくはC〜C−アルキルであり、
特に好ましくはCHである;
はC〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルであり、
好ましくはC〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルであり、
より好ましくはC〜C−ハロアルキルであり、
特に好ましくはC〜C−ハロアルキルであり、
非常に好ましいのはCFである;
は水素であり、
また好ましくはC〜C−アルキルであり、
好ましくはC〜C−アルキルであり、
特に好ましくはCHである;
XはOであり、
また好ましくはSである;
YはOであり、
また好ましくはSである。
【0040】
特に好ましいのは、RがFであり、RがCHであり、RがCFであり、Rが水素であり、XがOであり、YがOである式Iで表されるウラシルであり、これは本明細書においては式Ia:
【化2】

【0041】
[式中の可変部R、R及びRは先に定義した意味(特にはその好ましい意味)を有している]で表されるウラシルとも呼ばれる。
【0042】
非常に好ましいのは表Aの各式Ia1〜Ia60で表されるウラシルである:
【化3】

【表1】

【0043】
(ここで、可変部R、R及びRの定義は、互いとの組み合わせのみならず、各場合、それ自体でも本発明の化合物には特別な意義がある)。
【0044】
また、対応する式Ia1〜Ia60のウラシルとはRがNHであるという点でのみ異なっている式Ib:
【化4】

で表されるウラシルも好ましい(特に好ましくは式Ib1〜Ib60のウラシル)。
【0045】
また、対応する式Ia1〜Ia60のウラシルとはRが水素であるという点でのみ異なっている式Ic:
【化5】

で表されるウラシルも好ましい(特に好ましくは式Ic1〜Ic60のウラシル)。
【0046】
本発明による式Iで表されるウラシルは、標準的な有機化学の方法、例えば次の式IIで表されるイソ(チオ)シアナートを式IIIで表されるエナミンと反応させる:
【化6】

ことによって調製することができる。
【0047】
可変部R〜R、X及びYはそれぞれ先に定義されている通りであって、好ましくは好ましいものとして定義されている通りである。
【0048】
式IIのイソシアナートと式IIIのエナミンの反応の好ましい実施形態では、Rは好ましくは水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルキニルであり;より好ましくは水素又はC〜C−アルキル、最も好ましくは水素である。
【0049】
は、求核的置換可能脱離基であり;
好ましくはC〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルチオ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−ハロアルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−ハロアルキニルオキシ、C〜C−シクロアルキルオキシ、C〜C−シアノアルコキシ又はベンジルオキシ(このベンジルオキシ自体、フェニル環が部分的又は完全にハロゲン化されていて良いし及び/又はシアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−アルキルチオの群からの1〜3個の基によって置換されていても良い)であり;
より好ましくはC〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−ハロアルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ又はC〜C−ハロアルキニルオキシであり;
非常に好ましくはC〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ又はC〜C−アルキニルオキシであり;
特に好ましくはC〜C−アルコキシである。
【0050】
式IIIのエナミンと式IIのイソ(チア)シアナートの反応は、例えば塩基の存在下、不活性有機溶媒中−20℃〜80℃で通常行われる(例えば国際公開第05/054208号)。
【0051】
適する溶媒は、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン及びC〜C−アルカン混合物等の脂肪族炭化水素、トルエン、o−キシレン、m−キシレン及びp−キシレン等の芳香族炭化水素、塩化メチレン、クロロホルム及びクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、アニソール及びテトラヒドロフラン等のエーテル、アセトニトリル及びプロピオニトリル等のニトリル、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール及びtert−ブタノール等のアルコール、酢酸ブチル等のカルボン酸エステル、並びにジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド及びN−メチルピロリドンであり;より好ましくはジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド及びN−メチルピロリドンである。
【0052】
言及した溶媒の混合物も用いることができる。
【0053】
使用可能塩基は、一般的には、
アルカリ金属及びアルカリ土類金属水酸化物、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び水酸化カルシウム、アルカリ金属及びアルカリ土類金属酸化物、例えば酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化カルシウム及び酸化マグネシウム、アルカリ金属及びアルカリ土類金属水素化物、例えば水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム及び水素化カルシウム、アルカリ金属アミド、例えばリチウムアミド、ナトリウムアミド及びカリウムアミド、アルカリ金属及びアルカリ土類金属炭酸塩、例えば炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム及び炭酸セシウム、並びにアルカリ金属炭酸水素塩、例えば炭酸水素ナトリウム等の無機化合物、
有機金属化合物、特にはアルカリ金属アルキル、例えばメチルリチウム、ブチルリチウム及びフェニルリチウム、アルカリ金属及びアルカリ土類金属アルコキシド、例えばリチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ペントキシド及びジメトキシマグネシウム、並びに
有機塩基、例えば三級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン及びN−メチルピペリジン、ピリジン、置換ピリジン、例えばコリジン、ルチジン及び4−ジメチルアミノピリジン、さらには二環式アミン
である。特に好ましいのは、アルカリ金属及びアルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属及びアルカリ土類金属炭酸塩並びにアルカリ金属及びアルカリ土類金属アルコキシドである。
【0054】
塩基は一般的には、式Iのイソシアナートを基準に過剰量で用いられ、また溶媒としても用いることができる。塩基を一定周期でオフセット(相殺)で加えるのが有利であり得る。
【0055】
反応混合物は、慣用の方法で、例えば水と混合し、相を分離し、適切であれば、その粗製生成物をクロマトグラフィー精製することで後処理される。一部の中間体及び最終生成物は粘稠な油状物の形態で得られるが、これは減圧下及び適度の高温で精製つまり揮発成分分離をすることができる。中間体及び最終生成物が固形物として得られる場合は、精製は再結晶又は消化細砕によっても行うことができる。
【0056】
そして、式IIのイソ(チオ)シアナートは対応するアミン化合物IV:
【化7】

から得ることができる。適する(チオ)ホスゲン化剤は、ホスゲン、ジホスゲン又はトリホスゲン並びに各それぞれのチオ誘導体であり、ジホスゲンが好ましい。
【0057】
アミンIVのこの反応は、不活性有機溶媒中また適切であれば塩基の存在下に−20℃〜反応混合物の沸点、好ましくは10℃〜200℃、特に好ましくは20℃〜150℃で通常行われる(例えば国際公開第04/39768号)。
【0058】
適する溶媒は、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン及びC〜C−アルカン混合物等の脂肪族炭化水素、トルエン、o−キシレン、m−キシレン及びp−キシレン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム及びクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソール及びテトラヒドロフラン等のエーテル、ジメチルグリコールエーテル、ジエチルグリコールエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル、エチルアセタート、プロピルアセタート、メチルイソブチラート、イソブチルアセタート等のエステル、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド等のカルボキサミド、アセトニトリル及びプロピオニトリル等のニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン及びtert−ブチルメチルケトン等のケトン、並びにジメチルスルホキシドである。特に好ましいのは、トルエン、o−キシレン、m−キシレン及びp−キシレン等の芳香族炭化水素である。
【0059】
言及した溶媒の混合物も用いることができる。
【0060】
適する塩基は、一般的には、アルカリ金属及びアルカリ土類金属炭酸塩、例えば炭酸リチウム、炭酸カリウム及び炭酸カルシウム、並びに、アルカリ金属重炭酸塩、例えば重炭酸ナトリウム等の無機化合物、及びさらには有機塩基、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン及びN−メチルピペリジン等の三級アミン、ピリジン、置換ピリジン、例えばコリジン、ルチジン、N−メチルモルホリン及び4−ジメチルアミノピリジン並びに二環式アミンである。特に好ましいのは、三級アミン、例えばトリエチルアミンである。
【0061】
これらの塩基は一般的には触媒量で用いられるが、等モル量、過剰でも用いることができ、あるいは、適切であれば、溶媒としても用いることができる。
【0062】
後処理は公知の方法で行うことができる。
【0063】
式Iのウラシルの調製にも必要とされる式IIIのエナミンは、文献(例えばA. Lutz, A. and S. Trotto, J. of Het-erocyclic Chem. 1972, 9, 3, 513-522)に開示されており、それに従うことで調製することができる。
【0064】
本発明による式Iで表されるウラシルは、式Vで表される(チオ)カルバマートを式IIIで表されるエナミンと反応させる:
【化8】

ことによっても調製することができる。
【0065】
可変部R〜R、X、Y及びLはそれぞれ先に定義されている通りであって、好ましくは好ましいものとして定義されている通りである。
【0066】
は、求核的置換可能脱離基、
好ましくはC〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルチオ又はアリールオキシ(式中のアリール部分はそれ自体、部分的又は完全に置換されていて良いし及び/又はシアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−アルキルチオの群からの1〜3個の基によって置換されていても良い)であり;
特に好ましくはC〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルチオ又はフェニルオキシ(式中のフェニル部分は部分的又は完全にハロゲン化されていて良いし及び/又はシアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−アルキルチオの群からの1〜3個の基によって置換されていても良い)であり;
より好ましくはC〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルチオ又はフェニルオキシであり;
最も好ましくはC〜C−アルコキシである。
【0067】
この式IIIのエナミンと式Vの(チオ)カルバマートの反応は、典型的には、塩基の存在下にある不活性有機溶媒中、室温以上の温度、例えば25℃〜200℃、好ましくは90℃〜190℃、より好ましくは100℃〜140℃で行われる(例えば国際公開第99/31091号)。
【0068】
適する溶媒及び塩基は、式IIIのエナミンと式IIのイソシアナートの反応に関して先に言及したものである。
【0069】
式Iのウラシルの調製に必要とされる式Vの(チオ)カルバマートは、公知の方法(例えばHouben-Weyl, Methoden der organischen Chemie [Methods of organic chemistry], E5, 1985, p. 972-980、さらには、VIII, p. 655及びXI part 2、p. 10)と同じようにして式IVで表されるアミンを式Xで表される化合物と反応させる:
【化9】

【0070】
[式中のR〜R、X、Y及びLはそれぞれ先に定義されている通りであり、Lは求核的置換可能脱離基である]ことによって調製され得る。
【0071】
この式Vで表される(チオ)カルバマートは新規な化合物であり、先に示したように、本発明による式Iのウラシルの調製に適している中間体である。
【0072】
したがって本発明は式V
【化10】

【0073】
[式中、
は水素又はハロゲンであり;
は水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C−アルコキシ又はC〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキルであり;
は水素又はハロゲンであり;
はハロゲンであり;
XはO又はSであり;
YはO又はSであり;
は求核的置換可能脱離基、
好ましくはC〜C−アルコキシ又はC〜C−アルキルチオ、
より好ましくはC〜C−アルコキシである]
で表される(チオ)カルバマートにも関する。
【0074】
この可変部に関して、式Vで表される中間体(チオ)カルバマートの特に好ましい実施形態は、式Iで表されるウラシルの可変部R、R、R、R、X及びYの実施形態に、互いに独立して又は互いとの組み合わせで、対応している。
【0075】
式Vの(チオ)カルバマートの調製に必要とされる式Xで表される化合物は文献(例えばHouben-Weyl, Methoden der organischen Chemie, E4, 1983, p. 6-17)に開示されており、それに従うことで調製することができるし、また市販品として購入することもできる。
【0076】
がNH、C〜C−アルキル又はC〜C−アルキニルであるような、式Iで表されるウラシルは、RがHであるような、式Iで表されるウラシルのアミノ化又はアルキル化:
【化11】

【0077】
によっても調製することができる。
【0078】
このアミノ化又はアルキル化は、公知の方法(例えば国際公開第05/054208号;国際公開第06/125746号)と同じようにして行うことができる。
【0079】
式IIで表される(チオ)カルバマートの調製に必要とされるアミノ化合物IVは、対応するニトロ化合物VI:
【化12】

から得ることができる。
【0080】
好ましいのは、次のアミノ化合物IVa(=Rがフッ素であり、XがOであるアミノ化合物IV):
【化13】

である。
【0081】
ニトロ化合物VIの還元は、不活性有機溶媒中20℃〜反応混合物の沸点(好ましくは20℃〜200℃、特に好ましくは20℃〜100℃)で通常行われる(Organikum, Heidelberg, 1993, pages 320-323)。
【0082】
適する還元剤は、発生期H;触媒量の遷移金属又は遷移金属化合物(特に第8遷移族のもの、好ましくはNi、Pd、Pt、Ru又はRh、そのままか、担持形態、例えば活性炭、Al、ZrO、TiO、SiO、炭酸塩他媒体担持で、あるいは化合物、例えば酸化パラジウム又は酸化白金で)の存在下にある水素;あるいは金属水素化物、半金属水素化物、例えば水素化アルミニウム並びにそれから誘導される水素化物、例えば水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、ホウ水素化物、例えばジボラン又はそれから誘導されるホウ化物、例えばホウ水素化ナトリウムやホウ水素化リチウムである。
【0083】
適する溶媒は、脂肪族炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン及びC〜C−アルカン混合物、芳香族炭化水素、例えばトルエン、o−キシレン、m−キシレン及びp−キシレン、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、アニソール及びテトラヒドロフラン、グリコールエーテル、例えばジメチルグリコールエーテル、ジエチルグリコールエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エステル、例えば酢酸エチル、酢酸プロピル、イソ酪酸メチル、酢酸イソブチル、カルボキサミド、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ニトリル、例えばアセトニトリル及びプロピオニトリル、アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール及びtert−ブタノールである。特に好ましいのはトルエン及びメタノールである。記載した溶媒の混合物も用いることができる。
【0084】
後処理は公知の方法で行うことができる。
【0085】
そして、ニトロ化合物VIは対応するフェニル化合物VII:
【化14】

から得ることができる。
【0086】
フェニル化合物VIIのニトロ化は、−20℃〜100℃(特に好ましくは0℃〜20℃)で通常行われる(Organikum, Heidelberg, 1993, pages 553-557)。
【0087】
適するニトロ化剤は、好ましくは50:1〜1:50、より好ましくは20:1〜1:20の範囲内(非常に好ましくは10:1〜1:10の範囲内)にある濃HSOと濃HNOの混合物である。
【0088】
後処理は公知の方法で行うことができる。
【0089】
がC〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル又はC〜C−ハロアルキニル(好ましくはC〜C−アルキニル)である、ニトロ化合物VIは、RがHである、ニトロ化合物VIのアルキル化:
【化15】

によっても調製することができる。
【0090】
この反応は、塩基の存在下にある不活性有機溶媒中−78℃〜反応混合物の沸点(好ましくは−40℃〜100℃)で通常行われる(国際公開第02/066471号)。
【0091】
適する溶媒は、脂肪族炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン及びC〜C−アルカン混合物、芳香族炭化水素、例えばトルエン、o−キシレン、m−キシレン及びp−キシレン、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム及びクロロベンゼン、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソール及びテトラヒドロフラン、グリコールエーテル、例えばジメチルグリコールエーテル、ジエチルグリコールエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エステル、例えば酢酸エチル、酢酸プロピル、イソ酪酸メチル、酢酸イソブチル、カルボキサミド、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ニトリル、例えばアセトニトリル及びプロピオニトリル、ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン及びtert−ブチルメチルケトン、並びにジメチルスルホキシドである。特に好ましいのはエーテル、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソール及びテトラヒドロフランである。記載した溶媒の混合物も用いることができる。
【0092】
適する塩基は、一般的には、アルカリ金属及びアルカリ土類金属水素化物、例えば水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム及び水素化カルシウム、アルカリ金属及びアルカリ土類金属炭酸塩、例えば炭酸リチウム、炭酸カリウム及び炭酸カルシウム、並びにアルカリ金属重炭酸塩、例えば重炭酸ナトリウム、アルカリ金属及びアルカリ土類金属アルコキシド、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ペントキシド及びジメトキシマグネシウム等の無機化合物、及び、さらには、例えば三級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン及びN−メチルピペリジン、ピリジン、置換ピリジン、例えばコリジン、ルチジン、N−メチルモルホリン及び4−ジメチルアミノピリジン並びに二環式アミン等の有機塩基である。特に好ましいのは、三級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン並びにアルカリ金属及びアルカリ土類金属アルコキシド、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシドである。
【0093】
これらの塩基は一般的には触媒量で用いられる;が、等モル量、過剰でも用いることができ、あるいは、適切であれば、溶媒としても用いることができる。
【0094】
後処理は公知の方法で行うことができる。
【0095】
そして、フェニル化合物VIIは対応するアセトアミドVIII:
【化16】

から得ることができる。
【0096】
アセトアミドVIIIの環化は、塩基の存在下にある不活性有機溶媒中0℃〜反応混合物の沸点(好ましくは0℃〜140℃、特に好ましくは20℃〜120℃)で通常行われる(国際公開第02/066471号)。
【0097】
は、Cl、Br、Iから選択されるハロゲン、好ましくはCl又はBr、最も好ましくはClである(Brも最も好ましい)。
【0098】
適する溶媒は、脂肪族炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン及びC〜C−アルカン混合物、芳香族炭化水素、例えばトルエン、o−キシレン、m−キシレン及びp−キシレン、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム及びクロロベンゼン、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソール及びテトラヒドロフラン、グリコールエーテル、例えばジメチルグリコールエーテル、ジエチルグリコールエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エステル、例えば酢酸エチル、酢酸プロピル、イソ酪酸メチル、酢酸イソブチル、カルボキサミド、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ニトリル、例えばアセトニトリル及びプロピオニトリル、並びにジメチルスルホキシドである。
【0099】
記載した溶媒の混合物も用いることができる。
【0100】
適する塩基は、一般的には、アルカリ金属及びアルカリ土類金属水酸化物、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び水酸化カルシウム、アルカリ金属及びアルカリ土類金属酸化物、例えば酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化カルシウム及び酸化マグネシウム、アルカリ金属及びアルカリ土類金属水素化物、例えば水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム及び水素化カルシウム、アルカリ金属及びアルカリ土類金属炭酸塩、例えば炭酸リチウム、炭酸カリウム及び炭酸カルシウム、並びにアルカリ金属重炭酸塩、例えば重炭酸ナトリウム等の無機化合物、金属有機化合物、好ましくはアルカリ金属アルキル、例えばメチルリチウム、ブチルリチウム及びフェニルリチウム、アルキルマグネシウムハロゲン化物、例えばメチルマグネシウムクロリド並びにアルカリ金属及びアルカリ土類金属アルコキシド、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ペントキシド及びジメトキシマグネシウム、及び、さらには、例えば三級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン及びN−メチルピペリジン、ピリジン、置換ピリジン、例えばコリジン、ルチジン、N−メチルモルホリン及び4−ジメチルアミノピリジン並びに二環式アミン等の有機塩基である。特に好ましいのは、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)である。
【0101】
塩基は一般的には触媒量で用いられる、が、等モル量、過剰でも用いることができ、あるいは、適切であれば、溶媒として用いることができる。
【0102】
後処理は、公知の方法で行うことができる。
【0103】
そして、アセトアミドVIIIは対応するフェノールIX:
【化17】

から得ることができる。
【0104】
この反応は、塩基の存在下にある不活性有機溶媒中−78℃〜反応混合物の沸点(好ましくは−40℃〜100℃、特に好ましくは−20℃〜30℃)で通常行われる(国際公開第02/066471号)。
【0105】
は、Cl、Br、Iから選択されるハロゲン、好ましくはCl又はBr、最も好ましくはClである(Brも最も好ましい)。
【0106】
は、公知のアシル化活性基、例えばハロゲン又はC〜C−アルコキシ、好ましくはCl又はC〜C−アルコキシ、最も好ましくはCl、OCH又はOCである。
【0107】
適する溶媒は、脂肪族炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン及びC〜C−アルカン混合物、芳香族炭化水素、例えばトルエン、o−キシレン、m−キシレン及びp−キシレン、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム及びクロロベンゼン、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソール及びテトラヒドロフラン、グリコールエーテル、例えばジメチルグリコールエーテル、ジエチルグリコールエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エステル、例えば酢酸エチル、酢酸プロピル、イソ酪酸メチル、酢酸イソブチル、カルボキサミド、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ニトリル、例えばアセトニトリル及びプロピオニトリル、ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン及びtert−ブチルメチルケトン、並びにジメチルスルホキシドである。
【0108】
特に好ましいのは、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソール及びテトラヒドロフランである。
【0109】
記載した溶媒の混合物も用いることができる。
【0110】
適する塩基は、一般的には、アルカリ金属及びアルカリ土類金属水素化物、例えば水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム及び水素化カルシウム、アルカリ金属及びアルカリ土類金属炭酸塩、例えば炭酸リチウム、炭酸カリウム及び炭酸カルシウム、並びにアルカリ金属重炭酸塩、例えば重炭酸ナトリウム、アルカリ金属及びアルカリ土類金属アルコキシド、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ペントキシド及びジメトキシマグネシウム等の無機化合物、及び、さらには、例えば三級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン及びN−メチルピペリジン、ピリジン、置換ピリジン、例えばコリジン、ルチジン、N−メチルモルホリン及び4−ジメチルアミノピリジン並びに二環式アミン等の有機塩基である。
【0111】
特に好ましいのは、三級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン並びにアルカリ金属及びアルカリ土類金属アルコキシド、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシドである。
【0112】
塩基は一般的には触媒量で用いられるが、等モル量、過剰でも用いることができ、あるいは、適切であれば、溶媒としても用いることができる。
【0113】
後処理は、公知の方法で行うことができる。
【0114】
アセトアミドVIIIを調製するのに必要なフェノールIXは文献(国際公開第02/066471号)で知られており、つまりその引用文献に従うことで調製することができるし及び/又は市販もされている。
【0115】
アセトアミドVIIIを調製するのに必要な化合物Xは市販品として入手可能である。
【0116】
式Iで表される化合物の調製で言及したエダクトに関してであるが、エダクトに関連して言及したその可変部は、式Iのそれぞれの可変部に関連して本明細書で言及したものと同じ意味(好ましくはその好ましい意味)を有している。
【0117】
式Iで表されるウラシルは除草剤として適している。この化合物はそれ自体でもまた適切に製剤化された組成物(除草剤組成物)でも適している。本出願で使用される、用語「製剤組成物」と「除草剤組成物」は同意語である。式Iで表されるウラシルを含んでなる除草剤組成物は、特に高適用量で、非作物地の植物をきわめて効果的に防除する。この除草剤は、コムギ、イネ、トウモロコシ、ダイズ及びワタ等の作物における広葉雑草及び雑草イネ科植物に対してその作物植物体には何ら有意な損傷を引き起こすことなく作用する。この効果は低適用量で主に認められる。
【0118】
当該の適用方法にもよるが、式Iで表されるウラシル又はそれを含んでなる組成物は、さらに、さらなる種類の作物植物体での望ましくない植物体の防除に用いることができる。適する作物の例は、以下の通りである:
アリウム・セパ(Allium cepa;タマネギ)、アナナス・コモスス(Ananas comosus;パイナップル)、アラキス・ヒポゲア(Arachis hypogaea;ラッカセイ)、アスパラガス・オフィチナリス(Asparagus officinalis;アスパラガス)、アベナ・サチバ(Avena sativa;エンバク)、ベータ・ブルガリス品種アルチシマ(Beta vulgaris spec. altissima;テンサイ)、ベータ・ブルガリス品種ラパ(Beta vulgaris spec. rapa;サトウダイコン)、ブラッシカ・ナプス変種ナプス(Brassica napus var. napus;セイヨウアブラナ)、ブラッシカ・ナプス変種ナポブラッシカ(Brassica napus var. napobrassica;セイヨウキャベツ)、ブラッシカ・ラパ変種シルベストリス(Brassica rapa var. silvestris;インドアブラナ)、ブラッシカ・オレラセア(Brassica oleracea;セイヨウキャベツ)、ブラッシカ・ニグラ(Brassica nigra;クロガラシ)、カメリア・シネンシス(Camellia sinensis;チャ)、カルタムス・チンクトリウス(Carthamus tinctorius;ベニバナ)、カルヤ・イリノイネンシス(Carya illinoinensis;ペカン)、シトルス・リモン(Citrus limon;レモン)、シトルス・シネンシス(Citrus sinensis;オレンジスウィート)、コフェア・アラビカ(Coffea arabica;アラビアコーヒーノキ)(コフェア・カネフォラ(Coffea canephora;ロブスタコーヒーノキ)、コフェア・リベリカ(Coffea liberica;リベリアコーヒーノキ))、ククミス・サチバス(Cucumis sativus;キュウリ)、シノドン・デクチドン(Cynodon dactylon;ギョウギシバ)、ダウカス・カロタ(Daucus carota;ニンジン)、エラエイス・ギネエンシス(Elaeis guineensis;アブラヤシ)、フラガリア・ベスカ(Fragaria vesca;イチゴ)、グリシン・マクス(Glycine max;ダイズ)、ゴシッピウム・ヒルスツム(Gossypium hirsutum;リクチワタ)(ゴシピウム・アルボレウム(Gossypium arboreum;キダチワタ)、ゴシピウム・ヘルバケウム(Gossypium herbaceum;アジアワタ)、ゴシピウム・ビチフォリウム(Gossypium vitifolium;ウミシマワタ))、ヘリアンタス・アヌウス(Helianthus annuus;ヒマワリ)、ヘベア・ブラシリエンシス(Hevea brasiliensis;パラゴムノキ)、ホルデウム・ブルガレ(Hordeum vulgare;オオムギ)、フムラス・ルプルス(Humulus lupulus;ホップ)、イポモエア・バタタス(Ipomoea batatas;サツマイモ)、ジュグランス・レギア(Juglans regia;シナノグルミ)、レンス・クリナリス(Lens culinaris;ヒラマメ)、リヌム・ウシタチシマム(Linum usitatissimum;アマ)、リコペルシコン・リコペルシカム(Lycopersicon lycopersicum;トマト)、マルス・品種(Malus spec.;リンゴ属品種)、マニホット・エスクレンタ(Manihot esculenta;キャッサバ)、メジカゴ・サチバ(Medicago sativa;アルファルファ)、ムサ・品種(Musa spec.;バナナ属品種)、ニコチアナ・タバクム(Nicotiana tabacum;タバコ)(ニコチアナ・ルスチカ(Nicotiana rustica;マルバタバコ))、オレア・エウロペア(Olea europaea;オリーブ)、オリザ・サチバ(Oryza sativa;イネ)、ファセオラス・ルナタス(Phaseolus lunatus;ライマメ)、ファセオラス・ブルガリス(Phaseolus vulgaris;インゲンマメ)、ピセア・アビエス(Picea abies;ドイツトウヒ)、ピナス・品種(Pinus spec.;マツ属品種)、ピスタシア・ベラ(Pistacia vera;ピスタシオノキ)、ピスム・サチバム(Pisum sativum;エンドウ)、プルナス・アビウム(Prunus avium;セイヨウウミザクラ)、プルナス・ペルシカ(Prunus persica;モモ)、ピルス・コムニス(Pyrus communis;セイヨウナシ)、プルヌス・アルメニアカ(Prunus armeniaca;アンズ)、プルヌス・サラスス(Prunus cerasus;サクラ)、プルヌス・デュルシス(Prunus dulcis;アーモンド)、プルヌス・ドメスチカ(Prunus domestica;プルーン)、リベス・シルベストレ(Ribes sylvestre;フサスグリ)、リシナス・コムニス(Ricinus communis;ヒマ)、サッカラム・オフィシナルム(Saccharum officinarum;サトウキビ)、セカレ・セレアレ(Secale cereale;ライムギ)、シナピス・アルバ(Sinapis alba;シロガラシ)、ソラナム・ツベロサム(Solanum tuberosum;ジャガイモ)、ソルガム・ビコロル(Sorghum bicolor;モロコシ)(ソルガム・ブルガレ(Sorghum vulgare;ホウキモロコシ))、テオブロマ・カカオ(Theobroma cacao;カカオ)、トリフォリウム・プラテンセ(Trifolium pratense;アカツメクサ)、トリチクム・アエスチバム(Triticum aestivum;コムギ)、トリチカレ(Triticale;ライコムギ)、トリチクム・デュラム(Triticum durum;マカロニコムギ)、ビシア・ファバ(Vicia faba;ソラマメ)、ビティス・ビニフェラ(Vitis vinifera;ブドウ)、及びゼア・マイス(Zea mays;トウモロコシ)
【0119】
好ましい作物は、以下の通りである:アラキス・ヒポゲア(Arachis hypogaea;ラッカセイ)、ベータ・ブルガリス品種アルチシマ(Beta vulgaris spec. altissima;テンサイ)、ブラッシカ・ナプス変種ナプス(Brassica napus var. napus;セイヨウアブラナ)、ブラッシカ・オレラセア(Brassica oleracea;セイヨウキャベツ)、シトルス・リモン(Citrus limon;レモン)、シトルス・シネンシス(Citrus sinensis;オレンジスウィート)、コフェア・アラビカ(Coffea arabica;アラビアコーヒーノキ)(コフェア・カネフォラ(Coffea canephora;ロブスタコーヒーノキ)、コフェア・リベリカ(Coffea liberica;リベリアコーヒーノキ))、シノドン・デクチドン(Cynodon dactylon;ギョウギシバ)、グリシン・マクス(Glycine max;ダイズ)、ゴシッピウム・ヒルスツム(Gossypium hirsutum;リクチワタ)(ゴシピウム・アルボレウム(Gossypium arboreum;キダチワタ)、ゴシピウム・ヘルバケウム(Gossypium herbaceum;アジアワタ)、ゴシピウム・ビチフォリウム(Gossypium vitifolium;ウミシマワタ))、ヘリアンタス・アヌウス(Helianthus annuus;ヒマワリ)、ホルデウム・ブルガレ(Hordeum vulgare;オオムギ)、ジュグランス・レギア(Juglans regia;シナノグルミ)、レンス・クリナリス(Lens culinaris;ヒラマメ)、リヌム・ウシタチシマム(Linum usitatissimum;アマ)、リコペルシコン・リコペルシカム(Lycopersicon lycopersicum;トマト)、マルス・品種(Malus spec.;リンゴ属品種)、メジカゴ・サチバ(Medicago sativa;アルファルファ)、ニコチアナ・タバクム(Nicotiana tabacum;タバコ)(ニコチアナ・ルスチカ(Nicotiana rustica;マルバタバコ))、オレア・エウロペア(Olea europaea;オリーブ)、オリザ・サチバ(Oryza sativa;イネ)、ファセオラス・ルナタス(Phaseolus lunatus;ライマメ)、ファセオラス・ブルガリス(Phaseolus vulgaris;インゲンマメ)、ピスタシア・ベラ(Pistacia vera;ピスタシオノキ)、ピスム・サチバム(Pisum sativum;エンドウ)、プルヌス・デュルシス(Prunus dulcis;アーモンド)、サッカラム・オフィシナルム(Saccharum officinarum;サトウキビ)、セカレ・セレアレ(Secale cereale;ライムギ)、ソラナム・ツベロサム(Solanum tuberosum;ジャガイモ)、ソルガム・ビコロル(Sorghum bicolor;モロコシ)(ソルガム・ブルガレ(Sorghum vulgare;ホウキモロコシ))、トリチカレ(Triticale;ライコムギ)、トリチクム・デュラム(Triticum durum;マカロニコムギ)、ビシア・ファバ(Vicia faba;ソラマメ)、ビティス・ビニフェラ(Vitis vinifera;ブドウ)、及びゼア・マイス(Zea mays;トウモロコシ)。
【0120】
本発明による式Iのウラシルは遺伝子修飾植物体にも用いることができる。用語「遺伝子修飾植物体」は、自然状況下の交雑育種、突然変異又は自然組み換えでは容易に得ることができないように組み換えDNA手法を用いることによって遺伝物質が修飾されている、植物体と理解する。典型的には、植物体の一部の特性を改良するために1つ又はそれ以上の遺伝子が遺伝子修飾植物体の遺伝物質に組み込まれている。そのような遺伝子修飾には、限定するものではないが、例えばグリコシル化あるいはポリマー付加、例えばプレニル化、アセチル化又はファルネシル化部分構造あるいはPEG部分構造によるタンパク質、オリゴ−ペプチド又はポリ−ペプチドの標的化翻訳後修飾も限定するものではないが包含される。品種改良、突然変異あるいは遺伝子工学によって修飾されている植物体は、通常の品種改良法又は遺伝子工学の結果として、例えば、ある種の除草剤の群、例えばヒドロキシフェニルピルバートジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害物質;アセトラクタートシンターゼ(ALS)阻害物質、例えばスルホニル尿素(例えば米国特許第6,222,100号明細書、国際公開第01/82685号、国際公開第00/26390号、国際公開第97/41218号、国際公開第98/02526号、国際公開第98/02527号、国際公開第04/106529号、国際公開第05/20673号、国際公開第03/14357号、国際公開第03/13225号、国際公開第03/14356号、国際公開第04/16073号を参照されたい)又はイミダゾリノン(例えば米国特許第6,222,100号明細書、国際公開第01/82685号、国際公開第00/026390号、国際公開第97/41218号、国際公開第98/002526号、国際公開第98/02527号、国際公開第04/106529号、国際公開第05/20673号、国際公開第03/014357号、国際公開第03/13225号、国際公開第03/14356号、国際公開第04/16073号を参照されたい);エノルピルビルシキマート3−ホスファートシンターゼ(EPSPS)阻害物質、例えば、グリホセート(例えば国際公開第92/00377号を参照されたい);グルタミンシンテターゼ(GS)阻害物質、例えばグルホシネート(例えば欧州特許出願公開第242236号明細書、欧州特許出願公開第242246号明細書を参照されたい)又はオキシニル系除草剤(例えば米国特許第5,559,024号明細書を参照されたい);の適用に対して耐性であるようにされている。いくつかの栽培植物体が通常の品種改良法(突然変異)により除草剤に対して耐性であるようにされており、例えばClearfield(登録商標)サマーレイプ(夏アブラナ)(Canola,BASF SE,ドイツ)はイミダゾリノン(例えばイマザモックス)に対して耐性である。遺伝子工学法を用いて栽培植物体、例えばダイズ、ワタ、トウモロコシ、サトウダイコンやレイプが除草剤、例えばグリホサートやグルホシナートに対して耐性であるようにされており、一部のものは商品名RoundupReady(登録商標)(グリホサート耐性、Monsanto,米国)及びLibertyLink(登録商標)(グルホシナート耐性、Bayer CropScience,ドイツ)で市販品として入手可能である。
【0121】
さらに、組み換えDNA手法を用いることで、1種又はそれ以上の殺昆虫タンパク質、特に細菌バチルス属(特にはバチルス・ツリンギエンシス)からのものと知られている殺昆虫タンパク質、例えば、エンドトキシン(例えばCryIA(b)、CryIA(c)、CryIF、CryIF(a2)、Cry−IIA(b)、CryIIIA、CryIIIB(b1)又はCry9c);栄養成長期殺昆虫タンパク質(VIP)、例えば、VIP1、VIP2、VIP3又はVIP3A;細菌コロニー形成性線虫(例えばホトルハブダス種(Photorhabdus spp.)やゼノルハブダス種(Xenorhabdus spp.))の殺昆虫タンパク質;動物によって産生されるトキシン、例えば、サソリトキシン、クモ形類動物トキシン、ハチトキシン、又は他の昆虫特異的ニューロトキシン;真菌によって産生されるトキシン(例えばストレプトミセテス・トキシン)、植物レクチン(例えばエンドウ又はオオムギレクチン);アグルチニン;プロテイナーゼ阻害剤、例えばトリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン阻害剤、シスタチン阻害剤やパパイン阻害剤;リボソーム−不活化タンパク質(RIP)、例えば、リシン(ricin)、トウモロコシ−RIP、アブリン、ルフィン、サポリンやブリヨジン;ステロイド代謝酵素、例えば、3−ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド−IDP−グリコシル−トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン阻害剤やHMG−CoA−レダクターゼ;イオンチャネルブロッカー、例えばナトリウム又はカルシウムチャネルブロッカー;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体(ヘリコキニン受容体);スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼ又はグルカナーゼ;を合成することができる植物体も包含される。本発明の文脈では、これらの殺昆虫タンパク質つまりトキシンは、明らかに、プレトキシン、ハイブリッドタンパク質、トランケーテッドタンパク質又はそうでなければ修飾タンパク質としても理解されるべきである。ハイブリッドタンパク質は、タンパク質ドメインの新規な組み合わせを特徴としている(例えば国際公開第02/015701号を参照されたい)。このようなトキシン又はこのようなトキシンを合成することができる遺伝子修飾植物体のさらなる例は、例えば、欧州特許出願公開第374753号明細書、国際公開第93/007278号、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第427529号明細書、欧州特許出願公開第451878号明細書、国際公開第03/018810号、及び国際公開第03/052073号に開示されている。そのような遺伝子修飾植物体の作製方法は当業者には一般的に知られており、例えば、先に言及した文献に記載されている。遺伝子修飾植物体中に含有のこれら殺昆虫タンパク質は、そのようなタンパク質を産生している植物体に、節足動物昆虫のあらゆる分類学上の群に属する有害害虫、特にはカブトムシ(鞘翅目(Coleoptera))、二翼昆虫(双翅目(Diptera))、及び蛾(鱗翅目(Lepidoptera))に対する耐性、及び、センチュウ(線虫綱動物(Nematoda))に対する耐性を賦与する。1種又はそれ以上の殺昆虫タンパク質を合成することができる遺伝子修飾植物体は、例えば、先に言及した文献に記載されており、またそれらのうちの一部のものは市販もされており、例えば、YieldGard(登録商標)(Cry1Abトキシンを産生するトウモロコシ栽培変種)、YieldGard(登録商標)Plus(Cry1Ab及びCry3Bb1トキシンを産生するトウモロコシ栽培変種)、Starlink(登録商標)(Cry9cトキシンを産生するトウモロコシ栽培変種)、Herculex(登録商標)RW(Cry34Ab1、Cry35Ab1及び酵素ホスフィノトリシン−N−アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を産生するトウモロコシ栽培変種);NuCOTN(登録商標)33B(Cry1Acトキシンを産生するワタ栽培変種)、Bollgard(登録商標)I(Cry1Acトキシンを産生するワタ栽培変種)、Bollgard(登録商標)II(Cry1Acトキシン及びCry2Ab2トキシンを産生するワタ栽培変種);VIPCOT(登録商標)(VIPトキシンを産生するワタ栽培変種);NewLeaf(登録商標)(Cry3Aトキシンを産生するジャガイモ栽培変種);Syngenta Seeds SAS(仏)から販売のBt−Xtra(登録商標)、NatureGard(登録商標)、KnockOut(登録商標)、BiteGard(登録商標)、Protecta(登録商標)、Bt11(例えばAgrisure(登録商標)CB)及びBt176(Cry1Abトキシン及びPAT酵素を産生するトウモロコシ栽培変種)、Syngenta Seeds SAS(仏)から販売のMIR604(Cry3Aトキシンの修飾体を産生するトウモロコシ栽培変種、国際公開第03/018810号を参照されたい)、Monsanto Europe S.A.(ベルギー)から販売のMON 863(Cry3Bb1トキシンを産生するトウモロコシ栽培変種)、Monsanto Europe S.A.(ベルギー)から販売のIPC 531(Cry1Acトキシンの修飾体を産生するワタ栽培変種)、及びPioneer Overseas Corporation(ベルギー)から販売の1507(Cry1Fトキシン及びPAT酵素を産生するトウモロコシ栽培変種)等である。
【0122】
さらに、組み換えDNA手法を用いることによって、細菌性、ウイルス性又は真菌性病原体に対する植物体の抵抗又は耐性を増大させるための1種又はそれ以上のタンパク質を合成することができる植物体も包含される。そのようなタンパク質の例は、いわゆる「感染特異的タンパク質」(PRタンパク質、例えば欧州特許出願公開第0392225号明細書を参照されたい)、植物病害耐性遺伝子(例えば、メキシコ産野生種ジャガイモソラヌム・ブルボカスタヌム(Solanum bulbocastanum)から誘導された、ファイトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対して作用する抵抗遺伝子を発現しているジャガイモ栽培変種)あるいはT4−lyso−zym(例えば、エルビィニア・アミロボーラ(Erwinia amylvora)等の細菌に対する抵抗が増大されるようなタンパク質を合成することができるジャガイモ栽培変種)である。そのような遺伝子修飾植物体の作製方法は一般的には当業者に知られており、例えば、先に言及した文献に述べられている。
【0123】
さらに、組み換えDNA手法を用いることによって、植物体の生産性(例えばバイオマス生産、穀粒収量、デンプン含有量、油分含有量やタンパク質含有量);日照り、塩害や他の生長制限環境因子に対する植物体の耐性;あるいは害虫や真菌、細菌又はウイルス病原体に対する植物体の耐性;を増大させる1種又はそれ以上のタンパク質を合成することができる植物体も包含される。
【0124】
さらに、組み換えDNA手法を用いることによって、ヒト又は動物の栄養摂取を特異的に改善するために、改変された量の物質含有量又は新規物質の含有量を含有している植物体、例えば健康促進長鎖オメガ−3脂肪酸又は不飽和オメガ−9脂肪酸を産生する油作物(例えばNexera(登録商標)アブラナ、DOW Agro Sciences,カナダ)も包含される。
【0125】
さらに、組み換えDNA手法を用いることによって、原材料産生を特異的に改善するために、改変された量の物質含有量又は新規物質含有量を含有している植物体、例えばアミロペクチンの産生量が増大されたジャガイモ(例えばAmflora(登録商標)potato、BASF SE,ドイツ)も包含される。
【0126】
本発明による式Iのウラシルは、遺伝子工学又は品種改良によって1種又はそれ以上の除草剤に対して抵抗性である作物植物体、遺伝子工学又は品種改良によって植物病原性真菌等の1種又はそれ以上の病原体に対して抵抗性である作物植物体、あるいは遺伝子工学又は品種改良によって昆虫による攻撃に対して抵抗性である作物植物体にも用いることができる。
【0127】
適しているのは、例えば、除草剤PPO阻害物質に抵抗性である作物植物体(好ましくはトウモロコシ、コムギ、ヒマワリ、サトウキビ、ワタ、イネ、カノラ、アブラナ又はダイズ)や、遺伝子修飾によるBtトキシン遺伝子導入によって、ある種の昆虫からの攻撃に抵抗性である作物植物体である。
【0128】
さらに、式Iで表されるウラシルは植物体部分の落葉化及び/又は乾燥化にも適していることが見出されており、これにはワタ、ジャガイモ、ナタネ、ヒマワリ、ダイズ又はソラマメ等の作物植物体(特にはワタ)が適している。この関連で、植物体を落葉化及び/又は乾燥化させるための組成物、そのような組成物を調製するための方法、及び式Iのウラシルを用いた植物体の落葉化及び/又は乾燥化方法が見出されている。
【0129】
乾燥化剤としては、式Iのウラシルは、ジャガイモ、ナタネ、ヒマワリ及びダイズ等の作物植物体以外に、穀草の地上部分を乾燥化させるのにも特に適している。このことは、この重要な植物体の完全機械収穫を可能にするものである。
【0130】
また、経済利益があるのが、柑橘類果実、オリーブ及び他の種さらにはさまざまな高価果実、石果及び堅果の裂開を一定の時間期間内に集中させることによって、つまり、木に付着しているのを減らすことによって可能になる収穫促進である。この同じ機序、すなわち植物体の果実部分又は葉部分と枝部分との間の脱落組織の発達促進は、有用植物体(特にはワタ)の落葉化管理にも必須である。
【0131】
さらには、個々のワタの木が成熟する期間間隔の短縮は、収穫後の繊維品質の向上をもたらす。
【0132】
式Iのウラシル(又は式Iのウラシルを含んでなる除草剤組成物)は、例えば、そのまま噴霧できる水性溶液剤、粉剤、懸濁液剤、さらには高濃度水性、油性もしくは他の懸濁液剤つまりディスパージョン、エマルション、油ディスパージョン、ペースト、粉末、広域散布剤、あるいは顆粒剤の形態で、噴霧、霧化、散粉、散布、注液又は種子処理つまり種子との混合で用いることができる。使用剤形は、意図する目的によって決まるが、いずれのケースにおいても、本発明による活性成分の可能な限りの微細な分散を確実なものにするものであるべきである。
【0133】
この除草剤組成物は、式Iで表される少なくとも1種のウラシルの除草活性量、及び、作物保護剤の製剤化で慣用の助剤を含んでいる。
【0134】
作物保護剤の製剤化で慣用の助剤の例は、不活性助剤、固体担体、界面活性剤(例えば分散剤、保護コロイド、乳化剤、湿潤剤及び粘着付与剤)、有機並びに無機増粘剤、静菌剤、凍結防止剤、消泡剤、場合による着色剤、及び、種子処理用の、結着剤である。
【0135】
当業者ならそのような製剤化の処方を十分熟知しているものである。
【0136】
増粘剤(すなわち、製剤に改変された流動特性、すなわち静止の状態では高粘度、及び、運動の状態では低粘度を賦与する化合物)の例は、多糖類(例えばキサンタンガム(Kelcoから販売のKelzan(登録商標))、Rhodopol(登録商標)23(Rhone Poulenc)又はVeegum(登録商標)(R.T.Vanderbiltから販売))及び有機並びに無機板状原材料(例えばAttaclay(登録商標)(Engelhardから販売))である。
【0137】
消泡剤の例は、シリコーンエマルジョン(例えば、Silikon(登録商標)SRE(Wacker)又はRhodiaから販売のRhodorsil(登録商標))、長鎖アルコール、脂肪酸、脂肪酸の塩、有機フッ素化合物並びにこれらの混合物である。
【0138】
静菌剤は、除草水性製剤を安定化させるのに加えられ得る。静菌剤の例は、ジクロロフェン及びベンジルアルコールヘミホルマールをベースとする静菌剤(ICIから販売のProxel(登録商標)又はThor Chemieから販売のActicide(登録商標)RS及びRohm & Haasから販売のKathon(登録商標)MK)並びにイソチアゾリノン誘導体(例えばアルキルイソチアゾリノン及びベンゾイソチアゾリノン)をベースとする静菌剤(Thor Chemieから販売のActicide(登録商標)MBS)である。
【0139】
凍結防止剤の例は、エチレングリコール、プロピレングリコール、尿素やグリセロールである。
【0140】
着色剤の例は、水僅少可溶顔料(ピグメント)と水可溶染料である。言及され得る例は、ローダミンB、C.I.ピグメントレッド112及びC.I.ソルベントレッド1の名称で知られる染料、並びにピグメントブルー15:4、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:2、ピグメントブルー15:1、ピグメントブルー80、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー13、ピグメントレッド112、ピグメントレッド48:2、ピグメントレッド48:1、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド53:1、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ5、ピグメントグリーン36、ピグメントグリーン7、ピグメントホワイト6、ピグメントブラウン25、ベイシックバイオレット10、ベイシックバイオレット49、アシッドレッド51、アシッドレッド52、アシッドレッド14、アシッドブルー9、アシッドイエロー23、ベイシックレッド10、ベイシックレッド108である。
【0141】
結着剤の例は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセタート、ポリビニルアルコール及びチローゼである。
【0142】
適する不活性助剤は、例えば、以下:中〜高沸点の鉱油留分(例えばケロシン及びディーゼルオイル並びにコールタールオイル)及び植物又は動物由来の油、脂肪族、環状及び芳香族炭化水素(例えばパラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン及びその誘導体、アルキル化ベンゼン及びその誘導体)、アルコール、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール及びシクロヘキサノール、ケトン、例えばシクロヘキサノンや、強極性溶媒(例えばN−メチルピロリドンのようなアミン)さらには水である。
【0143】
適する担体としては液体及び固体の担体が挙げられる。液体担体としては、例えば非水性溶媒、例えば環状及び芳香族炭化水素(例えばパラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン及びその誘導体、アルキル化ベンゼン及びその誘導体)、アルコール、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール及びシクロヘキサノール、ケトン、例えばシクロヘキサノン、強極性溶媒(例えばN−メチルピロリドンのようなアミン)、さらには水並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0144】
固体担体としては、例えば、鉱物質土類、例えばシリカ、シリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、石灰石、石灰、チョーク、ボール、黄土、クレイ、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム及び酸化マグネシウム、粉砕合成原材料、肥料、例えば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム及び尿素、さらには栽培植物起源の産物、例えば禾穀類挽き粉、樹皮挽き粉、木材挽き粉及び堅果殻引き粉、セルロース粉末、あるいは他の固体担体が挙げられる。
【0145】
適する界面活性剤(補佐剤、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤さらには乳化剤)は、芳香族スルホン酸、例えばリグノスルホン酸(例えばBorrespersタイプ、Borregaard)、フェノールスルホン酸、ナフタレンスルホン酸(Morwetタイプ、Akzo Nobel)及びジブチルナフタレンスルホン酸(Nekalタイプ、BASF AG)の、さらには脂肪酸の、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニウム塩;アルキルスルホナート及びアルキルアリールスルホナート、アルキルスルファート、ラウリルエーテルスルファート及び脂肪アルコールスルファート、さらには硫酸化ヘキサ−、ヘプタ−及びオクタ−デカノールの、さらには脂肪アルコールグリコールエーテルの塩、スルホン化ナフタレン及びその誘導体とホルムアルデヒドの縮合物、ナフタレン又はナフタレンスルホン酸とフェノール及びホルムアルデヒドの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノール、エトキシル化オクチルフェノール又はエトキシル化ノニルフェノール、アルキルフェニルもしくはトリブチルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、イソトリデシルアルコール、脂肪アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシル化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタート、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸塩廃液並びに蛋白、変性蛋白、多糖類(例えばメチルセルロース)、疎水変性スターチ、ポリビニルアルコール(MowiolタイプClariant)、ポリカルボキシラート(BASF SE、Sokalanタイプ)、ポリアルコキシラート、ポリビニルアミン(BASF SE、Lupamineタイプ)、ポリエチレンイミン(BASF SE、Lupasolタイプ)、ポリビニルピロリドン及びそのコポリマーである。
【0146】
粉剤、広域散布剤及び粉末剤は、活性成分を固体担体と一緒にして混合又は同時粉砕することによって調製され得る。
【0147】
顆粒剤、例えば被覆顆粒剤、含浸顆粒剤及び均質顆粒剤は、活性成分を固体担体に結着させることによって調製され得る。
【0148】
水性使用剤形は、エマルション製剤、懸濁製剤、ペースト剤、水和性粉粒又は水分散性顆粒から、水を加えることによって調製され得る。
【0149】
エマルション、ペースト又は油性ディスパージョンを調製するためには、式Iのウラシルは、そのままか又はオイル又は溶媒に溶解させて、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤を用いることによって、水にホモジナイズされ得る。別法として、活性化合物、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤さらには望ましい場合は溶媒又はオイルを含んでなる製剤を調製することも可能であり、これは水で希釈するのに適している。
【0150】
そのまま使用できる調製物(製剤)中の式Iで表されるウラシルの濃度は広い範囲内で変えられ得る。一般的には、製剤は、およそ0.001〜98重量%、好ましくは0.01〜95重量%の少なくとも1種の活性成分を含んでいる。活性成分は、90%〜100%、好ましくは95%〜100%の純度(NMRスペクトルによる)のものが用いられる。
【0151】
本発明による式Iで表されるウラシルの製剤中では活性成分(例えば式Iのウラシル)は懸濁、乳化又は溶解形態で存在している。本発明による製剤は、水性溶液、粉粒、懸濁液、さらには高濃度水性、油性又は他の懸濁液つまりディスパージョン、水性エマルション、水性マイクロエマルション、水性懸濁エマルション、油ディスパージョン、ペースト、粉末、散布用原材料あるいは顆粒の形態にあり得る。
【0152】
本発明による式Iのウラシルは、例えば、以下の通りに製剤化され得る。
【0153】
1.水で希釈する調製品
A 液剤(Water-soluble concentrates)
10重量部の活性化合物を90重量部の水又は水可溶溶媒に溶解させる。別法として、湿潤剤又は他の補佐剤を加える。活性化合物は水で希釈すると同時に溶解する。これにより活性化合物含有量が10重量%の製剤が得られる。
【0154】
B 分散製剤(Dispersible concentrates)
20重量部の活性化合物を10重量部の分散剤(例えばポリビニルピロリドン)を加えてある70重量部のシクロヘキサノンに溶解させる。水で希釈すると同時にディスパージョンが得られる。活性化合物含有量は20重量%である。
【0155】
C 乳剤(Emulsifiable concentrates)
15重量部の活性化合物をドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシラートを加えてある(各場合5重量部)75重量部の有機溶媒(例えばアルキル芳香族)に溶解させる。水で希釈するとエマルションが得られる。この製剤は15重量%の活性化合物含有量を有している。
【0156】
D エマルション製剤(Emulsions)
25重量部の活性化合物をドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシラートを加えてある(各場合5重量部)35重量部の有機溶媒(例えばアルキル芳香族)に溶解させる。この混合物を乳化装置(例えばUltraturrax)を用いて30重量部の水に導入して均質なエマルションにする。水で希釈するとエマルションが得られる。この製剤は25重量%の活性化合物含有量を有している。
【0157】
E 懸濁製剤(Suspensions)
撹拌下にあるボールミル中で、20重量部の活性化合物を10重量部の分散剤+湿潤剤及び70重量部の水又は有機溶媒を加えて粉砕して微細活性化合物懸濁液を得る。水で希釈すると活性化合物の安定懸濁液が得られる。製剤中の活性化合物含有量は20重量%である。
【0158】
F 顆粒水和剤及び顆粒水溶剤(Water-dispersible granules and water-soluble granules)
専用の装置(例えば押出機、噴霧塔、流動床)を用いて50重量部の活性化合物を50重量部の分散剤+湿潤剤を加えて細かく粉砕して顆粒水和剤又は顆粒水溶剤にする。水で希釈すると活性化合物の安定なディスパージョン又は溶液が得られる。この製剤は50重量%の活性化合物含有量を有している。
【0159】
G 水和剤及び水溶剤(Water-dispersible powders and water-soluble powders)
75重量部の活性化合物をローター・ステーター・ミル中で25重量部の分散剤+湿潤剤+シリカゲルを加えて粉砕する。水で希釈すると活性化合物の安定なディスパージョン又は溶液が得られる。この製剤の活性化合物含有量は75重量%である。
【0160】
H ゲル剤(Gel formulations)
ボールミル中で、20重量部の活性化合物、10重量部の分散剤、1重量部のゲル化剤及び70重量部の水又は有機溶媒を混合して微細懸濁液を得る。水で希釈すると活性化合物含有量が20重量%の安定な懸濁液が得られる。
【0161】
2.希釈せずに適用する調製品
I 粉末剤(Dusts)
5重量部の活性化合物を細かく粉砕して95重量部の微粉砕カオリンと緊密に混合する。これにより活性化合物含有量が5重量%の散粉用粉粒が得られる。
【0162】
J 顆粒剤(Granules)(GR、FG、GG、MG)
0.5重量部の活性化合物を細かく粉砕して99.5重量部の担体と組み合わせる。この場合の現代流方法は、押出、噴霧乾燥又は流動床である。これにより活性化合物含有量が0.5重量%の希釈せずに適用される顆粒剤が得られる。
【0163】
K ULV溶液剤(ULV solutions)(UL)
10重量部の活性化合物を90重量部の有機溶媒(例えばキシレン)に溶解させる。これにより活性化合物含有量が10重量%の希釈せずに適用される調製品が得られる。
【0164】
水性使用剤形は、水を加えることによってエマルション製剤、懸濁製剤、ペースト剤、水和粉粒剤又は顆粒水和剤から調製され得る。
【0165】
式Iのウラシル又はそれを含んでなる除草剤組成物は、発芽前、発芽後又は植物体になる前に、あるいは作物植物体の種子と一緒に適用され得る。作物植物体の、除草剤組成物又は活性化合物で前処理された種子を適用することによっても除草剤組成物又は活性化合物は適用され得る。一部の作物植物体の活性成分耐性があまり良くない場合は、噴霧装置を活用して、その感受性作物植物体の葉と接触しないようできるだけ離して、同時にその下に生長している望ましくない植物体の葉(又はその裸の土壌表面)に届くよう除草剤組成物を噴霧する適用方法が用いられ得る(後期実行(post-directed)、回避散布(lay-by))。
【0166】
さらなる実施形態では、式Iのウラシル又はその除草剤組成物は、種子処理で適用され得る。この種子の処理は、基本的には、本発明による式Iのウラシル又はそれから調製される組成物を基に踏まえた当業者には周知のあらゆる手順(種子ドレッシング、種子コーティング、種子ダスティング、種子ソーキング、種子フィルムコーティング、種子多層コーティング、種子エンクラスティング、種子ディッピング及び種子ペレッティング)を含むものである。種子処理では、除草剤組成物は、希釈して、又は希釈せずに、適用され得る。
【0167】
用語「種子」には、例えば、トウモロコシ、種子、果実、塊茎、苗木及び類似形態等の、あらゆるタイプの種子が含まれる。種子処理では、好ましくは、用語「種子」は、トウモロコシ及び種子を意味する。用いる種子は、先に言及した有用植物体の種子であり得るが、遺伝子導入植物体又は通常の品種改良法によって得られる植物体の種子であっても良い。
【0168】
本発明による式Iで表されるこの活性ウラシルの適用の量は、防除標的、季節、標的植物体及び生長段階にもよるが、0.1g/ha〜3000g/ha(好ましくは10g/ha〜1000g/ha)の活性物質(a.s.)である。
【0169】
本発明のもう1つの好ましい実施形態では、式Iのウラシルの適用量は、0.1g/ha〜5000g/ha、好ましくは1g/ha〜2500g/ha又は5g/ha〜2000g/haの活性物質(a.s.)である。
【0170】
本発明のもう1つの好ましい実施形態では、式Iのウラシルの適用量は、0.1〜1000g/ha、好ましくは1〜750g/ha、より好ましくは5〜500g/haの活性物質である。
【0171】
種子処理には、式Iのウラシルは、一般的には、100kgの種子あたり0.001〜10kgの量で用いられる。
【0172】
活性のスペクトルを広げるため、また、相乗効果を達成するため、式Iのウラシルは、多くの代表的な他の除草又は生長調節活性成分群と混合されてから随伴的に適用され得る。混合に適する成分は、例えば、1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、アミド、アミノリン酸及びその誘導体、アミノトリアゾール、アニリド、(ヘト)アリールオキシアルカン酸及びその誘導体、安息香酸及びその誘導体、ベンゾチアジアジノン、2−アロイル−1,3−シクロヘキサンジオン、2−ヘタロイル−1,3−シクロヘキサンジオン、ヘタリールアリールケトン、ベンジルイソオキサゾリジノン、メタ−CF−フェニル誘導体、カルバマート、キノリンカルボン酸及びその誘導体、クロロアセトアニリド、シクロヘキセノンオキシムエーテル誘導体、ジアジン、ジクロロプロピオン酸及びその誘導体、ジヒドロベンゾフラン、ジヒドロフラン−3−オン、ジニトロアニリン、ジニトロフェノール、ジフェニルエーテル、ジピリジル、ハロカルボン酸及びその誘導体、尿素、3−フェニルウラシル、イミダゾール、イミダゾリノン、N−フェニル−3,4,5,6−ウラシル、オキサジアゾール、オキシラン、フェノール、アリールオキシフェノキシプロピオン酸エステル、ヘテロアリールオキシフェノキシプロピオン酸エステル、フェニル酢酸及びその誘導体、2−フェニルプロピオン酸及びその誘導体、ピラゾール、フェニルピラゾール、ピリダジン、ピリジンカルボン酸及びその誘導体、ピリミジルエーテル、スルホンアミド、スルホニル尿素、トリアジン、トリアジノン、トリアゾリノン、トリアゾールカルボキサミド、ウラシル、フェニルピラゾリン並びにイソオキサゾリン及びその誘導体である。
【0173】
式Iのウラシルを単独で又は他の除草剤との組み合わせで、又はそうでなければ他の作物保護剤との混合物の形態で(例えば害虫又は植物病原性真菌もしくは細菌の防除剤と一緒に)適用するのが有効であり得る。
【0174】
また、栄養不足や微量元素不足を処置するのに用いられる無機塩溶液との混和性も有益なところである。植物非有害性油や油性製剤等の他の添加剤も加えられ得る。
【0175】
さらなる除草活性成分Bは、除草剤の群b1)〜b15)から好ましくは選択される:
b1) 脂質生合成阻害剤;
b2) アセトラクタートシンターゼ阻害剤(ALS阻害剤);
b3) 光合成阻害剤;
b4) プロトポルフィリノゲン−IXオキシダーゼ阻害剤;
b5) 白化除草剤;
b6) エノルピルビルシキマート3−ホスファートシンターゼ阻害剤(EPSP阻害剤);
b7) グルタミンシンテターゼ阻害剤;
b8) 7,8−ジヒドロプテロアートシンターゼ阻害剤(DHP阻害剤);
b9) 有糸分裂阻害剤;
b10) 極長鎖脂肪酸合成阻害剤(VLCFA阻害剤);
b11) セルロース生合成阻害剤;
b12) デカップラー型除草剤;
b13) オーキシン型除草剤;
b14) オーキシン輸送阻害剤;及び
b15) ブロモブチド、クロルフルレノール、クロルフルレノール−メチル、シンメチリン、クミルウロン、ダラポン、ダゾメト、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート−メチルスルファート、ジメチピン、DSMA、ジムロン、エンドタール及びその塩、エトベンザニド、フランプロプ、フランプロプ−イソプロピル、フランプロプ−メチル、フランプロプ−M−イソプロピル、フランプロプ−M−メチル、フルレノール、フルレノール−ブチル、フルルプルイミドール、ホサミン、ホサミン−アンモニウム、インダノファン、インダジフラム、マレイン酸ヒドラジド、メフルイジド、メタム、メチルアジド、メチルブロミド、メチル−ジムロン、ヨウ化メチル、MSMA、オレイン酸、オキサジクロメホン、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ、キノクラミン、トリ−アジフラム、トリジファン及び6−クロロ−3−(2−シクロプロピル−6−メチルフェノキシ)−4−ピリダジノール(CAS 499223−49−3)及びその塩並びにエステルからなる群から選択される他の除草剤。
【0176】
好ましいのは、除草剤の群b2、b3、b4、b5、b6、b9及びb10から選択される少なくとも1種の除草剤Bを含んでなる本発明による組成物である。
【0177】
特に好ましいのは、除草剤の群b4、b6及びb10から選択される少なくとも1種の除草剤Bを含んでなる本発明による組成物である。
【0178】
本発明による式Iのウラシルとの組み合わせで用いることができる除草剤Bの例は:
b1)脂質生合成阻害剤の群からは:
ACC系除草剤、例えばアロキシジム、アロキシジム−ナトリウム、ブトロキシジム、クレトジム、クロジナホプ、クロジナホプ−プロパルギル、シクロキシジム、シハロホプ、シハロホプ−ブチル、ジクロホプ、ジクロホプ−メチル、フェノキサプロプ、フェノキサプロプ−エチル、フェノキサプロプ−P、フェノキサプロプ−P−エチル、フルアジホプ、フルアジホプ−ブチル、フルアジホプ−P、フルアジホプ−P−ブチル、ハロキシホプ、ハロキシホプ−メチル、ハロキシホプ−P、ハロキシホプ−P−メチル、メタミホプ、ピノキサデン、プロホキシジム、プロパキザホプ、キザロホプ、キザロホプ−エチル、キザロホプ−テフリル、キザロホプ−P、キザロホプ−P−エチル、キザロホプ−P−テフリル、セトキシジム、テプラロキシジム及びトラルコキシジム、さらには非ACC系除草剤、例えばベンフレサート、ブチラート、シクロアート、ダラポン、ジメピペラート、EPTC、エスプロカルブ、エトフメサート、フルプロパナート、モリナート、オルベンカルブ、ペブラート、プロスルホカルブ、TCA、チオベンカルブ、チオカルバジル、トリアラート及びベルノラート;
【0179】
b2)ALS阻害剤の群からは:
スルホニル尿素系、例えばアミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、ベンスルフロン−メチル、クロリムロン、クロリムロン−エチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメトスルフロン、エタメトスルフロン−メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルセトスルフロン、フルピルスルフロン、フルピルスルフロン−メチル−ナトリウム、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、ハロスルフロン−メチル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム、メソスルフロン、メタゾスルフロン、メトスルフロン、メトスルフロン−メチル、ンイコスルフロン、オルトスルファムロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プリミスルフロン−メチル、プロピリスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン、ピラゾスルフロン−エチル、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホメツロン−メチル、スルホスルフロン、チフェンスルフロン、チフェンスルフロン−メチル、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリベヌロン−メチル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン、トリフルスルフロン−メチル及びトリトスルフロン、イミダゾリノン系、例えばイマザメタベンゾ、イマザメタベンゾ−メチル、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン及びイマゼタピル、トリアゾロピリミジン系除草剤並びにスルホンアニリド系、例えばクロランスラム、クロランスラム−メチル、ジクロスラム、フルメツラム、フロラスラム、メトスラム、ペノキッスラム、ピリミスルファン及びピロキッスラム、ピリミジニルベンゾアート系、例えばビスピリバク、ビスピリバク−ナトリウム、ピリベンゾオキシム、ピリフタリド、ピリミノバク、ピリミノバク−メチル、ピリチオバク、ピリチオバク−ナトリウム、4−[[[2−[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)オキシ]フェニル]メチル]アミノ]−安息香酸−1−メチルエチルエステル(CAS 420138−41−6)、4−[[[2−[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)オキシ]フェニル]メチル]アミノ]−安息香酸プロピルエステル(CAS 420138−40−5)、N−(4−ブロモフェニル)−2−[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)オキシ]ベンゼンメタンアミン(CAS 420138−01−8)並びにスルホニルアミノカルボニル−トリアゾリノン系除草剤、例えばフルカルバゾン、フルカルバゾン−ナトリウム、プロポキシカルバゾン、プロポキシカルバゾン−ナトリウム、チエンカルバゾン及びチエンカルバゾン−メチル(これらの中でも、本発明の好ましい実施形態は、少なくとも1種のイミダゾリノン系除草剤を含んでなる組成物に関係する);
【0180】
b3)光合成阻害剤の群からは:
アミカルバゾン、光化学系IIの阻害剤、例えばトリアジン系除草剤(クロロトリアジン、トリアジノン系、トリアジンジオン系、メチルチオトリアジン系及びピリダジノン系の除草剤を含めて)例えばアメトリン、アトラジン、クロリダゾン、シアナジン、デスメトリン、ジメタメトリン、ヘキサジノン、ムトリブジン、プロメトン、プロメトリン、プロパジン、シマジン、シメトリン、テルブメトン、テルブチルアジン、テルブトリン及びトリエタジン、アリール尿素系クロロブロムロン、クロロトルロン、クロロキスロン、ジメフロン、ジウロン、フルオメツロン、イソプロツロン、イソウロン、リヌロン、メタミトロン、メタベンズチアズロン、メトベンズロン、メトキスロン、モノリヌロン、ネブロン、シズロン、トブチウロン及びチアジアズロン、フェニルカルバマート系、例えばデスムジファム、カルブチラト、フェンムジファム、フェンムジファム−エチル、ニトリル系除草剤、例えばブロモフェノキシム、ブロモキシニル及びその塩並びにエステル、イオキシニル及びその塩並びにエステル、ウラシル系、例えばブロマシル、レナシル及びテルバシル、さらにはベンタゾン並びにベンタゾン−ナトリウム、ピリダート、ピリダホール、ペンタノクロル及びプロプアニル、及び、光化学系Iの阻害剤、例えばジコート、ジコート−ジブロミド、パラコート、パラコート−ジクロリド及びパラコート−ジメチルスルファート(これらの中でも、本発明の好ましい実施形態は、少なくとも1種のアリール尿素系除草剤を含んでなる組成物に関し;これらの中でも、同様に、本発明の好ましい実施形態は、少なくとも1種のトリアジン系除草剤を含んでなる組成物に関する。これらの中でも、同様に、本発明の好ましい実施形態は、少なくとも1種のニトリル系除草剤を含んでなる組成物に関係する);
【0181】
b4)プロトポルフィリノゲン−IXオキシダーゼ阻害剤の群からは:
アシフルオルフェン、アシフルオルフェン−ナトリウム、アザフェニジン、ベンカルバゾン、ベンズフェンジゾン、ビフェノキス、ブタフェナシル、カルフェントラゾン、カルフェントラゾン−エチル、クロメトキシフェン、シニドン−エチル、フルアゾラート、フルフェンピル、フルフェンピル−エチル、フルミクロラク、フルミクロラク−ペンチル、フルミオキサジン、フルオログリコフェン、フルオログリコフェン−エチル、フルチアセト、フルチアセト−メチル、ホメサフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキシフルオルフェン、ペントキサゾン、プロフルアゾール、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラフルフェン−エチル、サフルフェナシル、スルフェントラゾン、チジアジミン、エチル[3−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)フェノキシ]−2−ピリジルオキシ]アセタート(CAS 353292−31−6;S−3100)、N−エチル−3−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキサミド(CAS 452098−92−9)、N−テトラヒドロフルフリル−3−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキサミド(CAS 915396−43−9)、N−エチル−3−(2−クロロ−6−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキサミド(CAS 452099−05−7)、N−テトラヒドロフルフリル−3−(2−クロロ−6−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキサミド(CAS 45100−03−7)、3−[7−フルオロ−3−オキソ−4−(プロプ−2−イニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]−1,5−ジメチル−6−チオキソ−[1,3,5]トリアジナン−2,4−ジオン、1,5−ジメチル−6−チオキソ−3−(2,2,7−トリフルオロ−3−オキソ−4−(プロプ−2−イニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−1,3,5−トリアジナン−2,4−ジオン及び2−(2,2,7−トリフルオロ−3−オキソ−4−プロパ−2−イニル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−イソインドール−1,3−ジオン;
【0182】
b5)白化除草剤の群からは:
PDS阻害剤:ベフルブトアミド、ジフルフェニカン、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモン、ノルフルラゾン、ピコリナフェン、さらには4−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン(CAS 180608−33−7)、HPPD阻害剤:ベンゾビシクロン、ベンゾフェナプ、イソキサフルトール、メソトリオン、ピラスルホトール、ピラゾリナート、ピラゾキシフェン、スルコトリオン、テフリルトリオン、テンボトリオン、トプラメゾン及びビシクロピロン、白化剤(標的不明):アクロニフェン、アミトロール、クロマゾン及びフルメツロン;
【0183】
b6)EPSPシンターゼ阻害剤の群からは:
グリホサート、グリホサート−イソプロピルアンモニウム及びグリホサート−トリメシウム(スルホサート);
【0184】
b7)グルタミンシンターゼ阻害剤の群からは:
ビラナホス(ビアラホス)、ビラナホス−ナトリウム、グルホシナート、グルホシナート−P及びグルホシナート−アンモニウム;
【0185】
b8)DHPシンターゼ阻害剤の群からは:
アスラム;
【0186】
b9)有糸分裂阻害剤の群からは:
群K1の化合物:ジニトロアニリン系、例えばベンフルラリン、ブトラリン、ジニトロアミン、エタルフルラリン、フルクロラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン及びトリフルラリン、ホスホルアミダート系、例えばアミプロホス、アミプロホス−メチル、さらにはブタミホス、安息香酸系除草剤、例えばクロルタール、クロルタール−ジメチル、ピリジン系、例えばジチオピル及びチアゾピル、ベンズアミド系、例えばプロピズアミド及びトブタム;群K2の化合物:クロルプロファム、プロファム及びカルベトアミド(これらの中でも、群K1の化合物、特にはジニトロアニリン系が好ましい);
【0187】
b10)VLCFA阻害剤の群からは:
クロロアセトアミド系、例えばアセトクロル、アラクロル、ブタクロル、ジメタクロル、ジメテンアミド、ジメテンアミド−P、メタザクロル、メトラクロル、メトラクロル−S、ペトキサミド、プレチラクロル、プロパクロル、プロピソクロル及びテニルクロル、オキシアセトアニリド系、例えばフルフェンアセト及びメフェンアセト、アセトアニリド系、例えばジフェンアミド、ナプロアニリド及びナプロプアミド、テトラゾリノン系、例えばフェントラズアミド、さらには他の除草剤系、例えばアニロホス、カフェンストロール、フェノキサスルホン、イペンカルバゾン、ピペロホス、ピロキサスルホン並びに式II
【化18】

【0188】
[式中のR21、R22、R23、R24、W、Z及びnは以下の各意味を有している:
21、R22、R23、R24 互いに独立して水素、ハロゲン又はC〜C−アルキル;
W 環員として酸素、窒素及びイオウから選択される1、2又は3個の同じ又は異なるヘテロ原子を、炭素環員に加えて含有しているフェニル又は単環式5、6、7、8、9もしくは10員へテロシクリル(このフェニル及びヘテロシクリルは不置換であるか又はハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキル及びC〜C−ハロアルコキシから選択される1、2又は3個の置換基Ryyを有している)、好ましくは環員として1、2又は3個の窒素原子を、炭素環員に加えて含有しているフェニル又は5もしくは6員芳香族へテロシクリル(ヘタリール)(このフェニル及びヘタリールは不置換であるか又は1、2又は3個の置換基Ryyを有している);
Z 酸素又はNH;
n 0又は1]
で表されるイソオキサゾリン化合物;
式IIで表されるイソオキサゾリン化合物の中でも、好ましいのは、
21、R22、R23、R24は互いに独立してH、F、Cl又はメチルである;
Zは酸素である;
nは0又は1である;
Wはフェニル、ピラゾリル又は1,2,3−トリアゾリルである(この最後に言及した3基は不置換であるか又は1、2又は3個の置換基Ryy、特には以下の各基
【化19】

【0189】
[式中、
22は、ハロゲン、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルであり;
26は、C〜C−アルキルであり;
27は、ハロゲン、C〜C−アルコキシ又はC〜C−ハロアルコキシであり;
28は、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル又はC〜C−ハロアルコキシであり;
mは、0、1、2又は3であり;
#は、基CR2324への結合点を表している]
のうちの1つを有している);
式IIで表されるイソオキサゾリン化合物であり、
式IIで表されるイソオキサゾリン化合物の中でも、特に好ましいのは、
21は水素である;
22はフッ素である;
23は水素又はフッ素である;
24は水素又はフッ素である;
Wは、式W、W、W又はW
【化20】

【0190】
[式中の#は基CR1314への結合点を表している]
で表される各基のうちの1つである;
Zは酸素である;
nは0又は1(特には1)である;
式IIで表されるイソオキサゾリン化合物であり、
これらの中でも、非常に好ましいのは、式II.1、II.2、II.3、II.4、II.5、II.6、II.7、II.8及びII.9
【化21】

で表されるイソオキサゾリン化合物であり、
式IIで表されるイソオキサゾリン化合物は当技術分野で公知のものであって、例えば国際公開第2006/024820号、国際公開第2006/037945号、国際公開第2007/071900号及び国際公開第2007/096576号に記載されており、
VLCFA阻害剤の中でも、好ましいのは、クロロアセトアミド系及びオキシアセトアミド系である;
【0191】
b11)セルロース生合成阻害剤の群からは:
クロルチアミド、ジクロベニル、フルポキサム、イソキサベン、1−シクロへキシル−5−ペンタフルオルフェニルオキシ−14−[1,2,4,6]チアトリアジン−3−イルアミン並びに式III
【化22】

【0192】
[この式においては、
Aは、フェニル又はピリジル(ここで、Rは、Aの炭素原子への結合点に対してオルト位に結合されている)であり;
は、CN、NO、C〜C−アルキル、D−C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、O−D−C〜C−シクロアルキル、S(O)、C〜C−アルケニル、D−C〜C−シクロアルケニル、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキニル、C〜C−アルキニルオキシ、NR、トリ−C〜C−アルキルシリル、D−C(=O)−Ra1、D−P(=O)(Ra1、フェニル、ナフチル、
O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のへテロ原子を含有していて、基Raa及び/又はRa1、並びに、Rが炭素原子に結合されている場合は、さらにはハロゲンによって部分的又は完全に置換されていて良い、炭素又は窒素を介して結合されている3〜7員単環式又は9もしくは10員二環式飽和、不飽和もしくは芳香族へテロ環
であり、
は、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、NR又はC〜C−ハロアルキルであり、qは0、1又は2であり、
、Rは、互いに独立して、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル及びC〜C−アルキニルであり;それらが結合されている窒素原子と一緒になって、R、Rは、O、N及びSからなる群から選択される1、2又は3個のへテロ原子を、炭素原子に加えて含有していて良い5もしくは6員飽和、部分又は完全不飽和環を形成していても良く、この環は1〜3個の基Raaによって置換されていて良く、
Dは、共有結合、C〜C−アルキレン、C〜C−アルケニル又はC〜C−アルキニルであり、
a1は、水素、OH、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ、NR、C〜C−アルコキシアミノ、C〜C−アルキルスルホニルアミノ、C〜C−アルキルアミノスルホニルアミノ、[ジ−(C〜C)アルキルアミノ]スルホニルアミノ、C〜C−アルケニルアミノ、C〜C−アルキニルアミノ、N−(C〜C−アルケニル)−N−(C〜C−アルキル)アミノ、N−(C〜C−アルキニル)−N−(C〜C−アルキル)アミノ、N−(C〜C−アルコキシ)−N−(C〜C−アルキル)アミノ、N−(C〜C−アルケニル)−N−(C〜C−アルコキシ)アミノ、N−(C〜C−アルキニル)−N−(C〜C−アルコキシ)−アミノ、C〜C−アルキルスルホニル、トリ−C〜C−アルキルシリル、フェニル、フェノキシ、フェニルアミノ、又は
O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のへテロ原子を含有している5もしくは6員単環式又は9もしくは10員二環式へテロ環(ここで、この環式基は、不置換であるか又は1、2、3又は4個の基Raaによって置換されている)であり、
aaは、ハロゲン、OH、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、S(O)、D−C(=O)−Ra1及びトリ−C〜C−アルキルシリルであり;
は、互いに独立して、水素、CN、NO、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、ベンジル又はS(O)であり、
は、隣接環原子に結合されている基R又はRと一緒になって、O、N及びSからなる群から選択される1、2又は3個のへテロ原子を、炭素原子に加えて含有していて良い5もしくは6員飽和又は部分もしくは完全不飽和環を形成していても良く(この環はRaaによって部分的又は完全に置換されていて良い);
pは、0、1、2又は3であり;
30は、水素、OH、CN、C〜C12−アルキル、C〜C12−アルケニル、C〜C12−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル、NR、S(O)、S(O)NR、C(=O)R40、CONR、フェニル、又は
O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のへテロ原子を含有している5もしくは6員単環式又は9もしくは10員二環式芳香族へテロ環(ここで、この環式基はDを介して結合されていて、不置換であるか又は1、2、3又は4個の基Raa、並びに以下の部分又は完全Raa−置換基:C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル及びC〜C−アルキニルによって置換されている)であり、
40は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ又はC〜C−ハロアルコキシであり、
は、カルボニル又は基Dであり、
ここで、基R30、R並びにそれらの従属置換基においては、その炭素鎖及び/又は環式基は、1、2、3又は4個の置換基Raa及び/又はRa1を有していて良く;
31は、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル又はC〜C−アルキニルであり;
32は、OH、NH、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ヒドロキシアルキル、C〜C−シアノアルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル又はC(=O)R40であり;
33は、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルであり、又はR33及びR34は一緒になって共有結合であり;
34、R35、R36、R37は、互いに独立して、水素、ハロゲン、OH、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル及びC〜C−シクロアルキニルであり;
38、R39は、互いに独立して、水素、ハロゲン、OH、ハロアルキル、NR、NRC(O)R41、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、O−C(O)R41、フェノキシ又はベンジルオキシであり(ここで、基R38及びR39においては、その炭素鎖及び/又は環式基は1、2、3又は4個の置換基Raaを有していて良い);
41は、C〜C−アルキル又はNRである]
で表されるピペラジン化合物;
式IIIで表されるピペラジン化合物の中でも、好ましいのは、
Aはフェニル又はピリジル(ここで、Rは、Aの炭素原子への結合点に対してオルト位に結合されている)である;
はCN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ又はD−C(=O)−Ra1であり、
はC〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、NR又はC〜C−ハロアルキルであり、qは0、1又は2であり、
、Rは、互いに独立して、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル及びC〜C−アルキニルであり;それらが結合されている窒素原子と一緒になって、R、Rは、O、N及びSからなる群から選択される1、2又は3個のへテロ原子を、炭素原子に加えて含有していて良い5もしくは6員飽和、部分又は完全不飽和環を形成していても良く(この環は1〜3個の基Raaによって置換されていて良い)、
Dは共有結合又はC〜C−アルキレンであり、
a1は水素、OH、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキルであり、
aaはハロゲン、OH、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、S(O)、D−C(=O)−Ra1及びトリ−C〜C−アルキルシリルである;
は、互いに独立して、CN、NO、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、ベンジル又はS(O)であり、
は、隣接環原子に結合されている基R又はRと一緒になって、O、N及びSからなる群から選択される1、2又は3個のへテロ原子を、炭素原子に加えて含有していて良い5もしくは6員飽和又は部分もしくは完全不飽和環を形成していても良い(この環はRaaによって部分的又は完全に置換されていて良い);
pは0又は1である;
30は水素、C〜C12−アルキル、C〜C12−アルケニル、C〜C12−アルキニル、C〜C−アルコキシ又はC(=O)R40であり、
40は水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ又はC〜C−ハロアルコキシであり、
ここで、基R30、R並びにそれらの従属置換基においてはその炭素鎖及び/又は環式基は1、2、3又は4個の置換基Raa及び/又はRa1を有していて良い;
31はC〜C−アルキルである;
32はOH、NH、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロアルキル又はC(=O)R25である;
33は水素であるか、又はR33とR34は一緒になって共有結合である;
34、R35、R36、R37は互いに独立して水素である;
38、R39は互いに独立して水素、ハロゲン又はOHである;
式IIIで表されるピペラジン化合物である;
【0193】
b12)デカップラー型除草剤の群からは:
ジノセブ、ジノテルブ及びDNOC並びにその塩;
【0194】
b13)オーキシン型除草剤の群からは:
2,4−D及びその塩並びにエステル、2,4−DB及びその塩並びにエステル、アミノピラリド及びその塩、例えばアミノピラリド−トリス(2−ヒドロキシプロピル)アンモニウム及びその塩、ベナゾリン、ベナゾリン−エチル、クロランベン及びその塩並びにエステル、クロムプロプ、クロピラリド及びその塩並びにエステル、ジカンバ及びその塩並びにエステル、ジクロルプロプ及びその塩並びにエステル、ジ−クロルプロプ−P及びその塩並びにエステル、フルロキシピル、フルロキシピル−ブトメチル、フルロキシピル−メプチル、MCPA及びその塩並びにエステル、MCPA−チオエチル、MCPB及びその塩並びにエステル、メコプロプ及びその塩並びにエステル、メコプロプ−P及びその塩並びにエステル、ピクロラム及びその塩並びにエステル、キンクロラク、キンメラク、TBA(2,3,6)及びその塩並びにエステル、トリクロピル及びその塩並びにエステル、さらにはアミノシクロピラクロル及びその塩並びにエステル;
【0195】
b14)オーキシン輸送阻害剤の群からは:
ジフルフェンゾピル、ジフルフェンゾピル−ナトリウム、ナプタラム及びナプタラム−ナトリウム;
【0196】
b15)他の除草剤の群からは:
ブロモブチド、クロルフルレノール、クロルフルレノール−メチル、シンメチリン、クミルウロン、ダラポン、ダゾメト、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート−メチルスルファート、ジメチピン、DSMA、ジムロン、エンドタール及びその塩、エトベンザニド、フランプロプ、フランプロプ−イソプロピル、フランプロプ−メチル、フランプロプ−M−イソプロピル、フランプロプ−M−メチル、フルレノール、フルレノール−ブチル、フルルプルイミドール、ホサミン、ホサミン−アンモニウム、インダノファン、インダジフラム、マレイン酸ヒドラジド、メフルイジド、メタム、メチルアジド、メチルブロミド、メチル−ジムロン、ヨウ化メチル、MSMA、オレイン酸、オキサジクロメホン、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ、キノクラミン、トリアジフラム、トリジファンさらには6−クロロ−3−(2−シクロプロピル−6−メチルフェノキシ)−4−ピリダジノール(CAS 499223−49−3)及びその塩並びにエステル;
である。
【0197】
さらには、式Iのウラシルをセーフナーとの組み合わせで適用するのが有効であり得る。セーフナーは、望まれていない植物体に対する式Iのウラシルの除草活性に大きく影響することなしに有用植物体に対する損傷を回避又は軽減する化学化合物である。セーフナーは、有用植物体の播種前か(例えば種子、枝又は苗木への処置で)又は発芽前適用もしくは発芽後適用で適用され得る。セーフナーと式Iのウラシルは同時的に又は連続的に適用され得る。
【0198】
適するセーフナーは、例えば(キノリン−8−オキシ)酢酸系、1−フェニル−5−ハロアルキル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸系、1−フェニル−4,5−ジヒドロ−5−アルキル−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボン酸系、4,5−ジヒドロ−5,5−ジアリール−3−イソオキサゾールカルボン酸系、ジクロロアセトアミド系、α−オキシミノフェニルアセトニトリル系、アセトフェノンオキシム系、4,6−ジハロ−2−フェニルピリミジン系、N−[[4−(アミノカルボニル)フェニル]スルホニル]−2−安息香酸アミド系、1,8−ナフタル酸無水物、2−ハロ−4−(ハロアルキル)−5−チアゾールカルボン酸系、ホスホルチオラート系及びN−アルキル−O−フェニルカルバマート系並びにこれらの農薬として許容される塩及び誘導体、例えばアミド、エステル、さらにはチオエステル(但しこれらが酸基を有しているとして)である。
【0199】
好ましいセーフナーCの例は、ベノキサコル、クロキントセト、シオメトリニル、シプロスルファミド、ジクロルミド、ジシクロノナ、ジエトラート、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、メフェナート、ナフタル酸無水物、オキサベトリニル、4−(ジクロロアセチル)−1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン(MON4660、CAS 71526−07−3)及び2,2,5−トリメチル−3−(ジクロロアセチル)−1,3−オキサゾリジン(R−29148、CAS 52836−31−4)である。
【0200】
非常に好ましいセーフナーCは、ベノキサコル、クロキントセト、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、ナフタル酸無水物、オキサベトリニル、4−(ジクロロアセチル)−1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン(MON4660、CAS 71526−07−3)及び2,2,5−トリメチル−3−(ジクロロアセチル)−1,3−オキサゾリジン(R−29148、CAS 52836−31−4)である。
【0201】
特に好ましいセーフナーCは、ベノキサコル、クロキントセト、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、ナフタル酸無水物、4−(ジクロロアセチル)−1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン(MON4660、CAS 71526−07−3)及び2,2,5−トリメチル−3−(ジクロロアセチル)−1,3−オキサゾリジン(R−29148、CAS 52836−31−4)である。
【0202】
群b1)〜b15)の活性化合物並びにセーフナーCは公知の除草剤、セーフナーであり、例えば、The Compendium of Pesticide Common Names (http://www.alanwood.net/pesticides/);B. Hock, C. Fedtke, R. R. Schmidt, Herbizide [Herbicides], Georg Thieme Verlag, Stuttgart, 1995を参照されたい。さらなる除草活性化合物は国際公開第96/26202号、国際公開第97/41116号、国際公開第97/41117号、国際公開第97/41118号、国際公開第01/83459号及び国際公開第2008/074991号並びにW. Kramer et al. (ed.) "Modern Crop Protection Compounds", Vol. 1, Wiley VCH, 2007及びそこに引用されている文献に記載されている。
【0203】
本発明は、また、式Iで表される少なくとも1種のウラシルと(好ましくは活性化合物の群b1〜b15から選択される)少なくとも1種のさらなる活性化合物とを含んでいる活性化合物組み合わせ、及び、少なくとも1種の固体又は液体担体及び/又は1種又はそれ以上の界面活性剤及び(望まれる場合は)作物保護組成物に慣用の1種又はそれ以上のさらなる助剤を含んでなる1成分組成物として製剤化された作物保護組成物の形態にある組成物に関する。
【0204】
本発明は、また、式Iで表される少なくとも1種のウラシル、固体又は液体担体及び/又は1種又はそれ以上の界面活性剤を含んでいる第1成分と、活性化合物の群b1〜b15から選択される少なくとも1種のさらなる活性化合物、固体又は液体担体及び/又は1種又はそれ以上の界面活性剤を含んでいる第2成分とを含んでなる2成分組成物として製剤化された作物保護組成物の形態にある組成物に関する(ここでさらに、第1及び第2成分は、いずれも、作物保護組成物に慣用のさらなる助剤を含んでいても良い)。
【0205】
少なくとも1種の成分Aとしての式Iで表される化合物と少なくとも1種の除草剤Bとを含んでなる二成分組成物においては、その活性化合物の重量比A:Bは一般的には1:1000〜1000:1の範囲内、好ましくは1:500〜500:1の範囲内、特には1:250〜250:1の範囲内、特に好ましくは1:75〜75:1の範囲内にある。
【0206】
少なくとも1種の成分Aとしての式Iで表される化合物と少なくとも1種のセーフナーCとを含んでなる二成分組成物においては、その活性化合物の重量比A:Cは一般的には1:1000〜1000:1の範囲内、好ましくは1:500〜500:1の範囲内、特には1:250〜250:1の範囲内、特に好ましくは1:75〜75:1の範囲内にある。
【0207】
少なくとも1種の成分Aとしての式Iで表される化合物と少なくとも1種の除草剤Bと少なくとも1種のセーフナーCとを含んでなる三成分組成物においては、その成分の相対重量部A:Bは一般的には1:1000〜1000:1の範囲内、好ましくは1:500〜500:1の範囲内、特には1:250〜250:1の範囲内、特に好ましくは1:75〜75:1の範囲内にあり;その成分の重量比A:Cは一般的には1:1000〜1000:1の範囲内、好ましくは1:500〜500:1の範囲内、特には1:250〜250:1の範囲内、特に好ましくは1:75〜75:1の範囲内にあり;その成分の重量比B:Cは一般的には1:1000〜1000:1の範囲内、好ましくは1:500〜500:1の範囲内、特には1:250〜250:1の範囲内、特に好ましくは1:75〜75:1の範囲内にある。好ましくは、成分A+B対成分Cの重量比は、1:500〜500:1の範囲内、特には1:250〜250:1の範囲内、特に好ましくは1:75〜75:1の範囲内にある。
【0208】
特に好ましい除草剤Bは先に定義されている除草剤Bであるが、特には以下の表B:
【表2】



【0209】
に掲載されている除草剤B.1〜B.143である。
【0210】
本発明による組成物の、成分Cとしての構成成分である、特に好ましいセーフナーCは先に定義されているセーフナーCであるが、特には以下の表C:
【表3】

【0211】
に掲載されているセーフナーC.1〜C.12である。
【0212】
以下に言及する好ましい混合物中の個々の成分の重量比は、先に記載した範囲内(特にはその好ましい範囲内)にある。
【0213】
特に好ましいのは、定義した式Iのウラシルと表1のそれぞれの行に定義されている(各)物質とを含んでいる以下に言及する組成物であり;
非常に好ましいのは、定義した式Iのウラシルと表1のそれぞれの行に定義されている(各)物質とを唯一の除草活性化合物として含んでいる組成物であり;
最も好ましいのは、定義した式Iのウラシルと表1のそれぞれの行に定義されている(各)物質とを唯一の活性化合物として含んでいる組成物である。
【0214】
特に好ましいのは、ウラシルIa48と表1のそれぞれの行に定義されている(各)物質とを含んでいる組成物1.1〜1.1871である:
【表4】

















【0215】
個別番号が付いたそれぞれの単一組成物は以下の通り解釈される:
例えば組成物1.777は、ウラシルIa48、メタミトロン(B.62)及びフェンクロラゾール(C.5)を含んでいる(表1、項目1.777;並びに表B、項目B.62及び表C、項目C.5を参照)。
【0216】
例えば組成物2.777は、ウラシルIb48、メタミトロン(B.62)及びフェンクロラゾール(C.5)を含んでいる(以下の組成物2.1〜2.1871の定義並びに表1、項目1.777;表B、項目B.62及び表C、項目C.5を参照)。
【0217】
例えば組成物7.777は、イマザピック(B30)、並びにウラシルIa48、メタミトロン(B.62)及びフェンクロラゾール(C.5)を含んでいる(以下の組成物7.1〜7.1871の定義並びに表1、項目1.777;表B、項目B.62及び表C、項目C.5を参照)。
【0218】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とは活性化合物AとしてウラシルIb48を含んでいるという点でのみ異なっている組成物2.1.〜2.1871も非常に好ましい。
【0219】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とは活性化合物AとしてウラシルIc48を含んでいるという点でのみ異なっている組成物3.1.〜3.1871も非常に好ましい。
【0220】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.2を含んでいるという点でのみ異なっている組成物4.1.〜4.1871も非常に好ましい。
【0221】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.7を含んでいるという点でのみ異なっている組成物5.1.〜5.1871も非常に好ましい。
【0222】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.29を含んでいるという点でのみ異なっている組成物6.1.〜6.1871も非常に好ましい。
【0223】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.30を含んでいるという点でのみ異なっている組成物7.1.〜7.1871も非常に好ましい。
【0224】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.31を含んでいるという点でのみ異なっている組成物8.1.〜8.1871も非常に好ましい。
【0225】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.32を含んでいるという点でのみ異なっている組成物9.1.〜9.1871も非常に好ましい。
【0226】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.33を含んでいるという点でのみ異なっている組成物10.1.〜10.1871も非常に好ましい。
【0227】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.40を含んでいるという点でのみ異なっている組成物11.1.〜11.1871も非常に好ましい。
【0228】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.44を含んでいるという点でのみ異なっている組成物12.1.〜12.1871も非常に好ましい。
【0229】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.45を含んでいるという点でのみ異なっている組成物13.1.〜13.1871も非常に好ましい。
【0230】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.52を含んでいるという点でのみ異なっている組成物14.1.〜14.1871も非常に好ましい。
【0231】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.53を含んでいるという点でのみ異なっている組成物15.1.〜15.1871も非常に好ましい。
【0232】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.54を含んでいるという点でのみ異なっている組成物16.1.〜16.1871も非常に好ましい。
【0233】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.55を含んでいるという点でのみ異なっている組成物17.1.〜17.1871も非常に好ましい。
【0234】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.56を含んでいるという点でのみ異なっている組成物18.1.〜18.1871も非常に好ましい。
【0235】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.57を含んでいるという点でのみ異なっている組成物19.1.〜19.1871も非常に好ましい。
【0236】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.60を含んでいるという点でのみ異なっている組成物20.1.〜20.1871も非常に好ましい。
【0237】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.65を含んでいるという点でのみ異なっている組成物21.1.〜21.1871も非常に好ましい。
【0238】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.66を含んでいるという点でのみ異なっている組成物22.1.〜22.1871も非常に好ましい。
【0239】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.69を含んでいるという点でのみ異なっている組成物23.1.〜23.1871も非常に好ましい。
【0240】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.72を含んでいるという点でのみ異なっている組成物24.1.〜24.1871も非常に好ましい。
【0241】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.73を含んでいるという点でのみ異なっている組成物25.1.〜25.1871も非常に好ましい。
【0242】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.76を含んでいるという点でのみ異なっている組成物26.1.〜26.1871も非常に好ましい。
【0243】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.77を含んでいるという点でのみ異なっている組成物27.1.〜27.1871も非常に好ましい。
【0244】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.82を含んでいるという点でのみ異なっている組成物28.1.〜28.1871も非常に好ましい。
【0245】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.83を含んでいるという点でのみ異なっている組成物29.1.〜29.1871も非常に好ましい。
【0246】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.86を含んでいるという点でのみ異なっている組成物30.1.〜30.1871も非常に好ましい。
【0247】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.86及びB.54を含んでいるという点でのみ異なっている組成物31.1.〜31.1871も非常に好ましい。
【0248】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.86及びB.60を含んでいるという点でのみ異なっている組成物32.1.〜32.1871も非常に好ましい。
【0249】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.86及びB.66を含んでいるという点でのみ異なっている組成物33.1.〜33.1871も非常に好ましい。
【0250】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.87を含んでいるという点でのみ異なっている組成物34.1.〜34.1871も非常に好ましい。
【0251】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.87及びB.54を含んでいるという点でのみ異なっている組成物35.1.〜35.1871も非常に好ましい。
【0252】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.87及びB.60を含んでいるという点でのみ異なっている組成物36.1.〜36.1871も非常に好ましい。
【0253】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.87及びB.66を含んでいるという点でのみ異なっている組成物37.1.〜37.1871も非常に好ましい。
【0254】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.89を含んでいるという点でのみ異なっている組成物38.1.〜38.1871も非常に好ましい。
【0255】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.90を含んでいるという点でのみ異なっている組成物39.1.〜39.1871も非常に好ましい。
【0256】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.90及びB.54を含んでいるという点でのみ異なっている組成物40.1.〜40.1871も非常に好ましい。
【0257】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.90及びB.60を含んでいるという点でのみ異なっている組成物41.1.〜41.1871も非常に好ましい。
【0258】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.90及びB.66を含んでいるという点でのみ異なっている組成物42.1.〜42.1871も非常に好ましい。
【0259】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.92を含んでいるという点でのみ異なっている組成物43.1.〜43.1871も非常に好ましい。
【0260】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.93を含んでいるという点でのみ異なっている組成物44.1.〜44.1871も非常に好ましい。
【0261】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.93及びB.54を含んでいるという点でのみ異なっている組成物45.1.〜45.1871も非常に好ましい。
【0262】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.93及びB.60を含んでいるという点でのみ異なっている組成物46.1.〜46.1871も非常に好ましい。
【0263】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.93及びB.66を含んでいるという点でのみ異なっている組成物47.1.〜47.1871も非常に好ましい。
【0264】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.97を含んでいるという点でのみ異なっている組成物48.1.〜48.1871も非常に好ましい。
【0265】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.97及びB.54を含んでいるという点でのみ異なっている組成物49.1.〜49.1871も非常に好ましい。
【0266】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.97及びB.76を含んでいるという点でのみ異なっている組成物50.1.〜50.1871も非常に好ましい。
【0267】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.97及びB.86を含んでいるという点でのみ異なっている組成物51.1.〜51.1871も非常に好ましい。
【0268】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.97及びB.87を含んでいるという点でのみ異なっている組成物52.1.〜52.1871も非常に好ましい。
【0269】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.97及びB.90を含んでいるという点でのみ異なっている組成物53.1.〜53.1871も非常に好ましい。
【0270】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.97及びB.93を含んでいるという点でのみ異なっている組成物54.1.〜54.1871も非常に好ましい。
【0271】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.97及びB.105を含んでいるという点でのみ異なっている組成物55.1.〜55.1871も非常に好ましい。
【0272】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.100を含んでいるという点でのみ異なっている組成物56.1.〜56.1871も非常に好ましい。
【0273】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.103を含んでいるという点でのみ異なっている組成物57.1.〜57.1871も非常に好ましい。
【0274】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.105を含んでいるという点でのみ異なっている組成物58.1.〜58.1871も非常に好ましい。
【0275】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.108を含んでいるという点でのみ異なっている組成物59.1.〜59.1871も非常に好ましい。
【0276】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.109を含んでいるという点でのみ異なっている組成物60.1.〜60.1871も非常に好ましい。
【0277】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.110を含んでいるという点でのみ異なっている組成物61.1.〜61.1871も非常に好ましい。
【0278】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.112を含んでいるという点でのみ異なっている組成物62.1.〜62.1871も非常に好ましい。
【0279】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.114を含んでいるという点でのみ異なっている組成物63.1.〜63.1871も非常に好ましい。
【0280】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.115を含んでいるという点でのみ異なっている組成物64.1.〜64.1871も非常に好ましい。
【0281】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.119を含んでいるという点でのみ異なっている組成物65.1.〜65.1871も非常に好ましい。
【0282】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.121を含んでいるという点でのみ異なっている組成物66.1.〜66.1871も非常に好ましい。
【0283】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.122を含んでいるという点でのみ異なっている組成物67.1.〜67.1871も非常に好ましい。
【0284】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.124を含んでいるという点でのみ異なっている組成物68.1.〜68.1871も非常に好ましい。
【0285】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.125を含んでいるという点でのみ異なっている組成物69.1.〜69.1871も非常に好ましい。
【0286】
また、対応する組成物1.1〜1.1871とはさらなる除草剤BとしてさらにB.132を含んでいるという点でのみ異なっている組成物70.1.〜70.1871も非常に好ましい。
【実施例】
【0287】
以下、式Iで表されるウラシルの調製を実施例により説明するが、本発明の主題は、記載の実施例に限定されるものではない。
【0288】
実施例1:
1−メチル−6−トリフルオロメチル−3−(2,2,7−トリフルオロ−3−オキソ−4−プロパ−2−イニル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(化合物Ia48)
【化23】

【0289】
1.1: 2−アミノ−5−フルオロフェノール
【化24】

【0290】
雰囲気下にある5−フルオロ−2−ニトロフェノール(26.63g、170mmol)/エタノールにパラジウム/炭素(10wt%、250mg、0.235mmol)を加えた。この混合物をHでフラッシュし、H(バルーン)下のRTで、薄層クロマトグラフィー(TLC)分析により完全変換となるまで撹拌した。濾過によりPd/Cを除去し、濾液を濃縮して21.6gの表題化合物を得た。
1H NMR(DMSO): 4.5 (br, 2H), 6.35 (dd, 1H), 6.45 (dd, 1H), 6.50 (dd, 1H), 9.5 (br, 1H)。
【0291】
1.2: 2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−N−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)アセトアミド
【化25】

【0292】
選択肢a)
0℃の2−アミノ−5−フルオロフェノール(14g、110mmol)/乾燥テトラヒドロフランに水素化ナトリウム(55wt%/ミネラルオイル;4.81g、110mmol)を加えた。得られた混合物を−15℃で15分間撹拌した。続いてエチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセタート(24.59g、121mmol)を滴下で加え、得られた混合物を0℃で2時間撹拌した。この反応混合物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して33gの表題化合物を得た。
1H NMR (DMSO): 3.3 (br, 1H), 6.8 (m, 2H), 7.25 (dd, 1H), 10.4 (br, 1H)。
【0293】
選択肢b)
0℃の2−アミノ−5−フルオロフェノール(200mg、1.573mmol)/乾燥テトラヒドロフランに水素化ナトリウム(55wt%/ミネラルオイル、68.6mg、1.573mmol)を加えた。得られた混合物を−15℃で15分間撹拌した。続いてメチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセタート(327mg、1.731mmol)を滴下で加え、得られた混合物を0℃で2時間撹拌した。この反応混合物を飽和NHCl水溶液中にクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して450mgの表題化合物を得た。
1H NMR (DMSO): 3.3 (br, 1H), 6.8 (m, 2H), 7.25 (dd, 1H), 10.4 (br, 1H)。
【0294】
1.3: 2,2,7−トリフルオロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
【化26】

【0295】
2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−N−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(33g、116mmol)/乾燥トルエンに1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU、17.51ml、116mmol)を加えた。得られた混合物を一晩80℃で撹拌した。反応を飽和NHCl水溶液中にクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して24.94gの表題化合物を得た。
GCMS m/e (M+) = 203。
【0296】
1.4: 2,2,7−トリフルオロ−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
【化27】

【0297】
2,2,7−トリフルオロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(2.5g、12.31mmol)を硫酸(40ml、750mmol)に溶解させた。この反応混合物を0〜5℃まで冷却させた。硝酸(1.761ml、39.7mmol)をゆっくり滴下で加え、その温度を0から5℃の間に維持した。この温度でこの反応混合物を30分間撹拌した。次いでこの反応混合物を激しく撹拌されている冷水に滴下で加えた。固形物が生成したので、これをジクロロメタンで抽出した。合わせた抽出液をNaSOで乾燥させ、さらには濃縮して2.56gの表題化合物を褐色の固形物として得た。
GC/MS m/e (M+) = 248
11H-NMR (CDCl3): 2.90 (br, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.80 (d, 1H)。
【0298】
1.5: 2,2,7−トリフルオロ−6−ニトロ−4−(プロパ−2−イニル)−2ーベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
【化28】

【0299】
RTにある2,2,7−トリフルオロ−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(6.9g、27.8mmol)+炭酸カリウム(4.61g、33.4mmol)/乾燥N,N−ジメチルホルムアミドに3−ブロモプロパ−1−イン(80wt%/トルエン;4.96g、33.4mmol)を滴下で加えた。得られた混合物をRTで一晩撹拌した。この反応混合物を飽和NHCl水溶液に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液をNaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮し、トルエンで追跡して7.06gの表題化合物を暗褐色の固形物として得た。
GCMS m/e (M+) = 286。
【0300】
1.6: 6−アミノ−2,2,7−トリフルオロ−4−(プロパ−2−イニル)−2ーベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
【化29】

【0301】
塩化アンモニウム(3.96g、74.0mmol)/水に鉄粉(325メッシュ;4.13g、74.0mmol)を加えた。得られた混合物に2,2,7−トリフルオロ−6−ニトロ−4−(プロパ−2−イニル)−2ーベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(7.06g、24.67mmol)/メタノール+テトラヒドロフランを加えた。得られた混合物を70℃で2時間激しく撹拌した。反応を撹拌下にある水/酢酸エチルにクエンチした。得られた2相系を濾過し、その層を分離させた。その水層を続いて酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して5.15gの表題化合物を得た。
GCMS m/e (M+) = 256。
【0302】
1.7: 2,2,7−トリフルオロ−6−イソシアナト−4−(プロパ−2−イニル)−2ーベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
【化30】

【0303】
6−アミノ−2,2,7−トリフルオロ−4−(プロパ−2−イニル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(5.1g、19.91mmol)/乾燥トルエンにジホスゲン(2.64ml、21.90mmol)/乾燥トルエンを滴下で加えた。得られた混合物を一晩還流で撹拌した。この混合物を濃縮して、トルエンで追跡し、そのまま次のステップで用いた。
【0304】
1.8: 6−トリフルオロメチル−3−(2,2,7−トリフルオロ−3−オキソ−4−プロパ−2−イニル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオン
【化31】

【0305】
下の5℃にて(E)−エチル3−アミノ−4,4,4−トリフルオロブタ−2−エノアート(4.24g、23.2mmol)を水素化ナトリウム(1.01gの55%ミネラルオイル中懸濁液、23.2mmol)/乾燥DMFの撹拌溶液に滴下で加えた。反応混合物を室温まで昇温させながら、この淡黄色懸濁液を1時間撹拌した。この期間の後、2,2,7−トリフルオロ−6−イソシアナト−4−(プロパ−2−イニル)−2ーベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(6.54g、23.2mmol)/トルエンの溶液を滴下で加え、その後この混合物を一晩窒素下の80℃で加熱した。反応は完全には完了していないことをLC/MSが示したので、さらに100℃で3時間加熱を続け、その後この淡褐色溶液を真空で濃縮した。その暗色残留物を酢酸エチルと塩化アンモニウム水溶液とに分配させ、さらにはその水相をさらなる酢酸エチルで抽出した。合わせた有機フラクションをブラインで洗浄し、NaS0で乾燥させた。溶媒の濾過及び蒸発により10.68gの粗製褐色油状物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘプタン、20〜60%)により精製して、所望生成物がその主成分となっている(ケト及びエノール互変体の混合物として存在)3つのフラクションを得た。この3つのフラクションを合わせ、さらにジイソプロピルエーテルで溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、その生成物(3.0g)をオフホワイトの綿状固形物(NMRによれば94%純度、およそ20%がエノール互変体として存在)を得た。
主(ケト)互変体の11H-NMR (DMSO): 2.50 (s, 1H), 4.78 (s, 2H), 6.47 (s, 1H), 7.72 (m, 2H), 12.86 (br, 1H)。(D0で)H/D交換すると12.86ppmにおけるブロードピークは消滅した。
【0306】
カルバマートを経由する最終中間体(6−トリフルオロメチル−3−(2,2,7−トリフルオロ−3−オキソ−4−プロパ−2−イニル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオン)の代替調製手順:
【0307】
1.7a:エチル(2,2,7−トリフルオロ−3−オキソ−4−プロパ−2−イニル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)−カルバマート
【化32】

【0308】
6−アミノ−2,2,7−トリフルオロ−4−(プロパ−2−イニル)−2ーベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(2.0g、7.8mmol)+エチルクロロホルマート(1.14g、10.5mmol)/乾燥トルエンの混合物を2時間還流に加熱した。この混合物を乾固まで蒸発させて褐色の固形物を得た。カラムクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc:ヘプタン、1:3)によりその生成物(1.04g)を得、これをさらに精製することなく次のステップ1.8aで用いた。
【0309】
1.8a:6−トリフルオロメチル−3−(2,2,7−トリフルオロ−3−オキソ−4−プロパ−2−イニル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオン
【化33】

【0310】
水素化ナトリウム(24.4mg、0.61mmol)をエチル(2,2,7−トリフルオロ−3−オキソ−4−プロパ−2−イニル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)−カルバマート(100mg、0.31mmol)/DMFの撹拌溶液に加えた。この混合物を18時間120℃に加熱した。所望生成物の生成をLC/MS分析により確認した(保持時間が1.932分で、マススペクトルは、イソシアナート経由調製の基準サンプルのそれと同じであった)。
【0311】
1.9: 1−メチル−6−トリフルオロメチル−3−(2,2,7−トリフルオロ−3−オキソ−4−プロパ−2−イニル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオン
【化34】

【0312】
ジメチルスルファート(0.36g、2.86mmol)/ジクロロメタンの溶液を室温の6−トリフルオロメチル−3−(2,2,7−トリフルオロ−3−オキソ−4−プロパ−2−イニル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(1.0g、2.4mmol)+ジイソプロピルエチルアミン(0.62g、4.8mmol)/ジクロロメタンの撹拌溶液に加えた。得られた反応混合物を50℃(外部温度)に加熱した。この温度で1時間撹拌した後、薄層クロマトグラフィー(tlc)分析により完全変換が示された。この混合物をジクロロメタンで希釈し、1N HCl及び飽和重炭酸溶液で洗浄した。この有機相を乾燥させ(NaS0)、乾固まで蒸発させて、粗製生成物を褐色の油状物として得た。カラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘプタン、10〜45%)により白色の泡状物を得た。これをさらに分取液体クロマトグラフィーにより精製して2つのフラクション[フラクション1(229mg、純度93%)、及びフラクション2(264mg、純度90%)]を得た。
フラクション1の1H-NMR (DMSO): 2.36 (s, 1H), 3.57 (s, 3H), 4.74 (s, 2H), 6.39 (s, 1H), 7.1-7.2 (m, 2H)。
【0313】
使用実施例
式Iで表されるウラシルの除草活性を以下の温室実験により実証した。
【0314】
使用した栽培容器は、基土としておよそ3.0%の腐葉土を含む砂壌土が入っているプラスチック製フラワーポットであった。試験植物体の種子はそれぞれの種で分けて播種した。
【0315】
発芽前処理には、水に懸濁又は乳化させておいた活性成分を、播種の後、微細分散型ノズルを用いて直接適用した。発芽と生長を促進するため容器を緩く灌漑し、そのあと植物体が根付くまで透明プラスチック製フードでカバーした。活性成分によってこのカバーが損なわれていない限り、このカバーは試験植物体の均一な発芽を引き起こした。
【0316】
発芽後処理には、試験植物体を、その草性に応じて、先ず3〜15cmの背丈まで生長させ、そうして初めて水に懸濁又は乳化させておいた活性成分で処理した。この目的のためには、試験植物体は、同じ容器内に直接播種し、生長させたか、又は、苗木として最初は別に生長させ、処理の数日前に試験容器に移植した。
【0317】
種に応じて、植物体を10〜25℃か又は20〜35℃に保持した。試験期間は、2〜4週間に及んだ。この間、植物体を世話し、そして個々の処理に対するその反応を評価した。
【0318】
評価は、0〜100の尺度を用いて行った。「100」は、植物体の発芽がまったくないか又は少なくともその空中部分が完全に破壊されていることを意味し、そして「0」は、損傷がまったくないか又は正常な生長過程にあることを意味する。優れた除草活性は、少なくとも70の値で与えられ、非常に優れた除草活性は、少なくとも85の値で与えられる。
【0319】
この温室実験で使用した植物体は、以下の種に属するものであった:
【表5】

【0320】
6.25g/haの適用量で、発芽後法で適用された化合物Ia48は、アブチロンテオフラスチ、アマランツスレトロフレキスス、ケノポジウムアルブム及びファルビチスプルプレアに対して非常に優れた除草活性を示した。
【0321】
6.25g/haの適用量で、発芽前法で適用された化合物Ia48は、アマランツスレトロフレキスス、エリゲロンカナデンシス及びソラヌムニグルムに対して非常に優れた除草活性を示した。
【0322】
【表6】

【0323】
【表7】

【0324】
【表8】

【0325】
【表9】

【0326】
【表10】

【0327】
【表11】

【0328】
この試験データは、ベンゾ[1,4]オキサジン環の2位へのハロゲン原子の導入は、ベンゾ[1,4]オキサジン環がその2位において不置換である、国際公開第90/15057号に記載の実施例39によって達成される除草活性よりも優れた除草活性をもたらすことを明確に示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

[式中、
は水素又はハロゲンであり;
は水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C−アルコキシ又はC〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキルであり;
は水素又はハロゲンであり;
はハロゲンであり;
は水素、NH、C〜C−アルキル又はC〜C−アルキニルであり;
は水素、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルであり;
は水素又はC〜C−アルキルであり;
XはO又はSであり;そして
YはO又はSである]
で表されるウラシル(その農薬として許容される塩も含まれる)。
【請求項2】
はハロゲンである、請求項1に記載の式Iで表されるウラシル。
【請求項3】
はFである、請求項1又は2に記載の式Iで表されるウラシル。
【請求項4】
はC〜C−アルキニル又はC〜C−ハロアルキニルである、請求項1又は2に記載の式Iで表されるウラシル。
【請求項5】
式II
【化2】

[式中の可変部R、R、R、R、X及びYは請求項1に定義されている通りである]で表されるイソ(チオ)シアナートを式III
【化3】

[式中の可変部R、R及びRは請求項1に定義されている通りであり、また
はC〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルチオ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−ハロアルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−ハロアルキニルオキシ、C〜C−シクロアルキルオキシ、C〜C−シアノアルコキシ又はベンジルオキシ(これはそれ自体、フェニル環が部分的又は完全にハロゲン化されていて良いし及び/又はシアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−アルキルチオの群からの1〜3個の基によって置換されていて良い)である]
で表されるエナミンと反応させる、式Iのウラシルの調製方法。
【請求項6】
式II
【化4】

[式中、
は水素又はハロゲンであり;
は水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C−アルコキシ又はC〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキルであり;
は水素又はハロゲンであり;
はハロゲンであり;
XはO又はSであり;
YはO又はSであり;
はC〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルチオ又はアリールオキシ(式中のアリール部分はそれ自体部分的又は完全にハロゲン化されていて良いし及び/又はシアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−アルキルチオの群からの1〜3個の基によって置換されていて良い)である]
で表される(チオ)カルバマート。
【請求項7】
請求項1〜4のいずれかに記載の式Iで表される少なくとも1種のウラシルの除草活性量と、除草剤B及び/又はセーフナーCの群から選択される少なくとも1種のさらなる活性化合物とを含む除草剤組成物。
【請求項8】
除草剤B及び/又はセーフナーCの群から選択される少なくとも2種のさらなる活性化合物を含んでいる、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
請求項1〜4のいずれかに記載の式Iで表される少なくとも1種のウラシルの除草活性量、又は請求項7もしくは8に記載の除草剤組成物と、少なくとも1種の不活性液体及び/又は固体担体と、適切であれば少なくとも1種の界面活性物質とを含む除草剤組成物。
【請求項10】
請求項1〜4のいずれかに記載の式Iで表される少なくとも1種のウラシルの除草活性量、又は請求項7もしくは8に記載の除草剤組成物と、少なくとも1種の不活性液体及び/又は固体担体と、望ましい場合は少なくとも1種の界面活性物質とを混合することを含む、除草活性組成物の調製方法。
【請求項11】
請求項1〜4のいずれかに記載の式Iで表される少なくとも1種のウラシルの除草活性量、又は請求項7もしくは8に記載の除草剤組成物を、植物体、その環境又は種子に作用させることを含む、望まれていない植物の防除方法。

【公表番号】特表2013−510810(P2013−510810A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538285(P2012−538285)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際出願番号】PCT/EP2010/066778
【国際公開番号】WO2011/057935
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】