陥入爪治療用の溝付プレート装具
【課題】従来、巻き爪治療では爪の食い込みを解除するのに、点滴用のチューブやレントゲンフイルムを爪辺縁の食い込んだ部分に挿入し、食い込みを解除する方法がとられてきた。しかし、これらの材料は、装着が難しく、装着感も悪く、装着後の固定も困難でかつ剥がれ易い欠点を有している。
【解決手段】本装具は溝付プレートを患部の爪Aの辺縁に挿入し、その対側の辺縁に引っ掛け、プレートとフック6を糸4で緊縛し、しっかりと固定することで巻き爪、陥入爪の治療を行う。
【解決手段】本装具は溝付プレートを患部の爪Aの辺縁に挿入し、その対側の辺縁に引っ掛け、プレートとフック6を糸4で緊縛し、しっかりと固定することで巻き爪、陥入爪の治療を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、陥入爪の治療に関するものである。
【背景技術】
【0002】
爪の辺縁が指の軟部組織に強く食い込んでいるタイプの陥入爪では、従来は点滴用のチューブやレントゲンフイルムを爪辺縁の食い込んだ部分に挿入し、食い込みを解除する方法がとられてきた。しかし、これら従来使われてきた材料は、爪辺縁にフィットするように作られたものではないため、装着が難しく、装着感も悪く、装着後の固定も困難でかつ剥がれ易い欠点を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−061996
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には爪の辺縁に金属を挿入し食い込みを解除する方法が提案されている。しかしながら上記特許文献の発明では、装具を固定する方法がなく、不安定である。そのため運動、歩行などではがれやすい。また本発明のような爪の湾曲を矯正する力も働かない。これら課題を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下に述べる溝付の三角形のプレートとそれを固定するフックよりなる。このプレートは、一辺に爪を挟みいれるに適切な幅の溝を有した3角形あるいはそれに近い形をしており、ガーターと対面する1頂点近くに、糸を引っ掛ける為の穴または引っかけ金具を有している。第1段階として、溝付きプレートの溝の部分を患部の爪の辺縁に挿入し軟部組織への食い込みを解除する。第2段階としてフックを対側の辺縁に引っ掛ける。そののちプレートの引っ掛け金具と、フックを糸で緊縛する。張力をかけ緊縛することで、プレートは爪にしっかりと固定され、運動、入浴等の制限なく何週間にもわたり快適に装着できる。さらに爪の表面に牽引力が働く為、爪の湾曲を緩和する力も加えられる。
【発明の効果】
【0006】
本発明は次の効果をもたらした。従来用いられた点滴用のチューブやレントゲンフイルムによる方法、また特許文献1の装具より、簡単に爪に挿入でき、ぴったりとフィットするため装着感もよく、固定もしっかりできる。そのため入浴、運動などに支障なく快適に通常の生活がおくれることとなった。また糸による牽引もなされるため爪の湾曲の矯正も図れるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本装具、溝付プレートの正面図である。
【図2】本装具、溝付プレートの側面図である。
【図3】本装具、溝付プレートの前面図である。
【図4】本装具、溝付プレートの見取り図である。
【図5】本装具、フックの正面図である。
【図6】本装具、フックの側面図である。
【図7】本装具、フックの全面図である。
【図8】本装具、フックの見取り図である。
【図9】本装具、溝付プレートとフックの爪への装着時の正面図である。
【図10】本装具、溝付プレートとフックの爪への装着時の側面図である。
【図11】本装具、溝付プレートとフックの爪への装着時の斜視図と一部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本装具溝付プレートは図1〜図7の右側に示す如く、一辺に爪を引っ掛けるに適切な大きさのU字型溝2を有した三角形のプレートである。三角形のプレート表面に糸を通す穴、または糸を引っ掛ける引っ掛け金具1を有している。この引っ掛け金具はさまざまな形のものが考えられるが、糸が引っ掛けられ、ストッキング等に引っかかりにくければその形はどんなものでも良い。またその取り付け位置は溝と対向する頂点付近が効率的であると思われるがプレートに牽引力がかかり、しっかり固定されればその場所はどこでも良い。図1〜図3にはその一例として針金を2点で溶接しそのたわみの間に糸を通す方法を示した。本装具フックは図1〜図7の左側の図のような形をしている。すなわちS字型のフックでフックが互いに90度の軸転をもって付いている。使用するときは、まず本装具溝付プレートの溝2を陥入爪の患部側の爪辺縁にはめ込む。こうすることで爪に食い込んだ軟部組織は、食い込みから解除される。その後爪の対側の辺縁に本装具のフックを引っ掛ける。その後、溝付プレートに付いている引っ掛け金具とフックを糸で緊縛する。こうすることでプレートとフックはしっかりと固定され、運動、歩行によってずれることなく、数週間以上にわたり装着することができる。
【0009】
本発明の材料は金属のチタン合金あるいはステンレスが第一選択となるが、非金属材料でも本発明の形状を構成することができ、要求される条件をクリアーする材料であればどのような材料でもよいものである。
溝付プレートは三角形を基本とするが、それに近い形でもよい。
フックの軸転の90度は必要により増減ある事は想定されるところである。
【符号の説明】
【0010】
1、本装具のプレートである。
2、本装具のプレートの溝である。
3、本装具のプレートの引っ掛け金具である。
4、緊縛用の糸である。
5、緊縛用の糸の結び目である。
6、本装具フックである。
A、人体の爪である。
B、人体の指の皮膚である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、陥入爪の治療に関するものである。
【背景技術】
【0002】
爪の辺縁が指の軟部組織に強く食い込んでいるタイプの陥入爪では、従来は点滴用のチューブやレントゲンフイルムを爪辺縁の食い込んだ部分に挿入し、食い込みを解除する方法がとられてきた。しかし、これら従来使われてきた材料は、爪辺縁にフィットするように作られたものではないため、装着が難しく、装着感も悪く、装着後の固定も困難でかつ剥がれ易い欠点を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−061996
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には爪の辺縁に金属を挿入し食い込みを解除する方法が提案されている。しかしながら上記特許文献の発明では、装具を固定する方法がなく、不安定である。そのため運動、歩行などではがれやすい。また本発明のような爪の湾曲を矯正する力も働かない。これら課題を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下に述べる溝付の三角形のプレートとそれを固定するフックよりなる。このプレートは、一辺に爪を挟みいれるに適切な幅の溝を有した3角形あるいはそれに近い形をしており、ガーターと対面する1頂点近くに、糸を引っ掛ける為の穴または引っかけ金具を有している。第1段階として、溝付きプレートの溝の部分を患部の爪の辺縁に挿入し軟部組織への食い込みを解除する。第2段階としてフックを対側の辺縁に引っ掛ける。そののちプレートの引っ掛け金具と、フックを糸で緊縛する。張力をかけ緊縛することで、プレートは爪にしっかりと固定され、運動、入浴等の制限なく何週間にもわたり快適に装着できる。さらに爪の表面に牽引力が働く為、爪の湾曲を緩和する力も加えられる。
【発明の効果】
【0006】
本発明は次の効果をもたらした。従来用いられた点滴用のチューブやレントゲンフイルムによる方法、また特許文献1の装具より、簡単に爪に挿入でき、ぴったりとフィットするため装着感もよく、固定もしっかりできる。そのため入浴、運動などに支障なく快適に通常の生活がおくれることとなった。また糸による牽引もなされるため爪の湾曲の矯正も図れるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本装具、溝付プレートの正面図である。
【図2】本装具、溝付プレートの側面図である。
【図3】本装具、溝付プレートの前面図である。
【図4】本装具、溝付プレートの見取り図である。
【図5】本装具、フックの正面図である。
【図6】本装具、フックの側面図である。
【図7】本装具、フックの全面図である。
【図8】本装具、フックの見取り図である。
【図9】本装具、溝付プレートとフックの爪への装着時の正面図である。
【図10】本装具、溝付プレートとフックの爪への装着時の側面図である。
【図11】本装具、溝付プレートとフックの爪への装着時の斜視図と一部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本装具溝付プレートは図1〜図7の右側に示す如く、一辺に爪を引っ掛けるに適切な大きさのU字型溝2を有した三角形のプレートである。三角形のプレート表面に糸を通す穴、または糸を引っ掛ける引っ掛け金具1を有している。この引っ掛け金具はさまざまな形のものが考えられるが、糸が引っ掛けられ、ストッキング等に引っかかりにくければその形はどんなものでも良い。またその取り付け位置は溝と対向する頂点付近が効率的であると思われるがプレートに牽引力がかかり、しっかり固定されればその場所はどこでも良い。図1〜図3にはその一例として針金を2点で溶接しそのたわみの間に糸を通す方法を示した。本装具フックは図1〜図7の左側の図のような形をしている。すなわちS字型のフックでフックが互いに90度の軸転をもって付いている。使用するときは、まず本装具溝付プレートの溝2を陥入爪の患部側の爪辺縁にはめ込む。こうすることで爪に食い込んだ軟部組織は、食い込みから解除される。その後爪の対側の辺縁に本装具のフックを引っ掛ける。その後、溝付プレートに付いている引っ掛け金具とフックを糸で緊縛する。こうすることでプレートとフックはしっかりと固定され、運動、歩行によってずれることなく、数週間以上にわたり装着することができる。
【0009】
本発明の材料は金属のチタン合金あるいはステンレスが第一選択となるが、非金属材料でも本発明の形状を構成することができ、要求される条件をクリアーする材料であればどのような材料でもよいものである。
溝付プレートは三角形を基本とするが、それに近い形でもよい。
フックの軸転の90度は必要により増減ある事は想定されるところである。
【符号の説明】
【0010】
1、本装具のプレートである。
2、本装具のプレートの溝である。
3、本装具のプレートの引っ掛け金具である。
4、緊縛用の糸である。
5、緊縛用の糸の結び目である。
6、本装具フックである。
A、人体の爪である。
B、人体の指の皮膚である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
三角形の一辺にU字型溝2を有し、その溝に対向する一頂点に引っ掛け金具3を有している三角形状のプレートと、S字型であって両端が90度軸転しているフックで構成されることを特徴とする巻き爪装具。
【請求項1】
三角形の一辺にU字型溝2を有し、その溝に対向する一頂点に引っ掛け金具3を有している三角形状のプレートと、S字型であって両端が90度軸転しているフックで構成されることを特徴とする巻き爪装具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−104231(P2011−104231A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−264599(P2009−264599)
【出願日】平成21年11月20日(2009.11.20)
【出願人】(709006390)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月20日(2009.11.20)
【出願人】(709006390)
【Fターム(参考)】
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