説明

階段昇降補助履物

【課題】 階段改修工事をしなくても、階段の昇降時に加わる、膝や股関節等の負担を軽減し、安全に昇降できるように配慮した履物を提供する。
【解決手段】 階段の一段の高さの、約2分の1に相当する小形の踏台(1)を用意し、原則として、悪い片方の足に着用させる。一方、安全確保のため、緩衝性と滑り止めを兼ねた素材(3)や、滑落防止(6)を備える。以上、階段昇降補助履物を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
平場の歩行に対し、階段の昇降には7〜8倍の負担がかかると言われている。本案は、膝や股関節等の悪いお方や、加齢と共に足腰の弱ったお方へ提供する物である。
【背景技術】
【0002】
いろいろな効果を狙う履物が出揃う中、階段専用の機能を考えた履物は見当たらない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
大仕掛けな階段改修工事をしなくても、階段の高さを低くして昇降を容易にさせたい。そんな必要性から、階段の高さと履物の高さとの関わりを考えなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
悪い足の方に、階段の一段の高さの約2分の1に相当する、履物を履かせることで、要望に応えることができる。小形の踏台(1)の上に履物(2)を固定したり、踏台に種々の履物や素足を簡便に着脱できるように配慮(4)したり、履物の底自体(5)を高くしたりしなければいけない。また、階段の高さ・高低に対応できるよう、最低、低中高・三段階の踏台を用意したい。一方、安全のための配慮(3)(6)も欠かせない。
この発明は、以上の構成よりなる階段昇降補助履物である。
【発明の効果】
【0005】
この結果、階段への思いが苦痛な怪段から、適度な運動の場としての快段に変わる。両足の負担を7〜8割も軽減してくれる様に感じられ、プラス思考の日常生活が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明は、内履き用と外履き用に大別されるが、基本的には同じである。
階段の一段の高さの半分に相当する、軽くて丈夫な小形の踏台(1)を用意し、その上にスリッパ等の履物(2)を固定する。<必要に応じてゴムバンド等(6)>。踏台の底には緩衝性と滑り止めを兼ねた素材(3)を備える。本発明は以上のような構造である。
この履物を使用するときには、悪い片方の足のみに履かせるのが原則である。両足とも悪い場合には、時々交替して履く配慮が望ましい。さて、昇るときには、履いた悪い足が高い位置になっているので、良い方の足が自ずと一段目へ上がる。次に悪い方の足を一段目に上げる。両足が一段目に揃った状態で、良い方の足から二段目へ上がる。降りるときには、悪い方の足が自ずと先に下がる。以下、要領は昇るときと同じである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明(イ)の斜視図である。
【図2】 本発明(ロ)の斜視図である。
【図3】 本発明(ハ)の斜視図である。
【符号の説明】
【0008】
1 小形の踏台 2 履物
3 緩衝性と滑り止めを兼ねた素材
4 着脱に用いる媒体(マジック・テープ等)
5 履物の底自体
6 踏台の滑落予防(ゴム・バンド等)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
階段昇降のため、片足のみに履かせる履物で、
(イ) 小形の踏台(1)の、上に履物(2)を固定し<必要に応じてゴムバンド等(6)>・下に緩衝性と滑り止めを兼ねた素材(3)を備える。
(ロ) 踏台(1)へ、他の履物や素足でも対応できるよう・着脱可能(4、6)な配慮を施す。
(ハ) 踏台の代わりに、靴や下駄等・履物の底自体(5)を高く平面にする。
以上、昇降の安全を確保し、苦痛を和らげる階段昇降補助履物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−98185(P2011−98185A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−272613(P2009−272613)
【出願日】平成21年11月9日(2009.11.9)
【出願人】(509243311)
【Fターム(参考)】