説明

集合線條の並列引取り法

【課題】 無撚りの線條集合体を開線して並列する方法としてエアー吹付けや静電気で開線する方法の他、溝等を拡張して線條を開線する方法に於ける開線の不均衡による乱れに関する。
【解決手段】 線條集合体を相対的に設置した複数の多段ローラーにより線條集合体の送り出しと複数の多段ローラーとの接触条件を変化させて開線並列する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
本発明は無撚りの多数の線條集合体の束を開線して平列に並べて引取る開線並列方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無撚りの線條集合体を開線して並列に並べる方法は ▲1▼集合線條を櫛状の突起にて分散して引取るものや櫛状に溝を切り込んだローラーなどで分離送りする方法 ▲2▼エアー等を吹き付けて分散させて引取る方法 ▲3▼静電気等で散開させて引取る方法等が実施されている。特開平10−121344、特開平11−200136、特開平8−144171
【発明が解決しようとする課題とその手段】
【0003】
多数の線條が集束された集合体を開線して並列に整えて引取る方法は前項に記載した如く多くの方法があるが単純な方法で整然と開線並列する事は至難で多数の線條の内には乱れた線條が混入することは当然であり、エアーや静電気等で開線を繰り返しても前工程で整列された線條が次の開線工程で乱れてしまい何度繰り返しても整列した線條が乱れ、乱れた線條が整列する結果に終わるものである。
【0004】
本願では多段の線條並列用ローラーを順次その集合線條がローラーと接触する事により整列されていくために線條が常に整列化されて乱れる事がなく進行されるものであり、その線條の送り出し速度とローラーの回転表面速度とに若干の差をつけて接触させる事で不整列な線條は順次整列されていく方式で並列するものである。このため一対の各ローラーは線條と概ね5度から45度の範囲の角度で設置されその相対する一対のローラーの速度は同一とし、順次次のローラーと接触されその速度は変化調整されながら何回にも並列化されていく事により並列線條とする。このローラーは相対して多段に設置され集合線條の片面だけが接触されて不均衡な開線並列にならずに上下両面から平らかに整列されるものである。開線ロールの駆動に於いて多数組の開線を同時に実施する時は駆動モーターと長尺シャフトとを連結し対応して行う。設置ローラーの数は集合線條の多少等により決定されるものであり集合線條の送り出し速度と接触ローラーとの角度及びその回転速度を個々に変化調整する事により整然と並列される。
【発明実施の形態】
【0005】
以下図面を用いて本願発明の実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1 集合線條 2 並列用ローラー 2′ 〃 3 並列用ローラー 3′ 〃 4 可変速駆動モーター 5 並列化されていく線條 6 並列線條 7 巻き取り用トルクモーター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無機質線條、有機質線條等の多数集束した集合体を開線して並列する為にその集合線條体を相対的に設置した複数の多段ローラーを設置しこのローラーに集合線條体を接触させて開線並列するため、その送り速度と接触角度及び多段開線ローラー個々の回転速度を変速調整してその接触速度差と接触角度とを利用して集合線條を開線して並列状に単線條を並べて引取る集合線條の並列引取り法。

【図1】
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【公開番号】特開2007−126801(P2007−126801A)
【公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−344621(P2005−344621)
【出願日】平成17年10月31日(2005.10.31)
【出願人】(000191973)森村興産株式会社 (10)
【Fターム(参考)】