説明

電力制御システム、電力制御方法、太陽電池パネル

【課題】太陽電池により発電された電力が、確かにその太陽電池により発電されたものであるか否かを判定する。
【解決手段】光エネルギーを電力に変換して出力する太陽電池パネルと、太陽電池パネルに接続された認証装置とを備える電力制御システムであって、太陽電池パネルは、自身を識別する第1の識別情報が記憶されている記憶媒体と、記憶媒体に記憶されている第1の識別情報を読み出して出力する出力部と、を備え、認証装置は、予め定められた太陽電池パネルの第2の識別情報が記憶されている記憶部と、記憶部に記憶されている第2の識別情報を読み出し、読み出した第2の識別情報と、太陽電池パネルから出力された第1の識別情報とが一致するか否かを判定する判定部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池に基づく電力を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
自然エネルギーである太陽光発電などの研究や電気事業法等の法整備が進んでおり、系統電力に加えてこのようなエネルギーが電力ネットワークに大量に導入されることが予想される。自然エネルギーは気候などにより創電量が変動するため、電力を平準化させることが求められる。そこで、電力を消費または発電する設備等に通信端末を設置してネットワーク化し、情報通信を行うことにより電力の需給バランスを最適化しようとするスマートグリッドが研究されている。
特願2010−096283には、電力の需給区域を一定地域のクラスタごとに分割し、このようなクラスタをマイクログリッドとして、このようなマイクログリッド内で需給バランスをとるとともに、複数のマイクログリッド間での需給バランスをとるように電力を制御する技術が記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、太陽電池のような発電機器に基づいて発電した電力は、電力そのものの価値の他に、化石燃料の節減やCO排出の抑制といった環境価値を有するものといえる。そこで、いわゆる系統電力と自然エネルギーに基づく電力とが混在して供給される電力ネットワークにおいては、各需要家がどのような電力をどれだけ消費したかを適切に把握できることが望ましい。具体的には、太陽電池などの発電機器を有する需要家が消費した電力が、自身の発電機器により自然エネルギーに基づいて発電したものであるか否かを適切に把握できることが望ましい。
【0004】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、太陽電池により発電された電力が、確かにその太陽電池により発電されたものであるか否かを判定する電力制御システム、電力制御方法、太陽電池パネルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、光エネルギーを電力に変換して出力する太陽電池パネルと、太陽電池パネルに接続された認証装置とを備える電力制御システムであって、太陽電池パネルは、自身を識別する第1の識別情報が記憶されている記憶媒体と、記憶媒体に記憶されている第1の識別情報を読み出して出力する出力部と、を備え、認証装置は、予め定められた太陽電池パネルの第2の識別情報が記憶されている記憶部と、記憶部に記憶されている第2の識別情報を読み出し、読み出した第2の識別情報と、太陽電池パネルから出力された第1の識別情報とが一致するか否かを判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、太陽電池パネルが備える出力部は、太陽電池パネルの裏面保護フィルムであるバックシートに備えられることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、太陽電池パネルが備える出力部は、記憶媒体に記憶されている第1の識別情報を読み出し、変換された電力に重畳して出力することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、自身を識別する第1の識別情報が記憶されている記憶媒体を備え、光エネルギーを電力に変換して出力する太陽電池パネルと、予め定められた太陽電池パネルの第2の識別情報が記憶されている記憶部を備え、太陽電池パネルに接続された認証装置とを備える電力制御システムの電力制御方法であって、太陽電池パネルが、記憶媒体に記憶されている第1の識別情報を読み出して出力するステップと、認証装置が、記憶部に記憶されている第2の識別情報を読み出し、読み出した第2の識別情報と、太陽電池パネルから出力された第1の識別情報とが一致するか否かを判定するステップと、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、光エネルギーを電力に変換して出力する太陽電池パネルと、太陽電池パネルに接続された認証装置とを備える電力制御システムにおける太陽電池パネルであって、自身を識別する第1の識別情報が記憶されている記憶媒体と、記憶媒体に記憶されている第1の識別情報を読み出して出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明によれば、光エネルギーを電力に変換して出力する太陽電池パネルと、太陽電池パネルに接続された認証装置とを備える電力制御システムであって、太陽電池パネルは、自身を識別する第1の識別情報が記憶されている記憶媒体と、記憶媒体に記憶されている第1の識別情報を読み出して出力する出力部と、を備え、認証装置は、予め定められた太陽電池パネルの第2の識別情報が記憶されている記憶部と、記憶部に記憶されている第2の識別情報を読み出し、読み出した第2の識別情報と、太陽電池パネルから出力された第1の識別情報とが一致するか否かを判定するようにしたので、太陽電池により発電された電力が、確かにその太陽電池により発電されたものであるか否かを判定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態による電力制御システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による太陽電池パネルの例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態による電力制御システムの動作例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態による太陽電池パネルの例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態による電力制御システムに流れる電流の例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態による電力制御システムを適用する電力ネットワークシステムの概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態による電力制御システム1の構成を示すブロック図である。電力制御システム1は、スマートグリッドなどとよばれる電力ネットワークに接続されており、太陽電池パネル10と、PCS20と、買電メータ30と、売電メータ40と、第1の電力計41と、分電盤50と、複数の各種家電54と、認証装置60とを備えている。
【0013】
太陽電池パネル10は、光起電力効果を利用して光エネルギーを電力に変換する電力機器である複数枚の太陽電池(セル)を直並列に接続した太陽電池モジュールであり、変換した電力(直流電流)を出力する。このような太陽電池を利用することにより、昼間の電力需要ピークを緩和し、温室効果ガス排出量を削減することができる。太陽電池パネル10は、需要家の家屋の屋上などに設置され、ICチップ11と、出力部12とを備えている。
【0014】
図2は、太陽電池パネル10の断面図を示す図である。太陽電池パネル10は、符号aに示されるアルミフレームの内部に、符号bに示される表面ガラスが設けられ、樹脂等である符号cに示される封止材によって、符号dに示される複数の太陽電池(セル)が封止され、水等の浸入を防ぐために符号eに示されるバックシートが設けられた構造となっている。ここで、複数のセルのそれぞれには、ICチップ11が設けられる。
ICチップ11は、無線通信を行うアンテナを内蔵した通信部を有しており、自身の記憶領域には自身のセルを識別する識別情報であるID(第1の識別情報)が記憶されている記憶媒体である。ここで、ICチップ11は、セキュリティの観点から、セル内に封止し、封止を外すと破壊されるように設置する。また、ICチップ11は、自身のIDが読み出される際には、定められた方式によりIDを暗号化する。例えば、ICチップ11は乱数発生器を備えており、毎回異なる乱数を発生させ、発生させた乱数によりIDを暗号化する。
【0015】
出力部12は、ICチップ11に記憶されているIDを読み出して出力する。ここでは、出力部12は、太陽電池パネルの裏面保護フィルムであるバックシートに備えられるフィルム型アンテナである。出力部12は、ICチップ11に記憶されているIDを、アンテナを用いた無線通信により読み取り、読み取ったIDを無線または有線の通信により認証装置60に送信する。出力部12は、例えば、一定時間ごとにICチップ11に記憶されているIDを読み取って認証装置60に送信するようにしても良いし、認証装置60からの要求に応じてICチップ11からIDを読み取り、送信するようにしても良い。
【0016】
図1にもどり、PCS(Power Conditioning System)20は、太陽電池パネル10から出力される直流電流を交流電流に変換して出力する変換装置である。
買電メータ30は、電力ネットワークを介して系統電力から買電した電力を測定し、総量を記憶する装置である。
売電メータ40は、電力ネットワークに対して売電した電力を測定し、総量を記憶する装置である。
第1の電力計41は、売電メータ40に出力する電力量を測定するクランプ電力計である。第1の電力計41は、測定した電力量を、無線通信により認証装置60に送信する。
【0017】
分電盤50は、第2の電力計51と、太陽光ブレーカー52と、系統電力ブレーカー53とを備えている。
第2の電力計51は、PCS20から出力される交流電流の電力量を測定するクランプ電力計である。第2の電力計51は、測定した電力量を、無線通信により認証装置60に送信する。
太陽光ブレーカー52は、PCS20からの電力の供給を制御する。
系統電力ブレーカー53は、買電メータ30からの電力の供給を制御する。
各種家電54は、分電盤50から供給される電力に基づいて動作する複数の各種の家電である。
【0018】
認証装置60は、太陽電池パネルに有線または無線により接続されたコンピュータ装置であり、記憶部61と、判定部62と、ICカードR/W63とを備えている。
記憶部61には、予め定められた太陽電池パネル10を識別する識別情報であるID(第2の識別情報)が記憶されている。記憶部61には、需要家が有する太陽電池パネル10を識別するIDが予め記憶されているものとする。
【0019】
判定部62は、記憶部61に記憶されているIDを読み出し、読み出したIDと、太陽電池パネル10の出力部12から出力されたIDとが一致するか否かを判定する。本実施形態では、判定部62は、電力制御システム10のICチップ11が備える乱数発生器と同様の乱数発生器を備えることとし、太陽電池パネル10の出力部12から出力された、暗号化されたIDを、自身の乱数発生器によって発生させた乱数によってデコードでき、デコードしたIDと、自身の記憶領域に予め記憶されているIDとが一致するか否かを判定する。ここで、デコードしたIDと自身の記憶領域に予め記憶されているIDとが一致すると判定すれば、認証成功とし、正しい太陽電池パネル10を用いて電力が変換されていると判断できる。一方、デコードができないか、あるいはデコードしたIDと自身の記憶領域に予め記憶されているIDとが一致しないと判定すれば、認証失敗とする。判定部62は、認証成功と判定した場合には、消費電力量を測定して記憶する。消費電力量は、第2の電力計51によって計測された電力量と第1の電力計41によって計測された電力量との差によって算出できる。このような消費電力量は、太陽電池パネル10による自然エネルギーを用いた電力の消費量であるため、上述したような環境価値をもつものであり、例えばグリーン電力証書の値として利用できる。
【0020】
ICカードR/W(リーダ/ライタ)63は、電力ネットワークによる電力を利用するユーザのそれぞれをICカードによって管理している場合に、そのICカードに、判定部62によって算出された消費電力量を書き込む。本実施形態では、太陽電池パネル10を設置している需要家のICカードに、消費電力量を書き込む。
【0021】
次に、本実施形態による電力制御システム1の動作例を説明する。図3は、本実施形態の認証装置60が、電力を出力した太陽電池パネルが予め定められた太陽電池パネルであるか否かを判定する動作例を示すフローチャートである。
まず、太陽電池パネル10が、光エネルギーを電力に変換し、直流電流を出力する(ステップS1)。太陽電池パネル10から出力された直流電流は、PCS20によって交流電流に変換され、太陽光ブレーカー52に供給される。認証装置60は、第2の電力計51から送信される電力量から、第1の電力計41から送信される電力量を引いて、消費電力量を算出する(ステップS2)。
【0022】
また、認証装置60は、太陽電池パネル10の出力部12から出力されるIDを取得し(ステップS3)、記憶部61に記憶されているIDと一致するか否かを判定する(ステップS4)。ここで、認証装置60が、出力部12から出力されたIDと、記憶部61に記憶されているIDとが一致すると判定すると(ステップS4:YES)、ICカードR/W63は、ステップS2において算出された消費電力量を、ユーザのICカードに書き込み、処理を終了する。一方、認証装置60が、出力部12から出力されたIDと、記憶部61に記憶されているIDとが一致しないと判定すると(ステップS4:NO)、そのまま処理を終了する。
【0023】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、太陽電池パネル10のバックシートにアンテナである出力部12が備えられる例を説明したが、出力部12は、ICチップ11の機能部であることとして、ICチップ11に記憶されているIDを、太陽電池パネル10によって変換された電力に重畳して出力するようにすることができる。
【0024】
図4は、このような実施形態による太陽電池パネル10の例を示す図である。図4において、太陽電池パネル10は、第1の実施形態の太陽電池パネル10と同様であり、符号aに示されるアルミフレーム内に、符号bに示される複数の太陽電池(セル)が設置され、直列に接続されたセル同士は符号cに示されるインターコネクトリボンにより接続される。並列のセル同士は、符号dに示されるバスリボンにより接続され、符号eに示されるジャンクションボックスによりまとめられる。それぞれのセルには、ICチップ11が備えられている。本実施形態のICチップ11は、自身の記憶領域に記憶されているIDを暗号化し、暗号化したIDを示す信号を、太陽電池パネル10によって生成された電力に重畳して出力する。ここでは、例えば複数のセルのIDを、太陽電池パネル10によって生成された電力に重畳させる場合には、例えばIDごとに周波数を変えたり、重畳させるタイミングをずらすことなどにより、複数のセルのIDを判別可能に重畳させることができる。
【0025】
図5は、本実施形態によるPCS20と第2の電力計51とを通過する電流を示す概念図である。太陽電池パネル10によって生成された直流電流に、太陽電池パネル10のICチップ11によって暗号化されたIDが含まれる暗号信号が重畳され、PCS20に出力される。PCS20は、出力された直流電流を、重畳された暗号信号を保ったまま交流電流に変換して出力する。第2の電力計51は、入力された交流電流の電力量を測定し、測定した電力量を認証装置60に送信する。また、認証装置60は、第2の電力計51に入力された交流電流から暗号信号を読み出し、読み出した暗号信号をデコードして、認証処理を行う。
【0026】
図6は、本実施形態に示したような電力制御システム1を適用する電力ネットワークシステムの概要を示す図である。
符号aに示すように、需要家等の家屋に設置された太陽電池パネル10により電力が生成されると、生成された電力量、消費電力量に応じた環境価値をポイント化し、ICカードに記憶させる。ICカードに記憶されるポイントは、符号bに示すような、外部のポイント管理システムに同期して管理できるようにすることができる。そして、ポイントに応じて、符号cに示すような、グリーン電力証書発行システムにより、グリーン電力証書を発行する。符号dに示すように、グリーン電力証書を売却することができる。このようなグリーン電力証書は、符号eに示すような充電スタンドにおける決済時に利用したり、符号fに示すような流通における決済時に利用したりすることができる。あるいは、符号gに示すように、公共施設における電力使用の際に利用できるようにしても良い。
【0027】
なお、本実施形態では、太陽電池パネル10が備えるセルごとにICチップ11を設置するようにした。このようにすれば、例えば太陽電池パネル10によって変換される電力量が何らかの原因により減ったような場合に、送られてきているセルのIDを調べることで、どのセルから電力が送られてきていないかを調べることができ、メンテナンスに役立つと考えられる。ただし、ひとつの太陽電池パネル10に対して、ひとつのICチップ11を設置するようにしても良い。
【0028】
なお、本発明における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより電力制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0029】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0030】
1 電力制御システム
10 太陽電池パネル
11 ICチップ
12 出力部
20 PCS
30 買電メータ
40 売電メータ
41 第1の電力計
50 分電盤
51 第2の電力計
52 太陽光ブレーカー
53 系統電力ブレーカー
54 各種家電
60 認証装置
61 記憶部
62 判定部
63 ICカードR/W

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光エネルギーを電力に変換して出力する太陽電池パネルと、当該太陽電池パネルに接続された認証装置とを備える電力制御システムであって、
前記太陽電池パネルは、
自身を識別する第1の識別情報が記憶されている記憶媒体と、
前記記憶媒体に記憶されている前記第1の識別情報を読み出して出力する出力部と、
を備え、
前記認証装置は、
予め定められた前記太陽電池パネルの第2の識別情報が記憶されている記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記第2の識別情報を読み出し、読み出した当該第2の識別情報と、前記太陽電池パネルから出力された前記第1の識別情報とが一致するか否かを判定する判定部と、
を備えることを特徴とする電力制御システム。
【請求項2】
前記太陽電池パネルが備える前記出力部は、前記太陽電池パネルの裏面保護フィルムであるバックシートに備えられる
ことを特徴とする請求項1に記載の電力制御システム。
【請求項3】
前記太陽電池パネルが備える前記出力部は、前記記憶媒体に記憶されている前記第1の識別情報を読み出し、変換された前記電力に重畳して出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の電力制御システム。
【請求項4】
自身を識別する第1の識別情報が記憶されている記憶媒体を備え、光エネルギーを電力に変換して出力する太陽電池パネルと、予め定められた前記太陽電池パネルの第2の識別情報が記憶されている記憶部を備え、当該太陽電池パネルに接続された認証装置とを備える電力制御システムの電力制御方法であって、
前記太陽電池パネルが、
前記記憶媒体に記憶されている前記第1の識別情報を読み出して出力するステップと、
前記認証装置が、
前記記憶部に記憶されている前記第2の識別情報を読み出し、読み出した当該第2の識別情報と、前記太陽電池パネルから出力された前記第1の識別情報とが一致するか否かを判定するステップと、
を備えることを特徴とする電力制御方法。
【請求項5】
光エネルギーを電力に変換して出力する太陽電池パネルと、当該太陽電池パネルに接続された認証装置とを備える電力制御システムにおける前記太陽電池パネルであって、
自身を識別する第1の識別情報が記憶されている記憶媒体と、
前記記憶媒体に記憶されている前記第1の識別情報を読み出して出力する出力部と、
を備えることを特徴とする太陽電池パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−175732(P2012−175732A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−32431(P2011−32431)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【出願人】(504202472)大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 (119)
【Fターム(参考)】