説明

電力負荷率を平坦化する方法

【課題】 従来、電力負荷率を平坦化する方法として、揚水発電方式が用いられてきたが、一般的には電力需要地から遠く、立地条件の制約や送電ロスなどの課題があり、電力需要地あるいはその近郊地で実施できる方法が求められていた。
【解決手段】 本発明は、電力負荷率を平坦化する方法において、電力需要地あるいはその近郊地に、回転式電池電力貯蔵装置を設置し、電力需要の少ない深夜時に、これに電力を供給してエネルギ−を貯蔵し、貯蔵されているエネルギーを必要時に取り出して電力として利用することを特徴とした電力負荷率を平坦化する方法を提供することにより、この課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力負荷率を平坦化する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電力負荷率を平坦化する方法として、揚水発電方式が用いられてきたが、一般的には電力需要地から遠く、立地条件の制約や送電ロスなどの課題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来の課題を解決し、電力需要地あるいはその近郊地にて実施できる方法を提供する目的からなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決する本発明は、電力負荷率を平坦化する方法において、電力需要地あるいはその近郊地に、回転式電池電力貯蔵装置を設置し、電力需要の少ない深夜時に、これに電力を供給してエネルギーを貯蔵し、貯蔵されているエネルギーを必要時に取り出して電力として利用することを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0005】
回転式電池電力貯蔵装置は、静止型の電池電力貯蔵装置に比べて、貯蔵できるエネルギー量が大きく設置場所の制約も少ないので、電力需要地あるいはその近郊地に分散設置あるいは集中設置できるものである。
【0006】
電力需要の増加に供なう発電設備や送電設備の整備には、多額の費用が必要となり、また事故発生時には大規模な被害が発生する可能性がある。
【0007】
本発明は、これらの整備コストを抑え、事故発生時の被害を抑えることにおいても極めて有効なものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0009】
本発明でその手段として用いている回転式電池電力貯蔵装置は、小型の物から大型の物まで任意に製作できる装置であるので、電力需要の多い工場やオフィスビルに個々に分散設置することができる。
【0010】
超大型装置の場合は、地下空間に設置する施行方法もある。
【0011】
回転式電池電力貯蔵装置へのエネルギ−の貯蔵は、電力需要の少ない深夜時に、これに電力を供給して、初めに蓄電用デバイスに充電して電力を貯蔵し、充電終了後に回転運動を加えて回転運動エネルギ−として貯蔵する。
【0012】
貯蔵されているエネルギ−の中で、回転運動エネルギ−は長時間保存ができないので、初めに回転運動エネルギ−を電力に変換して取り出し、後に蓄電用デバイスに貯蔵された電力を電力需要のピ−ク時に取り出すことが効果的であり、これによって、電力負荷率を平坦化できることになる。
【産業上の利用可能性】
【0013】
本発明は、都市部および都市近郊部の電力負荷調整やライフライン用電池電力貯蔵装置としても利用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力負荷率を平坦化する方法において、電力需要地あるいはその近郊地に、回転式電池電力貯蔵装置を設置し、電力需要の少ない深夜時に、これに電力を供給してエネルギ−を貯蔵し、貯蔵されているエネルギ−を必要時に取り出して電力として利用することを特徴とした電力負荷率を平坦化する方法。

【公開番号】特開2009−17767(P2009−17767A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−201302(P2007−201302)
【出願日】平成19年7月3日(2007.7.3)
【出願人】(591118683)
【Fターム(参考)】