説明

電動モータ

【課題】ステータの樹脂モールド時に、成形圧によりバスバーがインシュレータからずれることを防止できる電動モータを提供する。
【解決手段】リア側インシュレータ19には、コイル18の端部を電気的に接続するためのバスバー端子25を備えたバスバー17a,17b,17cが配設される。バスバー17a,17b,17cには、一端が開いたスリット状部を有するバスバー端子25が複数形成されており、各コイル18の端部が係合される。そして、帯状に形成されたバスバー17b,17cの環状の導体部が、リア側インシュレータ19に所定の間隔で設けられた複数の直線状の収納溝26に沿って一体に嵌め込まれている。収納溝26の開口部には、外径側に突出して複数の突起27が形成されており、各収納溝26に対して2個の突起27が所定の間隔で設けられ、バスバー17b,17cの環状部端面を係止している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動モータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
電動モータは、回転するロータと、このロータの外周面の外側に固定されたステータとで構成される。ステータは、ステータコアに装着されたインシュレータを介してコイルが巻回されている。例えば、3相の電動モータであれば、対向した3組のコイルでU相、V相、W相を構成している。これらの各コイル間の接続線(渡り線)および電源に繋がるリード線を結線し、コイルの結線作業を容易にする手段として、各コイルの端部と接続するための複数の端子を備える板状のバスバーと、バスバーを固定するバスバーホルダーとを用いる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、ステータコアに樹脂製インシュレータを介してコイルを直接巻回する場合に、インシュレータにコイル相互間およびコイル−電源間を接続するバスバーを一体にモールドする方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−148497号公報
【特許文献2】特開2005−2872400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の電動モータでは、インシュレータやバスバーホルダーが必要になるためモータ軸長が長くなるとともに、インシュレータを使用した配線方法は、各相のコイルに応じたステータの結線作業が煩雑となるうえ、配線のためのスペース確保が必要となり大形化する。また、インシュレータに巻回されたコイル相互間およびコイル−電源間を接続したバスバーを一体に樹脂モールドする場合、インシュレータ近傍に、あるいはインシュレータに当接して配置されたバスバーに成形圧がかかり、樹脂によってバスバーがインシュレータから押し出され、コイルとバスバー間、あるいはバスバー同士の接触や絶縁不良が発生する場合がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ステータの樹脂モールド時に、成形圧によりバスバーがインシュレータからずれることを防止できる電動モータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、分割されたステータコアと、前記ステータコアを覆うことにより絶縁するインシュレータと、前記インシュレータを介して、前記ステータコアに巻回されるコイルと、前記各コイルの端部を係合する複数のバスバー端子が形成されたバスバーと、を備え、前記コイルが巻回された前記インシュレータと前記バスバーとを一体にモールドして形成される電動モータにおいて、前記インシュレータは、この一方の側面に所定の間隔を隔てて配置された、前記バスバーを嵌め込む複数の直線状の収納溝を備え、前記収納溝の開口部には、外径側に突出して前記バスバーを係止する複数の突起が形成されていることを要旨とする。
【0008】
上記構成によれば、ステータコアに装着したインシュレータに巻回されたコイルの端部と、インシュレータに嵌め込まれたバスバーに配置された複数のバスバー端子との係合部位が結線され電気的に接続されている。インシュレータには、帯状に形成されたバスバーの導体部を支持するために、一方の側面に開口した直線状の収納溝が径方向に所定の間隔を隔てて複数設けられている。さらに、収納溝の開口部の一方の壁面には、外径側に突出して収納溝に収納されたバスバーを係止する複数の突起が形成されている。これにより、バスバーが浮いて収納溝から抜けることを防止できるので、他の部材、例えばハウジングの内周面やロータに接触しない。この結果、ステータを一体成形でモールドする場合、成形圧が大きくなっても樹脂によってバスバーがインシュレータから押し出されることがなく、コイルとバスバー間、あるいはバスバー同士の接触や絶縁不良を防止することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ステータの樹脂モールド時に、成形圧によりバスバーがインシュレータからずれることを防止できる電動モータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係る電動オイルポンプ装置の概略構成を示す軸方向断面図。
【図2】本発明の実施形態に係る電動モータのステータ部分をモータ側から見た端面図。
【図3】図2のステータ部分に装着されるインシュレータの形状を示す図。
【図4】図2におけるA−A方向から見たインシュレータ部分(バスバー、コイルを含む)の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明を具体化した実施形態について、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電動オイルポンプ装置1の概略構成を示す軸方向断面図である。本実施形態である電動モータ(以下、ブラシレスモータという)2は、3相のブラシレスモータであり、自動車のトランスミッション用の油圧ポンプとして用いられる電動オイルポンプ装置1に使用されるものである。ここで、ブラシレスモータ2は、対向した3組のコイルでU,U’相、V,V’相、およびW,W’相を構成して、直列にスター結線されている。図1に示すように、電動オイルポンプ装置1は、オイルを吸引・吐出するオイルポンプ(例えば、内接ギヤポンプ)3を備えており、オイルポンプ3とブラシレスモータ2とはユニット化(一体化)されている。
【0012】
オイルポンプ3は、ここではトロコイド曲線型ポンプを用いていて、トロコイド歯形を有する内歯を備えたポンプ用アウタロータ(以下、アウタロータという)9の内周側に、外歯を備えたポンプ用インナロータ(以下、インナロータという)10を噛み合わせ、ポンプハウジング12内にこれらのアウタロータ9およびインナロータ10を偏心して回転自在に配置したものである。
【0013】
インナロータ10は、回転駆動軸6におけるロータ5を形成した部分より一方(図1の左側)に寄った部分に外嵌固着されて、この回転駆動軸6とともに回転するようになっている。アウタロータ9は、このインナロータ10の外歯よりも1歯多い内歯を備え、回転駆動軸6に対して偏心した位置を中心にポンプハウジング12内で回転自在となるように配置されている。また、インナロータ10は、外歯がこのアウタロータ9の内歯に全周の一部で噛み合うとともに、各外歯がこのアウタロータ9の内面に全周の各所でそれぞれほぼ内接しながら回転するようになっている。
【0014】
したがって、ブラシレスモータ2により回転駆動軸6が回転駆動されると、このオイルポンプ3のアウタロータ9およびインナロータ10の間隙の容積がこの回転駆動軸6の回転の間に拡大と縮小を繰り返すので、これらの間隙に通じる図示しないインポートからアウトポートに向けてオイルを送り出すポンプ動作が行われることになる。
【0015】
また、図1に示すように、ブラシレスモータ2は、回転するモータ用ロータ(以下、ロータという)5と、このロータ5の外周面の外側に固定されたモータ用ステータ(以下、ステータという)4とで構成される。ロータ5は、回転駆動軸6の外周面に、例えば、複数個の永久磁石7を周方向に沿って並べて配置し形成したものである。回転駆動軸6は、ブラシレスモータ2とオイルポンプ3とで共用する回転軸であり、両端部をモータハウジング12の内部に軸受(例えば、転がり軸受)23,24によって回転自在に軸支されている。
【0016】
ステータ4は、ロータ5の外周面の外側にわずかなエアギャップを介してステータコア8の内向きの突極(以下、ティースという)を複数配置している。ティースの数は、本実施例では6個としている。このステータコア8の各ティースにはそれぞれコイル18が巻回されている。ここで、ステータコア8の軸方向両端に、コイル18をステータコア8から絶縁するためのインシュレータ13,19が装着されている。なお、便宜的にステータ4におけるポンプ側をフロント側インシュレータ13、その反対側をリア側インシュレータ19として説明する。
【0017】
ポンプハウジング12およびモータハウジング11は、非磁性材料(例えば、アルミダイカスト)で構成される。フロント側インシュレータ13およびリア側インシュレータ19は、樹脂材料(例えば、PPS等の絶縁体)により形成される。ハウジング本体は、上記ポンプハウジング12、フロント側インシュレータ13、モータハウジング11、および後述する本体ケース20で構成されている。
【0018】
フロント側インシュレータ13には、ステータコア8に巻回されたコイル18が一体に埋設(モールド)されている。さらに、フロント側インシュレータ13には、6本のボルト14を挿通するための貫通穴が軸中心に対して周方向に等間隔で配置されている。
【0019】
また、ステータコア8に装着したリア側インシュレータ19には、6個の金属製(例えば、鉄または銅等)のナット16がインサート成形により埋設されている。そして、ポンプハウジング12から挿入されたボルト14をリア側インシュレータ19に埋設されたナット16にねじ止めすることにより、ブラシレスモータ2のステータ4が固定されている。
【0020】
本実施形態である電動オイルポンプ装置1には、樹脂製(例えば、PPS)の本体ケース20の外側端面に、ブラシレスモータ2を制御するための制御基板21が取り付けられている。制御基板21には、直流電源を交流に変換してブラシレスモータ2の各コイル18に駆動電流を供給するインバータ回路と、ホール素子等のセンサが検出したアウタロータ9の回転位置の情報に基づいてこのインバータ回路を制御する制御回路が実装されている。
【0021】
また、制御基板21は、上記回路の基板上の図示しないコイルやコンデンサ等の電子部品とともに熱伝導性のよい金属製(例えば、アルミダイカスト)のコントローラハウジング22に密閉して収容され、それら各部材によって電動オイルポンプ装置1のコントローラが構成されている。このコントローラハウジング22内に制御基板21や上記電子部品が密閉して収容されることで、コントローラへの防水性が確保されている。
【0022】
そして、上記構成により、制御基板21によって制御された駆動電流がリア側インシュレータ19のバスバー端子25(図2参照)を介して各コイル18に供給されるようになっている。これにより、コイル18に回転磁界が発生し、永久磁石7にトルクが生じてロータ4が回転駆動される。このようにして、インナロータ10が回転駆動されると、アウタロータ9がこれに従動して回転し、これらのアウタロータ9の内歯と,インナロータ10の外歯の間隙が拡縮を繰り返すので、インポートおよびアウトポートを通じてオイルを吸入・吐出するポンプ動作が行われる。
【0023】
次に、図2は、本発明の実施形態に係るブラシレスモータ2のステータ部分をモータ側から見た端面図、図3は、図2のステータ部分に装着されるインシュレータ19の形状を示す図、図4は、図2におけるA−A方向から見たインシュレータ部分(バスバー、コイルを含む)の断面図である。
【0024】
図2〜図4に示すように、ステータ4に用いられているステータコア8は、3相構造に対応するもので、6個のティースは、それぞれ周方向に対向して配置されたティースと対をなして、U,U’相、V,V’相およびW,W’相の各相を構成している。また、ステータコア8に装着されるインシュレータ13,19は、ポンプ側から挿入されるフロント側インシュレータ13(図1参照)と、その反対側から挿入されるリア側インシュレータ19とからなる一対の組部材として構成されている。
【0025】
ステータコア8に装着されたフロント側インシュレータ13およびリア側インシュレータ19を介してコイル18が巻回されている。リア側インシュレータ19には、コイル18同士あるいはコイル18と制御基板21(図1参照)とを電気的に接続するための複数のバスバー端子25を備えた3種類のバスバー17a,17b,17cが配設される。ここで、バスバー17a,17b,17cは、長尺の金属板材(例えば、銅、銅合金)が平板を折り曲げる等の加工を施すことで、所定の形状に成形されたものである。このバスバー17a,17b,17cには、一端が開いたスリット状部を有するバスバー端子25が複数形成されている。そして、各コイル18の端部が係合されて、この係合部がさらにヒュージング加工により抵抗溶接されている。
【0026】
ここで、バスバー17aは、各相のコイル18の巻き始めの端部を電気的に接続する結線部材であり、本実施例では3個のリア側インシュレータ19にそれぞれバスバー17aがモールドされている。バスバー17aのコイル18と接続されるバスバー端子25と反対側の円環部は、外部の制御基板21と電気的に接続される中継部材として形成され、それぞれU,V,W相の電極を構成している。
【0027】
また、バスバー17bは、対向するU,U’相、V,V’相およびW,W’相の各相のコイル18間を電気的に接続する3個の結線部材であり、バスバー17cは、各相のコイル18の巻き終わりの端部を電気的に接続する1個のU’相、V’相およびW’相の各相のアース側の共通端子(common)を構成する共用結線部材である。
【0028】
各バスバー17a,17b,17cには、それぞれ一端が開いたスリット状部(開口部)を有するバスバー端子25がリア側インシュレータ19の外周から径方向に突出した状態で所定の個数だけ一体形成されている。そして、バスバー端子25には、それぞれU,U’相、V,V’相およびW,W’相の各相を構成するコイル18の一方の端部が接続されている。
【0029】
そして、帯状に形成されたバスバー17b,17cの環状導体部は、リア側インシュレータ19に周方向に設けられた複数の直線状の収納溝26に沿って一体に嵌め込まれている。このとき、収納溝26の一方の壁面の端部に外径側に突出した複数の突起27が形成されている。本実施例では、各収納溝26に対して2個の突起27が所定の間隔で設けられ、バスバー17b,17cの環状部端面を係止している。
【0030】
以下に、図2を参照して、ステータ4のリア側の組み立て方法について説明する。まず、モータハウジング11内に分割されたステータコア8にフロント側インシュレータ13(図1参照)、リア側インシュレータ19および巻回されたコイル18が組み込まれた各ステータアッセンブリが圧入される。次に、巻回されたコイル18の巻き始め端部(例えば、U相)は、バスバー17aのバスバー端子25の先端部(スリット状部)に挟み込まれる。同じくU相コイル18の巻き終わり端部は、リア側インシュレータ19に嵌め込まれたバスバー17bの一方のバスバー端子25の先端部に挟み込まれる。
【0031】
続いて、U相の周方向反対側のティースから巻回されたコイル18(例えば、U’相)の巻き始め端部は、バスバー17bの他方のバスバー端子25の先端部に挟み込まれる。同じくU’相コイル18の巻き終わり端部は、リア側インシュレータ19に嵌め込まれたバスバー17cのバスバー端子25の先端部に挟み込まれる。以上によりU相とU’相とは直列に接続される。上記U,U’相と同様に、V,V’相、およびW,W’相に巻回されたコイル18の端部を各バスバー端子25の先端部に挟み込み、ヒュージングにより抵抗溶接する。さらに、ヒュージング加工後、バスバー端子25を周方向に90°以上折り曲げ、ステータ4のリア側が形成される。
【0032】
次に、上記のように構成された本実施形態に係るブラシレスモータ2の作用および効果について説明する。
【0033】
上記構成によれば、分割されたステータコア8に装着したフロント側インシュレータ13およびリア側インシュレータ19に巻回されたコイル18の端部と、リア側インシュレータ19に嵌め込まれたバスバー17a,17b,17cに配置された複数のバスバー端子25との係合部位がヒュージングにより結線され電気的に接続される。リア側インシュレータ19には、バスバー17b,17cの帯状に形成された導体部を支持するための周方向に直線状の収納溝26が径方向に所定の間隔を隔てて複数設けられており、さらに、収納溝26の開口部の一方の壁面に外径側に突出して、収納溝26に収納されたバスバー17b,17cを係止する複数の突起27が形成されている。
【0034】
これにより、リア側インシュレータ19にバスバー17b,17cを直接挿入する収納溝26を設けたので、ブラシレスモータ2の軸長を短くできるとともに、バスバー17b,17cをリア側インシュレータ19に設けられた直線状の収納溝26に沿って容易に嵌め込み、突起27によって確実に固定することができる。さらに、突起27によってバスバー17b,17cが浮いて収納溝26から抜けることが防止できるので、他の部材、たとえばモータハウジング11の内周面やロータ5に接触しない。この結果、ステータ4を一体成形でモールドする場合、バスバー17a,17b,17cに成形圧がかかり樹脂によってバスバー17a,17b,17cがリア側インシュレータ19から押し出されることがなく、コイル18とバスバー17a,17b,17c間、あるいはバスバー17a,17b,17c同士の接触や絶縁不良を防止することができる。
【0035】
以上のように、本実施形態によれば、ステータを樹脂モールドするときに、成形圧によりバスバーがインシュレータからずれることを防止できるブラシレスモータを提供できる。また、軸方向寸法が短縮されることで、小型・軽量なブラシレスモータとすることができる。
【0036】
以上、本発明に係る一実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することも可能である。
【0037】
上記実施形態では、リア側インシュレータ19に設けた複数の収納溝26に複数の突起27を形成する例を示したが、これに限定されるものでなく、確実にバスバー17b,17cの抜け止めができるものであれば、突起27が配置される収納溝26および突起27の個数は、少なくてもよい。
【0038】
上記実施形態では、ブラシレスモータ2を電動オイルポンプ装置1に適用する場合を示したが、これに限定されるものでなく、同様のブラシレスモータ2を用いた他の装置(例えば、電動パワーステアリング装置等)に適用してもよい。
【0039】
また、上記実施形態では、オイルポンプ3として内接ギヤ式ポンプを用いる場合を示したが、これに限定されるものでなく、ベーン駆動や外接ギアなどを用いた回転型ポンプであってもよい。
【0040】
さらに、上記実施形態では、ブラシレスモータ2のロータ5は、回転駆動軸6の外周部に複数個の永久磁石7を配置し固着する場合を示したが、リング状の永久磁石を固着したものを用いるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0041】
1:電動オイルポンプ装置、2:ブラシレスモータ(電動モータ)、3:オイルポンプ、
4:モータ用ステータ、5:モータ用ロータ、6:回転駆動軸、7:永久磁石、
8:ステータコア、9:ポンプ用アウタロータ、10:ポンプ用インナロータ、
11:モータハウジング、12:ポンプハウジング、13:フロント側インシュレータ、
14:ボルト、16:ナット、17a,17b,17c:バスバー、18:モータコイル、
19:リア側インシュレータ、20:本体ケース、21:制御基板、
22:コントローラハウジング、23、24:軸受、25:バスバー端子、
26:リア側インシュレータ収納溝、27:突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分割されたステータコアと、
前記ステータコアを覆うことにより絶縁するインシュレータと、
前記インシュレータを介して、前記ステータコアに巻回されるコイルと、
前記各コイルの端部を係合する複数のバスバー端子が形成されたバスバーと、を備え、
前記コイルが巻回された前記インシュレータと前記バスバーとを一体にモールドして形成される電動モータにおいて、
前記インシュレータは、この一方の側面に所定の間隔を隔てて配置された、前記バスバーを嵌め込む複数の直線状の収納溝を備え、
前記収納溝の開口部には、外径側に突出して前記バスバーを係止する複数の突起が形成されていることを特徴とする電動モータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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