説明

電動作業機

【課題】着脱と搬送が容易なバッテリーを備える電動作業機を提供する。
【解決手段】走行モータ16およびモアモータ15に電力を供給するバッテリー25を備え、バッテリー25に移動を容易にするための車輪34,38を取り付けるとともに、バッテリー25をシャーシ11の後部に着脱自在に連結する。そして、シャーシ11の後部に、バッテリー25を連結するためのブラケット50を備える一方、バッテリー25に、ブラケット50に連結する係止軸74を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業部と、該作業部を駆動する作業部モータと、走行車輪と、該走行車輪を回転させる走行モータと、前記作業部モータと前記走行モータに電力を供給するバッテリーとを備え、該バッテリーに移動を容易にするための車輪を取り付けるとともに、前記バッテリーを機体の後部に着脱自在に連結する電動作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ローンモア(作業機)は、モアデッキ内に略水平に回転自在に備えられた2つのモアブレードをエンジン動力にて回転させて芝(草)を刈っていた。そして、刈った芝を後方に向かって排出するように構成されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表平11−509798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、地球温暖化防止の観点から、温室効果ガスを含む排気ガスを規制する動きが社会的潮流となってきた。この動きに対する対応は自動車産業において顕著であり、ハイブリッドカー、電気自動車など、いわゆるエコカーの開発が進められている。特に、近年、バッテリーを電源とした電気自動車の実用化に対する技術開発が活発化している。
【0005】
しかし、このような技術開発は、作業機の分野においてはさほど活発ではない。特に、ローンモアの分野においては実施可能レベルの技術開発がなされていないのが現状である。したがって、電動によるローンモアを開発することは重要な意義を持っている。
【0006】
電動ローンモアを実現させるためには、走行のためのモータへの電力に加えて、モアブレードのためのモータへの電力を確保する必要がある。現在の蓄電技術では、これらのモータを一日駆動させるために必要な電力を蓄積可能なバッテリーは大きく重いものとなってしまう。このため、充電時やメンテナンス時にバッテリーを取り外す際、着脱が容易ではなく作業性が悪いという問題があった。さらに、取り外したバッテリーを搬送することが容易ではないという問題があった。そこでこの発明は、着脱と搬送が容易なバッテリーを備える電動作業機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このため請求項1に記載の発明は、作業部と、
該作業部を駆動する作業部モータと、
走行車輪と、
該走行車輪を回転させる走行モータと、
前記作業部モータと前記走行モータに電力を供給するバッテリーとを備え、
該バッテリーに移動を容易にするための車輪を取り付けるとともに、前記バッテリーを機体の後部に着脱自在に連結する電動作業機であって、
前記機体の後部に、前記バッテリーを連結するための機体側連結部を備える一方、
前記バッテリーに、前記機体側連結部に連結するバッテリー側連結部を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動作業機において、前記作業部がモアブレードであり、
前記作業部モータがモアモータであり、
該モアモータによって前記モアブレードを回転させて草を刈ることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電動作業機において、前記バッテリーの両側面にそれぞれ回動部を備え、
該回動部に把持部を取り付けるとともに、前記回動部の回動支点から偏心した位置に前記バッテリー側連結部を備え、
一方、前記機体の後部に前記バッテリーを持たせかけるための当接部を備え、
前記機体側連結部に前記バッテリー側連結部を回動可能に連結して、
前記把持部によって前記回動部を回動させることで、前記バッテリーを前記機体側連結部を支点として回動させ、前記当接部に当接させて持たせかけることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電動作業機において、前記バッテリーの回動部が回動することをロックするロック機構を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の電動作業機において、前記当接部に機体側固定部を備える一方、前記バッテリーにバッテリー側固定部を備え、
前記機体側固定部と前記バッテリー側固定部とを連結させて前記バッテリーを前記当接部に固定することを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の電動作業機において、前記バッテリーを前記当接部に当接させる際の衝撃を緩和するための緩衝部を前記機体の後部に備えることを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項3に記載の電動作業機において、前記バッテリーを前記当接部に持たせかけることを容易にするための当接促進部を前記機体の後部に備えることを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項3に記載の電動作業機において、前記当接部が前進方向に傾いて設けられた電動作業機であって、
前記バッテリーに備える車輪が、
一対の前輪と一対の後輪とで構成され、
前記後輪を回転自在に支持する後輪ブラケットと、
該後輪ブラケットを旋回自在に支持する後輪支持部とを前記バッテリーに取り付け、
前記後輪の回転中心が前記後輪ブラケットの旋回中心線に対して偏移して設けられることを特徴とする。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の電動作業機において、前記バッテリー上部にカバーを備え、
該カバーがバッテリーに対して開閉自在であり、
前記バッテリーを充電するための給電口を前記カバー内に備え、
該カバーを開くことで、前記給電口が露出することを特徴とする。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項3に記載の電動作業機において、前記バッテリーを搭載する際、前記バッテリーの重心が前記回動部の後方から前方に移動することを特徴とする。
【0017】
請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の電動作業機において、前記走行車輪が一対の後輪であり、
前記一対の後輪が前記機体の後部両外側に取り付けられ、
ゼロターンが可能な電動作業機であって、
前記バッテリーを搭載時、該バッテリーの後輪の回転中心が前記後輪ブラケットの旋回中心線に対して前方に位置し、
前記ゼロターン時の旋回円内に前記バッテリーの後輪が配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に記載の発明によれば、作業部と、該作業部を駆動する作業部モータと、走行車輪と、該走行車輪を回転させる走行モータと、前記作業部モータと前記走行モータに電力を供給するバッテリーとを備え、該バッテリーに移動を容易にするための車輪を取り付けるとともに、前記バッテリーを機体の後部に着脱自在に連結する電動作業機であって、前記機体の後部に、前記バッテリーを連結するための機体側連結部を備える一方、前記バッテリーに、前記機体側連結部に連結するバッテリー側連結部を備える。
【0019】
これにより、着脱と搬送が容易なバッテリーを備える電動作業機を提供することができる。また、バッテリーを別の用途に用いることもできる。例えば、電気の供給がない屋外で夜間に作業をするような場合、バッテリーを作業場所に移動させて照明や作業機の電源などにすることもできる。したがって、バッテリーの用途が多様化する。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、前記作業部がモアブレードであり、前記作業部モータがモアモータであり、該モアモータによって前記モアブレードを回転させて草を刈る。これにより、電動作業機でゴルフ場などの草刈りの作業中にバッテリーが消耗した場合、別に備える充電済みのバッテリーをゴルフ場に搬送してきて交換することもできる。この際、バッテリーの着脱が容易であるので、交換作業を短時間で終えることができる。
【0021】
請求項3に記載の発明によれば、前記バッテリーの両側面にそれぞれ回動部を備え、該回動部に把持部を取り付けるとともに、前記回動部の回動支点から偏心した位置に前記バッテリー側連結部を備え、一方、前記機体の後部に前記バッテリーを持たせかけるための当接部を備え、前記機体側連結部に前記バッテリー側連結部を回動可能に連結して、前記把持部によって前記回動部を回動させることで、前記バッテリーを前記機体側連結部を支点として回動させ、前記当接部に当接させて持たせかける。
【0022】
したがって、重いバッテリーを作業者が持ち上げる必要がなく、把持部を用いて少ない力でバッテリーを容易に機体に取り付けることができる。また、当接部にバッテリーを持たせかけるので、機体に搭載したバッテリーを安定して保持することができる。
【0023】
請求項4に記載の発明によれば、前記バッテリーの回動部が回動することをロックするロック機構を備えるので、バッテリーを機体に取り付ける作業時以外は、把持部が動くことをロックすることができる。これによって、バッテリーを搬送させる際に把持部が回動せずに固定され、把持部を持ってバッテリーを搬送させることができて作業性がよくなる。
【0024】
請求項5に記載の発明によれば、前記当接部に機体側固定部を備える一方、前記バッテリーにバッテリー側固定部を備え、前記機体側固定部と前記バッテリー側固定部とを連結させて前記バッテリーを前記当接部に固定するので、バッテリーを機体に搭載したとき、バッテリーが脱落することを防止することができる。
【0025】
請求項6に記載の発明によれば、前記バッテリーを前記当接部に当接させる際の衝撃を緩和するための緩衝部を前記機体の後部に備えるので、バッテリーを衝撃から保護し、バッテリーの破損や故障を防止することができる。
【0026】
請求項7に記載の発明によれば、前記バッテリーを前記当接部に持たせかけることを容易にするための当接促進部を前記機体の後部に備えるので、重いバッテリーをいっそう容易に機体に搭載することができる。
【0027】
請求項8に記載の発明によれば、前記当接部が前進方向に傾いて設けられた電動作業機であって、前記バッテリーに備える車輪が、一対の前輪と一対の後輪とで構成され、前記後輪を回転自在に支持する後輪ブラケットと、該後輪ブラケットを旋回自在に支持する後輪支持部とを前記バッテリーに取り付け、前記後輪の回転中心が前記後輪ブラケットの旋回中心線に対して偏移して設けられるので、バッテリーが前輪を支点として進行方向を変えることができる。このため、バッテリーを単独で搬送するときの機動性がよい。
【0028】
請求項9に記載の発明によれば、前記バッテリー上部にカバーを備え、該カバーがバッテリーに対して開閉自在であり、前記バッテリーを充電するための給電口を前記カバー内に備え、該カバーを開くことで、前記給電口が露出するので、給電口を埃などから保護することができる。これによって、塵や埃によるバッテリーのトラブルを防止することができる。
【0029】
請求項10に記載の発明によれば、前記バッテリーを搭載する際、前記バッテリーの重心が前記回動部の後方から前方に移動するので、バッテリーを安定して機体に持たせかけることができる。
【0030】
請求項11に記載の発明によれば、前記走行車輪が一対の後輪であり、前記一対の後輪が前記機体の後部両外側に取り付けられ、ゼロターンが可能な電動作業機であって、前記バッテリーを搭載時、該バッテリーの後輪の回転中心が前記後輪ブラケットの旋回中心線に対して前方に位置し、前記ゼロターン時の旋回円内に前記バッテリーの後輪が配置されるので、電動作業機が無走行旋回(ゼロターン)するときに、バッテリーが障害物となってゼロターンを阻害することがない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明の電動作業機の一例としての、電動ローンモアの平面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】バッテリーの左前方からの斜視図である。
【図4】バッテリーの右後方からの斜視図である。
【図5】回動部の拡大斜視図である。
【図6】(a)は円筒部周辺の概略図、(b)は係止軸の概略図、(c)は抜止ピンの斜視図である。
【図7】機体後部の斜視図である。
【図8】その要部拡大図である。
【図9】図5の別の要部拡大図である。
【図10】バッテリーを機体の後部に取り付ける様子を説明するための図である。
【図11】バッテリーを機体の後部に取り付ける様子を説明するための要部拡大説明図である。
【図12】(a),(b)は、バッテリーを機体の後部に取り付ける手順を説明するための図である。
【図13】(a),(b)は、バッテリーを機体の後部に取り付ける手順を説明するための図である。
【図14】(a)はバッテリーの後輪が旋回する様子を説明するための図、(b)は電動ローンモアがゼロターンする様子を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。なお、この明細書において、「前」とは電動作業機の前進方向を、「後」とは後進方向を、「左右」とはそれぞれ、前進方向に向かって「左右」を、「上下」とはそれぞれ、電動作業機の「上下」方向を意味するものとする。図1には、この発明の電動作業機の一例としての、電動ローンモア10の平面図を、図2には、その平面図を示す。電動ローンモア10は、左右一対のフレーム状(断面視で門型状)のシャーシ(機体)11と、該シャーシ11の前側下方に一対の前タイヤ12、後側下方に一対の後タイヤ(後輪)13などを備える。また、前タイヤ12と後タイヤ13との間には、モアデッキ14を備える。モアデッキ14の後部の側面は刈った芝を後方に排出するために開放されている。モアデッキ14の内側には、不図示のモアブレード(作業部)を、左右に2つ並べて備える。このモアブレードの回転中心には、それぞれモアモータ15,15を取り付ける(モアモータ15によってモアブレードを回転させて芝を刈る)。なお、右側のモアブレードの回転中心は、左側のそれと比べて、直進方向やや後方となる。
【0033】
シャーシ11の上には、本体カバー20を被せる。本体カバー20は、シャーシ11全体を覆うものである。後タイヤ13のやや前方で本体カバー20上には、運転席21を設ける。運転席21の左右側方には、電動ローンモア10の走行操作をするための走行操作レバー22,22をそれぞれ備える。右の走行操作レバー22のさらに外側には、モアデッキ14の地面からの高さを調節するためのモアデッキ調節ペダル24を備える。
【0034】
なお、電動ローンモア10は、草刈りに加えて、走行も電動モータによってまかなうものであり、一対の後タイヤ13,13の内側にそれぞれ走行モータ16を備え、この走行モータ16によって後タイヤ13,13をそれぞれ単独で駆動させる(なお、後タイヤ13,13のホイール内にそれぞれホイールモータを備えてもよい)。
【0035】
前述の2つのモアモータ15および2つの走行モータ16の電力は、バッテリー25から供給される。バッテリー25は、機体の後部に備える。詳しくは、バッテリー25は、後タイヤ13,13のアクスル間で、かつ、シャーシ11,11の後端の間に配置する。
【0036】
運転席21の下方には、不図示の制御部を備える。この制御部は、電動ローンモア10の走行モータ16を制御する。制御部は、走行操作レバー22の傾動量に応じて走行モータ16の回転方向および回転速度を制御する。制御部は、走行モータ16の制御に加えて、モアモータ15の回転制御、さらにバッテリー25の微小な電圧の変動を補正する役割も担っている。なお、モアモータ15の回転は、走行モータ16の回転数と連動するように制御される。すなわち、走行スピードを速めると、モアブレードの回転数も速まり、走行スピードを落とすと、モアブレードの回転数も遅くなる。
【0037】
前タイヤ12,12はそれぞれ、シャフトを介して前タイヤブラケット17に回転自在に取り付けられている(すなわち、前タイヤ12は前タイヤブラケット17に対して従動回転する)。前タイヤブラケット17は門型形状に形成され、天面部の中央には貫通孔を設ける。貫通孔にはボルトを上向きに貫通させ、円筒状の前タイヤポスト18内にて固定する。これによって、前タイヤブラケット17は、前タイヤポスト18に対して回転自在となる。
【0038】
前タイヤポスト18の側面には、フロントフレーム19の一端を固定する。フロントフレーム19は円弧状に形成される。フロントフレーム19の他端はシャーシ11に固設する。
【0039】
走行操作レバー22は傾動可能に設けられ、運転者がこれを前に倒すと走行モータ16が前進方向に回転する。一方、走行操作レバー22が後に倒されると走行モータ16は後進方向に回転する。さらに、走行操作レバー22の傾動度合いによって走行モータ16の回転速度が変化する。すなわち、走行操作レバー22を大きく前(後)に倒すと、走行モータ16が前進(後進)方向により早く回転し、走行操作レバー22を小さく前(後)に倒すと、走行モータ16が前進(後進)方向にゆっくりと回転する。運転者は、走行操作レバー22,22を前後に適宜操作することで、直後進、左右折、旋回などを行うことができる。
【0040】
そして、運転席21の右側のフェンダー20FRには、操作系のボタンなどを備え、例えば、モアデッキ14内の2つのモアブレードの回転をON、OFFする草刈スイッチや、モアデッキ14の高さ調節ボタンなどを設ける。草刈スイッチはリミット型のスイッチで、運転者が指で押下するとONとなり、再度押下するとOFFとなる。運転席21の左側のフェンダー20FLには、カップフォルダや小物を置くためのトレイなどを備える。なお、符号24は、モアデッキ14を昇降するためのデッキ昇降ペダルである。デッキ昇降ペダル24を右足で操作しながら、上述の高さ調節ボタンを押すことで、モアデッキ14の高さを調節することができる。
【0041】
図3,4には、バッテリー25の詳細を示す。バッテリー25は、カバー26によって上方より覆われている。カバー26は、ヒンジ26Cを介してカバー本体26Aと蓋部26Bが連結されてなる。カバー本体26Aは硬質の樹脂製で、バッテリー本体27を上方から覆うようにしてバッテリー本体27に取り付けられている。蓋部26Bはカバー本体26Aと同様の樹脂製であり、ヒンジ26Cを支点としてカバー本体26Aに対して回動自在である。なお。蓋部26Bの下端には凹部26BFが設けられている。一方、カバー本体26Aの、凹部26BFに接する箇所には、凹部26AFが設けられている。凹部26BFは、蓋部26Bを開閉する際に、作業者が手を掛けやすいように形成されており、また、凹部26AFは、蓋部26Bを開閉する際に、凹部26BFに手を掛ける際の逃げとなっている。
【0042】
蓋部26Bの下端には不図示の金属板が2箇所取り付けられており、カバー本体26Aには、蓋部26Bを閉じたときに、この金属板が当接する箇所に磁石が取り付けられている。したがって、蓋部26Bがカバー本体26Aに一定の力で固定されるようになっている。蓋部26Bを開けるとバッテリー本体27の上部が露出する。バッテリー本体27の上部には、バッテリー本体27を充電する際にプラグを差し込むための給電口28を備える。給電口28には、家庭の電源に接続した電気コードを差し込んでバッテリー25を充電するためのプラグと、このプラグよりも大口径の急速充電用のプラグの2種類を備える。バッテリー25とプラグとの間にはACアダプタおよび充電装置を適宜備える。
【0043】
バッテリー本体27の両側面27Sには、補強部40S,40Sが形成される。補強部40は、側面27Sを構成する金属板を打ち出すことで形成され、側面27Sを補強するものである。補強部40Sにはそれぞれ回動部29を配置する(回動部29は補強部40Sの内側にて適宜、バッテリー本体27と連結されている)。回動部29にはそれぞれ、把持部30の両端を溶接などで固定する。把持部30は金属パイプを折り曲げて略門型状に形成される。把持部30は、バッテリー本体27に対して回動部29を中心として回動する(回動部29の詳細は後述)。なお、回動部29の回動支点は、バッテリー本体27の重心付近とすることが望ましい。バッテリー本体27の下部の両側面27Sには、それぞれ取付板31を介して車輪フレーム32を取り付ける。取付板31は車輪フレーム32に溶接などで固定される。この取付板31はボルトによって、側面27Sに固定される。
【0044】
車輪フレーム32は四角筒状で、略コの字に折り曲げて形成される。車輪フレーム32の両端には、前輪ブラケット33,33を溶接などで固定する。前輪ブラケット33は金属板を略直角に2度折り曲げて門型状に形成される。両側には貫通孔を形成し、前輪34をボルトなどを介して回転自在に取り付ける。一方、車輪フレーム32の中央部分には、取付部35,35を溶接などで固定する。取付部35には円筒部36の側面を固設する。円筒部36には、後輪ブラケット37を旋回自在に取り付ける。後輪ブラケット37は門型形状に形成され、天面部の中央には貫通孔を設ける。貫通孔にはボルトを上向きに貫通させ、円筒部36内にて固定する。これによって、後輪ブラケット37は、円筒部36に対して回転自在に支持される。後輪ブラケット37は金属板を略直角に2度折り曲げて門型状に形成される。両側には貫通孔を形成し、後輪38をボルトなどを介して回転自在に取り付ける。このように、後輪38は、円筒部36の周りに回動することができる。
【0045】
バッテリー本体27の背面27Bの上部中央には取付ブラケット(バッテリー側固定部)39を固設する。取付ブラケット39は一対の金属板で構成され、それぞれの中央に貫通孔39Hを備える。背面27Bには、一対の補強部40B,40Bを上下方向に延びるように形成する。補強部40は、背面27Bを構成する金属板を打ち出すことで形成される。
【0046】
バッテリー本体27の両側面27Sに備える回動部29は、図5、図6(a)〜(c)に示すように、回動軸(回動支点)72、回動軸72に固設されたブラケット76、ブラケット76、ブラケット76に対して抜き差し可能な係止軸(バッテリー側連結部)74、ブラケット76の内側に固設された円筒部73(回動軸72は円筒部73に対して回動自在である)、ブラケット76の外側に固設された円筒状のガイド部75(ガイド部75はその内側に係止軸74を抜き差し自在に挿入可能である)などで構成される。したがって、係止軸74は回動軸72に対して偏心した位置にある。
【0047】
円筒部(ロック機構)73には、同一径の貫通孔73Aおよび貫通孔73Bが直径方向に貫通するように形成されている。一方、回動軸72には、貫通孔73A,73Bと略同一径の貫通孔が直径方向に貫通するように形成されている。貫通孔73A,73Bおよび回動軸72の貫通孔には抜止ピン(ロック機構)PN2が挿入可能である(図3(a),(b)では、抜止ピンPN2が貫通孔73Aに挿入されている状態で、後述する搬送位置と称す)。また、ガイド部75には貫通孔75Aが直径方向に貫通するように形成されている。また、係止軸74にも貫通孔75Aと略同一の貫通孔が直径方向に貫通するように形成されている。ガイド部75の貫通孔73Aと係止軸74の貫通孔には抜止ピンPN2を挿入可能である。抜止ピンPN2は頭部と差込部PN2Bで構成され、頭部に掛止部PN2Aを回動自在に取り付ける。回動軸72は回動支持部71に回動自在に支持される。回動支持部71はボルトによってバッテリー本体27に取り付けられる。係止軸74は後述するブラケット50のガイド部50Gに挿入可能である。なお、円筒部73と抜止ピンPN2とを合わせてロック機構と称す。
【0048】
図7〜9に示すように、シャーシ11,11の後端には、ブラケット(機体側連結部)50,50をボルトで固定する。ブラケット50の後端には貫通孔を形成し、円筒状のガイド部50Gを挿入して溶接などで固定する。シャーシ11,11の後部には当接部51を渡し掛けるようにしてボルトで固定する。当接部51は金属板を加工して形成し、その主要部は前進方向に向けて傾くように形成された平面で、この平面部分にバッテリー25をもたせ掛けて当接させる(なお、当接部51はこの形状に限定されるものではなく、バッテリー25の背面27Bを持たせかけることができる形状であればよく、複数の部材で構成されていてもよい)。当接部51の表面には不図示のゴム板(緩衝部)が貼り付けてあり、バッテリー25をもたせ掛けて当接させるときの衝撃を緩和するようになっている。当接部51の上には取付部52を備え、取付部52の両側には、一対のブラケット53,53を取り付ける。ブラケット53の上側には、コイルバネ(緩衝部)54をそれぞれ取り付ける。ブラケット53,53の間には、ブラケット55を介して取付ブラケット(機体側固定部)56を固設する。なお、緩衝部はコイルバネ54に限定されるものではなく、あらゆる弾性部材を適用しうる。
【0049】
取付ブラケット56は一対の金属板で構成され、それぞれの中央に貫通孔を形成し、そこに円筒状のガイド部56Gを挿入して溶接などで固定する。このガイド部56Gには係止ロッド57を挿入する。係止ロッド57は金属棒で形成され、その一端を平頭として抜け止めを施す。また、他端には、貫通孔を半径方向に形成する。この貫通孔には、固定ピンPN1を嵌めつける。固定ピンPN1の頭部には、引き抜く際に指などを引掛けるための円環を備える。なお、取付ブラケット56,56間の間隔は、バッテリー25に備える取付ブラケット(バッテリー側固定部)39,39間の間隔よりも広く形成され、取付ブラケット(バッテリー側固定部)39,39が取付ブラケット56,56間に配置されるように構成する。また、取付ブラケット39に形成された貫通孔39Hは、係止ロッド57が抜き差し自在となる程度の大きさに形成する。
【0050】
当接部51の下方には、横フレーム58をシャーシ11,11間に固定して配置し、横フレーム58には、一対のブラケット59,59を固設する。ブラケット59には、それぞれ、ローラ(当接促進部)60を回転自在に取り付ける。ローラ60はゴム製のタイヤ部とそれを内側から支持するホイール部とで構成される。ホイール部の中心には貫通孔が形成され、支持軸61が挿入される。ローラ60は支持軸61の周りに従動回転自在である。支持軸61の一端はブラケット59に固設され、他端は、受部62に固設される。受部62は、横フレーム58に固設される。ローラ60は、後述するように、バッテリー25を当接部51に持たせかける動作を容易にするためのものである。なお、当接促進部はローラ60に限定されるものではなく、同様の効果が得られるものであれば、どのような形状であってもよい。
【0051】
このように構成された電動ローンモア10では、バッテリー25を取りはずして単独で移動させて、充電することができる。充電し終えたバッテリー25を電動ローンモア10の本機に取り付ける方法について次に説明する。図10に示すように、バッテリー25の把持部30を掴みながらバッテリー25を押して、電動ローンモア10の本機に近づける。次に、図11に示すように、把持部30を搬送位置から取付位置へと回動する(図5、図6(a)〜(c)も参照のこと)。詳しくは、円筒部73に挿入してある抜止ピンPN2の掛止部PN2Aを回動させて差込部PN2Bから離すと、抜止ピンPN2のロックが解除され、抜止ピンPN2を円筒部73の貫通孔73Aから抜く。
【0052】
これによって、把持部30が回動軸72の周りに回動可能となり、把持部30を前側に回動させる。そして、回動軸72の貫通孔と円筒部73の貫通孔73Bとを合わせて、抜止ピンPN2の差込部PN2Bを差し込む。さらに、掛止部PN2Aを差込部PN2B近傍まで回動させて、抜止ピンPN2を円筒部73に対して抜けないようにする。このようにして、把持部30が、図11に示すような取付位置となる(図11において、一点鎖線は把持部30が搬送位置にある状態を示す)。
【0053】
そして、バッテリー25をさらに本機に向けて接近させる。次に、係止軸74に挿入してある抜止ピンPN2の掛止部PN2Aを回動させて差込部PN2Bから離し、抜止ピンPN2をガイド部75および係止軸74から抜く。さらに、係止軸74をブラケット76およびガイド部75から抜き出す。この状態で、本機側のブラケット50がバッテリー側のブラケット76の間に位置するようにバッテリー25を近づける。さらに、ガイド部75とガイド部50Gとを合わせ、係止軸74を両者に挿入する。そして、再び、ガイド部75および係止軸74に抜止ピンPN2を差し込んで、係止軸74の抜け止めをする。このようにして、バッテリー25が電動ローンモア10のシャーシ(機体)11に連結される。
【0054】
そして、図12(a)に示すように、把持部30を矢印方向(図中、反時計まわり)に回動させると、バッテリー25の前輪34が浮き上がるとともに、バッテリー本体27の背面27Bがローラ60に当接する。このとき、ローラ60のタイヤ部はゴム製であるので、当接によるバッテリー本体27への衝撃を和らげることができる。なお、符号Cは回動部29(すなわち、把持部30)の回動中心を示し、符号Gはバッテリー25の重心を示す。この状態では、バッテリー25の重心は、回動中心Cよりも後方に位置する。
【0055】
把持部30をさらに矢印の方向に回動させると、バッテリー本体27の背面27Bがローラ60に当接しながら動く。ローラ60は回転自在であるので、バッテリー本体27が動くのを容易にする。バッテリー25はローラ60に当接しながら係止軸(バッテリー25と機体の連結部)74を支点として回動する(図12(b))。この際、2つのローラ60,60が当接する位置に補強部40B,40Bを形成するので、ローラ60によって背面27Bが変形することを防止することができる。
【0056】
さらに、把持部30を矢印の方向に回動して(図13(a))、バッテリー本体27の背面27Bが当接部51に当接させることで、バッテリー25の電動ローンモア10の機体への持たせかけ動作を完了する(図13(b))。このとき、当接部51の表面に配置されたゴム板(緩衝部)とコイルバネ(緩衝部)54がバッテリー25の背面27Bを受け止めるので、背面27Bが当接部51に当接する際の衝撃を緩和することができる(緩衝部は備えなくてもよい。また、緩衝部として、ゴム板またはコイルバネ54のいずれか一方を配置するだけであってもよい)。
【0057】
なお、バッテリー25を機体に取り付ける作業を開始する前(または作業の途中で)に、機体後部に取り付けられた取付ブラケット(機体側固定部)56,56に挿入されている係止ロッド57を予め抜いておく。詳しくは、係止ロッド57の先端に直径方向に挿入された固定ピンPN1を抜いて、掛け止めを解除したのち、係止ロッド57を取付ブラケット56から抜く。そして、バッテリー本体27の背面27Bが当接部51に当接する際、取付ブラケット(バッテリー側固定部)39を取付ブラケット56の間に配置させ、貫通孔39Hとガイド部56Gとを合わせて、係止ロッド57を挿入する。挿入し終えたら、係止ロッド57の先端に固定ピンPN1を挿入して掛け止めをする。これによって、バッテリー25が機体に固定される。
【0058】
この状態では、バッテリー25の重心Gは回動中心Cを乗り越えて前方に位置するため、バッテリー25は安定する(図13(b)参照)。なお、バッテリー25側、機体側のそれぞれにカップラーを有するコードが備えられており、両者のカップラーを連結することでバッテリー25の電力を機体側に供給可能となる。
【0059】
また、バッテリー25が機体に取り付けられる過程において、図14(a)に示すように、後輪38が円筒部36の中心線を回動支点として矢印の方向に旋回し、後輪38の支持軸AXは前方に移動する。これは、バッテリー25が斜め前方に傾斜した状態で電動ローンモア10の後部に取り付けられるため、バッテリー25の後輪38が自重によって旋回するためである。後輪38が前方に向けて旋回することによって、電動ローンモア10の全長が距離Dだけ短くなる。これは、後輪38の回転軸(回転中心)が後輪ブラケット37の旋回の中心線(円筒部36の中心線)に対して偏移して設けられていることによる。したがって、後輪38が円筒部36の回りに旋回しない場合の電動ローンモアに比べて、電動ローンモア10の全長を短くすることができる。そしてこのとき、図14(b)に示すように、電動ローンモア10が後タイヤ13,13の回転中心を結ぶ線ALの中点TCを旋回の中心としてゼロターン(無走行旋回)するときの旋回円ZC内に、後輪38を含むバッテリー25が位置する。このため、後タイヤ13によるゼロターン時に、バッテリー25が旋回円ZCの外側に突出することがなく、バッテリー25が障害物にぶつかって破損したり故障したりすることを防止できる。
【0060】
なお、バッテリー25を電動ローンモア10に搭載した状態で、バッテリー25の後輪38がバッテリー本体27よりも後方に突出するように構成すると、電動ローンモア10が後進して障害物に出くわしたとき、後輪38が障害物に当接して、バッテリー本体27を障害物から保護することができる。
【0061】
なお、この発明の電動作業機は、この例の乗用電動ローンモアに限定されるものではない。したがって、乗用でなくてもよいし、ローンモアでなくてもよい。
【0062】
この発明は上述の例に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内であらゆる形態を取ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0063】
この発明の電動作業機は、電動ローンモアに限定されるものではなく、例えば、バケットや耕耘爪などあらゆる作業部を備える電動作業機に適用しうる。
【符号の説明】
【0064】
10 電動ローンモア(電動作業機)
13 後タイヤ(駆動輪)
15 モアモータ
16 走行モータ
25 バッテリー
26 カバー
26B 蓋部
28 給電口
29 回動部
30 把持部
34 前輪(バッテリーの車輪)
36 円筒部(後輪支持部)
37 後輪ブラケット
38 後輪(バッテリーの車輪)
39 取付ブラケット(バッテリー側固定部)
50 ブラケット(機体側連結部)
51 当接部
54 コイルバネ(緩衝部)
56 取付ブラケット(機体側固定部)
60 ローラ(当接促進部)
73 円筒部(ロック機構)
74 係止軸(バッテリー側連結部)
76 ブラケット
C バッテリーの回動中心
G バッテリーの重心
PN2 抜止ピン(ロック機構)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業部と、
該作業部を駆動する作業部モータと、
走行車輪と、
該走行車輪を回転させる走行モータと、
前記作業部モータと前記走行モータに電力を供給するバッテリーとを備え、
該バッテリーに移動を容易にするための車輪を取り付けるとともに、前記バッテリーを機体の後部に着脱自在に連結する電動作業機であって、
前記機体の後部に、前記バッテリーを連結するための機体側連結部を備える一方、
前記バッテリーに、前記機体側連結部に連結するバッテリー側連結部を備えることを特徴とする、電動作業機。
【請求項2】
前記作業部がモアブレードであり、
前記作業部モータがモアモータであり、
該モアモータによって前記モアブレードを回転させて草を刈ることを特徴とする、請求項1に記載の電動作業機。
【請求項3】
前記バッテリーの両側面にそれぞれ回動部を備え、
該回動部に把持部を取り付けるとともに、前記回動部の回動支点から偏心した位置に前記バッテリー側連結部を備え、
一方、前記機体の後部に前記バッテリーを持たせかけるための当接部を備え、
前記機体側連結部に前記バッテリー側連結部を回動可能に連結して、
前記把持部によって前記回動部を回動させることで、前記バッテリーを前記機体側連結部を支点として回動させ、前記当接部に当接させて持たせかけることを特徴とする、請求項1に記載の電動作業機。
【請求項4】
前記バッテリーの回動部が回動することをロックするロック機構を備えることを特徴とする、請求項3に記載の電動作業機。
【請求項5】
前記当接部に機体側固定部を備える一方、前記バッテリーにバッテリー側固定部を備え、
前記機体側固定部と前記バッテリー側固定部とを連結させて前記バッテリーを前記当接部に固定することを特徴とする、請求項3に記載の電動作業機。
【請求項6】
前記バッテリーを前記当接部に当接させる際の衝撃を緩和するための緩衝部を前記機体の後部に備えることを特徴とする、請求項3に記載の電動作業機。
【請求項7】
前記バッテリーを前記当接部に持たせかけることを容易にするための当接促進部を前記機体の後部に備えることを特徴とする、請求項3に記載の電動作業機。
【請求項8】
前記当接部が前進方向に傾いて設けられた電動作業機であって、
前記バッテリーに備える車輪が、
一対の前輪と一対の後輪とで構成され、
前記後輪を回転自在に支持する後輪ブラケットと、
該後輪ブラケットを旋回自在に支持する後輪支持部とを前記バッテリーに取り付け、
前記後輪の回転中心が前記後輪ブラケットの旋回中心線に対して偏移して設けられることを特徴とする、請求項3に記載の電動作業機。
【請求項9】
前記バッテリー上部にカバーを備え、
該カバーがバッテリーに対して開閉自在であり、
前記バッテリーを充電するための給電口を前記カバー内に備え、
該カバーを開くことで、前記給電口が露出することを特徴とする、請求項1に記載の電動作業機。
【請求項10】
前記バッテリーを搭載する際、前記バッテリーの重心が前記回動部の後方から前方に移動することを特徴とする、請求項3に記載の電動作業機。
【請求項11】
前記走行車輪が一対の後輪であり、
前記一対の後輪が前記機体の後部両外側に取り付けられ、
ゼロターンが可能な電動作業機であって、
前記バッテリーを搭載時、該バッテリーの後輪の回転中心が前記後輪ブラケットの旋回中心線に対して前方に位置し、
前記ゼロターン時の旋回円内に前記バッテリーの後輪が配置されることを特徴とする、請求項8に記載の電動作業機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−115(P2013−115A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−138219(P2011−138219)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】