説明

電動式ブラシ装置

【課題】毛髪を傷めることなく、頭皮を良好に洗浄或いはマッサージできるようにする。
【解決手段】可撓性を有する基板4とこの基板4の表面Sと交差するように基板4に設けられた複数の突起5〜7から成るブラシ部3を、駆動部としての電動式ブラシ装置本体の枠体に着脱自在に保持させると共に、前記電動式ブラシ装置本体内の往復駆動手段に接続し、この往復駆動手段によって前記基板4をその表面4Sと交差する方向に繰り返し撓ませ、前記各突起5〜7を互いに繰り返し開閉させることによって頭皮S等を洗浄又はマッサージする電動式ブラシ装置であって、前記第一突起5の先端部5Aにそれぞれ微小突部28を高さ方向に突出させて設けたことにより、前記微小突部28が頭皮Sに直接接するので、前記第一突起5と毛髪の摩擦を、即ち、毛髪の傷みを抑制し、頭皮の洗浄やマッサージを良好に行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動式ブラシ装置に関するものであり、特に、頭皮の洗浄やマッサージ等に使用することができる電動式ブラシ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の電動式ブラシ装置として、駆動部と、この駆動部によって動作する施療部(本願発明のブラシ部に相当する)とを有し、前記駆動部に、前記施療部の基板の周縁を前記駆動部に対する位置関係が固定された状態で着脱自在に保持する枠体を設けると共に、前記基板の中心に接続して該基板の面と交差する方向にこの基板を撓ませる往復駆動手段を設け、前記施療部が、可撓性を有する材質から成る前記基板と、この基板に突出して設けられた複数の突起とで構成されるマッサージ装置が知られている。そして、このマッサージ装置では、使用者は、駆動部を把持し、突起の先端部を頭皮に押し当てて手で保持し、前記往復駆動手段によって前記施療部の基板を撓ませることで、この基板の撓みに伴って、この基板に設けられた複数の前記突起を繰り返し倒したり起こしたりさせることで相互に開閉させ、これらの相互に開閉する突起によって、揉んだり擦ったり叩いたりするように、頭皮を複雑にマッサージすることができるものである。これは、図9及び図10に示すように、駆動部101により駆動される施療部102における基板103が下に撓んだ湾曲凸状態と上に撓んだ湾曲凹状態との間で変形を繰り返す際、複数種類の突起104,105,106,107が、前記基板103の撓みに伴って動くことで、頭皮Sに押し当てられた前記突起104,105,106,107によって頭皮Sを指先で行うようにマッサージすることができるというものである(例えば特許文献1,2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−229159号公報
【特許文献2】特開2008−206902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来技術は、頭皮Sに押し当てられた前記突起104,105,106,107によって頭皮Sを指先で行うようにマッサージするものであり、前記突起104,105,106,107の先端が先細であれば、図示しない毛髪を避けて頭皮Sに前記突起104,105,106,107を直接押し当てることができるものの、前記突起104,105,106,107の先端が比較的太くなると、これらの突起104,105,106,107が毛髪に接触して頭皮Sに直接押し当てられず、前記突起104,105,106,107が頭皮Sとの間に毛髪を挟んでしまい、この結果、前記突起104,105,106,107が毛髪上を滑って毛髪を傷めたり、マッサージ効果を低下させたりする虞がある。更に、このような装置を用いて頭皮Sを洗浄する場合、毛髪のみが洗浄され、頭皮が十分に洗浄されないという虞もあった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、頭皮に突起を押し当てて頭皮の洗浄或いはマッサージを行う電動式ブラシ装置において、毛髪を挟むことなく頭皮に突起を押し当て、頭皮を洗浄或いはマッサージできるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、駆動部と、この駆動部によって動作するブラシ部とを有し、このブラシ部が、可撓性を有する材質から成る基板と、この基板の表面に突出して設けられた複数の突起とで構成され、前記駆動部に、前記基板の周縁を保持する枠体と、前記基板に接続してこの基板の面と交差する方向にこの基板を撓ませる往復駆動手段を設けた電動式ブラシ装置において、前記各突起の先端部側に、それぞれ微小突部を高さ方向に突出させて設けたことを特徴とする電動式ブラシ装置である。
【0007】
請求項2の発明は、前記微小突部が、前記各突起の先端部にそれぞれ複数設けられると共に、これらの微小突部が、相互間に先端側及び側方が開放された間隙を介して設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動式ブラシ装置である。
【0008】
請求項3の発明は、前記微小突部が形成された当接片が、前記突起に対して着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電動式ブラシ装置である。
【0009】
請求項4の発明は、前記当接片の材質と前記突起の材質とを違えて形成したことを特徴とする請求項3記載の電動式ブラシ装置である。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、頭皮を洗浄或いはマッサージする際に、前記微小突部が前記頭皮上の毛髪の間に入り込むことで、前記微小突部が頭皮に直接接するので、前記突起と頭皮の間で毛髪を挟むことなく、頭皮の洗浄やマッサージを行うことができる。このため、毛髪の傷みを抑制し、頭皮の洗浄やマッサージを良好に行うことができる。
【0011】
また、相互間に先端側及び側方が開放された間隙を介すように、複数の前記微小突部を前記各突起の先端部にそれぞれ設けることで、前記突起を頭皮に当接させた際に、毛髪が前記間隙に入り込むことができるので、前記微小突部と頭皮を確実に接触させて、毛髪を傷めることなく、頭皮の洗浄やマッサージを良好に行うことができる。
【0012】
また、前記微小突部が形成された当接片を、前記突起に対して着脱自在に構成したことで、傷みやすい微小突部を有する当接片のみを交換することで、ブラシ部を長く使用することができる。
【0013】
更に、前記当接片の材質と前記突起の材質とを違えて形成したことで、前記突起の材質に影響されることなく、前記微小突部を、頭皮の洗浄やマッサージに最適な特性とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例1を示す電動式ブラシ装置の斜視図である。
【図2】同、断面図である。
【図3】同、ブラシ部の要部の拡大斜視図である。
【図4】同、ブラシ部の要部の拡大断面図である。
【図5】同、ブラシ部の要部の拡大底面図である。
【図6】本発明の実施例2を示す電動式ブラシ装置のブラシ部の斜視図である。
【図7】同、断面図である。
【図8】本発明の実施例3を示す電動式ブラシ装置のブラシ部の斜視図である。
【図9】従来例を示す湾曲凸状態の基板まわりの断面図である。
【図10】従来例を示す湾曲凹状態の基板まわりの断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
【実施例1】
【0016】
図1〜図5は実施例1を示している。なお、本例においては、図2の姿勢を基準として上下を規定する。1は本発明の電動式ブラシ装置である。この電動式ブラシ装置1は、駆動部としての電動式ブラシ装置本体2と、この電動式ブラシ装置本体2の下部側に着脱自在に保持されるブラシ部3とを有して構成されている。そして、このブラシ部3は、基板4と、この基板4の表面4Sと交差する方向である下方側に突出して一体に設けられた3種類の突起5,6,7とで構成されている。また、前記基板4は、平面視で楕円状であって、可撓性及び弾性を有するエラストマーによって形成されている。また、前記基板4は、自然状態において、外側に凸(即ち、湾曲凸状態)となっている。そして、前記基板4の縁4Aは、前記電動式ブラシ装置本体2の底面部2B側に設けられた枠体8に固定されている。なお、ここで言う「固定」とは、多少の動きを許容して接続される状態を含むものであり、本実施例では、前記基板4の縁4Aを前記電動式ブラシ装置本体2の枠体8に嵌合させることで、両者を全周に亘って着脱自在に接続している。
【0017】
前記電動式ブラシ装置本体2は、底面側が開口すると共に片手で把握可能な大きさを有するケース本体2Aと、このケース本体2Aの開口した底面側を閉塞する前記底面部2Bとを有して構成されている。この底面部2Bは、底板9と覆い体11とを有する。そして、前記底板9は、平面視で楕円状に形成されており、前記ケース本体2Aの底縁にその外周が固定されていると共に、前記底板9の中央部には上下方向に貫通する円形の窓孔10が形成されており、この窓孔10を覆って伸縮可能な前記覆い体11が設けられている。この覆い体11は、例えばゴム或いは合成ゴムやエラストマー等の可撓性を有する材質から成る蛇腹状の膜によって、前記窓孔10を水密に封ずるように設けられている。そして、前記電動式ブラシ装置本体2の内部には、前記基板4の中央部を上下方向に往復動させる往復駆動手段12が設けられている。この往復駆動手段12は、駆動源としてのモータ13と、このモータ13のモータ軸13Aに減速歯車機構14を介して接続されるクランク15と、このクランク15の偏心軸15Aと結合したヨーク16と、このヨーク16と一体に形成されたロッド16Aを備えている。このように、本実施例では、所謂スコッチ・ヨーク機構を採用したが、クランク機構を採用しても良い。なお、前記覆い体11のほぼ中央には、接続中継部材17が一体的に取り付けられている。この接続中継部材17は、その上面側と前記ロッド16Aの下端とで前記覆い体11を挟持して固定すると共に、その下面側にフック17Aが設けられており、このフック17Aに、前記基板4中央の上面に設けられたフック受け部4Bが着脱自在に接続されている。従って、前記接続中継部材17は、前記モータ13の回転運動が前記クランク15とヨーク16とで往復運動に変換されることで、上下方向に往復運動するようになっている。これにより、前記フック受け部4Bが設けられた位置が、前記基板4における最大振幅部となり、その振幅は、前記クランク15の中心軸から前記偏心軸15Aまでの偏心距離Fの2倍(2F)となる。また、前記フック受け部4B及び接続中継部材17を通って上下方向に仮想的な中心軸線Xが定義される。また、前記電動式ブラシ装置本体2の内部には、前記モータ13に電力を供給するための電池18が設けられていると共に、前記電動式ブラシ装置本体2の上面側表面には、前記モータ13を操作するためのスイッチ19が設けられている。
【0018】
前記ブラシ部3について詳述する。前記第一〜第三の突起5,6,7は、それぞれ先細で且つ先端が略半球状に丸められた円錐形状である。そして、これらの突起5,6,7は、前記基板4のほぼ中央を上下に通る仮想的な前記中心軸線Xを中心として、前記基板4の縁4Aに沿って定義される楕円状の仮想外側輪Oと、その内側に定義される楕円状の仮想中間輪Mと、その内側に定義される円状の仮想内側輪Iに沿ってそれぞれ設けられている。また、前記仮想内側輪I上には、前記第三突起7同士を接続するように、環状壁27が設けられている。更に、前記基板4には、前記電動式ブラシ装置本体2とブラシ部3とで囲まれる領域の内外を連通する小貫通孔状の第一連通部21及び第二連通部22が設けられる。前記第一連通部21は、前記仮想内側輪Iよりも外側に設けられている。一方、第二連通部22は、仮想内側輪Iの内側に設けられた中心軸線Xを中心とした円形の仮想中心輪Nに沿って間隔をおいて環状に配置されている。即ち、前記第二連通部22は、前記第三突起7と環状壁27とで囲まれた区域に形成されている。一方、前記第一連通部21は、前記第三突起7と環状壁27の外側の区域に形成されている。そして、前記環状壁27の基端から先端までの高さH4は、前記環状壁27によって接続される前記第三突起7の基端から先端までの高さH3より小さくなっている。また、前記第一,第二突起5,6の基端から先端までの高さをH1,H2としたとき、それぞれの値はH1>H2>H3>H4になっている。更に、前記第一,第二突起5,6の先端部5A,6Aにおける幅(直径)をW1,W2としたとき、それぞれの幅はW1>W2になっている。なお、実施例では、前記幅W1,W2を定義するための位置5P,6Pは、円錐面と半球状面との境界である。
【0019】
そして、前記第一突起5の先端部5Aには、複数(実施例では三つ)の微小突部28が高さ方向に突出して設けられる。これらの微小突部28は先細であって、相互に間隙29をおいて設けられている。なお、これらの微小突部28は、実施例では、ほぼ等間隔に設けられている。これらの微小突部28の基端部における幅(直径)W3は、前記幅W1より小さく(W1>W3)、また前記各微小突部28の基端から先端までの高さH5は、毛髪Tの直径D(個人差があるものの、一般的には0.05〜0.15mm程度)よりも高くなるように、0.15mm以上、望ましくは1mm以上に形成する(H5>0.15mm)。また、前記間隙29は、前記各微小突部28の高さ方向の他に、前記各微小突部28の前後又は及び左右となる側方に開口している。このため、前記間隙29には、先端側開口29A及び側方開口29Bが形成されることとなる。そして、前記間隙29の幅W4は、毛髪Tの直径Dよりも広くなるように、0.15mm以上、望ましくは1mm以上に形成する(W4>0.15mm)。
【0020】
また、前記電動式ブラシ装置本体2とブラシ部3とで囲まれる領域、即ち、前記底面部2Bと基板4の内面との間には、前記連通部21,22に連通して前記基板4の撓みに応動するシャンプーの収容体26が設けられる。この収容体26は、前記基板4の撓みに応動して圧縮及び復元を繰り返すことで、前記シャンプーを前記各連通部21,22から吸引したり吐出したりさせるようになっている。なお、前記収容体26は、実施例では弾性体である連続気泡型の発泡ポリウレタンや発泡ゴム等から成る合成スポンジ或いは海綿(天然スポンジ)等によって形成されており、図2に示すように、前記基板4が下に撓んだ湾曲凸状態のときに、前記収容体26はほぼ非圧縮状態或いはやや圧縮状態となって、前記底面部2Bと基板4の上面との間に介在している。即ち、前記基板4が下に撓んだ湾曲凸状態のときに、前記収容体26の上面26Aは前記底面部2Bに接するか或いは近接し、前記収容体26の下面26Bは前記基板4の上面に接するか或いは近接し、更に前記収容体26の外周26Cは前記枠体8に接するか或いは近接している。一方、前記収容体26における中心部、すなわち中心軸線Xに沿って貫通孔26Dが形成されている。この貫通孔26Dを通して、前記フック受け部4Bと前記フック17Aが接続できるように形成されている。
【0021】
次に、前記構成について、その作用を説明する。頭皮Sを洗浄したりマッサージしたりする場合、まず使用者は、予め前記収容体26に適量の水を含ませておく。なお、水は前記電動式ブラシ装置1を水に浸けることで、前記各連通部21,22を介して前記収容体26に吸収される。そして、前記基板4の表面4Sを上向きとし、前記第三突起7と環状壁27で囲まれた区域に適量のシャンプーを乗せる。この際、前記第三突起7と環状壁27で囲まれた区域に乗せられた前記シャンプーは、過剰に乗せない限り、前記第三突起7と環状壁7の外側の区域に流れ出すことはない。そして、少量のシャンプーは、前記第二連通部22から前記収容体26側に染み込む。
【0022】
次に、前記スイッチ19を操作すると、前記電池18から電力が給電されることで、前記モータ13が作動して前記モータ軸13Aが回転する。この回転に伴い、前記モータ軸13Aに前記減速歯車機構14を介して接続された前記クランク15が回転し、このクランク15及びこのクランク15の偏心軸15Aと結合した前記ヨーク16によって、前記モータ軸13Aの回転運動が往復運動に変換され、前記ヨーク16と一体に形成されたロッド16Aの下端に取り付けられた前記接続中継部材17が上下に往復動する。そして、前記基板4は、前記接続中継部材17に設けられた前記フック17Aに接続された前記フック受け部4B、即ち、前記基板4の中央が最大振幅箇所となるように、従来技術と同様に下に撓んだ湾曲凸状態と上に撓んだ湾曲凹状態との間で変形を繰り返し、その前記最大振幅個所における振幅は、前記クランク15の中心軸から偏心軸15Aまでの偏心距離Fの2倍(2F)となる。
【0023】
このように、前記基板4が下に撓んだ湾曲凸状態と上に撓んだ湾曲凹状態との間で変形を繰り返すことで、前記基板4と底面部2Bの間の空間が圧縮、復元を繰り返すことになり、この結果、前記収容体26は前記基板4の撓みに応動して圧縮、復元を繰り返す。そして、前記収容体26が圧縮状態から復元する際に、前記基板4と底面部2Bの間の空間が減圧状態となることで、前記第三突起7と環状壁27の内側区域に乗せられた前記シャンプーが前記第二連通部22から吸引されて前記空間内に流入し、前記収容体26に収容される。逆に、前記収容体26が圧縮される際に、この収容体26に収容された前記シャンプーは、前記第二連通部22より噴出されることとなる。なお、前記シャンプーは、前記第二連通部22を通して押し出される際に空気と混じり合うことで泡立つ。そして、このように前記収容体26の変形が繰り返されることで、前記シャンプーが徐々に前記収容体26の中央から外周側に広がってゆき、これによって、前記第一連通部21からも、泡立てられた前記シャンプーが押し出されることになる。このように、湾曲凸状態と湾曲凹状態との間で繰り返される前記基板4の変形に応動して前記収容体26が圧縮、復元を繰り返すことで、前記第三突起7及び環状壁27の内側区域に乗せられた前記シャンプーは、泡立てられて、前記ブラシ部3全体から外部に供給される。なお、前記シャンプーは、前記連通部21,22を通過する際に細かく泡立てられることになる。そして、前記シャンプーは、前記連通部21,22の孔の径が小さい程、細かく泡立てられることになる。
【0024】
このように、前記シャンプーが泡立てられた状態で、使用者は、前記電動式ブラシ装置本体2を把持し、前記突起5,6,7の先端部を前記頭皮Sに押し当てて手で保持する。これにより、主として前記第一突起5は、前記中心軸線Xを中心としてその内側方向に傾斜したり、或いはその後起立したりすることを繰り返すことで、前記頭皮Sを揉むようにしてマッサージを行うことができる。また、前記第二突起6は、前記第一突起5よりも短く、且つ基端部が前記第一突起5の基端部よりも太く、先端部6Aが前記第一突起5の先端部5Aよりも細いため、前記中心軸線Xを中心としてその内側方向に傾斜したり、或いはその後起立したりすることを繰り返すことで、前記頭皮Sに対して先端が擦るようにしてマッサージを行うことができる。また、前記第三突起7は、前記基板4の撓みによって、前記頭皮Sに対して当接と離間を繰り返すことで、前記頭皮Sを軽く叩くようにしてマッサージを行うことができる。このように、前記突起5,6,7を用いてマッサージを行うと同時に、細かく泡立てられた前記シャンプーを用いて、前記頭皮Sや毛髪Tが洗浄される。この際、使用者が掌を用いて泡立てた場合よりも細かく泡立てられた前記シャンプーを用いて洗髪やマッサージを行うことができるので、毛髪Tや頭皮Sを効果的に洗浄することができるばかりでなく、エラストマー等の摩擦係数の比較的大きな材質から構成される前記ブラシ部3との摩擦から毛髪Tを確実に保護することができる。
【0025】
そして、前記ブラシ部3の各突起5〜7を前記頭皮Sに押し当てると、前記第一突起5の先端部5Aと頭皮Sとの間に毛髪Tが挟み込まれて、前記先端部5Aが毛髪Tと擦れて毛髪Tを傷めたり、前記先端部5Aが頭皮Sと直接接触せず、頭皮Sを良好に洗浄或いはマッサージできなくなったりする虞がある。しかしながら、前述したように、複数の前記微小突部28が前記間隙29を隔てて前記第一突起5の先端部5Aに形成されているため、前記第一突起5の先端部5Aを頭皮Sに当接させると、頭皮Sに複数の前記微小突部28が直接当接し、これらの微小突部28間の前記間隙29に毛髪Tが入り込む。即ち、毛髪Tは、前記先端側開口29Aから前記間隙29に入り込み、一の前記側方開口29Bから他の前記側方開口29Bへ通り抜ける。この結果、前記微小突部28が頭皮Sに直接接するので、これらの微小突部28によって、毛髪Tを傷めることなく、頭皮Sの洗浄或いはマッサージを行うことができる。なお、本実施例では、前記第一突起5の先端部5Aと比べて前記第二突起6の先端部6Aが細いことで、この先端部6Aが頭皮Sに直接接しやすいので、前記先端部6Aに微小突部を形成していないが、前記第二突起6の先端部6Aにも微小突部を形成しても良い。
【0026】
以上のように、前記実施例では、可撓性を有する基板4とこの基板4の表面Sと交差するように基板4に設けられた複数の突起5〜7から成るブラシ部3を、駆動部としての電動式ブラシ装置本体2の枠体8に着脱自在に保持させると共に、前記電動式ブラシ装置本体2内の往復駆動手段12に接続し、この往復駆動手段12によって前記基板4をその表面4Sと交差する方向に繰り返し撓ませることで、前記各突起5〜7を互いに繰り返し開閉させることによって頭皮S等を洗浄又はマッサージする電動式ブラシ装置1であって、前記第一突起5の先端部5Aにそれぞれ微小突部28を高さ方向に突出させて設けたことにより、頭皮Sを洗浄或いはマッサージする際に、前記微小突部28が頭皮上Sの毛髪Tの間に入り込むことで、前記微小突部28が頭皮Sに直接接するので、前記第一突起5と頭皮Sの間で毛髪Tを挟むことなく、即ち、毛髪Tの傷みを抑制し、頭皮Sの洗浄やマッサージを良好に行うことができるものである。
【0027】
また、相互間に先端側開口29A及び側方開口29Bを有する間隙29を介すように、前記微小突部28を前記第一突起5の先端部5Aにそれぞれ三つずつ設けることで、前記第一突起5を頭皮Sに当接させた際に、毛髪Tが前記先端側開口29Aから前記間隙29に入り込み、一の前記側方開口29Bから他の前記側方開口29Bへ通り抜けることができるので、前記微小突部28と頭皮Sとを確実に接触させて、毛髪Tを傷めることなく、また毛髪Tに邪魔されずに、頭皮Sの洗浄やマッサージを良好に行うことができるものである。
【0028】
しかも、前記微小突部28の高さH5を毛髪Tの直径Dよりも高く、前記間隙29の幅W4を毛髪Tの直径Dよりも広く形成したことで、前記間隙29に毛髪Tが自由に入り込んだり、或いは抜け出したりすることができるので、頭皮Sを洗浄或いはマッサージする際に、毛髪Tを痛めたりするようなことを阻止することができる。
【0029】
更に、本実施例では、前記微小突部28の高さH5を毛髪Tの直径Dよりも十分高く、前記間隙29の幅W4を、毛髪Tの直径Dよりも十分広く形成したことで、毛髪Tを複数本跨いだ状態であっても、これらの毛髪Tを傷めることなく、頭皮Sを洗浄或いはマッサージすることができる。
【実施例2】
【0030】
図6及び図7は実施例2を示している。なお、実施例2において、電動式ブラシ装置本体2の構成は実施例1と同一であり、ブラシ部30のみが実施例1のブラシ部3と異なるので、図面においても前記ブラシ部30のみを記載し、前記電動式ブラシ装置本体2については記載を省略した。実施例2において、前記ブラシ部30は、基板31と、この基板31の表面31Sと交差する方向に突出して一体に設けられた第一突起32、第二突起33、第三突起34とで構成されている。また、前記基板31は、平面視で楕円状であって、可撓性及び弾性を有するエラストマーによって形成されている。そして、前記基板31の縁31Aは、電動式ブラシ装置本体2の枠体8に嵌合して着脱自在に固定されている。
【0031】
前記ブラシ部30について詳述する。前記第一突起32と第二突起33は、前記基板31のほぼ中央を上下に通るように定義される中心軸線Yを中心として、前記基板31の縁31Aに沿って楕円状に並べて設けられる。また、前記第三突起34は、前記第一及び第二突起32,33の内側に、前記中心軸線Yを中心に円形に並べて設けられている。
【0032】
相互に間隔をおいて設けられる前記第一突起32は、中心軸線Yを中心として相互に対向するように複数間隔をおいて設けられている。なお、本例において、前記第一突起32は、楕円弧状に四つ並んだ群を軸対称となるように二個所に設けることで、合計八つ設けられている。そして、前記第一突起32の頭皮Sへの当接面35は、その先端35A側が丸く形成される。一方、前記第一突起32の当接面35は、中間部から基端35Bにかけて幅W5がほぼ一定か、或いは前記基端35B側がやや細くなっている。そして、前記当接面35は、その基端35B側よりも先端35A側が前記中心軸線Yからの距離Lが長くなるように、前記基端35B側から先端35A側にかけて湾曲凸状に後退している。即ち、図7に示すように、前記当接面35は、前記基端35Bから先端35Aに向かうに従って、傾斜が小さくなっている。
【0033】
前記第二突起33は、楕円弧状に並んだ前記第一突起32群の端部同士の間に、前記基板31と一体に形成されるものである。実施例では、前記第二突起33は、前記基板31の長径方向両端部に、対向して一対設けられている。そして、前記第二突起33は、前記中心軸線Yに対向する凸曲面状の当接面36を有している。この当接面36は、前記第一突起32の当接面35と同様に、先端36A側が丸く形成されると共に、中間部から基端36Bにかけて幅W6がほぼ一定か、或いは前記基端36B側がやや細い形状となっている。なお、前記第二突起33の基端36Bから先端36Aまでの突出寸法は、前記第一突起32の基端35Bから先端35Aまでの突出寸法よりも小さい。また、前記第二突起33自体は、前記基板31の長径方向両端部に形成されていることから、前記基板31が撓んでも、前記第一突起32程は大きく動かない。
【0034】
更に、前記中心軸Yを中心として相互に間隔をおいて円形に並べて設けられた複数の前記第三突起34は、先端側がやや細く且つ先端を丸くした円柱状であって、基端から先端までの突出寸法は、前記第一突起32の突出寸法及び前記第二突起33の突出寸法よりも小さい。
【0035】
そして、前記第一突起32の当接面35の先端35A側には、取付凹部37が形成されており、この取付凹部37に、当接片38が着脱自在に取り付けられている。この当接片38は、基部39と、この基部39と一体に形成された複数の微小突部40とで構成されている。なお、本実施例では、前記微小突部40は、縦に三つずつ、横方向に二列、前記基部39に設けられている。そして、前記各微小突部40間には、間隙41が形成されている。なお、前記各微小突部40の基端から先端までの高さは、毛髪Tの直径Dよりも高くなるように、0.15mm以上、望ましくは1mm以上に形成する。また、前記間隙41は、前記各微小突部40の高さ方向の他に、前記各微小突部40の前後又は及び左右となる側方に開口している。このため、前記間隙41には、先端側開口41A及び側方開口41Bが形成されることとなる。そして、前記間隙41の幅W7は、毛髪Tの直径Dよりも広くなるように、0.15mm以上、望ましくは1mm以上に形成する(W7>0.15mm)。なお、前記当接片38は、前記基板31及び各突起32〜34を構成するエラストマーよりも硬い材質によって形成されている。また、前記第二突起33の当接面36の先端36A側にも、取付凹部42が形成されており、この取付凹部42に前記当接片38が着脱自在に取り付けられている。
【0036】
本実施例では、実施例1と同様に、前記ブラシ部30の各突起32〜34を前記頭皮Sに押し当てると、前記第一突起32の当接面35と頭皮Sとの間、或いは前記第二突起33の当接面36と頭皮Sとの間に毛髪Tが挟み込まれて、前記当接面35,36が毛髪Tと擦れて毛髪Tを傷めたり、前記当接面35,36が頭皮Sと直接接触せず、頭皮Sを良好に洗浄或いはマッサージできなくなったりする虞がある。しかしながら、前述したように、前記基部39に複数の前記微小突部40が前記間隙41を隔てて形成されることで前記当接片38が構成されており、この当接片38が、前記第一突起32の取付凹部37や前記第二突起33の取付凹部42に取り付けられているため、前記第一突起32の当接面35や前記第二突起33の当接面36を頭皮Sに当接させると、頭皮Sに複数の前記微小突部40が直接当接し、これらの微小突部40間の前記間隙41に毛髪Tが入り込む。即ち、毛髪Tは、前記先端側開口41Aから前記間隙41に入り込み、一の前記側方開口41Bから他の前記側方開口41Bへ通り抜ける。この結果、前記微小突部40が頭皮Sに直接接するので、これらの微小突部40によって、毛髪Tを傷めることなく、頭皮Sの洗浄或いはマッサージを行うことができる。
【0037】
なお、前記微小突部40は、各突起32〜34よりも細く形成されているので、前記当接片38が前記基板31及び各突起32〜34を構成するエラストマーよりも硬い材質によって形成されていたとしても、各突起32〜34に比べて傷みやすい。しかしながら、前記当接片38が、前記第一突起32及び第二突起33に対して着脱自在とされていることで、傷みやすい前記微小突部40を有する前記当接片38のみを交換することで、前記ブラシ部30を長く使用することができる。
【0038】
更に、前記当接片38の材質を前記各突起32〜34の材質よりも硬くしたことで、前記微小突部40を細く形成したとしても、頭皮Sを洗浄する場合、頭皮Sを良好に擦って十分な洗浄を行うことができるばかりでなく、頭皮Sをマッサージする場合、頭皮Sに十分な刺激を与えることができる。即ち、比較的柔軟な前記各突起32〜34の材質の特性に影響されることなく、前記微小突部40の特性を、頭皮Sの洗浄やマッサージに最適なものとすることができる。逆に、前記微小突部40の材質の特性に影響されることなく、前記各突起32〜34の特性を、頭皮Sの洗浄やマッサージに最適なものとすることができるとも言うことができる。
【実施例3】
【0039】
図8は実施例3を示している。なお、実施例3において、電動式ブラシ装置本体2の構成は実施例1と同一であり、ブラシ部50のみが実施例1のブラシ部3と異なるので、図面においても前記ブラシ部50のみを記載し、前記電動式ブラシ装置本体2については記載を省略した。実施例3において、前記ブラシ部50は、基板51と、この基板51の表面51Sと交差する方向に突出して一体に設けられた3種類の突起52,53,54とで構成されている。また、前記基板51は、平面視で楕円状であって、可撓性及び弾性を有するエラストマーによって形成されている。また、前記基板51は、自然状態において、外側に凸(即ち、湾曲凸状態)となっている。そして、前記基板51の縁51Aは、電動式ブラシ装置本体2の枠体8に嵌合して着脱自在に固定されている。
【0040】
前記ブラシ部50について詳述する。前記第一突起52は、前記基板51のほぼ中央を上下に通るように定義される中心軸線Zを中心として、前記基板51の縁51Aに沿って楕円状に並べて設けられる。同様に、前記第二突起53は、前記中心軸線Zを中心として、前記第一突起52の内側に楕円状に並べて設けられる。更に、前記第三突起54は、前記第二突起53の内側に、前記中心軸線Zを中心に円形に並べて設けられている。また、前記第三突起54同士を接続するように、環状壁55が設けられている。更に、前記基板51には、前記電動式ブラシ装置本体2とブラシ部50とで囲まれる領域の内外を連通する小貫通孔状の第一連通部56及び第二連通部57が設けられる。前記第二連通部57は、前記第三突起54と環状壁55とで囲まれた区域に形成されている。一方、前記第一連通部56は、前記第三突起54と環状壁55の外側の区域に形成されている。そして、前記環状壁55の基端から先端までの突出寸法は、前記環状壁55によって接続される前記第三突起54の基端から先端までの高さより小さくなっている。また、前記第二突起53の基端から先端までの突出寸法は、前記第一突起52の基端から先端までの突出寸法よりも小さく、前記第三突起54の基端から先端までの突出寸法よりも大きい。
【0041】
そして、前記各突起52〜54の先端部52A〜54Aには、これらの先端側から十字状の切り込み溝を形成することで、微小突部58〜60が高さ方向にそれぞれ四つずつ突出して設けられる。これらの微小突部58〜60は、相互に間隙61〜63をおいて設けられている。なお、これらの微小突部58〜60は、実施例では、ほぼ等間隔に設けられている。そして、前記各微小突部58〜60の基端から先端までの高さは、毛髪Tの直径Dよりも高くなるように、0.15mm以上、望ましくは1mm以上に形成する。また、前記各間隙61〜63の幅は、毛髪Tの直径Dよりも広くなるように、0.15mm以上、望ましくは1mm以上に形成する。また、前記間隙61〜63は、前記各微小突部58〜60の高さ方向の他に、前記各微小突部58〜60の前後又は及び左右となる側方に開口している。このため、前記間隙61〜63には、先端側開口61A〜63A及び側方開口61B〜63Bが形成されることとなる。
【0042】
更に、前記各突起52〜54の先端部52A〜54A側の周面には、複数の微小突部64〜66が間隔を空けて周方向にそれぞれ複数形成されている。そして、これらの微小突部64〜66の基端から先端までの高さは、毛髪Tの直径Dよりも高くなるように、0.15mm以上、望ましくは1mm以上に形成する。また、前記各微小突部64〜66同士の間隔は、毛髪Tの直径Dよりも広くなるように、0.15mm以上、望ましくは1mm以上に形成する。
【0043】
本実施例では、実施例1及び2と同様に、前記ブラシ部50の各突起52〜54を前記頭皮Sに押し当てると、前記各突起52〜54の先端部52A〜54Aと頭皮Sとの間に毛髪Tが挟み込まれて、前記各先端部52A〜54Aが毛髪Tと擦れて毛髪Tを傷めたり、前記各先端部52A〜54Aが頭皮Sと直接接触せず、頭皮Sを良好に洗浄或いはマッサージできなくなったりする虞がある。しかしながら、前述したように、前記各突起52〜54の先端部52A〜54Aに十字状の切り込み溝を形成することで、前記間隙61〜63を隔てて、前記各突起52〜54に複数の前記微小突部58〜60が形成されていることで、前記各突起52〜54の先端部52A〜54Aを頭皮Sに当接させると、頭皮Sに複数の前記微小突部58〜60が直接当接し、これらの微小突部58〜60間の前記間隙61〜63に毛髪Tが入り込む。即ち、毛髪Tは、前記先端側開口61A〜63Aから前記間隙61〜63に入り込み、一の前記側方開口61B〜63Bから他の前記側方開口61B〜63Bへ通り抜ける。この結果、前記微小突部58〜60が頭皮Sに直接接するので、これらの微小突部58〜60によって、毛髪Tを傷めることなく、頭皮Sの洗浄或いはマッサージを行うことができる。
【0044】
更に、前記各突起52〜54の先端部52A〜54A側の周面に、複数の微小突部64〜66が間隔を空けて周方向にそれぞれ複数形成されていることで、前記ブラシ部50が頭皮Sに押しつけられることで前記各突起52〜54が撓んだとしても、前記各微小突部64〜66が頭皮Sに直接当接する。この結果、これらの微小突部64〜66によって、毛髪Tを傷めることなく、頭皮Sの洗浄或いはマッサージを行うことができる。
【0045】
なお、本実施例は、実施例1及び2のように、前記微小突部58〜60を前記各突起52〜54の先端部52A〜54Aに付加して設けるのではなく、前記各突起52〜54の先端部52A〜54Aに十字状の切り込み溝を形成することで、相対的に、前記各突起52〜54の先端部52A〜54Aに前記間隙61〜63を介して前記微小突部58〜60を設けることで、実施例1及び2と同様に、前記各微小突部58〜60によって、毛髪Tを傷めることなく、頭皮Sの洗浄或いはマッサージを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
以上のように本発明に係る電動式ブラシ装置は、以上の実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上記各実施例の構造において、間隙の幅と微小突部の高さの条件を満たすことができるのであれば、前記微小突部の数は任意である。また、実施例3において、溝の形状は十字状以外、例えばY字状や*字状であっても良い。
【符号の説明】
【0047】
1 電動式ブラシ装置
2 電動式ブラシ装置本体(駆動部)
3,30,50 ブラシ部
4,31,51 基板
4S,31S,51S 表面
5,32,52 第一突起(突起)
5A,52A 先端部
6,33,53 第二突起(突起)
6A,53A 先端部
7,34,54 第三突起(突起)
54A 先端部
8 枠体
12 往復駆動手段
28,40,58,59,60 微小突部
29,41,61,62,63 間隙
29A,40A,58A,59A,60A 先端側開口
29B,40B,58B,59B,60B 側方開口
38 当接片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動部と、この駆動部によって動作するブラシ部とを有し、このブラシ部が、可撓性を有する材質から成る基板と、この基板の表面に突出して設けられた複数の突起とで構成され、前記駆動部に、前記基板の周縁を保持する枠体と、前記基板に接続してこの基板の面と交差する方向にこの基板を撓ませる往復駆動手段を設けた電動式ブラシ装置において、
前記各突起の先端部側に、それぞれ微小突部を高さ方向に突出させて設けたことを特徴とする電動式ブラシ装置である。
【請求項2】
前記微小突部が、前記各突起の先端部にそれぞれ複数設けられると共に、これらの微小突部が、相互間に先端側及び側方が開放された間隙を介して設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動式ブラシ装置。
【請求項3】
前記微小突部が形成された当接片が、前記突起に対して着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電動式ブラシ装置。
【請求項4】
前記当接片の材質と前記突起の材質とを違えて形成したことを特徴とする請求項3記載の電動式ブラシ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−167047(P2010−167047A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−11365(P2009−11365)
【出願日】平成21年1月21日(2009.1.21)
【出願人】(000109325)ツインバード工業株式会社 (176)
【Fターム(参考)】