説明

電動式両下がりカバーの開閉装置

【課題】広い幅の両下がりカバーを、開放空間に支持幹のような障害物を存在せしめず、搬出搬入などの作業をし易くするとともに、両下がりカバーを回動可能に支持枠に設けて、原動機で所定角度に回動し自動制御する。
【解決手段】両下がりカバーの両下端縁部に断面外形が円形の丸縁5を設け、かつ該カバーの左右両側に所定幅の水切片を下方に向けて設けて丸縁端面と接合せしめるとともに、該両下がりカバーの支持枠2が、該丸縁の外面とカバーの回動線より内方に形成した水切接片を該丸縁に所定部を密接的に両下端部に設けて成り、かつ該前後の丸縁の一方に支持枠の下端部のいずれか一方を所定角回動可能に軸着せしめて成る両下がりカバーの回動式装置の該軸に原動機26を連結せしめて所定角回動可能に制御して成る電動式両下がりカバーの開閉装置1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は屋根の頂上部に設ける電動式の開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、屋根の頂上部の開閉装置においては、内部からの操作での開閉は密閉が困難で雨漏りし易くほとんど実用化されていない。例えば、広い幅の回動式開閉装置は一本の支持幹では開閉の中心線上に支点を設定しないとバランスが悪く、支点のために中央の支持幹が開放空間から物体を出し入れするのに障害となる。2本の支持幹で支持させればバランスがよいが、両側同時の支持幹の手動操作は面倒であるし原動機による操作式では設備経費がおおきく、維持補修が面倒で一般への適用はむつかしい。狭い枠の天窓のカバーには所定の支持枠にはまり、引き違いさせたり、又は支持枠を挟んで滑らせてカバーの開閉面積を変化させるタイプや突出させる方式などがあるが、頂上部の雨仕舞の完全な閉塞装置は困難とされ、内側からの操作で開閉可能の装置は実用化されていない。
【0003】
【特許文献1】特許第3583754
【特許文献2】特許第4745785
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の解決すべき第1の課題は広い幅の両下がりカバーの1箇所の制御で開閉可能な自動操作機構の提供、第2は開放空間に支持幹のような障害物を存在せしめず、搬出搬入などの作業をし易くするする構成の提供、第3課題は両下がりカバーを回動可能に支持枠に設けて自動化する構成の提供、第4の課題は回動式開閉装置を並列に配設し雨仕舞を完全にする構成を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は請求項1においては支持枠の丸縁に軸着せしめた回動カバーを原動機で回動制御なさしめて成る電動式両下がりカバーの開閉装置であり、請求項2は両下がりカバーの両下端縁部に断面外形が円形の丸縁を設け、かつ該カバーの左右両側に所定幅の水切片を下方に向けて設けて丸縁端面と接合せしめるとともに、該両下がりカバーの支持枠が該丸縁の外面とカバーの回動線より内方に形成した水切接片を該丸縁に所定部を密接的に両下端部に設けて成り、かつ該前後の丸縁の一方に支持枠のいずれか一方を所定角回動可能に軸着せしめて成る両下がりカバーの回動式装置の該軸に原動機を連結せしめて所定角回動可能に制御して成る電動式両下がりカバーの開閉装置であり、請求項3は丸縁の一方に軸着せしめた回動カバーの他方の枠部材が密閉可能な形状である請求項2に記載の電動式両下がりカバーの開閉装置。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、支持枠の水切接片とその内壁とが両下がりカバーの内側に嵌まってしまうので、屋根の頂上部も開閉装置の支持枠を屋根の頂上部に設ければ、原動機により自動開閉で雨仕舞も完全で幅全長の開きにより物体の出し入れが容易になる。開きが大きくなっただけ空調の機能を大きくするので自動換気設備として建物の省エネに効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は従来、雨洩りの懸念から利用されなかった屋根上の換気に自然換気設備として健康増進と省エネのために、新しい構造を提案するもので、耐候性の金属、例えばステンレス鋼・耐蝕アルミなどの素材を利用するのが好ましく、又丸縁は回動せしめる範囲において支持枠と密接せしめる弾力素材を用いるべきである。
【実施例1】
【0008】
本発明は電動式開閉装置であるから、支持枠との接触部分を潤滑素材で構成して保守整備費をカットできることが大切である。
本発明による両下がりカバーの回動式開閉装置の両下端縁部は外形断面円形の丸縁5を設け、該丸縁には軸10が設けてあり原動機26に連結され所定角に回動制御され、かつ該カバー3の左右両側に所定幅の水切片6を下方に向けて丸縁5の端面と接合せしめるとともに、該両下がりカバー3の断面ミゾ形の支持枠2の左右が少なくとも水平水準より内上方向きに連続させた水切片6を該丸縁5に密接回動可能に両下端部に設けて支持枠内を防水せしめるとともに該水切片接合部をミゾ底の上面にあわせて一体化して防水して成り、かつ前記丸縁に原動機26を連結して成る電動式の両下がりカバーの回動開閉装置。
【産業上の利用可能性】
【0009】
一般の家屋・工場・倉庫などで両下がりカバーの自動開閉装置を高い屋根上に設定すれば健康的な自然換気を効率よく実施できる。リモコンによる制御で空調の稼働を抑制して省エネと現場作業員の健康を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
各図はいずれも本発明による縮小概略図で、
【図1】 両下がりカバーの電動式開閉装置を設けた建物の1例、
【図2】 両下がりカバーの電動式開閉装置を設けた屋根の側面の垂直断面図
【図3】 両下がり電動開閉装置が約30度上に開いた側面図、
【図4】 図2中の断面AーA’、矢印は視線の方向。
【符号の説明】
【0011】
1、電動式両下がりカバーの開閉装置、
2、支持枠
3、両下がりカバー枠
4、支持枠の立上接片
5、丸縁
6、丸縁の軸受
7、支持枠の軸受
10、軸
26 原動機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持枠の丸縁に軸着せしめた両下がりの回動カバーを原動機で所定角度に回動制御可能として成る電動式両下がりカバーの開閉装置。
【請求項2】
両下がりカバーの両下端縁部に断面外形が円形の丸縁を設け、かつ該カバーの左右両側に所定幅の水切片を下方に向けて設けて丸縁端面と接合せしめるとともに、該両下がりカバーの支持枠が、該丸縁の外面とカバーの回動線より内方に形成した水切接片を該丸縁に所定部を密接的に両下端部に設けて成り、かつ該前後の丸縁の一方に支持枠の下端部のいずれか一方を所定角回動可能に軸着せしめて成る両下がりカバーの回動式装置の該軸に原動機を連結せしめて所定角回動可能に制御して成る電動式両下がりカバーの開閉装置。
【請求項3】
丸縁の一方に軸着せしめた回動カバーの他方の枠部材が密閉可能な形状である請求項2に記載の電動式両下がりカバーの開閉装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−47432(P2013−47432A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−199958(P2011−199958)
【出願日】平成23年8月29日(2011.8.29)
【出願人】(591161162)
【Fターム(参考)】