説明

電子コンテンツ表示装置、サーバ装置

【課題】読者が興をそがれることなく電子コンテンツと電子コンテンツに付加されたコメントを読むことができる電子コンテンツ表示装置及びサーバ装置等を提供する。
【解決手段】電子コンテンツ表示装置は、入力済みコメントと入力済みコメントの表示位置とコメント表示条件とを受信する。また、電子コンテンツにコメントを入力する入力手段を有し、前記コメントと前記コメントの入力位置とコメント表示条件、更に、コメント入力者の属性情報も送信する。サーバは、入力されたコメントを格納し、前記コメントと、前記コメントの入力位置と、前記コメント表示条件と、を他の電子コンテンツ表示装置へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に小説や詩集などが電子化された電子書籍や、動画、静止画、写真集、新聞、絵画などが画像化された電子鑑賞物、電子観賞物、電子閲覧物などの電子コンテンツを表示し、複数の読者がコメントを貼り付けることが可能な電子コンテンツ表示装置と、電子コンテンツ表示装置上で読者が貼り付けたコメントを共有し、電子コンテンツと共に提供するサーバと、電子コンテンツ表示装置およびサーバから成るシステムと、電子コンテンツ表示装置におけるコメントの入力およびコメントの表示に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話や携帯情報端末、パーソナルコンピュータなどによって閲覧可能な電子書籍や動画などの電子コンテンツが提案され、読者は携帯電話の無線接続やインターネット接続などのネットワークに接続して、出版社やコンテンツプロバイダが提供している小説やアニメーション動画などを閲覧したり、自分の表示装置にダウンロードして閲覧することができる。
近年では、電子コンテンツを表示する専用端末やソフトウエアも普及してきており、電子コンテンツの気になる部分にコメントを書いたり、お気に入りのページに付箋を貼ったりすることも可能になっている。
【0003】
このような電子コンテンツに関する先行技術文献として特許文献1がある。特許文献1は、他の読者が電子コンテンツに入力したコメントを電子メールで受信し、受信したコメントを電子コンテンツ上に表示するタイミングに工夫があるコンテンツ表示装置およびコンテンツ表示方法の特許文献である。
図15(a)に特許文献1を説明する。図15(a)は特許文献1を説明するシーケンス図である。図15(a)の「表紙」は、小説などの電子コンテンツの先頭部を示し、「終わり」は電子コンテンツの最後を示す。(X)、(Y)、(Z)は、コンテンツ上の位置を示している。ユーザAが位置(X)へコメント(XX)を入力し、ユーザBがこのコメント(XX)とコメント(XX)の位置(X)をメールで受信する。ユーザBがコンテンツを読み進むと、ユーザBが使用しているコンテンツ表示装置のコメント判定部が、ユーザBがコメント入力位置(X)の閲覧を完全に終了したかどうかを判定し、終了したと判定したらコメント(XX)を表示するものである。このように特許文献1は、他者がコメントを入力した位置を読者が読み終えるまでコメントを隠すことによって、本文を読む前にコメントを読んでしまって興をそがれることをなくすものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-20961公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1によるコメントの表示タイミングでは、読者が興をそがれることを回避できないことがあるという課題がある。例えば図15(b)に示すように、ユーザAが位置(Z)まで読み進んだ段階で位置(X)にコメント(XX)を入力した場合、ユーザBは位置(X)まで読み終えた段階で、位置(Z)まで読み進んだユーザAのコメントを読んでしまい、まだ読んでいない物語の展開や登場人物の人間関係の進展などについてコメントされてしまって興をそがれてしまう。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、読者が興をそがれることなく電子コンテンツと電子コンテンツに付加されたコメントを読むことができる電子コンテンツ表示装置やサーバ装置などを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電子コンテンツ表示装置は、通信ネットワークに接続され、電子コンテンツに入力されたコメントを表示する電子コンテンツ表示装置であり、入力済みコメントと入力済みコメントの表示位置とコメント表示条件とを受信する手段を有することを特徴としている。
【0008】
本発明の電子コンテンツ表示装置は、通信ネットワークに接続され、電子コンテンツにコメントを入力する入力手段を有する電子コンテンツ表示装置であり、前記コメントと前記コメントの入力位置とコメント表示条件とを送信する手段を有することを特徴としている。
【0009】
本発明の電子コンテンツ表示装置は、通信ネットワークに接続され、電子コンテンツにコメントを入力する入力手段を有する電子コンテンツ表示装置であり、前記コメントと前記コメントの入力位置とコメント入力者の属性情報とを送信することを特徴としている。
【0010】
本発明のサーバは、電子コンテンツ表示装置と通信可能なサーバであり、前記電子コンテンツ表示装置によって入力されたコメントと、前記コメントの入力位置と、前記コメントを表示するためのコメント表示条件と、を格納する格納手段と、前記コメントと、前記コメントの入力位置と、前記コメント表示条件と、を他の電子コンテンツ表示装置へ送信する送信手段とを備えることを特徴としている。
【0011】
本発明のサーバは、電子コンテンツ表示装置と通信可能なサーバであって、前記電子コンテンツ表示装置によって入力されたコメントと、前記コメントの入力位置と、前記コメントを表示するためのコメント表示条件と、を格納する格納手段と、前記コメント表示条件に基づき、前記コメントと、前記コメントの入力位置と、を他の電子コンテンツ表示装置へ送信する送信手段とを備えることを特徴としている。
【0012】
本発明の電子コンテンツ表示装置の前記コメント表示条件は、読了位置、既読位置、閲覧済み位置、視聴終了位置またはコメント入力者の属性情報であることも特徴している。また、本発明の電子コンテンツ表示装置の前記コメント入力者の属性情報は、ユーザIDまたは性別または年齢または職業または趣向であることも特徴としている。また、本発明の電子コンテンツ表示装置の前記コメントは、コメントの入力位置に基づいて表示されるコメントと、電子コンテンツ全般に関するコメントであることも特徴としている。また、本発明の電子コンテンツ表示装置の前記コメントの入力位置に基づいて表示されるコメントと、前記電子コンテンツ全般に関するコメントは、異なる表示領域に表示されることも特徴としている。また本発明の電子コンテンツ表示装置の前記電子コンテンツは複数の登場人物に対するコメントを備え、登場人物ごとにコメントを選択表示することも特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の電子コンテンツ表示装置は、入力したコメントを他の人が読むときに表示する適切な条件を設定できるので、コメントを読む人が興をそがれることがなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態1における電子コンテンツ表示装置の略構成図。
【図2】本発明の実施形態1における電子コンテンツ表示装置システムの概略図。
【図3】本発明の実施形態1における電子コンテンツ表示装置の略外観図。
【図4】本発明の実施形態1における電子コンテンツ表示装置のシーケンス図。
【図5】本発明の実施形態1における電子コンテンツ表示装置の表示例。
【図6】本発明の実施形態1におけるサーバの略構成図。
【図7】本発明の実施形態2における電子コンテンツ表示装置の表示例。
【図8】本発明の実施形態3における電子コンテンツ表示装置の略外観図。
【図9】本発明の実施形態3における電子コンテンツ表示装置の略構成図。
【図10】本発明の実施形態4における電子コンテンツ表示装置の概外観図。
【図11】本発明の実施形態4における電子コンテンツ表示装置の概構成図。
【図12】本発明の実施形態5における電子コンテンツ表示装置の概外観図。
【図13】本発明の実施形態6における電子コンテンツ表示装置のシーケンス図。
【図14】本発明の実施形態6における電子コンテンツ表示装置の概外観図。
【図15】従来技術を説明する説明図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願において電子コンテンツは、小説や教科書、詩集などが電子化された電子書籍と、動画、静止画、写真集、新聞、絵画などが電子化された書籍に限定されない電子観賞物、電子鑑賞物、電子閲覧物などの電子データと、これら電子書籍および電子データに音声が追加された電子視聴データ等を含んだ電子データ全般を意味する。また、これら電子コンテンツを見たり、読んだり、電子コンテンツへコメントを入力するための装置を電子コンテンツ表示装置とする。なお、本発明の電子コンテンツ表示装置は、より具体的には小型情報端末やブックリーダー、パーソナルコンピュータ、テレビ、携帯電話、電子書籍端末などを示している。また、本実施形態の電子コンテンツ表示装置が表示する電子書籍コンテンツのデータ形式は、テキストファイル形式、PDF(Portable Document Format)形式などの電子上の文書に関するファイルフォーマットに限定されず、GIF(Graphics Interchange Format)形式のような画像ファイルフォーマット、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式のような静止画像フォーマットなど様々なものがある。
【0016】
以下に電子コンテンツ表示装置の実施形態を以下に示す。
【0017】
[実施形態1]
実施形態1を図1から6を参照して説明する。図1は、実施形態1における電子コンテンツ表示装置100の略構成図であり、図2は図1の電子コンテンツ表示装置100がネットワーク上で使用される様子を示した電子コンテンツ表示装置システムの概要図である。サーバ101には小説やマンガなどの電子コンテンツと、各コンテンツに対して読者が入力したコメントが格納されている。ユーザAやユーザB、ユーザCは、このサーバ101から電子コンテンツ表示装置100へ電子コンテンツと読者が入力したコメントおよびコメントに関連する情報をダウンロードする。このとき電子コンテンツ表示装置100の制御部300が、アンテナ部307と通信部306を介して電子コンテンツとコメントおよびコメント関連情報を受信し、電子コンテンツは記憶部303のコンテンツ格納部304へ、コメントおよびコメント関連情報はコメント関連情報格納部305へそれぞれ保存する。各ユーザは電子コンテンツと他の人の入力したコメントを表示部200へ表示して読むことができ、操作部201を使用して自分のコメントを書き込むこともできる。書き込んだコメントは制御部300が操作部201からコメント関連情報格納部305へ保存する。また、制御部300は、ユーザが入力したコメントおよびコメント関連情報をコメント関連情報格納部305から取得し、通信部306を介してアンテナ部307からサーバ101へ送信する。サーバ101は各ユーザから受信したコメントを管理する。これによってコメントは共有化され、各ユーザが随時ダウンロードすることで更新されたコメントを読むことが可能である。
【0018】
なお、本発明は電子コンテンツ表示装置に限らず、ノートパソコンやデスクトップパソコンや携帯電話でも実施可能である。また、電子コンテンツやコメントおよびコメントに関連する情報等の全てまたは一部のやりとりは、無線通信回線を使用した送受信だけでなく、イーサーネット(登録商標)接続などによるLAN接続による送受信やUSB(Universal Serial Bus)(登録商標)メモリやSDメモリカードなどの記憶媒体によるデータ転送によっても実行可能である。
【0019】
図1におけるコメント表示条件設定部301は、自分が入力したコメントを他者が読むときに表示する条件を設定する。コメント表示条件検出部302は、他者が入力したコメントを自分が読むときに表示する条件を検出する。例えば、図2でユーザAが電子コンテンツ表示装置100を使用してコメント入力し、入力したコメントをユーザBがサーバ101からダウンロードして読む場合を考える。ユーザAがコメントを入力するときにコメント表示条件設定部301へ、ユーザBがユーザAのコメントを読むことができるようになる条件を設定する。また、このときユーザBの使用する電子コンテンツ表示装置100のコメント表示条件検出部302は、ユーザAがコメント表示条件設定部301へ設定した条件を検出し、条件を満たしたときにユーザBへユーザAが入力したコメントを表示する。このように本発明の実施形態1における電子コンテンツ表示装置100は、自分が入力したコメントを他者が読むときにコメントを表示する条件を設定することで、読者が興ざめすることなく電子コンテンツとコメントを読むことができるようにするものである。
【0020】
図3は、本発明の実施形態1における電子コンテンツ表示装置100の略外観図である。図3(a)に示すように、表示部200と操作部201を構成する。表示部200は、主に電子コンテンツとユーザの入力したコメントやしおりやマークなどを表示する表示部である。表示部200を構成するデバイスは、液晶や有機ELなどが考えられるが特に限定しない。ただし、単に表示する機能だけではなく、タッチパネルのようなセンサー機能を有し、入力部としても機能させることも可能な表示部である。操作部201は、電子コンテンツを読み進めるために表示を更新したり、コメント入力を行ったり、表示サイズを拡大することが可能である。操作部201は、キーボードを構成したり、タッチパネルのようなセンサー入力部を構成することも可能である。
【0021】
図3(b)は電子コンテンツにコメントが入力されている様子を示している。図3(b)の電子コンテンツは小説を電子化した電子書籍である。使用者は、指やタッチペンで表示部200のコメントを入力したい場所を押下すると文字入力を行えるようになり、指やタッチペンなどで表示部200へコメントを入力したり、もしくは操作部201へ構成された文字入力部などを使用して、コメントを入力する。また、入力されたコメントに対して、コメントを入力することも可能である。なお、コメントの入力によって電子コンテンツの文章が隠れないようにコメント入力箇所の文章の行間を広げたり、入力されたコメントを小さいなマークとして図示して、マークをクリックしたらコメントをポップアップして表示することも可能である。
【0022】
図4は、コメント表示条件設定部301へ設定される条件がユーザAの読了位置である場合のシーケンス図である。図4の「表紙」は、電子コンテンツの先頭部を示し、一般的な書籍や写真集の表紙に相当する。「終わり」は電子コンテンツの最後を示し、書籍や写真集の最後部に相当する。従来の紙製の書籍や写真集にはページという表紙からの位置を示す指標があるが、電子コンテンツに関してはページと言う概念が曖昧である。図4の(X)などは、従来の紙書籍のページに相当するものであり、本実施形態では、電子コンテンツの「位置」と表現する。
【0023】
ユーザAが、表紙から表示を更新しつつ読み進み、位置(Z)まで読み終えた(読了)状態で、位置(X)へ戻りコメント(XX)を入力する。コメント(XX)が入力された位置(X)をコメント位置とし、コメントを入力するまで読み進んでいた位置(Z)をコメント表示条件とする。コメント表示条件設定部301は、ユーザAによる操作部201の操作を制御部300から受信し、ユーザが位置(Z)まで読了した段階で、位置(X)へコメントを入力したことを認識して、位置(Z)をコメント表示条件として制御部300へ出力する。制御部300は、受信したコメント表示条件である位置(Z)と操作部201から受信したコメント(XX)のコメント内容とコメント位置(X)とを記憶部303のコメント関連情報格納部305へ格納する。なお、コメント位置(X)は、コメント表示条件設定部301が認識して制御部300へ出力してもよい。コメントの入力が終了するとユーザAの操作または自動送信などによって、コメント表示条件であるユーザの読了位置(Z)とコメント位置(X)とコメント(XX)などのコメント関連情報をサーバ101へ更新する。
【0024】
なお、コメント表示条件設定部301によるユーザがどこまで読了したかの判断は、電子コンテンツのどこまでを表示部200へ表示しているかによって判断する。例えば、表紙からどこまでの位置を表示したのか、もしくは表紙からのどれだけの文字数を表示したのか、などを計算して表示済み範囲を判断し、ユーザの読了範囲とする。また図4では、読了位置(Z)とコメント位置(X)は離れているが、同じ位置にも設定できる。読了した位置にコメントを挿入したい場合である。この場合ユーザは、読了した時点で電子コンテンツの表示を変更せずに、操作部201に設けられたボタンを押下するなどしてコメント入力モードに入り、電子コンテンツの所望の部分を指定してコメントを挿入する。
【0025】
なお上記は、コメント表示条件設定部301が、ユーザAの読了位置(Z)を認識しコメント表示条件として自動的に設定するとしたが、ユーザAが所望の位置をコメント表示条件として設定することもできる。この場合、操作部201へコメント表示条件を入力するボタンを構成し、ユーザAがコメントの位置とコメント内容を入力するとともに、他の人がどこまで読んだらコメントを表示するかを入力する。
【0026】
図4に戻り説明する。ユーザBが更新されたコメント関連情報を自分の使用している電子コンテンツ表示装置100へダウンロードする。なお、このダウンロードはユーザが電子コンテンツ表示装置100を操作して行ってもよいし、サーバ101がサーバ101のサービスのひとつとして、ユーザBの電子コンテンツ表示装置100のコメント関連情報のバージョンを確認して、自動でダウンロードするようにしてもよい。また、もしユーザBが、ユーザAの読んだ電子コンテンツを初めて読むのであれば、コメント関連情報と共に電子コンテンツもダウンロードする。
【0027】
ユーザBは電子コンテンツ表示装置100を操作して電子コンテンツを読む。電子コンテンツ表示装置100のコメント表示条件検出部302は、ユーザがコメント表示する条件を満たしているかどうかを検出する。ここではコメント表示する条件は、位置(Z)まで読了しているかどうかである。検出方法を説明する。記憶部303のコメント関連情報格納部305に格納されているコメント表示条件を制御部300から取得する。一方、制御部300は、表示部200から電子コンテンツを表示している現在位置をコメント表示条件検出部302へ出力する。コメント表示契機位置検出部302は制御部300から受信した現在位置とコメント表示条件である位置(Z)を比較して制御部300へ返す。
【0028】
このようなコメント表示条件検出部302による検出によって、図4でユーザBが位置(Y)まで読了している場合は、コメント表示条件を満たしていないので、電子コンテンツ表示装置100はコメントを表示しない。更に読み進み、位置(W)まで読み進むとコメント表示契機位置検出部302が条件を満たしたことを制御部300へ出力する。制御部300は、コメント関連情報格納部305から表示するコメント(XX)とコメントを表示する位置(X)を取得し、例えば図5のように表示部200の一部へ隠されていたコメント(XX)が位置(X)へ表示されたことを表示するなどして使用者へ知らせる。なお、位置(W)にコメント(XX)の内容を表示したり、ユーザBがクリックしたらコメント(XX)が表示されている位置(X)へコンテンツの表示位置を移動することも可能である。
【0029】
サーバ101について説明する。図6は実施形態1におけるサーバ101の略構成図である。サーバ101は、複数の電子コンテンツ表示装置100から送信されるコメント表示条件やコメント内容、コメント位置などのコメント関連情報をアンテナ部407で受信し通信部406へ出力する。通信部406はアンテナ部407からの出力を受信し、ダウンコンバートや復調の処理を行い、制御部400へ出力する。制御部400は通信部406から受信したコメント関連情報を記憶部403に構成されたコメント関連情報格納部405へデータを更新しつつ格納する。また制御部400は、更新されたコメント関連情報を取得し、通信部406による変調処理やアップコンバートを行いアンテナ部407からコメント関連情報の更新を必要としている電子コンテンツ表示装置100へ送信する。またコンテンツ格納部404へは、サーバ101のサービス運用者が電子コンテンツを格納しコメント関連情報と同様な処理を行い、電子コンテンツを必要とする電子コンテンツ表示装置100へ送信する。またサーバ101は、ネットワークインターフェース402を有しており、イーサーネット(登録商標)接続のLAN接続やUSB(Universal Serial Bus)(登録商標)などのデータ伝送路によって電子コンテンツやコメント関連情報などの送受信を行うことも可能である。
【0030】
また、サーバ101は、ライセンス管理部401とライセンス格納部408とユーザ情報格納部409も備えており、電子コンテンツやコメントやコメント関連情報の提供や管理をライセンスに基づいて行うことが可能である。ライセンス格納部408にはライセンスが格納されており、ユーザ情報格納部409には電子コンテンツ表示装置100のユーザIDやユーザの氏名や年齢や趣味などの個人情報が格納されており、ユーザがライセンスを所有しているかどうかの情報も格納されている。ライセンス管理部401は、ライセンス契約を行っているユーザへライセンス格納部408に格納しているライセンスを発行する。サーバ101は、電子コンテンツ表示装置100から電子コンテンツやコメントやコメント関連情報などの送信の要求を受信したら、ユーザ情報格納部409に格納されたユーザ情報を確認し、ライセンスを所有している電子コンテンツ表示装置100のみデータを送信する。もしくはサーバ101が発行するライセンスが、サーバ101からデータをダウンロードするキーとなっており、ライセンスを有していない電子コンテンツ表示装置100はダウンロードできないようにしても実施可能である。なお、電子コンテンツとコメントとコメント関連情報の別々にライセンスを設定することも可能であり、それら全てまたは一部を有料化することも可能である。これによって、例えば有名人や著名人のコメントの提供や、該当の電子コンテンツの制作のエピソードなどの提供をライセンス化して有料サービスとしても実施することも可能になる。
【0031】
またサーバ101は、コメント表示条件設定部410を備えることも可能である。コメント表示条件設定部410は、電子コンテンツ表示装置に備わるコメント表示条件設定部と同じ動作を行うので説明を省略する。サーバ101がコメント表示条件設定部410を備える場合は、電子コンテンツ表示装置に備えなくてもよい。図4の例では、サーバ101のコメント表示条件設定部410が、コメント表示条件である読了位置(Z)を設定し、電子コンテンツ表示装置のコメント関連情報格納部305へ格納するので、電子コンテンツ表示装置はコメント位置(X)とコメント(XX)などのコメント関連情報と共にサーバ101のコメント表示条件設定部410が設定した読了位置(Z)をサーバ101へ更新する。もしくは、電子コンテンツ表示装置は使用者の操作の情報のみサーバへ送信し、読了位置(Z)の設定の設定の他にコメント位置(X)やコメント(XX)の認識もサーバ101で行い、サーバ101のコメント関連情報格納部405へ格納することも可能である。
【0032】
音声入力部308を使用した音声によるコメントの入力やコメント表示条件の設定を説明する。実施形態1におけるコメントの入力やコメントの表示条件の設定や電子コンテンツの表示変更など等の入力手段は、操作部201の操作とタッチパネルのようなセンサー機能を有する表示部200の操作の他に、音声入力部308への音声入力がある。図1の音声入力部308は、音声を受信するマイクと音声を記録する録音機能と音声を出力するスピーカ機能に加え、音声をコメントに変換する機能と、制御部300や表示部200やコメント表示条件設定部301と連動して、音声からコメント表示条件やコメント位置などを認識する機能を有する。例えば、ユーザが「コメント表示条件」と発声したら、音声入出力部308が、ユーザの発声を認識し、表示部200が表示している位置をコメント表示条件と設定するようにコメント表示条件設定部301へ指示し、コメント表示条件設定部301が、表示部200が表示している位置をコメント関連情報格納部305へ格納する。また、ユーザが「コメント位置」と発声すると、音声入出力部308がユーザの発声を認識し、制御部300が表示位置をコメント位置として設定し、コメント関連情報格納部305へ格納する。ユーザが「コメント」と発声すると、音声入出力部308がユーザの発声を認識して録音状態となりユーザの発声を録音しつつ、コメントへ変換し、コメント関連情報格納部305へ格納する。これらのデータをサーバから受信した他のユーザは、音声入力されたコメントを音声入出力部308で再生するかテキストで表示するかを選択できる。ユーザの発声によってコメントの入力や再生を行えるようになるので、利便性が高くなる。
【0033】
以上説明したように実施形態1は、電子コンテンツに入力したコメントとコメントの位置情報とコメント入力時の電子コンテンツの読了位置の情報とを他のユーザと共有し、コメント入力時の電子コンテンツの読了位置まで読み進んだら、コメントの位置情報の示す位置へコメントを表示するものである。
本実施形態1記載の電子コンテンツ表示装置の使用者は、コメントを表示するタイミングを最適化されるので、お互いのコメントを共有しつつ、興ざめすることなくコメントを読むことが可能になる。
【0034】
[実施形態2]
実施形態2を図1、図6、図7を参照して説明する。実施形態1は、ユーザが入力したコメントを他の人が読むときに表示する条件が、他の人が電子書籍コンテンツを読み進んだ位置である場合の実施形態であった。実施形態2は、コメント表示条件が使用者の属性情報である場合の実施形態である。ここで属性情報とは、ユーザID(Identification)や、年齢、性別、職業や趣味などである。実施形態2は、電子コンテンツ表示装置100やサーバ101などの構成は実施形態1と同様なので説明を省略し違いのみを説明する。
【0035】
図7は本実施形態2における電子コンテンツ表示装置100の表示例を示している。図7(a)のようにユーザはコメントを入力するとともに、入力したコメントを読むことの出来る年齢を設定する。設定の仕方は年齢制限なしや20歳から30歳まで閲覧可能など様々である。年齢制限の設定されたコメントをダウンロードすると、例えば図7(a)のように20歳以上が閲覧可能と設定されている場合、20歳未満の読者には図7(b)のように該当コメントのない状態で表示される。なお図7では年齢制限なしや20歳以上という設定された年齢制限を表示しているが、表示しなくてもよい。
【0036】
図1、図6を参照して電子コンテンツ表示装置100とサーバ101の機能を説明する。ユーザが操作部201を操作して、コメントを入力するとともに、入力したコメントを読むことの出来る属性情報として年齢を設定する。電子コンテンツ表示装置100のコメント表示条件設定部301は、表示条件に年齢を設定して、コメント関連情報格納部305へ格納する。制御部300は、コメント関連情報格納部305へ格納されたコメント関連情報を実施形態1と同様に取得しサーバ101へ送信する。サーバ101は、電子コンテンツ表示装置100から送信されたデータをコメント関連情報格納部405へ格納する。サーバ101のユーザ情報格納部409には、予めユーザの属性情報(ここでは年齢)が格納されている。サーバ101の制御部400は、ユーザ情報格納部409に格納されたユーザの年齢とコメント関連情報格納部405へ格納された年齢とを比較し、コメントを加工して送信する。例えば図7であれば、図7(a)のコメントをダウンロードしたいユーザの年齢が17歳であったら、サーバ101はユーザ情報格納部409へ登録されている17歳という年齢と、コメント関連情報格納部405へ格納されているコメント表示条件が20歳以上という年齢制限を比較し、20歳以上に設定設定されているコメントを削除した図7(b)のコメントをダウンロード要求を行っている17歳のユーザへ送信する。
【0037】
上記はサーバ101でコメントを加工する例を説明したが、電子コンテンツ表示装置100で表示制限を行ってもよい。サーバ101は、制限の設定された情報をコメント関連情報として電子コンテンツ表示装置100へ送信する。電子コンテンツ表示装置100は制限の設定された情報をコメント表示条件検出部302で検出し、制御部300が表示部200へコメントを表示するときに、検出された制限に応じてマスクして制限のかかったコメントを表示しないようにする。
【0038】
また、電子コンテンツ表示装置100で表示制限を行う場合は、表示制限を厳しくするのであれば、電子コンテンツ表示装置100で変更することが可能である。例えば、サーバ101から送信されたコメント関連情報には20歳以上閲覧禁止という制限が設定されている場合、電子コンテンツ表示装置100は、20歳以上閲覧禁止の制限が掛かっている旨をユーザへ通知する。このときユーザが25歳ならコメントを閲覧できるが、敢えてコメントを読みたくないと考えた場合、25歳以上を閲覧禁止と設定しコメントを表示しないようにできる。
【0039】
また、このような表示条件は、性別や職業などのコメント入力者の属性情報でも実施可能である。男性閲覧禁止、20歳未満の女性閲覧禁止、学生の閲覧禁止、学生のみ閲覧可能、などである。なお、このような表示制限は公序良俗の観点からの制限であるが、単に分類するためにも使用できる。例えば、職業や趣味によって表示制限を設定する場合である。職業業が会社員やスポーツ関連従業者などに限定して表示したり、趣味が園芸や旅行などに限定して表示したすることで、自分と同じような境遇や価値観の人とコメントを共有することが可能になる。
【0040】
また、実施形態2によるコメントの表示をライセンス制サービスとして、コメント表示条件を、電子コンテンツ表示装置がライセンスを所有していることとすることも可能である。実施形態1は、ライセンスを有する電子コンテンツ表示装置100が、電子コンテンツやコメントやコメント関連情報の一部まらは全てをダウンロードできる実施形態であったが、実施形態2はライセンスを有する電子コンテンツ表示装置100のみがコメントを表示できるものである。コメントの入力者が電子コンテンツ表示装置100のコメント表示条件設定部301へ、コメントの読み手がコメントを読むための条件をライセンスを有していることと設定する。コメントの読み手がサーバからコメントおよびコメント関連情報をダウンロードしても、ライセンスを所有していなければ、コメント表示条件検出部302が制御部300へコメントを表示できないことを出力する。これによってライセンスを有しているユーザのみコメントを読むことが可能になる。なおライセンスの管理は実施形態1と同様にサーバ101が行う。
【0041】
以上説明したように実施形態2は、電子コンテンツに入力されたコメントを電子コンテンツ表示装置の使用者の年齢、性別や職業や趣味などの属性情報に基づいて表示する実施形態である。
コメントを表示する条件を年齢、性別や職業や趣味などの個人情報にしても、コメントを読む人が興ざめしないようにできる効果がある。また年齢や性別などによる制限を実施できるようにすることで、有害コメントを排除することも可能になる。
【0042】
[実施形態3]
実施形態1は、電子書籍装置100のユーザが電子コンテンツを読んでいる位置から既に読んだ他の場所にコメントを入力する場合に、そのコメントを他のユーザが読むと興ざめしてしまう場合があることを想定した。これは入力されるコメントの内容は、コメント位置とユーザの読了位置とに密接に関連することがあるためである。コメントの入力位置には電子書籍コンテンツの文章や単語などのコメントの対象が存在し、コメントの内容はコメント位置の文章や単語に対する内容になる。例えば、図3(b)のようにコメントが、電子書籍コンテンツの、ある位置における登場人物の会話に対する感想や解説などの場合である。なお、ユーザの読了位置はこのようなユーザの感想や解説に影響を与えることが多い。
【0043】
一方、コメントには、電子書籍コンテンツの文章や単語に関連付られない、電子コンテンツ全般に関する感想や主人公への感想などの場合もある。例えば、図8の表示領域bに示すような、表示領域aの内容に関係しない作品全体についての感想や、他の作品を検討するようなコメントである。このようなコメントは、コメントの入力位置に関連しないコメントとも言える。実施形態3は、このような電子書籍コンテンツの文章や単語に関連付られない、電子コンテンツ全般に関する感想や主人公への感想などのコメント(以降、全体コメントとする)を別に扱う実施形態である。
【0044】
実施形態3を図8、9を参照して説明する。図8は実施形態3における電子コンテンツ表示装置110の略外観図であり、図9は要部構成図である。図8、9に示すように実施形態3の電子コンテンツ表示装置110は、実施形態1の電子コンテンツ表示装置100の表示部200に表示領域aと表示領域bを構成する。
【0045】
ユーザは電子コンテンツが表示されている表示領域aへ電子コンテンツの文章や単語に関連するコメントを表示するように入力し、全体コメントを表示領域bへ表示するように入力する。入力は、操作部201に表示領域を選択するボタンを設けたり、表示領域を押下することで表示領域を選択できるようにするなどして表示領域を設定し、操作部201を操作して行っても良いし、表示部200がタッチパネルであり直接コメントを入力できるようにすることも可能である。なお上記は表示部200へ2つの表示領域を構成しているが、3つ以上の領域を構成しても良い。また表示部を領域分割するのではなく、複数の表示部を構成してもよい。
【0046】
コメント表示条件設定部301は、ユーザが設定している表示領域から入力しているコメントが全体コメントであるのか電子書籍コンテンツの文章や単語に関連付けられたコメントなのかを認識する。このように実施形態3におけるコメント表示条件は、電子書籍コンテンツの表示されている表示領域とは別の表示領域に表示することである。電子書籍装置110は、電子書籍コンテンツの文章や単語に関連付けられたコメントについては、実施形態1、2と同様にコメント位置とコメント内容とコメント表示条件(コメント入力者の読了位置や年齢)などをコメント関連情報格納部305へ格納し、全体コメントについては、コメント位置とコメント内容とコメント表示領域をコメント関連情報格納部305へ格納する。ここでコメント表示領域は、具体的に表示領域を指定するものではなく、電子書籍コンテンツの表示領域以外の表示領域というような情報でもよい。このようなコメント関連情報は、サーバ101へ送信される。
【0047】
また、上記のような処理は、サーバ101に構成したコメント表示条件設定部410によっても処理可能である。コメント表示条件設定部410が、ユーザが設定している表示領域から入力しているコメントが全体コメントであるのか電子コンテンツの文章や単語に関連付けられたコメントなのかを認識して、コメント位置とコメント内容とコメント表示領域を電子コンテンツ表示装置110へ送信する。もしくは、電子コンテンツ表示装置110は使用者の操作の情報のみサーバ101へ送信し、サーバ101のコメント表示条件設定部410が受信した使用者の操作の情報から、ユーザが設定している表示領域から入力しているコメントが全体コメントであるのか電子コンテンツの文章や単語に関連付けられたコメントなのかを認識して、コメント位置とコメント内容とコメント表示領域をサーバ101のコメント関連情報格納部405へ格納する。
【0048】
コメントを読む場合を説明する。電子コンテンツ表示装置110がコメントをサーバ101からダウンロードするとコメント表示条件検出部302は、全体コメントの表示条件は表示部200の表示領域bへ表示することを検出する。制御部300は、コメント表示条件検出部302の検出結果を認識し、表示部200の表示領域bへ全体コメントを表示する。
【0049】
電子コンテンツ表示装置110の全体コメントの表示タイミングについて説明する。全体コメントが入力されたとき、コメント表示条件設定部301は、コメントを表示する位置的な条件をコメントを入力した位置と略同じ位置に設定する。つまりコメントを入力したときに表示部200へ表示されていた電子コンテンツの位置が、コメントの読み手にコメントを表示する位置的な条件となる。全体コメントを表示する位置的な条件もコメント関連情報格納部305へ格納されサーバへ送信される。これによって入力された全体コメントを他者がサーバからダウンロードして読む際には、上記全体コメントが入力されたときに表示されていた電子コンテンツの位置まで他者が読み進んだら全体コメントを表示することになる。なお、略同じ位置とは、同じ位置か、もしくは全体コメントをダウンロードしたユーザが違和感無く読める程度の範囲にある位置を意味する。この範囲は任意に設定できる。
【0050】
なお、上記のような全体への感想や主人公への感想などのコメントの入力もユーザは発声によって実行できる。これは実施形態1と同様に音声入出力部308が認識するもので、ユーザが操作部201を操作して全体へのコメント入力モードにして、ユーザが発声したり、ユーザが「全体へのコメント入力」と発生すると音声入出力部308が認識して、電子コンテンツ表示装置110が全体へのコメント入力モードに入るので、ユーザが発声してコメントを入力する。
【0051】
以上説明したように実施形態3は、コメントの入力者の読了位置に依存しないコメントを、コメントの入力者の読了位置に依存するコメントと別に扱う実施形態であって、全体への感想や主人公への感想などの全体コメントと、電子コンテンツの文章や単語に関連付けられたコメントとを分けて表示する実施形態である。
このように全体コメントを別の表示部へ表示すると、読みやすくなるので利便性が向上するという効果がある。また、電子コンテンツの同じところまで読み進めた段階でのコメントなので、使用者が興ざめすることなく読者のコメントを共有することが可能になるという効果がある。また、他のユーザと同じところまで読み進めた段階のコメントを読むので、ユーザの読書の進捗にあった感想を擬似的に共有できるという効果もある。
【0052】
[実施形態4]
実施形態1から3は、コメントを入力する側が入力したコメントを他の人が読むときに表示する条件をコメント表示条件設定部301へ設定する実施形態である。それに対して実施形態4は、コメントを入力する側ではなく読む側がコメントの表示を制御することが可能な実施形態であり、電子コンテンツの登場人物によって表示するコメントを選択する実施形態である。
【0053】
実施形態4を図10、11を参照して説明する。図10は、実施形態4における電子コンテンツ表示装置120の外観図である。表示部200の表示領域aへ電子コンテンツとユーザの入力したコメントを表示し、表示領域bには電子コンテンツの登場人物を表示している。ここで電子コンテンツの登場人物とは、電子コンテンツの各部の文章や会話などの動作の主体や対象であり、電子コンテンツの主人公や友人などであるが、人に限定されず森や川や馬群のような自然や動物であることもありえる。ユーザは所望の登場人物を選択することで、例えば主人公に対するコメントのみ表示したり、主人公に対するコメントのみ閉じたりすることが可能である。図10では、主人公と登場人物A、登場人物B、兄弟、仲間Aが登場人物として設定されており、これらの中で主人公と登場人物Aが表示領域bで選択され、主人公と登場人物Aに対するコメントが表示領域aへ表示されている。
【0054】
図11は実施形態4における電子コンテンツ表示装置120の構成図である。図11を参照して実施形態4の電子コンテンツ表示装置120を説明する。なお図11の電子コンテンツ表示装置120は、実施形態1から3記載の電子コンテンツ表示装置と多くの部分が同じであるので説明を省略する。電子コンテンツ表示装置120は、登場人物格納部311を有するコンテンツ格納部309と、ユーザ別コメント格納部312を有するコメント関連情報格納部310と、表示コメント選択部313を備えることに特徴がある。図10では、主人公、兄弟、登場人物A、登場人物B、仲間Aが登場人物であり、登場人物格納部311に格納される。
【0055】
制御部300は、登場人物格納部311から登場人物を取得し、表示部200の表示領域bへ表示する。ユーザが所望の登場人物を選択すると、表示コメント選択部313が、ユーザの選択した登場人物に対応したコメントをコメント関連情報格納部310から選択して制御部300へ出力し、制御部300が表示部200へ表示する。より具体的には以下である。
【0056】
例えば図10では「杜子春はひとりさつきから、こんな取りとめもないことを思ひめぐらしてゐたのです。」という文章に、登場人物格納部311に格納された主人公という登場人物が割り当てられている。一方、コメント関連情報格納部310には、先に他のユーザが入力した「しっかりしなくちゃ」というコメントが格納されている。電子コンテンツ表示装置120のユーザが表示部の表示領域bから主人公を選ぶと、表示コメント選択部313が、登場人物格納部311に格納された主人公という登場人物が割り当てられた文章「杜子春はひとりさつきから、こんな取りとめもないことを思ひめぐらしてゐたのです。」を取得する。次に取得した「杜子春はひとりさつきから、こんな取りとめもないことを思ひめぐらしてゐたのです。」に入力されている「しっかりしなくちゃ」というコメントをコメント関連情報格納部310から取得し制御部300へ送る。制御部300が受信したコメント「しっかりしなくちゃ」を表示する。なお図10記載の登場人物Aに対するコメントである「こわいなあ〜」も同様の処理によって表示部200へ表示される。
【0057】
登場人物格納部311のデータベースの構築について説明する。登場人物格納部311を構築するためには、電子コンテンツの各部の対象が何であるかを設定している必要がある。例えば、図10では、「杜子春はひとりさつきから、こんな取りとめもないことを思ひめぐらしてゐたのです。」という文章は、主人公である杜子春に対する描写、解説であり、「お前は何を考へてゐるのだ。」という部分は、登場人物Aの発言である。このように実施形態4における電子コンテンツは、その各部の対象が何であるかを定義された状態でコンテンツ格納部309へ格納されており、各部の対象が登場人物として登場人物格納部311へ格納されている。このような電子コンテンツと登場人物格納部311のデータベースの構築は、サーバ101を運用するサービス提供者が行う。
【0058】
コメントを入力する側の電子コンテンツ表示装置120の処理を説明する。制御部300は、ユーザが入力したコメントと、コメントの電子コンテンツ上の位置を操作部201から受信して、コメント関連情報格納部312へ格納する。コメント関連情報格納部312へ格納したコメント内容と、コメントが入力された位置をサーバ101へ送信する。なお、コメントが入力された位置ではなく登場人物を送信してもよい。この場合、制御部300は、コメントが入力された位置とコンテンツ格納部309に格納された登場人物格納部311とを対応させてコメントの対象である登場人物を認識する。サーバ101は受信したデータをコメント関連情報格納部405へ格納し、コメントを読む側の電子コンテンツ表示装置120へコメント内容とコメントが入力された位置または登場人物を送信する。
【0059】
以上説明したように実施形態4は、他の人が入力したコメントを自分が読むときにコメントの表示を制御することができる電子コンテンツ表示装置に関する実施形態であって、電子コンテンツの登場人物に対するコメントを、登場人物によって選択して表示する実施形態である。なお、実施形態4を実施形態1から3と組み合わせて実行することも可能である。例えば実施形態1と組み合わせると、コメントを入力した人と同じ位置まで読了したら表示されるコメントを、電子コンテンツの登場人物によって選択して表示することが可能になる。また、実施形態2と組み合わせると、電子コンテンツ表示装置の使用者の年齢や性別などによって表示されるコメントを、電子コンテンツの登場人物によって選択して表示することが可能になる。また実施形態3と組み合わせると、電子コンテンツ全般に関するコメントを電子コンテンツの登場人物によって選択して表示することが可能になる。
【0060】
電子コンテンツの登場人物は電子コンテンツの内容に密接するので、主人公など物語の中心に対するコメントを表示すると読み手を興ざめさてしまうことがある。本実施形態4のように登場人物ごとにコメントの表示を制御することで興ざめすることなく電子コンテンツのコメントを読むことが可能になる。
【0061】
またコメントが増えすぎると、読み手を興ざめさせるコメントが含まれる可能性は高くなる。本実施形態のようにコメントを読む側で選択的に表示することによって、興ざめすることなく電子コンテンツのコメントを読むことが可能になる。
【0062】
[実施形態5]
実施形態5は、コメントを入力したユーザによって表示を制御する実施形態である。コメントを入力したユーザに基づいて表示するために、実施形態2と同様にコメント入力者の属性情報をコメント表示条件としている。また、表示を制御するために、実施形態4と同様に表示コメント選択部313を構成する。
【0063】
実施形態5を図11、12を参照して説明する。なお図11の実施形態4で説明した部分については説明を省略し、実施形態5に関連する部分のみ説明する。
【0064】
図12は、実施形態5における電子コンテンツ表示装置120の外観図である。図12は、実施形態3で説明した電子コンテンツの全体への感想や主人公への感想などを表示する場合の別実施形態でもある。複数のユーザの入力したコメントが表示部200の表示領域bへ表示される。コメントを読む側は、コメントを入力した全ユーザのうち、表示したいユーザのコメントだけ表示することができる。
【0065】
図11に示すように電子コンテンツ表示装置120は、コメント関連情報格納部310にユーザ別コメント格納部312を構成する。ユーザ別コメント格納部312には、電子コンテンツ表示装置120の使用者のユーザIDや電話番号などのユーザ情報が対応付けられたコメント関連情報が格納されている。このデータをサーバ101へ送信する。サーバ101は、各電子コンテンツ表示装置120から電子コンテンツ表示装置120毎にユーザ情報が対応付けれたコメント関連情報を受信し管理する。各電子コンテンツ表示装置120は、このサーバ101へ格納されたコメント関連情報をダウンロードすることで全ユーザ分のユーザ毎に区別されたコメント関連情報をダウンロードすることができる。ダウンロードされたコメント関連情報は、ユーザ別コメント格納部312に格納される。電子コンテンツ表示装置120の制御部300は、ユーザ別コメント格納部312からコメント関連情報に対応付けられたユーザ情報とコメントを取得して、図12の左側のように表示部200の表示領域bへ表示する。ここで、ユーザが電子コンテンツ表示装置120を操作して、表示したいユーザのコメントを選択すると、表示コメント選択部313が、選択されたコメントを制御部300へ送るので、制御部300は、図12の右側のように選択されたコメントを表示する。
【0066】
なお、使用者のユーザIDや電話番号などのユーザ情報を、電子コンテンツ表示装置120でコメントへ対応付けるのではなく、サーバ101で行うことも可能である。サーバ101のユーザ情報格納部409へ使用者のユーザIDや電話番号などのユーザ情報を格納し、電子コンテンツ表示装置120からはコメント位置などのコメント関連情報と最低限のユーザ情報のみ送信し、サーバ101が電子コンテンツ表示装置120のユーザを認識しつつ、送信されたコメント関連情報にユーザ情報格納部409に格納されている情報を対応付けてサーバ101のコメント関連情報格納部405へ格納する。更に、これら処理時に電子コンテンツ表示装置120が送信する自身のユーザ情報と、サーバ101のユーザ情報格納部409に格納されているユーザ情報とライセンス格納部408に格納されているライセンスを使用してライセンス管理を行うこともできる。サーバ101のユーザ情報格納部409に、ユーザ情報を対応付けたコメント関連情報とユーザ情報を対応付けていないコメント関連情報を分けて格納し、ライセンスを有しているユーザのみユーザ情報を対応付けたコメント関連情報をダウンロードできるようにする。
【0067】
このように実施形態5は、表示コメント選択部313とユーザ別コメント格納部312を構成することによって、コメントをユーザ別に分け、選択的に表示することを特徴としている。なお図12は、全体コメントを表示する実施形態3で表示するユーザを選択する様子を図示しているが、本発明はこれに限定されず実施形態1や2も含め、任意のコメントの表示についてユーザ別に選択的に表示することが可能である。
【0068】
以上説明したように実施形態5は、他の人が入力したコメントを自分が読むときにコメントの表示を制御することができる電子コンテンツ表示装置に関する実施形態であって、コメントを入力したユーザによってコメントの表示を制御する実施形態である。ユーザが増えると、読み手を興ざめさせるコメントが含まれる可能性が高くなるので、表示するユーザを選択することによって、興ざめすることなく電子コンテンツのコメントを読むことが可能になる。またコメントを入力する側が読み手を興ざめさせるコメントを入力しないとしても、単純にコメントが増えると電子コンテンツを読む際に煩わしさを感じることがある。本実施形態5では、表示するコメントのユーザの数を調整することによって、コメントの表示量を調整でき、また全く表示しないようにもできるので利便性が高くなるという効果もある。
【0069】
[実施形態6]
実施形態6は、実施形態1から5の別例である。実施形態1から5は電子コンテンツが書籍や写真集などを主に想定した実施形態であり、これらで扱った位置とは紙製の書籍におけるページを想定したものであった。これに対し実施形態6は、電子コンテンツが映画のビデオデータやテレビ放送の録画データなどの動画データや複数の静止画を順次表示するスライドショーなどを想定しており、ここで扱う位置が時間的な位置である実施形態である。例えば、動画データが野球の試合の録画データで、電子コンテンツ表示装置100の使用者は、試合の任意の場面にコメントを入力できる場合である。あるユーザが試合の終盤まで見て、「大味な試合になったなあ〜」というコメントを試合の序盤の映像に入力すると、この動画データを初めて視聴する人は、興ざめしてしまい試合の序盤で残りの映像を見る気がしなくなってしまう。実施形態6は、このような課題を解決するものであり、詳しくは以下である。
【0070】
図13、14を参照して実施形態6を説明する。なお、実施形態6における電子コンテンツ表示装置100やサーバ101の構成は実施形態1から5と同じなので説明を省略する。図13は実施形態6における電子コンテンツ表示装置100の機能を説明するシーケンス図である。図13で「スタート」は動画データなど表示の開始時間を示し、「終わり」は表示の終了時間を示している。今、ユーザAが時間T2まで視聴して、時間T1の場面に戻って画面上にコメント(TT)を入力したとする。コメント表示条件設定部301は、ユーザAの操作を制御部300から受信し、ユーザAが時間T2まで見た段階で、時間T1の位置へコメント(TT)を入力したことを認識し、時間T2を制御部300へ出力する。制御部300は、操作部201からコメント位置T1とコメント内容TTとを受信し、コメント表示条件設定部301から受信した時間T2とともにコメント関連情報格納部305へ格納する。コメントの入力が終了するとユーザAの操作または自動送信などによって、ユーザの視聴終了位置(T2)とコメント位置(T1)とコメント(TT)などのコメント関連情報をサーバ101へ更新する。なお、このような処理は、電子コンテンツ表示装置100ではなくサーバ101で行ってもよい。すなわち電子コンテンツ表示装置100は、ユーザの操作情報をサーバ101へ送信し、サーバ101のコメント表示条件設定部410が、ユーザAが時間T2まで見た段階で、時間T1の位置へコメント(TT)を入力したことを受信した情報から認識し、時間T2をサーバ101の制御部400へ出力する。制御部400は、受信した時間T2とコメント位置時間T1とコメント内容TTとをコメント関連情報格納部405へ格納する。
【0071】
ユーザBが更新されたコメント関連情報を自分の電子コンテンツ表示装置100へダウンロードする。ユーザBは電子コンテンツ表示装置100を操作して動画を再生する。電子コンテンツ表示装置100のコメント表示条件検出部302は、ユーザがコメント表示する条件を満たしているかどうかを検出する。ここではコメント表示する条件は、時間位置(T2)まで視聴を読了しているかどうかである。コメント表示契機位置検出部302は、制御部300から受信した動画データの再生位置とコメント表示条件である位置(T2)を比較して制御部300へ返す。
【0072】
図13でユーザBが位置(T3)まで視聴を終了している場合は、コメント表示条件を満たしていないのでコメントを表示しない。更に再生し、位置(T4)まで読み進むとコメント表示契機位置検出部302が条件を満たしたことを制御部300へ出力する。制御部300は、コメント関連情報格納部305から表示するコメント(TT)とコメントを表示する位置(T)を取得し、表示部200へコメントを表示する。電子コンテンツ表示装置100は、表示部200へコメントを見ることが出来るようになったことを表示するので、ユーザBは、T1の位置へ戻ってコメントを読むか、もしくはT4の位置でコメントを読むことも可能である。なお、ここでは位置を時間と表現したが、場所、場面などと表現することも可能であり、ユーザのコンテンツ視聴終了位置を電子コンテンツのチャプターとすることも可能である。
【0073】
上記は、実施形態1の扱う電子コンテンツが動画データおよび動画に類するものの場合であるが、実施形態2から5の場合にも同様に実施可能である。例えば、図14は実施形態5が動画データの場合の実施形態であり、野球放送の録画データである。ABCチームとXYZチームが対戦しており、図13のユーザAがXYZチームのファンであり、ユーザBがABCチームのファンでありそれぞれ映像上にコメントを入力している。ユーザAがT2まで視聴を終了した段階で、T1の位置へ「良かったよ、ここで打たれなくて」というコメントを入力する。一方、ABCチームが得点を挙げることを期待して「ABCがんばれ〜」というコメントを入力したユーザもいれば、XYZチームがABCチームを抑えることを期待して「XYZ、守れえ〜」と入力したユーザもいる。このときの様子が図14(a)である。この録画データを初めて見るユーザBは、実施形態1によってT1を視聴した段階では、ユーザAが入力した「良かったよ、ここで打たれなくて」というコメントを読むことはない。その他のコメントについては、入力者の視聴完了位置に依存する。
【0074】
ここで電子コンテンツ表示装置120の使用者は、実施形態5と同様にどちらのファンのコメントを表示するか選択することができる。ユーザBがABCのファンのコメントのみ表示すると図14(b)のようになる。これは以下によって実行可能である。
【0075】
ABCチームのファンは自分のユーザ情報としてABCチームのファンであることを、XYZチームのファンは自分のユーザ情報としてXYZチームのファンであることを電子コンテンツ表示装置120に登録する。電子コンテンツ表示装置120は、登録された使用者がどちらのチームのファンであるかの情報をコメント関連情報としてコメント関連情報格納部へ格納し、入力したコメントにどちらのチームのファンであるかを付加してユーザ別コメント格納部312に格納し、サーバ101へ送信する。サーバ101は各電子コンテンツ表示装置120から送信されたコメントを管理して、全て又は一部のユーザのコメントを1つのデータにして、電子コンテンツ表示装置120へ送信する。データを受信した電子コンテンツ表示装置120は、表示コメント選択部313が表示するコメントを選択する。制御部300は表示コメント選択部313の選択に従い、コメントを表示部200へ出力する。なおコメントの表示は、実施形態5の図12のように電子コンテンツの表示領域とは別の表示領域に行ってもよいし、ユーザの区別は2チームのどちらのファンであるかの他に、どちらのファンでもないなど自由に設定することが可能である。コメントの表示を相手チームのファンのコメントを表示しないようにして、同じチームのファンのコメントのみ共有して楽しんだり、逆に相手チームのファンのコメントのみ表示して相手チームのファンのコメントを参考したりするなど利便性を高めることが可能になる。
【0076】
以上説明したように実施形態6は、電子コンテンツが映画のビデオデータやテレビ放送の録画データなどの動画データなどの場合の実施形態である。電子コンテンツが動画データでも、電子コンテンツに入力したコメントとコメントの位置情報とコメント入力時の電子コンテンツの視聴終了位置の情報とを他のユーザと共有し、コメント入力時の電子コンテンツの視聴終了位置まで読み進んだら、コメントの位置情報の示す位置へコメントを表示することにより、入力されたコメントを興ざめすることなく読むことが可能になる。
【0077】
また、同様に電子コンテンツが動画であっても、コメントを入力したユーザによって表示を制御したり、電子コンテンツの登場人物によってコメントの表示を制御するすることが可能であるので、動画データに対しても他のユーザと感想や感動を共有しながら、所望のコメント表示を楽しむことが可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、テキストや画像、音声などからなる電子コンテンツに、複数の読者がコメントを貼り付け、共有することが可能な電子コンテンツ表示装置や電子書籍端末、携帯電話、パーソナルコンピュータなどに広く利用できる。
【符号の説明】
【0079】
100 電子コンテンツ表示装置
101 サーバ
200 表示部
201 操作部
300、400 制御部
301、410 コメント表示条件設定部
302 コメント表示条件検出部
303、403 記憶部
304、309、404 コンテンツ格納部
305、310、405 コメント関連情報格納部
306、406 通信部
307、407 アンテナ部
308 音声入出力部
311 登場人物格納部
312 ユーザ別コメント格納部
313 表示コメント選択部
401 ライセンス管理部
402 ネットワークインターフェース
408 ライセンス格納部
409 ユーザ情報格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークに接続され、電子コンテンツに入力されたコメントを表示する電子コンテンツ表示装置であって、
入力済みコメントと入力済みコメントの表示位置とコメント表示条件とを受信する手段を有することを特徴とする電子コンテンツ表示装置。
【請求項2】
通信ネットワークに接続され、電子コンテンツにコメントを入力する入力手段を有する電子コンテンツ表示装置であって、
前記コメントと前記コメントの入力位置とコメント表示条件とを送信する手段を有することを特徴とする電子コンテンツ表示装置。
【請求項3】
通信ネットワークに接続され、電子コンテンツにコメントを入力する入力手段を有する電子コンテンツ表示装置であって、
前記コメントと前記コメントの入力位置と使用者の属性情報とを送信することを特徴とする電子コンテンツ表示装置。
【請求項4】
電子コンテンツ表示装置と通信可能なサーバであって、
前記電子コンテンツ表示装置によって入力されたコメントと、前記コメントの入力位置と、前記コメントを表示するためのコメント表示条件と、を格納する格納手段と、
前記コメントと、前記コメントの入力位置と、前記コメント表示条件と、を他の電子コンテンツ表示装置へ送信する送信手段とを備えることを特徴とするサーバ。
【請求項5】
電子コンテンツ表示装置と通信可能なサーバであって、
前記電子コンテンツ表示装置によって入力されたコメントと、前記コメントの入力位置と、前記コメントを表示するためのコメント表示条件と、を格納する格納手段と、
前記コメント表示条件に基づき、前記コメントと、前記コメントの入力位置と、を他の電子コンテンツ表示装置へ送信する送信手段とを備えることを特徴とするサーバ。
【請求項6】
前記コメント表示条件は、読了位置、既読位置、閲覧済み位置、視聴終了位置または使用者の属性情報であることを特徴とする請求項1、2、4、5いずれか1項に記載の電子コンテンツ表示装置。
【請求項7】
前記使用者の属性情報は、ユーザIDまたは性別または年齢または職業または趣向であることを特徴とする請求項3または6記載の電子コンテンツ表示装置。
【請求項8】
前記コメントは、コメントの入力位置に基づいて表示されるコメントと、電子コンテンツ全般に関するコメントであることを特徴とする請求項1、2、3、6、7いずれか1項に記載の電子コンテンツ表示装置。
【請求項9】
前記コメントの入力位置に基づいて表示されるコメントと、前記電子コンテンツ全般に関するコメントは、異なる表示領域に表示されることを特徴とする請求項8記載の電子コンテンツ表示装置。
【請求項10】
前記電子コンテンツは複数の登場人物に対するコメントを備え、登場人物ごとにコメントを選択表示することを特徴とする請求項1、2、3いずれか1項に記載の電子コンテンツ表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−59162(P2012−59162A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−203905(P2010−203905)
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】