説明

電子ペーパー表示装置の出力ドライバー

【課題】電子ペーパー表示装置の出力ドライバーを提供する。
【解決手段】電子ペーパー表示装置にM個のデータを一つずつ送るM個の出力ドライバーにおいて、M個の出力ドライバーを複数個のグループに分けて、各グループ毎に駆動される時間を分散させて、それぞれのデータを電子ペーパー表示装置に送る。また、電子ペーパー表示装置にデータを送る出力ドライバーにおいて、出力ドライバーはN個のドライバーを備えて構成されて、電子ペーパー表示装置の出力インピーダンスに従ってN個のドライバーのうちの一部を選択的に駆動する。また、電子ペーパー表示装置の出力ドライバーは、複数個の出力ドライバーを複数個のグループに分けて各グループ毎に分散させて駆動することでピーク電流を減少させて、出力負荷の大きさによって出力ドライバーを選択的に駆動することで出力負荷の変化にも一定の駆動能力を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ペーパー表示装置の出力ドライバーに関するものであり、具体的にはピーク電流を減少させてRC(Registor capacitor)出力インピーダンスが変わっても出力ドライバーの再設計なしに適用可能な電子ペーパー表示装置の出力ドライバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、電子ペーパーは、数百万個の玉が油穴内に振り撤かれている薄型のプラスチックのような柔軟な基板に文字や映像を表示できるようにしたディスプレイ素子として、数百万回を再生して使用することができるし、将来に本、新聞、雑誌など既存の印刷媒体を取り替える材料として期待される。
【0003】
また、電子ペーパー表示装置は、既存の平面ディスプレイパネルに比べて生産単価がずっとチープで停止画面のように背景照明や持続的な再充電が必要ではないので、とても少ないエネルギーでも駆動されることができて、エネルギー効率も遥かに優秀である。これと共に、電子ペーパーは非常に鮮明で、視野角が広くて電源がなくても、字が完全に消えないメモリー機能も持っていて、公共掲示板、広告物、電子ブックなどに幅広く使用される可能性がある。
【0004】
電子ペーパー表示パネルの画像具現のための技術的接近方式は、大きく液晶を利用した方式、有機EL(electro-luminescence)、電気泳動(electrophoresis)、ツイストボール(Twist Ball)、メカニカル(Mechanical)及び反射型表示方式があり、このうちで現在一番注目されている技術は、電気泳動現象を利用する技術で帯電された複数の粒子と流体をマイクロカプセル内に入れて電気泳動現象を利用して画像を具現する方式である。
【0005】
このような電子ペーパーは、柔軟な素材の基板を活用してフレキシブル(Flexible)で、薄型化を通じて携帯性が簡便にさせて、電極構造が簡単で工程が単純で低価格化及び大型化を容易にする長所を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−75331号公報。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来技術による電子ペーパー表示装置の出力ドライバーは、電子ペーパー表示装置に入力される出力数、すなわち、チャンネル数が増加するほどピーク電流が増加して、電磁波干渉(EMI)及び消費電力が増加される問題点がある。
【0008】
また、電子ペーパー表示装置の出力ロードが違えば、同じ出力ドライバーを使用することができないために、再び出力ドライバーを設計するか、または電子ペーパー表示装置ごとに他の出力ドライバー製品を使わなければならないしかないという困難な点がある。
【0009】
本発明が達成しようとする技術的課題は、複数の出力ドライバーを複数個のグループに分けて分散させて駆動することで、ピーク電流を減少させて、出力ロードの大きさによって出力ドライバー内の複数のドライバーを選択的に駆動することで出力ロードが違う製品にも一定な駆動能力を提供して、すべての製品に適用可能な電子ペーパー表示装置の出力ドライバーを提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記技術的課題を達成するための本発明による電子ペーパー表示装置の出力ドライバーは、電子ペーパー表示装置にM個のデータを一つずつ送るM個の出力ドライバーにおいて、前記M個の出力ドライバーを複数個のグループに分けて、各グループどうしに駆動される時間を分散させて、それぞれのデータを前記電子ペーパー表示装置に送ることを特徴とする。
【0011】
前記技術的課題を達成するための本発明による電子ペーパー表示装置の出力ドライバーは、電子ペーパー表示装置にデータを送る出力ドライバーにおいて、前記出力ドライバーはN個のドライバーに構成されて、前記電子ペーパー表示装置の出力インピーダンスに合わせて前記N個のドライバーのうちで一部を選択的に駆動することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明による電子ペーパー表示装置の出力ドライバーは、複数の出力ドライバーを複数個のグループに分けて分散させて駆動することでピーク電流を減少させる効果がある。
【0013】
また、本発明は、出力ロードの大きさによって出力ドライバー内の複数のドライバーを選択的に駆動することで出力ロードの変化にも一定な駆動能力を提供する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明による電子ペーパー表示装置の出力ドライバーの一実施例と電子ペーパー表示装置を示したものである。
【図2】本発明による電子ペーパー表示装置の出力ドライバーの第2実施例と電子ペーパー表示装置を示したものである。
【図3】本発明による電子ペーパー表示装置の出力ドライバーの第3実施例と電子ペーパー表示装置を示したものである。
【図4】図3に示された出力ドライバーの詳細回路図である。
【図5】図3に示された出力ドライバーの複数の分散駆動モデルである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付された図面を参照して本発明をより詳しく説明するようにする。
【0016】
図1は、本発明による電子ペーパー表示装置の出力ドライバーの一実施例と電子ペーパー表示装置180を示したものである。
【0017】
図1に示された電子ペーパー表示装置の出力ドライバーは、ドライバー制御部110及び複数の出力ドライバー120、130、140、…、150、160、170を含む。
【0018】
前記複数の出力ドライバー120、130、…、140、150、160、…、170は、それぞれN個のドライバーで構成されて、それぞれのN個のドライバーが選択的に駆動されて生成するそれぞれのデータoutput1、…、outputMを前記電子ペーパー表示装置180に送る(N、Mは、自然数)。
【0019】
そのうち、出力ドライバー120、130、…、140は第1ドライバー120ないし第Nドライバー140を含む。
【0020】
前記第1ドライバー120ないし第Nドライバー140は、それぞれ正ドライバー、負ドライバー及びスイッチング部で構成される。
【0021】
前記スイッチング部は、複数のトランジスターを直列または並列連結して具現することができるが、図1では前記スイッチング部はpMOSトランジスター及びnMOSトランジスターの直列連結によって具現したものである。
【0022】
例えば、前記第1ドライバー120は、第1正ドライバー121、第1負ドライバー123及び第1スイッチング部122を含んで、前記第1スイッチング部122は第1pMOSトランジスターP1及び第1nMOSトランジスターN1を具備する。
【0023】
前記第1pMOSトランジスターP1は、前記ドライバー制御部110から第1制御信号ctl1をゲートに入力を受けて、第1端子は第1正ドライバー121と連結されて、第2端子は前記第1nMOSトランジスターN1の第1端子に連結される。
【0024】
前記第1nMOSトランジスターN1は、前記ドライバー制御部110から前記第1制御信号の相補信号ctl1bをゲートに入力を受けて、第1端子は前記第1pMOSトランジスターP1の第2端子に連結されて、第2端子は前記第1負ドライバー123に連結される。
【0025】
そして、前記第1pMOSトランジスターP1の第2端子と前記第1nMOSトランジスターN1の第1端子が連結されて、この連結ノードNode1からの出力データOutput1を前記電子ペーパー表示装置180に送る。
【0026】
前記第1正ドライバー121は、正電圧(VPOS)の供給を受けて駆動されて、前記第1pMOSトランジスターP1の第1端子と連結される。
【0027】
前記複数の正ドライバーと前記複数の負ドライバーに入力される入力信号が図示されなかったが、前記第1正ドライバー121は、入力デコーダーのような回路から入力データの入力を受けて駆動するドライバーであり、前記第1スイッチング部122によって前記第1負ドライバー123と連結されて、前記電子ペーパー表示装置180に供給する最終出力データoutput1を生成する。
【0028】
また、前記第1正ドライバー121ないし前記第N正ドライバー141は同一な入力データの供給を受けて、それぞれに連結されたスイッチング部122、132、…、142は、前記連結ノードNode1が各ドライバー121、131、…、141どうしに連結されていて、同一な出力データoutput1を前記電子ペーパー表示装置180に供給する。
【0029】
前記第1負ドライバー123は、負電圧(VNEG)の駆動を受けて駆動されて、前記第1nMOSトランジスターN1の第2端子と連結される。
【0030】
また、前記第1負ドライバー123は、前記第1正ドライバー121と共に入力デコーダーのような回路から入力データの入力を受けて駆動するドライバーであり、前記第1正ドライバー121と連結されて前記電子ペーパー表示装置180に供給する最終出力データoutput1を生成する。
【0031】
前記第1負ドライバー123ないし前記第N負ドライバー143は同一な入力データの供給を受ける。
【0032】
但し、それぞれの出力に対応される複数の出力ドライバーに入力される入力データは、相異なことは当然である。例えば、一つの出力データoutput1を供給する出力ドライバー120、130、…、140に入力される入力データと違う出力データoutputMを供給する出力ドライバー150、160、…、170に入力される入力データは別個の信号である。
【0033】
前記正電圧(VPOS)は、正の電圧であるか、前記負電圧(VNEG)に比べて高い電圧である。前記負電圧(VNEG)は負の電圧であるか、または前記正電圧(VPOS)に比べて低い電圧である。
【0034】
前記ドライバー制御部110は、前記出力ドライバー120、130、140を選択的に駆動するための複数の制御信号ctl1、ctl2、ctl3、ctl1b、ctl2b、ctl3bを出力する。前記ドライバー制御部110の出力は、第1制御信号ctl1ないし第N制御信号ctl3、及び前記第1制御信号の相補信号ctl1bないし前記第N制御信号の相補信号ctl3bで構成される。
【0035】
前記複数の制御信号は、N個の制御信号ctl1、ctl2、ctl3と前記N個の制御信号の相補信号ctl1b、ctl2b、ctl3bを具備する。図1に示されたところのように、各ドライバーごとに1個の制御信号とその相補信号によって駆動される場合、N個のドライバーを具備しているので、N個の制御信号が要求される。
【0036】
前記第2ドライバー130ないし第Nドライバー140の構成も前記第1ドライバー120のように、正ドライバー、スイッチング部、負ドライバーで構成された点は同一であり、但し、前記ドライバー制御部110から供給を受ける制御信号に差がある。すなわち、前記第2ドライバー130は第2制御信号ctl2と第2制御信号の相補信号ctl2bとの供給を受けて、前記第Nドライバー140は、第N制御信号ctl3と第N制御信号の相補信号ctl3bとの供給を受ける。
【0037】
前記第1ドライバー120ないし前記第Nドライバー140の駆動能力を同一に、または相異に調節することができる。
【0038】
また、前記第1ドライバー120ないし前記第Nドライバー140は、出力端がすべて共通で連結されているし、出力端から出力信号output1、…、outputMが前記電子ペーパー表示装置180に入力される。
【0039】
また、前記出力ドライバーが電子ペーパー表示装置の出力output1、…、outputMごとにすべて具備される。すなわち、図1を参照すれば、前記出力ドライバーは各出力output1、…、outputMごとに具備されるのでM個が具備される。
【0040】
ここで、前記第1ドライバー120ないし前記第Nスイッチング部140は、RC出力ロードの値が異なる複数の電子ペーパー表示装置とすべて適用が可能になるようにそれぞれを構成するトランジスターの大きさなどが同じではないように設計する。その結果、電子ペーパー表示装置のRC(resistor-capacitor)出力ロードが違う複数の製品にも前記出力ドライバーを具備して、前記第1ドライバー120ないし前記第Nドライバー140を選択的に駆動させて、どのような電子ペーパー表示装置にも同一な大きさの出力データを供給するようにできる。
【0041】
例えば、出力ロードの値が第1出力インピーダンスである電子ペーパー表示装置には前記第1ドライバー120と第Nドライバー140をターンオンさせて、その外はターンオフさせて、前記出力データを前記電子ペーパー表示装置に出力して、出力ロードの値が第2出力インピーダンスである電子ペーパー表示装置には前記第2ドライバー130のみをターンオンさせて、その外はターンオフさせて前記データを前記電子ペーパー表示装置に出力するように調整して、お互いに違う出力インピーダンスを有する電子ペーパー表示装置にも出力ドライバーの駆動能力を合わせることができる長所がある。
【0042】
図2は、本発明による電子ペーパー表示装置の出力ドライバーの第2実施例と電子ペーパー表示装置280を示したものである。
【0043】
図2に示された電子ペーパー表示装置の出力ドライバーは、デコーダー/制御部210及びスイッチング部220、230、240を含む。
【0044】
前記デコーダー/制御部210は、図1に示されたドライバー制御部110に比べて出力ドライバーの機能とデータデコーダーの機能及び図1に示されたドライバー制御部の機能をすべて遂行することによって、複数の制御信号ctl1、ctl2、ctl3、ctl1b、ctl2b、ctl3bを出力する。
【0045】
データデコーダーの機能とは、入力デコーダーのような回路で入力データを供給する機能である。出力ドライバーの機能は、前記入力データの供給を受けてドライビングすることを例に挙げることができる。
【0046】
したがって、前記デコーダー/制御部210は、入力データの供給を受けて一部ドライビング機能を遂行した結果値と図1に示されたドライバー制御部の複数の出力信号とのマージ(merge)された値を生成する回路であり、複数の制御信号ctl1、ctl2、ctl3、ctl1b、ctl2b、ctl3bを生成する。
【0047】
前記スイッチング部220、230、240は、第1スイッチング部220ないし第Nスイッチング部240を含む。
【0048】
例えば、前記第1スイッチング部220は、第7pMOSトランジスターP7及び第7nMOSトランジスターN7を含む。
【0049】
前記第7pMOSトランジスターP7は、前記正電圧(VPOS)を第1端子に入力を受けて、制御信号ctl1をゲートに入力を受けて第2端子は、前記第7nMOSトランジスターN7の第1端子に連結される。
【0050】
前記第7nMOSトランジスターN7は、前記負電圧(VNEG)を第2端子に入力を受けてゲートに前記制御信号の相補信号ctl1bの入力を受けて、前記第7nMOSトランジスターN7の第1端子に第2端子が連結される。
【0051】
ここで、前記複数の制御信号ctl1、ctl2、ctl3、ctl1b、ctl2b、ctl3bによって、前記第1スイッチング部220ないし前記第Nスイッチング部240は選択的に駆動される。
【0052】
ここで、前記第1スイッチング部220ないし前記第Nスイッチング部240は、RC出力ロードの値が異なる複数の電子ペーパー表示装置とすべて適用が可能になるようにそれぞれを構成するトランジスターの大きさなどが同一ではないように設計する。その結果、電子ペーパー表示装置のRC(resistor-capacitor)出力ロードが違う複数の製品にも前記出力ドライバーを具備して、前記第1スイッチング部220ないし前記第Nスイッチング部240を選択的に駆動させて、どのような電子ペーパー表示装置にも同一な大きさの出力データを供給するようにできる。
【0053】
例えば、出力ロードの値が第1出力インピーダンスである電子ペーパー表示装置には、前記第1スイッチング部220のみをターンオンさせて、その外はターンオフさせて前記出力データを前記電子ペーパー表示装置に出力して、出力ロードの値が第2出力インピーダンスである電子ペーパー表示装置には前記第2スイッチング部230のみをターンオンさせて、その外はターンオフさせて、前記データを前記電子ペーパー表示装置に出力するように調整して、お互いに違う出力インピーダンスを有する電子ペーパー表示装置にも出力ドライバーの駆動能力を合わせることができる長所がある。
【0054】
図3は、本発明による電子ペーパー表示装置の出力ドライバーの第3実施例と電子ペーパー表示装置350を示したものである。
【0055】
図3に示された電子ペーパー表示装置の出力ドライバーは、ドライバー制御部310及びM個の出力ドライバー320、330、…、340を含む。
【0056】
また、本発明は、M個の出力ドライバー320、330、…、340を複数個のグループに分けてそれぞれのグループどうしに駆動して、それぞれのグループが駆動される時間は、お互いに分散させてピーク電流を減少させる。
【0057】
例えば、出力ドライバー数、すなわち、チャンネル数が400個であれば、50個ずつを一つのグループに分類して、50個ずつ順次に駆動するものである。このようにすれば、50個ずつ8回の分散駆動によってピーク電流を分散するので、おおよそ1/8倍でピーク電流が減少されることができる。
【0058】
前記ドライバー制御部310は、前記第1制御信号ctl1ないし前記第M制御信号ctl3を順次に活性化させる。
【0059】
したがって、順次に活性化される前記第1制御信号ctl1ないし前記第M制御信号ctl3と前記第1制御信号の相補信号ctl1bないし前記第M制御信号の相補信号ctl3bの入力を受けて、前記第1出力ドライバー320ないし前記第Mドライバー340が順次に駆動されて、ドライビングすることでピーク電流を分散させることができる。
【0060】
また、示さなかったが、前記M個の出力データoutput1、…、outputMを送るそれぞれのM個の出力ドライバー320、330、340が分散駆動して、前記M個の出力ドライバーは内部にそれぞれN個のドライバーを具備することができる(M、Nは自然数)。
【0061】
本発明で分散駆動とは、図5aないし図5dに示された複数の出力ドライバーの複数の分散駆動モデルのように、複数の出力ドライバーを順次に駆動するか、または別個に駆動してすべての出力ドライバーが同時に駆動されないことを意味する。
【0062】
それぞれの出力ドライバーの詳細な回路は、図4を例に挙げることができる。
【0063】
図4は、図3に示された第1出力ドライバー320の詳細回路図を示したものである。
【0064】
第1出力ドライバー320は、第1正ドライバー321、第1負ドライバー323及び第1スイッチング部322を含んで、前記第1スイッチング部322は第13pMOSトランジスターP13及び第13nMOSトランジスターN13を具備する。
【0065】
前記第13pMOSトランジスターP13は、前記ドライバー制御部310から第1制御信号ctl1をゲートに入力を受けて、第1端子は第1正ドライバー321と連結されて、第2端子は前記第13nMOSトランジスターN13の第1端子に連結される。
【0066】
前記第13nMOSトランジスターN13は、前記ドライバー制御部310から前記第1制御信号の相補信号ctl1bをゲートに入力を受けて第1端子は、前記第13pMOSトランジスターP13の第2端子に連結されて、第2端子は前記第1負ドライバー323に連結される。
【0067】
そして、前記第13pMOSトランジスターP13の第2端子と前記第13nMOSトランジスターN13の第1端子が連結されて、この連結ノードからの出力データOutput1を前記電子ペーパー表示装置350に送る。
【0068】
図5は、図3に示された複数の出力ドライバーの複数の分散駆動モデルである。
【0069】
x軸が前記電子ペーパー表示装置の出力データ個数またはチャンネル数(M)である。y軸は、それぞれの出力ドライバーが駆動される時間を表示したものである。
【0070】
図5(a)は、図3の前記第1出力ドライバー320から前記第M出力ドライバー340が順次に駆動される。例えば、0<t<t0の時間には第1出力ドライバー320が駆動されて、t0<t<t1には第2出力ドライバー330が駆動されて、t1<t<t2には第3出力ドライバー340が駆動される式に順次に駆動される。
【0071】
図5(b)は、図3の第M出力ドライバー340が一番先に駆動されて、逆順に駆動されて第1出力ドライバー320が最も後に駆動される。
【0072】
図5(c)は、中間番号の出力ドライバーが先に駆動されて、漸次的に中間番号の出力ドライバーから駆動されて、後には前記第1出力ドライバー320及び前記第M出力ドライバー340が駆動される。
【0073】
図5(d)は、図3の前記第1出力ドライバー320及び前記第M出力ドライバー340が先に駆動されて、後には中間番号の出力ドライバーが駆動される。
【0074】
したがって、本発明による電子ペーパー表示装置の複数の出力ドライバーは、同時にすべての出力ドライバーが駆動されないで順次に駆動されて、ピーク電流を大きく減少させることができる。
【0075】
以上で、本発明に対する技術思想を添付図面と共に敍述したが、これは本発明の望ましい実施例を例示的に説明したものであって、本発明を限定するものではない。また、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者なら誰も本発明の技術的思想の範疇を離脱しない範囲内で多様な変形及び模倣が可能であることは明白な事実である。
【符号の説明】
【0076】
110 ドライバー制御部
120 第1ドライバー
121 第1正ドライバー
123 第1負ドライバー
131 第2正ドライバー
133 第2負ドライバー
140 第N正ドライバー
143 第N負ドライバー
150 第1正ドライバー
153 第1負ドライバー
160 第2正ドライバー
163 第2負ドライバー
170 第N正ドライバー
173 第N負ドライバー
180 電子ペーパー表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ペーパー表示装置にM個(Mは2以上の自然数)のデータを一つずつ送るM個の出力ドライバー320、330、340において、
前記M個の出力ドライバーを複数個のグループに分けて、各グループどうしに駆動される時間を分散させて、駆動して前記M個のデータを前記電子ペーパー表示装置350に送ることを特徴とする電子ペーパー表示装置の出力ドライバー。
【請求項2】
前記M個の出力ドライバーを分散駆動するために前記Mより少ないか、または同じ複数の制御信号を出力して、前記複数の制御信号は、一定区間の間ずつ活性化されるが、順次に活性化されることを特徴とするドライバー制御部310をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパー表示装置の出力ドライバー。
【請求項3】
前記M個の出力ドライバーはそれぞれ、
正電圧の供給を受けて駆動される正ドライバー;
負電圧の供給を受けて駆動される負ドライバー;及び
前記正ドライバーと前記負ドライバーの間で連結されて、前記制御信号によって前記正ドライバーと前記負ドライバーを連結または遮断して、前記データを出力するスイッチング部で構成されたことを特徴とする請求項2に記載の電子ペーパー表示装置の出力ドライバー。
【請求項4】
前記M個の出力ドライバー320、330、340は、
それぞれN個のドライバーに構成されて、前記N個のドライバーは、前記電子ペーパー表示装置の出力インピーダンスによって前記N個のドライバーのうちで一部が選択されて駆動されることを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパー表示装置の出力ドライバー。
【請求項5】
前記M個の出力ドライバーは、第1出力ドライバーないし第M出力ドライバーで構成されて、
前記第1出力ドライバーから前記第M出力ドライバーが順次に駆動されるか、または前記第M出力ドライバーから前記第1出力ドライバーが順次に駆動されることを特徴とする請求項4に記載の電子ペーパー表示装置の出力ドライバー。
【請求項6】
電子ペーパー表示装置にデータを送る出力ドライバーにおいて、
前記出力ドライバーは、N個のドライバーに構成されて、前記電子ペーパー表示装置の出力インピーダンスによって前記N個のドライバーのうちで一部を選択的に駆動することを特徴とする電子ペーパー表示装置の出力ドライバー。
【請求項7】
前記N個のドライバーを選択的に駆動するための複数の制御信号を出力するドライバー制御部をさらに具備することを特徴とする請求項6に記載の電子ペーパー表示装置の出力ドライバー。
【請求項8】
前記出力ドライバーは、第1ドライバーないし第Nドライバーで構成されて、
それぞれのドライバーは、
正電圧の供給を受けて駆動される正ドライバー;
負電圧の供給を受けて駆動される負ドライバー;及び
前記正ドライバーと前記負ドライバーとの間で連結されて、前記制御信号によって前記正ドライバーと前記負ドライバーを連結または遮断して、前記データを出力するスイッチング部で構成されたことを特徴とする請求項6または7に記載の電子ペーパー表示装置の出力ドライバー。
【請求項9】
前記スイッチング部は、
前記ドライバー制御部から制御信号をゲートに入力を受けて、第1端子は正ドライバーと連結される第1pMOSトランジスター;及び
前記ドライバー制御部から前記制御信号の相補信号をゲートに入力を受けて第1端子は前記第1pMOSトランジスターの第2端子に連結されて第2端子は前記負ドライバーに連結される第1nMOSトランジスターを含んで、
前記第1pMOSトランジスターの第2端子で前記第1nMOSトランジスターの第1端子で前記データが出力されることを特徴とする請求項8に記載の電子ペーパー表示装置の出力ドライバー。
【請求項10】
前記出力ドライバーを分散駆動するための複数の制御信号を出力するデコーダー/制御部をさらに具備して、
前記出力ドライバーは第1スイッチング部ないし第Nスイッチング部で構成されて、
前記第1スイッチング部ないし前記第Nスイッチング部は正電圧と負電圧を電源で供給を受けて前記複数の制御信号によって前記データを前記電子ペーパー表示装置に送ることを特徴とする請求項6に記載の電子ペーパー表示装置の出力ドライバー。
【請求項11】
前記デコーダー/制御部は入力データを供給する入力デコーダーの機能と前記入力データの供給を受けてドライビングして出力する回路の機能をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の電子ペーパー表示装置の出力ドライバー。
【請求項12】
前記第1スイッチング部は、
前記ドライバー制御部から制御信号をゲートに入力を受けて第1端子は正ドライバーと連結される第2pMOSトランジスター;及び
前記ドライバー制御部から前記制御信号の相補信号をゲートに入力を受けて第1端子は、前記第2pMOSトランジスターの第2端子に連結されて、第2端子は前記負ドライバーに連結される第2nMOSトランジスターを含んで、
前記第2pMOSトランジスターの第2端子であり、前記第2nMOSトランジスターの第1端子で前記データが出力されることを特徴とする請求項11に記載の電子ペーパー表示装置の出力ドライバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−133892(P2011−133892A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−285644(P2010−285644)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【出願人】(508038091)シリコン・ワークス・カンパニー・リミテッド (46)
【氏名又は名称原語表記】Silicon Works Co., LTD.
【Fターム(参考)】