電子マネー管理システムおよび購入明細情報利用方法
【課題】 購入者の利便性が向上することを目的とした電子マネー管理システムを提供する。
【解決手段】 電子レジスタが、物品の購入に関する購入明細情報と物品の購入の合計金額とを記憶し、購入明細情報と前記合計金額とを少なくとも含む決済開始要求情報をリーダライタを介して電子マネー管理端末へ送信する。そして、電子マネー管理端末が、自端末に記憶している電子マネーの金額から決済開始要求情報に含まれる合計金額を差引き、電子レジスタへ決済完了を通知し、また決済開始要求情報に含まれる前記購入明細情報を購入明細データベースへ登録する。
【解決手段】 電子レジスタが、物品の購入に関する購入明細情報と物品の購入の合計金額とを記憶し、購入明細情報と前記合計金額とを少なくとも含む決済開始要求情報をリーダライタを介して電子マネー管理端末へ送信する。そして、電子マネー管理端末が、自端末に記憶している電子マネーの金額から決済開始要求情報に含まれる合計金額を差引き、電子レジスタへ決済完了を通知し、また決済開始要求情報に含まれる前記購入明細情報を購入明細データベースへ登録する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、購入者が購入する物品の合計金額を算出する電子レジスタと、電子マネーの情報を記憶する電子マネー管理端末と、により構成される電子マネー管理システムおよび購入明細情報利用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話や電子マネーカードなどの電子マネー管理端末に電子マネーの情報を記録させ、当該電子マネー管理端末を店頭のリーダライタにかざすことにより、電子マネー管理端末とリーダライタとの間でNFC(Near Field Communication)等の近距離通信技術または非接触式ICカード技術を用いて電子マネーや決済情報を送受信し、これにより電子決済を行う仕組みが利用されている。またこのような技術は店頭の電子レジスタとリーダライタが通信接続されており、リーダライタが電子マネー管理端末における決済処理の完了を検出すると、当該リーダライタは店頭の電子レジスタへ決済完了を通知し、電子レジスタにて購入明細を印刷して出力している。そしてこのようなPOSシステムに関する技術が特許文献1に公開されている。
【特許文献1】特開2000−251148号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述のようなPOSシステムでは、お金の情報が電子的に決済されるために小銭や紙幣の店員とのやりとりがなくなり、購入者は実際のお金を持参する必要がなくなったが、電子的な処理がお金に関する情報のみであるので、その電子決済の情報を他の様々な処理に応用し、購入者の利便性を向上させる技術が求められていた。
【0004】
そこでこの発明は、購入者の利便性が向上することを目的とした電子マネー管理システムおよび購入明細情報利用方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、購入者が購入する物品の合計金額を算出するとともに前記物品の詳細を示す購入明細情報を生成する電子レジスタと、電子マネーの情報を記憶し購入者が携帯する電子マネー管理端末と、を有する電子マネーシステムであって、前記電子レジスタが、物品の購入に関する購入明細情報と、前記電子マネー管理端末で記憶している金額から差引く前記物品の合計金額とを記憶する購入明細情報記憶手段と、前記購入明細情報と前記合計金額とを少なくとも含む決済開始要求情報をリーダライタを介して前記電子マネー管理端末へ送信する決済開始要求情報送信手段と、を備え、前記電子マネー管理端末が、自端末に記憶している電子マネーの金額から、前記決済開始要求情報に含まれる合計金額を差引き、前記電子レジスタへ決済完了を通知する決済処理手段と、前記決済開始要求情報に含まれる前記購入明細情報を購入明細データベースへ登録する購入明細情報登録手段と、を備えることを特徴とする電子マネー管理システムである。
【0006】
また本発明は、上述の電子マネー管理システムにおいて、前記電子マネー管理端末が、前記購入明細情報を前記購入明細データベースに登録する前に自端末の画面に当該購入明細情報を表示する購入明細情報表示手段とを備え、前記購入明細情報登録手段は、前記購入明細情報の確認完了の情報の入力を受けた場合に、その購入明細情報を購入明細データベースへ登録することを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上述の電子マネー管理システムにおいて、前記電子マネー管理端末が、前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、当該購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う集計手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上述の電子マネー管理システムにおいて、他の情報処理装置を有し、前記電子マネー管理端末が、前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、前記他の情報処理装置へ転送する購入明細情報転送手段を備え、前記他の情報処理装置が、受信した購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う集計手段を備えることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上述の電子マネー管理システムにおいて、前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の閲覧要求を当該他の情報処理装置へ送信し、前記他の情報処理装置が、前記閲覧要求の受信に応じて集計処理した結果の情報を前記電子マネー管理端末へ送信し、前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の情報を受信して画面に表示することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上述の電子マネー管理システムにおいて、前記電子レジスタが、当該電子レジスタの設置されている店舗の秘密鍵を用いて前記購入明細情報を署名処理するとともに、当該署名済みの購入明細情報と、前記店舗の公開鍵を格納した前記店舗の証明書情報との前記電子マネー管理端末への送信処理を前記決済開始要求情報送信手段へ指示する署名処理手段とを備え、前記電子マネー管理端末の前記購入明細情報転送手段は、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報とを前記他の情報処理装置へ転送し、前記他の情報処理装置が、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報に格納されている前記店舗の公開鍵とに基づいて、前記購入明細情報の正当性を判定する正当性判定手段を備えることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、購入者が購入する物品の合計金額を算出するとともに前記物品の詳細を示す購入明細情報を生成する電子レジスタと、電子マネーの情報を記憶し購入者が携帯する電子マネー管理端末と、を有する電子マネーシステムにおける購入明細情報利用方法であって、前記電子レジスタの購入明細情報記憶手段が、物品の購入に関する購入明細情報と、前記電子マネー管理端末で記憶している金額から差引く前記物品の合計金額とを記憶し、前記電子レジスタの決済開始要求情報送信手段が、前記購入明細情報と前記合計金額とを少なくとも含む決済開始要求情報をリーダライタを介して前記電子マネー管理端末へ送信し、前記電子マネー管理端末の決済処理手段が、自端末に記憶している電子マネーの金額から、前記決済開始要求情報に含まれる合計金額を差引き、前記電子レジスタへ決済完了を通知し、前記電子マネー管理端末の購入明細情報登録手段が、前記決済開始要求情報に含まれる前記購入明細情報を購入明細データベースへ登録することを特徴とする購入明細情報利用方法である。
【0012】
また本発明は、上述の購入明細情報利用方法において、前記電子マネー管理端末の購入明細情報表示手段が、前記購入明細情報を前記購入明細データベースに登録する前に自端末の画面に当該購入明細情報を表示し、前記電子マネー管理端末の前記購入明細情報登録手段は、前記購入明細情報の確認完了の情報の入力を受けた場合に、その購入明細情報を購入明細データベースへ登録することを特徴とする。
【0013】
また本発明は、上述の購入明細情報利用方法において、前記電子マネー管理端末の集計手段が、前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、当該購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行うことを特徴とする。
【0014】
また本発明は、上述の購入明細情報利用方法において、前記電子マネー管理システムが他の情報処理装置を有し、前記電子マネー管理端末の購入明細情報転送手段が、前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、前記他の情報処理装置へ転送し、前記他の情報処理装置の集計手段が、受信した購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行うことを特徴とする。
【0015】
また本発明は、上述の購入明細情報利用方法において、前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の閲覧要求を当該他の情報処理装置へ送信し、前記他の情報処理装置が、前記閲覧要求の受信に応じて集計処理した結果の情報を前記電子マネー管理端末へ送信し、前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の情報を受信して画面に表示することを特徴とする。
【0016】
また本発明は、上述の購入明細情報利用方法において、前記電子レジスタの署名処理手段が、当該電子レジスタの設置されている店舗の秘密鍵を用いて前記購入明細情報を署名処理するとともに、当該署名済みの購入明細情報と、前記店舗の公開鍵を格納した前記店舗の証明書情報との前記電子マネー管理端末への送信処理を前記決済開始要求情報送信手段へ指示し、前記電子マネー管理端末の前記購入明細情報転送手段が、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報とを前記他の情報処理装置へ転送し、前記他の情報処理装置の正当性判定手段が、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報に格納されている前記店舗の公開鍵とに基づいて、前記購入明細情報の正当性を判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、電子マネー管理端末に購入明細情報が登録されるので、購入者は感熱紙などに印刷された購入明細書を手渡しによって受け取らなくても、電子的に電子マネー管理端末1で受け取ることができる。したがって、購入明細の印刷と手渡しのための処理の削減によるレジ担当者の手間の軽減と、購入者一人あたりの処理時間の短縮を行うことができ、これにより一人あたりのレジ処理のスピードを速めることができる。また購入明細を印刷する感熱紙が必要なくなるので、感熱紙の大量消費を削減することができ、店舗のコスト削減につなげることができる。
【0018】
また本発明によれば、購入明細情報が電子マネー管理端末に登録される前に自動的に画面に表示されるので、レジ担当者が誤って入力した商品名や個数などを購入者が確認できるようになる。
【0019】
また本発明によれば、購入明細情報を他の装置において家計簿アプリケーションを用いて各種処理を行うので、購入者は、PCなどに電子マネー管理端末1以外の他の情報処理装置において、購入明細情報を用いた電子マネーの管理を行うことができる。
【0020】
また本発明によれば、購入明細情報をアプリケーションサービスプロバイダのサーバなどの情報処理装置に送信して、当該情報処理装置で処理された購入明細情報に基づく集計結果の閲覧サービスを購入者が携帯電話やPCを用いて閲覧することができる。つまり購入明細情報を用いた情報の提供を受けることができるので、購入者の利便性が向上する
【0021】
また本発明によれば、購入明細情報を電子署名して電子レジスタから送信して、その電子署名が付与された購入明細情報を用いて会社の経理サーバ(情報処理装置)で購入明細情報を認証することができるので、購入明細情報を領収書として利用した場合に、当該購入明細情報に格納された店舗で発行されたものかどうかを確認することができ、会社などにおける不正な経費支払を経理処理を行う際に判断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態による電子マネー管理システムを図面を参照して説明する。図1は同実施形態による電子マネー管理システムの構成を示す第1の図である。この図において、符号1は電子マネー管理端末であり、例えば携帯電話や電子マネーカードなどに内蔵されている。また2は店頭に設置され電子マネー管理端末1との間で、例えばNFCの技術を用いて情報を送受信するリーダライタ装置である。尚、ここでの通信は、非接触近距離通信(例えばNFCやRFID等)でも、非接触ICカードのような通信でも良いが、以下、本実施形態においてはNFCの技術を用いているものとする。また3はPOSシステムなどの端末である電子レジスタである。
【0023】
図2は電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第1の図である。
図2に示すように、電子マネー管理端末1はリーダライタ装置2とNFCの技術により情報を送受信するNFC機能部11と、電子マネー管理端末1の各処理部を制御する制御部12と、利用許可額を記憶する利用許可額記憶部13と、リーダライタ装置2から受信した購入明細の情報を登録する購入明細登録部14と、購入明細の情報を蓄積する購入明細データベース(DB)15と、を備えている。また電子マネー管理端末1は家計簿アプリケーション処理部16を備えるようにしても良い。
【0024】
またリーダライタ装置2において、符号21は電子レジスタ3から受信した情報に基づいて電子マネー管理装置に対して決済開始要求を送信すると決定する決済処理部である。また22は電子マネー管理端末1との間でNFCの技術を用いて情報の送受信を行う通信処理部である。また電子レジスタ3において、符号31は電子レジスタの各処理部を制御する制御部である。また32は決済処理の為の各種情報を記憶する記憶部である。また33はリーダライタ装置やPOSシステムにおけるセンタサーバ等と情報を送受信する通信処理部である。また34は決済処理を行う決済処理部である。また35は購入明細情報の署名処理を行う署名処理部である。そして、レジ担当者が購入者の購入する物品の金額を電子レジスタ3へ登録し、電子レジスタ3、リーダライタ装置2、電子マネー管理端末1の連携した処理によって電子マネー管理端末1から電子マネーの金額が差引かれて決済処理が行われる。
【0025】
図3は購入明細情報のデータ内容を示す図である。
電子レジスタ3は購入者が購入を希望する商品の番号やその商品の個数などの入力を受付けると、各商品名や単価や値段などをセンタサーバなどから取得して、それらの小計や税金額、合計金額などを算出し、当該合計金額と購入明細として出力する他の情報とを格納した購入明細情報を記憶部32に書き込む。そしてこの購入明細情報をリーダライタ装置2を介して電子マネー管理端末1へ送信する。購入明細情報のデータ内容は図2で示すように、店舗名、支店名、店舗の電話番号、購入日時、レジ担当者名、レジ番号、伝票番号、購入品数、小計、税金額、課税対象金額、合計、支払方法(現金またはクレジット)、商品名、商品の単価、購入の個数、商品の個数分の値段、などである。
【0026】
図4は電子マネー管理システムの処理フローを示す第1の図である。
まず、電子レジスタ3に対してレジ担当者が購入者の購入商品の入力を完了し、決済処理の指示を受付けると(ステップS1)、決済処理部34が各商品名や単価や値段などをセンタサーバなどから取得して、それらの小計や税金額、合計金額などを算出し、購入明細として出力する他の情報とともに格納した購入明細情報を生成する(ステップS2)。そして決済処理部34は購入明細情報を記憶部32に書き込む。次に、決済処理部34はリーダライタ装置2へ購入明細情報と合計金額とを送信する(ステップS3)。リーダライタ装置2では購入明細情報と合計金額とを受信すると決済処理部21は当該受信した情報を一時的にメモリなどへ記憶する。そして決済処理部21の指示に基づいて、通信処理部22がかざし待ち信号を送信する(ステップS4)。
【0027】
次に購入者が携帯電話や電子マネーカードなどの電子マネー管理端末1をリーダライタ装置2にかざすと、電子マネー管理端末1のNFC機能部11は、リーダライタ装置2から送信されたかざし待ち信号を受信する(ステップS5)。するとNFC機能部11はかざし待ち信号の受信に基づいて捕捉信号をリーダライタ装置2へ送信する(ステップS6)。リーダライタ装置2の通信処理部22はリーダライタ装置2から送信された捕捉信号を受信すると、当該信号の受信の通知を受けた決済処理部21は、電子マネー管理端末1がリーダライタ装置2にかざされたと検知し、一時的にメモリ等に記録していた購入明細情報と合計金額とを読み取って、それらの情報を格納した決済開始要求信号の送信を通信処理部22に指示し、通信処理部22が決済開始要求信号を送信する(ステップS7)。
【0028】
次に電子マネー管理端末1のNFC機能部11が決済開始要求信号を受信すると(ステップS8)、その信号が制御部12に通知される。制御部12では決済開始要求信号から購入明細情報と合計金額とを抽出し、利用許可額記憶部13に予め記録されている電子マネーの金額から合計金額を差引いて利用許可額記憶部13に記録されている電子マネーの金額の情報を更新する決済処理を行う(ステップS9)。そして制御部12は決済処理が完了するとNFC機能部11に対して決済完了信号の送信を指示し、NFC機能部11が決済完了信号をリーダライタ装置2へ送信する(ステップS10)。また制御部12は購入明細情報を購入明細登録部14に通知し、購入明細登録部14が購入明細DB15へ登録する処理を行う(ステップS11)。これにより購入明細DB15に購入明細情報が登録されるので、購入者は感熱紙などに印刷された購入明細書を手渡しによって受け取らなくても、電子的に電子マネー管理端末1で受け取ることができる。したがって、購入明細の印刷と手渡しのための処理の削減によるレジ担当者の手間の軽減と、購入者一人あたりの処理時間の短縮を行うことができ、これにより一人あたりのレジ処理のスピードを速めることができる。また購入明細を印刷する感熱紙が必要なくなるので、感熱紙の大量消費を削減することができ、店舗のコスト削減につなげることができる。
【0029】
また、リーダライタ装置2では通信処理部が決済完了信号を受信(ステップS12)すると決済処理部21が決済完了を電子レジスタ3へ通知する(ステップS13)。これにより電子レジスタの決済処理部34は決済完了を検出し、例えば電子レジスタ3の液晶画面などに決済が完了した旨の情報を表示する(ステップS14)。これにより一連の決済処理が終了する。
【0030】
なお電子マネー管理端末1が例えば携帯電話などに格納されて機能する場合などには、電子マネー管理端末1の制御部12が携帯電話の画面に購入明細情報を表示するようにしてもよい。その場合、購入明細情報の表示後にユーザからの確認完了の情報の入力を受け、制御部12がそれを検出して、当該検出後に購入明細情報の登録を購入明細登録部14に指示する。これにより、レジ担当者が誤って入力した商品名や個数などを購入者が確認できるようになる。
【0031】
また電子マネー管理端末1に家計簿アプリケーション処理の機能が備えられている場合には、その処理を行う家計簿アプリケーション処理部16が購入明細DB15に格納された購入明細情報を読み込んで、購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行うようにしてもよい。例えば、過去に蓄積された購入明細情報からそれぞれ合計金額を読み込んで総合計を算出して管理する処理や、電子マネー利用限度額まであといくらの額が残っているかの算出処理などである。また電子マネー管理端末1に1ヶ月の電子マネーの利用限度額と、利用済みの電子マネーの総合計が記録されており、決済開始要求で受信した合計金額と利用済みの電子マネーの総合計とを足した値が、1ヶ月の電子マネーの利用限度額と比較して、当該利用限度額を超えるか否かを制御部12が判断し、超えた場合には制御部12が決済不可の信号送信をNFC機能部11へ通知するようにしても良い。この場合には、利用限度額を超えるので、その旨の情報が電子レジスタ3に表示される。
【0032】
また、電子マネー管理端末1が携帯電話などに格納されて機能する場合などには、他の情報処理装置への購入明細情報の転送要求の指示を受付けて、制御部12が購入明細DB15に格納した購入明細情報を読み取って、電子メールによる送信、HTTPアクセスによる送信、NFCの技術を用いた送信によって、他の情報処理装置へ転送する処理を行うようにしても良い。ここで他の情報処理装置とは、たとえば購入者が所有するPC(Personal Computer)やアプリケーションサービスプロバイダのサーバなどである。
【0033】
なお、図4の例では、決済処理を電子マネー管理端末1において行う場合を示しているが、現金支払等による決済処理を電子レジスタ3で先に完了させ、購入明細情報のみを電子マネー管理端末1に送信し、電子マネー管理端末1に登録させるようにしてもよい。
【0034】
図5は電子マネー管理システムの構成を示す第2の図である。
図5においては図1の構成に加えて、電子マネー管理システムが新たに他の情報処理装置4を有する場合の例を示している。情報処理装置4は例えば購入者が自宅に所有するPCなどである。
【0035】
図6は電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第2の図である。
図5のような電子マネー管理システムの構成をとる場合、図6で示すように、電子マネー管理端末1には通信処理部10が新たに備えられる。そして、情報処理装置4は電子マネー管理端末1と情報を送受信する通信処理部40と、情報処理装置4を制御する制御部42と、購入明細情報を利用して処理を行う家計簿アプリケーション処理部42を備えている。このような電子マネー管理システムにおいて電子マネー管理端末1は、購入者(ユーザ)の指示に基づいて購入明細情報を、通信ネットワーク、またはNFCの技術を用いて情報処理装置4へ送信する。そして、情報処理装置4において家計簿アプリケーション処理部42が、購入明細DB15に格納された購入明細情報を読み込んで、購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う。これにより購入者は、PCなどに電子マネー管理端末1以外の他の情報処理装置において、購入明細情報を用いた電子マネーの管理を行うことができる。
【0036】
図7は電子マネー管理システムの構成を示す第3の図である。
図7においては図1の構成に加えて、電子マネー管理システムが新たに他の情報処理装置4を有する場合の例を示している。情報処理装置4は例えばアプリケーションサービスプロバイダで保有するサーバなどである。
【0037】
図8は電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第3の図である。
図7のような電子マネー管理システムの構成をとる場合、図8で示すように、情報処理装置4には、通信処理部40、制御部41、家計簿アプリケーション処理部42、集計結果出力部43とが備えられる。また図7、図8では電子マネー管理システムが購入者のPC5を有する場合の例を示している。図8において情報処理装置4の集計結果出力部43は家計簿アプリケーション処理部42が集計処理した結果を購入者のPCへ配信する処理を行う。
【0038】
このような電子マネー管理システムにおいて電子マネー管理端末1は、購入者(ユーザ)の指示に基づいて購入明細情報を、通信ネットワークを介して情報処理装置4へ送信する。そして、アプリケーションサービスプロバイダの情報処理装置4が家計簿アプリケーション処理部42の処理によって、購入明細DB15に格納された購入明細情報を読み込んで、購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う。そして購入者がPC5や電子マネー管理端末1の機能を備えた携帯電話などを用いて、情報処理装置4へアクセスして集計結果の閲覧要求を送信する。すると情報処理装置4の集計結果出力部43は集計結果の情報をデータベースなどから読み取って、PC5や携帯電話へ送信する。これにより、アプリケーションサービスプロバイダで提供される集計結果の閲覧サービスを購入者がPC5や携帯電話を用いて閲覧することができる
【0039】
図9は電子マネー管理システムの構成を示す第4の図である。
図9においては図1の構成に加えて、電子マネー管理システムが新たに他の情報処理装置4を有する場合の例を示している。情報処理装置6は例えば購入者が所属する会社のコンピュータなどである。
【0040】
図10は電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第4の図である。
図9のような電子マネー管理システムの構成をとる場合、図10で示すように、情報処理装置6(会社のコンピュータ)には、通信処理部60、制御部61、経理アプリケーション処理部62、認証処理部63とが備えられる。図10において情報処理装置6の経理アプリケーション処理部62は会社の経理処理を行う。また情報処理装置6の認証処理部63は署名済みの購入明細情報の認証の処理を行う。
【0041】
図11は電子マネー管理システムの処理フローを示す第2の図である。
図9、図10のような電子マネー管理システムにおいて購入明細情報は、署名されて電子レジスタ3から電子マネー管理端末1へ、また電子マネー管理端末1から情報処理装置6へ送信される。まず、リーダライタ装置2を介して電子マネー管理端末1へ購入明細書を送信する際に、電子レジスタ3の署名処理部35が購入明細情報のハッシュ値を算出し(ステップS201)、また当該ハッシュ値を秘密鍵で暗号化して署名情報を生成する(ステップS202)。そして署名処理部35は、メモリ等に予め記憶した電子レジスタ3の設置されている店舗の電子証明書と、生成した購入明細情報および署名情報と、を格納した署名済み購入明細情報を決済処理部34に送信し、決済処理部34が署名済み購入明細書情報と購入商品の合計金額とをリーダライタ装置2へ送信する(ステップS203)。そしてリーダライタ装置2の決済処理部21は電子マネー管理端末1へ、署名済み購入明細情報と合計金額とが格納された決済開始要求信号を送信し(ステップS204)、これにより電子マネー管理端末1が署名済み購入明細情報と合計金額とを記憶する(ステップS205)。そしてこの後、電子マネー管理端末1は決済開始要求信号の受信に基づいて、図4のステップS8〜ステップS11で示したような決済処理を行っているものとする。
【0042】
このような状況において、例えば後日、購入者は電子マネー管理端末1に記憶された署名済み購入明細情報を領収書の代わりとして、例えば会社の経理コンピュータである情報処理装置6に登録する。この時購入者は、電子マネー管理端末1を操作して情報処理装置6にアクセスする。電子マネー管理端末1が署名済み購入明細情報の送信の指示を受付けると(ステップS206)、制御部12が購入明細DBの記憶する署名済み購入明細情報を読み取って、通信処理部10へ送信指示を行う。すると通信処理部10が情報処理装置6へ署名済み購入明細情報を送信する(ステップS207)。
【0043】
情報処理装置6は署名済み購入明細情報を受信すると、当該署名済み購入明細情報を認証処理部63へ転送する。次に認証処理部63が署名済み購入明細情報から購入明細情報、署名情報、電子証明書を読み取る。そして電子証明書が正規の認証局によって発行されたかどうかの検証として、その電子証明書の有効期限の確認を行い、正規の認証局によって発行され、さらに有効期限が切れていない場合には、その電子証明書を承認する(ステップS208)。なお電子証明書が正規の認証局によって発行されたかどうかの検証は、認証局のサーバへ問い合わせたり、予め保持する認証局の電子証明書を用いて行う。そして電子証明書に格納されている公開鍵を用いて署名情報を復号化する(ステップS209)。また認証処理部63は購入明細情報のハッシュ値を算出し(ステップS210)、当該ハッシュ値と署名情報を復号化した値(電子レジスタ3で算出されたハッシュ値)を比較して一致するか否かを判定する(ステップS211)。なお購入明細情報を用いてハッシュ値を算出する電子レジスタ3におけるアルゴリズムと、情報処理装置6において購入明細情報のハッシュ値を算出するアルゴリズムは同一である。そしてハッシュ値が一致した場合には、認証処理部63は購入明細書に記録されている店舗において発行された購入明細情報であると承認し(ステップS212)、その承認結果を経理アプリケーション処理部62へ送信する(ステップS213)。そして経理アプリケーション処理部62において購入明細情報を領収書として記憶し、後の経理処理に利用する(ステップS213)。これにより、領収書となる購入明細情報が、当該購入明細情報に格納された店舗で発行されたものかどうかを確認することができるので、会社などにおける不正な経費支払を経理処理を行う際に判断することができる。
【0044】
なお、領収書の不正処理防止手段のひとつとして、電子マネー管理端末1に電子レジスタ3から署名済み購入明細情報等を送信する前に、電子レジスタ3が電子マネー管理端末1から電子マネー管理端末1の識別データを受け取り、この識別データを含めた署名済み購入明細情報等を生成し、電子マネー管理端末1に送信することにより購入処理を行った電子マネー管理端末が特定でき、予め登録された電子マネー管理端末で購入処理した領収書のみを有効とすることができる。あるいは、電子マネー管理端末1が電子レジスタ3からの署名済み購入明細情報等を受け取った時にこの署名済み購入明細情報等に更に自己の電子マネー管理端末1の識別データを含めて署名処理することにより、このデータを提出する情報処理装置6で予め登録された電子マネー管理端末1の暗号鍵を用いてデータ処理することにより電子マネー管理端末1で購入処理された領収書であることが確認できる。
【0045】
同一の領収書データをコピーして別の領収書として使用する不正は、発行者番号と伝票番号等の組み合わせで検出することができる。あるいは、同一時刻の領収書は、複数存在しないために、発行店舗名と秒以下の単位まで記録した購入日時データとの組み合わせにより判断可能であり、確実に認証されたタイムスタンプを打つことが望ましい。
【0046】
これまで説明してきた電子マネー管理システムにおける各装置や端末は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0047】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】電子マネー管理システムの構成を示す第1の図である。
【図2】電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第1の図である。
【図3】購入明細情報のデータ内容を示す図である。
【図4】電子マネー管理システムの処理フローを示す第1の図である。
【図5】電子マネー管理システムの構成を示す第2の図である。
【図6】電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第2の図である。
【図7】電子マネー管理システムの構成を示す第3の図である。
【図8】電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第3の図である。
【図9】電子マネー管理システムの構成を示す第4の図である。
【図10】電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第4の図である。
【図11】電子マネー管理システムの処理フローを示す第2の図である。
【符号の説明】
【0049】
1・・・電子マネー管理端末
2・・・リーダライタ装置
3・・・電子レジスタ
4・・・情報処理装置
5・・・PC
【技術分野】
【0001】
本発明は、購入者が購入する物品の合計金額を算出する電子レジスタと、電子マネーの情報を記憶する電子マネー管理端末と、により構成される電子マネー管理システムおよび購入明細情報利用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話や電子マネーカードなどの電子マネー管理端末に電子マネーの情報を記録させ、当該電子マネー管理端末を店頭のリーダライタにかざすことにより、電子マネー管理端末とリーダライタとの間でNFC(Near Field Communication)等の近距離通信技術または非接触式ICカード技術を用いて電子マネーや決済情報を送受信し、これにより電子決済を行う仕組みが利用されている。またこのような技術は店頭の電子レジスタとリーダライタが通信接続されており、リーダライタが電子マネー管理端末における決済処理の完了を検出すると、当該リーダライタは店頭の電子レジスタへ決済完了を通知し、電子レジスタにて購入明細を印刷して出力している。そしてこのようなPOSシステムに関する技術が特許文献1に公開されている。
【特許文献1】特開2000−251148号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述のようなPOSシステムでは、お金の情報が電子的に決済されるために小銭や紙幣の店員とのやりとりがなくなり、購入者は実際のお金を持参する必要がなくなったが、電子的な処理がお金に関する情報のみであるので、その電子決済の情報を他の様々な処理に応用し、購入者の利便性を向上させる技術が求められていた。
【0004】
そこでこの発明は、購入者の利便性が向上することを目的とした電子マネー管理システムおよび購入明細情報利用方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、購入者が購入する物品の合計金額を算出するとともに前記物品の詳細を示す購入明細情報を生成する電子レジスタと、電子マネーの情報を記憶し購入者が携帯する電子マネー管理端末と、を有する電子マネーシステムであって、前記電子レジスタが、物品の購入に関する購入明細情報と、前記電子マネー管理端末で記憶している金額から差引く前記物品の合計金額とを記憶する購入明細情報記憶手段と、前記購入明細情報と前記合計金額とを少なくとも含む決済開始要求情報をリーダライタを介して前記電子マネー管理端末へ送信する決済開始要求情報送信手段と、を備え、前記電子マネー管理端末が、自端末に記憶している電子マネーの金額から、前記決済開始要求情報に含まれる合計金額を差引き、前記電子レジスタへ決済完了を通知する決済処理手段と、前記決済開始要求情報に含まれる前記購入明細情報を購入明細データベースへ登録する購入明細情報登録手段と、を備えることを特徴とする電子マネー管理システムである。
【0006】
また本発明は、上述の電子マネー管理システムにおいて、前記電子マネー管理端末が、前記購入明細情報を前記購入明細データベースに登録する前に自端末の画面に当該購入明細情報を表示する購入明細情報表示手段とを備え、前記購入明細情報登録手段は、前記購入明細情報の確認完了の情報の入力を受けた場合に、その購入明細情報を購入明細データベースへ登録することを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上述の電子マネー管理システムにおいて、前記電子マネー管理端末が、前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、当該購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う集計手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上述の電子マネー管理システムにおいて、他の情報処理装置を有し、前記電子マネー管理端末が、前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、前記他の情報処理装置へ転送する購入明細情報転送手段を備え、前記他の情報処理装置が、受信した購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う集計手段を備えることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上述の電子マネー管理システムにおいて、前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の閲覧要求を当該他の情報処理装置へ送信し、前記他の情報処理装置が、前記閲覧要求の受信に応じて集計処理した結果の情報を前記電子マネー管理端末へ送信し、前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の情報を受信して画面に表示することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上述の電子マネー管理システムにおいて、前記電子レジスタが、当該電子レジスタの設置されている店舗の秘密鍵を用いて前記購入明細情報を署名処理するとともに、当該署名済みの購入明細情報と、前記店舗の公開鍵を格納した前記店舗の証明書情報との前記電子マネー管理端末への送信処理を前記決済開始要求情報送信手段へ指示する署名処理手段とを備え、前記電子マネー管理端末の前記購入明細情報転送手段は、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報とを前記他の情報処理装置へ転送し、前記他の情報処理装置が、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報に格納されている前記店舗の公開鍵とに基づいて、前記購入明細情報の正当性を判定する正当性判定手段を備えることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、購入者が購入する物品の合計金額を算出するとともに前記物品の詳細を示す購入明細情報を生成する電子レジスタと、電子マネーの情報を記憶し購入者が携帯する電子マネー管理端末と、を有する電子マネーシステムにおける購入明細情報利用方法であって、前記電子レジスタの購入明細情報記憶手段が、物品の購入に関する購入明細情報と、前記電子マネー管理端末で記憶している金額から差引く前記物品の合計金額とを記憶し、前記電子レジスタの決済開始要求情報送信手段が、前記購入明細情報と前記合計金額とを少なくとも含む決済開始要求情報をリーダライタを介して前記電子マネー管理端末へ送信し、前記電子マネー管理端末の決済処理手段が、自端末に記憶している電子マネーの金額から、前記決済開始要求情報に含まれる合計金額を差引き、前記電子レジスタへ決済完了を通知し、前記電子マネー管理端末の購入明細情報登録手段が、前記決済開始要求情報に含まれる前記購入明細情報を購入明細データベースへ登録することを特徴とする購入明細情報利用方法である。
【0012】
また本発明は、上述の購入明細情報利用方法において、前記電子マネー管理端末の購入明細情報表示手段が、前記購入明細情報を前記購入明細データベースに登録する前に自端末の画面に当該購入明細情報を表示し、前記電子マネー管理端末の前記購入明細情報登録手段は、前記購入明細情報の確認完了の情報の入力を受けた場合に、その購入明細情報を購入明細データベースへ登録することを特徴とする。
【0013】
また本発明は、上述の購入明細情報利用方法において、前記電子マネー管理端末の集計手段が、前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、当該購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行うことを特徴とする。
【0014】
また本発明は、上述の購入明細情報利用方法において、前記電子マネー管理システムが他の情報処理装置を有し、前記電子マネー管理端末の購入明細情報転送手段が、前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、前記他の情報処理装置へ転送し、前記他の情報処理装置の集計手段が、受信した購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行うことを特徴とする。
【0015】
また本発明は、上述の購入明細情報利用方法において、前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の閲覧要求を当該他の情報処理装置へ送信し、前記他の情報処理装置が、前記閲覧要求の受信に応じて集計処理した結果の情報を前記電子マネー管理端末へ送信し、前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の情報を受信して画面に表示することを特徴とする。
【0016】
また本発明は、上述の購入明細情報利用方法において、前記電子レジスタの署名処理手段が、当該電子レジスタの設置されている店舗の秘密鍵を用いて前記購入明細情報を署名処理するとともに、当該署名済みの購入明細情報と、前記店舗の公開鍵を格納した前記店舗の証明書情報との前記電子マネー管理端末への送信処理を前記決済開始要求情報送信手段へ指示し、前記電子マネー管理端末の前記購入明細情報転送手段が、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報とを前記他の情報処理装置へ転送し、前記他の情報処理装置の正当性判定手段が、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報に格納されている前記店舗の公開鍵とに基づいて、前記購入明細情報の正当性を判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、電子マネー管理端末に購入明細情報が登録されるので、購入者は感熱紙などに印刷された購入明細書を手渡しによって受け取らなくても、電子的に電子マネー管理端末1で受け取ることができる。したがって、購入明細の印刷と手渡しのための処理の削減によるレジ担当者の手間の軽減と、購入者一人あたりの処理時間の短縮を行うことができ、これにより一人あたりのレジ処理のスピードを速めることができる。また購入明細を印刷する感熱紙が必要なくなるので、感熱紙の大量消費を削減することができ、店舗のコスト削減につなげることができる。
【0018】
また本発明によれば、購入明細情報が電子マネー管理端末に登録される前に自動的に画面に表示されるので、レジ担当者が誤って入力した商品名や個数などを購入者が確認できるようになる。
【0019】
また本発明によれば、購入明細情報を他の装置において家計簿アプリケーションを用いて各種処理を行うので、購入者は、PCなどに電子マネー管理端末1以外の他の情報処理装置において、購入明細情報を用いた電子マネーの管理を行うことができる。
【0020】
また本発明によれば、購入明細情報をアプリケーションサービスプロバイダのサーバなどの情報処理装置に送信して、当該情報処理装置で処理された購入明細情報に基づく集計結果の閲覧サービスを購入者が携帯電話やPCを用いて閲覧することができる。つまり購入明細情報を用いた情報の提供を受けることができるので、購入者の利便性が向上する
【0021】
また本発明によれば、購入明細情報を電子署名して電子レジスタから送信して、その電子署名が付与された購入明細情報を用いて会社の経理サーバ(情報処理装置)で購入明細情報を認証することができるので、購入明細情報を領収書として利用した場合に、当該購入明細情報に格納された店舗で発行されたものかどうかを確認することができ、会社などにおける不正な経費支払を経理処理を行う際に判断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態による電子マネー管理システムを図面を参照して説明する。図1は同実施形態による電子マネー管理システムの構成を示す第1の図である。この図において、符号1は電子マネー管理端末であり、例えば携帯電話や電子マネーカードなどに内蔵されている。また2は店頭に設置され電子マネー管理端末1との間で、例えばNFCの技術を用いて情報を送受信するリーダライタ装置である。尚、ここでの通信は、非接触近距離通信(例えばNFCやRFID等)でも、非接触ICカードのような通信でも良いが、以下、本実施形態においてはNFCの技術を用いているものとする。また3はPOSシステムなどの端末である電子レジスタである。
【0023】
図2は電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第1の図である。
図2に示すように、電子マネー管理端末1はリーダライタ装置2とNFCの技術により情報を送受信するNFC機能部11と、電子マネー管理端末1の各処理部を制御する制御部12と、利用許可額を記憶する利用許可額記憶部13と、リーダライタ装置2から受信した購入明細の情報を登録する購入明細登録部14と、購入明細の情報を蓄積する購入明細データベース(DB)15と、を備えている。また電子マネー管理端末1は家計簿アプリケーション処理部16を備えるようにしても良い。
【0024】
またリーダライタ装置2において、符号21は電子レジスタ3から受信した情報に基づいて電子マネー管理装置に対して決済開始要求を送信すると決定する決済処理部である。また22は電子マネー管理端末1との間でNFCの技術を用いて情報の送受信を行う通信処理部である。また電子レジスタ3において、符号31は電子レジスタの各処理部を制御する制御部である。また32は決済処理の為の各種情報を記憶する記憶部である。また33はリーダライタ装置やPOSシステムにおけるセンタサーバ等と情報を送受信する通信処理部である。また34は決済処理を行う決済処理部である。また35は購入明細情報の署名処理を行う署名処理部である。そして、レジ担当者が購入者の購入する物品の金額を電子レジスタ3へ登録し、電子レジスタ3、リーダライタ装置2、電子マネー管理端末1の連携した処理によって電子マネー管理端末1から電子マネーの金額が差引かれて決済処理が行われる。
【0025】
図3は購入明細情報のデータ内容を示す図である。
電子レジスタ3は購入者が購入を希望する商品の番号やその商品の個数などの入力を受付けると、各商品名や単価や値段などをセンタサーバなどから取得して、それらの小計や税金額、合計金額などを算出し、当該合計金額と購入明細として出力する他の情報とを格納した購入明細情報を記憶部32に書き込む。そしてこの購入明細情報をリーダライタ装置2を介して電子マネー管理端末1へ送信する。購入明細情報のデータ内容は図2で示すように、店舗名、支店名、店舗の電話番号、購入日時、レジ担当者名、レジ番号、伝票番号、購入品数、小計、税金額、課税対象金額、合計、支払方法(現金またはクレジット)、商品名、商品の単価、購入の個数、商品の個数分の値段、などである。
【0026】
図4は電子マネー管理システムの処理フローを示す第1の図である。
まず、電子レジスタ3に対してレジ担当者が購入者の購入商品の入力を完了し、決済処理の指示を受付けると(ステップS1)、決済処理部34が各商品名や単価や値段などをセンタサーバなどから取得して、それらの小計や税金額、合計金額などを算出し、購入明細として出力する他の情報とともに格納した購入明細情報を生成する(ステップS2)。そして決済処理部34は購入明細情報を記憶部32に書き込む。次に、決済処理部34はリーダライタ装置2へ購入明細情報と合計金額とを送信する(ステップS3)。リーダライタ装置2では購入明細情報と合計金額とを受信すると決済処理部21は当該受信した情報を一時的にメモリなどへ記憶する。そして決済処理部21の指示に基づいて、通信処理部22がかざし待ち信号を送信する(ステップS4)。
【0027】
次に購入者が携帯電話や電子マネーカードなどの電子マネー管理端末1をリーダライタ装置2にかざすと、電子マネー管理端末1のNFC機能部11は、リーダライタ装置2から送信されたかざし待ち信号を受信する(ステップS5)。するとNFC機能部11はかざし待ち信号の受信に基づいて捕捉信号をリーダライタ装置2へ送信する(ステップS6)。リーダライタ装置2の通信処理部22はリーダライタ装置2から送信された捕捉信号を受信すると、当該信号の受信の通知を受けた決済処理部21は、電子マネー管理端末1がリーダライタ装置2にかざされたと検知し、一時的にメモリ等に記録していた購入明細情報と合計金額とを読み取って、それらの情報を格納した決済開始要求信号の送信を通信処理部22に指示し、通信処理部22が決済開始要求信号を送信する(ステップS7)。
【0028】
次に電子マネー管理端末1のNFC機能部11が決済開始要求信号を受信すると(ステップS8)、その信号が制御部12に通知される。制御部12では決済開始要求信号から購入明細情報と合計金額とを抽出し、利用許可額記憶部13に予め記録されている電子マネーの金額から合計金額を差引いて利用許可額記憶部13に記録されている電子マネーの金額の情報を更新する決済処理を行う(ステップS9)。そして制御部12は決済処理が完了するとNFC機能部11に対して決済完了信号の送信を指示し、NFC機能部11が決済完了信号をリーダライタ装置2へ送信する(ステップS10)。また制御部12は購入明細情報を購入明細登録部14に通知し、購入明細登録部14が購入明細DB15へ登録する処理を行う(ステップS11)。これにより購入明細DB15に購入明細情報が登録されるので、購入者は感熱紙などに印刷された購入明細書を手渡しによって受け取らなくても、電子的に電子マネー管理端末1で受け取ることができる。したがって、購入明細の印刷と手渡しのための処理の削減によるレジ担当者の手間の軽減と、購入者一人あたりの処理時間の短縮を行うことができ、これにより一人あたりのレジ処理のスピードを速めることができる。また購入明細を印刷する感熱紙が必要なくなるので、感熱紙の大量消費を削減することができ、店舗のコスト削減につなげることができる。
【0029】
また、リーダライタ装置2では通信処理部が決済完了信号を受信(ステップS12)すると決済処理部21が決済完了を電子レジスタ3へ通知する(ステップS13)。これにより電子レジスタの決済処理部34は決済完了を検出し、例えば電子レジスタ3の液晶画面などに決済が完了した旨の情報を表示する(ステップS14)。これにより一連の決済処理が終了する。
【0030】
なお電子マネー管理端末1が例えば携帯電話などに格納されて機能する場合などには、電子マネー管理端末1の制御部12が携帯電話の画面に購入明細情報を表示するようにしてもよい。その場合、購入明細情報の表示後にユーザからの確認完了の情報の入力を受け、制御部12がそれを検出して、当該検出後に購入明細情報の登録を購入明細登録部14に指示する。これにより、レジ担当者が誤って入力した商品名や個数などを購入者が確認できるようになる。
【0031】
また電子マネー管理端末1に家計簿アプリケーション処理の機能が備えられている場合には、その処理を行う家計簿アプリケーション処理部16が購入明細DB15に格納された購入明細情報を読み込んで、購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行うようにしてもよい。例えば、過去に蓄積された購入明細情報からそれぞれ合計金額を読み込んで総合計を算出して管理する処理や、電子マネー利用限度額まであといくらの額が残っているかの算出処理などである。また電子マネー管理端末1に1ヶ月の電子マネーの利用限度額と、利用済みの電子マネーの総合計が記録されており、決済開始要求で受信した合計金額と利用済みの電子マネーの総合計とを足した値が、1ヶ月の電子マネーの利用限度額と比較して、当該利用限度額を超えるか否かを制御部12が判断し、超えた場合には制御部12が決済不可の信号送信をNFC機能部11へ通知するようにしても良い。この場合には、利用限度額を超えるので、その旨の情報が電子レジスタ3に表示される。
【0032】
また、電子マネー管理端末1が携帯電話などに格納されて機能する場合などには、他の情報処理装置への購入明細情報の転送要求の指示を受付けて、制御部12が購入明細DB15に格納した購入明細情報を読み取って、電子メールによる送信、HTTPアクセスによる送信、NFCの技術を用いた送信によって、他の情報処理装置へ転送する処理を行うようにしても良い。ここで他の情報処理装置とは、たとえば購入者が所有するPC(Personal Computer)やアプリケーションサービスプロバイダのサーバなどである。
【0033】
なお、図4の例では、決済処理を電子マネー管理端末1において行う場合を示しているが、現金支払等による決済処理を電子レジスタ3で先に完了させ、購入明細情報のみを電子マネー管理端末1に送信し、電子マネー管理端末1に登録させるようにしてもよい。
【0034】
図5は電子マネー管理システムの構成を示す第2の図である。
図5においては図1の構成に加えて、電子マネー管理システムが新たに他の情報処理装置4を有する場合の例を示している。情報処理装置4は例えば購入者が自宅に所有するPCなどである。
【0035】
図6は電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第2の図である。
図5のような電子マネー管理システムの構成をとる場合、図6で示すように、電子マネー管理端末1には通信処理部10が新たに備えられる。そして、情報処理装置4は電子マネー管理端末1と情報を送受信する通信処理部40と、情報処理装置4を制御する制御部42と、購入明細情報を利用して処理を行う家計簿アプリケーション処理部42を備えている。このような電子マネー管理システムにおいて電子マネー管理端末1は、購入者(ユーザ)の指示に基づいて購入明細情報を、通信ネットワーク、またはNFCの技術を用いて情報処理装置4へ送信する。そして、情報処理装置4において家計簿アプリケーション処理部42が、購入明細DB15に格納された購入明細情報を読み込んで、購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う。これにより購入者は、PCなどに電子マネー管理端末1以外の他の情報処理装置において、購入明細情報を用いた電子マネーの管理を行うことができる。
【0036】
図7は電子マネー管理システムの構成を示す第3の図である。
図7においては図1の構成に加えて、電子マネー管理システムが新たに他の情報処理装置4を有する場合の例を示している。情報処理装置4は例えばアプリケーションサービスプロバイダで保有するサーバなどである。
【0037】
図8は電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第3の図である。
図7のような電子マネー管理システムの構成をとる場合、図8で示すように、情報処理装置4には、通信処理部40、制御部41、家計簿アプリケーション処理部42、集計結果出力部43とが備えられる。また図7、図8では電子マネー管理システムが購入者のPC5を有する場合の例を示している。図8において情報処理装置4の集計結果出力部43は家計簿アプリケーション処理部42が集計処理した結果を購入者のPCへ配信する処理を行う。
【0038】
このような電子マネー管理システムにおいて電子マネー管理端末1は、購入者(ユーザ)の指示に基づいて購入明細情報を、通信ネットワークを介して情報処理装置4へ送信する。そして、アプリケーションサービスプロバイダの情報処理装置4が家計簿アプリケーション処理部42の処理によって、購入明細DB15に格納された購入明細情報を読み込んで、購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う。そして購入者がPC5や電子マネー管理端末1の機能を備えた携帯電話などを用いて、情報処理装置4へアクセスして集計結果の閲覧要求を送信する。すると情報処理装置4の集計結果出力部43は集計結果の情報をデータベースなどから読み取って、PC5や携帯電話へ送信する。これにより、アプリケーションサービスプロバイダで提供される集計結果の閲覧サービスを購入者がPC5や携帯電話を用いて閲覧することができる
【0039】
図9は電子マネー管理システムの構成を示す第4の図である。
図9においては図1の構成に加えて、電子マネー管理システムが新たに他の情報処理装置4を有する場合の例を示している。情報処理装置6は例えば購入者が所属する会社のコンピュータなどである。
【0040】
図10は電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第4の図である。
図9のような電子マネー管理システムの構成をとる場合、図10で示すように、情報処理装置6(会社のコンピュータ)には、通信処理部60、制御部61、経理アプリケーション処理部62、認証処理部63とが備えられる。図10において情報処理装置6の経理アプリケーション処理部62は会社の経理処理を行う。また情報処理装置6の認証処理部63は署名済みの購入明細情報の認証の処理を行う。
【0041】
図11は電子マネー管理システムの処理フローを示す第2の図である。
図9、図10のような電子マネー管理システムにおいて購入明細情報は、署名されて電子レジスタ3から電子マネー管理端末1へ、また電子マネー管理端末1から情報処理装置6へ送信される。まず、リーダライタ装置2を介して電子マネー管理端末1へ購入明細書を送信する際に、電子レジスタ3の署名処理部35が購入明細情報のハッシュ値を算出し(ステップS201)、また当該ハッシュ値を秘密鍵で暗号化して署名情報を生成する(ステップS202)。そして署名処理部35は、メモリ等に予め記憶した電子レジスタ3の設置されている店舗の電子証明書と、生成した購入明細情報および署名情報と、を格納した署名済み購入明細情報を決済処理部34に送信し、決済処理部34が署名済み購入明細書情報と購入商品の合計金額とをリーダライタ装置2へ送信する(ステップS203)。そしてリーダライタ装置2の決済処理部21は電子マネー管理端末1へ、署名済み購入明細情報と合計金額とが格納された決済開始要求信号を送信し(ステップS204)、これにより電子マネー管理端末1が署名済み購入明細情報と合計金額とを記憶する(ステップS205)。そしてこの後、電子マネー管理端末1は決済開始要求信号の受信に基づいて、図4のステップS8〜ステップS11で示したような決済処理を行っているものとする。
【0042】
このような状況において、例えば後日、購入者は電子マネー管理端末1に記憶された署名済み購入明細情報を領収書の代わりとして、例えば会社の経理コンピュータである情報処理装置6に登録する。この時購入者は、電子マネー管理端末1を操作して情報処理装置6にアクセスする。電子マネー管理端末1が署名済み購入明細情報の送信の指示を受付けると(ステップS206)、制御部12が購入明細DBの記憶する署名済み購入明細情報を読み取って、通信処理部10へ送信指示を行う。すると通信処理部10が情報処理装置6へ署名済み購入明細情報を送信する(ステップS207)。
【0043】
情報処理装置6は署名済み購入明細情報を受信すると、当該署名済み購入明細情報を認証処理部63へ転送する。次に認証処理部63が署名済み購入明細情報から購入明細情報、署名情報、電子証明書を読み取る。そして電子証明書が正規の認証局によって発行されたかどうかの検証として、その電子証明書の有効期限の確認を行い、正規の認証局によって発行され、さらに有効期限が切れていない場合には、その電子証明書を承認する(ステップS208)。なお電子証明書が正規の認証局によって発行されたかどうかの検証は、認証局のサーバへ問い合わせたり、予め保持する認証局の電子証明書を用いて行う。そして電子証明書に格納されている公開鍵を用いて署名情報を復号化する(ステップS209)。また認証処理部63は購入明細情報のハッシュ値を算出し(ステップS210)、当該ハッシュ値と署名情報を復号化した値(電子レジスタ3で算出されたハッシュ値)を比較して一致するか否かを判定する(ステップS211)。なお購入明細情報を用いてハッシュ値を算出する電子レジスタ3におけるアルゴリズムと、情報処理装置6において購入明細情報のハッシュ値を算出するアルゴリズムは同一である。そしてハッシュ値が一致した場合には、認証処理部63は購入明細書に記録されている店舗において発行された購入明細情報であると承認し(ステップS212)、その承認結果を経理アプリケーション処理部62へ送信する(ステップS213)。そして経理アプリケーション処理部62において購入明細情報を領収書として記憶し、後の経理処理に利用する(ステップS213)。これにより、領収書となる購入明細情報が、当該購入明細情報に格納された店舗で発行されたものかどうかを確認することができるので、会社などにおける不正な経費支払を経理処理を行う際に判断することができる。
【0044】
なお、領収書の不正処理防止手段のひとつとして、電子マネー管理端末1に電子レジスタ3から署名済み購入明細情報等を送信する前に、電子レジスタ3が電子マネー管理端末1から電子マネー管理端末1の識別データを受け取り、この識別データを含めた署名済み購入明細情報等を生成し、電子マネー管理端末1に送信することにより購入処理を行った電子マネー管理端末が特定でき、予め登録された電子マネー管理端末で購入処理した領収書のみを有効とすることができる。あるいは、電子マネー管理端末1が電子レジスタ3からの署名済み購入明細情報等を受け取った時にこの署名済み購入明細情報等に更に自己の電子マネー管理端末1の識別データを含めて署名処理することにより、このデータを提出する情報処理装置6で予め登録された電子マネー管理端末1の暗号鍵を用いてデータ処理することにより電子マネー管理端末1で購入処理された領収書であることが確認できる。
【0045】
同一の領収書データをコピーして別の領収書として使用する不正は、発行者番号と伝票番号等の組み合わせで検出することができる。あるいは、同一時刻の領収書は、複数存在しないために、発行店舗名と秒以下の単位まで記録した購入日時データとの組み合わせにより判断可能であり、確実に認証されたタイムスタンプを打つことが望ましい。
【0046】
これまで説明してきた電子マネー管理システムにおける各装置や端末は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0047】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】電子マネー管理システムの構成を示す第1の図である。
【図2】電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第1の図である。
【図3】購入明細情報のデータ内容を示す図である。
【図4】電子マネー管理システムの処理フローを示す第1の図である。
【図5】電子マネー管理システムの構成を示す第2の図である。
【図6】電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第2の図である。
【図7】電子マネー管理システムの構成を示す第3の図である。
【図8】電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第3の図である。
【図9】電子マネー管理システムの構成を示す第4の図である。
【図10】電子マネー管理端末とリーダライタ装置と電子レジスタの機能ブロックを示す第4の図である。
【図11】電子マネー管理システムの処理フローを示す第2の図である。
【符号の説明】
【0049】
1・・・電子マネー管理端末
2・・・リーダライタ装置
3・・・電子レジスタ
4・・・情報処理装置
5・・・PC
【特許請求の範囲】
【請求項1】
購入者が購入する物品の合計金額を算出するとともに前記物品の詳細を示す購入明細情報を生成する電子レジスタと、電子マネーの情報を記憶し購入者が携帯する電子マネー管理端末と、を有する電子マネーシステムであって、
前記電子レジスタが、
物品の購入に関する購入明細情報と、前記電子マネー管理端末で記憶している金額から差引く前記物品の合計金額とを記憶する購入明細情報記憶手段と、
前記購入明細情報と前記合計金額とを少なくとも含む決済開始要求情報をリーダライタを介して前記電子マネー管理端末へ送信する決済開始要求情報送信手段と、を備え、
前記電子マネー管理端末が、
自端末に記憶している電子マネーの金額から、前記決済開始要求情報に含まれる合計金額を差引き、前記電子レジスタへ決済完了を通知する決済処理手段と、
前記決済開始要求情報に含まれる前記購入明細情報を購入明細データベースへ登録する購入明細情報登録手段と、を備える
ことを特徴とする電子マネー管理システム。
【請求項2】
前記電子マネー管理端末が、
前記購入明細情報を前記購入明細データベースに登録する前に自端末の画面に当該購入明細情報を表示する購入明細情報表示手段とを備え、
前記購入明細情報登録手段は、前記購入明細情報の確認完了の情報の入力を受けた場合に、その購入明細情報を購入明細データベースへ登録する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子マネー管理システム。
【請求項3】
前記電子マネー管理端末が、
前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、当該購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う集計手段と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の電子マネー管理システム。
【請求項4】
他の情報処理装置を有し、
前記電子マネー管理端末が、前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、前記他の情報処理装置へ転送する購入明細情報転送手段を備え、
前記他の情報処理装置が、受信した購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う集計手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の電子マネー管理システム。
【請求項5】
前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の閲覧要求を当該他の情報処理装置へ送信し、
前記他の情報処理装置が、前記閲覧要求の受信に応じて集計処理した結果の情報を前記電子マネー管理端末へ送信し、
前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の情報を受信して画面に表示する
ことを特徴とする請求項4に記載の電子マネー管理システム。
【請求項6】
前記電子レジスタが、当該電子レジスタの設置されている店舗の秘密鍵を用いて前記購入明細情報を署名処理するとともに、当該署名済みの購入明細情報と、前記店舗の公開鍵を格納した前記店舗の証明書情報との前記電子マネー管理端末への送信処理を前記決済開始要求情報送信手段へ指示する署名処理手段とを備え、
前記電子マネー管理端末の前記購入明細情報転送手段は、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報とを前記他の情報処理装置へ転送し、
前記他の情報処理装置が、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報に格納されている前記店舗の公開鍵とに基づいて、前記購入明細情報の正当性を判定する正当性判定手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の電子マネー管理システム。
【請求項7】
購入者が購入する物品の合計金額を算出するとともに前記物品の詳細を示す購入明細情報を生成する電子レジスタと、電子マネーの情報を記憶し購入者が携帯する電子マネー管理端末と、を有する電子マネーシステムにおける購入明細情報利用方法であって、
前記電子レジスタの購入明細情報記憶手段が、物品の購入に関する購入明細情報と、前記電子マネー管理端末で記憶している金額から差引く前記物品の合計金額とを記憶し、
前記電子レジスタの決済開始要求情報送信手段が、前記購入明細情報と前記合計金額とを少なくとも含む決済開始要求情報をリーダライタを介して前記電子マネー管理端末へ送信し、
前記電子マネー管理端末の決済処理手段が、自端末に記憶している電子マネーの金額から、前記決済開始要求情報に含まれる合計金額を差引き、前記電子レジスタへ決済完了を通知し、
前記電子マネー管理端末の購入明細情報登録手段が、前記決済開始要求情報に含まれる前記購入明細情報を購入明細データベースへ登録する
ことを特徴とする購入明細情報利用方法。
【請求項8】
前記電子マネー管理端末の購入明細情報表示手段が、前記購入明細情報を前記購入明細データベースに登録する前に自端末の画面に当該購入明細情報を表示し、
前記電子マネー管理端末の前記購入明細情報登録手段は、前記購入明細情報の確認完了の情報の入力を受けた場合に、その購入明細情報を購入明細データベースへ登録する
ことを特徴とする請求項7に記載の購入明細情報利用方法。
【請求項9】
前記電子マネー管理端末の集計手段が、前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、当該購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う
ことを特徴とする請求項7に記載の購入明細情報利用方法。
【請求項10】
前記電子マネー管理システムが他の情報処理装置を有し、
前記電子マネー管理端末の購入明細情報転送手段が、前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、前記他の情報処理装置へ転送し、
前記他の情報処理装置の集計手段が、受信した購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う
ことを特徴とする請求項7に記載の購入明細情報利用方法。
【請求項11】
前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の閲覧要求を当該他の情報処理装置へ送信し、
前記他の情報処理装置が、前記閲覧要求の受信に応じて集計処理した結果の情報を前記電子マネー管理端末へ送信し、
前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の情報を受信して画面に表示する
ことを特徴とする請求項10に記載の購入明細情報利用方法。
【請求項12】
前記電子レジスタの署名処理手段が、当該電子レジスタの設置されている店舗の秘密鍵を用いて前記購入明細情報を署名処理するとともに、当該署名済みの購入明細情報と、前記店舗の公開鍵を格納した前記店舗の証明書情報との前記電子マネー管理端末への送信処理を前記決済開始要求情報送信手段へ指示し、
前記電子マネー管理端末の前記購入明細情報転送手段が、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報とを前記他の情報処理装置へ転送し、
前記他の情報処理装置の正当性判定手段が、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報に格納されている前記店舗の公開鍵とに基づいて、前記購入明細情報の正当性を判定する
ことを特徴とする請求項7に記載の購入明細情報利用方法。
【請求項1】
購入者が購入する物品の合計金額を算出するとともに前記物品の詳細を示す購入明細情報を生成する電子レジスタと、電子マネーの情報を記憶し購入者が携帯する電子マネー管理端末と、を有する電子マネーシステムであって、
前記電子レジスタが、
物品の購入に関する購入明細情報と、前記電子マネー管理端末で記憶している金額から差引く前記物品の合計金額とを記憶する購入明細情報記憶手段と、
前記購入明細情報と前記合計金額とを少なくとも含む決済開始要求情報をリーダライタを介して前記電子マネー管理端末へ送信する決済開始要求情報送信手段と、を備え、
前記電子マネー管理端末が、
自端末に記憶している電子マネーの金額から、前記決済開始要求情報に含まれる合計金額を差引き、前記電子レジスタへ決済完了を通知する決済処理手段と、
前記決済開始要求情報に含まれる前記購入明細情報を購入明細データベースへ登録する購入明細情報登録手段と、を備える
ことを特徴とする電子マネー管理システム。
【請求項2】
前記電子マネー管理端末が、
前記購入明細情報を前記購入明細データベースに登録する前に自端末の画面に当該購入明細情報を表示する購入明細情報表示手段とを備え、
前記購入明細情報登録手段は、前記購入明細情報の確認完了の情報の入力を受けた場合に、その購入明細情報を購入明細データベースへ登録する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子マネー管理システム。
【請求項3】
前記電子マネー管理端末が、
前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、当該購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う集計手段と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の電子マネー管理システム。
【請求項4】
他の情報処理装置を有し、
前記電子マネー管理端末が、前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、前記他の情報処理装置へ転送する購入明細情報転送手段を備え、
前記他の情報処理装置が、受信した購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う集計手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の電子マネー管理システム。
【請求項5】
前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の閲覧要求を当該他の情報処理装置へ送信し、
前記他の情報処理装置が、前記閲覧要求の受信に応じて集計処理した結果の情報を前記電子マネー管理端末へ送信し、
前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の情報を受信して画面に表示する
ことを特徴とする請求項4に記載の電子マネー管理システム。
【請求項6】
前記電子レジスタが、当該電子レジスタの設置されている店舗の秘密鍵を用いて前記購入明細情報を署名処理するとともに、当該署名済みの購入明細情報と、前記店舗の公開鍵を格納した前記店舗の証明書情報との前記電子マネー管理端末への送信処理を前記決済開始要求情報送信手段へ指示する署名処理手段とを備え、
前記電子マネー管理端末の前記購入明細情報転送手段は、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報とを前記他の情報処理装置へ転送し、
前記他の情報処理装置が、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報に格納されている前記店舗の公開鍵とに基づいて、前記購入明細情報の正当性を判定する正当性判定手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の電子マネー管理システム。
【請求項7】
購入者が購入する物品の合計金額を算出するとともに前記物品の詳細を示す購入明細情報を生成する電子レジスタと、電子マネーの情報を記憶し購入者が携帯する電子マネー管理端末と、を有する電子マネーシステムにおける購入明細情報利用方法であって、
前記電子レジスタの購入明細情報記憶手段が、物品の購入に関する購入明細情報と、前記電子マネー管理端末で記憶している金額から差引く前記物品の合計金額とを記憶し、
前記電子レジスタの決済開始要求情報送信手段が、前記購入明細情報と前記合計金額とを少なくとも含む決済開始要求情報をリーダライタを介して前記電子マネー管理端末へ送信し、
前記電子マネー管理端末の決済処理手段が、自端末に記憶している電子マネーの金額から、前記決済開始要求情報に含まれる合計金額を差引き、前記電子レジスタへ決済完了を通知し、
前記電子マネー管理端末の購入明細情報登録手段が、前記決済開始要求情報に含まれる前記購入明細情報を購入明細データベースへ登録する
ことを特徴とする購入明細情報利用方法。
【請求項8】
前記電子マネー管理端末の購入明細情報表示手段が、前記購入明細情報を前記購入明細データベースに登録する前に自端末の画面に当該購入明細情報を表示し、
前記電子マネー管理端末の前記購入明細情報登録手段は、前記購入明細情報の確認完了の情報の入力を受けた場合に、その購入明細情報を購入明細データベースへ登録する
ことを特徴とする請求項7に記載の購入明細情報利用方法。
【請求項9】
前記電子マネー管理端末の集計手段が、前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、当該購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う
ことを特徴とする請求項7に記載の購入明細情報利用方法。
【請求項10】
前記電子マネー管理システムが他の情報処理装置を有し、
前記電子マネー管理端末の購入明細情報転送手段が、前記購入明細データベースから前記購入明細情報を読み取って、前記他の情報処理装置へ転送し、
前記他の情報処理装置の集計手段が、受信した購入明細情報に格納されている各物品、当該物品の金額、合計金額の少なくとも1つの情報を用いて集計処理を行う
ことを特徴とする請求項7に記載の購入明細情報利用方法。
【請求項11】
前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の閲覧要求を当該他の情報処理装置へ送信し、
前記他の情報処理装置が、前記閲覧要求の受信に応じて集計処理した結果の情報を前記電子マネー管理端末へ送信し、
前記電子マネー管理端末が、前記他の情報処理装置において集計処理された結果の情報を受信して画面に表示する
ことを特徴とする請求項10に記載の購入明細情報利用方法。
【請求項12】
前記電子レジスタの署名処理手段が、当該電子レジスタの設置されている店舗の秘密鍵を用いて前記購入明細情報を署名処理するとともに、当該署名済みの購入明細情報と、前記店舗の公開鍵を格納した前記店舗の証明書情報との前記電子マネー管理端末への送信処理を前記決済開始要求情報送信手段へ指示し、
前記電子マネー管理端末の前記購入明細情報転送手段が、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報とを前記他の情報処理装置へ転送し、
前記他の情報処理装置の正当性判定手段が、前記署名済みの購入明細情報と前記証明書情報に格納されている前記店舗の公開鍵とに基づいて、前記購入明細情報の正当性を判定する
ことを特徴とする請求項7に記載の購入明細情報利用方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−83943(P2008−83943A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−262569(P2006−262569)
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】
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