説明

電子教育システム及びプログラム

【課題】電子教育システム及びプログラムに係り、特に、現代社会のニーズに即したテーマ(例えば、個人情報保護の見なおし、社内コンプライアンスの強化、嫌煙ブーム、メタボリック症候群の増加等)を情報端末を通じて拘束力をもってユーザーを教育する。
【解決手段】ネットワーク50を介して問題を配信しユーザーを教育する電子教育システム1であって、問題に関する情報或いはユーザーに関する情報について通信により授受する機能を有する通信部100と、該通信部を介して入力或いは出力される情報の処理をする機能を有する入出力情報処理部200と、出題する問題或いはユーザーのライセンスについて演算する機能を有する演算部300と、問題に関する情報或いはユーザーに関する情報について記憶する機能を有する記憶部400とを具備し、該入出力処理部200は、ユーザーの回答が全て終了するまで出題し続けることができる問題キュー処理機能を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば電子教育ステム及びプログラムに係り、特に、現代社会のニーズに即したテーマ(例えば、個人情報保護の見なおし、社内コンプライアンスの強化、嫌煙ブームに適合した社風、メタボリック症候群の増加に取り組む考え方等)を、情報端末を通じてユーザーを教育することができる電子教育システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、教育を提供する者(例えば、学校や企業等)と教育を受講する者(以下、「ユーザー」ともいう。)は互いの目的や利害の合致により、教育というシステムが成立していた。例えば、教育を提供する者は、ユーザーに受けてもらいたい、受けさせたいという願望を抱きつつ、ユーザーの都合に合わせて教育の提供場所や時間を確保することは困難であるため、教育を提供する者の条件に合わせてユーザーを招集する教育形態を取らざるを得ず、時間に拘束されるユーザー(例えば、企業に勤める人や主婦等)にとってはこのような教育形態は都合が悪く参加できないため、教育を提供する機会の拡大には限度があったと考えられる。
【0003】
一方、近年、インターネットを利用して、ユーザーに問題を出題したり、遠隔授業を行ったりするための電子教育システムが開発されている。これは、ネットワークの高速回線の普及及びユーザーの情報機器の操作能力向上に伴い、教育を提供する者も従来の教育指針を保持しつつその形態を変更することで、ユーザーにより多くの教育の場を提供することを狙いとしているものである。これにより、ユーザーは自分の都合や目的に合わせて教育を受けることができるようになった。
【0004】
一方、特許の分野においては、このようなインフラ設備を利用した教育形態のユーザーに提供するために、例えば、特許文献1、2に示すような対策が取られてきた。
【0005】
この特許文献1は、教育事業者の提供する施設で直接又はビデオテープにより、あるいは衛星放送を受信して講義を受講する形態と、教育事業者のコンピュータと受講生のパーソナルコンピュータとをインターネットを介して接続し教育情報の送受信を行う形態と、衛星放送によって送信された教育情報を自宅のテレビジョン受像機で視聴する形態からなる3つの情報流通チャネルを備え、伝送される教育情報の特性に応じたチャネルを用いることにより教育システムを構築するというものである。
【0006】
こうした構成をとっていたため、教育を提供する者は、ユーザーが自己のパーソナルコンピュータを通じて本当に教育を受けているのかどうかを把握することができず、悪く言えばユーザーは教育の受けている素振りを見せつつサボっていたり、そもそも教育を受けているのかどうかを把握したりすることが困難であった。
【0007】
また、特許文献2は、教育を受ける利用者の利用者端末装置に対してネットワークを介して通信可能に接続されたネットワーク教育システムであって、利用者の教育内容に関する教育情報を格納する教育情報格納手段と、教育情報格納手段に格納された教育情報の中から、利用者に提示すべき教育情報を決定する教育内容決定手段と、教育内容決定手段にて決定された教育情報を、利用者端末装置にプッシュ配信する配信手段と、を備えたことを特徴とするネットワーク教育システムを構築するというものである。
【0008】
こうした構成をとっていたため、教育を提供する者は、出題する問題が本当にユーザーの教育目的或いは学習能力に適しているのかどうかを判断することができず、その都度最適な問題を選出して出題することができなかった。また、上記特許文献1に関する記載同様、ユーザーに教育させる強制力或いは拘束力が乏しく、真の教育を提供することが困難であった。
【特許文献1】特開2001―273374号公報
【特許文献2】特開2003―50535号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、ネットワークを介して情報端末にてユーザーに教育を提供する際、ユーザーの意思に反して出題する機会を強制的に形成し、かつ、解答しなければ本来の活動(例えば、他のアプリケーションでの作業等)をすることができないように拘束することができ、またユーザーの性格や学習能力に合わせて出題傾向を変更することができる電子教育システム及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために本発明は、ネットワークを介して問題を出題しユーザーを教育する電子教育システムであって、問題に関する情報或いはユーザーに関する情報を通信により授受することができる機能を有する通信部と、該通信部を介して入力或いは出力される問題に関する情報やユーザーに関する情報の処理をすることができる機能を有する入出力情報処理部と、出題する問題或いはユーザーのライセンスについて演算することができる機能を有する演算部と、問題に関する情報或いはユーザーに関する情報を記憶することができる機能を有する記憶部とを具備し、該入出力情報処理部は、該ユーザーの回答が全て終了するまで出題し続けるように適合した問題キュー処理機能を有することを特徴とする。
【0011】
ここで、「問題に関する情報」とは、ユーザーが解答する問題、該問題の解答、該問題の解説、ユーザーが問題に対して行った解答、問題キュー(のうち少なくとも一つを含み、これらに限定されない。なお、「キュー」とは、コンピュータの基本的なデータ構造の一つであり、データを先入れ先出し(FIFO:First In First Out)のリスト構造で保持されるものである。キューからデータを取り出すときには、先に入れられたデータから順に取り出される。
【0012】
また、「ユーザーに関する情報」とは、ユーザーの個人情報、ユーザーの登録情報、提供する教育に対するユーザーの進捗情報、ユーザーの解答状況(正答、誤答、解答日時、解答結果を含む。)、ユーザーの解答履歴、ユーザーに対するアンケート、該アンケート回答の結果及びライセンス情報のうち少なくとも一つを含み、これらに限定されない。
【0013】
また、通信部とは、インターネット、イントラネット、LAN、WAN及びその他の電子情報通信ネットワーク回線と繋がっており、通信プロトコル(例えば、IPv4、IP、TCP、SMTP、POP、HTTP及びDNSその他全てのプロトコルを含む。)にて情報通信機器(例えば、サーバー、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話、PDAその他全ての情報通信機器を含む。)と電子情報の送受信を行うことができるものを示す。
【0014】
また、該通信部は、本システム利用のためのユーザー登録情報等を基に該通信部にアクセスさせることの可否を判定することができる認証情報受信機能、出題する問題を送信することができる問題情報送信機能、問題の解答や解説の情報を送信することができる解答解説情報送信機能、ユーザーへのアンケートを送信することができるアンケート送信機能、アンケートに対する回答を受信することができるアンケート回答受信機能、ユーザーの問題への解答に係る進捗情報を送信することができるユーザー進捗情報送信機能、ユーザーの問題への回答に係る履歴情報を送信することができるユーザー解答履歴機能、問題以外の情報を送信することができる問題以外情報送信機能のうち少なくとも一つを有する。
【0015】
また、演算部とは、論理演算等を可能とするプログラムによって数値計算、情報処理、及び機器制御等を行うことができるものを示す。
【0016】
該演算部は、問題の順番をキューとして出題可能とすることができる問題キュー作成機能、ユーザーの登録に対するライセンス状況を管理することができる残ライセンス管理機能のうち少なくとも一つを有する。
【0017】
また、記憶部とは、記憶させたファイルシステム、データベース管理システムその他特定のテーマに沿った情報を集めて管理し容易に検索・抽出等の再利用を可能とする記憶機能を有し、情報を記憶することができるもの(メモリー、ハードディスク等の記憶装置或いは記憶媒体)を示す。
【0018】
該記憶部は、上記記載の「問題に関する情報」或いは「ユーザーに関する情報」のうち少なくとも一つを記憶する。
【0019】
また、入出力情報処理部とは、上記記載の「問題に関する情報」や「ユーザーに関する情報」を含む電子情報を通信部にて送信させるための出力処理或いは受信された電子情報を演算部或いは記憶部へ受け渡し可能な処理をするための入力処理をすることができるものを示す。
【0020】
該入出力情報処理部は、ユーザーから受信した認証情報を入力処理することができる受信認証情報処理機能、演算部により作成された問題キューにより出題する問題を出力処理することができる問題キュー処理機能、受信した解答を入力処理することができる受信解答情報処理機能、ユーザーの出題に対する進捗情報を入力処理することができるユーザー進捗情報処理機能、出題に対するユーザーの解答履歴を入力処理することができるユーザー解答履歴処理機能、ネットワークを介して受信した出題に係る問題を入力処理することができる受信問題情報処理機能、ユーザーの登録に係るライセンス情報を入力処理することができるライセンス情報処理機能、アンケートに対するユーザーの回答を入力処理することができるアンケート回答処理機能、出題されている間はユーザーが他のアプリケーションを起動することを防ぐことができるロック機能、問題以外の情報を問題の出題前或いは解答後のいずれか若しくは両方のタイミングに問題以外の情報を挿入することができる問題以外情報挿入機能のうち少なくとも一つの機能を有する。
【0021】
このように構成することで、通信部に係る上記記載の機能により、教育を提供する者はネットワークを介してユーザーに問題を出題したりアンケートを実施することができ、ユーザーは情報通信機器により問題を受信し自己の解答を送信することができ、解答後に問題の解答解説を受信して学習することができる。また、入出力処理部に係る上記記載の機能により、ユーザーが本システムに登録しているか否かを判別し、ユーザーに出題する問題をキューにより整理し、ユーザーの回答が全て終了するまで出題し続けることができる。さらに、問題以外の情報を出題の前後に挿入することもでき、ユーザーの解答状況から進捗情報や解答履歴を整理したり、ユーザーからのアンケート回答を整理したりすることができる。また、演算部に係る上記記載の機能により、出題する問題の順番をキューとして出題可能とすることができ、登録ライセンスの残件の管理を行うことができ、記憶部により、問題に関する情報やユーザーに関する情報等を記憶することができる。
【0022】
また、本発明に係る入出力情報処理部は、出題されている間はユーザーが他のアプリケーションを起動することを防ぐことができるロック機能を有することを特徴とする。
【0023】
ここで、「他のアプリケーション」とは、表計算ソフト、文字ソフト、描画作成ソフト、画像編集ソフト(動画、静止画を含む。)、音楽再生ソフト、動画再生ソフト、ブラウザ、メールソフト、エディタ、スケジューラ及びその他全てのソフトウェアを含み、これらに限定されない。
【0024】
このように構成することで、入出力情報処理部に係るロック機能により、ユーザーが本システムを利用中は、他のアプリケーションを起動させて自己の業務や作業、娯楽等を行うことを防ぐことができる。また、ユーザーにより情報端末を強制終了や画面印刷をすることも防ぐことができる。なお、ロック機能は、本システムのウィンドウを最前面に描画することにより、他のアプリケーション操作をすることを防ぐ機能であってもよい。
【0025】
また、本発明に係る入出力情報処理部は、問題の出題前或いはユーザーの解答後のいずれか若しくは両方のタイミングに問題以外の情報を挿入するように適合した問題以外情報挿入機能を有することを特徴とする。
【0026】
ここで、「問題以外の情報」とは、例えば、企業等における会社規約、理念、売上実績、ニュース、お知らせ及び質問したいこと等、教育を受ける者に対する伝達事項の全てを含み、これらに限定されない。なお、問題以外の情報に対し、ユーザーが解答する構成でもよい。
【0027】
このように構成することで、入出力情報処理部に係る問題以外情報挿入機能により、教育を提供する者は、ユーザーに対して問題以外の通達事項を本システムに係るネットワークを介して提供することができるし、ユーザーの意見や考えを集約することもできる。
【0028】
また、本発明に係る入出力情報理部は、ユーザーからのアンケートの回答を処理するアンケート回答処理機能を有することを特徴とする。
【0029】
ここで、「アンケート」とは、例えば、ユーザーの性格、得意科目、趣味、家族構成、休日の過ごし方、好きな場所、好きな動物及び好きなブランド、或いは、出題に対する感想、意見及び希望その他全てのユーザーに関する質問を含み、これらに限定されない。
【0030】
このように構成することで、教育を提供する者は、例えば、本システムの登録直後出題開始前、或いは、出題カテゴリー終了後、ユーザーに対してアンケートを実施することができる。
【0031】
また、本発明に係る演算部は、ユーザーに関する情報を基に出題傾向を変更するように適合した問題キュー作成機能を有することを特徴とする。
【0032】
ここで、「出題傾向」とは、出題する問題のジャンル、難易度、出題数、解答制限時間及びその他出題に関する全ての傾向を含み、これらに限定されない。
【0033】
このように構成することで、ユーザーに関する情報、特にユーザーの解答状況に基いて出題傾向を変更することができる。
【0034】
また、本発明に係る電子教育プログラムは、コンピュータに、ネットワークを介してユーザーを教育するために出題される問題に関する情報或いはユーザーに関する情報を通信により授受することができる通信手段と、前記通信手段を介して入力或いは出力される問題に関する情報やユーザーに関する情報の処理をすることができる入出力情報処理手段と、出題する問題或いはユーザーのライセンスについて演算することができる演算手段と、問題に関する情報或いはユーザーに関する情報を記憶することができる記憶手段として機能させることを特徴とする。
【0035】
このように構成することで、電子教育プログラムをチップ、メモリーに搭載し、記憶媒体等に保存し、電子教育プログラムを情報機器に搭載することで、本システムを実現し得る。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、ネットワークを介して遠隔教育を提供することができ、従来はユーザーが本当に教育を受けているのかどうかを把握することが困難であったが、ユーザーが本システムを利用した時点から出題予定分の出題数に全て解答しなければ終了することができない仕組みにすることで、教育を提供する者がユーザーを管理するのではなく、強制的に教育を受けなければならない機会をシステム的に構築し、その間は他の作業や業務等から隔離し拘束することで、教育を確実に受けさせることができる。これは多忙極まりない現代社会におけるユーザーにとっては、このような拘束された時間を強制的に構築することで、教育を受ける機会を確保することができため、自己啓発にも活用することができ、有能な人材を形成する支援をすることができる。また、たとえこのように拘束されることを好まないユーザー(例えば、愛煙家やメタボリック症候群等)だとしても、拘束された時間を強制的に構築されることで継続的に啓蒙され、喫煙や暴飲暴食等に対する意識を改善することができる。
【0037】
また、本発明によれば、教育受講中は他のアプリケーションの起動を防ぐことで、たとえユーザー本人が他の業務や作業を実行することを考えていなくとも、業務や作業をせざるを得ない状況(例えば、メールソフトによるメール受信サインやスケジューラのアラーム機能発動による会議出席予定の告知等)を作り出す状況を未然に防ぐことができ、ユーザーは集中して教育を受けることができる。さらに、第三者は該ユーザーの状況を客観的に認識することができるため、受講中の間は該ユーザーとの会話及び業務や作業等の依頼等を差し控える効果を有する。これにより、企業側、雇用者側からすれば、社内に徹底したい事項や全業務に優先させて周知理解を図りたい事項がある場合に、本システムを利用することで効率的な情報伝達と指示事項の徹底をシステム的に担保することが可能となる。
【0038】
また、本発明によれば、ユーザーは自己の業務が多忙極まりないため企業からの通達事項を確認するための時間を作り出すことが容易ではなかったが、受講中の問題の出題前或いはユーザーの解答後のタイミングに該通達事項を画面表示することで、ユーザーは教育の合間に通達事項を確認することができ、漏れなく情報収集することができる。さらに企業側もユーザーが通達事項をチェックしたかどうかを確認する必要もない点で管理負担が軽減される効果を有する。
【0039】
また、本発明によれば、解答前のアンケートを実施可能とすることで、ユーザーの情報を事前に収集することができ、該アンケート解答結果を基に出題傾向の変更をすることができる。さらに、出題カテゴリー終了後にアンケートを実施可能とすることで、ユーザーが受けた教育に対する感想等をその都度確実に回収することができ、以後の出題傾向の好適な材料とすることもできる。
【0040】
また、本発明によれば、従来は出題する問題の難易度等をユーザーの能力に拘らずに提供せざるを得なかったが、例えば、ユーザーが送信した解答が連続して不正解であったり、N回以上不正解であったりした場合は、該不正解情報を基に出題傾向を容易化し、この不正解解答を行ったユーザーの教育に対するモチベーションを維持し、かつ、常にユーザーに適したレベルでの教育を提供することができる。なお、連続して正解であったり、N回以上正解であったりした場合は、問題を難易度化したり、出題時間を短縮したりすることにより、ユーザーに「チャレンジ精神」を与え、「学ぶ楽しさ」を体感し、成長する度合いを客観的に実感することできる。
【0041】
さらに、本発明によれば、ユーザーが利用する情報端末機器に本システムを利用可能とする専用アプリケーションをインストールすることなく、ASP(アプリケーションサービスプロバイダー)形式により教育を提供することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、以下では、本願発明の目的の達成のために説明に必要な範囲を模式的に示し、本願発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
【0043】
図1は、本発明の一実施形態に係る電子教育システム1の全体構成を示すブロック図である。同図に示すとおり、電子教育システム1は、ネットワーク50を介してサーバー10及び、一又は複数のクライアントPC20を基本的な構成として備えている。また、サーバー10は、通信部100、入出力情報処理部200、演算部300及び記憶部400を具備している。
【0044】
サーバー10に係る通信部100は、インターネット、イントラネット、LAN、WAN及びその他の電子情報通信ネットワーク回線と繋がっており、通信プロトコル(例えば、IPv4、IP、TCP、SMTP、POP、HTTP及びDNSその他全てのプロトコルを含む。)にて情報通信機器(例えば、サーバー、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDAその他全ての情報通信機器を含む。)と電子情報の送受信を行うことができるものである。また、機能としては、電子教育システム1を利用するためにユーザー登録情報等を基にして通信部100にアクセスすることを許可するか否かを判定することができる認証情報受信機能、出題する問題を送信することができる問題情報送信機能、問題の解答や解説の情報を送信することができる解答解説情報送信機能、ユーザーへのアンケートを送信することができるアンケート送信機能、アンケートに対する回答を受信することができるアンケート回答受信機能、ユーザーの問題への解答に係る進捗情報を送信することができるユーザー進捗情報送信機能、ユーザーの問題への解答に係る履歴情報を送信することができるユーザー解答履歴機能、問題以外の情報を送信することができる問題以外情報送信機能のうち少なくとも一つを担う。
【0045】
また、サーバー10に係る演算部300は、論理演算等を可能とするプログラムによって数値計算、情報処理、及び機器制御等を行うことができるものである。また、機能としては、問題の順番をキューとして出題可能とすることができる問題キュー作成機能、ユーザーの登録に対するライセンス状況を管理することができる残ライセンス管理機能のうち少なくとも一つを担う。
【0046】
また、サーバー10に係る記憶部400は、記憶させたファイルシステム、データベース管理システムその他特定のテーマに沿った情報を集めて管理し容易に検索・抽出等の再利用を可能とする記憶機能を有し、情報を記憶することができるもの(メモリー、ハードディスク等の記憶装置或いは記憶媒体等)である。また、機能としては、問題に関する情報(ユーザーが解答する問題、問題の解答及び/または解説、ユーザーが問題に対して行った解答及び問題キューのうち少なくとも一つを含む。)や、ユーザーに関する情報(ユーザーの個人情報、ユーザーの登録情報、提供する教育に対するユーザーの進捗情報、ユーザーの解答状況(正答、誤答、解答日時、解答結果を含む。)、ユーザーの解答履歴、ユーザーに対するアンケート、アンケート回答の結果及びライセンス情報のうち少なくとも一つを含む。)を格納することができる機能を担う。
【0047】
また、サーバー10に係る入出力情報処理部200は、上記記載の「問題に関する情報」や「ユーザーに関する情報」を含む電子情報を通信部100により送信させるための出力処理或いは受信された電子情報を演算部400或いは記憶部300へ受け渡し可能な処理をするための入力処理をすることができるものである。また、機能としては、ユーザーから受信した認証情報を入力処理することができる受信認証情報処理機能、演算部により作成された問題キューにより出題する問題を出力処理することができる問題キュー処理機能、受信した解答を入力処理することができる受信解答情報処理機能、ユーザーの出題に対する進捗情報を入力処理することができるユーザー進捗情報処理機能、出題に対するユーザーの解答履歴を入力処理することができるユーザー解答履歴処理機能、ネットワーク50を介して受信した出題に係る問題を入力処理することができる受信問題情報処理機能、ユーザーの登録に係るライセンス情報を入力処理することができるライセンス情報処理機能、アンケートに対するユーザーの回答を入力処理することができるアンケート回答処理機能、出題されている間はユーザーが他のアプリケーションを起動することを防ぐことができるロック機能、問題以外の情報を問題の出題前或いは解答後のいずれか若しくは両方のタイミングに問題以外の情報を挿入することができる問題以外情報挿入機能のうち少なくとも一つの機能を担う。
【0048】
クライアントPC20は、通常のパーソナルコンピュータでもよく、電子教育システム1を利用する際は、ユーザーがクライアントPC20を立ち上げたときに電子教育システム1へのログインを自動的に行うことができるユーザーログイン時自動機能、ユーザーが電子教育システム1の利用が可能か否かを認証するための情報を送信することができるユーザー認証情報送信機能、サーバー10からの出題に係る問題を受信することができる問題情報受信機能、スクリーンの最前面にウィンドウが描画するウィンドウ描画機能、問題に対する解答をサーバー10に送信することができる解答結果送信機能のうち少なくとも一つの機能を担う。なお、クライアントPC20が上記記載の機能を搭載していなくとも、例えば、クライアントPC20からネットワーク50を介して電子教育システム1に接続可能なURLにアクセスしたり、或いは、クライアントPC20が所属するグループのポータルサイトにログインし電子教育システム1にリダイレクトしたりすることで、ASP方式により電子教育システム1の利用が可能となる。
【0049】
次に、本発明の一実施形態に係る電子教育システム1の動作及び使用方法を、図面を参照しながら説明する。電子教育システム1起動後は、サーバー10に係る入出力情報処理部200のロック機能あるいはクライアントPC20に係るウィンドウ描画機能により、クライアントPC20に係る他のアプリケーションは立ち上げることができず、かつ、強制終了や画面印刷をすることができない状態となる(図示しない)。
【0050】
図2は、本発明の一実施形態に係る電子教育システム1の全体的な動作・機能の流れを示すフローチャートである。同図に示すとおり、本発明に係る電子教育システム1は、出題前にユーザーに対し、問題以外の情報、例えば、教育を提供する者がユーザーに伝えたい通達事項を通達する通達機能(F−10)、ユーザー登録後最初に解答する前にユーザーに対してアンケートを行う初回アンケート機能(F−20)及びユーザーに対して教育のための問題を出題して解答する出題解答機能(F−30)を有する。
【0051】
図3は、本発明の一実施形態に係る電子教育システム1の通達機能(F−10)における詳細な処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、ユーザーが電子教育システム1にアクセス直後問題の出題前に通達事項の有無を判別し(F−10−10)、通達事項がない場合には、該通達機能が終了する。一方、通達事項がある場合は、サーバー10に係る入出力情報処理部200の受信認証情報処理機能により、このユーザーが通達事項を表示する対象に含まれるか否かを判別し(F−10−20)、ユーザーが通達事項の対象でない場合には、該通達機能が終了する。この判別により、対象でないユーザーに対して無駄な通達事項を表示する必要がなくなる。一方、ユーザーが通達事項の対象である場合、入出力情報処理部200の問題以外情報挿入機能により通達事項が通達表示期限内か否かを判別し(F−10−30)、通達表示期限外である場合には、該通達機能が終了する。このような期限設定及び判別により、期限超過後にユーザーに対して無駄に通達事項を表示する必要がなくなる。一方、通達表示期限内である場合には、入出力情報処理部200の問題以外情報送信機能によりサーバー10から送信された通達事項をクライアントPC20が取得し(F−10−40)、クライアントPC20の画面上に通達事項が表示される(F−10−50)。表示後、さらに未表示の通達事項の有無の判別(F−10−10)に戻る。このようなループにより、未表示の通達事項もユーザーに対して漏れなく通達することができる。
【0052】
図4は、本発明の一実施形態に係る電子教育システム1の初回アンケート機能(F−20)における詳細な処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、サーバー10に係る入出力情報処理部200の受信認証情報処理機能により電子教育システム1実施が初めてか否かを判別し(F−20−10)、電子教育システム1実施が初めてではないユーザーに対してはアンケートを行わず本機能は終了する。これにより、ユーザーからのアンケート回答回収の漏れ及び重複防止をすることができる。一方、アンケート実施が初めてであるユーザーに対しては、初回用アンケートの有無を判別し(F−20−20)、初回用アンケートが無い場合は、アンケートを行わずに本機能は終了する。これにより、初回アンケートの回答不要なユーザーに対してまで無駄にアンケート表示することを防止することができる。一方、初回用アンケートがある場合は、サーバー10に係る通信部100のアンケート送信機能により送信されたアンケート項目をクライアントPC20が取得し(F−20−30)、クライアントPC20の画面上にアンケートが表示され(F−20−40)、ユーザーは初回用アンケートに回答する(F−20−50)。このアンケート回答結果は、入出力情報処理部200のアンケート回答処理機能により入力処理され、図1記載の記憶部400に格納される(F−20−60)。これにより、アンケート回答結果に基づいて、図1記載の演算部300の問題キュー作成機能により、xユーザーの性格や趣味等のユーザー情報を参考にして問題キューを作成することが可能となる。
【0053】
なお、図5は、本発明の一実施形態に係る電子教育システム1の初回以外のアンケート機能における詳細な処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、電子教育システム1の初回実施以外にも、例えば、電子教育システム1の出題カテゴリー終了後、クライアントPC20はアンケート項目を取得し(F−20−10´)、アンケートをクライアントPC20の画面上に表示され(F−20−20´)、ユーザーはアンケートに回答する(F−20−30´)。アンケート回答結果は、図1記載の記憶部400に格納される(F−20−40´)。これにより、教育を提供する者或いは電子教育システム1運営者は、電子教育システム1実施後のユーザーの感想等を回収し、以後の教育方針やシステム開発に役立たせることができる。
【0054】
図6は、本発明の一実施形態に係る電子教育システム1の出題解答機能における詳細な処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すとおり、電子教育システム1実施の際、サーバー10に係る入出力情報処理部200の問題キュー処理機能により問題の有無について判別し(F−30−10)、問題がない場合は、該出題解答機能は終了する。これにより、出題する必要がないユーザーに対して無駄な出題を防止することができる。一方、出題がある場合は、出題前と設定されたテーマ(例えば、問題に対する解答以外にユーザーに解答・回答、選択或いは入力してほしい内容等)の有無を判別し(F−30−20)、テーマがある場合は、テーマ機能が発動する(F−30−30)。一方、テーマ機能がない場合或いはテーマ機能(F−30−30)が終了した場合は、入出力情報処理部200の問題キュー処理機能により問題キューの先頭から問題を取得し(F−30−40)、通信部100の問題情報送信部より送信された問題がクライアントPC20の画面上に表示され(F−30−50)、ユーザーは出題に対して解答し(F−30−60)、解答後にユーザーは解答解説を取得する(F−30−70)。なお、ユーザーからの解答情報は、記憶部400に格納される。
【0055】
ここで、解答が正解か不正解かがサーバー10に係る入出力情報処理部200の受信解答情報処理機能により判別され(F−30−80)、正解した場合は、入出力情報処理機能200の問題キュー処理機能が該問題をキューから削除する(F−30−90)。これにより、正解した問題を重複して解答させることを防止することができる。その後、クライアントPC20の画面上に解答解説が表示される(F−30−100)。そして、出題後と設定されたテーマの有無を判別し(F−30−110)、テーマがある場合は、テーマ機能が発動する(F−30−30´)。一方、テーマがない場合或いはテーマ機能(F−30−30´)が終了した場合は、受講中の出題カテゴリー中の最後の問題か否かを判別し(F−30−120)、出題カテゴリー中の最後の問題である場合、受講中の出題カテゴリーに対するアンケートの有無を判別し(F−30−130)、アンケートがある場合は図5に示すアンケート機能が発動する(F−20)。一方、出題カテゴリー中の最後の問題ではない場合或いはアンケートがない場合又はアンケート機能(F−20)が終了した場合のいずれかにおいては、出題する問題の有無について判別し(F−30−200)、問題がある場合は、再び出題前と設定されたテーマの有無について判別される(F−30−20)。
【0056】
しかし、不正解の場合は、入出力情報処理機能200の問題キュー処理機能により問題をキューの末尾へ移動させる(F−30−140)。これにより、不正解した問題を再度出題することも可能となる。さらに、N問連続で不正解したか否かの判別を行い、その時点でN問連続で不正解した場合は、演算部300の問題キュー作成機能によりこれらの不正解情報を基にユーザーに適した出題傾向に変更することも可能である。そして、問題キュー作成機能により作成された連続不正解時用に差し込む問題の有無を判別し(F−30−160)、連続不正解時用に差し込む問題がある場合は、入出力情報処理部200の問題キュー処理機能により差し替え問題を追加する(F−30−170)。これにより、ユーザーの学習能力に応じて出題設定することが可能となる。一方、未だN回連続して不正解していない場合或いは不正解時に差し込む問題がない場合又は差し替え問題を追加した場合は、クライアントPC20の画面上に解答解説が表示される(F−30−180)。そして、出題後と設定されたテーマの有無を判別し(F−30−190)、テーマがある場合は、テーマ機能が発動する(F−30−30´´)。一方、テーマがない場合或いは該テーマ機能(F−30−30´´)が終了した場合は、出題する問題の有無について判別し(F−30−200)、問題がある場合は、再び出題前と設定されたテーマの有無について判別される(F−30−20)。ユーザーからの正解不正解情報は、記憶部400に格納される。
【0057】
なお、図7は、本発明の一実施形態に係る電子教育システム1の出題解答機能に含まれるテーマ機能(F−30−30、F−30−30´、F−30−30´´)における詳細な処理の流れを示すフローチャートである。ここで、テーマ機能とは、入出力情報処理部200の問題以外情報挿入機能を示す。同図に示すとおり、テーマがある場合には、入出力情報処理部200の問題以外情報送信機能により送信されたテーマをクライアントPC20が取得し(F−30−30−10)、クライアントPC20の画面上にテーマが表示され(F−30−30−20)、ユーザーはテーマに対して回答し(F−30−30−30)、その回答結果は記憶部400に格納される(F−30−30−40)。これにより、教育を提供する者がユーザーに対して与えた各種テーマに対する回答を、以後の教育方針やシステム開発に役立たせることができる。
【0058】
また、図8は、本発明の一実施形態に係る電子教育システム1のサーバー10とクライアントPC20とのアクセスパターンを示す図である。同図(a)は、教育を提供する者のポータルサイト(例えば、企業内イントラネット用ホームページ等)との連携(「ポータル連携」ともいう。)により電子教育システム1にアクセスするフローを示す図である。ポータル連携においては、電子教育システム1(「一日一問(登録商標)」ともいう。)の出題に対して正解しない限り、ユーザはポータルサイトで利用可能な機能(スケジューラ、メール等であって、企業・ポータルによって様々な機能をいう)を利用することができないように構成される。また、同図(b)は、クライアントPC20に電子教育システム1専用アプリケーションを搭載している場合の電子教育システム1にアクセスするフローを示す図である。さらに、同図(c)は、クライアントPC20からウェブ上で電子教育システム1にアクセスするフローを示す図である。同図において、(a)及び(c)は、ASP方式により電子教育システム1の利用が可能となる。また、クライアントPC20に専用アプリケーションをインストールする同図(b)の場合においてもサーバー10との通信は必要であるが、この場合に、当該サーバー10に関してはASP方式とすることも可能である。
【0059】
図9は、本発明の一実施形態に係る電子教育システム1のクライアントPC20が電子教育システム1専用アプリケーションを搭載している場合のフローを示す図である。同図において、クライアントPC20がサーバー10に接続して認証された場合、クライアントPC20の画面上に電子教育システム1実施の画面が最前面に位置するよう制御され、ユーザーは強制終了等できず、電子教育システム1の実施に入る。これにより、企業側、雇用者側からすれば、社内に徹底したい事項や全業務に優先させて周知理解を図りたい事項はこれに対して解答を与えるなどの受講者側の所定の行動を経た後でなければそれ以外の活動を行うソフトウェアの起動が阻止されるので、本システムを利用することで効率的な情報伝達と指示事項の徹底がシステム的に担保される。
【0060】
従来のe−ラーニング・ソフトでは、ユーザがその気になってソフトを起動しないと学習できないため、コンプライアンスの徹底のような、全社員に対して実施すべき教育については効果的とは言い難い点が存在する。本システムによれば、その点に関して保証を得ることができる。すなわち、徹底されるべき教育内容は完全に習得するまで出題し続けることがシステムとして担保されるものである。また、従来のe−ラーニング・ソフトでは、N問中M問正解、といった通常の試験形式の採点がなされる。しかし、これはコンプライアンスに関する問題のような、ユーザがすべての問題に正解すること(正解できるようになること)が前提のコンテンツに関する教育としては不十分である。これに対して本システムでは全問正解するまで出題するため、従来のe−ラーニング・ソフトの欠点を克服している。
【0061】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。
【0062】
また、上述したものは本願にかかる技術思想を具現化するための実施形態の一例を示したにすぎないものであり、他の実施形態でも本願にかかる技術思想を適用することが可能である。
【0063】
さらにまた、本願発明を用いて生産される装置、方法、システムが、その2次的生産品に登載されて商品化された場合であっても、本願発明の価値は何ら減ずるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明によれば、ネットワークを介して遠隔教育を提供することができ、従来はユーザーが本当に教育を受けているのかどうかを把握することが困難であったが、ユーザーが本システムを利用した時点から出題予定分の出題数に全て解答しなければ終了することができない仕組みにすることで、教育を提供する者がユーザーを管理するのではなく、強制的に教育を受けなければならない機会をシステム的に構築し、その間は他の作業や業務等から隔離し拘束することで、教育を確実に受けさせることができる。これは多忙極まりない現代社会におけるユーザーにとっては、このような拘束された時間を強制的に構築することで、教育を受ける機会を確保することができため、自己啓発にも活用することができ、有能な人材を形成する支援をすることができる。また、たとえこのように拘束されることを好まないユーザー(例えば、愛煙家やメタボリック症候群等)だとしても、拘束された時間を強制的に構築されることで継続的に啓蒙され、喫煙や暴飲暴食等に対する意識を改善することができる。これらは、学力低下が顕著に現れている学生や成人及び現代成人病を抱える社会人等に対し、長期的なプランで能力向上或いは自己改革を図ることを支援し得る。以上よりしたがって、あらゆる産業において本願発明の利用の可能性及び価値が認められる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】、本発明の一実施形態に係る浮体の電子教育システム1の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電子教育システム1の全体的な動作・機能の流れを示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係る電子教育システム1の通達機能(F−10)における詳細なフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係る電子教育システム1の初回アンケート機能(F−20)における詳細なフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係る電子教育システム1の初回以外のアンケート機能における詳細なフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係る電子教育システム1の出題解答機能における詳細なフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係る電子教育システム1の出題解答機能に含まれるテーマ機能における詳細なフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係る電子教育システム1のサーバー10とクライアントPC20とのアクセスパターンを示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る電子教育システム1のクライアントPC20が電子教育システム1専用アプリケーションを搭載している場合のフローを示す図である。
【符号の説明】
【0066】
1…電子教育システム、10…サーバー、20…クライアントPC、50…ネットワーク、100…通信部、200…入出力情報処理部、300…演算部、400…記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して問題を出題しユーザーを教育する電子教育システムであって、
問題に関する情報或いはユーザーに関する情報を通信により授受することができる機能を有する通信部と、
前記通信部を介して入力或いは出力される問題に関する情報やユーザーに関する情報の処理をすることができる機能を有する入出力情報処理部と、
出題する問題或いはユーザーのライセンスについて演算することができる機能を有する演算部と、
問題に関する情報或いはユーザーに関する情報を記憶することができる機能を有する記憶部とを具備し、
前記入出力情報処理部は、前記ユーザーの回答が全て終了するまで出題し続けるように適合した問題キュー処理機能を有することを特徴とする電子教育システム。
【請求項2】
前記入出力情報処理部は、出題されている間はユーザーが他のアプリケーションを起動することを防ぐことができるロック機能を有することを特徴とする請求項1記載の電子教育システム。
【請求項3】
前記入出力情報理部は、問題の出題前或いはユーザーの解答後のいずれか若しくは両方のタイミングに問題以外の情報を挿入するように適合した問題以外情報挿入機能を有することを特徴とする請求項1又は2記載の電子教育システム。
【請求項4】
前記入出力情報理部は、前記ユーザーからのアンケートの回答を処理するアンケート回答処理機能を有することを特徴とする請求項1及至3のうちいずれか1項記載の電子教育システム。
【請求項5】
前記演算部は、前記ユーザーに関する情報を基に出題傾向を変更するように適合した問題キュー作成機能を有することを特徴とする請求項1及至4のうちいずれか1項記載の電子教育システム。
【請求項6】
コンピュータに、
ネットワークを介してユーザーを教育するために出題される問題に関する情報或いはユーザーに関する情報を通信により授受することができる通信手段と、
前記通信手段を介して入力或いは出力される問題に関する情報やユーザーに関する情報の処理をすることができる入出力情報処理手段と、
出題する問題或いはユーザーのライセンスについて演算することができる演算手段と、
問題に関する情報或いはユーザーに関する情報を記憶することができる記憶手段と
として機能させるための電子教育プログラム。
【請求項7】
前記入出力処理手段は、出題されている間はユーザーが他のアプリケーションを起動することを防ぐように適合したロック機能を有することを特徴とする請求項6記載の電子教育プログラム。
【請求項8】
前記入出力情報理手段は、問題の出題前或いはユーザーの解答後のいずれか若しくは両方のタイミングに問題以外の情報を挿入するように適合した問題以外情報挿入機能を有することを特徴とする請求項6又は7記載の電子教育プログラム。
【請求項9】
前記入出力情報理手段は、前記ユーザーからのアンケートの回答を処理するアンケート回答処理機能を有することを特徴とする請求項6及至8のうちいずれか1項記載の電子教育プログラム。
【請求項10】
前記演算手段は、前記ユーザーに関する情報を基に出題傾向を変更するように適合した問題キュー作成機能を有することを特徴とする請求項6及至9のうちいずれか1項記載の電子教育プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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