説明

電子楽器

【課題】 打鍵に応答してより早く伴奏を開始すること。
【解決手段】 コードを表に対応付けるコードデータベース2と、コード検出に用いられる複数のコード検出鍵8のうちの複数のコード鍵が打鍵されたときに、複数のコード鍵に対応する伴奏コードのパターンを伴奏する伴奏部6、7と、コード検出鍵8のうちの複数の鍵が打鍵されることにより伴奏された収集コードを収集するコード収集部4と、コードデータベース2を参照して、表のうちから収集コードに対応する対応表を算出する表決定部5とを備えている。表は、それぞれ、鍵を伴奏コードに対応付けている。伴奏部6、7は、更に、コード検出鍵8のうちの1つの鍵だけが打鍵されたときに、対応表を参照して、伴奏コードのうちの1つの鍵に対応するコードのパターンを伴奏する。電子楽器は、演奏者が複数のコード鍵を同時に打鍵しないで、コード鍵を1つずつ次々と打鍵ときにでも、伴奏を開始することができ、好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子楽器に関し、特に、打鍵された鍵に応じたコードのパターンを伴奏する電子楽器に関する。
【背景技術】
【0002】
打鍵された鍵に応じたコードのパターンを伴奏する電子楽器が知られている。演奏者は、一般的に、複数の鍵を打鍵するときに、その複数の鍵を同時に打鍵しないで、その複数の鍵を次々と打鍵する。このような電子楽器は、コードが決定されるのに十分な数の鍵が打鍵された後に、コードを検出し、検出されたコードに対応するパターンの伴奏を開始する。打鍵に応答してより早く伴奏を開始する電子楽器が望まれている。
【0003】
打鍵される1つの鍵に基づいて伴奏されるコードを検出する1フィンガー検出が知られている。このような1フィンガー検出では、電子楽器は、特定のキー(たとえば、ハ長調)のダイアトニックコードのパターンのみを伴奏する。このような電子楽器によれば、演奏者は、1つの鍵を打鍵することにより演奏者がその特定のキー以外のダイアトニックスケールに成立するコードのパターンを伴奏することができないことがある。より適切なコードのパターンを伴奏する電子楽器が望まれている。
【0004】
実用新案登録第2605377号公報には、コード進行に関する音楽的知識がなくても、音楽的にスムーズに聞こえるコード進行データを容易に入力できる自動伴奏装置が開示されている。その自動伴奏装置は、伴奏パターンを記憶するパターン記憶手段と、前記パターン記憶手段に記憶されている伴奏パターンを順次読み出す読出手段と、曲の主音を入力する主音入力手段と、コード進行を入力するコード進行入力手段と、前記主音入力手段からの主音とコード進行入力手段からのコード進行データに基づき次に進行すべきルート名とコード名を算出しこの算出結果を前記主音入力手段と前記コード進行入力手段にそれぞれ割り振るとともに、前回の主音入力手段からの主音とコード進行入力手段からのコード進行データに基づいて主音入力手段とコード進行入力手段に割り振ったルート名とコード名に基づいて今回入力された主音とコード進行データに対応するルート名とコード名を出力するコード進行処理手段と、前記コード進行処理手段の出力するルート名とコード名を順次コード推移として記憶する推移記憶手段と、前記推移記憶手段に記憶されたコード推移に基づき次に進行すべきコードを検出するコード検出手段と、前記コード検出手段の検出結果を所定の報知形態で報知する報知手段と、前記コード進行処理手段から出力されるコード名とルート名に基づいて前記読出手段により読み出された伴奏パターンを変更する変更手段と、前記変更手段により変更された伴奏パターンに基づいて伴奏音の発生を指示する伴奏音発生指示手段と、を備えたことを特徴としている。
【0005】
特許第2615721号公報には、与えられたコード進行からコードの来歴に依存する形式で曲の調性構造を抽出し、コード進行と調性構造とに基づいてメロディ(コード構成音以外の音も含むメロディ)を生成する自動作曲機が開示されている。その自動作曲機は、コード進行を付与するコード進行付与手段と、上記コード進行に基づいてメロディを生成するメロディ生成手段と、を備える自動作曲機において、上記コード進行付与手段から与えられる各コードの区間における調を上記コード進行が形成するコードの系列からコードの来歴に依存する形式で判定する調判定手段を有し、上記メロディ生成手段は上記調判定手段が判定した調の音階構成音のなかから生成するメロディの音を選択することによりコード構成音以外の音を含むメロディを生成することを特徴としている。
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第2605377号公報
【特許文献2】特許第2615721号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、打鍵に応答してより早く伴奏を開始する電子楽器を提供することにある。
本発明の他の課題は、打鍵に応答してより早くより適切なコードの伴奏を開始する電子楽器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下に、発明を実施するための最良の形態・実施例で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0009】
本発明による電子楽器は、コードを表に対応付けるコードデータベース(2)と、コード検出に用いられる複数のコード検出鍵(8)のうちの複数のコード鍵が打鍵されたときに、複数のコード鍵に対応する伴奏コードのパターンを伴奏する伴奏部(6、7)と、コード検出鍵(8)のうちの複数の鍵が打鍵されることにより伴奏された収集コードを収集するコード収集部(4)と、コードデータベース(2)を参照して、表のうちから収集コードに対応する対応表を算出する表決定部(5)とを備えている。表は、それぞれ、鍵を伴奏コードに対応付けている。伴奏部(6、7)は、更に、コード検出鍵(8)のうちの1つの鍵だけが打鍵されたときに、対応表を参照して、伴奏コードのうちの1つの鍵に対応するコードのパターンを伴奏する。
【0010】
演奏者は、一般的に、複数のコード鍵を打鍵するときに、その複数のコード鍵を同時に打鍵しないで、その複数のコード鍵を次々と打鍵する。電子楽器は、その複数のコード鍵のうちの1つの鍵を打鍵したときに、伴奏を開始することができ、好ましい。
【0011】
伴奏部(6、7)は、表のうちから対応表が算出されていない場合で、伴奏パターンの伴奏中にコード検出鍵(8)のうちの1つの鍵だけが打鍵されたときに、伴奏パターンの伴奏を継続することが好ましい。
【0012】
伴奏部(6、7)は、表のうちから対応表が算出されていない場合で、コード検出鍵(8)のうちの1つの鍵だけが打鍵されたときに、伴奏しないことが好ましい。このような動作は、演奏者が意図しないコードに対応するパターンを伴奏することより増しである。
【0013】
収集コードは、所定の期間で最も多く伴奏された1つのコードであることが好ましい。
【0014】
収集コードは、所定の期間以上に伴奏された1つのコードであることが好ましい。
【0015】
収集コードは、互いに異なる第1コードと第2コードと第3コードとから形成されることが好ましい。
【0016】
第2コードは、第1コードの次に伴奏され、第3コードは、第2コードの次に伴奏されることが好ましい。すなわち、第1コードと第2コードとの間に他のコードが伴奏されないで、第2コードと第3コードとの間に他のコードが伴奏されない。
【0017】
第1コードと第2コードと第3コードとは、それぞれ、所定の期間以上に伴奏されたコードであることが好ましい。
【0018】
第1コードと第2コードと第3コードとは、1つのダイアトニックスケールに成立するコードであることが好ましい。すなわち、表決定部(5)は、第1コードと第2コードと第3コードとが1つのダイアトニックスケールに成立しないときに、対応表を算出しない。
【発明の効果】
【0019】
本発明による電子楽器は、打鍵に応答してより早く伴奏を開始することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図面を参照して、本発明による電子楽器の実施の形態を記載する。その電子楽器は、図1に示されているように、電子楽器本体1が鍵盤8とスピーカ9とを備えている。電子楽器本体1は、図示されていないCPUと記憶装置とを備える情報処理装置(コンピュータ)である。鍵盤8は、白鍵、黒鍵とから形成される多数の鍵が並べられた入力装置であり、打鍵された鍵を識別するノートナンバーとその鍵が打鍵された打鍵速度とを電子楽器本体1に出力する。その鍵は、コード検出鍵とメロディ用鍵とを含んでいる。スピーカ9は、電子楽器本体1により生成された電気信号を音に変換する。
【0021】
電子楽器本体1は、コンピュータプログラムであるダイアトニックコードデータベース2とコードカウンタデータベース3とコード収集部4と表決定部5とコード検出部6と伴奏部7とがインストールされている。
【0022】
ダイアトニックコードデータベース2は、打鍵される鍵を伴奏するコードに対応付ける表を記憶装置に記録している。コードカウンタデータベース3は、複数の鍵が打鍵されることにより伴奏されたときに、各コードが伴奏された拍数を記録装置に記録する。
【0023】
コード収集部4は、複数のコード検出鍵が打鍵されることにより伴奏されたコードを収集し、所定の拍数(たとえば、48拍)前から今までにそのコードに対応するパターンが伴奏された拍数を算出して、表30を更新する。表決定部5は、コード収集部4により収集されたコードに基づいて、ダイアトニックコードデータベース2により記録された表のうちから1つの表を決定する。
【0024】
コード検出部6は、複数のコード検出鍵が打鍵されたときに、その複数のコード検出鍵に対応するコードを算出する。コード検出部6は、さらに、表決定部5により1つの表が決定された場合で、1つのコード検出鍵が打鍵されたときに、その表を参照して、その1つの鍵に対応するコードを算出する。伴奏部7は、コード検出部6により算出されたコードに対応するパターンを伴奏する。
【0025】
図2は、ダイアトニックコードデータベース2により記憶装置に記録される表を示している。その表10は、コード11を表12に対応付けている。コード11は、コードを識別し、コード収集部4により収集されるコードのコードネームを示している。表12は、コード11により識別されるコードに対応するパターンが伴奏されたときに、コード検出部6により使用される表を示している。すなわち、表決定部5は、表10を参照して、表12のうちからコード収集部4により収集されたコードに対応する1つの表を算出する。
【0026】
図3は、表12により識別される表を示している。その表20は、鍵21をコード22に対応付けている。鍵21は、コード検出鍵の鍵を識別している。コード22は、鍵21により識別される1つの鍵が打鍵されたときに、伴奏されるパターンのコードを示している。すなわち、コード22は、1つのダイアトニックスケールに成立する和音を示し、鍵21により識別される1つの鍵が示す楽音を根音とする和音を示している。
【0027】
たとえば、表20は、コード22がハ長調のダイアトニックスケールに成立する和音を示しているときに、コード22は、鍵21が鍵Cを示しているときにコードCを示し、鍵21が鍵Dを示しているときにコードDmを示し、鍵21が鍵Eを示しているときにコードEmを示し、鍵21が鍵Fを示しているときにコードFを示し、鍵21が鍵Gを示しているときにコードGを示し、鍵21が鍵Aを示しているときにコードAmを示し、鍵21が鍵Bを示しているときにコードBmb5を示している。
【0028】
図4は、コードカウンタデータベース3により記憶装置に記録される表を示している。その表30は、コード31を拍数32に対応付けている。コード31は、コードを識別し、そのコードのコードネームを示している。拍数32は、所定の拍数(たとえば、48拍)前から今までにコード31により識別されるコードに対応するパターンが伴奏された拍数を示している。
【0029】
本発明による電子楽器の動作は、メロディ用鍵が打鍵されたときの動作と複数のコード検出鍵が打鍵されたときの動作と1つのコード検出鍵が打鍵されたときの動作とを備えている。メロディ用鍵が打鍵されたときの動作は、複数のコード検出鍵が打鍵されたときの動作と1つのコード検出鍵が打鍵されたときの動作と独立して並行して実行される。電子楽器は、メロディ用鍵が打鍵されると、打鍵された鍵に対応する楽音をスピーカ9から鳴らす。
【0030】
図5は、複数のコード検出鍵が打鍵されたときの動作を示している。電子楽器は、演奏者により複数のコード検出鍵が打鍵されたときに、まず、その複数のコード検出鍵に対応するコードを検出する(ステップS1)。電子楽器は、そのコードに対応するパターンを伴奏する(ステップS2)。その伴奏は、打鍵されたコード検出鍵が離鍵されても継続される。
【0031】
電子楽器は、所定の拍数(たとえば、48拍)前から今までにそのコードに対応するパターンが伴奏された拍数を算出して、表30を更新する(ステップS3)。電子楽器は、さらに、その拍数が所定の拍数(たとえば、10拍)を超えているときに(ステップS4、YES)、そのコードに対応する表を決定する(ステップS5)。
【0032】
なお、電子楽器は、ステップS4、S5で、今までに所定の拍数(たとえば、48拍)以上演奏されているときに、最も多く伴奏されているパターンのコードに対応する表を決定することもできる。
【0033】
図6は、1つのコード検出鍵が打鍵されたときの動作を示している。この動作は、複数のコード検出鍵が打鍵されたことが検出されると、終了する。電子楽器は、演奏者により1つのコード検出鍵が打鍵されたときに、まず、複数のコード検出鍵が打鍵されたときの動作において表が決定されているかどうかを判別する(ステップS11)。電子楽器は、表が決定されているときに(ステップS11、YES)、その表を参照して、その1つのコード検出鍵に対応するコードを算出する(ステップS12)。電子楽器は、そのコードに対応するパターンを伴奏する(ステップS13)。電子楽器は、表が決定されていないときに(ステップS11、NO)、そのとき伴奏されているパターンを伴奏し続ける(ステップS14)。
【0034】
演奏者は、一般的に、複数のコード鍵を打鍵するときに、その複数のコード鍵を同時に打鍵しないで、その複数のコード鍵を次々と打鍵する。このような動作によれば、電子楽器は、その複数のコード鍵のうちの1つの鍵を打鍵したときに、伴奏を開始することができ、打鍵に応答してより早く伴奏を開始することができる。このような動作によれば、さらに、演奏者が1つの鍵を打鍵したときに検出されるコードは、演奏者が意図するコードである確率が高く、電子楽器は、より適切なコードのパターンを伴奏することができる。
【0035】
なお、電子楽器は、ステップS13で、そのとき伴奏されているパターンを中断することもできる。このような電子楽器によれば、演奏者が意図しないコードに対応するパターンを伴奏することを防止することができる
【0036】
本発明による電子楽器の実施の他の形態は、既述の実施の形態におけるコード収集部4と表決定部5との動作が他の動作に置換され、表10のコード11が複数のコードの組を示している。すなわち、コード収集部4は、複数のコード検出鍵が打鍵されることにより伴奏された複数のコードを収集し、所定の拍数(たとえば、48拍)前から今までにそのコードに対応するパターンが伴奏された拍数を算出して、表30を更新する。表決定部5は、コード収集部4により収集された複数のコードに基づいて、ダイアトニックコードデータベース2により記録された表のうちから1つの表を決定する。このとき、電子楽器本体1の記憶装置は、トニックコードレジスタとサブドミナントコードレジスタとドミナントコードレジスタとを備えている。
【0037】
図7は、コード11が示す複数のコードを示している。コード11は、トニックコード41とサブドミナントコード42とドミナントコード4とから形成され、サブドミナントコード42とドミナントコード43とがトニックコード41に対応付けられている。トニックコード41は、コードを識別している。サブドミナントコード42は、トニックコード41に識別されるコードをトニックコードとするダイアトニックスケールに成立するサブドミナントコードを示している。ドミナントコード43は、トニックコード41に識別されるコードをトニックコードとするダイアトニックスケールに成立するドミナントコードを示している。
【0038】
たとえば、トニックコード41がCを示しているときに、サブドミナントコード42は、Fを示し、ドミナントコード43は、Gを示している。トニックコード41がCmを示しているときに、サブドミナントコード42は、Fmを示し、ドミナントコード43は、G7を示している。
【0039】
このとき、本発明による電子楽器の動作は、既述の実施の形態における複数のコード検出鍵が打鍵されたときの動作が他の動作に置換されている。図8は、その動作を示している。電子楽器は、演奏者により複数のコード検出鍵が打鍵されたときに、まず、その複数のコード検出鍵に対応するコードを検出する(ステップS21)。電子楽器は、そのコードに対応するパターンを伴奏する(ステップS22)。その伴奏は、打鍵されたコード検出鍵が離鍵されても継続される。電子楽器は、所定の拍数(たとえば、48拍)前から今までにそのコードに対応するパターンが伴奏された拍数を算出して、表30を更新する(ステップS23)。
【0040】
電子楽器は、トニックコードレジスタが不定を示しているときに(ステップS24、YES)、その検出されたコードをトニックコードレジスタに代入する(ステップS25)。
【0041】
電子楽器は、トニックコードレジスタがあるトニックコードを示しているときに(ステップS24、NO)、コード11を参照して、検出されたコードがそのトニックコードに対してサブドミナントコードまたはドミナントコードを示しているかどうかを判別する(ステップS26)。
【0042】
電子楽器は、検出されたコードがそのトニックコードに対してサブドミナントコードまたはドミナントコードを示していないときに(ステップS26、NO)、表30を参照して、検出されたコードが伴奏された拍数が所定の拍数(たとえば、10拍。1拍でもよい。)以上かどうかを判別する(ステップS27)。電子楽器は、検出されたコードの拍数が所定の拍数以上であるときに(ステップS27、YES)、検出されたコードをトニックコードレジスタに代入する(ステップS28)。
【0043】
電子楽器は、検出されたコードがそのトニックコードに対してサブドミナントコードを示しているときに(ステップS26、YES)、検出されたコードをサブドミナントコードレジスタに代入する(ステップS29)。電子楽器は、検出されたコードがそのトニックコードに対してドミナントコードを示しているときに(ステップS26、YES)、検出されたコードをドミナントコードレジスタに代入する(ステップS29)。
【0044】
電子楽器は、トニックコードレジスタとサブドミナントコードレジスタとドミナントコードレジスタとの3つのレジスタがそれぞれコードを示しているときに(ステップS30、YES)、表10を参照して、そのトニックコードとサブドミナントコードとドミナントコードとの組に対応する表を算出する(ステップS31)。
【0045】
このような動作によれば、さらに、演奏者が1つの鍵を打鍵したときに検出されるコードは、既述の実施の形態のように1つのコードに基づいて表を算出することより演奏者が意図するコードである確率が高く、電子楽器は、より適切なコードのパターンを伴奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は、本発明による電子楽器の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図2は、ダイアトニックコードデータベースにより記録装置に記録される表を示す図である。
【図3】図3は、ダイアトニックコードデータベースにより記録装置に記録される表が示す表を示す図である。
【図4】図4は、コードカウンタデータベースにより記録装置に記録される表を示す図である。
【図5】図5は、複数のコード検出鍵が打鍵されたときの動作を示すフローチャートである。
【図6】図6は、1つのコード検出鍵が打鍵されたときの動作を示すフローチャートである。
【図7】図7は、ダイアトニックコードデータベースにより記録装置に記録される表が示すコードを示す図である。
【図8】図8は、複数のコード検出鍵が打鍵されたときの他の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0047】
1 :電子楽器本体
2 :ダイアトニックコードデータベース
3 :コードカウンタデータベース
4 :コード収集部
5 :表決定部
6 :コード検出部
7 :伴奏部
8 :鍵盤
9 :スピーカ
10:表
11:コード
12:表
20:表
21:鍵
22:コード
30:表
31:コード
32:拍数
40:表
41:トニックコード
41:サブドミナントコード
41:ドミナントコード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コードを表に対応付けるコードデータベースと、
コード検出に用いられる複数のコード検出鍵のうちの複数のコード鍵が打鍵されたときに、前記複数のコード鍵に対応する伴奏コードのパターンを伴奏する伴奏部と、
前記コード検出鍵のうちの複数の鍵が打鍵されることにより伴奏された収集コードを収集するコード収集部と、
前記コードデータベースを参照して、前記表のうちから前記収集コードに対応する対応表を算出する表決定部とを具備し、
前記表は、それぞれ、鍵を伴奏コードに対応付け、
前記伴奏部は、更に、前記コード検出鍵のうちの1つの鍵だけが打鍵されたときに、前記対応表を参照して、前記伴奏コードのうちの前記1つの鍵に対応するコードのパターンを伴奏する
電子楽器。
【請求項2】
請求項1において、
前記伴奏部は、前記表のうちから前記対応表が算出されていないで、かつ、伴奏パターンの伴奏中に前記コード検出鍵のうちの1つの鍵だけが打鍵されたときに、前記伴奏パターンの伴奏を継続する
電子楽器。
【請求項3】
請求項1において、
前記伴奏部は、前記表のうちから前記対応表が算出されていないで、かつ、前記コード検出鍵のうちの1つの鍵だけが打鍵されたときに、伴奏しない
電子楽器。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、
前記収集コードは、所定の期間で最も多く伴奏された1つのコードである
電子楽器。
【請求項5】
請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、
前記収集コードは、所定の期間以上に伴奏された1つのコードである
電子楽器。
【請求項6】
請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、
前記収集コードは、互いに異なる第1コードと第2コードと第3コードとから形成される
電子楽器。
【請求項7】
請求項6のいずれかにおいて、
前記第2コードは、前記第1コードの次に伴奏され、
前記第3コードは、前記第2コードの次に伴奏される
電子楽器。
【請求項8】
請求項6において、
前記第1コードと前記第2コードと前記第3コードとは、それぞれ、所定の期間以上に伴奏されたコードである
電子楽器。
【請求項9】
請求項6〜請求項8のいずれかにおいて、
前記第1コードと前記第2コードと前記第3コードとは、1つのダイアトニックスケールに成立する
電子楽器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−98605(P2006−98605A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−283261(P2004−283261)
【出願日】平成16年9月29日(2004.9.29)
【出願人】(000001410)株式会社河合楽器製作所 (563)
【Fターム(参考)】