説明

電子機器、入力制御方法

【課題】2つのポインティングデバイスに対する操作の組み合わせに応じた制御を実行することで、1つのポインティングデバイスでは得られない新たな操作性を実現する。
【解決手段】パーソナルコンピュータ10は、2つのタッチパッド16a,16bを有している。CPU111は、ドライバ113cによって、タッチパッド16aに対する第1操作、タッチパッド16bに対する第2操作を検出する。CPU111は、第1操作と第2操作とが同時にされていること判別した場合に、第1操作と第2操作の複合動作に応じて決定される制御処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、タッチパッドなどのポインティングデバイスが設けられた電子機器、入力制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ノートブック型のパーソナルコンピュータでは、ポインティングデバイスとして、本体筐体上面に座標入力装置としてタッチパッドが設けられている。通常、タッチパッドは、キーボードの手前側に設けられたパームレストのほぼ中央に配置されている。これにより、キーボードへの入力操作のためにパームレストに手を乗せた状態で、タッチパッドに対しても容易に入力操作をすることができる。
【0003】
また、従来では、2つのタッチパッドを設けたキーボードが考えられている(特許文献1参照)。特許文献1に記載されたキーボードには、左側と右側の端部の近くに、それぞれタッチパッドが設けられている。このキーボードでは、例えば左側のタッチパッドによってカーソル制御機能を操作し、右側のタッチパッドによってスクロール制御機能を操作することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−56396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように従来では、キーボードに2つのタッチパッドを設けて、それぞれのタッチパッドに対して割り当てられたカーソル制御機能とスクロール制御機能を制御を実行する。すなわち、カーソル制御機能とスクロール制御機能は、それぞれ個別に行われる操作に応じて独立して制御されていた。従って、タッチパッドに対する操作は、タッチパッドが1つの場合と同じであり、各制御機能によって実行される制御もタッチパッドが1つの場合と同じとなっていた。
【0006】
本発明の目的は、2つのポインティングデバイスに対する操作の組み合わせに応じた制御を実行することで、1つのポインティングデバイスでは得られない新たな操作性を実現することが可能な電子機器、入力制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、電子機器は、第1及び第2のポインティングデバイスと、前記第1のポインティングデバイスに対する第1操作を検出する第1検出手段と、前記第2のポインティングデバイスに対する第2操作を検出する第2検出手段と、前記第1操作と前記第2操作とが同時にされているかを判別する同時操作判別手段と、前記同時操作判別手段により前記第1操作と前記第2操作とが同時にされていると判別された場合に、前記第1操作と前記第2操作との組合せに応じた制御処理を実行する制御手段とを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態におけるパーソナルコンピュータの一例を示す図。
【図2】本実施形態におけるパーソナルコンピュータのシステム構成を示すブロック図。
【図3】本実施形態のパーソナルコンピュータにおけるタッチパッドの入力制御に関係する構成図。
【図4】本実施形態におけるユーティリティによるタッチパッド複合操作設定処理について示すフローチャート。
【図5】本実施形態におけるタッチパッド複合操作設定画面の一例を示す図。
【図6】本実施形態におけるタッチパッド制御処理について示すフローチャート。
【図7】本実施形態における2つのタッチパッドのそれぞれに対する操作例を示す図。
【図8】本実施形態における2つのタッチパッドのそれぞれに対する操作例を示す図。
【図9】本実施形態における回転機能制御を実行する場合の2つのタッチパッドに対する操作例を示す図。
【図10】本実施形態における拡大縮小機能制御を実行する場合の2つのタッチパッドに対する操作例を示す図。
【図11】本実施形態における音量/輝度機能制御を実行する場合の2つのタッチパッドに対する操作例を示す図。
【図12】本実施形態における音声再生機能制御を実行する場合の2つのタッチパッドに対する操作例を示す図。
【図13】本実施形態における一方のタッチパッドにおける指の位置を固定し、他方のタッチパッドにおける指の移動方向によって制御モードと操作量を指示する場合の操作例を示す図。
【図14】本実施形態における一方のタッチパッドにおける指の位置を固定し、他方のタッチパッドにおける指の移動方向によって制御モードと操作量を指示する場合の操作例を示す図。
【図15】本実施形態におけるタッチパッドの周辺の断面図。
【図16】本実施形態におけるタッチパッドの周辺の断面図。
【図17】本実施形態におけるタッチパッドとマウスが設けられたパーソナルコンピュータの外観図。
【図18】本実施形態におけるパーソナルコンピュータのシステム構成を示すブロック図。
【図19】本実施形態のパーソナルコンピュータにおけるマウスとタッチパッドの入力制御に関係する構成図。
【図20】本実施形態におけるタッチパッドとマウスとの複合操作を制御する複合制御処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
まず、本発明の実施形態に係る電子機器について説明する。本実施形態の電子機器は、例えば、図1に示すノートブック型のパーソナルコンピュータ10として実現されている。
【0010】
なお、本発明の電子機器は、パーソナルコンピュータ10だけでなく、例えば携帯電話機、PDA(personal digital assistant)、携帯型オーディオ/ビデオプレイヤ、デジタルビデオカメラ、携帯型カーナビゲーション装置など、プログラムを実行するプロセッサが搭載され、かつタッチパッドなどの複数のポインティングデバイスを実装可能な機器であれば良い。
【0011】
図1は、パーソナルコンピュータ10のディスプレイユニットを開いた状態における斜視図である。パーソナルコンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。ディスプレイユニット12には、LCD(Liquid Crystal Display)17から構成される表示装置が組み込まれている。
【0012】
ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11に対し、コンピュータ本体11の上面が露出される開放位置とコンピュータ本体11の上面を覆う閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13、パワーオン/パワーオフするためのパワーボタン14、入力操作パネル15、2つのタッチパッド16a,16b、及びスピーカ18などが配置されている。
【0013】
入力操作パネル15は、押されたボタンに対応するイベントを入力する入力装置であり、複数の機能をそれぞれ起動するための複数のボタンを備えている。
【0014】
また、本実施形態におけるパーソナルコンピュータ10には、コンピュータ本体11の左右端部近くのパームレスト上に、それぞれタッチパッド16a,16bが配設されている。タッチパッド16a,16bは、通常、ユーザが指先によって接触することで座標データを入力するポインティングデバイスである。図1に示す例では、タッチパッド16a,16bを円形状としているが、矩形状など他の形状であっても良い。また、図1に示す例では、タッチパッド16aとタッチパッド16bは、左右対称となる位置に配置されている。これにより、ユーザが右利きあるいは左利きに関係なく同じ操作性を提供することができ、またタッチパッド16a,16bに対して関連のある操作を同時に行う場合に操作しやすくなる。また、図1に示すように、コンピュータ本体11の左右端部側にタッチパッド16a,16bを設けることで、キーボード13に対する操作をするために、手をパームレストに置いた場合であっても、タッチパッド16a,16bに対して誤操作することがない。
【0015】
なお、図1においては、タッチパッド16a,16bをコンピュータ本体11の左右端部近傍に配置しているが、タッチパッド16a,16bの両方を中央付近に並べて配置したり、またタッチパッド16a,16bの何れか一方を端部側に配置し、他方を中央側に配置したりするなどの配置形態を採用しても良い。
【0016】
また、2つのタッチパッド16a,16bのそれぞれに対応するクリックボタン16a1,16b1を設けても良い。図1に示す例では、クリックボタン16a1,16b1は、それぞれに対応するタッチパッド16a,16bのそれぞれの下側に配置している。なお、後述する図15、図16に示すボタンスイッチを設ける構成として場合には、クリックボタン16a1,16b1は不要となる。
【0017】
図2はコンピュータ本体11のシステム構成を示すブロック図である。コンピュータ本体11は、CPU111、ノースブリッジ112、主メモリ113、グラフィックスコントローラ114、及びサウスブリッジ115を有する。コンピュータ本体11はまた、BIOS−ROM120、ハードディスクドライブ(HDD)130、光ディスクドライブ(ODD)140、サウンドコントローラ150、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)160、及び電源回路170を有する。
【0018】
CPU111は、パーソナルコンピュータ10の動作を制御するプロセッサである。CPU111は、ブートデバイス、例えばHDD130から主メモリ113にロードされるオペレーティングシステム(OS)113aを実行する。またCPU111は、各種アプリケーションプログラムを実行する。またCPU111は、BIOS−ROM120に格納されたシステムBIOS(Basic Input Output System)を実行する。システムBIOSはハードウェア制御のためのプログラムである。
【0019】
本実施形態のパーソナルコンピュータ10には、タッチパッド16の入力制御のためのタッチパッド制御データ113dを設定するユーティリティ113bが用意されている(詳細については図3、図4に示す)。タッチパッド制御データ113dには、タッチパッド16aに対する操作とタッチパッド16bに対する操作との複合動作に応じて決定される複数の制御処理の何れかが設定される。複数の制御処理には、例えばスクロール機能制御、画像拡大縮小機能制御、音量/輝度機能制御、音声再生機能制御などがある。
【0020】
ドライバ113cは、タッチパッド16a,16bの入力を制御するもので、EC/KBC160を通じて入力される信号に基づいて、タッチパッド16a,16bに対してポインティングされた位置(座標データ)を検出する。また、ドライバ113cは、タッチパッド16a,16bに対してポインティングされた位置の変化をもとに、タッチパッド16a,16bに対する操作(第1操作、第2操作)を検出する。ドライバ113cは、後述するタッチパッド制御処理によって、タッチパッド16aに対する操作とタッチパッド16bに対する操作との複合操作(同時に行われる操作の組み合わせ)に応じて決定される制御処理がタッチパッド制御データ113dに予め設定されているか判別し、該当する制御処理が設定されている場合に該当する制御コードを出力する。CPU111は、ドライバ113cから出力される制御コードに応じた制御処理を実行する。詳細については後述する。
【0021】
ノースブリッジ112は、CPU111のローカルバスとサウスブリッジ115との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ112には、主メモリ113をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ112は、グラフィックスコントローラ114との通信を実行する機能も有している。
【0022】
グラフィックスコントローラ114は、コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17を制御する表示コントローラである。グラフィックスコントローラ114はビデオメモリ(VRAM)114aを有しており、VRAM114aに書き込まれた表示データから、LCD17に表示すべき表示イメージを形成する映像信号を生成する。
【0023】
サウスブリッジ115は、BIOS−ROM120へのアクセスを制御する。BIOS−ROM120はフラッシュROMのような書き換え可能な不揮発性メモリである。前記したようにBIOS−ROM120は、システムBIOSを格納する。またサウスブリッジ115は、HDD130及びODD140などのディスクドライブ(I/Oデバイス)を制御する。また、サウスブリッジ115は、LPCバス3上の各デバイスを制御する。
【0024】
HDD130は、各種プログラム及びデータを格納するストレージ装置である。HDD130は、モータにより回転される磁気ディスクに対するデータの書き込み/読み出しを行う。HDD130には、オペレーティングシステム(OS)やドライバ、ユーティリティなどのプログラムが予め格納されている。OSはBIOS−ROM120に格納されているシステムBIOSに従って主メモリ113にロードされることにより、CPU111によって実行される。また、ドライバ、ユーティリティなどの他のプログラムやデータも必要に応じて主メモリ113にロードされCPU111により実行される。
【0025】
ODD140は、コンパクトディスク(CD)やデジタル多用途ディスク(DVD)のような光ディスクをモータにより回転駆動するドライブユニットである。ODD140は光ディスクに対するデータの読み出し/書き込みを行う。
【0026】
サウンドコントローラ150は、スピーカ18から音を出力させるための制御を行う。サウンドコントローラ150は、例えば、タッチパッド16a,16bに対する入力制御(音声再生等)に応じてスピーカ18から音を出力させる。
【0027】
EC/KBC160は、電源管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード(KB)13及びタッチパッド16a,16b(クリックボタン16a1,16b1)などを制御するキーボードコントローラとが単一チップに集積されたマイクロコンピュータである。EC/KBC160は、電源回路170と協調して動作することにより、ユーザによるパワーボタンスイッチ14の操作に応答して、コンピュータ10を電源オンする電源制御機能を有している。
【0028】
電源回路170は、リチャージャブルなバッテリ171または高電圧電源としてのACアダプタ172を介して供給されるDC電源を用いて、コンピュータ本体11の各要素に印加すべきシステム電源電圧を生成する。ACアダプタ172は、AC電源をDC電源に変換する。
図3は、本実施形態のパーソナルコンピュータ10におけるタッチパッド16の入力制御に関係する構成図である。
EC/KBC160は、タッチパッド16からの入力を制御する。ドライバ113cは、EC/KBC160を通じて入力される信号をもとに、タッチパッド16に対するポインティング操作により指示された位置を示す座標データを検出する。また、ドライバ113cは、タッチパッド16a,16bに対してポインティングされた位置の変化をもとに、タッチパッド16a,16bに対する操作(第1操作、第2操作)を検出する。ドライバ113cは、第1操作と第2操作との複合操作に応じた制御処理がタッチパッド制御データ113dに予め設定されているか判別し、該当する制御処理が設定されている場合に該当する制御コードをOS113aに出力する。
【0029】
OS113aは、ドライバ113cからの制御コードに応じて、スクロール機能制御、画像拡大縮小機能制御、音量/輝度機能制御、音声再生機能制御などの制御処理を実行する。また、OS113aは、タッチパッド16に対する入力制御の設定が要求された場合に、ユーティリティ113bを起動する。ユーティリティ113bは、LCD17において設定画面を表示させてユーザからの設定要求を受け付け、設定内容に応じたタッチパッド制御データ113dを記憶させる。
【0030】
次に、本実施形態におけるパーソナルコンピュータ10の動作について説明する。
はじめに、ユーティリティ113bによるタッチパッド複合操作設定処理について、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ユーティリティ113bの実行がユーザにより指示されると、CPU111は、タッチパッド複合操作設定処理を開始して、タッチパッド設定画面をLCD17において表示させる(ステップA1,A2)。図5には、タッチパッド複合操作設定画面の一例を示している。図5に示すタッチパッド複合操作設定画面の例では、タッチパッド16a,16bに対して同時に行われる操作の組み合わせ、すなわち複合操作に応じて決定される複数の制御処理を表す項目が一覧表示されている。一覧表示された各項目には、それぞれチェックボックスが設けられており、チェックボックスを選択するためのユーザ操作による設定入力が行われる(ステップA3)。ユーティリティ113bは、ユーザ操作によりチェックボックスが選択されると、選択されたことを表すようにチェックボックスを表示する。図5では、「スクロール」と「音量輝度」の項目が選択された表示例を示している。
【0031】
ユーティリティ113bは、ユーザ操作による設定入力が終了されると(ステップA4、Yes)、タッチパッド複合操作設定画面において選択された項目に応じてタッチパッド制御データ113dを設定して記憶させる。図5に示す設定内容では、タッチパッド16a,16bに対する複合操作によって、スクロール機能制御と音量/輝度機能制御を実行させることができる。
【0032】
次に、本実施形態におけるタッチパッド制御処理について、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0033】
ここでは、ユーティリティ113bによって、スクロール機能制御、画像拡大縮小機能制御、音量/輝度機能制御、及び音声再生機能制御が実行されるように設定されているものとして説明する。
【0034】
CPU111は、ドライバ113cによりタッチパッド制御処理を実行する。CPU111は、タッチパッド16a,16bに対するユーザのポインティング操作によって座標データが検出されると(ステップB1、Yes)、2つのタッチパッド16a,16bにおいて同時に座標検出されているかを判別する。ここで、2つのタッチパッド16a,16bに対して同時に座標検出されていない場合(ステップB2、No)、すなわちタッチパッド16aあるいはタッチパッド16bの何れか一方において座標検出されている場合には、CPU111は、2つのタッチパッド16a,16bのそれぞれに置いて検出される座標データに応じて、個別に対応する機能制御を実行する(ステップB3)。
【0035】
一方、タッチパッド16a,16bにおいて同時に座標検出されている場合(ステップB2、Yes)、CPU111は、ドライバ113cによって、2つのタッチパッド16a,16bに対する操作(第1操作、第2操作)を検出する。ここで、2つのタッチパッド16a,16bにおいて検出された座標位置が変化している場合(ステップB5、Yes)、CPU111は、2つのタッチパッド16a,16bにおいて検出された座標位置が同じ方向に変化しているかを判別する(ステップB7)。
【0036】
同じ方向に変化している場合には(ステップB8、Yes)、CPU111は、タッチパッド16a,16bに対して操作されているポインティング位置の移動方向に応じたスクロール機能制御機能を実行する(ステップB10)。
【0037】
図7及び図8には、タッチパッド16a,16bのそれぞれに対する操作例を示している。図7に示すように、タッチパッド16a,16bの両方において、例えば同時に上方向に指が移動されると、CPU111は、画面を上方向にスクロールさせる。同様にして、同時に下方向に指が移動されると、CPU111は、画面を下方向にスクロールさせる。
【0038】
また、図8に示すように、タッチパッド16a,16bの両方において、例えば同時に右方向に指が移動されると、CPU111は、画面を右方向にスクロールさせる。同様にして、同時に左方向に指が移動されると、CPU111は、画面を左方向にスクロールさせる。
【0039】
なお、図示していないが、タッチパッド16a,16bに対して斜め方向に指が移動されることにより、CPU111は、移動方向に応じて画面を斜め方向にスクロールさせる。
【0040】
一方、タッチパッド16a,16bにおいて検出された座標位置が異なる方向に変化している場合には(ステップB8、No)、CPU111は、移動方向に応じて、表示画面に表示された内容を拡大縮小する拡大縮小機能制御、あるいは表示画面に表示された内容を回転させる回転機能制御を実行する(ステップB9)。
【0041】
図9には、回転機能制御を実行する場合のタッチパッド16a,16bに対する操作例を示している。図9に示すように、タッチパッド16aにおいて上方向、タッチパッド16bにおいて下方向に指が移動されると、CPU111は、表示された内容を右方向に回転させる表示制御を行う。また、タッチパッド16aにおいて下方向、タッチパッド16bにおいて上方向に指が移動されると、CPU111は、表示された内容を左方向に回転させる表示制御を行う。
【0042】
図10には、拡大縮小機能制御を実行する場合のタッチパッド16a,16bに対する操作例を示している。図10に示すように、タッチパッド16aにおいて左方向、タッチパッド16bにおいて右方向に指が移動されると、CPU111は、表示された内容を拡大させる表示制御を行う。また、タッチパッド16aにおいて右方向、タッチパッド16bにおいて左方向に指が移動されると、CPU111は、表示された内容を縮小させる表示制御を行う。
【0043】
また、2つのタッチパッド16a,16bにおいて検出された座標位置の両方が変化していない場合(ステップB5、No)、すなわちタッチパッド16a,16bの何れか一方において座標位置が変化している場合には(ステップB12、Yes)、CPU111は、タッチパッド16a,16bの一方において検出された座標位置が固定であり、他方のタッチパッド16a,16bの何れかにおいて検出されている検出位置の移動方向が何れかに応じて機能制御を行う(ステップB6)。すなわち、座標位置が固定されたタッチパッド16a,16bの何れか一方において検出された座標位置によって制御モードが設定され、他方のタッチパッド16a,16bの何れかにおいて検出された座標位置の変化量によって制御量が指定される。ここでは、CPU111は、音量/輝度機能制御、あるいは音声再生機能制御を行う。
【0044】
図11には、音量/輝度機能制御を実行する場合のタッチパッド16a,16bに対する操作例を示している。図11に示すように、音量/輝度機能制御では、タッチパッド16aにおいて、予め音量指定エリアと輝度指定エリアが決められており、この何れのエリアの座標が検出されているかに応じて制御モードが指定される。図11に示す例では、タッチパッド16aのパッド面の左半分が音量指定エリアであり、右半分が輝度指定エリアとなっており、音量指定エリアにおいて指が固定された状態にある。この状態において、CPU111は、タッチパッド16bに対して上方向に指が移動されると、スピーカ18から出力される音声の音量をアップさせる制御を行い、タッチパッド16bに対して下方向に指が移動されると音量をダウンさせる制御を行う。
【0045】
なお、タッチパッド16aの音量指定エリアにおいて指が固定された状態にある場合には、CPU111は、タッチパッド16bに対して上方向に指が移動されると、LCD17の輝度をアップさせる制御を行い、タッチパッド16bに対して下方向に指が移動されると輝度をダウンさせる制御を行う。
【0046】
図12には、音声再生機能制御を実行する場合のタッチパッド16a,16bに対する操作例を示している。図12に示すように、音声再生機能制御では、タッチパッド16bにおいて、予め再生方向指定エリアと速度指定エリアが決められており、この何れのエリアの座標が検出されているかに応じて制御モードが指定される。図12に示す例では、タッチパッド16bのパッド面の左半分が再生方向指定エリアであり、右半分が速度指定エリアとなっており、速度指定エリアにおいて指が固定された状態にある。この状態において、CPU111は、タッチパッド16aに対して上方向に指が移動されると、スピーカ18から再生出力させる音声の速度をアップさせる制御を行い、タッチパッド16bに対して下方向に指が移動されると音声の速度をダウンさせる制御を行う。
【0047】
なお、タッチパッド16bの再生方向指定エリアにおいて指が固定された状態にある場合には、CPU111は、タッチパッド16aに対して上方向に指が移動されると、音声の再生方向を順方向にする制御を行い、タッチパッド16bに対して下方向に指が移動されると逆方向にする制御を行う。
【0048】
なお、図11及び図12では、タッチパッド16a,16bに対して2つのエリアが決められているとしているが、3以上のエリアが決められていても良い。
【0049】
また、図11及び図12に示す例では、タッチパッド16a,16bに複数のエリアを設けることにより制御モードを指定しているが、座標位置を変更させる方向によって制御モードを指定するようにしても良い。
【0050】
図13には、タッチパッド16aにおける指の位置を固定し、タッチパッド16bにおける指の移動方向によって制御モードと操作量を指示する場合の操作例を示している。図13に示す例で、タッチパッド16aに対しては、例えばタッチパッド16aの中央付近において指位置が固定されている。この状態で、タッチパッド16bに対して上下方向に指を移動させた場合には、制御モードとして輝度機能制御を指定すると共に、上方向に移動させることにより輝度を上げ、下方向に移動させることにより輝度を下げることを指示することができる。また、タッチパッド16bに対して円弧を描くように指を移動させた場合には、制御モードして音量機能制御を指定すると共に、右回りに円弧を描くように移動させることにより音量を上げ、左回りに円弧を描くように移動させることにより音量を下げることを指示することができる。
【0051】
図14には、タッチパッド16bにおける指の位置を固定し、タッチパッド16aにおける指の移動方向によって制御モードと操作量を指示する場合の操作例を示している。なお、図14に示す操作例は、図13におけるタッチパッド16a,16bに対する操作を入れ替えたものであるので詳細な説明を省略する。
【0052】
図11及び図12に示す指定エリアを設けて座標位置を固定する側で制御モードを指定する操作方法と、図13及び図14に示す座標位置を移動させる側で移動方向によって制御モードを指定する操作方法の何れを用いるかは、ユーティリティ113bによる複合操作設定と共に指定できるようにする。
【0053】
このようにして、本実施形態におけるパーソナルコンピュータ10では、2つのタッチパッド16a,16bに対する操作の組み合わせに応じた機能制御を実行するので、1つのポインティングデバイスでは得られない新たな操作性を実現することが可能となる。タッチパッド16a,16bに対して個々に操作を行った場合には、一般的なポインティングデバイスによって操作した場合と同じ機能制御が実行され、タッチパッド16a,16bを同時に操作することで、1つのポインティングデバイスでは操作できない機能制御を実行させることができるので、1つのポインティングデバイスを単独で使用する場合よりも操作可能な機能を拡張することができる。
【0054】
なお、前述した説明では、タッチパッド16a,16bに対して操作する場合についてのみ説明しているが、タッチパッド16a,16bのそれぞれに対応するクリックボタン16a1,16b1を設けて、クリックボタン16a1,16b1に対する操作と、タッチパッド16a,16bに対する操作の組み合わせによる複合操作によって機能制御するようにしても良い。例えば、タッチパッド16a,16bに対する固定操作の代わりにクリックボタン16a1,16b1に対する操作を組み合わせることができる。
【0055】
また、クリックボタン16a1,16b1を実装しないことで、パーソナルコンピュータ10を構成する部品数を削減すると共に、デザインを良くすることができる。この場合、2つのタッチパッド16a,16bにおいて、クリックボタン16a1,16b1の代わりにクリック操作できるようにする。すなわち、タッチパッド16a,16bのタップ操作に対して、クリックボタン16a1,16b1のボタン操作に対してそれぞれ割り当てられた機能を割り当てる。これにより、1つのタッチパッドが設けられた構成では、このタッチパッドに対するタップ操作に対して1つの機能しか割り当てられないが、2つのタッチパッド16a,16bを設けることにより、タッチパッド16a,16bに対するタップ操作を左クリック/右クリックの操作として、それぞれ別の機能を割り当てることができる。
【0056】
また、クリックボタン16a1,16b1の代わりに、タッチパッド16a,16bのパッド面にボタンスイッチを配置させた構成としても良い。
【0057】
図15は、タッチパッド16a,16bのパッド面の下方部にボタンスイッチ25を配置したタッチパッド16a,16bの周辺の断面図を示している。図15に示すように、タッチパッド16a,16bを形成している形成品を筐体20に装着するアーム部分をバネ構造22とすることで、パッド面21に対する押下によってタッチパッド16a,16bが上下方向に可動できるようにする。パッド面21の裏面(筐体20の内部側)には、パッド基板24が装着され、パッド基板24にボタンスイッチ25が取り付けられている。ボタンスイッチ25は、パッド面21が押し下げられることにより、その下方部に配置された支持板28に接触して押下(オン)される。パッド基板24には、ホスト接続用コネクタ26を介してホスト接続用線27が接続されており、ホスト接続用線27を介してボタンスイッチ25がオンされたことをCPU111に通知する。
【0058】
図16は、図15とは異なる構成例を示す図である。図16に示す構成では、図15と同様にしてタッチパッド16a,16bが筐体20に装着されており、上下方向に可動可能となっている。図16に示す構成では、支持板28に設けられたスイッチ基板29の上にボタンスイッチ30が実装されている。パッド基板24とスイッチ基板29とは、パッドスイッチ間接続コネクタ31の間のパッドスイッチ間接続用線32を介して接続されている。ボタンスイッチ30は、タッチパッド16a,16bが押し下げられることでパッド基板24と接触して押下(オン)される。ボタンスイッチ30がオンされたことは、スイッチ基板29、パッドスイッチ間接続用線32、パッド基板24、及びホスト接続用線27を通じてCPU111に通知される。
【0059】
ボタンスイッチ25,30は、例えばタッチパッド16a,16bのパッド面のほぼ中央に配置しておき、タッチパッド16a,16bに対するポインティング操作と共にパッドクリックに相当する操作をすることかできる。タッチパッド16a,16bのそれぞれにおいて、図15または図16に示すようなボタンスイッチを設けることで、それぞれに左クリック/右クリックの機能を割り当てることができる。また、タッチパッド16a,16bをポインティングしている指の位置(座標)と、ボタンスイッチ25,30への押下によって、タッチパッド16a,16bの何れか一方において、左クリック/右クリックの操作をすることも可能である。例えば、タッチパッド16aの左半分のエリアでポインティングした状態でパッド面を押し下げてボタンスイッチ25,30を押下した場合には左クリック操作とし、タッチパッド16aの右半分のエリアでポインティングした状態でパッド面を押し下げてボタンスイッチ25,30を押下した場合には右クリック操作とする。これにより、タッチパッド16a,16bに対してそれぞれ1つのボタンスイッチ25,30を設けた構成としても、タッチパッド16a,16bの何れか一方に対する操作によって左右クリック操作が可能となる。
【0060】
次に、パーソナルコンピュータ10に異なる2つの種類のポインティングデバイスが用いられる構成例について説明する。
前述した説明では、2つのタッチパッド16a,16bが設けられた構成としているが、2つの種類のポインティングデバイスが用いられる構成においても前述と同様な制御処理が可能である。
【0061】
図17は、ポインティングデバイスとしてタッチパッド16cとマウス40が設けられたパーソナルコンピュータ10の外観図を示している。図17に示すパーソナルコンピュータ10では、1つのタッチパッド16cがパームレストのほぼ中央に配置されている。なお、他の構成部分については、図1と同じであるものとして説明を省略する。
【0062】
図18は、コンピュータ本体11のシステム構成を示すブロック図である。なお、図2と異なる部分について説明する。
図18に示すように、EC/KBC160には、タッチパッド16cの他にマウス40が接続されている。EC/KBC160は、マウス40からの信号をもとに
主メモリ113には、マウス40を制御するマウスドライバ113e、タッチパッド16cを制御するタッチパッドドライバ113f、マウスドライバ113eとタッチパッドドライバ113fによりそれぞれ検出される、マウス40とタッチパッド16cに対する操作(第1操作、第2操作)の組み合わせによる複合操作を判別し、この複合操作に応じた制御コードをOS113aに出力する複合ドライバ119gが記憶されている。
【0063】
図19は、パーソナルコンピュータ10におけるマウス40とタッチパッド16の入力制御に関係する構成図である。なお、図3と異なる部分について説明する。
マウスドライバ113eは、マウス40に対する操作(第1操作)を検出し、タッチパッドドライバ113fは、タッチパッド16cに対する操作(第2操作)を検出する。複合ドライバ113gは、マウスドライバ113eにより検出される第1操作と、タッチパッドドライバ113fにより検出される第2操作との複合操作に応じた制御処理がタッチパッド制御データ113dに予め設定されているか判別し、該当する制御処理が設定されている場合に該当する制御コードをOS113aに出力する。
【0064】
図20は、タッチパッド16cとマウス40との複合操作を制御する複合制御処理のフローチャートである。なお、基本的には、図6に示すタッチパッド制御処理と同様の処理を実行するので詳細な説明を省略する。
【0065】
タッチパッド16cとマウス40とを設けた構成では、図6に示すタッチパッド制御処理において、タッチパッド16a,16bにおける操作の組み合わせによる複合操作に応じて機能制御を実行する場合と同様にして、複合ドライバ113gによってタッチパッド16cに対する操作とマウス40に対する操作との組み合わせにより複合操作を判別し、この判別結果に応じた機能制御を実行する。
【0066】
これにより、異なる種類のポインティングデバイスを用いた構成においても、前述したタッチパッド制御と同様の効果を得られる。
【0067】
なお、前述した説明では、タッチパッド16cの他のポインティングデバイスとしてマウス40を設けた構成としているが、マウス40以外の他の種類のポインティングデバイス、例えばタブレット、トラックボールなどを使用することも可能である。
【0068】
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0069】
また、前述した実施の形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。コンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、または通信媒体を介してプログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【符号の説明】
【0070】
10…パーソナルコンピュータ、16…タッチパッド、17…LCD、113a…OS、113b…ユーティリティ、113c…ドライバ、113d…タッチパッド制御データ、160…EC/KBC。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2のポインティングデバイスと、
前記第1のポインティングデバイスに対する第1操作を検出する第1検出手段と、
前記第2のポインティングデバイスに対する第2操作を検出する第2検出手段と、
前記第1操作と前記第2操作とが同時にされているかを判別する同時操作判別手段と、
前記同時操作判別手段により前記第1操作と前記第2操作とが同時にされていると判別された場合に、前記第1操作と前記第2操作との組合せに応じた制御処理を実行する制御手段と
を具備する電子機器。
【請求項2】
前記第1のポインティングデバイスと前記第2のポインティングデバイスとを、筐体上面の対称位置に配置した請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記第1操作と前記第2操作のそれぞれは、ポインティングされた位置を移動させる操作である請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
画面を表示させる表示装置をさらに具備し、
前記制御手段は、前記第1操作と前記第2操作によりポインティングされた位置の移動方向が同じである場合に、前記移動方向に応じて前記表示装置の画面をスクロールさせる請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
前記第1操作は、予め決められた複数の領域の何れかを指示する操作であり、前記第2操作は、ポインティングされた位置を移動させる操作である請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
前記制御手段は、前記第1操作によって指示された領域に対して決められた前記制御処理を実行する請求項5記載の電子機器。
【請求項7】
音声を再生出力する音声再生出力手段をさらに具備し、
前記制御手段は、
前記第1操作によって第1の領域が指示された場合に、前記第2操作によりポインティングされた位置の移動方向と移動量に応じて、前記音声再生出力手段による音声の再生方向を制御し、
前記第1操作によって第2の領域が指示された場合に、前記第2操作によりポインティングされた位置の移動方向と移動量に応じて、前記音声再生出力手段による音声の再生速度を制御する請求項6記載の電子機器。
【請求項8】
前記第1操作は、ポインティングされた位置を固定する操作であり、前記第2操作は、ポインティングされた位置を移動させる操作である請求項1記載の電子機器。
【請求項9】
音声を出力する音声出力手段さらに具備し、
前記制御手段は、前記第2操作によりポインティングされた位置の移動方向と移動量に応じて、前記音声出力手段によって出力される音量を制御する請求項8記載の電子機器。
【請求項10】
表示装置をさらに具備し、
前記制御手段は、前記第2操作によりポインティングされた位置の移動方向と移動量に応じて、前記表示装置の輝度を制御する請求項8記載の電子機器。
【請求項11】
前記制御手段は、前記第2操作によりポインティングされた位置の移動方向に応じて前記制御処理を切り替え、前記位置の移動量に応じて前記制御処理を制御する請求項8記載の電子機器。
【請求項12】
前記第1のポインティングデバイスと前記第2のポインティングデバイスの少なくとも何れか一方をタッチパッドとする請求項1記載の電子機器。
【請求項13】
前記第1のポインティングデバイスと前記第2のポインティングデバイスを、それぞれ第1及び第2のタッチパッドとし、
前記制御手段は、前記第1のタッチパッドに対するタップ操作を右クリック操作、前記第2のタッチパッドに対するタップ操作を左クリック操作として制御処理を実行する請求項1記載の電子機器。
【請求項14】
前記第1のポインティングデバイスと前記第2のポインティングデバイスの少なくとも何れか一方に対応するボタンを設け、
前記制御手段は、前記第1操作、前記第2操作、及び前記ボタンに対する操作との組合せに応じて決定される制御処理を実行する請求項1記載の電子機器。
【請求項15】
前記第1のポインティングデバイスと前記第2のポインティングデバイスの少なくとも何れか一方をタッチパッドとし、
前記タッチパッドのパッド面下にボタンを設けた請求項14記載の電子機器。
【請求項16】
前記第1のポインティングデバイスと前記第2のポインティングデバイスは異なる種類のデバイスであり、
前記第1操作と前記第2操作の組合せを判別する判別手段をさらに具備した請求項1記載の電子機器。
【請求項17】
第1及び第2のポインティングデバイスが設けられた電子機器において、
前記第1のポインティングデバイスに対する第1操作と前記第2のポインティングデバイスに対する第2操作を検出し、
前記第1操作と前記第2操作とが同時にされているかを判別し、
前記第1操作と前記第2操作とが同時にされていると判別された場合に、前記第1操作と前記第2操作との組合せに応じた制御処理を実行する入力制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−277606(P2010−277606A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−194206(P2010−194206)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【分割の表示】特願2008−333952(P2008−333952)の分割
【原出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】