説明

電子機器、及びその制御方法

【課題】複数の機器を装着させた状態で動作し、かつ利便性の高い電子機器、及びその制御方法を提供すること。
【解決手段】本体100と、本体100に脱着可能なリモコン200と、からなる電源制御装置1000であって、本体100はリモコン200に電力を供給し、本体100とリモコン200とは、リモコン200により本体100を制御するための通信を行い、本体100に設けられ、本体100の動作に関する情報を表示するLED8と、リモコン200が本体100に装着されたこと、本体100がリモコン200に電力を供給したこと、及び本体100とリモコン200とが通信を行ったこと、の少なくとも1つに応じて、LED8が表示していた情報を表示する、リモコン200に設けられたLED18と、を具備する電源制御装置1000。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器の中には、複数の機器を接続して通信を行い、かつ一方の機器が他方の機器に対して電力を供給するものがある。特許文献1には、外部機器と接続し、電力線を通じて外部機器との通信、及び外部機器への電力供給を行う通信ユニットが開示されている。特許文献2には、電子機器の機器本体が、機器本体を遠隔操作するリモコンに電力を供給する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−180384号公報
【特許文献2】特開2002−27666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、複数の機器間の通信や電力供給のためにケーブルが用いられる場合、ケーブルが電子機器の収納や人の往来の邪魔になることがある。また、機器同士を装着させて動作させる場合には、機器が備える表示部が隠れてしまうことがある。この場合、ユーザの利便性が低下する。
【0005】
本発明は上記課題に鑑み、複数の機器を装着させた状態で動作し、かつ利便性の高い電子機器、及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1機器と、前記第1機器に脱着可能な第2機器と、からなる電子機器であって、前記第1機器は前記第2機器に電力を供給し、前記第1機器と前記第2機器とは、前記第2機器により前記第1機器を制御するための通信、又は前記第1機器により前記第2機器を制御するための通信を行い、前記第1機器に設けられ、前記第1機器の動作に関する情報を表示する第1表示部と、前記第2機器が前記第1機器に装着されたこと、前記第1機器が前記第2機器に電力を供給したこと、及び前記第1機器と前記第2機器とが前記通信を行ったこと、の少なくとも1つに応じて、前記第1表示部が表示していた情報を表示する、前記第2機器に設けられた第2表示部と、を具備する電子機器である。本発明によれば、第1機器と第2機器とが装着された状態で電子機器は動作する。また、第2表示部が第1機器の動作に関する情報を表示するため、ユーザは容易に第1機器の動作状態を確認できる。従って、複数の機器を装着させた状態で動作が可能で、かつ利便性が高い電子機器が実現できる。
【0007】
上記構成において、前記第2機器は前記第1機器の制御装置であり、前記第1機器と前記第2機器とは、前記第2機器により前記第1機器を制御するための通信を行う構成とすることができる。この構成によれば、第1機器と第2機器とを装着させ、第2機器により第1機器を制御する場合、利便性が高まる。
【0008】
上記構成において、前記第1機器は、前記第2機器とは別の機器と、前記別の機器により前記第1機器を制御するための通信を行い、前記第1機器と前記第2機器とが通信を行うことに応じて、前記第1機器と前記別の機器とは前記通信を行わない構成とすることができる。この構成によれば、遠隔操作されていた第1機器を、第1機器が設置された現場において制御する場合に利便性が高まる。
【0009】
上記構成において、前記第1機器に前記第2機器が装着された場合、前記第1表示部は前記第2機器に覆われる構成とすることができる。この構成によれば、第1表示部が見えない場合でも第2表示部による代替動作がされるため、利便性が高まる。
【0010】
上記構成において、前記第2表示部が、前記第1表示部が表示していた情報を表示したことに応じて、前記第1表示部は前記情報を表示しない構成とすることができる。この構成によれば、第1表示部が情報を表示しないため、省電力化が可能で、かつ経費を節約できる。
【0011】
本発明は、第1機器と、前記第1機器に脱着可能な第2機器とからなる電子機器の制御方法であって、前記第2機器が前記第1機器に装着されたこと、前記第1機器が前記第2機器に電力を供給したこと、及び前記第1機器と前記第2機器とが前記通信を行ったこと、の少なくとも1つが行われたことに応じて、第2機器が、前記第1機器が表示していた情報を表示する電子機器の制御方法である。本発明によれば、第1機器と第2機器とが装着された状態で電子機器は動作する。また、第2表示部が第1機器の動作に関する情報を表示するため、ユーザは容易に第1機器の動作状態を確認できる。従って、複数の機器を装着させた状態で動作が可能で、かつ利便性が高い電子機器の制御方法が実現できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数の機器を装着させた状態で動作し、かつ利便性の高い電子機器、及びその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1(a)及び図1(b)は実施例1に係る電子機器を用いたシステムを例示するブロック図である。
【図2】図2(a)及び図2(b)は実施例1に係る電源制御装置を例示する斜視図である。
【図3】図3は実施例1に係る電源制御装置の本体及びリモコンの構成を例示するブロック図である。
【図4】図4(a)は実施例1に係る電源制御装置の本体を、図4(b)はリモコンの構成を、それぞれ例示する機能ブロック図である。
【図5】図5は実施例1に係る電源制御装置の制御を例示するシーケンス図である。
【図6】図6(a)は実施例1に係る電源制御装置の本体の制御を例示するフローチャートであり、図6(b)は実施例1に係る電源制御装置のリモコンの制御を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図面を用いて、本発明の実施例について説明する。
【実施例1】
【0015】
最初に、実施例1に係る電子機器が用いられるシステムについて説明する。実施例1において電子機器は電源制御装置1000である。図1(a)及び図1(b)は、実施例1に係る電源制御装置を用いた電源制御システムを例示するブロック図である。
【0016】
図1(a)及び図1(b)に示すように、電源制御システムは、電源制御装置1000、デバイス110、及び端末装置120(別の機器)からなる。電源制御装置の本体100(第1機器)と端末装置120とは、ネットワーク130により接続されており、通信可能である。
【0017】
本体100は、電力制御装置の本体であり、例えば交流電源により駆動する。デバイス110は例えばPC(Personal Computer:パーソナルコンピュータ)やプリンタ等である。端末装置120は例えばPC等である。ネットワーク130は例えばインターネット等である。なお、デバイスの数は例示であり、1つでも良いし、3つ以上でも良い。
【0018】
本体100はデバイス110と接続しており、デバイス110に例えば交流電力を供給する。端末装置120は、ネットワーク130を介して本体100を制御する。つまり、端末装置120は本体100による電力供給のオン/オフや、電力供給のスケジューリング、供給した電力や電力量の履歴の管理等を行う。言い換えれば、本体100は端末装置120により遠隔操作される。
【0019】
図1(b)に示すように、本体100にリモコン200(第2機器)を接続して、リモコン200により本体100を制御する場合がある。つまり、リモコン200は本体100の制御装置である。言い換えれば、本体100と端末装置120との通信は遮断され、本体100の制御は、リモコン200による制御に一本化される構成とすることができる。本体100の制御をリモコン200による制御に一本するか否かの切り替えは、本体100又はリモコン200の設定により行われる。例えば、本体100のメンテナンス等を行う際には、遠隔操作ではなく、リモコン200により本体100が接地された現場で制御する方が便利である。
【0020】
次に電源制御装置の構成について説明する。図2(a)及び図2(b)は電源制御装置の構成を例示する斜視図である。
【0021】
図2(a)に示すように、電源制御装置1000の本体100は、I/F2及び4、給電口6、LED(Light Emitted Diode:発光ダイオード)8(第1表示部)、及びスイッチ10を備える。本体100は、ケーブル1から供給される交流電源により駆動する。
【0022】
I/F4は例えばLAN(Local Area Network)ケーブルの差込口であり、図1(a)及び図1(b)に示した端末装置120との通信に用いられる。I/F2はリモコン200との通信に用いられる。給電口6は、リモコン200への電力供給に用いられる。LED8は本体100の動作に関する情報を表示する。つまり、例えば本体100が複数の給電口21(図3で後述)を有し、各給電口21がデバイス110と接続されている場合、いずれの給電口21が電力を供給しているか、LED8の点灯によって表示することができる。スイッチ10は、例えば突起状のスイッチである。I/F2及び4、給電口6、LED8及びスイッチ10は、本体100の面3に設けられている。次に、本体100とリモコン200とが接続される場合について説明する。
【0023】
図2(b)に示すように、リモコン200にはケーブル12及び14が接続されている。また、リモコン200には操作部16及びLED18(第2表示部)が設けられている。
【0024】
本体100のI/F2に挿入されるケーブル12を介して、本体100とリモコン200とは接続される。本体100とリモコン200とは、本体100を制御するための通信を行う。また、給電口6に挿入されるケーブル14を介して、本体100はリモコン200に例えば直流電力を供給する。操作部16は例えばボタンやダイヤル等であり、ユーザは操作部16を操作することにより、本体100を制御する。LED18については後述する。
【0025】
リモコン200の操作部16やLED18が設けられている面とは反対の面には、例えばマグネットが設けられている。リモコン200はマグネットにより本体100の面3に装着される。つまり本体100とリモコン200とが装着され、あたかも1つの機器であるかのように一体動作を行う。リモコン200が面3に装着されると、LED8はリモコン200により覆われ、ユーザはLED8を視認することが困難となる。なお、マグネットの他に、例えば本体100及びリモコン200に、互いに嵌合可能な凹部及び凸部が設けられていても良いし、ネジ等でリモコン200を装着しても良い。
【0026】
リモコン200が備えるLED18は、LED8が表示していた情報を表示する。つまり、LED18はLED8の代替動作をする。詳細には、リモコン200が本体100に装着される場合、例えばリモコン200によりスイッチ10が押される。スイッチ10が押されたことに応じて、LED18はLED8の代替動作を開始する。代替動作開始のための別の構成例については、0055において後述する。
【0027】
次に本体100及びリモコン200それぞれの構成について説明する。図3は本体100及びリモコン200それぞれの構成を例示するブロック図である。
【0028】
図3に示すように、本体100は電源投入口20、変換部22、制御部24、I/F2及び4、給電口6及び21、LED8、並びにスイッチ10を備える。変換部22は例えばACアダプタである。制御部24は例えばCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)である。I/F2及び4、給電口6、LED8並びにスイッチ10については、図2(a)及び図2(b)において既述したので、説明を省略する。
【0029】
電源投入口20には、図2(a)に示したケーブル1が接続され、交流電力が投入される。変換部22は交流電力と直流電力との変換を行う。本体100は、変換部22により変換された電力を、給電口6を通じてリモコン200に供給する。また本体100は、給電口21を通じて、図1(a)及び図1(b)に示したデバイス110に電力を供給する。
【0030】
制御部26は、I/F2を用いたリモコン200との通信、I/F4を用いた端末装置120との通信、給電口6を通じた電力供給、給電口21を通じた電力供給、LED8を制御する。また制御部26は、スイッチ10が押下されたことに応じて出力される信号を受信する。制御部26は、スイッチ10からの信号を受信したことに応じて、I/F4を介した端末装置との通信を遮断し、I/F2を介したリモコン200との通信が行われるような制御をする。また、制御部26は、LED8を消灯させる。
【0031】
リモコン200は、操作部16、LED18、制御部30、I/F32及び給電口34を備える。操作部16、LED18、I/F32及び給電口34については、図2(b)において記述したので、説明を省略する。
【0032】
制御部30は、LED18、I/F32及び給電口34を制御する。操作部16が操作されたことに応じて、制御部30は、リモコン200がI/F32を介して、本体100を制御するための通信を行うように制御をする。また制御部30はLED18を点灯させる。
【0033】
次に機能ブロック図を参照して、本体100及びリモコン200の構成について説明する。図4(a)は本体100が備える制御部26の機能ブロック図であり、図4(b)はリモコン200が備える制御部30の機能ブロック図である。
【0034】
図4(a)に示すように制御部26は、検出部40、表示制御部42、第1通信部44及び第2通信部46を備える。
【0035】
検出部40は、スイッチ10が押下されたことで発信される信号を受信し、本体100にリモコン200が装着されたことを検出する。表示制御部42は、本体100の動作状態に基づいてLED8を点灯させる。また表示制御部48は、検出部40がリモコン200の装着を検出したことに応じて、LED8の消灯を行う。
【0036】
第1通信部44は、図3のI/F2を介してリモコン200との間で、リモコン200により本体100を制御するための通信を行う。また第1通信部44は、本体100の動作に関する情報を、リモコン200に送信する。
【0037】
第2通信部46は、図3のI/F4を介して本体100と図1(a)の端末装置120との間で、本体100を制御するための通信を行う。また第2通信部46は、第1通信部44が本体100とリモコン200とが通信をするような制御を行ったことに応じて、本体100と端末装置120との通信を遮断する。
【0038】
図4(b)に示すように制御部30は、表示制御部48、操作制御部50、及び第3通信部52を備える。
【0039】
操作制御部50は、操作部16が操作されたことに応じて発信される信号を受信する。第3通信部52は、操作制御部50が操作部16からの信号を受信したことに応じて、図3のI/F32を介して、リモコン200により本体100を制御するための通信を行う。また第3通信部52は、本体100の動作に関する情報を、第1通信部44から受信する。表示制御部48は、第3通信部52が本体100の動作状態に関する情報を受信したことに応じて、LED18を点灯させる。
【0040】
次に電子機器の制御について説明する。図5は実施例1に係る電子機器の制御を例示するシーケンス図である。
【0041】
図5に示すように、本体100は端末装置120に制御されている状態にある。まず、リモコン200が本体100に装着される(ステップS1)。図2(b)に示したケーブル14が給電口6に挿入されると、本体100はリモコン200に電力を供給する(ステップS2)。また、図2(b)に示したケーブル12がI/F2に挿入されると、本体100は、リモコン200との間で通信を開始する(ステップS3)。なお、図2に示すケーブルを接続することで、リモコン200を本体100に装着しなくても、電力供給(ステップS2)及び通信(ステップS3)は可能である。つまり、ステップS1〜S3の順番は変更可能である。
【0042】
ステップS3の後、リモコン200は本体100の制御を行う(ステップS4)。また本体100は、本体100の動作に関する情報をリモコン200に送信する(ステップS5)。さらに、本体100は、リモコン200による制御が行われることに応じて、端末装置120との通信を遮断する(ステップS6)。
【0043】
本体100は、リモコン200が本体100に装着されたことを検出する(ステップS7)。ステップS7の後、本体100はLED8を消灯させ(ステップS8)、リモコン200はLED18を点灯させる(ステップS9)。つまり、リモコン200が本体100に装着されたことに応じて、LED18はLED8の代替動作を行う。
【0044】
次に本体100及びリモコン200それぞれの制御について説明する。図6(a)は実施例1に係る電源制御装置の本体100の制御を例示するフローチャートであり、図6(b)は実施例1に係る電源制御装置のリモコン200の制御を例示するフローチャートである。まず本体100の制御について説明する。
【0045】
図6(a)に示すように、本体100はリモコン200に電力を供給する(ステップS10)。第1通信部44は、リモコン200と通信を開始する(ステップS11)。ステップS11の後、第2通信部46は、本体100又はリモコン200の設定に応じて、端末装置120との通信を遮断する(ステップS12)。
【0046】
検出部40は、本体100にリモコン200が装着されたか判断する(ステップS13)。Noの場合、つまり検出部40がリモコン200の装着を検出しない場合、ステップS13の制御が繰り返される。Yesの場合、つまり検出部40がリモコン200の装着を検出した場合、第1通信部44は、本体100の動作に関する情報をリモコン200に送信する(ステップS14)。
【0047】
ステップS14の後、第1表示制御部42はLED8を消灯させる(ステップS15)。ステップS15の後、制御は終了する。
【0048】
次に図6(b)を参照して、リモコン200の制御について説明する。
【0049】
図6(b)に示すように、第3通信部52は本体100の第1通信部44から、本体100の動作に関する情報を受信したか判断する(ステップS16)。Noの場合、ステップS16の制御が繰り返される。Yesの場合、表示制御部48はLED18を点灯させる(ステップS17)。ステップS17の後、制御は終了する。
【0050】
実施例1によれば、本体100とリモコン200とを接続し、本体100がリモコン200に電力を供給する電源制御装置1000において、本体100にリモコン200を装着し、かつ表示を行っていたLED8の動作を、リモコン200のLED18が代替することができる。つまり本体100とリモコン200とが装着された場合、LED18が本体100の動作に関する情報を表示することにより、ユーザは容易に本体100の動作状態を確認できる。このため本体100とリモコン200とが装着された状態で動作し、かつ利便性が高い電源制御装置1000が実現できる。
【0051】
また、本体100はリモコン200と通信を行う。従って、ユーザは本体100が設置された現場において、リモコン200を用いた制御をすることができる。例えば本体100のメンテンナンスを行う場合等では、特に利便性が高まる。この場合、本体100と端末装置120との通信は遮断されるとしたが(図5のステップS6、及び図6(a)のステップS12)、本体100と端末装置120との通信は遮断されなくてもよい。
【0052】
図2(b)に示したように、リモコン200が装着される面3にLED8が備えられている場合、リモコン200の装着によりLED8が覆われてしまう。つまりユーザはLED8の視認が困難になる。この場合でも、リモコン200が備えるLED18が代替動作することで、ユーザは本体100の動作状態を確認することができ、利便性がより高まる。なお、例えばリモコン200の装着によりLED8が覆われない場合でも、LED18が本体100の動作に関する情報を表示することで、利便性は高まる。
【0053】
LED18が点灯する場合、LED8は消灯しなくても良い。しかし、ユーザがLED18を用いて本体100の動作状態を確認し、LED8を用いない場合、LED8を点灯することは省電力の観点から好ましくない。従って、省電力、及び経費削減の観点からLED8は消灯することが好ましい。
【0054】
リモコン200が備えるLED18は、本体100が備えるLED8が表示していた情報に加えて、例えばリモコン200による制御が行われていることを示す情報を表示しても良い。また、本体100及びリモコン200が備える表示部はLEDに限定されず、表示部が例えば液晶モニタ等であっても本発明は適用可能である。
【0055】
スイッチ10が押されたこと以外に、例えばI/F2や給電口6へのケーブル12又は14の挿入を機械的に検出したこと、本体100とリモコン200とが通信を行ったこと、及び給電口6から電力が供給されたことに応じて、LED18が代替動作を開始しても良い。また、上記のトリガーを組み合わせて用いても良い。すなわち、リモコン200が本体100に装着されたこと、本体100がリモコン200に電力を供給したこと、及び本体100とリモコン200とが通信を行ったこと、の少なくとも1つに応じて、LED18はLED8が表示していた情報を表示する。これにより、自動的にLEDの代替動作が行われる。
【0056】
また、本体100やリモコン200に設けられたスイッチ等をユーザが操作することで、手動でLED18を点灯させても良い。LED8の消灯についても、ユーザが手動で行っても良い。つまり、上記の自動的な検出手段の少なくとも1つと、手動操作と、を組み合わせて用いてもよい。
【0057】
実施例1に係る電源制御装置1000は、本体100と、本体100を制御するためのリモコン200とからなるとしたが、本発明の実施態様はこれに限定されない。例えば、制御装置と、制御装置に制御される従属機器とからなり、制御装置が従属機器に電力を供給し、かつ従属機器が制御装置の表示機能を代替するとしても良い。また、電源制御装置以外の電子機器であっても、本発明は適用可能である。
【0058】
本体100は交流電源で駆動するとしたが、直流電源で駆動しても良い。本体100がデバイス110やリモコン200に供給する電力は、交流電力でも直流電力でも良い。
【0059】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0060】
I/F 2,4,32
面 3
給電口 6,34
LED 8,18
スイッチ 10
操作部 16
制御部 24,30
検出部 40
表示制御部 42,48
第1通信部 44
第2通信部 46
第3通信部 52
本体 100
デバイス 110
端末装置 120
ネットワーク 130
リモコン 200
電源制御装置 1000

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1機器と、
前記第1機器に脱着可能な第2機器と、からなる電子機器であって、
前記第1機器は前記第2機器に電力を供給し、
前記第1機器と前記第2機器とは、前記第2機器により前記第1機器を制御するための通信、又は前記第1機器により前記第2機器を制御するための通信を行い、
前記第1機器に設けられ、前記第1機器の動作に関する情報を表示する第1表示部と、
前記第2機器が前記第1機器に装着されたこと、前記第1機器が前記第2機器に電力を供給したこと、及び前記第1機器と前記第2機器とが前記通信を行ったこと、の少なくとも1つに応じて、
前記第1表示部が表示していた情報を表示する、前記第2機器に設けられた第2表示部と、を具備する電子機器。
【請求項2】
前記第2機器は前記第1機器の制御装置であり、
前記第1機器と前記第2機器とは、前記第2機器により前記第1機器を制御するための通信を行う請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記第1機器は、前記第2機器とは別の機器と、前記別の機器により前記第1機器を制御するための通信を行い、
前記第1機器と前記第2機器とが通信を行うことに応じて、前記第1機器と前記別の機器とは前記通信を行わない請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記第1機器に前記第2機器が装着された場合、前記第1表示部は前記第2機器に覆われる請求項1から3いずれか一項記載の電子機器。
【請求項5】
前記第2表示部が、前記第1表示部が表示していた情報を表示したことに応じて、前記第1表示部は前記情報を表示しない請求項1から4いずれ一項記載の電子機器。
【請求項6】
第1機器と、前記第1機器に脱着可能な第2機器とからなる電子機器の制御方法であって、
前記第2機器が前記第1機器に装着されたこと、前記第1機器が前記第2機器に電力を供給したこと、及び前記第1機器と前記第2機器とが前記通信を行ったこと、の少なくとも1つが行われたことに応じて、
第2機器が、前記第1機器が表示していた情報を表示する電子機器の制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−155413(P2011−155413A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−14790(P2010−14790)
【出願日】平成22年1月26日(2010.1.26)
【出願人】(501398606)富士通コンポーネント株式会社 (848)
【Fターム(参考)】