説明

電子機器、管理装置、情報処理方法、及びプログラム

【課題】入力負担を軽減する。
【解決手段】実施形態の電子機器は、取得手段と、入力受付手段と、送信手段と、を備える。取得手段は、コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、当該コンテンツのシーンを識別するシーン識別情報と、を取得する。入力受付手段は、コンテンツ識別情報及びシーン識別情報により識別されるコンテンツのシーンに関連する場所を指し示す、位置情報の入力を受け付ける。送信手段は、他の電子機器に対して提供するためにコンテンツ識別情報とシーン識別情報と位置情報とを対応付けて管理する管理装置に対して、取得手段が取得したコンテンツ識別情報と、取得手段が取得したシーン識別情報と、入力受付手段が入力を受け付けた位置情報と、を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器、管理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビジョン受像装置等のコンテンツ再生装置のコンピュータ技術の発達に伴い、コンテンツを利用する際に、当該コンテンツと共に様々なサービスとを組み合わせて利用する技術が提案されている。
【0003】
例えば、デジタルテレビジョン放送では、EPG(電子番組ガイド)などに利用される番組情報(番組名、番組開始時間、番組メタ情報、番組ジャンル情報等)を、各デジタルテレビジョン装置に対して送信している。そこで、番組提供者を含む様々なサービス提供者は、送信されている番組情報に関連する情報を、デジタルテレビジョン放送又はネットワーク等を介して提供する技術が提案されている。例えば、サービス提供者が、番組情報と関連付けて、当該番組に関連する場所を示す位置情報を提供する技術が提案されている。これにより、ユーザは、提供されている情報を参照し、番組に関連する場所に行く等が容易となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−27998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においては、サービス提供者側が、コンテンツに関連付けて提供したい情報を予め登録しておく必要があるため、負担が大きいという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、登録の負担を軽減した電子機器、管理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の電子機器は、取得手段と、入力受付手段と、送信手段と、を備える。取得手段は、コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、当該コンテンツのシーンを識別するシーン識別情報と、を取得する。入力受付手段は、コンテンツ識別情報及びシーン識別情報により識別されるコンテンツのシーンに関連する場所を指し示す、位置情報の入力を受け付ける。送信手段は、他の電子機器に対して提供するためにコンテンツ識別情報とシーン識別情報と位置情報とを対応付けて管理する管理装置に対して、取得手段が取得したコンテンツ識別情報と、取得手段が取得したシーン識別情報と、入力受付手段が入力を受け付けた位置情報と、を送信する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、第1の実施形態にかかるメタデータ管理サーバとテレビジョン装置の概要を示した図である。
【図2】図2は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置のハードウェア構成を示した図である。
【図3】図3は、第1の実施形態にかかるメタデータ管理サーバのハードウェア構成を示した図である。
【図4】図4は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置とメタデータ管理サーバとのソフトウェア構成を示した図である。
【図5】図5は、第1の実施形態にかかるメタデータ管理サーバの位置メタデータ記憶部のテーブル構造を示した図である。
【図6】図6は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置における、位置情報の入力を受け付ける際の画面例を示した図である。
【図7】図7は、第1の実施形態にかかる表示制御部及び地図情報表示制御部が表示する画面例を示した図である。
【図8】図8は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置及びメタデータ管理サーバにおける位置情報を登録するまでの処理手順を示したフローチャートである。
【図9】図9は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置及びメタデータ管理サーバにおける、シーンに対応する位置情報を表示するまでの処理手順を示したフローチャートである。
【図10】図10は、第2の実施形態にかかるメタデータ管理サーバとテレビジョン装置と携帯端末装置との概要を示した図である。
【図11】図11は、第2の実施形態にかかる携帯端末装置のハードウェア構成を示した図である。
【図12】図12は、第2の実施形態にかかるテレビジョン装置とメタデータ管理サーバと携帯端末装置とのソフトウェア構成を示した図である。
【図13】図13は、第2の実施形態にかかる携帯端末装置における、位置情報の入力を受け付ける際の画面例を示した図である。
【図14】図14は、第2の実施形態にかかる、テレビジョン装置の表示制御部及び携帯端末装置の地図情報表示制御部が表示する画面例1を示した図である。
【図15】図15は、第2の実施形態にかかる、テレビジョン装置の表示制御部及び携帯端末装置の地図情報表示制御部が表示する画面例2を示した図である。
【図16】図16は、第2の実施形態にかかる、携帯端末装置及びメタデータ管理サーバにおける、位置情報を登録するまでの処理手順を示したフローチャートである。
【図17】図17は、第2の実施形態にかかる、携帯端末装置及びメタデータ管理サーバにおける、シーンに対応する位置情報を表示するまでの処理手順を示したフローチャートである。
【図18】図18は、第3の実施形態にかかるメタデータ管理サーバとテレビジョン装置と携帯端末装置との概要を示した図である。
【図19】図19は、第3の実施形態にかかる携帯端末装置及びメタデータ管理サーバにおける、シーンに対応する位置情報を表示するまでの処理手順を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかるメタデータ管理サーバ150とテレビジョン装置100の概要を示した図である。図1に示すように、メタデータ管理サーバ150とテレビジョン装置100との間でデータが送受信される。
【0010】
メタデータ管理サーバ150は、番組コンテンツに関連する位置情報を複数の端末(例えば、テレビジョン装置100や、携帯端末装置等)から収集、管理するサーバとする。
【0011】
テレビジョン装置100は、ユーザが番組コンテンツを参照している際に、表示している番組コンテンツ及び表示しているシーンを識別する情報と、当該番組コンテンツに関連する場所を示す位置情報と、含めたデータ101を、メタデータ管理サーバ150に対して送信する。
【0012】
そして、メタデータ管理サーバ150は、テレビジョン装置100に対して、当該テレビジョン装置100が表示している番組コンテンツに関連する位置情報等の集合102を送信する。これにより、テレビジョン装置100は、番組コンテンツに関連する位置情報を表示できる。
【0013】
このように、本実施形態においては、複数の端末により、多数の人から得られた位置情報をメタデータ管理サーバ150が管理する。そして、電子機器(例えば、テレビジョン装置100や携帯端末装置等)が、メタデータ管理サーバ150との間でデータを送受信することで、番組コンテンツで紹介された場所を示す位置情報を取得し、当該位置情報を含む地図情報の表示を可能とする。
【0014】
図2は、テレビジョン装置100のハードウェア構成を示した図である。図2に示すように、テレビジョン装置100は、アンテナ12で受信したデジタルテレビジョン放送信号を、入力端子13を介してチューナ部14に供給することにより、所望のチャンネルの放送信号を選局することが可能になっている。
【0015】
チューナ部14は受信した放送信号を復調復号部15に出力する。復調復号部15は、入力された放送信号をデジタルの映像信号及び音声信号等に復元し、入力信号処理部16に出力する。
【0016】
テレビジョン装置100には、テレビジョン装置100の外部からデジタルの映像信号又は音声信号を直接入力するための入力端子21が設けられている。入力端子21を介して入力されたデジタルの映像信号及び音声信号は、記録再生処理部29に入力される。
【0017】
操作部24は、(図示しない)筐体に設けられ、電源のオン・オフを行うスイッチ、チャンネルを切り替えるスイッチ等を備えている。受信部26は、リモートコントローラ(以下、リモコンと略称する)25から信号を受信して受信した信号を制御部40に出力する。制御部40は、操作部24またはリモコン25におけるユーザの操作に基づいて再生、チャンネル切替、録画予約等の指示を受付ける。
【0018】
ディスクドライブ部27は、例えばDVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスク28に対してデジタルデータの記録再生を行う。ディスクドライブ部27は、制御部40の指示に基づいて光ディスク28からデジタルの映像信号、音声信号を読み出し、記録再生処理部29に出力する。また、ディスクドライブ部27は、記録再生処理部29から入力されたデジタルの映像信号、音声信号を光ディスク28に記録する。
【0019】
HDD20は、内部に備えるハードディスクに対する記録および再生を行う。HDD20は、制御部40の指示に基づいてハードディスクからデジタルの映像信号、音声信号を読み出し、記録再生処理部29に出力する。また、HDD20は、記録再生処理部29から入力されたデジタルの映像信号、音声信号をハードディスクに記録する。
【0020】
記録再生処理部29は、復調復号部15、入力端子21、ディスクドライブ部27、HDD20、図示しないネットワークインタフェースから入力されるデジタルの映像信号、音声信号を暗号化し所定の記録フォーマットに変換する。そして変換後の信号をディスクドライブ部27またはHDD20に出力する。また、記録再生処理部29は、ディスクドライブ部27またはHDD20から読み出されたデジタルの映像信号、音声信号を複合化して、入力信号処理部16に出力する。
【0021】
入力信号処理部16は、復調復号部15または記録再生処理部29から入力されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施す。入力信号処理部16は、デジタルの映像信号を映像処理部17に出力し、デジタルの音声信号を音声処理部18に出力する。
【0022】
映像処理部17は、入力信号処理部16または制御部40から入力されたデジタルの映像信号を、ディスプレイ3で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換して、ディスプレイ3に入力する。ディスプレイ3は、映像処理部17から出力されたアナログ映像信号によって、番組の視聴画面や、その他の映像等を表示する。
【0023】
音声処理部18は、入力信号処理部16から入力されたデジタルの音声信号を、後段のスピーカ19で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換して、スピーカ19に入力する。スピーカ19は、音声処理部18から入力されたアナログ音声信号に基づいて音声を再生する。
【0024】
制御部40は、チューナ部14、記録再生処理部29、入力信号処理部16、操作部24、受信部26、ディスクドライブ部27、HDD(Hard Disk Drive)20、図示しないネットワークインタフェース等とバスやインタフェースによって接続されており、これら各部の動作を制御する。また、制御部40は、視聴者による操作部24やリモートコントローラ25の操作に基づいて、制御部40に接続された上記各部を制御し、番組視聴、チャンネル切替、番組の録画予約、映像コンテンツ等の処理を行う。
【0025】
また、制御部40は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)40aと、CPU40aが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)40bと、該CPU40aに作業エリアを提供するためのRAM(Random Access Memory)40cとを備えている。
【0026】
図3は、メタデータ管理サーバ150のハードウェア構成を示した図である。図3に示すようにメタデータ管理サーバ150は、CPU51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM53と、HDD、CDドライブ装置などの記憶部54と、通信I/F55と、を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0027】
図4は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置100とメタデータ管理サーバ150とのソフトウェア構成を示した図である。
【0028】
テレビジョン装置100とメタデータ管理サーバ150とは、ネットワーク250を介して接続されている。さらに本実施形態では、マップ管理サーバ260がネットワーク250に接続されている。マップ管理サーバ260は、ネットワーク250を介して接続された他の装置に対して、地図情報を提供する。
【0029】
メタデータ管理サーバ150は、位置メタデータ記憶部251と、送受信部252と、位置メタデータ登録部253と、位置メタデータ取得部254と、フィルタリング部255と、を備え、電子機器から受け付けた位置情報等を蓄積、管理する。
【0030】
位置メタデータ記憶部251は、電子機器(例えば、テレビジョン装置100)から受信した位置情報等を記憶する。図5は、位置メタデータ記憶部251のテーブル構造を示した図である。図5に示すように、位置メタデータ記憶部251は、機器識別情報と、コンテンツ識別情報と、シーン識別情報と、位置情報と、付加情報と、を対応付けて記憶している。
【0031】
機器識別情報は、位置情報の登録要求を行った電子機器(例えばテレビジョン装置100)を識別する情報とする。機器識別情報は、機器を識別する情報であればどのような情報でもよく、例えば、MACアドレス等でも良い。また、機器識別情報の代わりに、登録要求を行ったユーザを識別するユーザID等であっても良い。
【0032】
コンテンツ識別情報は、コンテンツを識別する情報とする。本実施形態では、コンテンツが番組の場合であり、番組名、放送局、開始日時等をコンテンツ識別情報として用いる。
【0033】
また、コンテンツは、番組に制限するものではなく、ストリーミング放送やネットワーク配信によるコンテンツや、DVDやBlu-ray等の記憶媒体で提供されるコンテンツであっても良い。この場合、コンテンツ識別情報は、ストリーミング放送やネットワーク配信によるコンテンツや、DVDやBlu-ray等の記憶媒体で提供されるコンテンツを識別する情報となる。
【0034】
シーン識別情報は、コンテンツ内のシーンを識別する情報とする。本実施形態では、シーン識別情報として、再生開始してからの経過時間(s)でシーンを識別することとしたが、チャプターなどの他の情報を用いても良い。
【0035】
位置情報は、マップ管理サーバ260が提供する地図情報上の位置を特定するために用いられる緯度経度情報とする。なお、位置情報は、地図情報又は実際の場所を特定する情報であればよく、例えば地図情報上の座標等であっても良い。
【0036】
付加情報は、位置情報が示す位置に関連して、ユーザにより入力された文字列等の情報とする。付加情報としては、当該位置に存在する店舗名や、当該店舗に関する感想等が含まれる。
【0037】
送受信部252は、ネットワーク250を介して接続された電子機器(例えばテレビジョン装置100)との間でデータの送受信を行う。
【0038】
例えば、送受信部252は、テレビジョン装置100から、コンテンツ識別情報と、当該コンテンツのシーンを示すシーン識別情報と、当該シーンに関連する、地図情報上の位置を指し示す位置情報と、を受信する。
【0039】
位置メタデータ登録部253は、送受信部252が受信したコンテンツ識別情報と、シーン識別情報と、位置情報と、を対応付けて位置メタデータ記憶部251に登録する。
【0040】
位置メタデータ取得部254は、電子機器から、コンテンツに関連する位置情報の取得要求を送受信部252が受信した場合に、取得要求と共に受信したコンテンツ識別情報を検索キーとして、位置メタデータ記憶部251から、機器識別情報と、コンテンツ識別情報と、シーン識別情報と、位置情報と、付加情報と、を対応付けて取得する。
【0041】
フィルタリング部255は、位置メタデータ取得部254が取得した各種情報に対してフィルタリングを行う。
【0042】
このフィルタリングは、本実施形態が不特定多数の人から受け付けた位置情報等を位置メタデータ記憶部251が記憶していることに基づく。つまり、不特定多数の人から受信した位置情報等を登録しているため、故意又は過失により、誤った位置情報等が入力される可能性がある。このように、不特定多数の人から得られた位置情報には正しい位置情報だけではなく外れ値も存在するという問題、悪意のある人が特定の位置情報をピンポイントで投稿することによるセキュリティー上の問題が存在する。そこで、これら問題を解消するためにフィルタリングを行うこととした。
【0043】
本実施形態にかかるフィルタリング部255は、外れ位置情報も含まれているという問題を解消するために、外れ位置情報を除外するフィルタリングを行う。本実施形態にかかるフィルタリング部255は、位置メタデータ取得部254が取得した複数個の位置情報のうち、複数の位置情報の平均値を基準として所定の範囲から外れた位置情報を除外する処理を行う。なお、複数の位置情報の平均値を基準とすることに制限するものではなく、確からしいと考えられる任意の位置情報を基準としてもよい。
【0044】
また、フィルタリング部255は、ピンポイントで悪意のある人が投稿し続けるという問題を解消するために、特定の電子機器から同一地点に多数の投稿があった場合、その位置情報を除外するフィルタリングを行う。本実施形態にかかるフィルタリング部255は、位置メタデータ取得部254が取得した複数個の位置情報のうち、同一の機器識別情報と対応付けられた位置情報の数が所定の数以上の場合、当該同一の機器識別情報と対応付けられた位置情報を除外する。なお、所定の数は、実施の態様に応じて設定されるものとする。
【0045】
他には、フィルタリング部255が、特定の電子機器から、同一地点に多数の投稿があった場合、当該位置情報の重み付けを軽くして平均値を表示するようフィルタリングを行っても良い。
【0046】
そして、送受信部252は、フィルタリング部255によりフィルタリングされた後の、機器識別情報、コンテンツ識別情報、シーン識別情報、位置情報、及び付加情報を対応付けて、位置情報の取得要求を送信した電子機器に対して送信する。これにより、電子機器は、コンテンツのシーンに関する位置情報の表示が可能となる。また、フィルタリングされた後、任意のシーン識別情報と対応付けられた位置情報が複数存在する場合、送受信部252は、当該複数の位置情報を全て送信しても良いし、これら複数の位置情報の平均値を送信しても良い。その際、フィルタリング部255が位置情報を除外しているのであれば、送受信部252は、除外された位置情報を除いた上で、複数の位置情報の集合から算出された平均値を、機器識別情報、コンテンツ識別情報、シーン識別情報、及び付加情報と対応付けて送信してもよい。
【0047】
テレビジョン装置100は、番組情報記憶部201と、送受信部202と、番組情報受信部203と、位置情報入力受付部204と、表示制御部205と、位置メタデータ要求部206と、取得部207と、を備える。
【0048】
番組情報受信部203は、EPG(Electronic Program Guide)等の電子番組ガイドを受信する。
【0049】
番組情報記憶部201は、番組情報受信部203が受信した電子番組ガイドの情報を番組に関する情報として記憶する。
【0050】
送受信部202は、ネットワーク250を介して、メタデータ管理サーバ150等の他の装置との間でデータの送受信を行う。
【0051】
表示制御部205は、地図情報表示制御部211を備え、コンテンツをディスプレイ3に対して表示制御を行う。
【0052】
地図情報表示制御部211は、マップ管理サーバ260から受信した地図情報の表示制御を行う。
【0053】
取得部207は、メタデータ管理サーバ150に登録の対象となるコンテンツのシーンに関する情報を取得する。本実施形態にかかる取得部207は、表示制御部205が表示制御しているコンテンツに関する番組情報を番組情報記憶部201から取得する。
【0054】
この番組情報には、番組のタイトル、放送局(例えば、テレビ局名、又はネットワークID及びサービスIDの組)、番組開始日時、番組詳細情報から抽出された位置に関するキーワード(例えば、北海道)が含まれている。本実施形態では、番組のタイトル、放送局、及び番組開始日時の組み合わせを、コンテンツを一意に特定できるコンテンツ識別情報とする。
【0055】
また、取得部207は、表示制御部205がコンテンツの再生表示を開始してからの経過時間を、コンテンツのシーンを識別するシーン識別情報として取得する。
【0056】
位置情報入力受付部204は、表示制御部205が表示しているコンテンツのシーンに関連する場所を指し示す位置情報の入力を受け付ける。位置情報入力受付部204は、ディスプレイ3での2画面同時表示のうち1画面に表示された地図情報から、位置情報の入力を受け付けてもよい。
【0057】
図6は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置100における、位置情報の入力を受け付ける際の画面例を示した図である。位置情報入力受付部204は、図6に示す地図情報401に対する、位置情報の入力を受け付ける。また、位置情報入力受付部204は、欄402に店舗名や感想などの付加情報の入力を受け付ける。そして、(図示しない)リモートコントローラの所定のボタンの押下により、送信処理が開始される。
【0058】
そして、送受信部202が、メタデータ管理サーバ150に対して、取得部207が取得したコンテンツ識別情報と、取得部207が取得したシーン識別情報と、位置情報入力受付部204が入力を受け付けた位置情報と、位置情報入力受付部204が入力を受け付けた付加情報と、を対応付けて送信する。これにより、メタデータ管理サーバ150が、コンテンツに関連する位置情報の登録を行うことができる。
【0059】
また、テレビジョン装置100では、コンテンツのシーンに関連する位置情報を表示できる。その際、位置メタデータ要求部206が、表示制御部205が表示しているコンテンツ識別情報と共に、位置情報の取得要求を、送受信部252を介して、メタデータ管理サーバ150に対して送信する。
【0060】
この取得要求に伴い、送受信部252が、メタデータ管理サーバ150から、コンテンツ識別情報と、シーン識別情報と、位置情報と、付加情報と、を対応付けて受信する。送受信部252は、任意のシーン識別情報と対応付けられた位置情報を複数受信してもよいし、任意のシーン識別情報と対応付けられた、複数の位置情報の集合の平均値を受信してもよい。
【0061】
そして、地図情報表示制御部211は、マップ管理サーバ260から取得した地図情報上に、受信した位置情報が示す場所を表示する。その際、当該位置情報と対応付けられた付加情報も表示してもよい。
【0062】
本実施形態では、ディスプレイ3が2画面表示を行うことができる。そこで、表示制御部205が、一方の画面にコンテンツの表示制御を行い。地図情報表示制御部211が、他方の画面に地図情報の表示制御を行う。
【0063】
図7は、本実施形態にかかる表示制御部205及び地図情報表示制御部211が表示する画面例を示した図である。図7に示すように、表示制御部205は、コンテンツの再生表示を行う。そして、地図情報表示制御部211は、コンテンツの再生表示してからの経過時間と一致する、シーン識別情報と対応付けられた位置情報を表示する。
【0064】
また、同一のシーン識別情報と対応付けられた位置情報が複数ある場合に、地図情報表示制御部211は、複数の位置情報の平均値を表示しても良い。
【0065】
次に、テレビジョン装置100及びメタデータ管理サーバ150における位置情報を登録するまでの処理手順について説明する。図8は、本実施形態にかかるテレビジョン装置100及びメタデータ管理サーバ150における上述した処理手順を示したフローチャートである。
【0066】
まず、テレビジョン装置100の表示制御部205が、番組コンテンツの再生を行う(ステップS501)。そして、テレビジョン装置100の位置情報入力受付部204は、位置情報投稿ボタンの押下を受け付ける(ステップS502)。
【0067】
これに伴い、取得部207が、現在表示している番組コンテンツの番組情報、及び現在表示しているシーンを識別するシーン識別情報を取得する(ステップS503)。
【0068】
そして、位置情報入力受付部204は、再生している番組コンテンツのシーンに関する、位置情報の入力を受け付ける(ステップS504)。その後、位置情報入力受付部204は、位置に関する付加情報の入力を受け付ける(ステップS505)。
【0069】
そして、送受信部202が、取得した番組情報に含まれているコンテンツ識別情報と、シーン識別情報と、位置情報と、付加情報と、を対応付けて、メタデータ管理サーバに対して送信する(ステップS506)。
【0070】
そして、メタデータ管理サーバ150の送受信部252が、テレビジョン装置100から、コンテンツ識別情報と、シーン識別情報と、位置情報と、付加情報と、を対応付けて受信する(ステップS511)。
【0071】
そして、位置メタデータ登録部253は、受信したコンテンツ識別情報、シーン識別情報、位置情報、付加情報に加えて、送信元のテレビジョン装置100を識別する機器識別情報を対応付けて、位置メタデータ記憶部251に登録する(ステップS512)。
【0072】
上述した処理手順により、メタデータ管理サーバ150は、ネットワーク250を介して接続された各種電子機器からの、コンテンツのシーンに関する位置情報の収集が可能となる。
【0073】
次に、テレビジョン装置100及びメタデータ管理サーバ150における、シーンに対応する位置情報を表示するまでの処理手順について説明する。図9は、テレビジョン装置100及びメタデータ管理サーバ150における上述した処理手順を示したフローチャートである。
【0074】
まず、テレビジョン装置100の表示制御部205が、番組コンテンツの再生開始を行う(ステップS601)。そして、取得部207が、番組情報記憶部201から、再生中の番組情報を取得する(ステップS602)。
【0075】
そして、位置メタデータ要求部206が、取得した番組情報に含まれているコンテンツ識別情報と共に、位置情報の取得要求を、メタデータ管理サーバ150に対して送信する(ステップS603)。
【0076】
そして、メタデータ管理サーバ150は、コンテンツ識別情報と共に、コンテンツ識別情報で識別される番組コンテンツの位置情報の取得要求を受信する(ステップS611)。
【0077】
そして、位置メタデータ取得部254が、受信したコンテンツ識別情報と一致するレコードの集合を、位置メタデータ記憶部251から取得する(ステップS612)。そして、フィルタリング部255は、取得したレコードの集合に対して、フィルタリングを行う(ステップS613)。なお、フィルタリング手法は、上述したため説明を省略する。
【0078】
そして、送受信部252が、フィルタリングした後のレコードに含まれている、位置情報、シーン識別情報、コンテンツ識別情報、及び付加情報を対応付けて、テレビジョン装置100に送信する(ステップS614)。
【0079】
これにより、テレビジョン装置100の送受信部202は、位置情報、シーン識別情報、コンテンツ識別情報、及び付加情報を受信する(ステップS604)。そして、地図情報表示制御部211は、表示制御部205が再生表示しているシーンと対応する位置情報を、地図情報上に表示制御する(ステップS605)。なお、地図情報は、マップ管理サーバ260から取得した情報とする。
【0080】
上述した処理手順により、テレビジョン装置100は、メタデータ管理サーバ150から取得した位置情報を表示することができる。
【0081】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、メタデータ管理サーバ150とテレビジョン装置100とで位置情報の登録、表示を行う例について説明した。しかしながら、これら二つの装置間で行うことに制限するものではない。そこで、本実施形態では、コンテンツを表示するテレビジョン装置以外に、位置情報の登録、表示を行う携帯端末装置を用いた例について説明する。
【0082】
図10は、第2の実施形態にかかるメタデータ管理サーバ150とテレビジョン装置700と携帯端末装置750との概要を示した図である。
【0083】
携帯端末装置750は、テレビジョン装置700に表示されている番組コンテンツに関連する場所を示す位置情報の入力の受付、及び位置情報の表示を行う。
【0084】
テレビジョン装置700は、ユーザが番組コンテンツを参照している際に、表示している番組コンテンツ及び表示しているシーンを識別する情報と、当該番組コンテンツに関連する場所を示す位置情報と、含めたデータ701を、メタデータ管理サーバ150に対して送信する。
【0085】
携帯端末装置750は、テレビジョン装置700から、テレビジョン装置700が表示している番組情報705を受信する。これにより、携帯端末装置750は、テレビジョン装置700が表示していた番組コンテンツ及び表示していたシーンを識別する情報と、当該番組コンテンツに関連する場所を示す位置情報と、含めたデータ703を、メタデータ管理サーバ150に対して送信する。
【0086】
メタデータ管理サーバ150は、テレビジョン装置700に対して、当該テレビジョン装置700が表示している番組コンテンツに関連する位置情報等の集合702を送信する。また、メタデータ管理サーバ150は、携帯端末装置750に対して、当該テレビジョン装置700が表示している番組コンテンツに関連する位置情報等の集合704を送信する。これにより、テレビジョン装置700及び携帯端末装置750は、番組コンテンツに関連する位置情報を表示できる。
【0087】
このように、本実施形態においては、複数の端末から得られた位置情報をメタデータ管理サーバ150が管理する。そして、電子機器(例えば、テレビジョン装置700や携帯端末装置750等)が、メタデータ管理サーバ150との間でデータを送受信することで、番組コンテンツで紹介された場所を示す位置情報を特定し、当該位置情報を含む地図情報の表示を可能とする。
【0088】
図11は、携帯端末装置750のハードウェア構成を示した図である。図11に示すように携帯端末装置750は、CPU71と、ROM(Read Only Memory)72と、RAM73と、タッチパネルなどの入力部74と、表示装置75と、HDD及びCDドライブ装置などの記憶部76と、通信I/F77と、を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0089】
図12は、本実施形態にかかるテレビジョン装置700とメタデータ管理サーバ150と携帯端末装置750とのソフトウェア構成を示した図である。以下の説明では、上述した第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
【0090】
テレビジョン装置700は、テレビジョン装置100とは、位置メタデータ要求部206が削除され、位置情報入力受付部204が削除され、番組情報出力制御部803が追加され、送受信部202とは処理が異なる送受信部801に変更され、表示制御部205とは処理が異なる表示制御部802に変更されている点で異なる。
【0091】
表示制御部802は、第1の実施形態の表示制御部205とは、地図情報表示制御部211が削除された点で異なる。
【0092】
送受信部801は、第1の実施形態にかかる送受信部202が行う処理のほか、携帯端末装置750ともデータの送受信を行う。
【0093】
番組情報出力制御部803は、送受信部801を介して、表示制御部802が表示している番組に関する番組情報を、携帯端末装置750に対して送信する。その際、番組情報出力制御部803は、テレビジョン装置700が当該番組の再生開始時刻も、携帯端末装置750に対して送信する。
【0094】
携帯端末装置750は、送受信部851と、位置情報入力受付部852と、地図情報表示制御部853と、位置メタデータ要求部854と、番組情報取得部855と、を備える。
【0095】
送受信部851は、ネットワーク250を介して、メタデータ管理サーバ150及びテレビジョン装置700等の他の装置との間でデータの送受信を行う。
【0096】
地図情報表示制御部853は、マップ管理サーバ260から受信した地図情報の表示制御を行う。また、シーン識別情報と対応付けられた位置情報は一つとは限らない。シーン識別情報と対応付けられた位置情報が複数ある場合、地図情報表示制御部853は、取得した位置情報をすべて地図情報上にプロットしてもよいし、取得した位置情報の平均値を地図上にプロットしてもよい。
【0097】
地図情報表示制御部853の表示態様については様々な態様が考えられる。例えば、地図情報表示制御部853は、位置情報の平均値からかけ離れている値を除外し、それ以外の位置情報をすべて表示制御してもよい。他の態様としては、地図情報表示制御部853は、位置情報の集合において、特定の位置が集中している場合、当該位置情報のみ表示制御する。さらには、地図情報表示制御部853は、機器識別情報でフィルタリングし、特定の電子機器から送信された位置情報のみを表示制御してもよい。
【0098】
番組情報取得部855は、送受信部851を介して、テレビジョン装置700が送信した番組情報を取得する。これにより、番組情報取得部855は、テレビジョン装置700が表示している番組コンテンツに関する番組情報を取得できる。また、番組情報取得部855は、テレビジョン装置700が再生開始した番組の再生開始時刻も取得する。
【0099】
位置情報入力受付部852は、番組のシーンに関連する位置情報の入力を受け付ける。図13は、位置情報の入力を受け付ける際の画面例を示した図である。位置情報入力受付部852は、図13に示す地図情報1601に対する、位置情報の入力を受け付ける。また、位置情報入力受付部852は、欄1602に店舗名や感想などの付加情報の入力を受け付ける。
【0100】
そして、送受信部851が、取得した番組情報に含まれるコンテンツ識別情報と、シーン識別情報と、位置情報と、付加情報と、を対応付けて、メタデータ管理サーバ150に対して送信する。なお、シーン識別情報は、テレビジョン装置700が再生開始時刻から、位置情報の入力を受け付けるまでの経過時間とする。
【0101】
また、携帯端末装置750では、テレビジョン装置700が表示しているコンテンツのシーンに関連する位置情報を表示できる。その際、位置メタデータ要求部854は、番組情報取得部855が取得した番組情報に含まれるコンテンツ識別情報と共に、位置情報の取得要求を、送受信部851を介して、メタデータ管理サーバ150に対して送信する。
【0102】
この取得要求に伴い、送受信部851が、メタデータ管理サーバ150から、コンテンツ識別情報と、シーン識別情報と、位置情報と、付加情報と、を対応付けて受信する。送受信部851は、任意のシーン識別情報と対応付けられた位置情報を複数受信してもよいし、任意のシーン識別情報と対応付けられた、複数の位置情報の集合の平均値を受信してもよい。
【0103】
そして、番組情報取得部855が、テレビジョン装置700の番組コンテンツの再生開始時刻を予め取得しているため、地図情報表示制御部853は、テレビジョン装置700が表示している番組コンテンツのシーンに合わせて、位置情報の表示制御を行うことができる。
【0104】
図14は、テレビジョン装置700の表示制御部802及び携帯端末装置750の地図情報表示制御部853が表示する画面例1を示した図である。図14に示すように、テレビジョン装置700が表示している番組コンテンツのシーンに従って、携帯端末装置750は、位置情報、当該位置情報と対応付けられた付加情報1701の更新表示を行う。
【0105】
また、携帯端末装置750が、受信した全ての位置情報を表示し、表示した位置情報から任意の位置情報の選択を受け付けた時に、テレビジョン装置700が、選択を受け付けた位置情報の関連するシーンの再生表示を行っても良い。
【0106】
図15は、テレビジョン装置700の表示制御部802及び携帯端末装置750の地図情報表示制御部853が表示する画面例2を示した図である。図15に示す例では、携帯端末装置750の地図情報表示制御部853が、ユーザからの操作に基づいて、受信した全ての位置情報を表示している。そして、位置情報入力受付部852が、表示している位置情報から、位置情報1801の入力を受け付けた場合に、当該位置情報と対応付けられたシーン識別情報を特定し、送受信部851が、シーン識別情報と共に、当該シーンの再生要求を、テレビジョン装置700に対して送信する。これにより、テレビジョン装置700は、ユーザから入力を受け付けた位置情報に関連するシーンの再生表示を可能とする。
【0107】
次に、テレビジョン装置700、携帯端末装置750及びメタデータ管理サーバ150における位置情報を登録するまでの処理手順について説明する。図16は、第2の実施形態にかかる携帯端末装置750及びメタデータ管理サーバ150における上述した処理手順を示したフローチャートである。
【0108】
まず、テレビジョン装置700の表示制御部802が、番組コンテンツの再生を行う(ステップS1101)。
【0109】
一方で、携帯端末装置750の位置情報入力受付部852は、位置情報投稿ボタンの押下を受け付ける(ステップS1111)。
【0110】
その後、番組情報取得部855が、テレビジョン装置700に対して、現在表示している番組コンテンツの番組情報の取得要求を送信する(ステップS1112)。
【0111】
そして、テレビジョン装置700の送受信部801が、番組情報の取得要求を受信した場合(ステップS1102)、番組情報出力制御部803が、現在表示している番組に関する番組情報及び当該番組の再生開始時刻を取得する(ステップS1103)。そして、送受信部801が、取得した番組情報及び当該番組の再生開始時刻を送信する(ステップS1104)。
【0112】
そして、携帯端末装置750の送受信部851が、テレビジョン装置700で再生中の番組情報及び当該番組の再生開始時刻を受信する(ステップS1113)。その後、位置情報入力受付部852が、位置情報の入力を受け付ける(ステップS1114)。
【0113】
さらに、位置情報入力受付部852は、位置に関する付加情報の入力を受け付ける(ステップS1115)。そして、送受信部851が、番組情報に含まれているコンテンツ識別情報、シーン識別情報、位置情報及び付加情報を、メタデータ管理サーバ150に対して送信する(ステップS1116)。なお、シーン識別情報は、再生開始時刻から、位置情報の入力を受け付けるまでの経過時間とする。
【0114】
そして、メタデータ管理サーバ150の送受信部252が、テレビジョン装置100から、コンテンツ識別情報と、シーン識別情報と、位置情報と、付加情報と、を対応付けて受信する(ステップS1121)。
【0115】
そして、位置メタデータ登録部253は、受信したコンテンツ識別情報、シーン識別情報、位置情報、付加情報に加えて、送信元の携帯端末装置750を識別する機器識別情報を対応付けて、位置メタデータ記憶部251に登録する(ステップS1122)。
【0116】
上述した処理手順により、メタデータ管理サーバ150は、ネットワーク250を介して接続された各種電子機器からの、コンテンツのシーンに関する位置情報の収集が可能となる。
【0117】
次に、携帯端末装置750及びメタデータ管理サーバ150における、シーンに対応する位置情報を表示するまでの処理手順について説明する。図17は、携帯端末装置750及びメタデータ管理サーバ150における上述した処理手順を示したフローチャートである。なお、テレビジョン装置700の表示制御部802が、番組コンテンツの再生開始を予め行っているものとする。
【0118】
番組情報取得部855が、送受信部851を介して、テレビジョン装置700から、テレビジョン装置700で再生中の番組情報を取得する(ステップS1201)。
【0119】
そして、位置メタデータ要求部854が、取得した番組情報に含まれているコンテンツ識別情報と共に、位置情報の取得要求を、メタデータ管理サーバ150に対して送信する(ステップS1202)。
【0120】
そして、第1の実施形態の図9のステップS611〜S614と同様の手順で、メタデータ管理サーバ150の送受信部252が、フィルタリングした後のレコードに含まれている、位置情報、シーン識別情報、コンテンツ識別情報、及び付加情報を対応付けて、テレビジョン装置100への送信まで行う(ステップS1211〜S1214)。
【0121】
これにより、携帯端末装置750の送受信部851は、位置情報、シーン識別情報、コンテンツ識別情報、及び付加情報を受信する(ステップS1203)。そして、地図情報表示制御部853は、テレビジョン装置700の表示制御部802が再生表示しているシーンと対応する位置情報を、地図情報上に表示制御する(ステップS1204)。なお、地図情報は、マップ管理サーバ260から取得した情報とする。
【0122】
上述した処理手順により、携帯端末装置750は、メタデータ管理サーバ150から取得した位置情報を表示することができる。
【0123】
(第3の実施形態)
第1の実施形態及び第2の実施形態では、メタデータ管理サーバ150側でフィルタリングを行う例について説明した。しかしながら、フィルタリングを行うのをメタデータ管理サーバ150側で行うことに制限するものではない。そこで、本実施形態では、携帯端末装置750でフィルタリングを行う例について説明する。
【0124】
図18は、第3の実施形態にかかるメタデータ管理サーバ1300とテレビジョン装置700と携帯端末装置1350との概要を示した図である。以下の説明では、上述した第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
【0125】
メタデータ管理サーバ1300は、第1の実施形態にかかるメタデータ管理サーバ150とは、フィルタリング部255が削除されている点で異なる。
【0126】
携帯端末装置1350は、第2の実施形態にかかる携帯端末装置750とは、フィルタリング部1351が追加された点で異なる。
【0127】
フィルタリング部1351は、送受信部851が取得したデータに対してフィルタリングを行う。フィルタリングの手法は、第1の実施形態のメタデータ管理サーバ150が行う処理と同様とする。
【0128】
例えば、送受信部851が、一つのコンテンツ識別情報及び当該シーン識別情報と対応付けられた位置情報を複数個受信した場合に、フィルタリング部1351は、複数個の位置情報のうち、複数の位置情報の平均値を基準として所定の範囲から外れた位置情報を表示対象から除外する処理を行う。また、送受信部851は、位置情報を複数個受信した場合に、フィルタリング部1351が、他の位置情報と比べて外れた位置情報を除外し、除外した後の複数の位置情報の集合から平均値を算出し、地図情報表示制御部853が、当該平均値となる位置情報を表示しても良い。
【0129】
さらには、送受信部851が受信した、同一の機器識別情報と対応付けられた同一の位置情報の数が所定の数以上の場合、当該位置情報を表示対象から除外する。
【0130】
次に、携帯端末装置1350及びメタデータ管理サーバ1300における、シーンに対応する位置情報を表示するまでの処理手順について説明する。図19は、携帯端末装置1350及びメタデータ管理サーバ1300における上述した処理手順を示したフローチャートである。
【0131】
まずは、携帯端末装置1350及びメタデータ管理サーバ1300が、図17のステップS1201、S1202、S1211、及びS1212の処理で、受信したコンテンツ識別情報を含むレコードの集合の取得まで行う(ステップS1501、S1502、S1511、S1512)。
【0132】
そして、送受信部252が、取得したレコードに含まれている、機器識別情報、位置情報、シーン識別情報、コンテンツ識別情報及び付加情報を対応付けて、携帯端末装置750に送信する(ステップS1513)。なお、送受信部252は、機器識別情報を送信する点で、第2の実施形態と異なる。
【0133】
次に、携帯端末装置750の送受信部851は、機器識別情報、位置情報、シーン識別情報、コンテンツ識別情報及び付加情報を受信する(ステップS1503)。
【0134】
その後、フィルタリング部1351が、受信した機器識別情報、位置情報、シーン識別情報、コンテンツ識別情報、及び付加情報に対するフィルタリングを行う(ステップS1504)。なお、フィルタリング手法は、上述した通りとして説明を省略する。
【0135】
そして、地図情報表示制御部853は、フィルタリングされた後の位置情報のうち、テレビジョン装置700の表示制御部802が再生表示しているシーンと対応する位置情報を、地図情報上に表示制御する(ステップS1505)。
【0136】
以上説明したとおり、第1〜第3の実施形態によれば、番組コンテンツの提供者側が番組コンテンツのシーンに関する位置情報を提供すること無く、ユーザは番組コンテンツのシーンに関する位置情報を利用できる。これにより、番組コンテンツの提供者側の負担を軽減すると共に、ユーザの利便性と向上させることができる。
【0137】
第1〜第3の実施形態のテレビジョン装置、及び携帯端末装置で実行される位置情報処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0138】
また、第1〜第3の実施形態のテレビジョン装置、及び携帯端末装置で実行される位置情報処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、第1〜第3の実施形態のテレビジョン装置、及び携帯端末装置で実行される位置情報処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0139】
また、第1〜第3の実施形態のテレビジョン装置、及び携帯端末装置で実行される位置情報処理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0140】
第1〜第3の実施形態のテレビジョン装置、及び携帯端末装置で実行される位置情報処理プログラムは、上述した各部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から位置情報処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上述した各部構成が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0141】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0142】
100、700…テレビジョン装置、150、1300…メタデータ管理サーバ、201…番組情報記憶部、202、801…送受信部、203…番組情報受信部、204…位置情報入力受付部、205、802…表示制御部、206…位置メタデータ要求部、207…取得部、211…地図情報表示制御部、250…ネットワーク、251…位置メタデータ記憶部、252…送受信部、253…位置メタデータ登録部、254…位置メタデータ取得部、255…フィルタリング部、260…マップ管理サーバ、803…番組情報出力制御部、750、1350…携帯端末装置、851…送受信部、852…位置情報入力受付部、853…地図情報表示制御部、854…位置メタデータ要求部、855…番組情報取得部、1351…フィルタリング部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、当該コンテンツのシーンを識別するシーン識別情報と、を取得する取得手段と、
前記コンテンツ識別情報及び前記シーン識別情報により識別されるコンテンツのシーンに関連する場所を指し示す、位置情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
他の電子機器に対して提供するためにコンテンツ識別情報とシーン識別情報と位置情報とを対応付けて管理する管理装置に対して、前記取得手段が取得した前記コンテンツ識別情報と、前記取得手段が取得した前記シーン識別情報と、前記入力受付手段が入力を受け付けた前記位置情報と、を送信する送信手段と、
を備える電子機器。
【請求項2】
前記コンテンツ識別情報と、前記シーン識別情報と、前記位置情報と、を対応付けて前記管理装置から受信する受信手段と、
表示装置に表示されるコンテンツのシーンを識別する前記コンテンツ識別情報及び前記シーン識別情報と、対応付けられた前記位置情報が示す場所を、前記地図情報上に表示する表示制御手段と、
をさらに備える請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記受信手段は、一つの前記コンテンツ識別情報と対応付けられた前記位置情報を複数個受信し、
前記受信手段が受信した前記複数個の位置情報のうち、任意の位置情報を基準として所定の範囲から外れた位置情報を、前記表示制御手段による表示制御の対象から除外する除外手段を、
さらに備える請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記受信手段は、さらに、前記位置情報を前記管理装置に送信した電子機器を識別する機器識別情報を、前記位置情報と対応付けて受信し、
前記受信手段が受信した前記機器識別情報のうち、一つの前記機器識別情報と対応付けられた前記位置情報が所定の数以上の場合に、当該当該所定の数以上の位置情報を、前記表示制御手段による表示制御の対象から除外する除外手段を、
さらに備える請求項2に記載の電子機器。
【請求項5】
コンテンツを表示装置に表示制御する表示制御手段を、さらに備え、
前記取得手段は、前記表示制御手段により表示制御されている前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記表示制御手段により表示されている前記コンテンツのシーンを示すシーン識別情報と、を取得する、
請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項6】
前記取得手段は、テレビジョン装置に表示制御されている前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、当該テレビジョン装置が当該コンテンツの再生を開始した時刻に基づいて所定の時刻に前記テレビジョン装置が表示制御しているシーンを示すシーン識別情報と、を取得する、
請求項1乃至4のいずれか一つに記載の電子機器。
【請求項7】
コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、当該コンテンツのシーンを識別するシーン識別情報と、前記コンテンツの前記シーンに関連する場所を指し示す位置情報と、を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記コンテンツ識別情報と、前記シーン識別情報と、前記位置情報と、を対応付けて記憶する記憶手段と、
電子機器から、位置情報の取得要求と共に前記コンテンツ識別情報を前記受信手段により受信された場合に、受信した当該コンテンツ識別情報と前記記憶手段で対応付けられている前記位置情報と前記シーン識別情報とを、当該電子機器に送信する送信手段と、
を備える管理装置。
【請求項8】
前記位置情報の取得要求と共に受信した前記コンテンツ識別情報と対応付けられている、前記複数個の位置情報のうち、任意の位置情報を基準として所定の範囲から外れた位置情報を、前記送信手段による送信対象から除外する除外手段を、
さらに備える請求項7に記載の管理装置。
【請求項9】
前記位置情報の取得要求と共に受信した前記コンテンツ識別情報と対応付けられている、前記複数個の位置情報及び前記機器識別情報のうち、一の前記機器識別情報と対応付けられた前記位置情報が所定の数以上の場合に、当該所定の数以上の当該位置情報を、前記送信手段による送信対象から除外する除外手段を、
さらに備える請求項7に記載の管理装置。
【請求項10】
電子機器で実行される情報処理方法であって、
取得手段が、コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、当該コンテンツのシーンを識別するシーン識別情報と、を取得する取得ステップと、
入力受付手段が、前記コンテンツ識別情報及び前記シーン識別情報により識別されるコンテンツのシーンに関連する場所を指し示す、位置情報の入力を受け付ける入力受付ステップと、
送信手段が、他の電子機器に対して提供するためにコンテンツ識別情報とシーン識別情報と位置情報とを対応付けて管理する管理装置に対して、前記取得ステップが取得した前記コンテンツ識別情報と、前記取得ステップが取得した前記シーン識別情報と、前記入力受付ステップが入力を受け付けた前記位置情報と、を送信する送信ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項11】
受信手段が、管理装置で実行される情報処理方法であって、コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、当該コンテンツのシーンを識別するシーン識別情報と、前記コンテンツの前記シーンに関連する場所を指し示す位置情報と、を受信する受信ステップと、
前記受信手段が受信した前記コンテンツ識別情報と、前記シーン識別情報と、前記位置情報と、を対応付けて記憶手段に登録する登録ステップと、
電子機器から、位置情報の取得要求と共に前記コンテンツ識別情報を受信した場合に、受信した当該コンテンツ識別情報と前記記憶手段で対応付けられている前記位置情報と前記シーン識別情報とを、当該電子機器に送信する送信ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項12】
コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、当該コンテンツのシーンを識別するシーン識別情報と、を取得する取得ステップと、
前記コンテンツ識別情報及び前記シーン識別情報が識別するコンテンツのシーンに関連する場所を指し示す、位置情報の入力を受け付ける入力受付ステップと、
他の電子機器に対して提供するためにコンテンツ識別情報とシーン識別情報と位置情報とを対応付けて管理する管理装置に対して、前記取得ステップが取得した前記コンテンツ識別情報と、前記取得ステップが取得した前記シーン識別情報と、前記入力受付ステップが入力を受け付けた前記位置情報と、を送信する送信ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−31129(P2013−31129A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167529(P2011−167529)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】