説明

電子機器、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム

【課題】GUI表示を利用する電子機器において、例えば、ユーザに注目して欲しい事項を視認し易いように表示することが課題になっていた。
【解決手段】実施形態の電子機器は、GUI表示の出力指示を受信する指示受信部を備える。また、前記出力指示に応じ、前記GUI表示に表示する項目の3D深度に係る情報を取得する3D深度情報取得部を備える。また、前記取得された3D深度に係る情報に3Dで表示する情報が含まれる場合は、前記取得された3D深度に応じて、前記GUI表示に表示する項目を3D表示で出力する3D表示出力部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、GUI(グラフィカルユーザインタフェース、Graphical User Interface)表示を利用する電子機器が普及している。GUI表示は、例えば、コンピュータグラフィックスとポインティングデバイスを用い、直感的な操作を提供するユーザインタフェースである。
【0003】
上記GUI表示は、例えば、視認性や操作性に優れ、直感的な操作が可能であり、現在、パーソナルコンピュータ(PC)やテレビ、携帯型映像表示機器等の電子機器に用いられ、広く普及している。
【0004】
しかし、これらのGUI表示を利用する電子機器においては、例えば、ユーザに注目して欲しい事項(項目等)を視認し易いように表示したいという要求があり、さらなる改善が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−333094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
GUI表示を利用する電子機器において、例えば、ユーザに注目して欲しい事項を視認し易いように表示することが課題になっていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の電子機器は、GUI表示の出力指示を受信する指示受信部を備える。
また、前記出力指示に応じ、前記GUI表示に表示する項目の3D深度に係る情報を取得する3D深度情報取得部を備える。
また、前記取得された3D深度に係る情報に3Dで表示する情報が含まれる場合は、前記取得された3D深度に応じて、前記GUI表示に表示する項目を3D表示で出力する3D表示出力部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係わる電子機器(テレビ)の外観を示す図。
【図2】実施形態に係わる電子機器(テレビ)の構成を示すブロック図。
【図3】実施形態に係わる電子機器(テレビ)に予め設定される3D深度に係る情報(優先度と3D深度)のテーブルの例を示す図。
【図4】実施形態に係わる電子機器(テレビ)に表示出力される3D深度に係る情報(優先度と3D深度)の設定変更を入力可能な設定変更入力画面の一例を示す図。
【図5】実施形態に係わる電子機器(テレビ)において、例えば、上記設定変更入力画面を用いて設定変更された3D深度に係る情報(優先度と3D深度)のテーブルの例を示す図。
【図6】実施形態に係わる電子機器(テレビ)に表示出力されるGUI表示(番組表)の一例を示す図。
【図7】実施形態に係わる電子機器(テレビ)の動作を説明するフローチャート。
【図8】実施形態に係わる電子機器(テレビ)に予め設定されるGUI表示(初回設定メニュー)の優先度と3D深度を示すテーブルの例を示す図。
【図9】実施形態に係わる電子機器(テレビ)の映像表示部に表示出力されるGUI表示(初回設定メニュー)の例を示す図。
【図10】他の実施形態に係わる電子機器の構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、実施の形態を説明する。
図1は、実施形態に係わる電子機器(テレビ)の外観を示す図である。
近年、3D(スリーディー)映像を出力可能な電子機器が普及しつつある。
ここで、3Dとは、「three-dimensional」あるいは「three dimensions」の略語である。ここでは、3Dは、「3次元の」、あるいは「3次元」を意味する。例えば、映像の立体視等の用語等に用いられる。
【0010】
ここでは、電子機器の一例としてテレビを用いて説明を行うが、この実施の形態は、他にもパーソナルコンピュータ(PC)やテレビ、携帯型映像表示機器等の電子機器に用いることが可能である。
【0011】
電子機器(テレビ)1は、例えば、ユーザ(視聴者)によって操作されたリモコン(リモートコントローラ)21から送信されるリモコン信号をリモコン信号受信部20で受信し、映像表示等の動作を行う。
【0012】
ここでは、電子機器(テレビ)1は、映像表示部(表示画面)8に3D映像を表示可能である。また、この3D映像は、例えば、左右異なる角度から撮影された映像である。そして、3Dメガネ100を装着したユーザ(視聴者)によって視聴される。
【0013】
なお、ここでは3Dメガネ100を用いて3D映像を視聴する例を用いて説明を行うが、この実施の形態は、3Dメガネ100を用いない裸眼3Dにも適用可能である。
【0014】
この3Dメガネ100は、例えば、液晶シャッタを構成し、電子機器(テレビ)1から出力される同期信号(SS)を受信する。そして、この同期信号(SS)を用いて、上記3Dメガネ100のシャッタ制御を行なう。
【0015】
また、この実施の形態においては、電子機器(テレビ)1は、例えば、カメラ30を構成し、人の検出に利用する。
そして、この人の検出に利用されるカメラ30は、例えば、電子機器(テレビ)1の映像表示部8の近傍に設けられる。なお、カメラ30を映像表示部8に設けても良い。
【0016】
なお、この実施の形態に係る電子機器(テレビ)1は、パーソナルコンピュータや携帯端末等の電子機器にも適用可能である。
図2は、実施形態に係わる電子機器(テレビ)の構成を示すブロック図である。
1は電子機器(テレビ)である。2はアンテナ、3はチューナ、4は信号処理部、5は映像処理部、6は音声処理部、7は表示装置、8は表示画面(映像表示部)、9はスピーカ、10はバス、11は制御部、12はMPU、13はRAM、14はROM、15はフラッシュメモリ、16は記憶部、17は内部記録装置、18は外部インターフェースである。19は外部インターフェースに接続する外部記憶装置である。
【0017】
20は操作受信部、21はリモコン、22は送受信部(ネットワークインターフェース)、25は放送局、26はネットワーク(インターネット)、27はサーバである。
【0018】
ここでは、制御部11はMPU(12)を備え、電子機器(テレビ)1を制御する。また、RAM(13)、ROM(14)、フラッシュメモリ15は、例えば制御部11で行われる処理に利用される。
【0019】
例えば、放送局25からデジタル放送で映像コンテンツが放送される。放送局25から放送されたデジタル放送はチューナ3で受信され、選局処理が行われ、デジタル信号の映像コンテンツが信号処理部4に送信される。
【0020】
信号処理部4で受信されたデジタル信号の映像コンテンツは信号処理が施され、音声処理部6および映像処理部5に送信される。
音声処理部6は信号処理が施された映像コンテンツを受信し、音声処理を施した信号をスピーカ9に送信する。
スピーカ9は音声処理が施された信号を受信し、音声を出力する。
また、映像処理部5は信号処理が施された映像コンテンツを受信し、映像処理を施した信号を表示装置7に送信する。
表示装置7は映像処理が施された信号を受信し、LCDパネル等で構成される表示画面(映像表示部)8に映像を表示する。
また、この実施の形態においては、電子機器(テレビ)1は内部記憶装置17を備え、上記受信された映像コンテンツを記録することが可能である。
また、この実施の形態においては、電子機器(テレビ)1は上記のようにUSB接続やLAN接続される外部記憶機器19を備えている。上記受信された映像コンテンツはこの外部記憶機器19に記録することも可能である。
【0021】
また電子機器(テレビ)1に対するユーザの操作は、例えばリモコン(リモートコントローラ)21等の操作機器によって指示される。
これらの処理は、制御部11に制御される。
また、上記のように、電子機器(テレビ)1は送受信部(ネットワークインターフェース)22を介してサーバ27に接続され、例えばウェッブページを受信してブラウジングすることが可能である。
【0022】
また、この実施の形態においては、電子機器(テレビ)1は、例えば、映像処理部5で生成された同期信号(SS)を出力する。この同期信号(SS)は、上記のように、3Dメガネ100で受信され、3Dメガネ100を装着したユーザ(視聴者)の3D映像の視聴に利用される。
【0023】
図3は、実施形態に係わる電子機器(テレビ)に予め設定される3D深度に係る情報(優先度と3D深度)のテーブルの例を示す図である。
ここでは、例えば、優先度の高い事項の3D深度を深く(ここでは高く)し、優先度の低い事項の3D深度は浅く(ここでは低く)する表示を行う。
この実施の形態においては、電子機器(テレビ)1は、例えば、図6や図9を用いて後述するようなGUI表示を行う。
この電子機器(テレビ)1は、例えば、ユーザによって指示されたGUI表示の出力指示を受信する。
そして、この出力指示に応じ、GUI表示に表示する項目の3D深度に係る情報を取得する。
そして、この取得された3D深度に係る情報に3Dで表示する情報が含まれる場合は、取得された3D深度に応じ、GUI表示に表示する項目を3D表示で出力する。
【0024】
この実施の形態においては、図3に示すように、例えば、「カテゴリ」の種類にそれぞれ、「優先度」、「3D深度」が予め対応付けられ、テーブルが作成されている。
【0025】
ここでは、31の「予約済番組」は「優先度」は1、「3D深度」は1である。ここでは、「優先度」が1の場合に「3D深度」は1になる。また、「3D深度」の1は、例えば、図6、図9に示すように、その項目(ここでは「カテゴリ」)が1番目に高くなるような3D表示であることを示している。
【0026】
また、32の「お気に入りジャンル」は「優先度」は2、「3D深度」は2である。ここでは、「優先度」が2の場合に「3D深度」は2になる。また、「3D深度」の2は、その項目(ここでは「カテゴリ」)が2番目に高くなるような3D表示であることを示している。
【0027】
33の「お薦め番組」は「優先度」は3、「3D深度」は3である。ここでは、「優先度」が3の場合に「3D深度」は3になる。また、「3D深度」の3は、その項目(ここでは「カテゴリ」)が3番目に高くなるような3D表示であることを示している。
【0028】
34の「その他」は「優先度」は4、「3D深度」は4である。ここでは、「優先度」が4の場合に「3D深度」は4になる。また、「3D深度」の4は、その項目(ここでは「カテゴリ」)が4番目に高くなるような3D表示であることを示している。なお、ここでは、「3D深度」の4は一番低い3D表示であり、例えば、高さが「0」、すなわち、この項目(ここではその他)は2D表示で表示することも可能である。
【0029】
このテーブルの情報は、例えば、フラッシュメモリ15の記憶部16に記憶される。
図4は、実施形態に係わる電子機器(テレビ)に表示出力される3D深度に係る情報(優先度と3D深度)の設定変更を入力可能な設定変更入力画面の一例を示す図である。
【0030】
この設定変更入力画面は、例えば、電子機器1の映像表示部8に表示される。
そして、例えば、ユーザが上記リモコン21を操作し、この設定変更入力画面を見ながら、上記図3に示すように、予め設定された3D深度に係る情報(優先度と3D深度のテーブル)の設定を変更入力することができる。
【0031】
例えば、41の「予約済番組」の3D深度に係る情報(優先度と3D深度)の設定変更を入力する際は、40に示すように変更入力を行なう部分にカーソルを移動し、3D深度に係る情報(優先度と3D深度)を変更入力する。
【0032】
同様に、42の「お気に入りジャンル」、43の「お薦め番組」、44の「その他」の3D深度に係る情報(優先度と3D深度)の設定変更を入力する場合も変更入力を行なう部分にカーソルを移動し、3D深度に係る情報(優先度と3D深度)を変更入力する。
【0033】
図5は、実施形態に係わる電子機器(テレビ)において、例えば、上記設定変更入力画面を用いて設定変更された3D深度に係る情報(優先度と3D深度)のテーブルの例を示す図である。
【0034】
この実施の形態においては、例えば、上記のように、3D深度に係る情報(優先度と3D深度)が変更入力される。
ここでも、上記図3と同様に、「カテゴリ」の種類にそれぞれ、「優先度」、「3D深度」が予め対応付けられ、テーブルが作成されている。
上記のように、3D深度に係る情報(優先度と3D深度)が変更入力され、ここでは、31の「予約済番組」の「優先度」は2、「3D深度」は2である。また、「3D深度」の2は、その項目(ここでは「カテゴリ」)が2番目に高くなるような3D表示であることを示している。
【0035】
また、32の「お気に入りジャンル」は「優先度」は1、「3D深度」は1である。ここでは、「優先度」が1の場合に「3D深度」は1になる。また、「3D深度」の1は、その項目(ここでは「カテゴリ」)が1番目に高くなるような3D表示であることを示している。
【0036】
ここでは、33の「お薦め番組」と「その他」の3D深度に係る情報(優先度と3D深度)は変更されず、33の「お薦め番組」は「優先度」は3、「3D深度」は3である。また、34の「その他」は「優先度」は4、「3D深度」は4である。
【0037】
このテーブルの情報も、例えば、フラッシュメモリ15の記憶部16に記憶される。
図6は、実施形態に係わる電子機器(テレビ)に表示出力されるGUI表示(番組表)の一例を示す図である。
ここでは、電子機器(テレビ)1の映像表示部8に、このGUI表示(番組表)が表示される。
この実施の形態においては、上記図3を用いて説明したように、このGUI表示(番組表)は、例えば、ユーザに注目して欲しい事項が上記のように、3D深度に係る情報と対応付けられて、例えば、フラッシュメモリ15の記憶部16に予め設定されている。そして、GUI表示(番組表)の表示指示に応じ、このGUI表示に表示する項目の3D深度に係る情報が、このフラッシュメモリ15の記憶部16から取得される。
【0038】
そして、上記取得された3D深度に係る情報に3Dで表示する情報(例えば、上記3D深度1、3D深度2、3D深度3等)が含まれる場合は、図6に示すように、この取得された3D深度(3D深度1、3D深度2、3D深度3等)に応じて、上記GUI表示(番組表)に表示する項目を3D表示で出力する。
【0039】
すなわち、ここでは、上記図3に示すように、「予約済番組」は「優先度」は1、「3D深度」は1に設定されている。「お気に入りジャンル」は「優先度」は2、「3D深度」は2に設定されている。「お薦め番組」は「優先度」は3、「3D深度」は3に設定されている。また、「その他」は「優先度」は4、「3D深度」は4に設定されている。そして、「3D深度」の4は一番低い3D表示であり、2D表示で表示することも可能である。
【0040】
なお、例えば、上記取得された3D深度に係る情報に上記3D深度4が含まれる場合は、例えば、3Dで表示する情報は含まれないと判別しても良い。
例えば、61hの「番組H」はここでは、「予約済番組」である。そして、上記のように、「予約済番組」は「優先度」は1、「3D深度」は1に設定されており、図6に示すように、その項目(「予約済番組」)が1番目に高くなるような3D表示が行われる。
【0041】
また、例えば、61cの「番組C」はここでは、「お気に入りジャンル」である。そして、上記のように、「お気に入りジャンル」は「優先度」は2、「3D深度」は2に設定されており、その項目(「お気に入りジャンル」)が2番目に高くなるような3D表示が行われる。
【0042】
また、例えば、61oの「番組O」はここでは、「お薦め番組」である。そして、上記のように、「お薦め番組」は「優先度」は3、「3D深度」は3に設定されており、その項目(「お薦め番組」)が3番目に高くなるような3D表示が行われる。
【0043】
また、例えば、61aの「番組A」はここでは、「その他」である。そして、上記のように、「その他」は「優先度」は4、「3D深度」は4に設定されており、その項目(「その他」)が4番目に高くなるような3D表示が行われる。そして、「3D深度」の4は一番低い3D表示であり、2D表示で表示することも可能である。
【0044】
このため、ここでは、61hの「番組H(予約済番組)」、61cの「番組C(お気に入りジャンル)」、61oの「番組O(お薦め番組)」の順でそれぞれ3D深度を持つ表示が行われ、例えば、61aの「番組A」等の「その他」の番組は2D表示で表示されている。なお、この2D表示は4番目に高くなるような3D表示で表示することも可能である。
【0045】
すなわち、このGUI表示(番組表)においては、「番組H(予約済番組)」、「番組C(お気に入りジャンル)」、「番組O(お薦め番組)」は、ユーザに注目して欲しい事項であることを示している。
【0046】
また、例えば、GUI表示(番組表)の所定項目の表示面積を大きくすることにより、ユーザの視認性を向上させる技術がある。しかし、これでは、GUI表示(番組表)の表示面積が低減してしまう恐れがあった。
【0047】
この実施の形態においては、例えば、このように表示を行うことによって、表示面積の低減を防止することが可能になる。
図7は、実施形態に係わる電子機器(テレビ)の動作を説明するフローチャートである。
ステップS100は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS101に進む。
ステップS101は、電子機器(テレビ)1の電源をONにするステップである。続いて、ステップS102に進む。
ステップS102は、例えば、ユーザがリモコン21を操作し、電子機器(テレビ)1に対し、GUI表示(例えば、番組表)を表示指示するステップである。続いて、ステップS103に進む。
【0048】
ステップS103は、電子機器(テレビ)1は、上記GUI表示の表示指示を受信するステップである。続いて、ステップS104に進む。
ステップS104は、上記のように、例えば、フラッシュメモリ15に予め設定された、GUI表示(番組表)に表示する項目(例えば、番組情報等)の表示に係る優先度(3D深度)情報を取得するステップである。続いて、ステップS105に進む。
【0049】
ステップS105は、上記取得されたGUI表示(番組表)に表示する項目(例えば、番組情報等)の表示に係る優先度(3D深度)情報に、3Dで表示する情報が含まれるかを判別するステップである。例えば、上記図6で説明したような、「3D深度」が1、2、3の場合は、3Dで表示する情報が含まれると判別し、「3D深度」が4の場合は、3Dで表示する情報は含まれないと判別する。
【0050】
そして、上記取得されたGUI表示(番組表)に表示する項目(例えば、番組情報等)の表示に係る優先度(3D深度)情報に、3Dで表示する情報が含まれると判別される場合は、ステップS106に進む(Yes)。上記取得されたGUI表示(番組表)に表示する項目(例えば、番組情報等)の表示に係る優先度(3D深度)情報に、3Dで表示する情報が含まれないと判別される場合は、ステップS109に進む(No)。
【0051】
ステップS106は、取得された優先度(3D深度)情報に応じ、3D表示する項目は3D表示、3D表示しない項目は2D表示のGUI表示(番組表)を作成するステップである。続いて、ステップS107に進む。
【0052】
ステップS107は、上記作成した3D表示のGUI表示(番組表)を映像表示部8に向けて出力するステップである。続いて、ステップS108に進む。
ステップS108は、例えば、映像表示部8は、上記3D表示のGUI表示(番組表)を受信し、表示するステップである。続いて、ステップS112に進む。
ステップS109は、例えば、上記のように、2DのGUI表示(番組表)を作成するステップである。続いて、ステップS110に進む。
ステップS110は、2DのGUI表示(番組表)を映像表示部8に出力するステップである。続いて、ステップS111に進む。
ステップS111は、映像表示部8は上記2DのGUI表示(番組表)を受信し、表示するステップである。続いて、ステップS112に進む。
ステップS112は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
図8は、実施形態に係わる電子機器(テレビ)に予め設定されるGUI表示(初回設定メニュー)の優先度と3D深度を示すテーブルの例を示す図である。
ここでは、図8に示すように、81のカテゴリ「チューナ」は「優先度」は1、「3D深度」は1に設定されている。82の「ネットワーク」は「優先度」は1、「3D深度」は1に設定されている。83の「録画」は「優先度」は2、「3D深度」は2に設定されている。また、84の「その他」は「優先度」は2、「3D深度」は2に設定されている。ここでは、「3D深度」の2は一番低い3D表示であり、上記と同様に、2D表示で表示することも可能である。
【0053】
このように、この実施の形態においては、このGUI表示(初回設定メニュー)は、例えば、ユーザに注目して欲しい事項が3D深度に係る情報と対応付けられて、例えば、フラッシュメモリ15の記憶部16に予め設定されている。
【0054】
図9は、実施形態に係わる電子機器(テレビ)の映像表示部に表示出力されるGUI表示(初回設定メニュー)の例を示す図である。
ここでは、電子機器(テレビ)1の映像表示部8に、このGUI表示(初回設定メニュー)が表示される。
この実施の形態においては、上記図8を用いて説明したように、このGUI表示(初回設定メニュー)は、例えば、ユーザに注目して欲しい事項が3D深度に係る情報と対応付けられて、例えば、フラッシュメモリ15の記憶部16に予め設定されている。
【0055】
そして、GUI表示(初回設定メニュー)の表示指示に応じ、このGUI表示に表示する項目の3D深度に係る情報が、このフラッシュメモリ15の記憶部16から取得される。
【0056】
そして、上記取得された3D深度に係る情報に3Dで表示する情報(例えば、上記3D深度1等)が含まれる場合は、図9に示すように、この取得された3D深度(3D深度1等)に応じて、上記GUI表示(初回設定メニュー)に表示する項目を3D表示で出力する。
【0057】
例えば、41の「チューナ」は「優先度」は1、「3D深度」は1に設定されており、図9に示すように、その項目(「チューナ」)が1番目に高くなるような3D表示が行われる。
【0058】
また、ここでは、ユーザに「チューナ」の選択を促すように表示が行われ、「地デジ」、「BSデジタル」、「○○」等が選択可能であることを示している。
また、例えば、42の「ネットワーク」は「優先度」は1、「3D深度」は1に設定されており、図9に示すように、その項目(「ネットワーク」)が1番目に高くなるような3D表示が行われる。
【0059】
また、ここでは、ユーザに「ネットワーク」の選択を促すように表示が行われ、「インターネット」、「○○」等が選択可能であることを示している。
また、例えば、43の「録画」は「優先度」は2、「3D深度」は2に設定されている。ここでは、上記のように、この項目(「録画」)は、例えば、2D表示が行われる。
【0060】
ここでは、ユーザに「録画」の選択を促すように表示が行われ、「HDD」、「DVD」、「BD」等が選択可能であることを示している。
また、例えば、44の「画質」は「優先度」は2、「3D深度」は2に設定されている。ここでは、上記のように、この項目(「画質」)は、例えば、2D表示が行われる。
【0061】
ここでは、ユーザに「画質」の選択を促すように表示が行われ、「○○」、「××」、「△△」等が選択可能であることを示している。
すなわち、このGUI表示(初回設定メニュー)においては、「チューナ」と「ネットワーク」は、上記のような3D表示を行い、ユーザに注目して欲しい事項であることを示している。
【0062】
図10は、他の実施形態に係わる電子機器の構成を示す図である。
この実施の形態においては、図10に示すように、例えば、電子機器(BDレコーダ)1aと表示部を備えるTV8bがHDMIケーブル101を介して接続されている。
【0063】
そして、電子機器(BDレコーダ)1aから上記説明したGUI表示が出力される。
TV8bは、この電子機器(BDレコーダ)1aから出力されたGUI表示を受信し、上記と同様に、その映像表示部に表示する。
上記のように構成することによって、この実施の形態においては、例えば、ユーザに注目して欲しい事項を視認し易いように表示することが可能な、GUI表示を利用する、電子機器を提供することが可能になる。
【0064】
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
【0065】
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0066】
1…映像表示装置、2…アンテナ、3…チューナ、4…信号処理部、5…映像処理部、6…音声処理部、7…表示装置、8…表示画面(映像表示部)、9…スピーカ、10…バス、11…制御部、12…MPU、13…RAM、14…ROM、15…フラッシュメモリ、16…記憶部、17…内部記録装置、18…外部インターフェース、25…放送局、26…ネットワーク(インターネット)、27…サーバ、30…撮像装置(カメラ)、100…3Dメガネ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
GUI表示の出力指示を受信する指示受信部と、
前記出力指示に応じ、前記GUI表示に表示する項目の3D深度に係る情報を取得する3D深度情報取得部と、
前記取得された3D深度に係る情報に3Dで表示する情報が含まれる場合は、前記取得された3D深度に応じて、前記GUI表示に表示する項目を3D表示で出力する3D表示出力部を備える電子機器。
【請求項2】
前記3D深度は、少なくとも第1および第2の3D深度を備える請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記取得された3D深度に係る情報に3Dで表示しない情報が含まれる場合は、この3D深度に対応する前記GUI表示に表示する項目を2D表示で出力する請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記取得された3D深度に係る情報に3Dで表示する情報が含まれない場合は、前記GUI表示に表示する項目を2D表示で出力する請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記3D深度に係る情報は、予め設定される請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記3D深度に係る情報の設定が変更可能な設定変更部を備える請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記GUI表示は、番組表を出力可能である請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
前記GUI表示は、3D表示と2D表示が含まれる請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記GUI表示は、設定メニューを出力可能である請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
前記出力されたGUI表示を表示する表示部を備える請求項1に記載の電子機器。
【請求項11】
前記3D深度に係る情報は前記GUI表示に表示する項目の優先度に係る情報を含む請求項1に記載の電子機器。
【請求項12】
GUI表示の出力指示を受信するステップと、
前記出力指示に応じ、前記GUI表示に表示する項目の3D深度に係る情報を取得するステップと、
前記取得された3D深度に係る情報に3Dで表示する情報が含まれる場合は、前記取得された3D深度に応じて、前記GUI表示に表示する項目を3D表示で出力するステップを備える電子機器の制御方法。
【請求項13】
GUI表示の出力指示を受信するステップと、
前記出力指示に応じ、前記GUI表示に表示する項目の3D深度に係る情報を取得するステップと、
前記取得された3D深度に係る情報に3Dで表示する情報が含まれる場合は、前記取得された3D深度に応じて、前記GUI表示に表示する項目を3D表示で出力するステップを備える電子機器の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−257170(P2012−257170A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−130294(P2011−130294)
【出願日】平成23年6月10日(2011.6.10)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】