説明

電子機器の取付構造及び電子機器

【課題】 製造コストの低減及び使い勝手の向上を図る。
【解決手段】 本体において設置状態が異なる二つのスタンドポジションと壁面に沿って配置される壁掛けポジションとが設定可能とされ、二つのスタンドポジションを設定するスタンド用ブラケットと壁掛けポジションを設定する壁掛け用ブラケットとが本体の同一面に選択的に取付可能とされ、本体に対するスタンド用ブラケットの取付向きが変更されてそれぞれ二つのスタンドポジジョンの設定が行われ、スタンド用ブラケットに、本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、壁掛け用ブラケットに、本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、スタンド用ブラケットの被取付部と壁掛け用ブラケットの被取付部との本体に対する取付位置が、二つのスタンドポジションと壁掛けポジションが設定される状態において何れも同一にされた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は電子機器の取付構造及び電子機器についての技術分野に関する。詳しくは、スタンド用ブラケットの被取付部と壁掛け用ブラケットの被取付部との本体に対する取付位置を本体のポジションに拘わらず同一にして使い勝手の向上を図る技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器として、例えば、テレビジョン受像器やテレビジョン受像器に付帯して用いられアンプやチューナーを内蔵する出力機器等がある。
【0003】
これらの電子機器には、本体にブラケットやスタンド等の部品を選択して取り付け、本体の向きや設置状態を変更することが可能とされたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載された電子機器にあっては、本体の各位置にスタンドやブラケットを選択して取り付け、本体の所望の向きや設置状態を設定するように構成されている。
【0005】
例えば、本体が縦置きの状態に設置される場合にはスタンドが本体の所定の面に取り付けられ、本体が横置きの状態に設置される場合にはスタンドが本体の別の所定の面に取り付けられる。また、本体が壁掛け状態にされる場合には、壁掛け用のブラケットが本体の別の所定の面に取り付けられる。
【0006】
【特許文献1】特開2002−204080号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、特許文献1に記載された電子機器にあっては、上記したように、本体の所望の向きや設置状態を設定するために、スタンドやブラケットをそれぞれ本体の各面に取り付ける必要がある。
【0008】
従って、本体の各面毎に、例えば、ネジ止め用の取付穴を形成する必要があり、その分、本体の製造コストが高くなると言う問題がある。
【0009】
また、本体の向きや設置状態を変更する毎にスタンドやブラケットを異なる位置に取り付ける必要があるため、スタンドやブラケットの取付作業が繁雑であり、使い勝手の向上を図ることができないと言う問題もある。
【0010】
そこで、本技術電子機器の取付構造及び電子機器は、上記した問題点を克服し、製造コストの低減及び使い勝手の向上を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
電子機器の取付構造は、上記した課題を解決するために、本体において設置状態が異なる二つのスタンドポジションと壁面に沿って配置される壁掛けポジションとが設定可能とされ、前記二つのスタンドポジションを設定するスタンド用ブラケットと前記壁掛けポジションを設定する壁掛け用ブラケットとが前記本体の同一面に選択的に取付可能とされ、前記本体に対する前記スタンド用ブラケットの取付向きが変更されてそれぞれ前記二つのスタンドポジジョンの設定が行われ、前記スタンド用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、前記スタンド用ブラケットの被取付部と前記壁掛け用ブラケットの被取付部との前記本体に対する取付位置が、前記二つのスタンドポジションと前記壁掛けポジションが設定される状態において何れも同一にされたものである。
【0012】
従って、電子機器の取付構造にあっては、スタンド用ブラケットの被取付部と壁掛け用ブラケットの被取付部とがそれぞれ本体の同一の位置に取り付けられて二つのスタンドポジションと壁掛けポジションが設定される。
【0013】
上記した電子機器の取付構造においては、前記スタンド用ブラケットに、前記本体に接続されるケーブルを収納するケーブル収納部を形成することが望ましい。
【0014】
スタンド用ブラケットに、本体に接続されるケーブルを収納するケーブル収納部を形成することにより、スタンドポジションを設定するためのスタンド用ブラケットにケーブルが収納される。
【0015】
上記した電子機器の取付構造においては、スタンド用ブラケットの前記取付向きが変更されてそれぞれ前記二つのスタンドポジジョンの設定が行われるようにすることが望ましい。
【0016】
スタンド用ブラケットの取付向きが変更されてそれぞれ二つのスタンドポジジョンの設定が行われるようにすることにより、二つのスタンドポジションをそれぞれ設定するために各別のスタンド用ブラケットが必要ない。
【0017】
上記した電子機器の取付構造においては、前記スタンド用ブラケットの前記取付向きが180°反対側の向きとされることが望ましい。
【0018】
スタンド用ブラケットの取付向きが180°反対側の向きとされることにより、本体に対するスタンド用ブラケットの取付向きが180°反対にされてそれぞれ二つのスタンドポジジョンの設定が行われる。
【0019】
上記した電子機器の取付構造においては、前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に接続されるケーブルを収容するケーブル収容部を設けることが望ましい。
【0020】
壁掛け用ブラケットに、本体に接続されるケーブルを収容するケーブル収容部を設けることにより、壁掛けポジションを設定するための壁掛け用ブラケットにケーブルが収容される。
【0021】
上記した電子機器の取付構造においては、前記ケーブル収容部が所定の一方向へ延びる第1の直線部と前記第1の直線部に対して直交する方向へ延びる第2の直線部とによって十字状に形成されることが望ましい。
【0022】
ケーブル収容部が所定の一方向へ延びる第1の直線部と第1の直線部に対して直交する方向へ延びる第2の直線部とによって十字状に形成されることにより、ケーブルが直線状又は屈曲された状態でケーブル収容部に収容される。
【0023】
上記した電子機器の取付構造においては、前記壁面に取り付けられロック用突部を有する連結ベースが設けられ、前記壁掛け用ブラケットにロック用係合部を有する被ロック片が設けられ、前記本体に取り付けられた前記壁掛け用ブラケットが前記連結ベースに連結されて前記本体が前記壁掛けポジションに設定されると共に前記壁掛け用ブラケットの前記連結ベースに対する連結時に前記被ロック片のロック用係合部が前記ロック用突部に係合されて前記本体が前記壁掛けポジションに保持されるようにすることが望ましい。
【0024】
壁掛け用ブラケットの連結ベースに対する連結時に被ロック片のロック用係合部がロック用突部に係合されて本体が壁掛けポジションに保持されるようにすることにより、ロック用突部によって壁掛け用ブラケットの移動が規制される。
【0025】
上記した電子機器の取付構造においては、前記被ロック片が弾性変形可能とされ、前記壁掛け用ブラケットが前記連結ベースに近付く第1の方向と前記第1の方向に直交する第2の方向とへ順に移動されることにより前記連結ベースに連結され、前記壁掛け用ブラケットが前記第1の方向へ移動されたときに前記被ロック片が弾性変形され前記第2の方向へ移動されたときに前記被ロック片が弾性復帰されて前記被ロック片のロック用係合部が前記ロック用突部に係合されるようにすることが望ましい。
【0026】
壁掛け用ブラケットが第1の方向へ移動されたときに被ロック片が弾性変形され第2の方向へ移動されたときに被ロック片が弾性復帰されて被ロック片のロック用係合部がロック用突部に係合されるようにすることにより、壁掛け用ブラケットを連結ベースに連結するときに同時に壁掛け用ブラケットがロックされる。
【0027】
上記した電子機器の取付構造においては、前記壁掛け用ブラケットに結合され頭部と軸部を有する連結ネジを設け、前記連結ベースに大径部と大径部より径が小さい小径部とが連続して形成された取付孔を形成し、前記大径部が前記頭部の径より大きくされ前記小径部が前記頭部の径より小さく前記軸部の径より大きくされ、前記壁掛け用ブラケットは前記連結ベースに近付く第1の方向へ移動されて前記連結ネジの頭部が前記取付孔の大径部に挿入され前記第1の方向に直交する第2の方向へ移動されて前記連結ネジの軸部が前記取付孔の小径部に挿入されることにより前記連結ベースに連結されるようにすることが望ましい。
【0028】
連結ベースに近付く第1の方向へ移動されて連結ネジの頭部が取付孔の大径部に挿入され第2の方向へ移動されて連結ネジの軸部が取付孔の小径部に挿入されることにより、取付孔への連結ネジの挿入によって壁掛けポジションが設定される。
【0029】
上記した電子機器の取付構造においては、前記連結ベースに、前記壁掛け用ブラケットが前記第1の方向へ移動されたときに前記連結ネジの前記取付孔への挿入を案内する案内部を設けることが望ましい。
【0030】
連結ベースに、壁掛け用ブラケットが第1の方向へ移動されたときに連結ネジの取付孔への挿入を案内する案内部を設けることにより、壁掛け用ブラケットが案内部に案内されて壁掛けポジションが設定される。
【0031】
上記した電子機器の取付構造においては、前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に接続されるケーブルを収容するケーブル収容部を設け、前記ケーブル収容部が前記案内部に案内されるようにすることが望ましい。
【0032】
壁掛け用ブラケットに、本体に接続されるケーブルを収容するケーブル収容部を設け、ケーブル収容部が案内部に案内されるようにすることにより、ケーブル収容部が案内部に案内されて壁掛けポジションが設定される。
【0033】
電子機器は、上記した課題を解決するために、設置状態が異なる二つのスタンドポジションと壁面に沿って配置される壁掛けポジションとが設定可能とされた本体を備え、前記二つのスタンドポジションを設定するスタンド用ブラケットと前記壁掛けポジションを設定する壁掛け用ブラケットとが前記本体の同一面に選択的に取付可能とされ、前記本体に対する前記スタンド用ブラケットの取付向きが変更されてそれぞれ前記二つのポジジョンの設定が行われ、前記スタンド用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、前記スタンド用ブラケットの被取付部と前記壁掛け用ブラケットの被取付部との前記本体に対する取付位置が、前記二つのスタンドポジションと前記壁掛けポジションが設定される状態において何れも同一にされたものである。
【0034】
従って、電子機器にあっては、スタンド用ブラケットの被取付部と壁掛け用ブラケットの被取付部とがそれぞれ本体の同一の位置に取り付けられて二つのスタンドポジションと壁掛けポジションが設定される。
【発明の効果】
【0035】
本技術電子機器の取付構造は、本体において設置状態が異なる二つのスタンドポジションと壁面に沿って配置される壁掛けポジションとが設定可能とされ、前記二つのスタンドポジションを設定するスタンド用ブラケットと前記壁掛けポジションを設定する壁掛け用ブラケットとが前記本体の同一面に選択的に取付可能とされ、前記本体に対する前記スタンド用ブラケットの取付向きが変更されてそれぞれ前記二つのスタンドポジジョンの設定が行われ、前記スタンド用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、前記スタンド用ブラケットの被取付部と前記壁掛け用ブラケットの被取付部との前記本体に対する取付位置が、前記二つのスタンドポジションと前記壁掛けポジションが設定される状態において何れも同一にされている。
【0036】
従って、本体の向きや設置状態を変更する毎にスタンド用ブラケットや壁掛け用ブラケットを本体の異なる位置に取り付ける必要がないため、本体の各面にネジ穴等の取付部を形成する必要がなく、その分、電子機器の製造コストの低減を図ることができる。
【0037】
また、本体の向きや設置状態を変更するときにスタンド用ブラケットの被取付部と壁掛け用ブラケットの被取付部とを常に本体の同じ位置に取り付ければよく、本体に対するスタンド用ブラケットと壁掛け用ブラケットの取付作業が容易であり、使い勝手の向上を図ることができる。
【0038】
請求項2に記載した技術にあっては、前記スタンド用ブラケットに、前記本体に接続されるケーブルを収納するケーブル収納部を形成している。
【0039】
従って、ケーブルの散在を防止するための専用の部材を必要とせず、部品点数の削減を図った上でケーブルの散在を防止することができる。
【0040】
請求項3に記載した技術にあっては、前記スタンド用ブラケットの前記取付向きが変更されてそれぞれ前記二つのスタンドポジジョンの設定が行われるようにしている。
【0041】
従って、二つのスタンドポジションをそれぞれ設定するために各別のスタンド用ブラケットが必要なく、部品点数の削減を図ることができる。
【0042】
請求項4に記載した技術にあっては、前記スタンド用ブラケットの前記取付向きが180°反対側の向きとされている。
【0043】
従って、スタンドポジションの設定の変更を容易に行うことができる。
【0044】
請求項5に記載した技術にあっては、前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に接続されるケーブルを収容するケーブル収容部を設けている。
【0045】
従って、ケーブルの散在を防止するための専用の部材を必要とせず、部品点数の削減を図った上でケーブルの散在を防止することができる。
【0046】
請求項6に記載した技術にあっては、前記ケーブル収容部が所定の一方向へ延びる第1の直線部と前記第1の直線部に対して直交する方向へ延びる第2の直線部とによって十字状に形成されている。
【0047】
従って、ケーブルの延びる向きによらずケーブルをケーブル収容部に収容することが可能であるため、ケーブルへの負荷を低減した上でケーブルを容易に収容することができる。
【0048】
請求項7に記載した技術にあっては、前記壁面に取り付けられロック用突部を有する連結ベースが設けられ、前記壁掛け用ブラケットにロック用係合部を有する被ロック片が設けられ、前記本体に取り付けられた前記壁掛け用ブラケットが前記連結ベースに連結されて前記本体が前記壁掛けポジションに設定されると共に前記壁掛け用ブラケットの前記連結ベースに対する連結時に前記被ロック片のロック用係合部が前記ロック用突部に係合されて前記本体が前記壁掛けポジションに保持されるようにしている。
【0049】
従って、壁掛けポジションにおいては、ロック用突部によって本体と壁掛け用ブラケットがロックされて移動が規制されるため、壁掛けポジションにおける本体の安定した状態を確保することができる。
【0050】
請求項8に記載した技術にあっては、前記被ロック片が弾性変形可能とされ、前記壁掛け用ブラケットが前記連結ベースに近付く第1の方向と前記第1の方向に直交する第2の方向とへ順に移動されることにより前記連結ベースに連結され、前記壁掛け用ブラケットが前記第1の方向へ移動されたときに前記被ロック片が弾性変形され前記第2の方向へ移動されたときに前記被ロック片が弾性復帰されて前記被ロック片のロック用係合部が前記ロック用突部に係合されるようにしている。
【0051】
従って、壁掛けポジションの設定時における作業時間の短縮化及び作業性の向上を図ることができる。
【0052】
請求項9に記載した技術にあっては、前記壁掛け用ブラケットに結合され頭部と軸部を有する連結ネジを設け、前記連結ベースに大径部と大径部より径が小さい小径部とが連続して形成された取付孔を形成し、前記大径部が前記頭部の径より大きくされ前記小径部が前記頭部の径より小さく前記軸部の径より大きくされ、前記壁掛け用ブラケットは前記連結ベースに近付く第1の方向へ移動されて前記連結ネジの頭部が前記取付孔の大径部に挿入され前記第1の方向に直交する第2の方向へ移動されて前記連結ネジの軸部が前記取付孔の小径部に挿入されることにより前記連結ベースに連結されるようにしている。
【0053】
従って、本体の壁掛けポジションの設定作業が容易であり、作業性の向上を図ることができる。
【0054】
請求項10に記載した技術にあっては、前記連結ベースに、前記壁掛け用ブラケットが前記第1の方向へ移動されたときに前記連結ネジの前記取付孔への挿入を案内する案内部を設けている。
【0055】
従って、壁掛け用ブラケットの連結ベースに対する位置合わせを容易に行うことができ、連結ネジを取付孔に確実に挿入することができる。
【0056】
請求項11に記載した技術にあっては、前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に接続されるケーブルを収容するケーブル収容部を設け、前記ケーブル収容部が前記案内部に案内されるようにしている。
【0057】
従って、壁掛け用ブラケットに、案内部に案内される専用の部分を別に設ける必要がなく、壁掛け用ブラケットの構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
【0058】
本技術電子機器は、設置状態が異なる二つのスタンドポジションと壁面に沿って配置される壁掛けポジションとが設定可能とされた本体を備え、前記二つのスタンドポジションを設定するスタンド用ブラケットと前記壁掛けポジションを設定する壁掛け用ブラケットとが前記本体の同一面に選択的に取付可能とされ、前記本体に対する前記スタンド用ブラケットの取付向きが変更されてそれぞれ前記二つのポジジョンの設定が行われ、前記スタンド用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、前記スタンド用ブラケットの被取付部と前記壁掛け用ブラケットの被取付部との前記本体に対する取付位置が、前記二つのスタンドポジションと前記壁掛けポジションが設定される状態において何れも同一にされている。
【0059】
従って、本体の向きや設置状態を変更する毎にスタンド用ブラケットや壁掛け用ブラケットを本体の異なる位置に取り付ける必要がないため、本体の各面にネジ穴等の取付部を形成する必要がなく、その分、電子機器の製造コストの低減を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0060】
以下に、本技術電子機器の取付構造及び電子機器を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。
【0061】
以下に示した最良の形態は、本技術電子機器をテレビジョン受像器に付帯して用いられるホームシアター用の出力機器に適用したものであり、本技術電子機器の取付構造をこの出力機器の取付構造に適用したものである。
【0062】
尚、本技術の適用範囲はテレビジョン受像器に付帯して用いられるホームシアター用の出力機器及びこの出力機器の取付構造に限られることはない。本技術電子機器は、各種の音響装置、記録再生装置、撮像装置、画像表示装置、情報処理装置、送受信装置等に広く適用することができ、本技術電子機器の取付構造は、これらの各種の装置の取付構造に広く適用することができる。
【0063】
[電子機器の概略構成]
電子機器(出力機器)1は、テレビジョン受像器100やスピーカー101、101、102とともにホームシアターを設定するための装置であり、置き台1000や床2000上に載置されたり(図1参照)、壁面3000に取り付けられる(図2参照)。
【0064】
電子機器1は本体2を備え、本体2が後述する各種の付属品によって置き台1000や床2000上に載置されるスタンドポジション(図3及び図4参照)又は壁面3000に取り付けられる壁掛けポジション(図5参照)に設定されて用いられる。スタンドポジションとしては第1のスタンドポジション(図3参照)と第2のスタンドポジション(図4参照)が存在する。
【0065】
付属品としては、例えば、スタンド用ブラケット3、スタンド4、パネル5、壁掛け用ブラケット6、連結ベース7が設けられている(図3乃至図5参照)。
【0066】
<本体>
本体2は横長の扁平な矩形状に形成され、アンプやチューナーが内蔵されており、テレビジョン受像器100や図示しない外部機器等に接続ケーブル103、103、・・・によって接続される。
【0067】
本体2の前面2aの下端部には表示部8が設けられている。表示部8には、例えば、本体2の動作状態等が表示される。
【0068】
本体2の後面2bにおける一方の側部には後方に開口された凹部9が形成されている(図6乃至図8参照)。凹部9はカバー10によって開閉される。
【0069】
凹部9の内部には各種の端子11、11、・・・が設けられている(図8参照)。端子11、11、・・・としては、例えば、アンテナ端子、光ケーブル端子、LAN(Local Area Network)用の接続端子、USB(Universal Serial Bus)端子、HDMI(High Definition Multimedia Interface)端子、アナログビデオ端子等が設けられている。
【0070】
カバー10には切欠部10aが形成され、凹部9がカバー10に閉塞された状態において切欠部10aによって凹部9と外部が連通される(図7参照)。
【0071】
端子11、11、・・・には、図6に示すように、それぞれ接続ケーブル103、103、・・・の一端が接続され、接続ケーブル103、103、・・・の他端はそれぞれテレビジョン受像器100や他の外部機器等に接続される。接続ケーブル103、103、・・・は凹部9がカバー10に閉塞された状態において、カバー10の切欠部10aを介して凹部9から外部へ引き出される(図7参照)。
【0072】
本体2の後面2bには上下左右に離隔して、例えば、四つの螺穴12、12、・・・が形成されている(図6及び図7参照)。螺穴12、12、・・・は後面2bの中央から等間隔の位置に形成されている。
【0073】
本体2の後面2bにはケーブル配置溝13が形成されている。本体2の後面2bにはケーブル配置溝13に連続して電源コネクター14が設けられている。ケーブル配置溝13には電源ケーブル104が配置され、電源ケーブル104の一端部に設けられた接続部105が電源コネクター14に接続される。本体2には電源ケーブル104及び接続部105を介して電源が供給される。
【0074】
本体2の一方の側面2cにはディスク挿脱口15が形成されている(図3参照)。本体2の内部にはディスク挿脱口15から記録ディスク106が挿入され、記録ディスク106に記録された情報がテレビジョン受像器100に送出されて表示可能とされている。
【0075】
[付属品の構造等]
以下に、上記した付属品、即ち、スタンド用ブラケット3、スタンド4、パネル5、壁掛け用ブラケット6、連結ベース7について説明する。
【0076】
<スタンド用ブラケット>
スタンド用ブラケット3は本体2を第1のスタンドポジション又は第2のスタンドポジションに設定する場合に用いられ、本体2に取り付けられる。
【0077】
スタンド用ブラケット3は、図9及び図10に示すように、横長の形状に形成されたベース板部16とベース板部16から略直交する方向へ突出された突板部17と突板部17の先端縁に連続する閉塞板部18と閉塞板部18の左右に連続して設けられた側板部19、19とを有している。
【0078】
ベース板部16は浅い凹状に形成され、突板部17に連続された側と反対側の端縁が外部と連通された開口16aとして形成されている。
【0079】
ベース板部16の内面には結合部材20が取り付けられている。結合部材20は下方に開口された結合穴20a、20aを有し、結合穴20a、20aがそれぞれベース板部16の左右両端寄りに位置されている。結合部材20には貫通孔20b、20b、・・・が形成されている。
【0080】
閉塞板部18はベース板部16に対して傾斜され、突板部17に連続する端縁と反対側の端縁がベース板部16と略同一平面上に位置されている。閉塞板部18にはネジ挿通孔18a、18a、・・・が形成され、ネジ挿通孔18a、18a、・・・は閉塞板部18の四つの角部に位置されている。ネジ挿通孔18a、18a、・・・はスタンド用ブラケット3が本体2に取り付けられるときの被取付部として形成されている。ネジ挿通孔18a、18a、・・・は軸中心がそれぞれ結合部材20の貫通孔20b、20b、・・・の軸中心に一致される位置に形成されている。
【0081】
閉塞板部18の内面には左右に離隔して保持具21、21が取り付けられている。保持具21、21は細長の板状に形成され、長手方向における一端部がそれぞれネジ止め等により閉塞板部18に取り付けられている。
【0082】
側板部19、19にはそれぞれ閉塞板部18側と反対側に開口された挿通用切欠19a、19aが形成されている。
【0083】
スタンド用ブラケット3における突板部17と閉塞板部18と側板部19、19によって囲まれた空間はケーブル収納部3aとして形成されている。
【0084】
スタンド用ブラケット3は閉塞板部18の外面が後面2bに接した状態において、図11に示すように、貫通孔20b、20b、・・・及びネジ挿通孔18a、18a、・・・に順にそれぞれ挿通された取付ネジ200、200、・・・が螺穴12、12、・・・に螺合されることにより本体2に取り付けられる。
【0085】
スタンド用ブラケット3が本体2に取り付けられた状態において、本体2の凹部9から引き出された接続ケーブル103、103、・・・は一方の側板部19の挿通用切欠19aからケーブル収納部3aに挿入され一方の保持具21によって押さえられた状態でスタンド用ブラケット3の開口16aから外部へ引き出される。
【0086】
一方、スタンド用ブラケット3が本体2に取り付けられた状態において、ケーブル配置溝13に配置された電源ケーブル104は他方の側板部19の挿通用切欠19aからケーブル収納部3aに挿入され他方の保持具21によって押さえられた状態でスタンド用ブラケット3の開口16aから外部へ引き出される。
【0087】
このようにスタンド用ブラケット3には接続ケーブル103、103、・・・及び電源ケーブル104を収納するケーブル収納部3aが形成されているため、接続ケーブル103、103、・・・及び電源ケーブル104の散在を防止することができる。
【0088】
また、本体2のスタンドポジションを設定するためのスタンド用ブラケット3にケーブル収納部3aが設けられているため、接続ケーブル103、103、・・・及び電源ケーブル104の散在を防止するための専用の部材を必要とせず、部品点数の削減を図ることができる。
【0089】
<スタンド>
スタンド4は本体2を第1のスタンドポジションに設定する場合に用いられ、スタンド4にはスタンド用ブラケット3が結合される(図9及び図12参照)。
【0090】
スタンド4は横長の形状に形成された支持ベース22と支持ベース22の前面における下端部から上方へ突出された結合用突部23、23とから成る。結合用突部23、23は左右に離隔して設けられている。
【0091】
スタンド4にはスタンド用ブラケット3が結合される。スタンド4に対するスタンド用ブラケット3の結合は、結合部材20の結合穴20a、20aにそれぞれ結合用突部23、23が挿入されて嵌合されることにより行われる。
【0092】
<パネル>
パネル5は本体2を第1のスタンドポジション又は第2のスタンドポジションに設定する場合に用いられ、スタンド用ブラケット3に取り付けられる(図9及び図12参照)。
【0093】
パネル5は略矩形の板状に形成され、一端部に外方に開口された引出用切欠5aを有している。
【0094】
パネル5はネジ止めや係合等の適宜の手段によってスタンド用ブラケット3に結合される。パネル5がスタンド用ブラケット3に結合された状態においては、ケーブル収納部3aがパネル5によって閉塞される。パネル5がスタンド用ブラケット3に結合された状態においては、開口16a及び引出用切欠5aを介してケーブル収納部3aから接続ケーブル103、103、・・・及び電源ケーブル104が外部へ引き出される。
【0095】
<壁掛け用ブラケット>
壁掛け用ブラケット6は本体2を壁掛けポジションに設定する場合に用いられ、本体2に取り付けられる。
【0096】
壁掛け用ブラケット6は被取付ベース24と被取付ベース24から突出された被ロック片25とが一体に形成されて成る(図13及び図14参照)。
【0097】
被取付ベース24は横長の略矩形状に形成され、上下左右両端部以外の部分が後方へ膨出されたケーブル収容部26として設けられ、ケーブル収容部26以外の部分がそれぞれ前後方向を向く平板部27、27、・・・として設けられている。
【0098】
ケーブル収容部26は前方へ行くに従って幅が大きくなるような溝状に形成されている。ケーブル収容部26は十字状に形成され、上下方向に延びる第1の直線部26aと左右方向に延びる第2の直線部26bとから成る。
【0099】
平板部27、27、・・・にはそれぞれ挿通孔27a、27a、・・・が形成されている。挿通孔27a、27a、・・・は壁掛け用ブラケット6が本体2に取り付けられるときの被取付部として形成されている。
【0100】
被ロック片25は被取付ベース24の上端から上方へ突出され、被取付ベース24に対して下端部を支点として前後方向へ弾性変形可能とされている。被ロック片25の上下方向における中央部には被作用部28が設けられている。被作用部28は上方へ行くに従って後方へ変位する傾斜面28aと傾斜面28aに連続し上方を向くロック用係合部28bとを有している。
【0101】
壁掛け用ブラケット6は連結ネジ300、300、・・・によって本体2に取り付けられる。連結ネジ300は一端部に設けられた頭部301と頭部301から突出された軸部302と軸部302から外方へ張り出されたフランジ状の押し当て部303とから成る。押し当て部303は外径が頭部301の外径より大きくされ、軸部302の軸方向における中間部から外方へ張り出されている。
【0102】
壁掛け用ブラケット6は平板部27、27、・・・が後面2bに接した状態において、挿通孔27a、27a、・・・にそれぞれ挿通された連結ネジ300、300、・・・が螺穴12、12、・・・に螺合されることにより本体2に取り付けられる。このとき連結ネジ300、300、・・・は押し当て部303、303、・・・がそれぞれ平板部27、27、・・・に接する状態まで螺穴12、12、・・・に螺合される。
【0103】
上記のように壁掛け用ブラケット6が本体2に取り付けられるときには、接続ケーブル103、103、・・・及び電源ケーブル104がケーブル収容部26に収容される。
【0104】
このように壁掛け用ブラケット6には接続ケーブル103、103、・・・及び電源ケーブル104を収容するケーブル収容部26が設けられているため、接続ケーブル103、103、・・・及び電源ケーブル104の散在を防止することができる。
【0105】
また、本体2の壁掛けポジションを設定するための壁掛け用ブラケット6にケーブル収容部26が設けられているため、接続ケーブル103、103、・・・及び電源ケーブル104の散在を防止するための専用の部材を必要とせず、部品点数の削減を図ることができる。
【0106】
さらに、ケーブル収容部26には第1の直線部26aと第2の直線部26bが設けられているため、接続ケーブル103、103、・・・及び電源ケーブル104を、第1の直線部26a又は第2の直線部26bにおいて直線状にした状態で収容することが可能であり、また、接続ケーブル103、103、・・・及び電源ケーブル104を第1の直線部26aと第2の直線部26bに跨るように屈曲させた状態で収容することも可能である。
【0107】
従って、接続ケーブル103、103、・・・及び電源ケーブル104の延びる向きによらず接続ケーブル103、103、・・・及び電源ケーブル104をケーブル収容部26に収容することが可能であるため、接続ケーブル103、103、・・・及び電源ケーブル104への負荷を低減した上で容易に収容することができる。
【0108】
<連結ベース>
連結ベース7は本体2を壁掛けポジションに設定する場合に用いられ、壁面3000に取り付けられる。
【0109】
連結ベース7は、図12及び図13に示すように、取付部29と取付部29から突出された突出部30、30、・・・と突出部30、30、・・・から突出された折返し部31、31、・・・とが一体に形成されて成る。
【0110】
取付部29は横長の略矩形状に形成され、左右方向における中央部に上方へ突出された突部29aを有している。取付部29は上下左右両端部以外の部分が後方へ膨出された案内部32として設けられ、案内部32以外の部分がそれぞれ前後方向を向く平面部33、33、・・・として設けられている。
【0111】
案内部32は前方へ行くに従って幅が大きくなるような溝状に形成され、壁掛け用ブラケット6のケーブル収容部26より幅が大きくされている。案内部32は十字状に形成され、上下方向に延びる上下延設部32aと左右方向に延びる左右延設部32bとから成る。
【0112】
平面部33、33、・・・にはそれぞれ挿入孔33a、33a、・・・が形成されている。平面部33、33、・・・にはそれぞれ取付孔34、34、・・・が形成されている。取付孔34は大径部34aと大径部34aの下側に連続する小径部34bとから成り、大径部34aが連結ネジ300の頭部301の径より大きくされ、小径部34bが頭部301の径より小さく軸部302の径より大きくされている。
【0113】
突出部30、30、・・・はそれぞれ平面部33、33、・・・の上下両縁から後方へ突出されている。
【0114】
折返し部31、31、・・・はそれぞれ突出部30、30、・・・の後縁から下方又は上方へ突出されている。折返し部31、31、・・・にはそれぞれ取付用挿通孔31a、31a、・・・が形成され、取付用挿通孔31a、31a、・・・はそれぞれ平面部33、33、・・・に形成された挿入孔33a、33a、・・・の真後ろに位置されている。
【0115】
連結ベース7には突部29aの上縁から前方へ突出されたロック用突部7aが設けられている。
【0116】
連結ベース7は折返し部31、31、・・・の後面が壁面3000に接した状態において、挿入孔33a、33a、・・・を介してそれぞれ取付用挿通孔31a、31a、・・・に挿通されたネジ部材400、400、・・・が壁面3000に螺合されることにより壁面3000に取り付けられる。連結ベース7が壁面3000に取り付けられた状態において、ネジ部材400、400、・・・はそれぞれ挿入孔33a、33a、・・・から前方へ突出されない状態とされている。
【0117】
[本体のポジションの設定]
以下に、本体2のポジションの設定について説明する。
【0118】
<第1のスタンドポジション>
先ず、本体2が第1のスタンドポジションに設定される場合について説明する(図15乃至図17参照)。
【0119】
本体2が第1のスタンドポジションに設定される場合には、本体2の後面2bにスタンド用ブラケット3が取り付けられる(図15参照)。スタンド用ブラケット3は閉塞板部18の外面が後面2bに接した状態において、貫通孔20b、20b、・・・及びネジ挿通孔18a、18a、・・・に順にそれぞれ挿通された取付ネジ200、200、・・・が螺穴12、12、・・・に螺合されることにより本体2に取り付けられる。
【0120】
このときスタンド用ブラケット3はベース板部16が閉塞板部18の下方に位置する向きで本体2に取り付けられる。
【0121】
次いで、スタンド用ブラケット3がスタンド4に結合される(図16参照)。スタンド4に対するスタンド用ブラケット3の結合は、結合部材20の結合穴20a、20aにそれぞれ結合用突部23、23が挿入されて嵌合されることにより行われる。
【0122】
続いて、パネル5がスタンド用ブラケット3に結合されることにより、本体2が第1のスタンドポジションに設定される(図17参照)。本体2が第1のスタンドポジションに設定された状態においては、スタンド4が置き台1000や床2000等に載置され、本体2は前面2aが前方に対して稍上向きの状態とされる。
【0123】
尚、第1のスタンドポジションの設定においては、パネル5をスタンド用ブラケット3に取り付けない状態とすることも可能である。
【0124】
<第2のスタンドポジション>
次に、本体2が第2のスタンドポジションに設定される場合について説明する(図18及び図19参照)。
【0125】
本体2が第2のスタンドポジションに設定される場合には、本体2の後面2bにスタンド用ブラケット3が取り付けられる(図18参照)。スタンド用ブラケット3は閉塞板部18の外面が後面2bに接した状態において、貫通孔20b、20b、・・・及びネジ挿通孔18a、18a、・・・に順にそれぞれ挿通された取付ネジ200、200、・・・が螺穴12、12、・・・に螺合されることにより本体2に取り付けられる。
【0126】
このときスタンド用ブラケット3は第1のスタンドポジションを設定する場合に対して異なる向きで本体2に取り付けられる。例えば、スタンド用ブラケット3は第1のスタンドポジションを設定する場合に対して180°回転され、ベース板部16が閉塞板部18の上方に位置する向きで本体2に取り付けられる。
【0127】
次いで、パネル5がスタンド用ブラケット3に結合されることにより、本体2が第2のスタンドポジションに設定される(図19参照)。本体2が第2のスタンドポジションに設定された状態においては、パネル5が置き台1000や床2000等に載置され、本体2は前面2aが上方に対して稍前向きの状態とされる。
【0128】
尚、第2のスタンドポジションの設定においては、パネル5をスタンド用ブラケット3に取り付けない状態とすることも可能である。この場合にはスタンド用ブラケット3が置き台1000や床2000等に載置される。
【0129】
<壁掛けポジション>
次に、本体2が壁掛けポジションに設定される場合について説明する(図20乃至図25参照)。
【0130】
本体2が壁掛けポジションに設定される場合には、本体2の後面2bに壁掛け用ブラケット6が取り付けられる(図20及び図21参照)。また、このとき壁面3000には連結ベース7が取り付けられる(図21参照)。
【0131】
連結ベース7は折返し部31、31、・・・の後面が壁面3000に接した状態において、それぞれ取付用挿通孔31a、31a、・・・に挿通されたネジ部材400、400、・・・が壁面3000に螺合されることにより壁面3000に取り付けられる。
【0132】
壁掛け用ブラケット6は平板部27、27、・・・が後面2bに接した状態において、挿通孔27a、27a、・・・にそれぞれ挿通された連結ネジ300、300、・・・が螺穴12、12、・・・に螺合されることにより本体2に取り付けられる。
【0133】
このとき連結ネジ300、300、・・・は押し当て部303、303、・・・がそれぞれ平板部27、27、・・・に接する状態まで螺穴12、12、・・・に螺合されている。従って、連結ネジ300、300、・・・は押し当て部303、303、・・・から頭部301、301、・・・までの部分が壁掛け用ブラケット6における平面部33、33、・・・の後側に位置された状態とされている。
【0134】
次いで、本体2と壁掛け用ブラケット6を連結ベース7の前方に位置させた状態において、本体2と壁掛け用ブラケット6を後方(第1の方向)へ移動させて連結ベース7に近付けて行く。
【0135】
本体2と壁掛け用ブラケット6を後方へ移動させて連結ベース7に近付けたときには、図22に示すように、連結ベース7の案内部32によって壁掛け用ブラケット6のケーブル収容部26が案内され、上下延設部32aの内側に第1の直線部26aが挿入され、左右延設部32bの内側に第2の直線部26bが挿入される。
【0136】
さらに本体2と壁掛け用ブラケット6を後方へ移動させることにより、連結ネジ300、300、・・・をそれぞれ連結ベース7の取付孔34、34、・・・における大径部34a、34a、・・・に挿入する(図23参照)。このとき連結ネジ300、300、・・・の頭部301、301、・・・をそれぞれ取付孔34、34、・・・の後側まで挿入する。
【0137】
上記したように、本体2と壁掛け用ブラケット6を後方へ移動させたときに、連結ベース7の案内部32によって壁掛け用ブラケット6のケーブル収容部26が案内される。
【0138】
従って、壁掛け用ブラケット6の連結ベース7に対する位置合わせを容易に行うことができ、連結ネジ300、300、・・・をそれぞれ取付孔34、34、・・・に確実に挿入することができる。
【0139】
また、連結ベース7の案内部32に案内される壁掛け用ブラケット6の部分(被案内部)がケーブル収容部26として設けられているため、壁掛け用ブラケット6に、別に専用の被案内部を設ける必要がなく、壁掛け用ブラケット6の構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
【0140】
本体2と壁掛け用ブラケット6を後方へ移動させて連結ベース7に近付けたときには、壁掛け用ブラケット6の被ロック片25が連結ベース7のロック用突部7aに押し付けられ、被ロック片25が前方へ移動するように弾性変形される。このとき被ロック片25は被作用部28の傾斜面28aがロック用突部7aに押し付けられる。
【0141】
続いて、本体2と壁掛け用ブラケット6を下方(第2の方向)へ移動させ、連結ネジ300、300、・・・の軸部302、302、・・・、即ち、頭部301、301、・・・と押し当て部303、303、・・・の間の部分を取付孔34、34、・・・の小径部34b、34b、・・・に挿入する(図24参照)。このとき連結ネジ300、300、・・・の頭部301、301、・・・が小径部34b、34b、・・・の後側に位置されて連結ベース7の後面に係合されることにより、壁掛け用ブラケット6が連結ベース7に連結され本体2が壁掛けポジションに設定される。
【0142】
本体2と壁掛け用ブラケット6を下方へ移動させたときには、被ロック片25における被作用部28の傾斜面28aが連結ベース7のロック用突部7aに摺動され、ロック用係合部28bがロック用突部7aの上側に位置されたときに被ロック片25が弾性復帰されて後方へ移動される。壁掛けポジションが設定された状態においては、ロック用係合部28bがロック用突部7aの上側における近傍に位置される。
【0143】
壁掛けポジションが設定された状態において、本体2又は壁掛け用ブラケット6に上方への移動力が付与されたときには、被ロック片25のロック用係合部28bがロック用突部7aに係合されて壁掛け用ブラケット6の上方への移動が規制されるため、本体2が壁掛けポジションに保持される。
【0144】
従って、壁掛けポジションにおいては、ロック用突部7aによって本体2と壁掛け用ブラケット6がロックされて上方への移動が規制されるため、壁掛けポジションにおける本体2の安定した状態を確保することができる。
【0145】
また、本体2の壁掛けポジションの設定時に、壁掛け用ブラケット6を連結ベース7に連結するときに同時に壁掛け用ブラケット6がロックされるため、壁掛けポジションの設定時における作業時間の短縮化を図ることができる。
【0146】
さらに、壁掛け用ブラケット6を連結ベース7に連結するときに同時に壁掛け用ブラケット6がロック用突部7aによってロックされるため、壁掛け用ブラケット6をネジ止め等によって連結ベース7に固定してロックする必要がなく、壁掛けポジションの設定時における作業性の向上を図ることができる。
【0147】
本体2が壁掛けポジションに設定された状態においては、本体2は前面2aが前方を向いた状態とされる。
【0148】
上記したように、電子機器1にあっては、本体2の壁掛けポジションの設定が、壁掛け用ブラケット6の後方(第1の方向)及び下方(第2の方向)への移動により連結ネジ300、300、・・・の一部が連結ベース7の取付孔34、34、・・・に挿入されて行われる。
【0149】
従って、本体2の壁掛けポジションの設定作業が容易であり、作業性の向上を図ることができる。
【0150】
また、本体2と壁面3000の間から指や手を挿入してネジ止め等により壁掛け用ブラケット6と連結ベース7を固定する必要がないため、本体2と壁面3000の隙間を小さくすることができ、壁掛けポジションにおける薄型化を図ることができる。
【0151】
尚、壁掛け用ブラケット6を連結ベース7から取り外して本体2の壁掛けポジションの設定を解除するときには、被ロック片25を弾性変形させて前方へ移動させた状態で本体2と壁掛け用ブラケット6を上方及び前方へ順に移動させて連結ネジ300、300、・・・をそれぞれ取付孔34、34、・・・から引き出すことにより行うことができる。
【0152】
[まとめ]
以上に記載した通り、電子機器1にあっては、スタンド用ブラケット3の被取付部(18a、18a、・・・)と壁掛け用ブラケット6の被取付部(27a、27a、・・・)との本体2に対する取付位置が、二つのスタンドポジションと壁掛けポジションが設定される状態において何れも同一にされている。
【0153】
従って、本体2の向きや設置状態(ポジション)を変更する毎にスタンド用ブラケット3や壁掛け用ブラケット6を本体2の異なる位置に取り付ける必要がないため、本体2の各面にネジ穴等の取付部を形成する必要がなく、その分、電子機器1の製造コストの低減を図ることができる。
【0154】
また、本体2の向きや設置状態を変更するときにスタンド用ブラケット3の被取付部と壁掛け用ブラケット6の被取付部とを常に本体2の同じ位置に取り付ければよく、本体2に対するスタンド用ブラケット3と壁掛け用ブラケット6の取付作業が容易であり、使い勝手の向上を図ることができる。
【0155】
さらに、スタンド用ブラケット3の本体2に対する取付向きが変更されて第1のスタンドポジジョンと第2のスタンドポジジョンの設定が行われるため、二つのスタンドポジションをそれぞれ設定するために各別のスタンド用ブラケットが必要なく、部品点数の削減を図ることができる。
【0156】
さらにまた、スタンド用ブラケット3が180°反対側に取付向きが変更されて第1のスタンドポジジョンと第2のスタンドポジジョンの設定が行われるため、スタンドポジションの設定の変更を容易に行うことができる。
【0157】
[本技術]
本技術は、以下のような構成とすることができる。
【0158】
(1)本体において設置状態が異なる二つのスタンドポジションと壁面に沿って配置される壁掛けポジションとが設定可能とされ、前記二つのスタンドポジションを設定するスタンド用ブラケットと前記壁掛けポジションを設定する壁掛け用ブラケットとが前記本体の同一面に選択的に取付可能とされ、前記本体に対する前記スタンド用ブラケットの取付向きが変更されてそれぞれ前記二つのスタンドポジジョンの設定が行われ、前記スタンド用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、前記スタンド用ブラケットの被取付部と前記壁掛け用ブラケットの被取付部との前記本体に対する取付位置が、前記二つのスタンドポジションと前記壁掛けポジションが設定される状態において何れも同一にされた電子機器の取付構造。
【0159】
(2)前記スタンド用ブラケットに、前記本体に接続されるケーブルを収納するケーブル収納部を形成した(1)に記載の電子機器の取付構造。
【0160】
(3)前記スタンド用ブラケットの前記取付向きが変更されてそれぞれ前記二つのスタンドポジジョンの設定が行われるようにした(1)又は(2)に記載の電子機器の取付構造。
【0161】
(4)前記スタンド用ブラケットの前記取付向きが180°反対側の向きとされた(3)に記載の電子機器の取付構造。
【0162】
(5)前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に接続されるケーブルを収容するケーブル収容部を設けた(1)から(5)の何れかに記載の電子機器の取付構造。
【0163】
(6)前記ケーブル収容部が所定の一方向へ延びる第1の直線部と前記第1の直線部に対して直交する方向へ延びる第2の直線部とによって十字状に形成された(5)に記載の電子機器の取付構造。
【0164】
(7)前記壁面に取り付けられロック用突部を有する連結ベースが設けられ、前記壁掛け用ブラケットにロック用係合部を有する被ロック片が設けられ、前記本体に取り付けられた前記壁掛け用ブラケットが前記連結ベースに連結されて前記本体が前記壁掛けポジションに設定されると共に前記壁掛け用ブラケットの前記連結ベースに対する連結時に前記被ロック片のロック用係合部が前記ロック用突部に係合されて前記本体が前記壁掛けポジションに保持されるようにした(1)から(7)の何れかに記載の電子機器の取付構造。
【0165】
(8)前記被ロック片が弾性変形可能とされ、前記壁掛け用ブラケットが前記連結ベースに近付く第1の方向と前記第1の方向に直交する第2の方向とへ順に移動されることにより前記連結ベースに連結され、前記壁掛け用ブラケットが前記第1の方向へ移動されたときに前記被ロック片が弾性変形され前記第2の方向へ移動されたときに前記被ロック片が弾性復帰されて前記被ロック片のロック用係合部が前記ロック用突部に係合されるようにした(7)に記載の電子機器の取付構造。
【0166】
(9)前記壁掛け用ブラケットに結合され頭部と軸部を有する連結ネジを設け、前記連結ベースに大径部と大径部より径が小さい小径部とが連続して形成された取付孔を形成し、前記大径部が前記頭部の径より大きくされ前記小径部が前記頭部の径より小さく前記軸部の径より大きくされ、前記壁掛け用ブラケットは前記連結ベースに近付く第1の方向へ移動されて前記連結ネジの頭部が前記取付孔の大径部に挿入され前記第1の方向に直交する第2の方向へ移動されて前記連結ネジの軸部が前記取付孔の小径部に挿入されることにより前記連結ベースに連結されるようにした(7)に記載の電子機器の取付構造。
【0167】
(10)前記連結ベースに、前記壁掛け用ブラケットが前記第1の方向へ移動されたときに前記連結ネジの前記取付孔への挿入を案内する案内部を設けた(9)に記載の電子機器の取付構造。
【0168】
(11)前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に接続されるケーブルを収容するケーブル収容部を設け、前記ケーブル収容部が前記案内部に案内されるようにした(10)に記載の電子機器の取付構造。
【0169】
(12)設置状態が異なる二つのスタンドポジションと壁面に沿って配置される壁掛けポジションとが設定可能とされた本体を備え、前記二つのスタンドポジションを設定するスタンド用ブラケットと前記壁掛けポジションを設定する壁掛け用ブラケットとが前記本体の同一面に選択的に取付可能とされ、前記本体に対する前記スタンド用ブラケットの取付向きが変更されてそれぞれ前記二つのポジジョンの設定が行われ、前記スタンド用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、前記スタンド用ブラケットの被取付部と前記壁掛け用ブラケットの被取付部との前記本体に対する取付位置が、前記二つのスタンドポジションと前記壁掛けポジションが設定される状態において何れも同一にされた電子機器。
【0170】
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本技術を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0171】
【図1】図2乃至図25と共に本技術の最良の形態を示すものであり、本図は、電子機器の本体がスタンドポジションに設定された状態で設置された一例を示す斜視図である。
【図2】電子機器の本体が壁掛けポジションに設定された状態で設置された一例を示す斜視図である。
【図3】本体が第1のスタンドポジションに設定された状態で設置された例を記録ディスクとともに示す斜視図である。
【図4】本体が第2のスタンドポジションに設定された状態で設置された例を示す側面図である。
【図5】本体が壁掛けポジションに設定された状態で設置された例を示す側面図である。
【図6】凹部が開放された状態においてケーブルが接続されている状態を示す本体の背面図である。
【図7】凹部が閉塞された状態においてケーブルが接続されている状態を示す本体の背面図である。
【図8】本体の一部を凹部が開放された状態で示す斜視図である。
【図9】スタンド用ブラケットとスタンドとパネルを示す分解斜視図である。
【図10】スタンド用ブラケットの斜視図である。
【図11】スタンド用ブラケットが取り付けられた状態で示す本体の背面図である。
【図12】本体とスタンド用ブラケットとスタンドとパネルを示す分解斜視図である。
【図13】本体と壁掛け用ブラケットと連結ベースを示す分解斜視図である。
【図14】壁掛け用ブラケットと連結ベースを示す分解斜視図である。
【図15】図16及び図17と共に第1のスタンドポジションが設定されるときの手順を示すものであり、本図は、本体にスタンド用ブラケットが取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図16】スタンド用ブラケットがスタンドに結合された状態を示す斜視図である。
【図17】スタンド用ブラケットにパネルが取り付けられ第1のスタンドポジションが設定された状態を示す斜視図である。
【図18】図19と共に第2のスタンドポジションが設定されるときの手順を示すものであり、本図は、本体にスタンド用ブラケットが取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図19】スタンド用ブラケットにパネルが取り付けられ第2のスタンドポジションが設定された状態を示す斜視図である。
【図20】図21乃至図25と共に壁掛けポジションが設定されるときの手順を示すものであり、本図は、連結ベースの前方に本体と壁掛け用ブラケットが位置されている状態を示す斜視図である。
【図21】連結ベースの前方に本体と壁掛け用ブラケットが位置されている状態を示す断面図である。
【図22】連結ベースの案内部によって壁掛け用ブラケットが案内されている状態を示す断面図である。
【図23】本体と壁掛け用ブラケットが後方へ移動され連結ベースに形成された取付孔の大径部に連結ネジの一部が挿入された状態を示す断面図である。
【図24】本体と壁掛け用ブラケットが下方へ移動され連結ベースに形成された取付孔の小径部に連結ネジの一部が挿入されて壁掛け用ポジションが設定された状態を示す断面図である。
【図25】壁掛け用ポジションが設定された状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0172】
1…電子機器、2…本体、3…スタンド用ブラケット、3a…ケーブル収納部、6…壁掛け用ブラケット、7…連結ベース、7a…ロック用突部、18a…ネジ挿通孔(被取付部)、25…被ロック片、26…ケーブル収容部、26a…第1の直線部、26b…第2の直線部、27a…挿通孔(被取付部)、28b…ロック用係合部、32…案内部、34…取付孔、34a…大径部、34b…小径部、103…接続ケーブル、104…電源ケーブル、300…連結ネジ、301…頭部、302…軸部、3000…壁面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体において設置状態が異なる二つのスタンドポジションと壁面に沿って配置される壁掛けポジションとが設定可能とされ、
前記二つのスタンドポジションを設定するスタンド用ブラケットと前記壁掛けポジションを設定する壁掛け用ブラケットとが前記本体の同一面に選択的に取付可能とされ、
前記本体に対する前記スタンド用ブラケットの取付向きが変更されてそれぞれ前記二つのスタンドポジジョンの設定が行われ、
前記スタンド用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、
前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、
前記スタンド用ブラケットの被取付部と前記壁掛け用ブラケットの被取付部との前記本体に対する取付位置が、前記二つのスタンドポジションと前記壁掛けポジションが設定される状態において何れも同一にされた
電子機器の取付構造。
【請求項2】
前記スタンド用ブラケットに、前記本体に接続されるケーブルを収納するケーブル収納部を形成した
請求項1に記載の電子機器の取付構造。
【請求項3】
前記スタンド用ブラケットの前記取付向きが変更されてそれぞれ前記二つのスタンドポジジョンの設定が行われるようにした
請求項1に記載の電子機器の取付構造。
【請求項4】
前記スタンド用ブラケットの前記取付向きが180°反対側の向きとされた
請求項3に記載の電子機器の取付構造。
【請求項5】
前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に接続されるケーブルを収容するケーブル収容部を設けた
請求項1に記載の電子機器の取付構造。
【請求項6】
前記ケーブル収容部が所定の一方向へ延びる第1の直線部と前記第1の直線部に対して直交する方向へ延びる第2の直線部とによって十字状に形成された
請求項5に記載の電子機器の取付構造。
【請求項7】
前記壁面に取り付けられロック用突部を有する連結ベースが設けられ、
前記壁掛け用ブラケットにロック用係合部を有する被ロック片が設けられ、
前記本体に取り付けられた前記壁掛け用ブラケットが前記連結ベースに連結されて前記本体が前記壁掛けポジションに設定されると共に前記壁掛け用ブラケットの前記連結ベースに対する連結時に前記被ロック片のロック用係合部が前記ロック用突部に係合されて前記本体が前記壁掛けポジションに保持されるようにした
請求項1に記載の電子機器の取付構造。
【請求項8】
前記被ロック片が弾性変形可能とされ、
前記壁掛け用ブラケットが前記連結ベースに近付く第1の方向と前記第1の方向に直交する第2の方向とへ順に移動されることにより前記連結ベースに連結され、
前記壁掛け用ブラケットが前記第1の方向へ移動されたときに前記被ロック片が弾性変形され前記第2の方向へ移動されたときに前記被ロック片が弾性復帰されて前記被ロック片のロック用係合部が前記ロック用突部に係合されるようにした
請求項7に記載の電子機器の取付構造。
【請求項9】
前記壁掛け用ブラケットに結合され頭部と軸部を有する連結ネジを設け、
前記連結ベースに大径部と大径部より径が小さい小径部とが連続して形成された取付孔を形成し、
前記大径部が前記頭部の径より大きくされ前記小径部が前記頭部の径より小さく前記軸部の径より大きくされ、
前記壁掛け用ブラケットは前記連結ベースに近付く第1の方向へ移動されて前記連結ネジの頭部が前記取付孔の大径部に挿入され前記第1の方向に直交する第2の方向へ移動されて前記連結ネジの軸部が前記取付孔の小径部に挿入されることにより前記連結ベースに連結されるようにした
請求項7に記載の電子機器の取付構造。
【請求項10】
前記連結ベースに、前記壁掛け用ブラケットが前記第1の方向へ移動されたときに前記連結ネジの前記取付孔への挿入を案内する案内部を設けた
請求項9に記載の電子機器の取付構造。
【請求項11】
前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に接続されるケーブルを収容するケーブル収容部を設け、
前記ケーブル収容部が前記案内部に案内されるようにした
請求項10に記載の電子機器の取付構造。
【請求項12】
設置状態が異なる二つのスタンドポジションと壁面に沿って配置される壁掛けポジションとが設定可能とされた本体を備え、
前記二つのスタンドポジションを設定するスタンド用ブラケットと前記壁掛けポジションを設定する壁掛け用ブラケットとが前記本体の同一面に選択的に取付可能とされ、
前記本体に対する前記スタンド用ブラケットの取付向きが変更されてそれぞれ前記二つのポジジョンの設定が行われ、
前記スタンド用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、
前記壁掛け用ブラケットに、前記本体に取り付けられる複数の被取付部が設けられ、
前記スタンド用ブラケットの被取付部と前記壁掛け用ブラケットの被取付部との前記本体に対する取付位置が、前記二つのスタンドポジションと前記壁掛けポジションが設定される状態において何れも同一にされた
電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2012−248750(P2012−248750A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−120713(P2011−120713)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】