説明

電子機器の操作表示装置および画像形成装置

【課題】 表示画面の機能選択キーの配列を変更することなく、機能選択キーに対する誤操作を減少させることができるようにする。
【解決手段】 機能選択表示部13は、当該電子機器Aが有する複数の機能を選択するための機能選択キー13a〜13jを所定領域内に複数配列表示する。態様変更指示部15は、機能選択表示部13のその所定領域の外に配置され、予め設定された機能選択キー13a〜13jに対する態様変更指示を受け付ける態様変更キー15a〜15cを有する。変更制御部19は、態様変更指示部15の態様変更キー15a〜15cが操作されたとき、当該態様変更キー15a〜15cに予め割当てられた態様変更機能に基づき、機能選択キー13a〜13jの配列状態を変えずに、機能選択表示部13における当該態様を変更制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器の操作表示装置および画像形成装置に係り、例えば複写機、複合機(MFP:Multi Function Peripheral)等の画像形成装置その他電子機器に用いて好適する操作表示装置およびその画像形成装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
複合機等の画像形成装置を含めて一般の電子機器では、近年、動作機能が豊富化し、その動作を選択実行させるための機能選択キーが多数あって、それらが操作パネルに配列されるのが一般的である。
【0003】
ところが、それら多数の動作を選択実行させるための機能選択キーが多くなると、限られたスペースの操作パネルに表示される選択項目が増え、操作パネル面の表示状態が複雑となったり機能選択キー間の間隔が狭くなり、誤タッチ等の誤操作が多くなって操作性が悪くなる。
【0004】
そこで、そのような状況を軽減するために、例えば特開2005−74717号公報(特許文献1)の画像形成装置が提供されている。
【0005】
この特許文献1は、複数の機能画面へ切り替えるために各々対応する複数の機能選択キーを表示する機能リスト画面と、それら機能リスト画面に全ての機能選択キーとスクロールキーを表示させる通常表示モードと、それら機能リスト画面に所定の機能選択キーをいくつか表示するシンプル表示モードとを切り替える表示モード切り替え手段と、それら機能リスト画面に表示される所定の機能選択キーの種類を設定するシンプル表示モード設定手段とを有し、機能リスト画面における機能選択キーの数をユーザの好みや熟練度に応じて切換え可能にしたものである。
【0006】
また、特開平11−194669号公報(特許文献2)の画像形成装置の操作部も提供されている。
【0007】
この特許文献2は、複写機操作部の表示画面のうち、原稿に対する操作を行う部分の画面表示を、表示項目数の少ない省略表示と表示項目数の多い展開表示のいずれかを基本画面にして設定可能とし、操作し易く、表示も分かり易くしたものである。
【特許文献1】特開2005−74717号公報
【特許文献2】特開平11−194669号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した特許文献1、2は、通常モードとシンプル表示モードを切換えたり、表示項目数の少ない省略表示と表示項目数の多い展開表示を切換えるものであり、何れも、機能選択キーの表示位置を変更した別画面を切換え表示するものである。
【0009】
そのため、ユーザにとっては、機能選択キーの表示位置の変わった別画面を操作する必要が生じ、操作が煩雑で、操作性の向上には改善すべき余地ある。
【0010】
このように、電子機器の操作パネルでは、その表示領域が限られているので、機能選択キーの表示状態を変更せずに機能選択キーを全て表示すると、誤タッチが増えて操作性が低下し易い一方、一画面に表示させる機能選択キーを減らせば、機能の選択性が限られて操作性が向上しない。
【0011】
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、表示画面の機能選択キーの配列を変更することなく、機能選択キーの誤操作を減少させ、操作性の維持向上も可能な電子機器の操作表示装置および画像形成装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そのような課題を解決するために本発明に係る操作表示装置は、当該電子機器が有する複数の機能を選択するための機能選択キーが所定領域内に複数配列表示される機能選択表示部と、この機能選択表示部の所定領域の外に配置され、予め設定されたその機能選択キーに対する態様変更指示を受け付ける態様変更キーを有する態様変更指示部と、この態様変更指示部の態様変更キーが操作されたとき、当該態様変更キーに予め割当てられた態様変更機能に基づき、その機能選択キーの配列状態を変えずに当該態様を変更制御する変更制御部と、を具備している。
【0013】
本発明の操作表示装置では、上記態様変更指示部が、その態様変更指示として異なる色表示への色表示変更機能の割当てられた態様変更キーを有し、上記変更制御部が、その態様変更キーに割当てられた色表示変更機能に基づき、その機能選択キーの色表示状態を変更制御する構成も可能である。
【0014】
本発明の操作表示装置では、上記変更制御部が、その色表示変更機能として明度の暗い色表示状態にその機能選択キーの色表示を変更制御する構成も可能である。
【0015】
本発明の操作表示装置では、上記態様変更指示部が、その態様変更指示としてその機能選択キーを非表示にする非表示機能の割当てられた態様変更キーを有し、上記変更制御部が、その態様変更キーに割当てられた非表示機能に基づき、その機能選択キーを非表示状態に変更制御する構成も可能である。
【0016】
本発明の操作表示装置では、上記態様変更指示部が、その態様変更指示としてその機能選択キーによる機能選択を受け付けない受付拒否機能の割当てられた態様変更キーを有し、上記変更制御部が、その態様変更キーに割当てられた受付拒否機能に基づき、その機能選択キーをその機能受付拒否状態に変更制御する構成も可能である。
【0017】
本発明の操作表示装置では、上記態様変更指示部が、異なる態様変更機能の割当てられた複数の態様変更キーを有する構成も可能である。
【0018】
本発明に係る画像形成装置では、何れかの上記操作表示装置を具備し、画像データから画像形成する構成を有する。
【発明の効果】
【0019】
このような本発明に係る操作表示装置および画像形成装置では、機能選択表示部の所定領域外に配置された態様変更指示部の態様変更キーを操作すると、この態様変更キーに予め設定された態様変更指示が受け付けられ、変更制御部が、当該態様変更キーに予め割当てられた態様変更機能に基づき、機能選択キーの配列状態を変えずに、対応する機能選択キーの態様を変更制御するから、表示画面の機能選択キーの配列を変更することなく、機能選択キーの誤操作を減少させ、操作性の維持向上も可能となる。
【0020】
本発明において、上記態様変更指示部が異なる色表示への色表示変更機能の割当てられた態様変更キーを有し、上記変更制御部がその態様変更キーに割当てられた色表示変更機能に基づき機能選択キーの色表示状態を変更制御する構成では、態様変更キーの操作によって、複数配列表示された機能選択キーが視覚的に差別化され、機能選択キーの誤操作を減少させることが可能である。
【0021】
本発明において、上記変更制御部がその色表示変更機能として明度の暗い色表示状態にその機能選択キーの色表示を変更制御する構成では、態様変更キーの操作によって、特定の機能選択キーが暗く表示されて視覚的に差別化され、さらに一層、機能選択キーの誤操作を減少させることが可能である。
【0022】
本発明において、上記態様変更指示部がその機能選択キーを非表示にする非表示機能の割当てられた態様変更キーを有し、上記変更制御部がその態様変更キーに割当てられた非表示機能に基づき機能選択キーを非表示状態に変更制御する構成では、態様変更キーの操作によって、特定の機能選択キーが非表示となるから、確実に、機能選択キーの誤操作を減少させることが可能である。
【0023】
本発明において、上記態様変更指示部がその機能選択キーによる機能選択を受け付けない受付拒否機能の割当てられた態様変更キーを有し、上記変更制御部が態様変更キーに割当てられた受付拒否機能に基づき機能選択キーをその機能受付拒否状態に変更制御する構成では、態様変更キーの操作によって、特定の機能選択キーへの入力が拒否されるから、確実に、機能選択キーの誤操作を減少させることが可能である。
【0024】
本発明において、上記態様変更指示部が異なる態様変更機能の割当てられた複数の態様変更キーを有する構成では、個々の態様変更キーの操作によって、複数配列表示された機能選択キーが種々に視覚的に差別化され、機能選択キーの誤操作を減少させることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。なお、本発明に係る電子機器の操作表示装置は、本発明の画像形成装置に搭載された状態で説明する。
【0026】
図1は本発明に係る操作表示装置を搭載した画像形成装置Aを示す概略ブロック図である。
【0027】
画像形成装置Aは、制御部1を中心としてこれに接続された画像読取部3、記憶部5、操作パネル部7、印刷部9および通信部11を有して構成された複合機である。画像形成装置Aは、これら以外にも構成要素を有するが、本発明の要部ではないので説明および図示を省略する。なお、制御部1の機能については後述する。
【0028】
画像読取部3は、制御部1の制御の下、原稿から画像を光学的に読み込み、フィルタ処理等した電子的画像データを印刷ジョブとして生成する公知のスキャナであり、生成した印刷ジョブが原稿の頁毎に記憶部5に順次記憶されるようになっている。
【0029】
記憶部5は、制御部1の制御の下、画像読取部3又は通信部11からの印刷ジョブ、制御部1の動作アプリケーションプログラム、画像形成装置Aを操作するための操作画面、例えば後述する機能選択画面、更に、後述する設定テーブル等を記憶する読み書き可能な例えばハードディスク(HDD)である。
【0030】
操作パネル部7は、画像形成装置Aにおける例えば押しボタンおよびタッチパネルスイッチ等からなり、図2に示すように、画像形成装置Aの本体ケース(図示せず。)に配置され、動作状態や諸データを表示するとともに種々の操作指示入力を受け付ける機能を有している。
【0031】
すなわち、操作パネル部7は、図2に示すように、「コピー」、「スキャナ」又は「ファクシミリ」を選択する選択ボタン7a、符号キーとしてのテンキー7b、複写スタートボタン7c等を有する入力部として機能している。
【0032】
操作パネル部7は、それらのボタン7a〜7c等のタッチや押下により、画像形成装置Aに対し、「コピー」、「スキャナ」又は「ファクシミリ」の選択、文字等の符号入力、更に、複写スタート、複写ストップ/リセット等の当該装置の操作指示入力を受け、入力された情報が制御部1に出力されるようになっている。
【0033】
操作パネル部7は、中央に矩形の機能選択表示部13を有しており、この機能選択表示部13には当該画像形成装置Aが有する複数の機能を実行するための機能選択キー13a〜13j等が配列表示されている。
【0034】
すなわち、機能選択表示部13は、図3に示すように、機能選択キーである「機能1」13a〜「機能9」13h、濃度調整用レベルキー「1」〜「4」13i、画面を進める「次→」キー13jの他、設定濃度表示13kが配列されている。この表示画面は記憶部5に格納されたものである。
【0035】
それら「機能1」13a〜「機能9」13h、濃度調整用レベルキー「1」〜「4」13iおよび画面を進める「次→」キー13jのタッチ操作等によって該当する情報が制御部1に出力される。
【0036】
図2に戻って、操作パネル部7には、機能選択表示部13の外側に、機能選択キー13a〜13jに対する態様変更指示を受け付ける態様変更指示部15が配置されている。
【0037】
態様変更指示部15は、予め設定された機能選択キー13a〜13jに対する態様変更指示を受け付けて制御部1に出力する3個の態様変更キー15a、15b、15cを有している。図では、分かり易いように態様変更キー1〜3で表示し、図3では便宜上、態様変更キー1〜3を図示した。
【0038】
態様変更キー15aに割当てられた態様変更機能は、例えば図4に示すように、全ての機能選択キー13a〜13jをアクティブ表示状態に変更する指示機能であり、態様変更キー15bに割当てられた態様変更機能は、予め設定された機能選択キー13a〜13jの表示状態を明度の暗いグレーに変更する指示機能であり、態様変更キー15cに割当てられた態様変更機能は、予め設定された機能選択キー13a〜13jの操作入力を受け付けない受付拒否指示機能である。
【0039】
印刷部9は、制御部1に制御の下、印刷ジョブから画像イメージデータを作成展開して印刷用紙にモノクロ又はカラー印刷して画像形成する公知の印刷エンジンである。
【0040】
通信部11は、制御部1の制御の下、ネットワーク17を介して外部の電子機器例えば複合機(画像形成装置)Bに接続されており、所定のデータ伝送プロトコルに従って複合機Bとの間で電子メールやファクシミリを送受信するインターフェースである。データ転送プロトコルとしては、例えばTCP/IP((simple network management protocol)、その他の使用が可能である。
【0041】
制御部1は、CPU、このCPUの起動プログラムを記憶したROMその他を有し、記憶部5に記憶されたアプリケーションプログラムによって画像読取部3、記憶部5、操作パネル部7、操作パネル部7、印刷部9および通信部11を制御する制御用コンピュータからなり、以下の機能を有している。
【0042】
制御部1は、上述したアプリケーションプログラムや図示しない設定情報に基づき、画像読取部3や通信部11からの印刷ジョブを記憶部5に記憶制御する機能、その印刷ジョブを印刷部9に渡して印刷制御(画像形成制御)する機能、および複合機Bとの間でデータ通信をする機能を有している。
【0043】
制御部1は、態様変更指示部15の態様変更キー15a〜15cが操作されたとき、当該態様変更キー15a〜15cに予め割当てられた態様変更機能に基づき、機能選択表示部13の機能選択キー13a〜13jの配列状態を変えずに、当該態様を変更制御する変更制御部19としての機能を有している。
【0044】
すなわち、変更制御部19は、態様変更キー15bが操作されたとき、図5Aに示すように、予め設定された機能選択キー13f〜13hの表示状態を明度の暗いグレー色に変更制御して表示させる。
【0045】
態様変更キー15cが操作されたときには、図5Bに示すように、予め設定された機能選択キー13c〜13hの操作入力を受け付けないよう受付拒否変更制御し、態様変更キー15aが操作されたとき、図3に示したように、全ての機能選択キー13a〜13hを初期又はデフォルトの表示状態にするとともに、選択を受け付ける状態に変更表示する制御機能を有している。何れの場合にも、機能選択表示部13の機能選択キー13a〜13hの配列状態は変更されない。
【0046】
次に、本発明に係る操作表示装置の動作を簡単に説明する。
【0047】
画像形成装置Aにおいて、当初は機能選択表示部13の全ての機能選択キー13a〜13hが初期のデフォルト状態でアクティブ表示されている。
【0048】
この状態で、態様変更キー15bが操作されると、変更制御部19が予め設定された機能選択キー13f〜13hの表示状態を明度の暗いグレー色に変更制御して機能選択表示部13に表示させる一方(図5A参照)、態様変更キー15cが操作されると、変更制御部19が例えば機能選択キー13f〜13hを受付拒否変更制御し、機能選択表示部13に表示させる。
【0049】
この状態で、機能選択表示部13の機能選択キー13f〜13hの何れをタッチ操作しても受付拒否され、例えば、「機能6」をタッチ操作すべきところ、「機能6」および「機能7」を同時にタッチ操作してしまっても、「機能7」のタッチ操作が無効化され、「機能6」のみのタッチ操作が有効化される。
【0050】
その後、態様変更キー15aが操作されると、図3に示すように、全ての機能選択キー13a〜13hが初期のアクティブ表示状態に戻るよう変更表示される。
【0051】
このように、本発明に係る操作表示装置は、当該画像形成装置Aが有する複数の機能を選択するための機能選択キー13a〜13jが所定領域内に複数配列表示される機能選択表示部13と、この機能選択表示部13のその所定領域の外に配置され、予め設定された機能選択キー13a〜13jに対する態様変更指示を受け付ける態様変更キー15a〜15cを有する態様変更指示部15と、この態様変更指示部15の態様変更キー15a〜15cが操作されたとき、当該態様変更キー15a〜15cに予め割当てられた態様変更機能に基づき、その機能選択表示部13の機能選択キー13a〜13jの配列状態を変えずに当該態様を異なる色表示、例えば明度の暗い色表示状態に変更制御する変更制御部19と、を具備している。
【0052】
そのため、態様変更キー15a〜15cの操作によって、複数配列表示された機能選択キー13a〜13jのうち予め設定された機能選択キー13a〜13jが他よりも視覚的に差別化され、表示画面の機能選択キーの配列を変更することなく、機能選択キーの誤操作を減少させることが可能となり、操作性の維持向上も可能となる。
【0053】
特に、一部の機能選択キー13a〜13jの表示状態の色表示変更機能として、明度の暗い色表示状態にその機能選択キーの色表示を変更制御するから、特定の機能選択キーが暗く表示されて視覚的に差別化され、さらに一層、機能選択キーの誤操作を減少させることが可能である。
【0054】
従って、表示画面の機能選択キーの表示、非表示(グレーアウト)およびタッチ操作有効、無効を、その表示画面外に配置した態様変更キー15a〜15cによって制御できるから、操作パネル部7の機能選択表示部13上に表示される選択項目を減らすことなく、誤操作を防止可能である。
【0055】
もっとも、本発明における色表示変更機能は、明度の暗い色表示状態(グレー表示状態)に限らず、種々の色表示も可能である。
【0056】
さらに、その機能選択キー13a〜13jによる機能選択を受け付けない受付拒否機能の割当てられた態様変更キー15a〜15cを有し、その態様変更キー15a〜15cに割当てられた受付拒否機能に基づきその機能選択キー13a〜13jを機能受付拒否状態に変更制御するから、態様変更キー15a〜15cの操作によって、特定の機能選択キー13a〜13jへの入力が拒否されるから、確実に、機能選択キーの誤操作を減少させることが可能である。
【0057】
また、本発明の操作表示装置においては、機能選択キー13a〜13jを非表示にする非表示機能の割当てられた態様変更キー15a〜15cを設け、その態様変更キー15a〜15cに割当てられた非表示機能に基づきその機能選択キー13a〜13jを非表示状態に変更制御する構成も可能である。
【0058】
このような構成では、態様変更キー15a〜15cの操作によって、特定の機能選択キー13a〜13jが非表示となるから、確実に、機能選択キーの誤操作を減少させることが可能である。
【0059】
なお、本発明の操作表示装置において、機能選択キー13a〜13jが複数配列表示される所定領域は、当該画像形成装置Aが有する複数の機能を選択するための機能選択キーが複数配列表示される表示画面であって、切換え操作によって機能選択キーが切り換え表示される領域であり、態様変更キー15a〜15cは、その機能選択キーが切り換え表示される領域外に、表示変更されないように配置されることが好ましい。
【0060】
ところで、本発明に係る操作表示装置は、上述した構成に限定されず、例えば図6に示すように、機能選択表示部13中の機能選択キー13a〜13jが、予め「青色」、「緑色」又は、「赤色」等に分けて色づけ表示されていて、態様変更キー15aに割当てられた態様変更機能を、「青色」に色づけ表示された機能選択キー13a、13bのみ表示制御して他の機能選択キーを非表示制御する機能とする構成が可能であり、上述した効果を得ることが可能である。
【0061】
さらに、態様変更キー15bに割当てられた態様変更機能を、「緑色」に色づけ表示された機能選択キー13c、13d、13e、13fのみ表示制御して他の機能選択キーを非表示制御する機能、態様変更キー15cに割当てられた態様変更機能を、「赤色」に色づけ表示された機能選択キー13g、13hのみ表示制御して他の機能選択キーを非表示制御する機能とする構成も可能であり、上述した効果を得ることが可能である。
【0062】
それに合わせて機能選択表示部13、機能選択表示部17、変更制御部19を形成すれば良い。
【0063】
ところで、上述した本発明は、操作表示装置を例にして説明したが、本発明では、画像データから画像形成する構成に操作表示装置を具備させて画像形成装置Aを構成することも可能であり、同様の効果を得ることが可能である。
【0064】
そして、本発明に係る電子機器の操作表示装置は、画像形成装置Aに限らず、複写機、コンピュータ、PDA(personal digital assistant)等の種々の電子機器に搭載して実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明に係る電子機器の操作表示装置についてこれを搭載した画像形成装置を例にして概略を示す概略ブロック図である。
【図2】本発明における操作パネル部を説明する図である。
【図3】本発明における機能選択表示部を説明する図である。
【図4】本発明における態様設定を説明する図である。
【図5】本発明における操作表示装置の動作を説明する図である。
【図6】本発明における操作表示装置の他の構成を説明する図である。
【符号の説明】
【0066】
1 制御部
3 画像読取部
5 記憶部
7 操作パネル部
9 印刷部
11 通信部
13 機能選択表示部
13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13h、13i、13j 機能選択キー
13k 設定濃度表示
15 態様変更指示部
15a、15b、15c 態様変更キー
17 ネットワーク
19 変更制御部
A、B 画像形成装置(複合機、電子機器)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
当該電子機器が有する複数の機能を選択するための機能選択キーが所定領域内に複数配列表示される機能選択表示部と、
この機能選択表示部の前記所定領域の外に配置され、予め設定された前記機能選択キーに対する態様変更指示を受け付ける態様変更キーを有する態様変更指示部と、
この態様変更指示部の前記態様変更キーが操作されたとき、当該態様変更キーに予め割当てられた態様変更機能に基づき、前記機能選択キーの配列状態を変えずに当該態様を変更制御する変更制御部と、
を具備することを特徴とする電子機器の操作表示装置。
【請求項2】
前記態様変更指示部は、前記態様変更指示として異なる色表示への色表示変更機能の割当てられた前記態様変更キーを有し、前記変更制御部は、前記態様変更キーに割当てられた前記色表示変更機能に基づき、前記機能選択キーの色表示状態を変更制御する請求項1記載の電子機器の操作表示装置。
【請求項3】
前記変更制御部は、前記態様変更指示として前記色表示変更機能として明度の暗い色表示状態に前記機能選択キーの色表示を変更制御する請求項2記載の電子機器の操作表示装置。
【請求項4】
前記態様変更指示部は、前記態様変更指示として前記機能選択キーを非表示にする非表示機能の割当てられた前記態様変更キーを有し、前記変更制御部は、前記態様変更キーに割当てられた前記非表示機能に基づき、前記機能選択キーを非表示状態に変更制御する請求項1記載の電子機器の操作表示装置。
【請求項5】
前記態様変更指示部は、前記態様変更指示として前記機能選択キーによる機能選択を受け付けない受付拒否機能の割当てられた前記態様変更キーを有し、前記変更制御部は、前記態様変更キーに割当てられた前記受付拒否機能に基づき、前記機能選択キーを前記機能受付拒否状態に変更制御する請求項1〜4いずれか1記載の電子機器の操作表示装置。
【請求項6】
前記態様変更指示部は、異なる前記態様変更機能の割当てられた複数の前記態様変更キーを有する請求項1〜5いずれか1記載の電子機器の操作表示装置。
【請求項7】
前記請求項1〜6いずれか1記載の操作表示装置を具備し、画像データから画像形成することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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