説明

電子機器

【課題】新たな部材を追加することなく、導通部材を簡単に取り付けることができる電子機器を提供すること。
【解決手段】金属筐体10に収容される通信用コネクタ30と、金属筐体に連結され、ブラケットBがねじ留めされる第1のハードディスク板金17と、金属筐体に連結され、通信用コネクタの側方に配置され、ブラケットBがねじ留めされる第2のハードディスク板金18と、第1のハードディスク板金に支持される第1の部分411と、通信用コネクタと第2のハードディスク板金との間に配置され、丸孔412aを備える第2の部分412とを有する主板41と、主板に連結され、通信用コネクタに接触するとともに、主板を付勢して第2のハードディスク板金に接触させるばね板42と、第2のハードディスク板金に形成され、丸孔412aに突入するバーリング部181とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信用コネクタなどの電子部品の周辺に、EMI(電磁波障害)対策のために配置される金属板を備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真複写機などの画像形成装置に搭載される電子機器は、金属製の筐体を備えていて、その内部にはシステム基板が収容されている。システム基板は、LAN、イネーブラ、USBなどの通信用コネクタを始めとする、種々の電子部品が実装されている。
【0003】
ところで、電子機器では、EMI対策として、通信用コネクタなどの電子部品の周辺に金属板が配設される。この金属板は、筐体にねじ留めされていて、ノイズの漏出を防止する。しかしながら、システム基板からのノイズは、実際に製品が完成しないと、正確に推定することができない。従って、電子機器の設計段階では、金属板の配置や形状を決定することが困難である。そこで、現在では、製品が完成したのちに、漏出するノイズがEMI基準を満足するように、金属板の配置や形状が決定されている。
【0004】
近年、EMI対策として、コネクタの周囲にコネクタフレームが配置されたEMI対策装置が開示された(例えば、特許文献1を参照。)。前述のEMI対策装置において、コネクタフレームは、板ばねと接地用金物を通じてシャーシや筐体にねじ留めされている。
【特許文献1】特開平11−16639号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、金属板の配置や形状は、前述のように、製品が完成したのちに決定される。そのため、金属板の形状によっては、筐体に対して2箇所以上でねじ留めされることもある。こうなると、金属板の位置決め作業・固定作業が困難となり、結果として、電子機器の組立効率が低下することも考えられる。しかも、従来のEMI装置のように、コネクタフレーム、板バネ、接地用金物が別体であれば、組立効率はさらに低下する。
【0006】
本発明は、新たな部材を追加することなく、導通部材を簡単に取り付けることができる電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決して、目的を達成するために、本発明における電子機器は、次のように構成されている。
【0008】
(1)別部材が固定される電子機器において、金属筐体と、前記金属筐体に収容され、金属部分を備える電子部品と、前記金属筐体に連結され、前記別部材がねじ留めされる第1の取り付け板金と、前記金属筐体に連結され、前記電子部品の側方に配置されるとともに、前記別部材がねじ留めされる第2の取り付け板金と、前記第1の取り付け板金に支持される第1の部分と、前記電子部品と前記第2の取り付け板金との間に配置され、前記第2の取り付け板金に対応する位置に孔部を備える第2の部分とを有する接地用金属板部と、前記接地用金属板部に連結され、前記電子部品の金属部分に接触するとともに、前記接地用金属板部を付勢して前記第2の取り付け板金に接触させる金属ばね部と、前記第2の取り付け板金に形成され、前記孔部に突入して前記接地用金属板部の第2の部分を位置決めする突出部とを具備している。
【0009】
(2)(1)に記載された電子機器において、前記突出部は、前記第2の取り付け板金に前記別部材をねじ留めするために形成されたバーリング部である。
【0010】
(3)(1)に記載された電子機器において、前記第1の取り付け板金に形成され、前記接地用金属板部の第1の部分を位置決めする係合部をさらに具備している。
【0011】
(4)(3)に記載された電子機器において、前記係合部は、前記別部材を位置決めするために形成された突起部である。
【0012】
(5)(1)に記載された電子機器において、前記接地用金属板部の第1の部分は、前記別部材と前記第1の取り付け板金とに挟持される。
【0013】
(6)(1)に記載された電子機器において、前記接地用金属板部と前記金属ばね部は、一体部品である。
【0014】
(7)(1)に記載された電子機器において、前記電子部品は、通信用のコネクタである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、電子機器の組立作業にあたり、導通部材の位置決めが簡単化する。しかも、新たに部材を追加する必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
【0017】
図1は本発明の一実施形態におけるハードディスクドライブHが搭載された電子機器1の斜視図、図2は同実施形態におけるハードディスクドライブHが取り付けられたブラケットBの斜視図である。
【0018】
図1と図2に示すように、本実施形態における電子機器1は、電子写真複写機に搭載されるものであって、その金属筐体10にはハードディスクドライブHがブラケット(別部材)Bによって固定される。ブラケットBは、複数の鋼材bからなる骨組み構造をしていて、それぞれの鋼材bが電子機器1にねじNで固定されている。なお、本実施形態では、ブラケットBにハードディスクドライブHが搭載されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0019】
図3は同実施形態における電子機器1の斜視図である。図3に示すように、電子機器1は、金属筐体10と、システム基板20と、3つの通信用コネクタ(電子部品)30と、導通部材40とを具備している。通信用コネクタ30としては、例えばLANコネクタ、イネーブラコネクタ、USBコネクタなどが想定される。しかしながら、本発明における電子部品は、通信用コネクタ30に限定されるものではなく、帯電が問題となるような金属部分なども含んでいる。
【0020】
金属筐体10は、矩形型の底壁11と、底壁11の各縁に連結される第1〜第4の側壁12〜15とで構成されている。金属筐体10の素材としては、導電性を有する鋼材などが使用される。第1〜第4の側壁12〜15は、底壁11に対してほとんど直角に配置されていて、底壁11の反対にある端部には、蓋材(図示しない)などを固定するための蓋板金16が形成されている。
【0021】
第1の側壁12と第2の側壁13は、前述の蓋板金16とは別に、それぞれ第1のハードディスク板金(第1の取り付け板金)17と第2のハードディスク板金(第2の取り付け板金)18とを備えている。第1のハードディスク板金17と第2のハードディスク板金18は、ブラケットBの鋼材bがねじ留めされる部分であって、その間隔は隣接する鋼材bの間隔に対応している。
【0022】
図4は同実施形態における導通部材40が取り付けられていない第1の側壁12の周辺の斜視図であって、図3における囲い部Aを拡大して示している。図4に示すように、第1のハードディスク板金17は、金属筐体10の内側に向かって、底壁11とほとんど平行に延びていて、その中心位置にはバーリング部171が形成されている。このバーリング部171は、第1のハードディスク板金17から底壁11に向かって突出していて、その内面にはねじNが螺入する雌ねじ部(図示しない)が形成されている。
【0023】
第1のハードディスク板金17は、バーリング部171の近傍に、フック部(突起部)172を備えている。なお、フック部172は、第1の側壁12に形成された第1のハードディスク板金17だけが備えていて、第2の側壁13に形成された第1のハードディスク板金17は備えていてない。
【0024】
フック部172は、第1のハードディスク板金17から金属筐体10の外側に向かって突出していて、その先端には係合突起173が形成されている。係合突起173は、第4の壁部15に向かって突出していて、第1のハードディスク板金17と係合突起173との間には、導通部材40の主板41の厚さよりも大きい凹部174が形成されている。
【0025】
第2のハードディスク板金18は、金属筐体10の内側に向かって、底壁11とほとんど平行に延びていて、その中心位置にはバーリング部181が形成されている。このバーリング部181は、第2のハードディスク板金18から底壁11に向かって突出していて、その内面にはねじNが螺入する雌ねじ部(図示しない)が形成されている。
【0026】
第1の側壁12は、第2のハードディスク板金18の近傍に、3つのコネクタ開口121を備えている。これらのコネクタ開口121は、システム基板20を基準として底壁11の反対側に形成されていて、システム基板20の板面に沿ってほとんど一列に並んでいる。
【0027】
システム基板20は、金属筐体10の内部に、底壁11とほとんど平行に配置されている。通信用コネクタ30は、システム基板20の板面における、第2のハードディスク板金18の近傍に実装されていて、それぞれ第1の側壁12に形成された3つのコネクタ開口121から金属筐体10の外部に露出している。なお、本実施形態では、3つの通信用コネクタ30が存在しているが、少なくとも1つの通信用コネクタ30があればよい。
【0028】
通信用コネクタ30は、グランド接続用の金属ケース(金属部分)31を備えている。金属ケース31は、コネクタ開口21の縁部に複数箇所で点接触していて、金属筐体10を通じて電子写真複写機に搭載されたグランド部材(図示しない)と導通している。金属ケース31の素材としては、導電性を有する鋼材などが使用される。
【0029】
金属ケース31のサイズは、その種類によって違いがあるものの、いずれもシステム基板20と第2のハードディスク板金18との距離よりも小さい。これにより、第2のハードディスク板金18と通信用コネクタ30との間には隙間Sが形成されている。
【0030】
図5は同実施形態における導通部材40の斜視図である。図5に示すように、導通部材40は、主板41と3つのばね板42とで構成される。主板(接地用金属板部)41とばね板(金属ばね部)42は、その連結部分で折り返されていて、側面から見てほとんどV字型をしている。導通部材40の素材としては、導電性を有するステンレス材などが使用される。
【0031】
主板41は、帯状に形成されていて、長手方向の両側部位に、それぞれ第1の部分411と第2の部分412とを備えている。第1の部分411は、第1のハードディスク板金17と係合する部分であって、バーリング部171に対応する位置に丸孔411aを備え、フック部172に対応する位置に長孔411bを備えている。第2の部分412は、第2のハードディスク板金18と係合する部分であって、バーリング部181と対応する位置に丸孔(孔部)412aを備えている。ばね板42は、システム基板20に実装される3つの通信用コネクタ30と同じ間隔で形成されていて、その先端に主板41とほとんど平行に延びる接触部421を備えている。
【0032】
図6は同実施形態における導通部材40が取り付けられた第1の側壁12の周辺の斜視図であって、図3における囲い部Aを拡大して示している。図6に示すように、主板41は、第1のハードディスク板金17から第2のハードディスク板金18にかけて配置される。
【0033】
第1の部分411は、第1のハードディスク板金17の外面に重合され、第1のハードディスク板金17と後に固定されるブラケットBの鋼材bとによって挟持される。このとき、第1のハードディスク板金17に形成されたフック部172は、第1の部分411に形成された長孔411bを通ってブラケットBの鋼材bと係合する。そして同時に、主板41の第1の部分411に形成された丸孔411aは、第1のハードディスク板金17に形成された雌ねじ部(図示しない)の位置と一致する。
【0034】
第2の部分412は、第2のハードディスク板金18の内面に重合される。このとき、第2のハードディスク板金18に形成されたバーリング部181は、図7に示すように、主板41の第2の部分412に形成された丸孔412aに突入する。
【0035】
ばね板42は、第2のハードディスク板金18と通信用コネクタ30との隙間Sに収容され、通信用コネクタ30の金属ケース31に密着するとともに、主板41を付勢して第2のハードディスク板金18の内面に押圧する。
【0036】
(導通部材40の取り付け)
通信用コネクタ30などの電子部品が実装されたシステム基板20が金属筐体10に搭載されたら、ノイズ試験が実施される。ノイズ試験において、ノイズがEMI基準を超えていたら、ノイズを低減させるべき部位に導通部材40が取り付けられる。導通部材40の形状、サイズ、位置は、ノイズ試験の結果に基づいて適正に決められる。
【0037】
導通部材40の取り付けでは、先ず、第1のハードディスク板金17の外面に、主板41の第1の部分411が重合される。これにより、主板41の第1の部分411に形成された長孔411bに第1のハードディスク板金17に形成されたフック部172が挿入され、フック部172と長孔411bとの係合によって、主板41の第1の部分411が位置決めされる。
【0038】
次に、ばね板42が圧縮された状態で、主板41の第2の部分412が、ばね板42と共に第2のハードディスク板金18と通信用コネクタ30との隙間Sに挿入される。すると、ばね板42からの付勢によって、第2のハードディスク板金18の内面に主板41の第2の部分412が重合される。これにより、第2のハードディスク板金18に形成されたバーリング部181が主板41に形成された丸孔412aに挿入され、バーリング部181と丸孔412aとの係合によって、主板41の第2の部分412が位置決めされる。
【0039】
図7は同実施形態における要部構成を図6に示すF−F面で切断した断面図である。図7に示すように、主板41の第2の部分412は、ばね板42からの付勢によって第2のハードディスク板金18の内面に押圧されている。そのため、一旦バーリング部181が丸孔412aに突入すると、これらの係合状態が解除されることはない。
【0040】
主板41の第1の部分411と第2の部分412が位置決めされたら、金属筐体10のブラケットBが搭載され、第1の側壁12と第2の側壁13にブラケットBの鋼材bがねじNによって固定される。これにより、第1のハードディスク板金17の外面に重合されている主板41の第1の部分411は、ブラケットBの鋼材bと第1のハードディスク板金17とに挟持され、金属筐体10にしっかりと固定される。このとき、導通部材40は、第2のハードディスク板金18に形成されたバーリング部181と主板41の第2の部分412に形成された丸孔412aとの係合によって、いわゆる回り止めされているから、金属筐体10とブラケットBとの固定作業にあたり、導通部材40の位置ずれが生じることがない。
【0041】
なお、主板41の第2の部分412は、第2のハードディスク板金18の内面に重合されるだけであって、ブラケットBと第2のハードディスク板金18とに挟持されることはないが、主板41第1の部分411が金属筐体10にしっかりと固定されているため、導通部材40の脱落などの問題は生じない。
【0042】
(本実施形態による作用)
本実施形態における電子機器1において、第2のハードディスク板金18に形成されたバーリング部181は、主板41の第2の部分412に形成された丸孔412aに突入している。しかも、主板41の第2の部分412は、ばね板42からの付勢によって、第2のハードディスク板金18の内面に押圧されていて、バーリング部181が丸孔412aから脱出しにくくなっている。そのため、主板41の第2の部分412は、バーリング部181と丸孔412aとの係合によって、不本意に移動することがなくなるから、金属筐体10とブラケットBとの固定に際する導通部材40の位置決めが非常に簡単になる。
【0043】
しかも、バーリング部181は、金属筐体10とブラケットBとをねじ留めするために形成された既存の部分である。そのため、主板41の第1の部分411の位置決めのために、金属筐体10に対して新たな部分を追加する必要がない。
【0044】
本実施形態における導通部材40において、主板41の第1の部分411は、第1のハードディスク板金17とブラケットBとに挟持される。そのため、導通部材40の脱落の心配がない。しかも、主板41と第1のハードディスク板金17とがしっかりと密着するから、通信用コネクタ30と金属筐体10との十分な導通が得られる。
【0045】
本実施形態における導通部材40において、主板41の第1の部分411は、第1のハードディスク板金17に形成されたフック部172によって位置決めされる。そのため、導通部材40の取り付けが簡単になる。
【0046】
しかも、フック部172は、金属筐体10に対してブラケットBを位置決めするために形成された既存の部分である。そのため、主板41の第1の部分411の位置決めのために、金属筐体10に対して新たな部分を追加する必要がない。
【0047】
さらに、フック部172は、係合突起173を備えている。そのため、一旦長孔411bにフック部172が挿入されると、係合突起173の存在によって、導通部材40の脱落が抑制される。
【0048】
本実施形態の導通部材40において、主板41とばね板42は、1枚の板材から形成された一体部品である。そのため、導通部材40の製作が簡単である。
【0049】
なお、本実施形態では、主板41の第1の部分411が金属筐体10とブラケットBとに挟持されているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、主板41の第1の部分411は、第1のハードディスク板金17の内面に重合されても良い。この場合、第1のハードディスク板金17に形成されるバーリング部171が主板41の第1の部分411に形成される丸孔411aに突入して、主板41の第1の部分411を位置決めすることになる。もし、ばね板42からの付勢が主板41の第2の部分412に及んでいなければ、新たにばね板を追加しても良い。
【0050】
また、本実施形態では、画像形成装置に搭載される電子機器1について説明しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、EMI対策が必要なものであれば、どのような電子機器であっても良い。さらに、本実施形態では、主板41とばね板42が一体部品であるが、別体部品であっても良い。
【0051】
本発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施形態におけるハードディスクドライブが搭載された電子機器の斜視図。
【図2】同実施形態におけるハードディスクドライブが取り付けられたブラケットの斜視図。
【図3】同実施形態における電子機器の斜視図。
【図4】同実施形態における導通部材が取り付けられていない第1の側壁の周辺の斜視図。
【図5】同実施形態における導通部材の斜視図。
【図6】同実施形態における導通部材が取り付けられた第1の側壁の周辺の斜視図。
【図7】同実施形態における要部構成を図6に示すF−F面で切断して示す断面図。
【符号の説明】
【0053】
1…電子機器、10…金属筐体、17…第1のハードディスク板金(第1の取り付け板金)、18…第2のハードディスク板金(第2の取り付け板金)、31…金属ケース(金属部分)、30…通信用コネクタ(電子部品)、41…主板(接地用金属板部)、42…ばね板(金属ばね部)、411…第1の部分、412…第2の部分、412a…丸孔(孔部)、172…フック部(突起部)、181…バーリング部(突出部)。B…ブラケット(別部材)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
別部材が固定される電子機器において、
金属筐体と、
前記金属筐体に収容され、金属部分を備える電子部品と、
前記金属筐体に連結され、前記別部材がねじ留めされる第1の取り付け板金と、
前記金属筐体に連結され、前記電子部品の側方に配置されるとともに、前記別部材がねじ留めされる第2の取り付け板金と、
前記第1の取り付け板金に支持される第1の部分と、前記電子部品と前記第2の取り付け板金との間に配置され、前記第2の取り付け板金に対応する位置に孔部を備える第2の部分とを有する接地用金属板部と、
前記接地用金属板部に連結され、前記電子部品の金属部分に接触するとともに、前記接地用金属板部を付勢して前記第2の取り付け板金に接触させる金属ばね部と、
前記第2の取り付け板金に形成され、前記孔部に突入して前記接地用金属板部の第2の部分を位置決めする突出部とを具備していることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記突出部は、前記第2の取り付け板金に前記別部材をねじ留めするために形成されたバーリング部であることを特徴とする請求項1に記載された電子機器。
【請求項3】
前記第1の取り付け板金に形成され、前記接地用金属板部の第1の部分を位置決めする係合部をさらに具備していることを特徴とする請求項1に記載された電子機器。
【請求項4】
前記係合部は、前記別部材を位置決めするために形成された突起部であることを特徴とする請求項3に記載された電子機器。
【請求項5】
前記接地用金属板部の第1の部分は、前記別部材と前記第1の取り付け板金とに挟持されることを特徴とする請求項1に記載された電子機器。
【請求項6】
前記接地用金属板部と前記金属ばね部は、一体部品であることを特徴とする請求項1に記載された電子機器。
【請求項7】
前記電子部品は、通信用のコネクタであることを特徴とする請求項1に記載された電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−189169(P2007−189169A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−7847(P2006−7847)
【出願日】平成18年1月16日(2006.1.16)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】