説明

電子機器

【課題】 温度上昇時に光源から射出される光の光量を減少させた場合でも投影面に投影された画像の見栄えを維持することができる電子機器を提供する。
【解決手段】 光源32から射出される光により投影される画像データを表示する表示部46と、前記光源の駆動電流を制御する電源制御部60と、前記光源の駆動電流の変化に応じて、前記表示部に表示する前記画像データに対して階調補正を行う画像処理部56とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プロジェクタを備える電子機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この電子機器においては、光源の近傍に設けられた温度センサの測定値が所定の温度を超えた場合にはユーザの選択により光源から射出される光の光量を減少させ温度上昇時の保護措置を実行することができる。
【特許文献1】特開2003ー15224号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、この電子機器においては光源から射出される光の光量を急に減少させるため、温度上昇時の保護措置を実行した場合に投影面に投影された画像が全体的に暗くなるという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、温度上昇時に光源から射出される光の光量を減少させた場合でも投影面に投影された画像の見栄えを維持することができる電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の電子機器は、光源から射出される光により投影される画像データを表示する表示部と、前記光源の駆動電流を制御する電源制御部と、前記光源の駆動電流の変化に応じて、前記表示部に表示する前記画像データに対して階調補正を行う画像処理部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の電子機器によれば、温度上昇時に光源から射出される光の光量を減少させた場合でも投影面に投影された画像の見栄えを維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態に係る電子機器についてカメラを例に説明する。図1は、実施の形態に係るカメラの前面を示す斜視図である。カメラ2はプロジェクタを備えるデジタルカメラであって、カメラ2の筐体4はアルミニウム板金等の金属からなる前カバー6及び後カバー8で構成され、前カバー6には、被写体光を入射させる撮影窓10、画像を投影するプロジェクタ投影窓12、被写体を照射する光を射出するフラッシュ窓14が設けられている。また、筐体4の上面には、電源スイッチ16、レリーズ指示を行うレリーズボタン18、プロジェクタにより投影される画像のピント合わせを行うためのフォーカスレバー20が設けられている。
【0008】
図2は、実施の形態に係るカメラの背面を示す図である。後カバー8には、撮像画像を表示するLCD表示部22、カメラ撮影を行う撮影モードとプロジェクタ投影を行うプロジェクタモードとを切り換える切換ボタン24、投影する画像を選択するマルチセレクタ26、投影の開始を指示する再生ボタン28、投影の終了を指示する停止ボタン30が設けられている。
【0009】
図3は、実施の形態に係るカメラ内部に収納された各ユニットの配置を概略的に示す正面図である。カメラ2の内部の略中央には、投影画像を投影するための後述する投影光学系と光源であるLED32とを有するプロジェクタユニット34が配置され、LED32の上部近傍には温度センサ36が設けられている。また、プロジェクタユニット34及び温度センサ36の図3における右側には、被写体を撮像するための撮像素子を有する鏡筒ユニット38が、プロジェクタユニット34の左側には、プロジェクタユニット34及び鏡筒ユニット38に電力を供給するバッテリを収容する電池室40が設けられている。
【0010】
図4は、図3のA−A断面図である。図4に示すようにLED32と温度センサ36は、前カバー6の内面と略密着するように接触して配置されており、温度センサ40は前カバー6の内面温度を測定し、LED32の発熱に伴う温度変化を検出する。
【0011】
図5は、実施の形態に係るプロジェクタユニットの構成を示す図である。プロジェクタユニット34は光源であるLED(発光ダイオード)32、LED32から射出された光を略平行とするための集光レンズ42、入射した光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離する偏光ビームスプリッタ44、プロジェクタユニット34により投影する投影画像を表示するLCOS(反射型液晶素子)46、投影画像を投影するための投影レンズ48及び投影レンズ48から射出された光学像の投影方向を偏向させるためのミラー50を備えている。なお、偏光ビームスプリッタ44の図5における下面44aには、黒色処理等の無反射処理が施されている。
【0012】
図6は、実施の形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。カメラ2はCPU42を備え、CPU42には、温度センサ36、操作部44、LCD表示部22の表示制御を行う表示制御部46、撮影レンズを介した被写体を撮像して撮像信号(蓄積電荷としてのアナログ信号)を生成するCCD或いはCMOS等により構成される撮像素子48、撮像素子48から出力された撮像信号を図示しないA/D変換部においてA/D変換することにより生成された画像データを記憶する画像記憶部50、撮像素子48から出力される撮像信号に基づく画像データに、ホワイトバランス調整、輪郭補償、ガンマ補正等の画像処理を行う撮像画像処理部52、撮像画像や投影画像、種々のデータを記憶するメモリカード54、画像記憶部50やメモリカード54に記憶された画像や種々のデータを投影する投影部56、投影部56により投影される投影画像の画像データに対して階調補正を行う投影画像処理部58が接続されている。
【0013】
ここで、操作部44は、電源スイッチ16、レリーズボタン18、フォーカスレバー20、切換ボタン24、マルチセレクタ26、再生ボタン28、停止ボタン30等を含み、投影部56は、光源であるLED32の点灯及び消灯を行う電源制御部60、投影する画像を表示するLCOS46の表示制御を行う投影制御部62を備えている。
【0014】
次に、図7に示すフローチャートを参照して実施の形態に係るカメラの投影部のLED点灯制御について説明する。撮影モードにおいて被写体の撮像またはLCD表示部22における撮像画像の再生等の動作中に切換ボタン24が操作されるとプロジェクタモードに切り換えられ、制御フラグflag=0をセットする(ステップS1)。なお、このとき、撮影モードにおいてLCD表示部22を用いた表示を行っている場合にはLCD表示部22を消灯する。そして、温度センサ36により測定した現在の温度を読み込み(ステップS2)、読み込んだ現在の温度が投影動作可能な温度である動作上限温度Tmaxより低いか否か判定する(ステップS3)。動作上限温度Tmaxより低い場合には、LED32を駆動するための初期駆動電流値Iintを電源制御部60により設定する(ステップS4)。ここで、初期駆動電流値Iintは、電流値で設定してもよいし、例えばLED32を駆動可能な最大電流の80%と設定する等、LED32を駆動可能な最大電流Imaxに対する比率で設定してもよい。そして、電源制御部60は設定した初期駆動電流値IintによりLED32を点灯し(ステップS5)、図8のフローチャートに示す温度制御処理を行う(ステップS6)。
【0015】
ステップS3において、読み込んだ現在の温度が動作上限温度Tmax以上であると判定した場合には、電源制御部60はLED32を点灯せずに(ステップS7)、LED点灯制御処理を終了する。
【0016】
図8は温度制御処理を示すフローチャートである。本実施の形態に係る温度制御処理においては、温度センサ36により測定した温度が制御目標上限温度Thを超えた場合に、電源制御部60は、測定温度が制御目標上限温度Thよりも低い温度である目標温度Tdへ収束するように電流値の制御を開始する。なお、目標温度Tdは例えば、筐体4等の装置保持部をユーザが触れた場合に、熱さを感知せず快適に保持できる程度の温度に設定し、制御目標上限温度Thは目標温度Tdよりやや高い温度に、制御目標下限温度Tlは制御目標よりやや低い温度にそれぞれ設定する。
【0017】
電源制御部60はLED32を点灯すると、所定の温度測定周期tに相当する時間待機し(ステップS11)、所定の時間が経過すると温度センサ36により測定した現在の温度Tを読み込む(ステップS12)。そして、読み込んだ現在の温度Tが動作上限温度Tmaxより低いか否か判定する(ステップS13)。読み込んだ現在の温度Tが動作上限温度Tmax以上である場合には、電源制御部60はLED32を消灯する(ステップS31)。
【0018】
一方、読み込んだ現在の温度が動作上限温度Tmax以下である場合には、制御フラグがflag=1であるか否かの確認を行う(ステップS14)。flag=1でない場合には、温度測定周期tに相当する時間経過後に減少させる駆動電流値Icを算出する(ステップS15)。ここで、flag=1でない場合、即ち、flag=0である場合には、温度センサ36により測定した温度が制御目標上限温度Thに達していない状態であり、この状態において電源制御部60は、LED32から射出される光の光量である投影光量の減少度合いが視認できない程度にLED32の駆動電流を漸次減少させる。ここで、例えば、ステップS12において読み込んだ現在の温度Tと目標温度Tdとの差を用いて減少させる駆動電流値Icを算出する。一例として、現在の温度Tと目標温度Tdとの差の対数を用い、Ic=Ks+Kln(Td−T)なる式を用いてIcを算出する。ここで、K,Ksは定数であり、LED32を一定電流で駆動した場合の温度Tの経時変化を示す温度上昇曲線を予め測定し、温度上昇曲線に基づいてLED32の駆動電流Iの減少率が小さくなるようにK,Ksを設定する。
【0019】
そして、電源制御部60は求めた値Icを駆動電流の減少値としてLED32の駆動電流を減少させ(ステップS16)、ステップS12で読み込んだ温度が制御目標上限温度Thより低いか否か判定する(ステップS17)。制御目標上限温度Th以上であると判定した場合には制御フラグflag=1をセットし(ステップS18)、LED32が消灯されているか否か確認する(ステップS30)。
【0020】
また、ステップS17において制御目標温度Thより低いと判定した場合には、制御フラグはflag=0の状態でLED32が消灯されているか否か確認する(ステップS30)。
【0021】
ステップS14においてflag=1である場合には、ステップS12において読み込んだ現在の温度Tが制御目標上限温度Thより低いか否か判定する(ステップS19)。なお、制御フラグがflag=1である場合は、制御目標上限温度Thを一旦超えた場合である。制御目標上限温度Th以上であると判定した場合には、温度測定周期tに相当する時間で減少させる駆動電流値Icを算出する(ステップS20)。ここで、例えば、ステップS12において読み込んだ現在の温度Tと目標温度Tdとの差を用いて減少させる駆動電流値Icを算出する。一例として、Ic=G1×(I/Iint)×f(T−Td)+1なる式を用いてIcを算出する。このとき、f(x)は関数であり、LED32を一定電流で駆動した場合の温度Tの経時変化を示す温度上昇曲線及び駆動電流がゼロの状態における所定温度からの温度Tの経時変化を示す温度下降曲線を予め測定し、温度上昇曲線及び温度下降曲線に基づいてLED32の駆動電流Iの減少率が小さくなるように関数f(x)を設定する。また、G1は現在の温度Tと目標温度Tdとの差から取得する比率である。
【0022】
さらに、駆動電流Iの減少によるLED32の投影光量を視認不可能な程度に漸次減少させるため、駆動電流Iを減少させることができる最大値である減少許容値Ilimを算出する(ステップS21)。ここで、例えば、駆動電流Iの初期駆動電流Iintに対する比率を用いて減少許容値Ilimを算出する。一例として、Ilim=G2×(I/Iint)なる式を用いて算出する。このときG2は現在の温度Tと目標温度Tdとの差から取得する比率である。そして、減少許容値IlimはステップS20において算出した値Icより小さいか否かを判定する(ステップS22)。
【0023】
ここで、Icが減少許容値Ilim以上である場合には、減少許容値Ilimを減少させる駆動電流値Icとし(ステップS23)、電源制御部60は減少許容値Ilimを用いてLED32の駆動電流Iを減少させ(ステップS24)、同時に投影画像処理部58は、駆動電流Iの減少に伴うLED32の投影光量の減少に応じて、投影面に投影された投影画像の見栄えが維持することができるように、投影画像の画像データに対して階調補正を行う(ステップS25)。そして、LED32が消灯されているか否か確認する(ステップS30)。
【0024】
ここで、投影画像に対する補正処理は、投影画像データの階調表現をゲイン処理することによりを行う。例えば、LED32の投影光量の変化に係る係数k及びsを用いる。係数kは、LED32の駆動電流Iの初期駆動電流Iintに対する比率とし、k=I/Iintとする。また、係数sは、LED32の駆動開始時の発光効率に対する現在の発光効率の比率である。また、LEDの発光効率特性は温度依存性を有し、図9のグラフに示す温度範囲(30〜150℃)において温度の一次関数となる。従って、発光効率を示す関数をg(T)とし、LED32の駆動開始時の温度をTintとすると、s=g(T)/g(Tint)となる。従って、LED32の投影光量は駆動開始時の投影光量のk×s倍となり、(R,G,B)である投影画像データに対して(R’,G’,B’)={1/(k×s)}×(R,G,B)となるように補正処理を行う。
【0025】
一方、ステップS20で算出した減少させる駆動電流値Icが減少許容値Ilimより小さい場合には(ステップS22)、電源制御部60はIcを用いてLED32の駆動電流Iを減少させ(ステップS24)、同時に投影画像処理部58は、投影画像の画像データに対して駆動電流Iの減少に伴うLED32の投影光量の減少に応じた階調補正を、例えば、上述の係数k及びsを用いて行う(ステップS25)。そして、LED32が消灯されているか否か確認する(ステップS30)。
【0026】
ステップS19において、制御目標上限温度Thより低いと判定した場合には、ステップS12において読み込んだ温度Tが制御目標下限温度Tlより高いか否かを判定する(ステップS26)。制御目標下限温度Tl以下である場合には増加させる駆動電流値Icを算出する(ステップS27)。ここで、例えば、駆動電流Iの初期駆動電流Iintに対する比率を用いて増加させる駆動電流値Icを算出する。一例として、Ilim=G3×(I/Iint)なる式を用いて算出する。このとき、G3は現在の温度Tと目標温度Tdとの差から取得する比率であり、また、駆動電流Iの増加によるLED32の投影光量の増加が視認不可能な程度に抑えられる値とする。
【0027】
この値Icを用いて電源制御部60はLED32の駆動電流Iを増加させ(ステップS28)、同時に投影画像処理部58は、投影画像に対して駆動電流Iの増加に伴うLED32の投影光量の増加に応じた階調補正を例えば上述の係数k及びsを用いて行う(ステップS29)。そして、LED32が消灯されているか否か確認する(ステップS30)。
【0028】
ステップS26において制御目標下限温度Tlより高い場合にはLED32が消灯されているか否か確認する(ステップS30)。
【0029】
ステップS30においてLED32が消灯されていない場合には、ステップS11へ戻り温度制御処理を継続する。一方、ステップS30において切換ボタン24による撮影モードへの切り換え指示または停止ボタン30による投影の終了指示等によりLED32が消灯された場合には処理を温度制御処理を終了する。そして温度センサ36による温度検出、投影部56による投影動作を終了し、LCD表示部22を点灯する。
【0030】
図8のフローチャートに示す温度制御処理により、例えば、目標温度Tdを35℃とした場合には、図10に示すような駆動電流Iの変化に対する温度Tの変化が測定され、温度Tが35℃に収束するような温度制御を行うことができる。なお、図10の右に示す縦軸はLED32の最大駆動電流に対する駆動電流Iの割合である。
【0031】
本実施の形態に係るカメラによれば、温度上昇時に光源から射出される光の光量を減少させた場合でも投影面に投影された画像の見栄えを維持することができる。
【0032】
なお、本実施の形態において減少させる駆動電流の値、増加させる駆動電流の値、駆動電流の減少許容値を算出したが例えば初期駆動電流に対する比率等を算出してもよく、また、実施の形態において示した算出方法以外の方法により算出してもよい。
【0033】
また、実施の形態に示した式を用いる場合おいて、温度制御処理を行う際に図10に示す駆動電流及び温度変化を記録し、予測した温度変化と異なる場合には記録した駆動電流及び温度変化に基づいてK、Ks等の定数、G1、G2、G3等の係数を適宜変更するようにしてもよい。
【0034】
また、本実施の形態において、投影画像データの階調表現をゲイン処理することで補正を行う構成としたが、投影出力の途中に存在するマトリクス演算、LUT演算を行ってもよく、また、例えばレチネックスのようなローカルなコントラストを補正してもよい。
【0035】
また、本実施の形態においては、筐体保持部等のユーザの手が触れる場所の温度上昇を抑制する構成としたが、カメラ内部に動作上限温度が低い部材が存在する場合には、当該部材の動作上限温度を考慮し温度上昇を抑制する構成としてもよい。
【0036】
また、本実施の形態において、制限目標温度Thを超えた場合に制限目標温度Thよりも低い温度である目標温度Tdに収束するようにLED32の駆動電流を制御する構成としたが、カメラ2のシステム構成、ボディ構成の変更等された場合には、システム構成、ボディ構成に応じて制御目標Thよりも高い温度である目標温度Tdに収束するように制御する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施の形態に係るカメラの前面を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るカメラの背面を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るカメラ内部に収納された各ユニットの配置を概略的に示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るカメラの図3におけるA−A断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るプロジェクタユニットの構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るカメラのLED点灯制御処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係るカメラの温度制御処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係るLEDの発光効率の温度依存性を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るカメラの温度制御を示すグラフである。
【符号の説明】
【0038】
2…カメラ、10…撮影窓、12…プロジェクタ投影窓、32…LED、34…プロジェクタユニット、36…温度センサ、46…LCOS、56…投影部、58…投影画像処理部、60…電源制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源から射出される光により投影される画像データを表示する表示部と、
前記光源の駆動電流を制御する電源制御部と、
前記光源の駆動電流の変化に応じて、前記表示部に表示する前記画像データに対して階調補正を行う画像処理部と
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記光源の発熱に伴う温度変化を検出する温度測定部を更に備え、
前記電源制御部は、前記温度測定部において測定された温度に基づいて、前記光源の駆動電流を制御することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記電源制御部は、前記光源の駆動開始時から前記温度が第1の所定値を超えるまでの間、前記駆動電流を漸次減少させることを特徴とする請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記電源制御部は、前記温度が前記第1の所定値を超えた後において、前記温度が前記第1の所定値と異なる第2の所定値に収束するように前記光源の駆動電流を減少させることを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
前記画像処理部は、前記温度が前記第2の所定値に収束するまでの間、前記画像データに対して前記階調補正を行うことを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記第2の所定値は、前記第1の所定値よりも低いことを特徴とする請求項4又は5記載の電子機器。
【請求項7】
前記電源制御部は、予め測定した所定の前記駆動電流における前記温度の経時変化を示すデータに基づいて、前記光源の駆動電流を変化させることを特徴とする請求項2〜6の何れか一項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記表示部と、前記電源制御部と、前記画像処理部と、前記温度測定部とを内部に収容する筐体を更に備え、
前記温度測定部は、前記筐体と接触して配置されることを特徴とする請求項2〜7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記電源制御部は、前記光源から射出される光量が漸次減少または増加となるように、前記光源の駆動電流を制御することを特徴とする請求項1〜8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記電子機器は、被写体光を撮像する撮像部を備えたカメラであることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−113174(P2010−113174A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−286109(P2008−286109)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】