説明

電子機器

【課題】本体筐体の背面にコネクタを設置することができるとともに、蓋体表面の美観を向上させることのできる電子機器を提供すること。
【解決手段】本発明の電子機器は、本体筐体10の上面11の後端部に突設された本体側ヒンジ部31と、蓋体20の基端部に設けられた蓋体側ヒンジ部32と、本体側ヒンジ部31と蓋体側ヒンジ部32とを連結する回転軸33とを備える。本体側ヒンジ部31は、本体筐体10の上面11に取付けられる取付部34と、回転軸33を挿通させる軸孔部35とから構成されるとともに、軸孔部35を取付部34の取付位置よりも後方かつ斜め上方に位置させた片持ち形状に形成されており、蓋体20は、本体側ヒンジ部31の上部を覆うカバー部25を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体筐体に対して蓋体がヒンジ部を介して開閉自在に連結された電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の電子機器としては、例えば特許文献1に示すようなノートブック型パーソナルコンピュータ(以下、省略して「ノートPC」とよぶ)が知られている。このノートPCは、本体筐体及び蓋体を備えて構成されている。本体筐体はコンピュータの構成部品が収容される箱体であり、その上面にキーボードが設けられている。蓋体は表示装置を収容した箱体であり、本体筐体の上面を覆う閉塞位置と本体筐体の上面を開放した開放位置との間で本体筐体に対してヒンジ部を介して回転できるようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
図9は、従来のノートPCのヒンジ構造の一例を示す斜視図である。このノートPC100のヒンジ部130は、本体筐体110の上面後端部に突設された本体側ヒンジ部131と、蓋体120の基端部に設けられた蓋体側ヒンジ部132と、本体側ヒンジ部131と蓋体側ヒンジ部132とを連結する回転軸(図示せず)とから構成されている。図9に示すように、蓋体120の天板123において、本体側ヒンジ部131の上部の領域には、蓋体120を90°以上開いたときに蓋体120の基端部が本体側ヒンジ部131に当たらないように、切欠き部140が設けられている。
【0004】
また、図10は、従来のノートPCのヒンジ構造の他の例を示す斜視図である。図10に示すノートPC100´のヒンジ部130´は、本体筐体110´の背面部に設けられた本体側ヒンジ部131´と、この本体側ヒンジ部131´に隣接して設けられ、蓋体120´の基端部下面に取り付けられた蓋体側ヒンジ部132´と、本体側ヒンジ部131´と蓋体側ヒンジ部132´とを連結する回転軸(図示せず)とから構成されている。このノートPC100´では、ヒンジ部130´の回転軸は本体筐体110´の背面に位置しており、蓋体120´を90°程度開いた状態でも蓋体120の基端部が本体側ヒンジ部131´に当たることはない。このため、蓋体120´の天板123´は、切欠き部のない1枚板の形状を有している。
【0005】
【特許文献1】特開平11−85319号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、図9に示すノートPC100では、本体側ヒンジ部131が本体筐体110の上面に設けられた構成となっているため、本体筐体110の背面115に、USBポート等の各種コネクタを設置することができる。しかしながら、このノートPC100では、蓋体120が閉じられた状態にあるときに図9に示すように蓋体120の表面に本体側ヒンジ部131が露出するため、蓋体120の外観上の美観が損なわれるという問題がある。
【0007】
一方、図10に示すノートPC100´では、本体側ヒンジ部131´の上部が天板123´によって覆われているため、ノートPC100´を上から見たときに本体側ヒンジ部材131´は蓋体120´によって隠された状態となる。しかしながら、このノートPC100´では、本体側ヒンジ部131´が本体筐体110´の背面に設けられているため、本体筐体110´の背面部に各種コネクタを設置することができないという問題がある。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、本体筐体の背面にコネクタを設置することができるとともに、蓋体表面の美観を向上させることのできる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の電子機器は、本体筐体と、前記本体筐体の上面を覆う閉塞位置と、前記上面を開放した開放位置との間で前記本体筐体に対して後端部がヒンジ部によって回転可能に支持される蓋体とを備えたものであり、前記ヒンジ部は、前記本体筐体の上面後端部に突設された本体側ヒンジ部と、前記蓋体の基端部に設けられた蓋体側ヒンジ部と、前記本体側ヒンジ部と前記蓋体側ヒンジ部とを連結する回転軸とを備え、前記本体側ヒンジ部は、前記本体筐体の上面に取付けられる取付部と、前記回転軸を挿通させる軸孔部とから構成され、前記軸孔部を前記取付部の取付位置よりも後方かつ斜め上方に位置させた片持ち形状に形成され、前記蓋体は、前記閉塞位置にあるときに前記本体側ヒンジ部の上部を覆うカバー部を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記軸孔部が、前記本体筐体上面の上部に位置することが望ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の電子機器は、本体筐体の上面に本体側ヒンジ部が設けられ、蓋体が本体側ヒンジ部の上部を覆うカバー部を備えている。上記のように構成することで、蓋体が閉じられた状態にある電子機器を上から見たときに、本体側ヒンジ部が蓋体によって隠されるため、蓋体表面に本体側ヒンジ部が露出した従来の電子機器と比べて、蓋体表面の美観を向上させることができる。さらに、本発明の電子機器は、上記の本体側ヒンジ部を取付部と軸孔部とで構成するとともに、軸孔部を取付部の取付位置よりも後方斜め上方に位置させた片持ち形状に形成している。このため、蓋体を開けたときに軸孔部の下方の空間に上記のカバー部を進入させることで、蓋体を180°に近い角度まで大きく開くことができるとともに、蓋体を大きく開いた状態となっても本体筐体の背面が蓋体で覆われることはない。その結果、本体筐体の背面に各種コネクタを設置・接続することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、本発明の電子機器をノートブック型パーソナルコンピュータに適用した場合の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1及び図2は、ノートブック型パーソナルコンピュータ1(以下、単に「ノートPC1」と称する)の外観を示す斜視図である。図1は、蓋体20が本体筐体10に対して開いている状態を示し、図2は、蓋体20が本体筐体10に重ね合わされて閉じられた状態を示している。また、図3−1は図2に示すノートPC1の上面図、図3−2は図2に示すノートPC1の背面図、図3−3は図2に示すノートPC1の側面図である。
【0014】
ここで例示するノートPC1は、電源コード(図示せず)を通じて供給される商用電源の他、ノートPC1内部に装着されたバッテリパック(図示せず)から供給される電源によっても駆動することができる携帯型コンピュータである。このノートPC1は、本体筐体10と、蓋体20と、これら本体筐体10と蓋体20とを連結するヒンジ部30で構成されている。なお、以下では、本体筐体10の手前側(操作者側)を「前」、奥側(ヒンジ部設置側)を「後」として説明する。また、蓋体20において本体筐体10の前端部に重なる部分を蓋体20の「先端部」、本体筐体10の後端部に重なる部分を「基端部」として説明する。
【0015】
本体筐体10は、図には明示していないが、その内部に制御手段であるCPUや記憶手段であるメモリ、電源装置であるバッテリパック等のノートPC1の構成部品を収容した平面視長方形状を成す箱体であり、図1に示すように、その上面11にキーボード12を備えている。キーボード12は、図示は省略するが、金属板によって構成したベース部材の上面にメンブレンスイッチシート及び複数のキートップ13を配設して構成した入力装置である。図1に示すように、本体筐体10の上面11において手前側に位置する部位にはパームレスト領域14が確保され、このパームレスト領域14よりも後側となる部位にキーボード12が配設され、後端部には後述する本体側ヒンジ部31が2箇所突設されている。
【0016】
図2及び図3−2に示すように、本体筐体10の背面15には、VGAコネクタ等の各種コネクタや、図には明示されていないが、本体筐体10の内部に収容されるバッテリパックよりも大型容量のバッテリパックを接続するためのバッテリコネクタが設けてある。また、図2及び図3−3に示すように、本体筐体10の右側面16及び左側面(図示せず)には、シリアルポート・パラレルポート・USBポート、ネットワーク等の各種コネクタが設けてある。
【0017】
蓋体20は、平面視長方形の箱型形状を成す蓋体筐体21と、この蓋体筐体21に収容される液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置22から構成されるものである。この蓋体20は、図1に示すように、本体筐体10の後端部にヒンジ部30によってその基端部が回転可能に支持されている。この蓋体20は、図1に示すように本体筐体10に対して開いた場合に本体筐体10の手前側に向けて表示装置22の表示画面を露出させるとともに、本体筐体10の上面11を開放した状態となる。一方、図2に示すように、ヒンジ部30を介して回転させれば、本体筐体10の上面11及び表示装置22を同時に覆うカバーとして機能する。なお、以下の説明では、蓋体20が本体筐体10の上面11を開放した状態における蓋体20の位置を「開放位置」とよび、蓋体20が本体筐体10の上面11を覆った状態における蓋体20の位置を「閉塞位置」とよぶ。
【0018】
図4は、ノートPC1において、本体筐体10、蓋体筐体21、本体側ヒンジ部31を分解して示した斜視図であり、図5は、図4において、本体筐体10に本体側ヒンジ部31が取付けられ、蓋体筐体21が組み立てられた状態を示す図である。なお、図4及び図5では、説明の都合上、蓋体筐体21に収容される表示装置22と、本体筐体10の上面11に設けられたキーボード12等の構成部材を省略している。
【0019】
蓋体筐体21は、図4に示すように、天板23と、この天板23の周縁部に取付けられる枠部材24とから構成されるものである。
【0020】
天板23は平面視長方形状を成す平板であり、蓋体20が閉塞位置にあるときに蓋体20の上面となる部分である。この天板23は、本体筐体10の上面11の全域を覆う大きさを有したもので、プラスチックやCFRP(炭素繊維強化プラスチック)等の素材で構成してある。以下では、天板23において、蓋体20が閉塞位置にあるときに本体側ヒンジ部31の上部を覆う領域を「カバー部25」とよぶことにする(図3−1を参照)。
【0021】
枠部材24は、図4に示すように、表示装置22の厚みに応じた高さ寸法を有する側枠部26と、この側枠部26から直角に屈曲して延在し、本体筐体10の上面11に対面する底枠部27とからなる枠体である。
【0022】
図6−1〜図6−3は、ヒンジ部30の構造を説明するための図であり、図6−1は図3におけるA−A線の概略断面図、図6−2は図6−1に示す状態からヒンジ部30によって蓋体20を90°回転させた状態を示す図、図6−3は図6−2に示す状態から蓋体20をさらに回転させた状態を示す図である。
【0023】
ヒンジ部30は、図4〜図6−1に示すように、本体筐体10の上面11の後端部に所定の間隔をあけて突設された一対の本体側ヒンジ部31と、蓋体20の基端部に設けられた一対の蓋体側ヒンジ部32と、これら本体側ヒンジ部31と蓋体側ヒンジ部32とを連結する回転軸33(図6−1を参照)とから構成され、本体筐体10に対して蓋体20を回転可能に連結するものである。
【0024】
本体側ヒンジ部31は、図6−1に示すように、取付部34と軸孔部35とから構成されるものである。取付部34は、本体筐体10の上面11に取付け・固定される部分である。図4に示すように、この取付部34から延在する態様で、逃がし部36及び取付片37が設けられており、取付片37が本体筐体10の内部に取り付けられることによって、取付部34及び逃がし部36が本体筐体10の上面11に取付け・固定されている。軸孔部35は、図4及び図6−1に示すように、取付部34から延在して設けられた略円筒形状を成す部分であり、その内部には回転軸33を挿通させるための軸孔38が形成されている。この本体側ヒンジ部31は、プラスチック等の素材によって一体に成形してある。
【0025】
図6−1に示すように、本体側ヒンジ部31は、軸孔部35が取付部34の取付位置よりも後方斜め上方に位置する片持ち形状を成している。軸孔部35は、本体筐体10の上面11における最後部の上部に位置している。本体側ヒンジ部31をこのような片持ち形状とすることで、本体筐体10の上面11(図6−1では逃がし部36)と、この上面11の上部に位置する軸孔部35とで囲まれた凹所が形成されている。この凹所は、図6−3に示すように、本体筐体10に対して蓋体20を所定角度以上回転させたときに、蓋体20の天板23におけるカバー部25を進入させるための空間部Sである。
【0026】
この空間部Sの大きさは、天板23の厚みや、蓋体20の最大回転角度によって決まるものである。具体的には、本体筐体10の上面11と軸孔部35との間の長さは、天板23の厚み寸法よりも大きくする必要がある。また、図6−3に示す例では、蓋体20の最大回転角度は約160°程度であるが、図6−3に示す例よりも凹所の奥行き寸法を長くすれば、蓋体20の最大回転角度を180°程度まで大きくすることが可能である。ここで、「奥行き寸法」とは、ノートPC1の前後方向の寸法である。
【0027】
逃がし部36は、蓋体20を回転させて天板23のカバー部25を空間部Sに進入させる際に、カバー部25が上面11にぶつからないようにするためのもので、回転軸33を中心とする円弧状を成すように形成してある。なお、本実施の形態では、逃がし部36を本体側ヒンジ部31と一体化させた構成としているが、これに限定されるものではなく、逃がし部36を本体筐体10の上面11と一体化させてもよいのはもちろんである。
【0028】
蓋体側ヒンジ部32は、図4及び図5に示すように、蓋体20の基端部において、枠部材24の側枠部26と底枠部27とを切欠いて形成した部分であり、上述した本体側ヒンジ部31に対応する部位に2箇所形成してある。この蓋体側ヒンジ部32には、回転軸33を挿通させるための軸孔39が形成してある。
【0029】
回転軸33は、本体側ヒンジ部31の軸孔38と、蓋体側ヒンジ部32の軸孔39の両方に挿通されることによって、本体側ヒンジ部31と蓋体側ヒンジ部32とを連結するものである。この回転軸33は、本体側ヒンジ部31の軸孔38及び蓋体側ヒンジ部32の軸孔39のいずれか一方に対しては固定され、他方に対しては回転するように構成してある。本実施の形態では、回転軸33は、蓋体側ヒンジ部32の軸孔39に対して固定され、本体側ヒンジ部31の軸孔38に対して回転するようになっている。また、回転軸33は、本体筐体10に対して蓋体20を回転させた場合に、回転軸33と軸孔38との間に働く摩擦力によって蓋体20を任意の角度で止めることができるように構成されている。
【0030】
次に、上記のように構成したヒンジ部30の作用について説明する。上述したように、本体側ヒンジ部31の上部は、蓋体20における天板23のカバー部25に覆われている。図6−1に示すように蓋体20が閉じられた状態にあるときにノートPC1を上から見ると、図3に示すように、本体側ヒンジ部31は天板23のカバー部25に隠れた状態となるため、本体側ヒンジ部31は見えない。
【0031】
図7に示すように本体筐体10に対して蓋体20を開いていき、図6−2及び図8に示すように、本体筐体10の上面11に対する角度がおよそ90°になるまで蓋体20を回転させる。この状態のノートPC1を背面側から見ると、図8に示すように、本体側ヒンジ部31は天板23のカバー部25に隠れた状態となるため、本体側ヒンジ部31は見えない。
【0032】
図6−2及び図8に示す状態からさらに蓋体20を回転させていくと、図6−3に示すように、天板23のカバー部25が、逃がし部36(本体筐体の上面11)に沿って空間部Sに進入することで、蓋体20を180°に近い角度まで大きく開くことができる。また、蓋体20が180°に近い角度まで大きく開いた状態となっても、蓋体20が本体筐体10の背面15を覆うことはない。従って、本体筐体10の背面15に各種コネクタや大型サイズのバッテリパックを接続することが可能である。
【0033】
以上説明したように、本実施の形態のノートPC1は、本体筐体10の上面11に本体側ヒンジ部31が設けられ、蓋体20が本体側ヒンジ部31の上部を覆うカバー部25を備えている。上記のように構成することで、蓋体20が閉じられた状態にあるノートPC1を上から見たときに本体側ヒンジ部31が蓋体20によって隠されるため、図9に示すように蓋体120表面に本体側ヒンジ部131が露出した従来のノートPC100と比べて、蓋体20表面の美観を向上させることができる。
【0034】
さらに、本実施の形態のノートPC1は、本体側ヒンジ部31を取付部34と軸孔部35とで構成し、この軸孔部35を取付部34の取付位置よりも後方斜め上方に位置させた片持ち形状としている。このため、蓋体20を開けたときに空間部Sにカバー部25を進入させることで、蓋体20を180°に近い角度まで大きく開くことができるとともに、蓋体20を大きく開いた状態となっても本体筐体10の背面15が蓋体20で覆われることはない。その結果、本体筐体10の背面15に各種コネクタを設置・接続することが可能となる。
【0035】
また、図9に示す従来のノートPC100のように、蓋体120の天板123に本体側ヒンジ部131を露出させた構成の場合、利用者がノートPC100を持ったときに本体側ヒンジ部131が手に当たるために手触りが悪いという問題があった。本実施の形態のノートPC1によれば、本体側ヒンジ部31が蓋体20によって隠され、蓋体20の表面に露出しないので、ノートPC1を持ったときの手触りを向上させることができる。
【0036】
また、図9に示す従来のノートPC100のように、蓋体120の天板123に切欠き140を設けた構成の場合、切欠き140周辺の強度が他の部分と比べて弱くなるため、蓋体120に力が加えられたときに切欠き140の周辺にひび割れ等が発生する可能性があった。本実施の形態のノートPC1によれば、蓋体20の天板23を切欠きのない一枚板の形状とすることができるため、蓋体20の強度を向上させることができる。さらに、天板23を切欠きのない一枚板の形状とすることで、天板23の外装表面処理の自由度が高くなり、色や質感などのデザイン性を向上させることができる。
【0037】
なお、上記実施の形態では、軸孔部35が本体筐体10の上面11の上部に位置するように本体側ヒンジ部31を設置したが、これに限定されるものではない。例えば、本体側ヒンジ部31の取付部34を本体筐体10の上面11の最後部に取り付け、軸孔部35を本体筐体10の最後部から突出させた構成としてもよい。
【0038】
また、上記実施の形態では、本発明の電子機器をノートブック型パーソナルコンピュータに適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ヒンジ部を備えたその他の電子機器に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本実施の形態であるノートブック型パーソナルコンピュータの蓋体が開いている状態を示す概略斜視図である。
【図2】本実施の形態であるノートブック型パーソナルコンピュータの蓋体が閉じている状態を示す概略斜視図である。
【図3−1】図2に示すノートブック型パーソナルコンピュータの上面図である。
【図3−2】図2に示すノートブック型パーソナルコンピュータの背面図である。
【図3−3】図2に示すノートブック型パーソナルコンピュータの側面図である。
【図4】本実施の形態であるノートブック型パーソナルコンピュータの分解斜視図である。
【図5】図4において、本体筐体に本体側ヒンジ部が取付けられ、蓋体筐体が組み立てられた状態を示す図である。
【図6−1】図3のA−A線の概略断面図である。
【図6−2】図6−1に示す状態から蓋体を90°回転させた状態を示す図である。
【図6−3】図6−2に示す状態から蓋体をさらに回転させた状態を示す図である。
【図7】本実施の形態であるノートブック型パーソナルコンピュータの蓋体が開いている状態を背面から見た斜視図である。
【図8】本実施の形態であるノートブック型パーソナルコンピュータの蓋体が開いている状態を示す背面図である。
【図9】従来のノートブック型パーソナルコンピュータの概略斜視図である。
【図10】従来のノートブック型パーソナルコンピュータの概略斜視図である。
【符号の説明】
【0040】
1 ノートブック型パーソナルコンピュータ
10 本体筐体
11 上面
12 キーボード
13 キートップ
14 パームレスト領域
15 背面
16 側面
20 蓋体
21 蓋体筐体
22 表示装置
23 天板
24 枠部材
25 カバー部
26 側枠部
27 底枠部
30 ヒンジ部
31 本体側ヒンジ部
32 蓋体側ヒンジ部
33 回転軸
34 取付部
35 軸孔部
36 逃がし部
37 取付片
38 軸孔
39 軸孔
S 空間部(凹所)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体筐体と、
前記本体筐体の上面を覆う閉塞位置と、前記上面を開放した開放位置との間で前記本体筐体に対して後端部がヒンジ部によって回転可能に支持される蓋体とを備えた電子機器において、
前記ヒンジ部は、
前記本体筐体の上面後端部に突設された本体側ヒンジ部と、
前記蓋体の基端部に設けられた蓋体側ヒンジ部と、
前記本体側ヒンジ部と前記蓋体側ヒンジ部とを連結する回転軸とを備え、
前記本体側ヒンジ部は、
前記本体筐体の上面に取付けられる取付部と、前記回転軸を挿通させる軸孔部とから構成されるとともに、前記軸孔部を前記取付部の取付位置よりも後方かつ斜め上方に位置させた片持ち形状に形成され、
前記蓋体は、
前記閉塞位置にあるときに前記本体側ヒンジ部の上部を覆うカバー部を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記軸孔部が、前記本体筐体上面の上部に位置することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図3−3】
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【図4】
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【図5】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図6−3】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−20722(P2010−20722A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−183171(P2008−183171)
【出願日】平成20年7月14日(2008.7.14)
【出願人】(505205731)レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド (292)
【復代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
【Fターム(参考)】