説明

電子機器

【課題】 複数の表示画面を有する電子機器において、搭載する受光素子の個数を増大させることなく、各表示画面の見易さを向上する。
【解決手段】 電子機器は、情報を表示可能な第1表示画面を有する第1表示部と、情報を表示可能な第2表示画面を有する第2表示部と、第1表示部と第2表示部とを相対的に移動可能に連結する連結機構とを有する。この電子機器は、第1表示画面の周辺の照度を検知する照度検知手段と、第1表示画面の基準面に対する傾斜角度を検出する第1傾き検出手段と、第2表示画面の基準面に対する傾斜角度を検出する第2傾き検出手段と、第1表示画面の傾斜角度、第2表示画面の傾斜角度、及び照度に基づいて、第1表示画面及び第2表示画面の輝度を設定する輝度設定手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の表示画面を備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機等の表示画面を備えた電子機器では、LED等の光源を用いたバックライトにより、表示画面に背面から光を照射して表示を行うものがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、受光素子により表示画面の周辺の光量を検出し、この光量に応じてバックライトの発光光量を制御することが記載されている。そして、このように受光素子の検出結果に応じてバックライトの発光光量を制御することにより、周辺の明るさの差異に関わらず表示品質を向上することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−215534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記技術を用いて、表示品質を向上させようとすると、表示画面毎に受光素子を設ける必要がある。これを、複数の表示画面を有する電子機器に適用すると、電子機器に複数の受光素子を搭載しなければならない。この場合、受光領域の確保及び部品点数の増大といった理由から、電子機器全体が大型化するという課題がある。
【0006】
一方、単一の受光素子を用いて1つの表示画面の周辺の光量を検出し、この検出結果に基づいて全ての表示画面に対応するバックライトの発光光量を制御することも考えられる。しかし、このようにすると、全ての表示画面について明るさの環境は同じでないことから、表示画面によっては、表示品質がかえって低下するというおそれがある。
【0007】
従って、複数の表示画面を有する電子機器において、各表示画面の見易さを向上することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様による電子機器は、情報を表示可能な第1表示画面を有する第1表示部と、情報を表示可能な第2表示画面を有する第2表示部と、前記第1表示部と前記第2表示部とを相対的に移動可能に連結する連結機構とを有する電子機器である。この電子機器は、前記第1表示画面の周辺の照度を検知する照度検知手段と、前記第1表示画面の基準面に対する傾斜角度を検出する第1傾き検出手段と、前記第2表示画面の前記基準面に対する傾斜角度を検出する第2傾き検出手段と、前記第1表示画面の傾斜角度、前記第2表示画面の傾斜角度、及び前記照度に基づいて、前記第1表示画面及び第2表示画面の輝度を設定する輝度設定手段とを有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様による電子機器によれば、複数の表示画面それぞれの見易さを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態による電子機器の構成例を示す斜視図である。
【図2】図1の表示画面どうしが重なった状態の電子機器を、第1表示画面の斜め上方から見たときの斜視図である。
【図3】図1の表示画面どうしが重なった状態の電子機器を、第2表示画面の斜め上方から見たときの斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による電子機器の構成例を示すブロック図である。
【図5】照度について説明するための模式的な図である。
【図6】第1表示画面及び第2表示画面の輝度を設定する手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】回路基板上の加速度センサを示す斜視図である。
【図8】加速度センサによる傾斜角度の検出方法を説明するための図である。
【図9】傾斜角度による照度センサの感度の違いを説明するための模式的な図であり、(a)は、表示画面に対する光の入射を示す図、(b)は、照度センサに対する光の入射を示す図である。
【図10】傾斜角度による照度センサの感度の違いを説明するための模式的な図であり、(a)は、表示画面に対する光の入射を示す図、(b)は、照度センサに対する光の入射を示す図である。
【図11】図6のフローチャートの一部の手順を詳細に示すフローチャートである。
【図12】(a)は、第1表示画面の実照度を導出するためのテーブルを示す図であり、(b)は、表示画面の傾斜角度について説明するための模式的な図である。
【図13】実照度と設定する輝度との関係を示す図である。
【図14】表示画面の傾斜方向を説明する図である。
【図15】第1表示画面の実照度を導出するための3つのテーブルを示す図である。
【図16】本発明の第2の実施形態による電子機器の構成例を示すブロック図である。
【図17】第1表示画面及び第2表示画面の輝度を設定する手順の別の例を示すフローチャートである。
【図18】図17のフローチャートの一部の手順を詳細に示すフローチャートである。
【図19】照度センサに対する光の入射角度を示す図である。
【図20】本発明の第3の実施形態による電子機器の構成例を示すブロック図である。
【図21】所定時間経過後に第1表示画面及び第2表示画面の輝度を設定する手順の一例を示すフローチャートである。
【図22】電子機器の構成の変形例を示す斜視図である。
【図23】電子機器の構成の別の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る電子機器としては、例えば地上デジタル放送の受信機能を具えた携帯型電子機器を挙げることができる。図1乃至図3は、本発明の第1の実施形態による電子機器の外観を示す図である。また、図4は、図1乃至図3の電子機器の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る電子機器10aは、表示部20,30(以下、「第1表示部20」及び「第2表示部30」ともいう。)、表示画面21,31、タッチパネル22,32、筺体23,33、連結機構40、マイクロフォン25、スピーカ26、及び受光窓27を有している。ここで、受光窓27は、照度センサ57(図4)に照射される光を受光するための窓である。
【0012】
また、図4に示すように、電子機器10aは、制御回路51、電話通信のための通信回路52、第1表示画面21のバックライトとなる第1光照射装置55、第2表示画面31
のバックライトとなる第2光照射装置56、第1表示画面21の周辺の照度を検知する照度センサ57、第1表示部20の内部に設けられた第1加速度センサ58、及び第2表示部30の内部に設けられた第2加速度センサ59、制御回路51とともに第1表示画面21及び第2表示画面31の表示制御を行う表示制御部60、及び各種データを記憶するメモリ61を有している。
【0013】
図1乃至図3に示すように、本実施形態に係る電子機器10aは、文字、図形、静止画、動画等の各種情報を表示可能な表示画面をそれぞれ有する第1の表示部20および第2の表示部30と、第1表示部20と第2表示部30とを相対的に開閉やスライド等により移動可能に連結する連結機構40とを有する。
【0014】
第1表示部20は、第1表示画面21と、該第1表示画面21の表面にユーザが触れることで操作可能なタッチパネル22とを有する。また、第2表示部30は、第2表示画面31と、該第2表示画面31の表面にユーザが触れることで操作可能なタッチパネル32とを有する。
【0015】
第1表示部20及び第2表示部30は、一方の面、即ち、図1における上面が開口した筺体23,33内に、第1表示画面21及び第2表示画面31(以下、まとめて、「表示画面21,31」ともいう。)が開口側から視認可能となるように収容されている。表示画面21,31は、例えば、液晶ディスプレイなどの電気光学装置である。表示画面21,31は、マイクロコンピュータからなる制御回路51及び表示制御部60に電気的に接続され、制御回路51及び表示制御部60による表示制御の下、各種情報を表示する。
【0016】
筺体23,33の開口側には第1タッチパネル22及び第2タッチパネル32(以下、まとめて、「タッチパネル22,32」ともいう。)が設けられている。タッチパネル22,32は、筺体23,33の開口を塞ぐように配設され、表示画面21,31が視認可能となるよう透明に形成されている。タッチパネル22,32として、静電容量方式や抵抗膜方式のものを例示できる。タッチパネル22,32は、図示しないタッチパネル制御部を介して、制御回路51(図4参照)に電気的に接続されている。ユーザがタッチパネル22,32を指等で触れて操作すると、指先等によって触れた位置を示す座標情報がタッチパネル制御部を介して制御回路51に引き渡される。これにより、ユーザの操作内容が制御回路51に伝達される。
【0017】
タッチパネル22,32を用いたユーザの操作として、比較的短くタッチパネル22,32に触れるタップやダブルタップ、タッチパネル22,32に触れる時間が、これらよりも長く、タッチパネル22,32にタッチしたままタッチポイントを移動させる操作である所謂ドラッグ、指やスタイラス等でタッチパネル22,32をタッチしてから素早く払う操作である所謂フリック、タッチパネル22,32を2つの指等でタッチしたままその距離を変える所謂ピンチ、タッチパネル22,32の同じ位置を長押しする所謂ロングタッチを例示できる。
【0018】
第1表示部20と第2表示部30は、連結機構40により、相対的に移動可能となっており、本実施形態による電子機器10aでは、第1表示部20を第2表示部30に対してスライド可能かつ回動可能としている。
【0019】
連結機構40は、第1筺体23の背面の上下方向略中央と、第2筺体33の先端を連結している。連結機構40は、複数のアーム等によって構成することができ、その詳細については説明を省略するが、連結機構40によって、第1表示部20は、第2表示部30に対して、接近、離間方向にスライド可能かつ回動可能となっている。なお、連結機構40は、第1表示部20と第2表示部30をスライドのみ又は回動のみ等に連結するように構
成することもできる。
【0020】
照度センサ57は、第1表示部20の内部に配置され、第1表示画面21の周囲に設けられた受光窓57a(図1)から入射される光を受光する。照度センサ57は、入射される光の量に応じた信号を出力することにより、第1表示画面21の周辺の明るさを示す照度を検出する(後述する)。
【0021】
第1光照射装置55及び第2光照射装置56は、第1表示画面21及び第2表示画面31が、例えば液晶ディスプレイである場合、LEDバックライト等が挙げられる。このとき、制御回路51は、LEDバックライトの発光光量を制御することにより、第1表示画面21及び第2表示画面31の輝度を変化させる。
【0022】
以上のような第1表示画面21及び第2表示画面31を有する電子機器10aを、光源が真上にある、若しくは真上にあるとみなすことができる一般的な環境で用いる場合を考える。このとき、第1表示画面21及び第2表示画面31にそれぞれ照射される光(光束)の量は、表示画面21,31の水平面に対する傾きによって大きく異なる。例えば、図5に示すように、水平面(基準面)に対する傾き(傾斜角度)が0°である第2表示画面31は、光源からの光が垂直に入射するため、傾斜角度が0°より大きい(θ>0°)第1表示画面21よりも照射される光の量が多くなる。その結果、第2表示画面31の周辺の照度は、第1表示画面21の周辺の照度よりも高くなる。
【0023】
よって、本実施形態による電子機器10aにおいては、第1表示画面21の傾き及び第2表示画面31の傾きを考慮して、第1表示画面21及び第2表示画面31の周辺の実際の照度を求め、これらの実際の照度に基づいて各表示画面21,31の輝度、ここでは、バックライトの発光光量を設定している。ここで、第1の表示画面21の周辺の実際の照度とは、第1表示画面21の周囲に配置した照度センサ57によって測定された照度を第1表示画面21の傾斜角度に応じて補正した照度であり、第2表示画面31の周辺の実際の照度とは、上記第1表示画面21の周辺の実際の照度、第1表示画面21の傾斜角度、及び第2表示画面31の傾斜角度に基づいて求めた照度である。
すなわち、本実施形態による電子機器10aにおいては、各表示画面21,31の周囲の環境に応じて輝度を設定するため、表示画面21,31のそれぞれの表示品質(見易さ)を向上させることができる。
【0024】
以下に、第1表示画面21及び第2表示画面31の輝度を設定する手順について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0025】
図6に示すように、まず、第1表示画面21の基準面に対する傾きを検出し(ステップ1:S1)、第2表示画面31の基準面に対する傾きを検出する(ステップ2:S2)。次に、照度センサ57によって照度を検出する(ステップ3:S3)。そして、最後に、第1表示画面21の基準面に対する傾き、第2表示画面31の基準面に対する傾き、及び照度センサ57によって検出された照度に基づいて、第1表示画面21の輝度及び第2表示画面31の輝度を設定する(ステップ4:S4)。
【0026】
なお、これらの工程は、電子機器10aの制御回路51による制御によって実現されるものであり、照度の検出は、制御回路51が照度センサ57を制御することにより、また第1表示画面21の傾き及び第2表示画面31の傾きは、制御回路51が、第1加速度センサ58及び第2加速度センサ59をそれぞれ制御することにより実現される。
【0027】
また、ステップ1〜ステップ3は、必ずしもこの順序で行われる必要はなく、順序を入れ替えて行われてもよい。
【0028】
以下に、図6の各ステップについて詳細に説明する。まず、ステップ1の第1表示画面21の基準面に対する傾きの検出方法について説明する。この検出方法は、第2表示画面31の基準面に対する傾きの検出(ステップ2)にも用いられるため、これらのステップ1,2についてまとめて説明する。
【0029】
第1表示画面21及び第2表示画面31の基準面に対する傾きは、第1加速度センサ58及び第2加速度センサ59(以下、「加速度センサ58,59」とも表記する。)を用いて検出される。加速度センサ58,59は、図7に示すように、表示部20,30の内部にそれぞれ配置された回路基板70上に搭載されている。そして、加速度センサ58,59の出力信号を用いることにより、回路基板70の表面と平行なX軸、Y軸、及び回路基板70の表面に垂直なZ軸の方向の重力加速度成分の値(XX、YY、ZZ)が得られる。
【0030】
制御回路51は、加速度センサ57,58から得られる重力加速度成分の値ZZに基づいて、回路基板70の傾斜角度θを算出する。例えば、回路基板70の傾斜角度θは、図8に示すように、加速度センサ57,58から得られる重力加速度成分の値ZZに基づいて、cosθ=ZZ/100の関係式から算出することができる(1Gに対応する出力値
が100の場合)。
【0031】
以上から、回路基板70の主面、すなわち図7のXY平面が第1表示画面21(第2表示画面31)に平行であり、水平面を基準面とするとき、第1加速度センサ58(第2加速度センサ59)を用いて、第1表示画面21(第2表示画面31)の基準面に対する傾斜角度θを求めることができる。
【0032】
次に、ステップ3において、照度センサ57により照度を検出する。ここで、照度センサ57が検出する照度の値は、図9に示すように第1表示部20が基準面に対して平行な場合と、図10に示すように第1表示部20が基準面に対して傾斜している場合とでは大きく異なる。これは、上述したように、第1表示画面21の傾斜角度θが大きくなるにつれて、第1表示画面21が受ける光の量が少なくなるからという理由もあるが、その他に、照度センサ57の感度が、第1表示画面21の傾斜角度θが大きくなるにつれて低くなるという理由にもよる。これは、照度センサ57が受光窓65の奥方に配置されているために、第1表示画面21の傾斜角度θが大きくなり、照度センサ57に対する光の入射角度が大きくなると、受光窓65を通過して照度センサ57に入射する光の量が少なくなってしまうからである。すなわち、照度センサ57の感度は、入射光が垂直に入射する場合を最大として、光の入射角度が大きくなるにつれて低くなる。
【0033】
よって、本実施形態による電子機器10では、次のステップ4において、制御回路51が、この感度の違いを補正した実照度(後述する)を求め、この補正した実照度を利用して、第1表示画面21の輝度及び第2表示画面31の輝度を設定している。
【0034】
図6に示すように、ステップ4では、制御回路51が、第1表示画面21の傾き、第2表示画面31の傾き、及び照度に基づいて、第1表示画面21及び第2表示画面31の輝度を設定する。この輝度の設定方法については、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
【0035】
まず、図11に示すように、第1表示画面21の基準面に対する傾きと、照度センサ57によって検出された照度とを利用して、第1表示画面21の周辺の実際の照度(以下、「第1実照度」ともいう。)を算出する(ステップ41:S41)。この第1実照度は、上述した照度センサ57の感度の違いを考慮して、照度センサ57によって検出された照度を補正したものである。第1実照度の算出にあたっては、第1表示画面21の傾斜角度とその傾斜角度の場合に照度センサ57によって検出される照度とを示す情報をテーブル形式等で予めメモリ61に記憶させておき、この情報から導出する形態としてもよい。図12は、上述の情報を示すテーブルの一例を示している。図12のテーブルを用いる場合、例えば、傾斜角度が10°のときに、照度センサ57によって検知された照度が94であれば、第1表示画面21が受ける光の量が同じである場合(つまり、1000Lxの場合)の傾斜角度が0°であるときの照度「100」を、第1実照度として求めることができる。
【0036】
なお、図12(a)のテーブルにおいて、傾斜角度が0°〜90°の場合とは、図12(b)に示すように、第1表示画面21の基準面からの角度θが0より大きい(θ>0)場合であり、傾斜角度が−90°〜0°の場合とは、角度θが0より小さい(θ<0)の場合である。
【0037】
次に、上記第1実照度に基づいて第1表示画面21の輝度を設定する(ステップ42:S42)。これは、第1表示画面21が、例えば液晶ディスプレイであって、バックライトの発光光量によって輝度を変化させる場合、図13に示すように、第1実照度に応じて、発光輝度を段階的に変化させればよい。
【0038】
次に、第1実照度と、第1表示画面21の傾き、第2表示画面31の傾きに基づいて、第2表示画面31の周辺の実際の照度(「第2実照度」ともいう。)を算出する(ステップ43:S43)。これは、図5で示されるような、光源が真上にあるときの、表示画面の傾斜角度と照度との関係をテーブル形式等で予めメモリ61に記憶させておけばよい。ここでいう表示画面の傾斜角度と照度との関係とは、照度が、表示画面の傾斜角度が大きくなればなるほど低くなるという関係である。制御回路51は、第1実照度に対する第2実照度の関係と、第1表示画面の傾斜角度に対する第2表示画面の傾斜角度に対する関係とが対応していることを利用して、第2実照度を算出する。なお、上述の処理手順において、ステップ43は、ステップ42の前に実施してもよい。
【0039】
次に、上記第2実照度に基づいて第2表示画面31の輝度を設定する(ステップ44:S44)。これは、ステップ42と同様の方法で設定することができる。
【0040】
以上のように、本実施形態による電子機器10によれば、単一の照度センサ57を利用して、第1表示画面21及び第2表示画面31の周辺の実際の照度(第1実照度及び第2実照度)を求め、それらの照度に応じた第1表示画面21及び第2表示画面31の輝度を設定する。従って、搭載する照度センサの個数を増大させることなく、第1表示画面21及び第2表示画面31の見易さをそれぞれ向上させることができる。
【0041】
なお、電子機器10は、照度センサ57を第1表示部20に搭載しているが、第2表示部30に搭載した場合でも、同様の作用効果が得られる。
【0042】
また、上述の例では、第1表示画面21の傾斜角度および第2表示画面31の傾斜角度を、ともに加速度センサを用いて検出したが、第1表示画面21および第2表示画面の一方の傾斜角度を加速度センサを用いて検出し、表示画面21,31のなす角度を、連結機構40を構成する回転軸に設けたロータリーエンコーダを用いて検出することにより、それらの検出結果に基づいて、第1表示画面21および第2表示画面の他方の傾斜角度を算出してもよい。
【0043】
なお、以上の例では、第1実照度を算出するにあたり、照度センサ57の感度が、第1表示画面21の傾斜角度θによって変化することを考慮した。しかし、照度センサ57の
感度が第1表示画面21の傾斜方向によっても変化することを考慮すれば、より正確な第1実照度を算出することができる。その場合には、ステップ41において、以下のような処理を行う。この場合、第1表示画面21の傾斜方向は、加速度センサ58を用いて用いることができる。
【0044】
図14に示す3軸絶対座標系においてXo軸とYo軸によって規定される水平面を基準として、Xo軸回りの回転による傾斜方向(上下方向)Aと、Yo軸回りの回転による傾斜方向(左右方向)Bと、Xo軸及びYo軸に対して45°を為す軸回りの傾斜方向(斜め方向)Cとを設定し、各傾斜方向にはそれぞれ45°の幅をもたせた場合、第1加速度センサ58が搭載された回路基板70の任意の傾斜方向は、これら3つの傾斜方向A、B、Cの何れかに該当させることができる。
【0045】
メモリ61には、図15(a)(b)(c)に示す如き3つのテーブルが格納されている。図15(a)のテーブルは、回路基板70が上下方向に傾斜した場合において、周辺の明るさ(100Lx、500Lx、1000Lx、3000Lx)の下、回路基板70の傾斜角度θが(−90°〜0°〜90°)の範囲で変化したとき、照度センサ57によって検知される照度の一例を示している。
【0046】
また、図15(b)のテーブルは、回路基板70が左右方向に傾斜した場合において、周辺の明るさ(100Lx、500Lx、1000Lx、3000Lx)の下、回路基板70の傾斜角度θが(−90°〜0°〜90°)の範囲で変化したとき、照度センサ57によって検知される照度の一例を示している。
【0047】
更に、図15(c)のテーブルは、回路基板70が斜め方向に傾斜した場合において、周辺の明るさ(100Lx、500Lx、1000Lx、3000Lx)の下、回路基板70の傾斜角度θが(−90°〜0°〜90°)の範囲で変化したとき、照度センサ57によって検知される照度の一例を示している。
【0048】
これらのテーブルは、予め、太陽光や蛍光灯の如く頭上に存在する一般的な光源の下で、照度センサ57に対する光の入射角度を変化させることによって取得された照度データに基づき、あらゆる条件に対応可能な最適値を算出してテーブル化したものである。
【0049】
例えば、傾斜方向が上下方向の場合、傾斜角度が10°、照度センサによって検知された照度が94であれば、図15のテーブルを用いて、第1表示画面21が受ける光の量が同じである場合(つまり、1000Lxの場合)の傾斜角度が0°であるときの照度「100」を、第1実照度として求めることができる。
【0050】
なお、第1表示部20と第2表示部30が連結機構40によって連結されていることにより、第1表示画面21の傾斜方向と第2表示画面31の傾斜方向は等しくなる。よって、第1実照度と第2実照度との関係は、第1表示画面21の傾斜角度と第2表示画面31の傾斜角度との関係のみによって決まると考えてよい。
【0051】
また、傾斜方向は、上述の方法以外にも、例えば、磁気センサを用いて検出してもよい。この場合、磁気センサは、回路基板70上に搭載され、地磁気を検知して水平面内における方位を出力する。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態による電子機器について、図16乃至図18を用いて説明する。本実施形態による電子機器10bは、光源の位置をも考慮して、第1表示画面21及び第2表示画面31の輝度を設定することができる。よって、ユーザによって携帯されることにより、光源から電子機器に入射する光の入射方向が変化し、光源が真上にあると仮定できなくなったとしても、第1表示画面21及び第2表示画面31の輝度を適切に設定することができる。なお、本実施形態による電子機器は、第1の実施形態による電子機器と同様に携帯型電子機器とし、その外観は、図1乃至図3と同様であるため、本実施形態による電子機器の外観図は省略する。また、以下では、第1の実施形態による電子機器と同様の構成及び作用効果については説明を省略する。
【0052】
図16は、本発明の第2の実施形態による電子機器の構成例を示すブロック図である。図16に示すように、本実施形態による電子機器10bは、時計機能を有する時間計測部75、及びGPS受信部76を有する。GPS受信部76は、GPS(Global P
ositioning System)衛星からの電波信号を受信する。電子機器は、時
間計測部75及びGPS受信部76からの信号を利用して、現在の日付及び時刻に関する情報、並びに現在の位置に関する情報を取得する。
【0053】
図17は、本実施形態による電子機器10bにおいて、制御回路51が、第1表示画面21及び第2表示画面31の輝度を設定する手順を示すフローチャートである。図17に示すように、まず、光源の位置を検出する(ステップ11:S11)。このステップ11については、図18を用いて詳細に説明する。なお、ここでは、光源が太陽である場合について説明する。
【0054】
光源が太陽の場合、日付、時刻、及び現在位置の情報を用いて、太陽の方位及び水平方向に対する傾き(太陽高度)を求めることができる。
【0055】
以下に、上記太陽の位置情報等を取得する方法について、図18を参照しつつ説明する。まず、制御回路51は、現在の位置情報を取得する(ステップ101:S101)。より詳細には、制御回路51は、GPS受信部76によって電波信号が受信され、受信信号が出力されると、当該受信信号を解析し、経度及び緯度を含む現在位置の情報を求め、得られた情報をメモリ61に記憶する。
【0056】
また、制御回路51は、現在の日時を取得する(ステップ102:S102)。より詳細には、制御回路51は、時間計測部75から、日付情報及び時刻情報を取得する。
【0057】
次に、制御回路51は、メモリ61から読み出した現在位置情報と、日付情報及び時刻情報に基づいて、太陽の方位、高度を算出する(ステップ103:S103)。この算出にあたっては、緯度、経度、及び日時毎の、太陽の方位及び高度を示す情報をテーブル形式等で予めメモリ61に記憶させておき、当該情報から測定日当日の測定位置における太陽の方位及び高度(以下、光源位置)を導出する形態としてもよい。
【0058】
また、測定日当日の測定位置における光源位置を予め定められた計算式により算出する形態としてもよい。
【0059】
次に、図17に示すように、制御回路51は、第1表示画面21の位置を検出する(ステップ12:S12)。第1表示画面21の位置とは、第1表示画面21の傾斜角度θ及び第1表示画面21の傾斜方向を含む。傾斜角度θは、第1の実施形態において説明したように、加速度センサ58を用いて検出することができる。
【0060】
次に、ステップ11で検出された光源の位置と、ステップ12で検出された第1表示画面21の位置とから、照度センサ57に対する太陽からの光の入射角度αを算出する(ステップ13:S13)。図19に示すように、入射角度αは、照度センサ57から見た太陽の方向と、照度センサ57の正面方向とのなす角度として算出される。
【0061】
そして、算出された入射角度αと、照度センサ57によって検出された照度とに基づいて、第1表示画面21の周辺の実際の照度である第1実照度を求める(ステップ14:S14)。
【0062】
ここで、第1実照度の求め方は、第1の実施形態における第1実照度の求め方と同様である。第1の実施形態においては、光源が電子機器の真上にあると仮定しており、照度センサ27から見た光源の方向と照度センサ27の正面方向とのなす角度(ここでいう入射角度α)を、第1表示画面21の基準面からの傾斜角度θと等しいとみなしている。本実施形態による電子機器10bでは、傾斜角度θの代わりに入射角度αを用い、入射角度αとその入射角度αの場合に照度センサ27によって検出される照度とを示す情報をテーブル形式等で予めメモリ61に記憶させておき、この情報から、第1実照度を導出することができる。
【0063】
次に、上記第1実照度に基づいて第1表示画面21の輝度を設定する(ステップ15:S15)。これは、第1表示画面21が、例えば液晶ディスプレイであって、バックライトの発光光量によって輝度を変化させる場合、図13と同様に、第1実照度に応じて、発光輝度を段階的に変化させればよい。
【0064】
次に、第1実照度と、第1表示画面21の位置、及び第2表示画面31の位置に基づいて、第2表示画面31の周辺の実際の照度(「第2実照度」ともいう。)を算出する(ステップ16:S16)。これは、例えば、第2表示画面31における中心点から見た光源の角度と、第2表示画面31に垂直な方向とのなす角度(以下、角度βともいう。)を角度βとし、角度βが大きくなるほど、照度が低くなるという関係を利用して、第2実照度を求めることができる。具体例としては、角度βと照度との関係をテーブル形式等で予めメモリ61に記憶させておき、制御回路51が角度βを算出し、メモリ61からその算出した角度βと照度との関係を読み出すことによって、第2実照度を求めることができる。なお、第2表示画面31における中心点は、第2表示画面31の形状に応じて適宜設定すればよく、例えば、第2表示画面31が矩形状、又は略矩形状の場合、その矩形における対角線の交点とすればよい。また、第2表示画面31の中心点に限らず、第2表示画面31の輝度設定の基準となる部位としてその他の部位を選択することができる。
【0065】
次に、ステップ15と同様の方法で、上記第2実照度に基づいて第2表示画面31の輝度を設定する(ステップ17:S17)。
【0066】
なお、上述の処理手順において、ステップ16は、ステップ15の前に実施してもよい。
【0067】
以上のように、本実施形態による電子機器10によれば、光源の位置をも考慮して、第1表示画面21及び第2表示画面31の周辺の照度(第1実照度及び第2実照度)を求め、これらの照度に応じた第1表示画面21及び第2表示画面31の輝度を設定する。従って、搭載する照度センサの個数を増大させることなく、第1表示画面21及び第2表示画面31の見易さを向上させることができる。
【0068】
なお、光源が蛍光灯等の照明器具である場合は、電子機器10bに光源の方向を検出するセンサを別途設け、その検出結果に基づいて、照度センサ57に対する光源からの光の入射角度α等を求めてもよい。また、通信部等を介して、光源あるいは他の外部装置から光源の位置を示す位置情報を取得できるようにし、その位置情報にもとづいて、制御回路51が光源の位置情報を算出し、光源の位置を検出するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態による電子機器について説明する。本実施形態による電
子機器10cは、第1表示画面21の傾きの変化を検知する傾き変化検知手段を有し、当該変化を検知してから所定時間が経過すると、第2表示画面31の輝度を設定する。これにより、第1表示画面21の傾きが短時間で変化する場合は、輝度設定が行われず、第1表示画面21の傾きが変化してから所定時間が経過したときのみ、第1表示画面21及び第2表示画面31の輝度設定が行われる。
【0069】
なお、本実施形態による電子機器は、第1の実施形態による電子機器と同様に携帯型電子機器とし、その外観は、図1乃至図3と同様であるため、本実施形態による電子機器の外観図は省略する。また、以下では、第1の実施形態による電子機器と同様の構成及び作用効果については説明を省略する。
【0070】
図20は、本発明の第3の実施形態による電子機器の構成例を示すブロック図である。図20に示すように、本実施の形態による電子機器10cは、図4に示すブロック図にタイマー78を追加した構成を有している。本実施形態による電子機器10cにおいて、制御回路51は、第1表示画面21の傾きの変化を、第1加速度センサ57から得られる重力加速度成分の値ZZの変化によって検知する。また、制御回路51は、当該変化を検知してから所定時間が経過したかどうかを、図20に示すタイマー78によって測定された時間が所定の時間を超えたか否かによって判断する。
【0071】
また、制御回路51は、第1加速度センサ57から得られる重力加速度成分の値ZZの変化が所定の大きさ以上であるとき、傾きが変化したとみなすこともできる。この場合は、操作者が実際に電子機器10cを操作している際に少し画面を傾斜させた場合等の電子機器10cの微小な動きは検知されずにすむ。
【0072】
図21は、本実施形態による電子機器10cにおいて、制御回路51が、第1表示画面21及び第2表示画面31の輝度を設定する手順を示すフローチャートである。図21に示すように、制御回路51は、第1表示画面21の傾き変化を検知すると(ステップ21:S21)、タイマー78に、時間の計測の開始を指示する(ステップ22:S22)。その後、所定の時間が経過するまで計測を継続させる(ステップ23:S23におけるNO)。なお、時間の計測を開始してから、所定の時間が経過したことを検知するまでの動作をタイマー動作という。
【0073】
ステップS23において、所定時間が経過したことを検知すると(S23におけるYES)、第1表示画面21の輝度および第2表示画面31の輝度を設定する(ステップ24:S24)。このステップS24の処理は、図11に示す処理であってもよいし、図17および図18に示す処理であってもよい。
【0074】
この構成により、操作者が実際に操作をするために、電子機器10cを安定して同じ位置に保持する場合に、輝度設定が行われる。反対に、例えば、操作者が実際に操作をせず、電子機器10cを持ち歩いているときなど、表示画面21,31の傾きが頻繁に変化するときは、輝度設定が行われず、無駄な電力の消費を抑えることができる。
【0075】
以上、本発明に係る電子機器について実施形態に基づいて説明したが、この電子機器を部分的に変形することもでき、本発明は、上述の実施形態に限られない。
【0076】
例えば、第1表示部20および第2表示部30が相対的にスライドにより移動可能に連結されていてもよい。その場合、図22に示すように、照度センサ27は、電子機器をスライドにより閉じたときに露出する表示部に設けるとよい。
【0077】
なお、図22に示すように、第1の表示部20および第2の表示部30がスライドによ
り移動可能に連結されている場合は、それぞれの表示部20,30が個別に異なる角度で傾くとは考えにくいため、第1の実施形態のように光源が電子機器の真上にある場合は、第1表示画面21および第2表示画面31の基準面からの傾斜角度は同じとみなして、それぞれの表示画面21,31の輝度を求めることができる。一方、第2の実施形態のように光源の位置を考慮する場合には、各表示画面21,31の所定の部位(例えば、中心点)から見た光源の方向と各表示画面に垂直な方向との成す角度α,βを求め、各表示画面21,31の輝度を求めることができる。
【0078】
また、第1乃至第3の実施形態による電子機器において設定された輝度は、状況に応じて適宜変化させることが可能であってよい。例えば、第1の実施形態による電子機器10aの第1表示部20の内部に更に近接センサ80を設け、その近接センサ80によって、第1表示画面21の近くに顔があると判断した場合には、操作者が第1表示部20に設けたマイクロフォン25とスピーカ26を利用して通話を行っていると判断して、第1表示画面21の輝度を低減する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0079】
10a,10b,10c:電子機器
20:第1表示部
21:第1表示画面
22:第1タッチパネル
23:第1筺体
25:マイクロフォン
26:スピーカ
27:受光窓
30:第2表示部
31:第2表示画面
32:第2タッチパネル
33:第2筺体
40:連結機構
51:制御回路
55:第1光照射装置
56:第2光照射装置
57:照度センサ
58:第1加速度センサ
59:第2加速度センサ
76:GPS受信部
77:時間計測部
78:タイマー
80:近接センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示可能な第1表示画面を有する第1表示部と、情報を表示可能な第2表示画面を有する第2表示部と、前記第1表示部と前記第2表示部とを相対的に移動可能に連結する連結機構とを有する電子機器であって、
前記第1表示画面の周辺の照度を検知する照度検知手段と、
前記第1表示画面の基準面に対する傾斜角度を検出する第1傾き検出手段と、
前記第2表示画面の前記基準面に対する傾斜角度を検出する第2傾き検出手段と、
前記第1表示画面の傾斜角度、前記第2表示画面の傾斜角度、及び前記照度に基づいて、前記第1表示画面及び第2表示画面の輝度を設定する輝度設定手段と
を有する電子機器。
【請求項2】
前記輝度設定手段は、
前記照度及び前記第1表示画面の傾斜角度に基づいて、前記第1表示画面の周辺の実際の照度である第1実照度を計算する第1実照度計算手段と、
前記第1実照度、前記第1表示画面の傾斜角度、及び前記第2表示画面の傾斜角度に基づいて、前記第2表示画面の周辺の実際の照度である第2実照度を計算する第2実照度計算手段と、
前記第1実照度に基づいて、前記第1表示画面の輝度を計算する第1画面輝度計算手段と、
前記第2実照度に基づいて、前記第2表示画面の輝度を計算する第2画面輝度計算手段と
を有する請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
光源の位置を検知する光源位置検出手段を備え、
前記輝度設定手段は、
前記第1表示画面の傾斜角度、前記照度、及び前記光源の位置に基づいて、前記第1表示画面の周辺の実際の照度である第1実照度を計算する第1実照度計算手段と、
前記第1実照度、前記第1表示画面の傾斜角度、及び前記第2表示画面の傾斜角度に基づいて、前記第2表示画面の周辺の実際の照度である第2実照度を計算する第2実照度計算手段と、
前記第1実照度に基づいて、前記第1表示画面の輝度を計算する第1画面輝度計算手段と、
前記第2実照度に基づいて、前記第2表示画面の輝度を設定する第2画面輝度設定手段と
を備える請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記第1実照度計算手段は、
前記照度検知手段に入射される光の入射角度を計算する入射角度計算手段と、
前記入射角度に応じて、前記照度検知手段によって検知された照度を補正する補正手段と
を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記第2実照度計算手段は、前記第1実照度に対する前記第2実照度の関係と、前記第1表示画面の傾斜角度に対する前記第2表示画面の傾斜角度に対する関係とが対応していることを利用して、前記第2実照度を計算することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子機器。
【請求項6】
前記第1表示画面の傾斜角度の変化を検知する傾き変化検知手段を備え、
前記輝度設定手段は、当該変化を検知してから所定時間が経過すると、前記第1表示画
面の輝度及び前記第2表示画面の輝度を設定する請求項1から請求項5のいずれかに記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2013−7827(P2013−7827A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139410(P2011−139410)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】