電子装置のコンポーネント構造
【課題】 携帯用電子機器市場に向けて、大人のように頻繁に買い換えることができない少女達でも長く新鮮な気持ちで楽しめるように模様が交換可能で、かつデザイン面を重視した前面装飾を有する携帯用電子機器を提供する。
【解決手段】電子装置本体１０と、電子装置本体の表面との間に平行な空間を有して少なくとも電子装置の操作部を残して電子装置本体の表面を覆い、電子装置本体の縁部と当接する透明なケース体２０と、該ケース体を電子装置本体と嵌合させる嵌合部２３、１６を電子装置の縁部１４に設け、
電子装置の表示部等４を除き表面全域にわたり装飾を施すシート体３０をあてがい、前記ケース体の縁部にシート体の縁部を当接して固定する電子装置のコンポーネント構造。
【解決手段】電子装置本体１０と、電子装置本体の表面との間に平行な空間を有して少なくとも電子装置の操作部を残して電子装置本体の表面を覆い、電子装置本体の縁部と当接する透明なケース体２０と、該ケース体を電子装置本体と嵌合させる嵌合部２３、１６を電子装置の縁部１４に設け、
電子装置の表示部等４を除き表面全域にわたり装飾を施すシート体３０をあてがい、前記ケース体の縁部にシート体の縁部を当接して固定する電子装置のコンポーネント構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ファッション性を有する携帯用電子機器の交換可能な装飾を施すコンポーネントの構造に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、携帯電話や、携帯用オーディオプレーヤー等の携帯用電子機器の普及が目覚しく、軽量化、多機能化による商品の差別化競争が繰り広げられている。
例えば、携帯電話などの携帯電子機器では、女性顧客を意識したものとして、携帯電子機器の外面形状に沿った形状をなすカバーに模様を付して、外面に被せて付設するものが提案されている（例えば特許文献１参照。）。
【０００３】
携帯用オーディオプレーヤー等の携帯電子機器用の取り外し可能でカスタマイズか挿入物及びフェースプレートが提案されている（例えば特許文献２参照。）。
これは、挿入物がフェースプレートの上部表面と底部との間に適合してもよい。挿入物は挿入部がいったん上部表面上に配置されるとディスプレイが視覚可能となるディスプレイアパチャーを含んでもよい。
プレーヤーはフェースプレートがベースに固定される際挿入物が視覚部分を介して視覚可能となるように構築されてもよい。
【０００４】
【特許文献１】 実用新案登録第３１０６２７９号公報（第４頁、図２）
【特許文献２】 特表２００５−５１５６４３号公報（第５頁、図５）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記特許文献１では携帯用電子機器の外面形状に沿った形状をなすカバーに模様を付して、携帯用電子機器の外面に被せる方式であり、カバーに装飾が予め施してあるもので、カバー自体の色、カバーに付した模様などによって装飾を楽しむことができるのであるが、装飾はカバーに施されており、装飾を変えるにはカバーを交換する必要があるのである。
そこで特許文献２では、カバーは透明にしておき、携帯電子器機器の表面を覆う透明で取り外し可能なフェースプレートと、携帯用電子機器の表面との間に取替え可能装飾用挿入物を挟み込むものであり、取替え可能装飾物を挟み込むことが開示されているだけであり、その取付構造等の詳細は不明である。
【０００６】
本発明は携帯用電子機器市場に向けて、大人のように頻繁に買い換えることができない少女達でも長く新鮮な気持ちで楽しめるように模様が交換可能で、かつデザイン面を重視した前面装飾を有する携帯用電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は上記課題を解決するために、
電子装置本体と、電子装置本体の表面との間に平行な空間を有して少なくとも電子装置の操作部を残して電子装置本体の表面を覆い、電子装置本体の縁部と当接する透明なケース体と、該ケース体を電子装置本体と嵌合させる嵌合部を電子装置の縁部に設け、
電子装置の表示部等を除き表面全域にわたり装飾を施すシート体をあてがい、前記ケース体の縁部にシート体の縁部を当接して固定する電子装置のコンポーネント構造としてある。
【０００８】
本発明は上記構成により、電子装置の表面と上ケースとの間に空間を有することができ、電子装置表面に装飾シート体を設けることができ、ケース体より内部にある空間を介して装飾を見ることができるのである。
【０００９】
本発明は上記課題を解決するために、
電子装置本体の表面に周縁を設け、電子装置表面には表示部と操作部を表面から立設し、該電子装置の周縁から該表示部と操作部の上面を残して電子装置の表面をドーム状に覆うケース体と、
該電子装置の表面を覆う電子装置の周縁までを覆う装飾シート体と、
該ケース体の縁を電子装置の周縁に固定する固定構造と、
を有する電子装置のコンポーネント構造としてある。
【００１０】
本発明は上記構成により、表示部及び操作部を残しドーム状に電子装置本体を覆うことで、電子装置表面に丸みを帯びさせたデザインとすると共に、装飾シート体を奥行き感を得ながら見ることができるのである。
【００１１】
本発明は上記のいずれの発明においても、ケース体は取り外し可能で、装飾シート体が電子装置本体に対し交換可能となっている電子装置のコンポーネント構造としてある。
【００１２】
上記の構成により、使用者がいろんなデザインの装飾シートと交換することができ、機種変更をしなくともいろんな装飾を楽しむことができるのである。
【発明の効果】
【００１３】
これにより、買い替えることが出来なくとも、いろんなデザインを施すことができ、さらに空間を利用した立体デザインもでき、個性的でファッション感覚に秀でた使用者の新鮮な気持ちを長く保持させることが可能となった電子装置を提供するのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１４】
本願発明の実施例を以下に図面に基づき詳細に説明する。本発明は携帯可能なオーディプレーヤー、携帯可能ディスクプレーヤー、携帯可能デジタルゲーム機器等に電子装置に適用される。
【実施例１】
【００１５】
図１は本発明を適用した電子装置の正面図である。電子装置１はデジタルオーディオプレイヤー及びゲーム機の機能を有しておりは略小判型の丸みを帯びた縦型のコンポーネント２を有する外観であり、中央上部には横長楕円形の液晶表示装置３を有し、液晶表示装置の中央に方形の液晶画面４があり、液晶表示装置３下方には円形の操作部５があり、中央に丸状と、この丸状の周囲に６つの花びら状の操作ボタン５ａ〜５ｇを有している。
これらの操作部５を使って、液晶画面３を見ながら音楽の再生や録音操作をしたり、また内蔵されている各種のゲームを操作することができる。
【００１６】
この電子装置１はデジタルオーディオプレーヤーの機能としては、例えばＭＰ３（ＭＰＥＧ １ Ｌａｙｅｒ−３ Ａｕｄｉｏ規格）にて、音楽をパソコンやステレオ等の外部機器から取り込み、不揮発性メモリに保存し、プレイバック時アナログ信号に変換して可聴音として音楽を楽しむ電子機器である。不揮発性メモリとしては固体メモリやデジタルオーディオテープなどがある。また、ゲーム機として機能するためにゲーム基板が内蔵されており、メモリに記録された各種のゲームソフトウエアを用いて各種のゲームを行うのである。液晶画面４、操作部５、外付けのイヤフォン６はオーディオプレーヤー、ゲーム機兼用で使用する。
【００１７】
図２は本発明を適用した電子装置の三面図である。図２（Ａ）は平面図、（Ｂ）は正面図、（Ｃ）は右側面図であり、（Ｄ）はフェイスカバーを取り外した右側面図である。
電子装置１の形状は、小学生高学年の女児にモニター調査を行った結果、もっとも多く支持されたデザインを採用している。ボタン５ａ〜５ｇはコンポーネント２の上ケース２０の上表面から若干膨らみを有して花びら状に出ている。
液晶表示装置３の左右両端側には小さな丸い盛り上がったボッチが３ａ、３ｂがあり、上ケース２０の表面から若干出ている。液晶表示装置３の中央には液晶画面４が位置し、液晶表示装置３の表面はコンポーネント２に沿っている。
硬質樹脂製のコンポーネント２は電子装置本体１０と、透明な上ケース２０とに分かれており、電子装置本体１０は小判状の厚みのある平板部１１に下側に下縁１２を有した緩やかな鍋底１３に形成されている。同様に上ケース２０も下側の鍋底１３と対称な表面形状のドーム状に電子装置の表面を覆っている。
平板部の上側は下側の縁の幅より２倍ほど広い上縁１４が周設され、縁の内側は若干段差を有し上平面１５となっている。そして液晶表示装置３及び円形の操作部５が立設している。
【００１８】
周設された上縁１４には小判状の短径部、液晶表示装置３の上側、操作部５の下側あたりの左右両側に平板部に向けて縁に沿って横長の切欠１６を有している。
上ケース２０には、ポリカポネード製で、電子装置本体の上縁１４に外接する形状に形成されており、液晶表示装置３に外接する短楕円筒２１、操作部５に外接する短円筒２２を有している。
そして電子装置本体の切欠１６に対応した位置に６つの脚部２３を有している。脚部２３には内側に突起２３ａを有しており、該切欠１６の内部に設けた凹部１６ａに嵌合する構造になっている。
【００１９】
図３には電子装置から上ケースを取り外した分解斜視図を示す。電子装置本体１に装飾を施した装飾シート体３０を載せて、上ケース２０にて挟み込む。装飾シート体３０は、上ケース２０の外縁と同一の大きさである。さらに電子装置本体の切欠１６に対応する部分は外側から切欠された切込部３１がある。そして電子装置本体の液晶表示装置３及び操作部５に対応する部分は楕円孔３２、円孔３３が開口している。
【００２０】
次に装飾シート体３０の取付け、取り外しについて述べる。まず、取付けの際には、電子装置本体の液晶表示装置３及び操作部５に、装飾シート体３０の楕円孔３２、円孔３３を合わせて嵌め入れて、上平面１５に載置する。この状態では、装飾シートの切込部３１が電子装置本体の切欠１６が表われている。
そして上ケースの脚部２３を電子装置本体の切欠１６に合わせて上側から嵌めいれる。すると脚部２３の突起２３ａが切込１６の内側の凹部１６ａに嵌合すると共に、装飾シート体３０の縁が上ケース２０の縁部で電子装置本体の縁に押さえ付けられて電子装置の上平面に１５に平たく固定するのである。
さらに上ケースの楕円筒２１、短円筒２２の下縁が電子装置本体に嵌めた際に上平面１５に当接するようになっているので、装飾シート体３０の楕円孔３２、円孔３３の縁が上平面に押さえ付けられるのである。これにより装飾シート体３０は電子装置本体で上平面に固定されるのである。
【００２１】
装飾シート体を他のシートに交換する際には、電子装置本体１０の平板部１１と上ケース２０の隙間に薄い板を挿入して持ち上げることで、上ケースの脚部の突起２３ａが電子装置本体の切欠に設けた凹部１６ａから外れて持ち上がり、上ケースの両側の脚部を持ち上げることで上ケース２０を電子装置本体１０から取り外すことができる。
その後に装飾シート体３０を電子装置本体から取り外すのである。
【００２２】
図４には本電子装置の装飾シートのデザインのバリエーションを示す。例えば色つきの無地、ミカン柄、ハート柄、縞模様、水玉模様等が予め装飾シートとして用意されている。さらにこれ以外に使用者が自分でデザインできる白色のシートが用意しておくことで、自由にデザインを作成することができる。
【００２５】
本発明では。装飾シートは電子装置本体の上平面に平らに固定されており、上ケースの表面の内側との間には隙間を有している。従って、電子装置の外部から見た場合に装飾シートは上ケース表面ではなく、内部に装飾があるので、奥行き感があり、従来の電子装置のように外表面に装飾されたものと違った印象を受ける。
さらに上ケースの内側の空間を利用して、使用者は自分で装飾を施すことが可能であり、立体的な装飾を施すことができる。例えば、立体シールを装飾シート体に貼ったり、或いはちょっとしたビーズ等の小物を入れることもでき、装飾に幅を持たせることができるのである。
【００２６】
さらにドレスアップパーツとしていろんな柄の小物シールや立体パーツを提供することでファンション性が一段と飛躍するのである。装飾シート体は。種々の便利な材料で製造されてもよいがインクジェット、レーザー又はその他のプリンターにより印刷さえる際或いは写真複写機間はその他の画像形成装置により複写される際画像を保持可能な紙などの材料で有利に製造されてもよい。この方式において、装飾シート体の画像は、視覚部分を介してユーザーに視覚可能となっていてもよい。
【００２７】
こうした装飾に幅を持たせることで、個性的なデザインが可能となりファッション感度も高い電子装置を提供できるのである。
これにより、買い替えることが出来なくとも、いろんなデザインを施すことができ、さらに空間を利用した立体デザインもでき、個性的でファッション感覚に秀でた使用者の新鮮な気持ちを長く保持させることが可能となった電子装置を提供するのである。
【００２８】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは図示の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】本発明を適用した電子装置の正面図である。
【図２】本発明を適用した電子装置の三面図である。
【図３】電子装置から上ケースを取り外した分解斜視図を示す。
【図４】本電子装置の装飾シートのデザインのバリエーションを示す。
【符号の説明】
【００３０】
１ 電子装置
２ コンポーネント
３ 液晶表示装置
４ 液晶画面
５ 操作部
６ イヤフォン
１０ 電子装置本体
１１ 平板部
１２ 下縁
１３ 鍋底
１４ 上縁
１５ 上平面
１６ 切欠
２０ 上ケース
２１ 短楕円筒
２２ 短円筒
２３ 脚部
３０ 装飾シート体
３１ 切込部
３２ 楕円孔
３３ 円孔
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ファッション性を有する携帯用電子機器の交換可能な装飾を施すコンポーネントの構造に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、携帯電話や、携帯用オーディオプレーヤー等の携帯用電子機器の普及が目覚しく、軽量化、多機能化による商品の差別化競争が繰り広げられている。
例えば、携帯電話などの携帯電子機器では、女性顧客を意識したものとして、携帯電子機器の外面形状に沿った形状をなすカバーに模様を付して、外面に被せて付設するものが提案されている（例えば特許文献１参照。）。
【０００３】
携帯用オーディオプレーヤー等の携帯電子機器用の取り外し可能でカスタマイズか挿入物及びフェースプレートが提案されている（例えば特許文献２参照。）。
これは、挿入物がフェースプレートの上部表面と底部との間に適合してもよい。挿入物は挿入部がいったん上部表面上に配置されるとディスプレイが視覚可能となるディスプレイアパチャーを含んでもよい。
プレーヤーはフェースプレートがベースに固定される際挿入物が視覚部分を介して視覚可能となるように構築されてもよい。
【０００４】
【特許文献１】 実用新案登録第３１０６２７９号公報（第４頁、図２）
【特許文献２】 特表２００５−５１５６４３号公報（第５頁、図５）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記特許文献１では携帯用電子機器の外面形状に沿った形状をなすカバーに模様を付して、携帯用電子機器の外面に被せる方式であり、カバーに装飾が予め施してあるもので、カバー自体の色、カバーに付した模様などによって装飾を楽しむことができるのであるが、装飾はカバーに施されており、装飾を変えるにはカバーを交換する必要があるのである。
そこで特許文献２では、カバーは透明にしておき、携帯電子器機器の表面を覆う透明で取り外し可能なフェースプレートと、携帯用電子機器の表面との間に取替え可能装飾用挿入物を挟み込むものであり、取替え可能装飾物を挟み込むことが開示されているだけであり、その取付構造等の詳細は不明である。
【０００６】
本発明は携帯用電子機器市場に向けて、大人のように頻繁に買い換えることができない少女達でも長く新鮮な気持ちで楽しめるように模様が交換可能で、かつデザイン面を重視した前面装飾を有する携帯用電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は上記課題を解決するために、
電子装置本体と、電子装置本体の表面との間に平行な空間を有して少なくとも電子装置の操作部を残して電子装置本体の表面を覆い、電子装置本体の縁部と当接する透明なケース体と、該ケース体を電子装置本体と嵌合させる嵌合部を電子装置の縁部に設け、
電子装置の表示部等を除き表面全域にわたり装飾を施すシート体をあてがい、前記ケース体の縁部にシート体の縁部を当接して固定する電子装置のコンポーネント構造としてある。
【０００８】
本発明は上記構成により、電子装置の表面と上ケースとの間に空間を有することができ、電子装置表面に装飾シート体を設けることができ、ケース体より内部にある空間を介して装飾を見ることができるのである。
【０００９】
本発明は上記課題を解決するために、
電子装置本体の表面に周縁を設け、電子装置表面には表示部と操作部を表面から立設し、該電子装置の周縁から該表示部と操作部の上面を残して電子装置の表面をドーム状に覆うケース体と、
該電子装置の表面を覆う電子装置の周縁までを覆う装飾シート体と、
該ケース体の縁を電子装置の周縁に固定する固定構造と、
を有する電子装置のコンポーネント構造としてある。
【００１０】
本発明は上記構成により、表示部及び操作部を残しドーム状に電子装置本体を覆うことで、電子装置表面に丸みを帯びさせたデザインとすると共に、装飾シート体を奥行き感を得ながら見ることができるのである。
【００１１】
本発明は上記のいずれの発明においても、ケース体は取り外し可能で、装飾シート体が電子装置本体に対し交換可能となっている電子装置のコンポーネント構造としてある。
【００１２】
上記の構成により、使用者がいろんなデザインの装飾シートと交換することができ、機種変更をしなくともいろんな装飾を楽しむことができるのである。
【発明の効果】
【００１３】
これにより、買い替えることが出来なくとも、いろんなデザインを施すことができ、さらに空間を利用した立体デザインもでき、個性的でファッション感覚に秀でた使用者の新鮮な気持ちを長く保持させることが可能となった電子装置を提供するのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１４】
本願発明の実施例を以下に図面に基づき詳細に説明する。本発明は携帯可能なオーディプレーヤー、携帯可能ディスクプレーヤー、携帯可能デジタルゲーム機器等に電子装置に適用される。
【実施例１】
【００１５】
図１は本発明を適用した電子装置の正面図である。電子装置１はデジタルオーディオプレイヤー及びゲーム機の機能を有しておりは略小判型の丸みを帯びた縦型のコンポーネント２を有する外観であり、中央上部には横長楕円形の液晶表示装置３を有し、液晶表示装置の中央に方形の液晶画面４があり、液晶表示装置３下方には円形の操作部５があり、中央に丸状と、この丸状の周囲に６つの花びら状の操作ボタン５ａ〜５ｇを有している。
これらの操作部５を使って、液晶画面３を見ながら音楽の再生や録音操作をしたり、また内蔵されている各種のゲームを操作することができる。
【００１６】
この電子装置１はデジタルオーディオプレーヤーの機能としては、例えばＭＰ３（ＭＰＥＧ １ Ｌａｙｅｒ−３ Ａｕｄｉｏ規格）にて、音楽をパソコンやステレオ等の外部機器から取り込み、不揮発性メモリに保存し、プレイバック時アナログ信号に変換して可聴音として音楽を楽しむ電子機器である。不揮発性メモリとしては固体メモリやデジタルオーディオテープなどがある。また、ゲーム機として機能するためにゲーム基板が内蔵されており、メモリに記録された各種のゲームソフトウエアを用いて各種のゲームを行うのである。液晶画面４、操作部５、外付けのイヤフォン６はオーディオプレーヤー、ゲーム機兼用で使用する。
【００１７】
図２は本発明を適用した電子装置の三面図である。図２（Ａ）は平面図、（Ｂ）は正面図、（Ｃ）は右側面図であり、（Ｄ）はフェイスカバーを取り外した右側面図である。
電子装置１の形状は、小学生高学年の女児にモニター調査を行った結果、もっとも多く支持されたデザインを採用している。ボタン５ａ〜５ｇはコンポーネント２の上ケース２０の上表面から若干膨らみを有して花びら状に出ている。
液晶表示装置３の左右両端側には小さな丸い盛り上がったボッチが３ａ、３ｂがあり、上ケース２０の表面から若干出ている。液晶表示装置３の中央には液晶画面４が位置し、液晶表示装置３の表面はコンポーネント２に沿っている。
硬質樹脂製のコンポーネント２は電子装置本体１０と、透明な上ケース２０とに分かれており、電子装置本体１０は小判状の厚みのある平板部１１に下側に下縁１２を有した緩やかな鍋底１３に形成されている。同様に上ケース２０も下側の鍋底１３と対称な表面形状のドーム状に電子装置の表面を覆っている。
平板部の上側は下側の縁の幅より２倍ほど広い上縁１４が周設され、縁の内側は若干段差を有し上平面１５となっている。そして液晶表示装置３及び円形の操作部５が立設している。
【００１８】
周設された上縁１４には小判状の短径部、液晶表示装置３の上側、操作部５の下側あたりの左右両側に平板部に向けて縁に沿って横長の切欠１６を有している。
上ケース２０には、ポリカポネード製で、電子装置本体の上縁１４に外接する形状に形成されており、液晶表示装置３に外接する短楕円筒２１、操作部５に外接する短円筒２２を有している。
そして電子装置本体の切欠１６に対応した位置に６つの脚部２３を有している。脚部２３には内側に突起２３ａを有しており、該切欠１６の内部に設けた凹部１６ａに嵌合する構造になっている。
【００１９】
図３には電子装置から上ケースを取り外した分解斜視図を示す。電子装置本体１に装飾を施した装飾シート体３０を載せて、上ケース２０にて挟み込む。装飾シート体３０は、上ケース２０の外縁と同一の大きさである。さらに電子装置本体の切欠１６に対応する部分は外側から切欠された切込部３１がある。そして電子装置本体の液晶表示装置３及び操作部５に対応する部分は楕円孔３２、円孔３３が開口している。
【００２０】
次に装飾シート体３０の取付け、取り外しについて述べる。まず、取付けの際には、電子装置本体の液晶表示装置３及び操作部５に、装飾シート体３０の楕円孔３２、円孔３３を合わせて嵌め入れて、上平面１５に載置する。この状態では、装飾シートの切込部３１が電子装置本体の切欠１６が表われている。
そして上ケースの脚部２３を電子装置本体の切欠１６に合わせて上側から嵌めいれる。すると脚部２３の突起２３ａが切込１６の内側の凹部１６ａに嵌合すると共に、装飾シート体３０の縁が上ケース２０の縁部で電子装置本体の縁に押さえ付けられて電子装置の上平面に１５に平たく固定するのである。
さらに上ケースの楕円筒２１、短円筒２２の下縁が電子装置本体に嵌めた際に上平面１５に当接するようになっているので、装飾シート体３０の楕円孔３２、円孔３３の縁が上平面に押さえ付けられるのである。これにより装飾シート体３０は電子装置本体で上平面に固定されるのである。
【００２１】
装飾シート体を他のシートに交換する際には、電子装置本体１０の平板部１１と上ケース２０の隙間に薄い板を挿入して持ち上げることで、上ケースの脚部の突起２３ａが電子装置本体の切欠に設けた凹部１６ａから外れて持ち上がり、上ケースの両側の脚部を持ち上げることで上ケース２０を電子装置本体１０から取り外すことができる。
その後に装飾シート体３０を電子装置本体から取り外すのである。
【００２２】
図４には本電子装置の装飾シートのデザインのバリエーションを示す。例えば色つきの無地、ミカン柄、ハート柄、縞模様、水玉模様等が予め装飾シートとして用意されている。さらにこれ以外に使用者が自分でデザインできる白色のシートが用意しておくことで、自由にデザインを作成することができる。
【００２５】
本発明では。装飾シートは電子装置本体の上平面に平らに固定されており、上ケースの表面の内側との間には隙間を有している。従って、電子装置の外部から見た場合に装飾シートは上ケース表面ではなく、内部に装飾があるので、奥行き感があり、従来の電子装置のように外表面に装飾されたものと違った印象を受ける。
さらに上ケースの内側の空間を利用して、使用者は自分で装飾を施すことが可能であり、立体的な装飾を施すことができる。例えば、立体シールを装飾シート体に貼ったり、或いはちょっとしたビーズ等の小物を入れることもでき、装飾に幅を持たせることができるのである。
【００２６】
さらにドレスアップパーツとしていろんな柄の小物シールや立体パーツを提供することでファンション性が一段と飛躍するのである。装飾シート体は。種々の便利な材料で製造されてもよいがインクジェット、レーザー又はその他のプリンターにより印刷さえる際或いは写真複写機間はその他の画像形成装置により複写される際画像を保持可能な紙などの材料で有利に製造されてもよい。この方式において、装飾シート体の画像は、視覚部分を介してユーザーに視覚可能となっていてもよい。
【００２７】
こうした装飾に幅を持たせることで、個性的なデザインが可能となりファッション感度も高い電子装置を提供できるのである。
これにより、買い替えることが出来なくとも、いろんなデザインを施すことができ、さらに空間を利用した立体デザインもでき、個性的でファッション感覚に秀でた使用者の新鮮な気持ちを長く保持させることが可能となった電子装置を提供するのである。
【００２８】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは図示の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】本発明を適用した電子装置の正面図である。
【図２】本発明を適用した電子装置の三面図である。
【図３】電子装置から上ケースを取り外した分解斜視図を示す。
【図４】本電子装置の装飾シートのデザインのバリエーションを示す。
【符号の説明】
【００３０】
１ 電子装置
２ コンポーネント
３ 液晶表示装置
４ 液晶画面
５ 操作部
６ イヤフォン
１０ 電子装置本体
１１ 平板部
１２ 下縁
１３ 鍋底
１４ 上縁
１５ 上平面
１６ 切欠
２０ 上ケース
２１ 短楕円筒
２２ 短円筒
２３ 脚部
３０ 装飾シート体
３１ 切込部
３２ 楕円孔
３３ 円孔
【特許請求の範囲】
【請求項１】
電子装置本体と、電子装置本体の表面との間に平行な空間を有して少なくとも電子装置の操作部を残して電子装置本体の表面を覆い、電子装置本体の縁部と当接する透明なケース体と、該ケース体を電子装置本体と嵌合させる嵌合部を電子装置の縁部に設け、
電子装置の表示部等を除き表面全域にわたり装飾を施すシート体をあてがい、前記ケース体の縁部にシート体の縁部を当接して固定する電子装置のコンポーネント構造。
【請求項２】
電子装置本体の表面に周縁を設け、電子装置表面には表示部と操作部を表面から立設し、該電子装置の周縁から該表示部と操作部の上面を残して電子装置の表面をドーム状に覆うケース体と、
該電子装置の表面を覆う電子装置の周縁までを覆う装飾シート体と、
該ケース体の縁を電子装置の周縁に固定する固定構造と、
を有する電子装置のコンポーネント構造。
【請求項３】
請求項１又は２において、ケース体は取り外し可能で、装飾シート体が電子装置本体に対し交換可能となっていることを特徴とする電子装置のコンポーネント構造。
【請求項１】
電子装置本体と、電子装置本体の表面との間に平行な空間を有して少なくとも電子装置の操作部を残して電子装置本体の表面を覆い、電子装置本体の縁部と当接する透明なケース体と、該ケース体を電子装置本体と嵌合させる嵌合部を電子装置の縁部に設け、
電子装置の表示部等を除き表面全域にわたり装飾を施すシート体をあてがい、前記ケース体の縁部にシート体の縁部を当接して固定する電子装置のコンポーネント構造。
【請求項２】
電子装置本体の表面に周縁を設け、電子装置表面には表示部と操作部を表面から立設し、該電子装置の周縁から該表示部と操作部の上面を残して電子装置の表面をドーム状に覆うケース体と、
該電子装置の表面を覆う電子装置の周縁までを覆う装飾シート体と、
該ケース体の縁を電子装置の周縁に固定する固定構造と、
を有する電子装置のコンポーネント構造。
【請求項３】
請求項１又は２において、ケース体は取り外し可能で、装飾シート体が電子装置本体に対し交換可能となっていることを特徴とする電子装置のコンポーネント構造。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００７−２７６６９（Ｐ２００７−２７６６９Ａ）
【公開日】平成１９年２月１日（２００７．２．１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−２３４９５４（Ｐ２００５−２３４９５４）
【出願日】平成１７年７月１８日（２００５．７．１８）
【出願人】（５９９０６４２１４）株式会社セガ トイズ (32)
【出願人】（０００１３２４７１）株式会社セガ (811)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年２月１日（２００７．２．１）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年７月１８日（２００５．７．１８）
【出願人】（５９９０６４２１４）株式会社セガ トイズ (32)
【出願人】（０００１３２４７１）株式会社セガ (811)
【Ｆターム（参考）】
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