説明

電子装置の通信回路の接続構造

【課題】簡便な構成で、通信回路への水分の侵入を確実に防止し得て、併せて通信方式が変更になっても、電子装置自体の構成を変更しなくてもよい電子装置の通信回路の接続構造を提供する。
【解決手段】電子装置50に連絡するワイヤハーネスWHと、ワイヤハーネスを電子装置に連絡自在なグロメット10と、を備える電子装置の通信回路の接続構造において、電子装置との間で電気信号を送受信自在な通信回路26、PWを、グロメット内に内蔵する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信回路の接続構造に関し、特に、電子装置の通信回路の接続構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、車両用のモータや電動コンプレッサ等の装置に要求される動作は高度化しており、これに伴い、インバータ装置等の電子装置を介して電動装置を駆動する構成が提案されている。かかる電子装置は、種々の電子部品を有するものであるため、使用環境下において、水分の侵入を極力防止した構成であることが求められる。
【0003】
更に、かかる電子装置には、電動装置等の外部負荷のみならず、センサやスイッチ等との間で通信を行う通信回路を有することも求められ、電子装置と、外部負荷、センサ及びスイッチ等とは、各々ワイヤハーネスで連絡される。ここに、かかる構成では、ワイヤハーネスの接続構成が煩雑であり、かつ外部負荷、センサ及びスイッチ等の仕様が本校されると、通信回路を含む電子装置の仕様を変更する必要があるため、ワイヤハーネスの接続構成を簡素化しながら、仕様変更に柔軟に対応し得る電子装置の構成が求められてもいる。
【0004】
特許文献1においては、ワイヤハーネスの接続構成を簡素化しながら、電子制御ユニットに対して仕様変更の必要性を排するように、外部負荷、センサ及びスイッチ等に各々対応して通信回路を内蔵する電装コネクタを設ける構成が開示されている。
【特許文献1】特開2004−268630号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1で提案される構成では、確かに、外部負荷、センサ及びスイッチ等に各々対応して通信回路を内蔵する電装コネクタを設ける構成であるため、ワイヤハーネスの接続構成を簡素化しながら、外部負荷、センサ及びスイッチ等の仕様が変更されたとしても、電子制御ユニットに対して仕様変更の必要性を排し得るものではあるが、車両のドアシステムに適用される場合等の、あくまでも車内的環境下における使用を前提としているものに過ぎず、特に、その防水性等には改良の余地がある。
【0006】
ここに、本発明者が、より詳細に検討するに、インバータ装置等の電子装置が、車両の車外的環境であるエンジンルーム内に配置される場合、特に車両が走行すると、エンジンルームは、高温になるだけでなくその下方から水等が侵入するような過酷な環境下におかれるため、電子装置のみならず通信回路に対しても、充分な防水性等を与える必要がある。例えば、特許文献1で提案される構成において、電装コネクタを防水コネクタに変更して、防水コネクタ内に電子回路を内蔵させたとしても、エンジンルームにおいては、防水コネクタ自体が、熱や水等の印加されるような、より環境条件の厳しい場所に配置されるものであるため、より厳密な耐環境性を有する構成を採用する必要があって、その構成は煩雑なものとならざるを得ず、量産コストが増大し、設計生産工数上の負担も増大してしまうことになる。
【0007】
一方で、通信回路を、電子装置が収容されるカバー内に、独立した通信回路装置として配置することも考えられるが、かかる場合、確かに通信回路の防水性等は確保できるものの、カバー内に独立したデバイスとしての通信回路装置を固定する構造が必要となる上に量産ライン中での取り付け工程も必要となって、やはり、その構成は煩雑なものとならざるを得ず、量産コストが増大し、設計生産工数上の負担も増大してしまう。
【0008】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、簡便な構成で、通信回路への水分の侵入を確実に防止し得て、併せて通信方式が変更になっても、電子装置自体の構成を変更しなくてもよい電子装置の通信回路の接続構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の目的を達成すべく、本発明は、電子装置に連絡するワイヤハーネスと、前記ワイヤハーネスを前記電子装置に連絡自在なグロメットと、を備える電子装置の通信回路の接続構造において、前記電子装置との間で少なくとも電気信号を送受信自在な通信回路を、前記グロメット内に内蔵することを第1の特徴とする。
【0010】
また本発明は、かかる第1の特徴に加えて、前記通信回路は、基板上に装着された通信処理装置を含み、前記通信回路の周囲を樹脂体で封じられて通信モジュールを構成し、前記通信モジュールが、前記グロメット内に内蔵されることを第2の特徴とする。
【0011】
また本発明は、かかる第2の特徴に加えて、前記通信モジュールと前記グロメットとは、協働して機械的係止部を有することを第3の特徴とする。
【0012】
また本発明は、かかる第2又は第3の特徴に加えて、前記通信モジュールの前記樹脂体は、前記グロメットよりも硬質であることを第4の特徴とする。
【0013】
また本発明は、かかる第2から第4のいずれかの特徴に加えて、前記グロメットは、車内側と車外側とに区分けするカバーに嵌合され、前記カバーは、前記電子装置を前記車内側に収容することを第5の特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の第1の特徴によれば、電子装置との間で少なくとも電気信号を送受信自在な通信回路を、電子装置に連絡するワイヤハーネスを連絡自在なグロメット内に内蔵することにより、付加的な構成や工程を排した簡便な構成で、通信回路への水分の侵入を確実に防止し得て、併せて通信方式が変更になっても、電子装置自体の構成を変更しなくてもよい電子装置の通信回路の接続構造を提供することができる。
【0015】
本発明の第2の特徴によれば、通信回路が、基板上に配設された通信処理装置を含み、その周囲を樹脂体で封じられて通信モジュールを構成し、かかる通信モジュールが、グロメット内に内蔵されることにより、簡便な構成で、通信回路の防水性と電子装置の汎用性とを、確実に両立することができる。
【0016】
本発明の第3の特徴によれば、通信モジュールとグロメットとが、協働して機械的係止部を有することにより、より確実に、通信モジュールをグロメット内に保持することができる。
【0017】
本発明の第4の特徴によれば、通信モジュールの樹脂体が、グロメットよりも硬質であることにより、グロメットがカバーに嵌合されるとき、カバーにより押圧されたグロメットが樹脂体により密着して、より確実に、通信モジュールをグロメット内に保持することができる。
【0018】
本発明の第5の特徴によれば、グロメットが、車内側と車外側とに区分けするカバーに嵌合され、カバーは、電子装置を車内側に収容することにより、通信回路に対する防水性に加え、電子装置に対する防水性も、確実に実現し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における電子装置の通信回路の接続構造につき詳細に説明する。なお、図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系をなす。
【0020】
まず、本実施形態の電子装置の通信回路の接続構造におけるグロメット及び通信モジュールにつき、図1から図4を参照して、詳細に説明する。
【0021】
図1は、本実施形態の電子装置の通信回路の接続構造におけるグロメット及び通信モジュールの分解斜視図である。また、図2は、図1の状態のグロメット及び通信モジュールを組み付けた構造を示す斜視図であり、図3は、図2のY矢視図である。また、図4は、本実施形態における電子装置の通信回路の接続構造の全体構成を示す模式図である。
【0022】
特に図1に示すように、電子装置の通信回路の接続構造1におけるグロメット10は、y軸に平行な中心軸Cについて軸対称な矩形状の外形を有して、中心軸Cの方向に対向する第1のフランジ部12及び第2のフランジ部14を備え、第1のフランジ部12及び第2のフランジ部14の間には、嵌合溝部16が陥設される。かかる嵌合溝部16は、後述する電子装置を収容するカバーに嵌合される。
【0023】
また、グロメット10は、中心軸Cの方向に貫通する貫通孔18を有し、貫通孔18は、中心軸Cの方向の中央部において、貫通孔18の内周壁から中心軸Cについて対称に突設された凸部18aを有する。なお、グロメット10には、必要な耐振性、耐熱性、耐水性を発揮し、必要な強度や弾性を呈するアクリル系ゴム材やフッ素系ゴム材が用い得る。
【0024】
一方で、通信モジュール20は、特に図1に示すように、中心軸Cについて軸対称な矩形状の外形を有する樹脂体22を備える。かかる樹脂体22の外面には、中心軸Cの方向で樹脂体22を二分するような位置に、中心軸Cに向かって陥設される凹部22aが形成される。また、樹脂体22の内部には、基板24及び基板24上に装着された通信処理装置26を備える。また、基板24上には、通信処理装置26や残余の電子素子等を連絡して配策されたプリント配線PWが設けられており、これら通信処理装置26、残余の電子素子及びプリント配線PWを、通信回路と総称する。また、かかる基板24及び通信処理装置26は、樹脂体22中に外部の環境から水分が侵入しないように、樹脂体22により封じられている。なお、樹脂体22には、グロメット10よりも硬質な樹脂材が用いられ、具体的には、必要な耐振性、耐熱性、耐水性を発揮するエポキシ系やウレタン系の樹脂材が用い得る。
【0025】
次に、以上の構成のグロメット10及び通信モジュール20を組み付けるには、図1に示すように、グロメット10の第2のフランジ部14側の貫通孔18の開口部に対して対向するように配置した通信モジュール20を、中心軸Cに沿ってグロメット10に向かって移動して接近させた後、通信モジュール20の樹脂体22を、グロメット10の貫通孔18内に挿入する。このように、通信モジュール20の樹脂体22を、グロメット10の貫通孔18内に挿入していくと、通信モジュール20の樹脂体22の先端部は、グロメット10の貫通孔18内に形成された凸部18aに当接するが、グロメット10の材質は、樹脂体22のものよりも相対的に軟質であるので、樹脂体22は、凸部18aを変形させながら、更に貫通孔18内を進んでいく。
【0026】
そして、このようにグロメット10の貫通孔18に挿入され続ける通信モジュール20は、その樹脂体22の外面に形成された凹部22aが、グロメット10の貫通孔18内に形成された凸部18に嵌合された時点で、かかる凹部22aと凸部18とが機械的に係止される。この状態では、図2及び図3に示すように、通信モジュール20の樹脂体22の外面に形成された凹部22aとグロメット10の貫通孔18内に形成された凸部18とが、機械的に係止されることにより、通信モジュール20が貫通孔18に位置決めされて固定される。この際、グロメット10の第1のフランジ部12におけるy軸の正方向側の端面及び通信モジュール20の樹脂体22におけるy軸の正方向側の外面は、面一の関係にあり、グロメット10の第2のフランジ部14におけるy軸の負方向側の端面及び通信モジュール20の樹脂体22におけるy軸の負方向側の外面も、面一の関係にある。つまり、かかる状態でグロメット10及び通信モジュール20が組み付けられており、電子装置の通信回路の接続構造1が完成する。なお、もちろん、通信モジュール20は、グロメット10の第1のフランジ部12側の貫通孔18の開口部に対して対向させた後、貫通孔18に挿入してもかまわない。
【0027】
また、通信モジュール20の基板24には、電気信号を送受し、電力を供給するために、ワイヤハーネスWHが、通信モジュール20の樹脂体22を挿通して連絡され。かかるワイヤハーネスWHは、樹脂体22の外面において中心軸Cの方向で対向する2面から、各々延出している。具体的には、かかるワイヤハーネスWHの樹脂体22における挿通部分も、樹脂体22の内部に外部の環境から水分が侵入しないように、必要に応じてシール材等が充填されて封じられている。なお、ワイヤハーネスWHとは、電気信号を送受する信号線や電力を供給する電力線等の各ワイヤの総称である。また、通信モジュール20に適用できる通信方式は、CAN通信等の1線式やURAT通信等の2線式といった種々のものが適用でき、対応して通信処理装置26やワイヤハーネスWHのワイヤ構成が変更される。
【0028】
ここで、グロメット10及び通信モジュール20を組み付ける際には、図1に示す状態において、通信モジュール20の樹脂体22の外面における対向する2面の内の1面から延出しているワイヤハーネスWHを、グロメット10の第2のフランジ部14側における貫通孔18の開口部から貫通孔18内に侵入させて、グロメット10の第1のフランジ部12側の開口部から引き出した後、グロメット10の貫通孔18に通信モジュール20を挿入して、その樹脂体22の外面に形成された凹部22aとグロメット10の貫通孔18内に形成された凸部18とを、機械的に係止することになる。かかる状態では、樹脂体22の外面における対向する2面の内の他の1面から延出しているワイヤハーネスWHは、グロメット10の第2のフランジ部14側に延在している。なお、通信モジュール20を、グロメット10の第1のフランジ部12側における貫通孔18の開口部に対して対向させた後、貫通孔18に挿入する場合には、当然、通信モジュール20の樹脂体22の外面における対向する2面の内の他の1面から延出しているワイヤハーネスWHの方を、グロメット10の第1のフランジ部12側における貫通孔18の開口部から貫通孔18内に侵入させて、グロメット10の第2のフランジ部14側の開口部から引き出しておくことになる。
【0029】
さて、図4に示すように、通信モジュール20を組み付けられた状態のグロメット10の嵌合溝部16は、カバー30に設けられた所定の嵌合部に対して嵌合されることにより、かかるグロメット10は、カバー30に対して固定される。かかるカバー30は、図示を省略する固定体に固定されて、カバー30に嵌合されるグロメット10と共に、車外と車内とを区分けするものであり、典型的には、鉄やアルミ等の金属製であるが、より軽量化等を望むのであれば樹脂材を適用してもかまわない。なお、固定体には、自動車等の車両のエンジンルームに配置される車両用のモータや電動コンプレッサ等の負荷の金属製等のケースを適用した。
【0030】
ここで、車外とは、外気等の車外環境にさらされるようなエンジンルーム等を含み、車内とは、外気等の車外環境にさらされないような固定体とカバー30とで画成される内部空間等を含む概念である。具体的には、エンジンルーム等の車外側に配置されるものは、防水コネクタ40であり、カバー30等で画成される内部空間等の車内側に配置されるものは、電子装置50である。また、通信モジュール20を内蔵し、カバー30に嵌合されるグロメット10は、車内と車外との境界に位置することになる。
【0031】
かかる防水コネクタ40は、図示を省略する電源や信号源に連絡される。また、電子装置50は、制御基板52を有し、制御基板52上には、コントローラ54や電圧レギュレータ54等の電子部品が装着される。更に、電子装置50は、図示を省略するトランジスタ等の半導体素子の他、3相交流の出力端子や直流の入力端子等が装着される。
【0032】
また、通信モジュール20の基板24上には、通信処理装置26や残余の電子素子等を結んで配策されたプリント配線PWが設けられており、かかるプリント配線PWの端部には、各ワイヤハーネスWHの一端に接続する取付け端子t1及びt2が取付けられる。
【0033】
ここで、通信モジュール20の樹脂体22の外面における対向する2面の内の1面から延出しているワイヤハーネスWHの一端は、通信モジュール20の基板24上に配策されたプリント配線PWの端部に取付けられる取付け端子t2に接続し、そのワイヤハーネスWHの他端は、電子装置50の制御基板52に取付けられる取付け端子t3に接続する。
【0034】
一方で、通信モジュール20の樹脂体22の外面における対向する2面の内の他の1面から延出しているワイヤハーネスWHの一端は、通信モジュール20の基板24上に配策されたプリント配線PWの端部に取付けられる取付け端子t1に接続し、そのワイヤハーネスWHの他端は、防水コネクタ40に接続される。
【0035】
かかる電子装置50は、典型的にはインバータ装置であり、その動作としては、限定的なものではないが、電源や信号源から、防水コネクタ40、ワイヤハーネスWA及び取付け端子t1を介して、通信モジュール20の通信処理装置26に必要な電力や信号が供給されると、通信処理装置26は所定の信号の処理を行う。そして、通信モジュール20の通信処理装置26等から、取付け端子t2、ワイヤハーネスWA及び取付け端子t3を介して、電子装置50に必要な電力や信号が供給されると、入力端子に直流電流が供給される一方で、制御基板52上のコントローラ54からの制御信号がトランジスタ等の半導体素子に入力され、半導体素子は、コントローラ54の制御の下でスイッチング動作をしながら昇圧を行い、出力端子から、3相交流を、車両用のモータや電動コンプレッサ等の負荷に向けて出力して、負荷を駆動することになる。
【0036】
以上の構成によれば、電子装置50との間で電気信号を送受信自在な通信回路26、PWを、電子装置に連絡するワイヤハーネスWHを挿通するグロメット10内に内蔵することにより、簡便な構成で、通信回路への水分の侵入を確実に防止し得て、併せて通信方式が変更になっても、電子装置自体の構成を変更しなくてもよい電子装置の通信回路の接続構造1を提供することができる。
【0037】
なお、本発明は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
【産業上の利用可能性】
【0038】
以上のように、本発明においては、簡便な構成で、通信回路への水分の侵入を確実に防止し得て、併せて通信方式が変更になっても、電子装置自体の構成を変更しなくてもよい電子装置の通信回路の接続構造を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格から車両等の電子装置に広範に適用され得るものと期待される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態の電子装置の通信回路の接続構造におけるグロメット及び通信モジュールの分解斜視図である。
【図2】図1の状態のグロメット及び通信モジュールを組み付けた構造を示す斜視図である。
【図3】図2のY矢視図である。
【図4】本実施形態における電子装置の通信回路の接続構造の全体構成を示す模式図である。
【符号の説明】
【0040】
1………通信回路の接続構造
10……グロメット
12……第1のフランジ部
14……第2のフランジ部
16……嵌合溝部
18……貫通孔
18a…凸部
20……通信モジュール
22……樹脂体
22a…凹部
24……基板
26……通信処理装置
30……カバー
40……防水コネクタ
50……電子装置
52……制御基板
54……コントローラ
56……電子部品
WH……ワイヤハーネス
PW……プリント配線
t1、t2、t3…取付け端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置に連絡するワイヤハーネスと、前記ワイヤハーネスを前記電子装置に連絡自在なグロメットと、を備える電子装置の通信回路の接続構造において、
前記電子装置との間で少なくとも電気信号を送受信自在な通信回路を、前記グロメット内に内蔵することを特徴とする電子装置の通信回路の接続構造。
【請求項2】
前記通信回路は、基板上に装着された通信処理装置を含み、前記通信回路の周囲を樹脂体で封じられて通信モジュールを構成し、前記通信モジュールが、前記グロメット内に内蔵されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置の通信回路の接続構造。
【請求項3】
前記通信モジュールと前記グロメットとは、協働して機械的係止部を有することを特徴とする請求項2に記載の電子装置の通信回路の接続構造。
【請求項4】
前記通信モジュールの前記樹脂体は、前記グロメットよりも硬質であることを特徴とする請求項2又は3に記載の電子装置の通信回路の接続構造。
【請求項5】
前記グロメットは、車内側と車外側とに区分けするカバーに嵌合され、前記カバーは、前記電子装置を前記車内側に収容することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の電子装置の通信回路の接続構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−30384(P2010−30384A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−193411(P2008−193411)
【出願日】平成20年7月28日(2008.7.28)
【出願人】(000141901)株式会社ケーヒン (1,140)
【Fターム(参考)】