説明

電子部品搭載用基板及びその製造方法

【目的】電源及びGNDラインのインダクタンスを低下させるとともに、設計の自由度を高めることができ、更には、プレス工程をなくして低コスト化を図る。
【構成】電源層3と電源用リード7及びGND層4とGND用リード8とをプリント配線板Pの周縁部に形成されたリード用接続部3a及びリード用接続パッド4bを介して電気的に接続した。従って、インダクタンスの大きな電源用及び接地用リード7,8の割合が少なくなり、電源及びGNDラインのインダクタンスが低減される。又、電源層3及びGND層4がプリント配線板Pに形成されているため、電源層3及び接地層4を形成する際の設計の自由度を高めることができる。多数個取りでプリント配線板Pを製造して電源層3及びGND層4を形成しているためプレス工程が不要となり低コスト化を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品搭載用基板及びその製造方法に係り、詳しくは、リードフレームの電源用及びGND用リードを絶縁基板に形成された電源層、GND層に接続するようにした電子部品搭載用基板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化、高性能化に伴い半導体チップ(ICチップ)等の電子部品を搭載する電子部品搭載装置(所謂半導体パッケージ)も多ピン化、小型化、表面実装化が進んでいる。表面実装用の電子部品搭載装置として一般にQFP(クアッド・フラット・パッケージ)、PLCC(プラスチック・リーデッド・チップ・キャリア)等、所謂リードフレームを使用して製造されるものがある。この電子部品搭載装置においてはリードのピン数の増加にともない、パッケージサイズが大型化してリード長が増加したり、リードが狭ピッチ化されてリード断面積が減少したりする傾向にある。そして、そのリード長の増加、リード断面積の減少はリードのインダクタンスを増加させる。特にGND(接地)ラインの一部となるGND用リード、電源ラインの一部となる電源用リードのインダクタンスが大きいと、半導体素子の入出力段回路が一度に動作した際に、半導体素子の回路で使用する電源に揺れを生じ、電源ノイズが発生する。このため、半導体素子に誤動作が多発して電子部品搭載装置の電気的信頼性が低下するという問題点があった。そこで、従来よりGND及び電源ラインのインダクタンスを低下させる種々の装置が提案されている。
【0003】例えば、特開昭63−246851号公報には図11に示すように、平らな金属板からなる電源ブレーン30とGND(接地)ブレーン31とを備えた電子部品搭載装置(プラスチックパッケージ)が開示されている。電源ブレーン30はベースとして機能し、GNDブレーン31は電源ブレーン30の上方に配置される。GNDブレーン31の中央部には開口部31aが形成されている。又、電源ブレーン30とGNDブレーン31との間には絶縁性を有するポリイミド製接着剤からなる絶縁テープ32が介在されており、両ブレーン30,31が接合されている。さらに、GNDブレーン31上には同じポリイミド製接着剤からなる第二の絶縁テープ33が貼着されており、その第二の絶縁テープ33にはリードフレーム34のリードが貼着されている。そして、電源ブレーン30と電源用リードとが電源ブレーン30に設けられたタブ(図示しない)を介して接続され、GNDブレーン31とGND用リード36とがGNDブレーン31に設けられたタブ35を介して接続されている。又、GNDブレーン31の開口部31a内の電源ブレーン30上にはICチップ37が載置され、そのICチップ37の電源用端子と電源ブレーン30及びGND端子とGNDブレーン31とがボンディングワイヤ38で電気的に接続されている。
【0004】上記した構成では、電源ブレーン30とGNDブレーン31とを用いたことにより、ICチップ37の電源用端子とGND端子の近傍まで電源用リード及びGND用リード36を延設する必要が無くなり、各端子は各ブレーン30,31を介して電源用リード及びGND用リード36に電気的に接続される。従って、GND用リード36及び電源用リードのインダクタンスすなわちGND及び電源ラインのインダクタンスを低減させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した電子部品搭載装置においては、電源ブレーン30及びGNDブレーン31はそれぞれ別の金属板からなるため、両者を接合して多層化する工程(プレス工程)が必要となり、低コスト化の障害となるという問題がある。又、設計の自由度が小さいという問題がある。
【0006】例えば、電子部品搭載装置においては複数の電源電圧を必要とする場合があり、電源ブレーン30を異なる電圧に対応させるためには、電源ブレーン30を複数に分割する必要がある。しかし、一層の電源ブレーン30を複数に分割しただけでは各電源ブレーン30の面積が小さくなる。従って、電源ラインのインダクタンスを低減させるためには電源ブレーン30を複数層に形成する必要が生じる。そして、各層毎に電源ブレーン30を分割して複数層に亘って同電圧の電源ブレーン30を配設した場合は、それらを電気的に接続する作業が面倒となる。このため、複数の電圧に対応させるのが難しい。
【0007】又、GNDブレーン31と電源ブレーン30とが積層された状態となっているため、各ブレーンに設けられたタブをリードに当接させる場合、別々の形状に折り曲げ形成する必要があり、面倒であった。
【0008】本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は電源及びGNDラインのインダクタンスを低下させるとともに、設計の自由度を高めることができ、更には、プレス工程をなくして低コスト化を図ることができる電子部品搭載用基板及び製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために請求項1の発明では、絶縁基板に電子部品搭載用の開口部を設け、該絶縁基板の表面に電源層及び接地層の少なくとも一方を設け、表面及び裏面に形成された層により電源層及び接地層の両者が存在するように裏面に電源層及び接地層の少なくとも一方を設け、絶縁基板の表面に電源層と電源用リード及び接地層と接地用リードとを電気的に接続するためのリード用接続部を設けるとともに、裏面に形成された電源層あるいは接地層と、該層と対応して表面に形成された電源層,接地層あるいはリード用接続部とを絶縁基板の側面に形成された導体層を介して接続し、絶縁基板の表面側においてリードフレームの電源用及び接地用リードをそれぞれ前記リード用接続部に電気的に接続し、かつ信号用リードを電源層あるいは接地層に対して絶縁層を介して固着し、絶縁基板の裏面側開口部を覆うように放熱板を固着した。
【0010】又、請求項2の製造方法では、多数個取りを行うため連結部を残して隣接するプリント配線板となるべき領域との境界に沿って延びる透孔を形成するとともに、各領域に電子部品搭載部となる貫通孔を形成した後、前記各領域に電源層及び接地層が存在するように基板の表面及び裏面に電源層及び接地層の少なくともいずれか一方を形成するとともに、表面に電源層と電源用リード及び接地層と接地用リードをそれぞれ電気的に接続するためのリード用接続部を設け、表面に形成された電源層、接地層あるいはリード用接続部と対応する裏面の電源層あるいは接地層とを接続する層を基板の側面に形成し、その後、連結部を切断して個々に分割した各プリント配線板の裏面に前記貫通孔を覆うように放熱板を固着し、表面のリード用接続部にリードフレームの電源用リード及び接地用リードを電気的に接続するとともに、信号用リードを絶縁層を介してプリント配線板表面に固着するようにした。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、電源層と電源用リード及び接地層と接地用リードとがプリント配線板の周縁部に形成されたリード用接続部を介して電気的に接続されている。従って、インダクタンスの大きな電源用及び接地用リードの割合が少なくなり、インダクタンスの小さな電源層及び接地層の割合が多くなる。この結果、電源及び接地ラインのインダクタンスが低減される。
【0012】又、電源層及び接地層がプリント配線板に形成されているため、電源層及び接地層を形成する際の設計の自由度を高めることができる。請求項2の製造方法では、電源層及び接地層等を備えたプリント配線板が多数個取りで形成される。そのプリント配線板の表面のリード用接続部にリードフレームの電源用リード及び接地用リードが電気的に接続される。又、リードフレームの信号用リードが絶縁層を介してプリント配線板表面に固着される。このため、プレス工程をなくして電源層及び接地層を簡単に形成することができ、低コスト化を図ることができる。
【0013】
【実施例】〔実施例1〕以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図4に従って説明する。
【0014】図1に示すように、電子部品搭載用基板は絶縁基板1の中央には電子部品搭載用の開口部2が透設され、表面には銅めっきにより電源層3が形成されている。又、絶縁基板1の表面の一部及び裏面には同じく銅めっきによりGND層4がそれぞれ形成されている。従って、本実施例では電源層3及びGND層4によりプリント配線板Pが構成されている。なお、前記絶縁基板1の材料にはポリイミド/ガラス布からなる耐熱性、絶縁性を有する樹脂基材が使用される。
【0015】図1、図2に示すように、前記GND層4は前記絶縁基板1の表面の外縁部及び、開口部2の周縁部に沿ってそれぞれ形成されるとともに、絶縁基板1の裏面全体に形成されている。又、絶縁基板1の外周側面及び、開口部2の内周面には導体層4aが前記両GND層4に連続するように形成されている。従って、その導体層4aを介して絶縁基板1の表面に形成されたGND層4と裏面に形成されたGND層4とが電気的に接続されている。
【0016】絶縁基板1の表面周縁部にはGND用リードを接続するリード用接続部としてのリード用接続パッド4bがGND層4に連続して形成されている。又、開口部2の周縁部にはICチップのGND用端子を接続する端子用接続パッド4cがGND層4に連続して形成されている。このリード用及び端子用接続パッド4b,4cの表面にはワイヤボンディング用のNi−Auめっきが施されている。
【0017】前記電源層3は絶縁基板1の残りの表面にGND層4、リード用及び端子用接続パッド4b,4cと一定間隔離間して形成されている。この電源層3の表面外縁部には電源用リードを接続するリード用接続部3aがNi−Auめっきにより形成されている。又、電源層3の表面内縁部にはICチップの電源用端子と接続する端子用接続部3bがNi−Auめっきにより形成されている。
【0018】図1に示すように、前記両接続部3a,3bを除く電源層3の表面及び、GND層4の表面には絶縁性を有する接着層5a,5bがそれぞれ形成されている。接着層5aにはリードフレームの信号用リード(二点鎖線にて図示)6の一部と、電源用リード7及びGND用リード8の先端部が接合されている。接着層5bには絶縁基板1の外形とほぼ同一形状の放熱板9が固着されている。
【0019】上記のように構成された電子部品搭載用基板においては、電源用リード7はプリント配線板Pの周縁部に設けられたリード用接続部3aを介して電源層3に電気的に接続され、GND用リード8はプリント配線板Pの周縁部に設けられたリード用接続パッド4bを介してGND層4に電気的に接続されている。このため、電源ライン及び接地ラインのうちインダクタンスの大きな電源用及び接地用リード7,8の割合が少なくなり、インダクタンスの小さな電源層3及びGND層4の割合が多くなる。この結果、電源及び接地ラインのインダクタンスが低減される。
【0020】又、電源層3及びGND層4がプリント配線板Pの導体パターンで構成されているため、めっきのパターンを変えるだけで電源層3及びGND層4の形状を自由に変更でき、電源層3及びGND層4を形成する際の設計の自由度を高めることができる。
【0021】電子部品搭載用基板は開口部2内の放熱板9上にICチップ10が搭載されて、ICチップ10の電源用端子及びGND用端子と、端子用接続部3b及び端子用接続パッド4cとがボンディングワイヤ11にてそれぞれ接続される。又、ICチップ10の信号用端子と信号用リード6とがボンディングワイヤ12にて接続される。さらに、電源用リード7とリード用接続部3a、GND用リード8とリード接続用パッド4bとがボンディングワイヤ13にてそれぞれ接続される。そして、トランスファモールド等により電子部品搭載用基板の略全体が樹脂封止され、各リード6〜8がリードフレームから分離、折曲げ加工されて電子部品搭載装置が製造される。
【0022】次に、上記のように構成された電子部品搭載用基板の製造方法について説明する。まず、プリント配線板Pの製造方法について説明する。プリント配線板Pは大きなワークシートから多数個取り(多面取り)で同時に多数形成される。
【0023】絶縁基板1の材質をポリイミド/ガラス布を用いた両面銅張積層板とし、その積層板に打抜き加工、あるいはルーター加工等を行って電子部品搭載用基板となる複数の基板領域を形成する。このとき、積層板には基板領域の外形線に沿って延びる透孔1dを形成する。又、隣接するプリント配線板Pとなるべき基板領域同士を接続しておくために、各基板領域の角部四隅に連結部としての吊り部1aを形成する。又、各絶縁基板1の略中心部に貫通孔としての開口部2を形成する(図3)。
【0024】次に、化学銅めっきあるいは、化学銅めっきと電気銅めっき処理により絶縁基板1の全面に銅めっきを施す。続いて、テンティング法により絶縁基板1の表面に電源層3及びGND層4を形成し、側面に導体層4a、裏面にGND層4を形成する。又、絶縁基板1の表面にGND層4と連続するリード用接続パッド4b、GND用接続パッド4cを同時に形成する。リード用接続パッド4b、端子用接続パッド4cの表面にワイヤボンディングのためのNi−Auめっきを施すとともに、電源層3に同じくNi−Auめっきを施してリード用接続部3a、GND用接続部3bを形成する(図2)。次に、吊り部1aを打抜き等により切断して外形加工を行ってプリント配線板Pを得る(図4)。
【0025】プリント配線板Pを製造した後、その裏面に絶縁性の接着剤を塗布して放熱板9を固着する。又、プリント配線板Pの表面側のGND層4及び電源層3の表面に同じく絶縁性の接着剤を塗布してリードフレームの信号用リード6、電源用リード7及びGND用リード8を接合して電子部品搭載用基板を得る(図1)。
【0026】上記のように製造された電子部品搭載用基板においては、多数個取りでプリント配線板Pを製造する際、個々のプリント配線板Pの周縁部に吊り部1aを残して透孔1dが形成され、めっき工程で電源層3及びGND層4が形成される。このときプリント配線板Pの側面に導体層4aが同時にしかも簡単に形成される。従って、プレス工程が不要となり低コスト化を図ることができる。
【0027】〔実施例2〕次に、実施例2について説明する。この実施例では電源層3とGND層4とが絶縁基板1の両面に形成されるとともに左右に分割されている点が前記実施例1と異なる。
【0028】図5、図6に示すように、絶縁基板1の表裏両面に電源層3とGND層4が形成されており、その両電源層3は絶縁基板1の側面に形成された導体層3cを介して電気的に接続され、両GND層4は同じく導体層4aを介して電気的に接続されている。又、プリント配線板Pの中央部全面には絶縁帯15が開口部2を横切るように形成されており、電源層3とGND層4を左右に分割している。電源層3及びGND層4の外縁部にはリード用接続部3a,4dがNi−Auめっきによりそれぞれ形成され、開口部2近傍の各表面には端子用接続部3b,4eがNi−Auめっきにより形成されている。
【0029】次に、上記のように構成された電子部品搭載用基板の製造方法について説明する。まず、プリント配線板Pの製造方法について説明する。両面銅張積層板に打抜き加工、あるいはルーター加工等を行って電子部品搭載用基板となる複数の基板領域を形成する。このとき、積層板には基板領域の外形線に沿って延びる透孔1dを形成するとともに、隣接するプリント配線板Pとなるべき基板領域同士を接続しておくために、各基板領域の中央部の側面及び角部に吊り部1b,1cを形成する。次に、各基板領域の開口部2となる略中心部に打抜き加工を行って貫通孔1eを形成し、吊り部1bとほぼ同じ幅の連結部17を形成する(図7)。
【0030】次に、絶縁基板1の全面に銅めっきを施した後、各基板領域の中央部分を除いた電源層3及びGND層4を形成する部分に透孔1d及び貫通孔1eを覆うようにめっきレジストを形成する。そして、エッチング処理を施して絶縁帯15を形成する(図8)。このとき、吊り部1bの表裏面の一部にも絶縁帯15が形成されている。次に、各層3,4のリード用接続部3a,4d及び端子用接続部3b,4eとなる部分にワイヤボンディングのためのNi−Auめっきを施す。続いて、吊り部1b,1cを打抜き等により切断して電源層3とGND層4とが左右に分割されたプリント配線板Pを得る。
【0031】プリント配線板Pを製造した後、プリント配線板Pの裏面に絶縁性の接着剤を塗布して放熱板9を固着する。又、プリント配線板Pの表面には前記実施例1と同様にリード用接続部3a,4d及び端子用接続部3b,4eを除いて絶縁性の接着剤を塗布してリードフレームの信号用リード6、電源用リード7及びGND用リード8を接合して電子部品搭載用基板を得る(図5)。
【0032】上記のように製造された電子部品搭載用基板においては、銅めっき層を左右二つに分割して電源層3、GND層4を別々に形成することができるため、設計の自由度が増加する。
【0033】なお、本発明は上記各実施例のみに限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で以下のようにしてもよい。
(1)絶縁基板1の表面の大部分を電源Vcc1用の電源層3とし、裏面の大部分をGND層4とし、残りの表裏両面の一部を側面に形成された導電層で接続された電源Vcc2用の電源層としてもよい。
(2)上記実施例2では、電源層3とGND層4とを絶縁基板1の両面に形成するとともに左右に分割して形成したが、同様な製造方法で電源層3とGND層4とを複数領域に分割して形成してもよい。
(3)上記実施例1及び実施例2では、電源用リード7及びGND用リード8とリード用接続パッド3a,4bとをそれぞれボンディングワイヤ13を介して電気的に接続したが、代わりに、図9に示すように、導電ペースト16を介して接続したり、図10に示すように、例えば、GND用リード8の先端を折曲げ形成してリード用接続パッド4bにAu/Sn、Au/Au等の金属間熱圧着あるいは高融点半田等を用いて電気的に接続するようにしてもよい。
(4)プリント配線板Pの製造方法としてアディティブ法を採用して各層3,4や接続パッドを形成してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、基板の周縁部に形成されたリード用接続部を介して電源層及び接地層と電源用及び接地用リードとを接続したことにより、電源及びGNDラインのインダクタンスを低下させることができる。又、電源層及び接地層がプリント配線板に導体パターンとして形成されているため、電源層又は接地層形状や配置の自由度が大きくなるとともに、それらの層を複数に分割して形成することも容易となる。さらに、電子部品搭載用基板を製造する際にプレス工程が不要となり低コスト化を図ることができる。又、請求項2の製造方法では多数個取りでプリント配線板を簡単に製造でき、低コスト化を図ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の電子部品搭載用基板を示す模式断面図である。
【図2】同じく、プリント配線板の部分概略斜視図である。
【図3】同じく、多数個取りのワークシートを示す部分平面図である。
【図4】同じく、プリント配線板の模式断面図である。
【図5】実施例2の電子部品搭載用基板を示す模式断面図である。
【図6】同じく、プリント配線板の部分斜視図である。
【図7】同じく、多数個取りのワークシートを示す部分平面図である。
【図8】同じく、プリント配線板の部分斜視図である。
【図9】他の実施例の電子部品搭載用基板を示す模式部分断面図である。
【図10】別の他の実施例の電子部品搭載用基板を示す模式部分断面図である。
【図11】従来例の電子部品搭載装置を示す模式部分断面図である。
【符号の説明】
1…絶縁基板、2…貫通孔としての開口部、3…電源層、3a…リード用接続部、4…GND層、4a…導体層、4b…リード用接続部としてのリード用接続パッド、6…信号用リード、7…電源用リード、8…GND用リード、9…放熱板、P…プリント配線板。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 絶縁基板に電子部品搭載用の開口部を設け、該絶縁基板の表面に電源層及び接地層の少なくとも一方を設け、表面及び裏面に形成された層により電源層及び接地層の両者が存在するように裏面に電源層及び接地層の少なくとも一方を設け、絶縁基板の表面に電源層と電源用リード及び接地層と接地用リードとを電気的に接続するためのリード用接続部を設けるとともに、裏面に形成された電源層あるいは接地層と、該層と対応して表面に形成された電源層,接地層あるいはリード用接続部とを絶縁基板の側面に形成された導体層を介して接続し、絶縁基板の表面側においてリードフレームの電源用及び接地用リードをそれぞれ前記リード用接続部に電気的に接続し、かつ信号用リードを電源層あるいは接地層に対して絶縁層を介して固着し、絶縁基板の裏面側開口部を覆うように放熱板を固着したことを特徴とする電子部品搭載用基板。
【請求項2】 多数個取りを行うため連結部を残して隣接するプリント配線板となるべき領域との境界に沿って延びる透孔を形成するとともに、各領域に電子部品搭載部となる貫通孔を形成した後、前記各領域に電源層及び接地層が存在するように基板の表面及び裏面に電源層及び接地層の少なくともいずれか一方を形成するとともに、表面に電源層と電源用リード及び接地層と接地用リードをそれぞれ電気的に接続するためのリード用接続部を設け、表面に形成された電源層、接地層あるいはリード用接続部と対応する裏面の電源層あるいは接地層とを接続する層を基板の側面に形成し、その後、連結部を切断して個々に分割した各プリント配線板の裏面に前記貫通孔を覆うように放熱板を固着し、表面のリード用接続部にリードフレームの電源用リード及び接地用リードを電気的に接続するとともに、信号用リードを絶縁層を介してプリント配線板表面に固着することを特徴とする電子部品搭載用基板の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開平6−177545
【公開日】平成6年(1994)6月24日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−325786
【出願日】平成4年(1992)12月4日
【出願人】(000000158)イビデン株式会社 (856)