説明

電気モータ、電気機械システム、および電気モータの一体型受動ブレーキ制動方法

【課題】 電気モータアセンブリに組み込まれた受動式ブレーキを提供する。
【解決手段】 一体型受動ブレーキ(104)を備えた電気モータ(102)が、1つ以上の磁界制御コイル(206)を備えたステータ(204)と、ステータ(204)の内径(212)内に配置されたロータシャフト(210)を備えたロータ(208)と、を含む。また電気モータ(102)は、ステータ(204)の内径(212)内にロータシャフト(210)の長手方向軸(214)に沿って配置されたブレーキシュー(302)を含む。ブレーキシュー(302)は、磁界制御コイル(206)によって生成される磁界強度に応じて、ロータシャフト(210)に制動力を継断するように動作可能である。1つ以上のスプリング(220)が制動力を受動的に印加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して電気機械システムに関し、特に一体型受動ブレーキを備えた電気モータに関する。
【背景技術】
【0002】
電気機械的アクチュエータの特定の応用例では、その電気機械的アクチュエータを作動させる電力を遮断した後に、負荷を静止位置に保つことが要求される。電力がない状態で静止位置に保たせるための一つのアプローチは、常に制動させるための摩擦装置を用いることである。摩擦装置の例は、摩擦パッド、ボールランプ、重い予負荷がかけられた転動体軸受、および斜め(skewed)ローラベアリングを含む。一般的に、これらの摩擦装置によって生じる常在する制動力(drag)により大型の駆動モータが必要となり、アクチュエータ効率を減少させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
アクティブ制御ブレーキ(actively controlled brake)を用いることにより、継続的に制動力を与えるブレーキに伴う効率の悪さが低減されるが、それを作動させるための制御装置が必要となることにより、アクティブ制御ブレーキは複雑なものとなる。一部のアクティブ制御ブレーキはブレーキを係合させるために電力を使用するが、他のアクティブ制御ブレーキは、ブレーキを解放するために追加の電力を使用する。電気機械的アクチュエーションシステムにアクティブ制御ブレーキを含めると、システムの全体の大きさや総重量が増加し、アクティブ制御ブレーキを加えたり外したりするために余分な電力が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様では、一体型受動ブレーキ(passive integral brake)を備えた電気モータが提供される。一体型受動ブレーキを備えた電気モータは、1つ以上の磁界制御コイルを備えたステータと、ステータの内径内部に配置されるロータシャフトを備えたロータと、を含む。ロータは、ロータシャフトの長手方向軸を中心として回転するように動作可能である。また一体型受動ブレーキを備えた電気モータは、ステータの内径内部に、ロータシャフトの長手方向軸に沿って配置されたブレーキシューを含む。ブレーキシューは、1つ以上の磁界制御コイルによって生成される磁界強度に応じて、ロータシャフトに制動力を印加したり、ロータシャフトから制動力を解放したりするように動作可能である。
【0005】
さらに本発明の別の態様では、電気機械システムが提供される。電気機械システムは、機械的アクチュエータと、機械的アクチュエータに連結されたギアトレーンと、ギアトレーンに連結された、一体型受動ブレーキを備えた電気モータと、を含む。電気モータは、ギアトレーンを介して機械的力を操作可能に供給して、機械的アクチュエータに機械的動作を加えたり、停止させたりするとともに、その一体型受動ブレーキは、電気モータ内部に配置されるとともに、磁気的に制御される。
【0006】
さらに本発明の別の態様では、電気モータ内での一体型受動ブレーキ制動の生成方法が提供される。その方法は、ロータシャフトを備えたロータを、ステータの内径内部に配置することを含む。ステータは、1つ以上の磁界制御コイルを含む。ロータは、ロータシャフトの長手方向軸を中心として回転するように動作可能である。この方法は、さらにブレーキシューを、ステータの内径内にロータシャフトの長手方向軸に沿って配置することを含む。この方法はまた、1つ以上の磁界制御コイルによって生成される磁界強度が閾値を下回るのに応じて、ブレーキシューと、ロータシャフトとの間に制動力を印加することを含む。さらにこの方法は、その磁界強度が閾値を上回るのに応じて、ブレーキシューと、ロータシャフトとの間の制動力を解放することを含む。
【0007】
これらおよびその他の利点および特徴は、図面とともに以下の記載からより明らかとなるであろう。
【0008】
本発明と見なされる対象は、明細書の末尾にある請求項に特定して指摘されるとともに明確にクレームされる。本発明の上記のおよびその他の特徴、利点は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】一体型受動ブレーキを備えた電気モータを含む、電気機械システムの実施例を示す図である。
【図2】図1の一体型受動ブレーキを備えた電気モータの側面断面図である。
【図3】図1,2の一体型受動ブレーキを備えた電気モータの正面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書中に詳述する本発明は、電気モータアセンブリに組み込まれた受動式の、スプリング締め(spring set)されたブレーキを提供する。電気モータアセンブリは、機械的アクチュエータと一体化されて一体型受動ブレーキを備えた電気機械的アクチュエータを形成する。一体型受動ブレーキは、電気モータから電力が遮断されたときに、電気モータ内のロータの回転を制動する。
【0011】
図1は、一体型受動ブレーキ104を備えた電気モータ102を含んだ電気機械システム100の実施例を示す。また電気機械システム100は、機械的アクチュエータ106、および機械的アクチュエータ106に連結されたギアトレーン108を含む。電気機械システム100は、機械的アクチュエータ106の閉ループ制御を可能にする位置フィードバック装置110をさらに含んでもよい。また電気モータ102がギアトレーン108に連結され、ギアトレーン108を介して機械的力を操作可能に供給して、機械的アクチュエータ106に機械的動作を加えたり、停止させたりする。一体型受動ブレーキ104は、電気モータ102内部に配置されるとともに磁気的に制御されている。レゾルバ112は、モータ位置フィードバックを提供するとともに、電気コネクタ114を通して電気モータ102の整流を制御するように用いられる。電気機械システム100はハウジング内に収容されて、電気機械的アクチュエータを作動させるための電力が遮断された後にその負荷を静止位置に保つことが可能な、一体型の電気機械的アクチュエータを形成する。
【0012】
図2は、図1の一体型受動ブレーキ104を備えた電気モータ102の側面断面図である。モータアセンブリハウジング202内では、電気モータ102は、1つ以上の磁界制御コイル206を有するステータ204を含む。また電気モータ102は、ロータ208を含み、そのロータシャフト210がステータ204の内径212内部に配置される。ロータ208は、ロータシャフト210の長手方向軸214を中心として回転するように動作可能である。またロータは、1つ以上の磁界制御コイル206によって生成される磁場と相互作用する永久磁石216を含み、これによりロータシャフト210が長手方向軸214を中心として回転する。
【0013】
一体型受動ブレーキ104は、ステータ204の内径212内に、ロータシャフト210の長手方向軸214に沿って配置された1つ以上のブレーキシュー218を含む。1つ以上のブレーキシュー218は、1つ以上の磁界制御コイル206によって生成される磁界強度に応じてロータシャフト210に制動力を加えたり、ロータシャフト210から制動力を解放したりするように動作可能である。1つ以上のブレーキシュー218に連結された1つ以上のスプリング220は、磁界強度がそれらのブレーキシュー218をステータ204の内径212へと引き付けるための閾値を超えない場合に、ブレーキシュー218とロータシャフト210との間に制動力を受動的に印加する。それら1つ以上のブレーキシュー218は1つ以上のピボット222に連結されて、ブレーキシュー218の動作を制御する。
【0014】
1つ以上のブレーキシュー218と、1つ以上の磁界制御コイル206との間に、磁界強度の閾値を上回る十分な磁力が存在する場合、その1つ以上のスプリング220の圧縮力に打ち勝って、ブレーキシュー218がピボット222の周りをステータ204の内径212に向かって回動し、それによりロータシャフト210から制動力が解放される。磁界強度が閾値を下回る場合、スプリング220の圧縮力がそれら1つ以上のブレーキシュー218と1つ以上の磁界制御コイル206との間の磁力を上回り、それによりブレーキシュー218がピボット222の周りをロータシャフト210に向かって回動し、制動力を印加する。
【0015】
実施例では、1つ以上のブレーキシュー218は、それぞれ、複数の積層強磁性層から構成される。固形体構造ではなく、スチールラミネーションなどの積層強磁性層を用いることにより、加熱の問題をより良く軽減して、ブレーキシュー218の過熱を防ぐ。ブレーキシュー218の強磁性物質により、ブレーキシュー218を、1つ以上の磁界制御コイル206によって生成される磁界に磁気的に引き付けることができる。一方、スプリング220は、磁界制御コイル206に引き付けられるのを防ぐように非強磁性である。
【0016】
図3は、図1,2の一体型受動ブレーキ104を備えた電気モータ102の正面断面図である。さらに図3は、モータアセンブリハウジング202内に1つ以上の磁界制御コイル206を有するステータ204を示す。図3はまた、ステータ204の内径212内部に配置されたロータシャフト210と、1つ以上のスプリング220および1つ以上の1つ以上のピボット222に連結された1つ以上のブレーキシュー218と、を図示する。図3の例では、1つ以上のブレーキシュー218が、第1のブレーキシュー302および第2のブレーキシュー304として示される。1つ以上のスプリング220が縮むときに、第1および第2のブレーキシュー302,304における摩擦材料306,308がロータシャフト210に制動力を印加する。
【0017】
ロータシャフト210を有するロータ208をステータ204の内径212内に配置し、第1および第2のブレーキシュー302,304をステータ204の内径212内にロータシャフト210の長手方向軸214に沿って配置することにより、一つ以上の磁界制御コイル206によって生成される磁界強度が閾値を下回るのに応じて、第1および第2のブレーキシュー302,304と、ロータシャフト210との間に制動力を受動的に印加する。磁界強度が閾値を上回るのに応じて、1つ以上のブレーキシュー218がステータ206の内径212へと引き付けられるため、第1および第2のブレーキシュー302,304と、ロータシャフト210との間の制動力が解放される。
【0018】
図3の例では、2つの異なるピボット222を有するとともに2つのスプリング220によって連結された第1および第2のブレーキシュー302,304が示されるが、その他の変形例が本発明の範囲に含まれることを理解されたい。例えば、単一のブレーキシュー302もしくは304が、ステータ206に固定された単一のスプリング220に連結されてもよい。別の代替例としては、第1および第2のブレーキシュー302,304が、単一のピボット222に連結されてもよい。一体型受動ブレーキ104の複数の例が、冗長性や、段階的な制動、および/または荷重の分散のために電気モータ102内に含まれてもよい。
【0019】
限られた数の実施例のみに関して本発明を詳述したが、本発明がこうした開示の実施例に限定されないことが容易に理解できるであろう。むしろ本発明は、本明細書中に記載された任意の変形例、変更、置換、もしくは同等の配置だけでなく、本発明の真意およびその範囲に応じた任意の変形例、変更、置換、もしくは同等の配置を含むように変更しうる。さらに、本発明の種々の実施例について記載したが、当然のことながら、本発明の態様は記載の実施例の一部だけを含んでもよい。したがって、本発明は上述の記載に限定されるものではなく、付記の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0020】
102…電気モータ
104…一体型受動ブレーキ
202…モータアセンブリハウジング
204…ステータ
206…磁界制御コイル
210…ロータシャフト
212…内径
220…スプリング
302…ブレーキシュー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の磁界制御コイル(206)を備えたステータ(204)と、
前記ステータ(204)の内径(212)内に配置されたロータシャフト(210)を備えるとともに、該ロータシャフト(210)の長手方向軸(214)を中心として回転するように動作可能なロータ(208)と、
前記ステータ(204)の前記内径(212)内に、前記ロータシャフト(210)の前記長手方向軸(214)に沿って配置されたブレーキシュー(302)であって、前記1つ以上の磁界制御コイル(206)によって生成された磁界強度に応じて、前記ロータシャフト(210)に制動力を印加し、かつ前記ロータシャフト(210)から前記制動力を解放するように動作可能なブレーキシュー(302)と、
を備えた一体型受動ブレーキ(104)を備えた電気モータ(102)。
【請求項2】
前記磁界強度が前記ブレーキシュー(302)を前記ステータ(204)の前記内径(212)へと引き付けるための閾値を超えない場合に、前記ブレーキシュー(302)と前記ロータシャフト(210)との間に前記制動力を受動的に印加するように、前記ブレーキシュー(302)に連結された1つ以上のスプリング(220)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の一体型受動ブレーキ(104)を備えた電気モータ(102)。
【請求項3】
前記ステータ(204)の前記内径(212)内に、前記ロータシャフト(210)の前記長手方向軸(214)に沿って配置された第2のブレーキシュー(304)をさらに備えるとともに、前記ブレーキシュー(302)および前記第2のブレーキシュー(304)が1つ以上のピボット(222)に連結されることを特徴とする請求項2に記載の一体型受動ブレーキ(104)を備えた電気モータ(102)。
【請求項4】
前記ブレーキシュー(302)および前記第2のブレーキシュー(304)が、複数の積層強磁性層から構成されることを特徴とする請求項3に記載の一体型受動ブレーキ(104)を備えた電気モータ(102)。
【請求項5】
前記ブレーキシュー(302)および前記第2のブレーキシュー(304)が、前記1つ以上のスプリング(220)によって更に互いに連結されることを特徴とする請求項3に記載の一体型受動ブレーキ(104)を備えた電気モータ(102)。
【請求項6】
前記1つ以上のスプリング(220)が、非強磁性であることを特徴とする請求項5に記載の一体型受動ブレーキ(104)を備えた電気モータ(102)。
【請求項7】
機械的アクチュエータ(106)と、
前記機械的アクチュエータ(106)に連結されたギアトレーン(108)と、
前記ギアトレーン(108)に連結された、一体型受動ブレーキ(104)を備えた電気モータ(102)であって、前記ギアトレーン(108)を介して機械的力を操作可能に供給して、前記機械的アクチュエータ(106)に機械的動作を加えたり、停止させたりする電気モータ(102)と、
を備え、
前記一体型受動ブレーキ(104)は、前記電気モータ(102)内に配置されるとともに、磁気的に制御されることを特徴とする電気機械システム(100)。
【請求項8】
前記一体型受動ブレーキ(104)を備えた電気モータ(102)が、
1つ以上の磁界制御コイル(206)を備えたステータ(204)と、
前記ステータ(204)の内径(212)内に配置されたロータシャフト(210)を備えるとともに、該ロータシャフト(210)の長手方向軸(214)を中心として回転するように動作可能なロータ(208)と、
前記ステータ(204)の前記内径(212)内に、前記ロータシャフト(210)の前記長手方向軸(214)に沿って配置されたブレーキシュー(302)であって、前記1つ以上の磁界制御コイル(206)によって生成された磁界強度に応じて、前記ロータシャフト(210)に制動力を印加し、かつ前記ロータシャフト(210)から前記制動力を解放するように動作可能なブレーキシュー(302)と、
を備えることを特徴とする請求項7に記載の電気機械システム(100)。
【請求項9】
前記一体型受動ブレーキ(104)を備えた電気モータ(102)は、
前記磁界強度が前記ブレーキシュー(302)を前記ステータ(204)の前記内径(212)へと引き付けるための閾値を超えない場合に、前記ブレーキシュー(302)と前記ロータシャフト(210)との間に前記制動力を受動的に印加するように、前記ブレーキシュー(302)に連結された1つ以上のスプリング(220)をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の電気機械システム(100)。
【請求項10】
前記一体型受動ブレーキ(104)を備えた電気モータ(102)が、
前記ステータ(204)の前記内径(212)内に、前記ロータシャフト(210)の前記長手方向軸(214)に沿って配置された第2のブレーキシュー(304)をさらに備えるとともに、前記ブレーキシュー(302)および前記第2のブレーキシュー(304)が1つ以上のピボット(222)に連結されることを特徴とする請求項9に記載の電気機械システム(100)。
【請求項11】
前記ブレーキシュー(302)および前記第2のブレーキシュー(304)が、複数の積層強磁性層から構成されることを特徴とする請求項10に記載の電気機械システム(100)。
【請求項12】
前記ブレーキシュー(302)および前記第2のブレーキシュー(304)が、前記1つ以上のスプリング(220)によって更に互いに連結されることを特徴とする請求項10に記載の電気機械システム(100)。
【請求項13】
前記1つ以上のスプリング(220)が、非強磁性であることを特徴とする請求項12に記載の電気機械システム(100)。
【請求項14】
ロータシャフト(210)からなるとともに、該ロータシャフト(210)の長手方向軸(214)を中心として回転するように動作可能なロータ(208)を、1つ以上の磁界制御コイル(206)を備えたステータ(204)の内径(212)内に配置し、
ブレーキシュー(302)を、前記ステータ(204)の前記内径(212)内に、前記ロータシャフト(210)の前記長手方向軸(214)に沿って配置し、
前記1つ以上の磁界制御コイル(206)によって生成される磁界強度が閾値を下回るのに応じて、前記ブレーキシュー(302)と、前記ロータシャフト(210)との間に制動力を印加し、
前記磁界強度が前記閾値を上回るのに応じて、前記ブレーキシュー(302)と、前記ロータシャフト(210)との間の前記制動力を解放することを備えた、電気モータ(102)の一体型受動ブレーキ制動方法。
【請求項15】
前記磁界強度が前記閾値を下回るのに応じて、前記ブレーキシュー(302)と前記ロータシャフト(210)との間に前記制動力を受動的に印加するための1つ以上のスプリング(220)を、前記ブレーキシュー(302)に連結することをさらに備え、
前記ブレーキシュー(302)は、前記磁界強度が前記閾値を上回るのに応じて、前記ステータ(204)の前記内径(212)へと引き付けられることを特徴とする請求項14に記載の一体型受動ブレーキ制動方法。
【請求項16】
第2のブレーキシュー(304)を、前記ステータ(204)の前記内径(212)内に、前記ロータシャフト(210)の前記長手方向軸(214)に沿って配置し、
前記ブレーキシュー(302)および前記第2のブレーキシュー(304)を、1つ以上のピボット(222)に連結することをさらに備えた請求項15に記載の一体型受動ブレーキ制動方法。
【請求項17】
前記ブレーキシュー(302)および前記第2のブレーキシュー(304)が、複数の積層強磁性層から構成されることを特徴とする請求項16に記載の一体型受動ブレーキ制動方法。
【請求項18】
前記ブレーキシュー(302)と、前記第2のブレーキシュー(304)と、を互いに前記1つ以上のスプリング(220)により連結することをさらに備えた請求項16に記載の一体型受動ブレーキ制動方法。
【請求項19】
前記1つ以上のスプリング(220)が、非強磁性であることを特徴とする請求項18に記載の一体型受動ブレーキ制動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−130659(P2011−130659A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−273104(P2010−273104)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(500107762)ハミルトン・サンドストランド・コーポレイション (165)
【氏名又は名称原語表記】HAMILTON SUNDSTRAND CORPORATION
【住所又は居所原語表記】One Hamilton Road, Windsor Locks, CT 06096−1010, U.S.A.
【Fターム(参考)】