説明

電気二重層キャパシタの充電制御機構

【課題】電気二重層キャパシタモジュールの能力を最大限に使用して、充電容量を増加させる。
【解決手段】モータ103は、車輪から回転力が伝達されると発電機として機能して回生電力を発生する。この回生電力は、インバータ107,切替スイッチ106,コンバータ105を介して、電気二重層キャパシタモジュール101に送られて充電される。電圧計108は、モジュール101の端子間電圧を示す検出電圧Vを出力し、電流計109は、モジュール101に流入する電流を示す検出電流Iを出力する。制御部120には、モジュール101の上限充電電圧Vm及び内部抵抗Rが設定されている。制御部120は、コンバータ105を制御して、V<Vm+I・Rであるときには定電力でモジュール101に対して充電をし、VがVm+I・Rに達したら、モジュール101に対して定電圧を印加して充電を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気二重層キャパシタの充電制御機構に関し、充電電力を増やすことができるように工夫したものである。
【背景技術】
【0002】
電気二重層キャパシタは、活性炭と電解液との界面に形成される電気二重層に蓄積される電気エネルギーを利用するもので、ファラッドオーダの電気容量を瞬時に充放電できる大容量コンデンサである。
【0003】
この電気二重層キャパシタの用途としては、メモリバックアップ用の小容量品から、電気自動車のパワーアシスト用としての中容量品、そして電力貯蔵用蓄電池代替としての大容量品まで、幅広く検討されている。
【0004】
単位キャパシタの耐電圧は、その構成要素である電解液(電解質、溶媒)の電気分解電圧で決まり、水溶液系電解液の場合、約1.2V、有機系電解液の場合2.8〜3Vである。
溶媒分解電圧以上の電圧を印加するとキャパシタは破壊されるため、高電圧を要求される用途には、単位キャパシタを複数個、直列接続を行う。
【0005】
一般に単位セルで使用する場合は、有機系電解液の場合、2.3〜2.7V、直列接続した場合は、セル当たり平均2.0〜2.3Vで使用される。
【0006】
構造的には、電極とセパレータを渦巻き状に巻き円筒形ケースに収納する巻回型と、電極セパレータが平板状の平板型がある。
平板型は、電極、セパレータ、電極、セパレータ・・・と交互に積層するバイポーラ構造をとるこができ、高電圧用途に適する。
【0007】
電気二重層キャパシタは充放電サイクル特性が優れていることから、エネルギー回生貯蔵デバイスとして、電気自動車や電気鉄道等に適用され、回生ブレーキ時の電力貯蔵、発進加速時の電力供給が考えられている。
【0008】
図4は、電気二重層キャパシタをエネルギー回生貯蔵デバイス(充放電モジュール)として、電気自動車に適用した従来の例である。
【0009】
図4において、電気二重層キャパシタモジュール1は、例えば図5に示すように、単位キャパシタ(セル)を46個バイポーラ接続したキャパシタユニット1aを8個並列接続して、3組の組キャパシタA,B,Cを形成し、更に、この組キャパシタA,B,Cを直列接続して構成したものである。
この電気二重層キャパシタモジュール1は、回生時には電力貯蔵(充電)をし、発進加速時等には電力供給(放電)をする、エネルギー回生貯蔵デバイスとして機能する。
【0010】
図4に戻り説明すると、供給主電源2は、バッテリ(直流電源)である。
また、モータ3は交流モータであり、交流電力が供給されると回転駆動して車輪(図示省略)を駆動する。このモータ3は、車輪から駆動力を受けると発電機として機能し、交流電力(回生電力)を発生する。
【0011】
更に、コンバータ4,5、切替スイッチ6及びインバータ7が備えられている。
また、電気二重層キャパシタモジュール1の端子間の電圧を検出して検出電圧Vを出力する電圧計8と、全体を制御する制御部9が備えられている。
また発進加速時にのみ投入されるスイッチ10が、電気二重層キャパシタモジュール1とコンバータ4との間に介装されている。
【0012】
制御部9は、モータ3の状態を監視しており、モータ3が回生状態(発電状態)になっているか、駆動状態(力行状態)になっているかを判断している。
【0013】
制御部9は、モータ3の状態が駆動状態(力行状態)になっていると判断した場合には、切替スイッチ6の可動端子6cを、固定端子6a側に投入する。
【0014】
このため、供給主電源2から出力された直流電力は、コンバータ4により電圧調整され、切替スイッチ6を通してインバータ7に供給される。インバータ7は、直流電力を交流電力に変換すると共にその周波数を制御し、周波数制御された交流電力がモータ3に供給されて、モータ3が回転駆動する。
これによりタイヤが回転駆動されて電気自動車が走行する。
【0015】
なお、発進加速時には、電気二重層キャパシタモジュール1とコンバータ4との間に介装したスイッチ10が投入状態となり、モータ3に対して電気二重層キャパシタモジュール1からも電力供給が行われる。なお、スイッチ10は、発進加速時以外では開放状態となっている。
【0016】
制御部9は、モータ3の状態が回生状態(発電状態)になっていると判断した場合には、切替スイッチ6の可動端子6cを、固定端子6b側に投入する。
【0017】
このためモータ3にて発生した回生電力(交流電力)は、インバータ7により直流電力に変換され、切替スイッチ6及びコンバータ5を介して電気二重層キャパシタモジュール1に供給される。この結果、回生電力が電気二重層キャパシタモジュール1に充電される。なお、電気二重層キャパシタモジュール1への充電電圧の値は、コンバータ5により制御することができる。
【0018】
電気二重層キャパシタモジュール1に充電がされていくと、電気二重層キャパシタモジュール1の端子間電圧が上昇し、電圧計8で検出した検出電圧Vが上昇してくる。
【0019】
制御部9には、電気二重層キャパシタモジュール1の上限充電電圧Vmが予め設定されている。この上限充電電圧Vmは、電気二重層キャパシタモジュール1の特性により予め決まっており、例えば280[V]である。
なお上限充電電圧Vmとは、安全性を考慮して、電気二重層キャパシタモジュール1に充電できる最大限界電圧(電解液の分解電圧等できまる電圧)Vmaxよりも、低く設定している。
【0020】
制御部9は、検出電圧Vが上限充電電圧Vm未満である場合には、回生電力を電気二重層キャパシタモジュール1に充電させるように、成り行きで回生電力を電気二重層キャパシタモジュール1に吸い込ませて(充電させて)いた。
そして、検出電圧Vが上限充電電圧Vmに達すると、コンバータ5を制御して、コンバータ5から電気二重層キャパシタモジュール1へ供給する電圧値を一定(上限充電電圧Vmの値)とする定電圧制御に切り替えて、回生電力を制限して充電を停止していた。
【0021】
図6は、従来技術における電気二重層キャパシタモジュール1の充放電パターンを示す。
図6において、点線は電流Iを、二点鎖線は電圧Vを示し、実線は電力Pを示す。また、横軸は時間(秒)であり、左側の縦軸に示した数値は電圧値を、右側の縦軸に示した数値は電力値を表す。そして、横軸より上側の特性は放電状態を示し、横軸よりも下側の特性は充電状態を示す。
【0022】
図6に示すように、従来では、40kW定電力で10秒間の放電ができ、40kW定電力で10秒間の充電ができた。
【0023】
【特許文献1】特開平9−252546号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
上述したように、従来技術では、充電状態における検出電圧Vが上限充電電圧Vm未満である場合には、回生電力を電気二重層キャパシタモジュール1に充電させるように、成り行きで回生電力を電気二重層キャパシタモジュール1に吸い込ませて(充電させて)いたが、充電状態における検出電圧Vが上限充電電圧Vmに達すると、コンバータ5を制御して、コンバータ5から電気二重層キャパシタモジュール1へ供給する電圧を一定とする定電圧制御に切り替えて、充電を停止していた。
【0025】
このように、充電時の検出電圧Vが上限充電電圧Vmに達すると、定電圧制御とし、回生電力を制限して充電を停止していたため、電力回生が十分に行われず、エネルギーのロスとなっていた。
【0026】
更に説明すると、充電時の検出電圧Vは、電気二重層キャパシタユニット1の内部抵抗降下分の電圧(充電電流I×内部抵抗R)も含むため、充電停止後の電気二重層キャパシタユニット1の電圧は、上限充電電圧Vmから内部抵抗降下分I・Rを引いた値、つまり、上限充電電圧Vmよりも低くなっている。
【0027】
結局、電気二重層キャパシタモジュール1に充電余裕があるにもかかわらず、充電状態での検出電圧Vが上限充電電圧Vmに達すると、電気二重層キャパシタモジュール1への充電を停止してしまうため、電気二重層キャパシタモジュール1の充電容量を完全に使用して充電をしているわけではなく、電力回生が不十分となりエネルギーロスが発生していたのである。
【0028】
本発明は、上記従来技術に鑑み、モータから発生した回生電力を、電気二重層キャパシタに対して、より多く充電することができる電気二重層キャパシタの充電制御機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0029】
上記課題を解決する本発明の構成は、
電気二重層キャパシタによりなる充放電モジュールと、
回生電力を発生するモータと、
前記モータにより発生した回生電力の電圧値を制御して前記充放電モジュールに送るコンバータと、
前記充放電モジュールの端子間電圧を検出して検出電圧を出力する電圧検出手段と、
前記充放電モジュールに流入していく電流を検出して検出電流を出力する電流検出手段と、
前記充放電モジュールの内部抵抗と、前記充放電モジュールに対して予め設定されている上限充電電圧とが記憶されていると共に、前記検出電圧及び前記検出電流が取り込まれる制御部とを有し、
前記制御部は、前記内部抵抗と前記検出電流とを掛けた値に、前記上限充電電圧を加えた値を判定値とし、前記検出電圧が前記判定値未満であるときには、前記コンバータを制御して前記コンバータにより前記充放電モジュールに対して定電力で充電を行い、前記検出電圧が前記判定値に達したら、前記コンバータを制御して前記コンバータから前記充放電モジュールへの出力電圧値を前記上限充電電圧の値として充電を停止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、充電時における充放電モジュールの端子間電圧(検出電圧)が、上限充電電圧よりも高くなってから充電を停止するため、充電停止後の充放電モジュールの電圧を高く維持でき、例えば上限充電電圧とすることができる。この結果、充放電モジュールの能力を最大限に利用して充電をすることができ、充電容量を増加させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【実施例】
【0032】
図1は、電気二重層キャパシタをエネルギー回生貯蔵デバイスとして、電気自動車に適用した、本発明の実施例である。
【0033】
図1において、電気二重層キャパシタモジュール101は、例えば図5に示すように、複数の単位キャパシタ(セル)を並列・直列接続して構成したものである
この電気二重層キャパシタ101は、回生時には電力貯蔵(充電)をし、発進加速時等には電力供給(放電)をする、エネルギー回生貯蔵デバイス(充放電モジュール)として機能する。
【0034】
図1に戻り説明すると、供給主電源102は、バッテリ(直流電源)である。
また、モータ103は交流モータであり、交流電力が供給されると回転駆動して車輪(図示省略)を駆動する。このモータ103は、車輪から駆動力を受けると発電機として機能し、交流電力(回生電力)を発生する。
【0035】
更に、コンバータ104,105、切替スイッチ106及びインバータ107が備えられている。
また、電気二重層キャパシタモジュール101の端子間の電圧を検出して検出電圧Vを出力する電圧計108と、電気二重層キャパシタモジュール101に流入する電流を検出して検出電流Iを検出する電流計109と、全体を制御する制御部120が備えられている。
また発進加速時にのみ投入されるスイッチ110が、電気二重層キャパシタモジュール101とコンバータ104との間に介装されている。
【0036】
制御部120は、運転状態監視部121と、スイッチング制御部122と、電圧比較判定部123と、メモリ124を備えている。
【0037】
メモリ124には、電気二重層キャパシタモジュール101の内部抵抗Rが記憶されている。内部抵抗Rは、予め測定されたものであり、例えば90mΩである。
【0038】
またメモリ124には、電気二重層キャパシタモジュール101の上限充電電圧Vmが記憶されている。この上限充電電圧Vmは、電気二重層キャパシタモジュール101の特性により予め決まっており、例えば280[V]である。
なお上限充電電圧Vmとは、安全性を考慮して、電気二重層キャパシタモジュール101に充電できる最大限界電圧(電解液の分解電圧等できまる電圧)Vmaxよりも、低く設定している
【0039】
制御部120の運転状態監視部121は、モータ103の状態を監視しており、モータ103が回生状態(発電状態)になっているか、駆動状態(力行状態)になっているかを判断している。
【0040】
制御部120のスイッチング制御部122は、運転状態監視部121により、モータ103の状態が駆動状態(力行状態)になっていると判断した場合には、切替スイッチ106の可動端子106cを、固定端子106a側に投入する。
【0041】
このため、供給主電源102から出力された直流電力は、コンバータ104により電圧調整され、切替スイッチ106を通してインバータ107に供給される。インバータ107は、直流電力を交流電力に変換すると共にその周波数を制御し、周波数制御された交流電力がモータ103に供給されて、モータ103が回転駆動する。
これによりタイヤが回転駆動されて電気自動車が走行する。
【0042】
なお、発進加速時には、スイッチング制御部122の制御により、電気二重層キャパシタモジュール101とコンバータ104との間に介装したスイッチ110が投入状態となり、モータ103に対して電気二重層キャパシタモジュール101からも電力供給が行われる。なお、スイッチ110は、発進加速時以外では開放状態となっている。
【0043】
制御部120のスイッチング制御部122は、運転状態監視部121により、モータ103の状態が回生状態(発電状態)になっていると判断した場合には、切替スイッチ106の可動端子106cを、固定端子106b側に投入する。
【0044】
このためモータ103にて発生した回生電力(交流電力)は、インバータ107により直流電力に変換され、切替スイッチ106及びコンバータ105を介して電気二重層キャパシタモジュール101に供給される。この結果、回生電力が電気二重層キャパシタモジュール101に充電される。なお、電気二重層キャパシタモジュール101への充電電圧の値は、コンバータ105により制御することができる。
【0045】
電気二重層キャパシタモジュール101に充電がされていくと、電気二重層キャパシタモジュール101の端子間電圧が上昇していく。
【0046】
電圧計108は、電気二重層キャパシタモジュール101の端子間電圧を示す検出電圧Vを出力する。
また電流計109は、電気二重層キャパシタモジュール101に流入していく電流の値を示す検出電流Iを出力する。
【0047】
制御部120の電圧比較判定部123は、検出電圧V及び検出電流Iを取り込み(図2のステップS1,S2)、更に、電気二重層キャパシタモジュール101での内部抵抗降下に相当する降下電圧I・Rを演算する(図2のステップS3)。
【0048】
更に、制御部120の電圧比較判定部123は、上限充電電圧Vmと降下電圧I・Rとを加算した値を判定値(Vm+I・R)とし、検出電圧Vと、判定値(Vm+I・R)とを比較する(図2のステップS4)。
【0049】
そして、制御部120の電圧比較判定部123は、V>(Vm+I・R)であるときには、コンバータ123を制御して、定電力で電気二重層キャパシタモジュール101に充電を行う。
【0050】
更に制御部120の電圧比較判定部123は、検出電圧Vの値が判定値(Vm+I・R)に達したら、以降は、コンバータ123を制御して、コンバータ123から電気二重層キャパシタモジュール101側への出力電圧を定電圧(上限充電電圧Vmの電圧)とし、これにより、電気二重層キャパシタモジュール101への充電を停止する。
【0051】
例えば上限充電電圧Vmが280Vで、降下電圧I・Rが20Vであるときには、検出電圧Vが300Vに達したら、それ以降は、コンバータ123は280Vの定電圧を電気二重層キャパシタモジュール101に印加して、充電を停止する。
【0052】
図3は、本実施例における電気二重層キャパシタモジュール101の充放電パターンを示す。
図3において、点線は電流Iを、二点鎖線は電圧Vを示し、実線は電力Pを示す。また、横軸は時間(秒)であり、左側の縦軸に示した数値は電圧値を、右側の縦軸に示した数値は電力を表す。そして、横軸より上側の特性は放電状態を示し、横軸よりも下側の特性は充電状態を示す。
【0053】
図3に示すように、本実施例では、40kW定電力で10秒間の放電ができ、40kW定電力で12秒間の充電ができた。つまり、充電時間が従来に比べて2秒伸び、その結果、電気二重層キャパシタモジュール101に充電できる(吸収できる)電力量は約1割増えた。
【0054】
結局、従来では、電気二重層キャパシタモジュール1に電流を流しつつ定電力で充電しているときに、検出電圧Vが上限充電電圧Vm(例えば280V)に達したら充電を停止していたが、本実施例では、電気二重層キャパシタモジュール101に電流を流しつつ定電力で充電しているときに、検出電圧Vが、上限充電電圧Vmに内部電圧降下分の電圧I・Rを加えた値(例えば300V)に達してから充電を停止している。
【0055】
このようにしているため、本実施例では、充電停止後における(電気二重層キャパシタモジュール101に電流が流れていない状態での)電気二重層キャパシタモジュール101の電圧(ちょうど開路電圧に相当する電圧)は、Vm+I・RからI・Rを引いた値、即ち上限充電電圧Vmとなる。
このように、充電完了後における電気二重層キャパシタモジュール101の電圧を上限充電電圧Vmとすることができるため、充電電力を増やすことができるのである。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、電気自動車のみならず、電気鉄道等にも適用することができる。つまり、回生電力を発生するモータを採用する各産業分野に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施例に係る電気二重層キャパシタの充電制御機構を示すブロック図である。
【図2】実施例の動作状態を示すフロー図である。
【図3】実施例における充放電特性を示す特性図である。
【図4】従来技術に係る電気二重層キャパシタの充電制御機構を示すブロック図である。
【図5】電気二重層キャパシタモジュールの構成例を示す構成図である。
【図6】従来技術における充放電特性を示す特性図である。
【符号の説明】
【0058】
101 電気二重層キャパシタモジュール
102 供給主電源
103 モータ
104,105 コンバータ
106 切替スイッチ
107 インバータ
108 電圧計
109 電流計
110 スイッチ
120 制御部
121 運転状態監視部
122 スイッチング制御部
123 電圧比較判定部
124 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気二重層キャパシタによりなる充放電モジュールと、
回生電力を発生するモータと、
前記モータにより発生した回生電力の電圧値を制御して前記充放電モジュールに送るコンバータと、
前記充放電モジュールの端子間電圧を検出して検出電圧を出力する電圧検出手段と、
前記充放電モジュールに流入していく電流を検出して検出電流を出力する電流検出手段と、
前記充放電モジュールの内部抵抗と、前記充放電モジュールに対して予め設定されている上限充電電圧とが記憶されていると共に、前記検出電圧及び前記検出電流が取り込まれる制御部とを有し、
前記制御部は、前記内部抵抗と前記検出電流とを掛けた値に、前記上限充電電圧を加えた値を判定値とし、前記検出電圧が前記判定値未満であるときには、前記コンバータを制御して前記コンバータにより前記充放電モジュールに対して定電力で充電を行い、前記検出電圧が前記判定値に達したら、前記コンバータを制御して前記コンバータから前記充放電モジュールへの出力電圧値を前記上限充電電圧の値として充電を停止することを特徴とする電気二重層キャパシタの充電制御機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−193795(P2008−193795A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−24976(P2007−24976)
【出願日】平成19年2月5日(2007.2.5)
【出願人】(000006105)株式会社明電舎 (1,739)
【Fターム(参考)】