説明

電気治療器及びこれに用いるケーブルユニット

【課題】電極にグリップ部を設けて取り扱いを容易等にした電気治療器を提供する。
【解決手段】電気信号発生ユニットと、電気信号発生ユニットで発生された電気信号を伝達するケーブルユニットと、を含む電気治療器である。ケーブルユニットは、電極部と、電極部に一端を接続され電気信号発生ユニットに他端を接続されて電気信号発生ユニットで発生された電気信号を電極部に伝達するケーブルと、を有する。電極部は、シート電極と、シート電極と患部の間に配する粘着パッドと、を通じて、ケーブルによって伝達された電気信号を患部に付与するものであって、粘着パッドの近傍にグリップ部が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリップ部を有した電気治療器及びこれに用いるケーブルユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電気治療器の一例が、特開平7−59866号公報に開示されている。この種の電気治療器は、一般に、身体の所定箇所周辺に電気刺激を与えて肩の凝りや痛みを緩和する等のために使用されるが、特殊な使用態様として、例えば、尿失禁(簡単に言えば、骨盤底筋のゆるみや排尿のための神経異常によって不適切に排尿が行われてしまう疾患)の治療に用いられることもある。
【0003】
後者の使用態様では、例えば、下腹部とお尻の下付近とに装着した計4枚の電極から周波数の近い2種類の電流を流し、これら2種類の電流を骨盤内で交差させて干渉周波数を発生させて、骨盤底筋や排尿に関する神経を刺激するようにして治療を行う。
【0004】
このような使用態様では、電極をお尻の下付近に装着する必要があるが、一般の電気治療器では電極を手で持つグリップ部が小さいことから、目視しながら電極を装着することは困難であり、また、装着時にお尻の下まで手を回す必要があるため使用勝手が悪く、更に、粘着パッドの粘りが手や服に付着しやすいといった問題があり、取り分け、シート電極とともに粘着パッドを使用するパッドタイプでは、シート電極から粘着パッドが剥がれやすく、この結果、粘着パッドが肌に貼り付いたままシート電極だけを剥がしてしまうといった問題が生じており、更に、4枚の電極を使用する場合には、ケーブルが4本(一部束ねた部分でも計2本)存在することから、扱いが煩雑になるといった問題も生じていた。
【0005】
【特許文献1】特開平7−59866号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、電極にグリップ部を設けて取り扱いを容易にし、また、シート電極とともに粘着パッドを使用するパッドタイプにおいて、粘着パッドをシート電極から剥がれにくい構造とし、更に、ケーブルの取り扱いを容易にすること等を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの態様によれば、電気信号発生ユニットと、該電気信号発生ユニットで発生された電気信号を伝達するケーブルユニットと、を含む電気治療器において、前記ケーブルユニットは、電極部と、該電極部に一端を接続され、前記電気信号発生ユニットに他端を接続されて、前記電気信号発生ユニットで発生された電気信号を前記電極部に伝達するケーブルと、を有し、前記電極部は、シート電極と、該シート電極と患部の間に配する粘着パッドと、を通じて、前記ケーブルによって伝達された電気信号を前記患部に付与するものであって、前記粘着パッドの近傍にグリップ部が形成されており、前記粘着パッドと前記患部の間に配置されて前記粘着パッドの一部を覆う舌片手段を前記グリップ部に設けていることを特徴とする電気治療器が提供される。
【0008】
また、上記電気治療器において、前記電極部に伝達された電気信号を外部に取り出すピン端子が前記グリップ部と一体成形されてもよい。なお、前記グリップ部は略平板状であってもよい。
【0009】
更に、上記電気治療器において、前記ピン端子と前記舌片手段は、前記グリップ部から互いに並行に、且つ、前記グリップ部の厚さ方向において互いにずらした状態で延出され、これにより、前記ピン端子と前記舌片手段の間に前記粘着パッドの一部を挟み込む隙間を形成してもよい。
【0010】
更にまた、上記電気治療器において、前記舌片手段は、前記厚さ方向において前記ピン端子と重なり合わないように形成され、前記舌片手段と前記ピン端子によって千鳥状の3点接触を形成してもよい。
【0011】
また、上記電気治療器において、前記舌片手段は前記グリップ部と一体成形されていてもよいし、前記電極部に対して回動自在とされてもよいし、前記電極部に対して嵌め込み式とされてもよい。
【0012】
また、上記電気治療器において、前記グリップ部を計4つ、2つ1組として計2組設け、これら2組のグリップ部を用いて干渉周波数を発生させる電気治療器であって、一方の組のケーブルと他方の組のケーブルの長さが互いに異なっていてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好ましい一つの実施形態による電気治療器を説明する。
【0014】
図1に、本発明による電気治療器の主な構成部品を周辺部材とともに示す。本発明の電気治療器には、例えば、EMS(エレクトリカル・マッスル・スティムレーション)等も含まれる。ここで、図1のa)は、電気信号を発生する電気信号発生ユニット10、b)は、この電気信号発生ユニット10で発生された電気信号を患部に伝達するケーブルユニット70、c)は、シート電極20、d)は、粘着パッド30を、それぞれ示している。
【0015】
電気信号発生ユニット10は、患部に付与する電気信号を発生する。信号の発生を制御するため、電源切換や強弱調整を行うためのスイッチ類11や、電源スイッチのオンオフ状態や電気信号の強さを示す液晶表示部12が設けてある。発生された電気信号は、ケーブルユニット70を通じて、シート電極20へ伝達される。
【0016】
ケーブルユニット70は、電極部76と、この電極部76に一端を接続され、他端を電気信号発生ユニット10に接続されて、電気信号発生ユニット10で発生された電気信号を電極部76に伝達するケーブル(73、74、77、78)と、から成る。
【0017】
ケーブルとして、例えば、図示のような4並行ケーブル74を使用することができる。4並行ケーブル74の一端には4極プラグモールド79が設けられており、外部に突出している電気信号発生ユニット10との接続に用いる4極プラグ80を、電気信号発生ユニット10の所定位置、例えば、上部側面の差込穴(図示されていない)に差し込むことによって、ケーブル74は電気信号発生ユニット10と簡単に接続され得る。このように、4極プラグ80を使用した場合、電気信号発生ユニット10の1ヶ所に1つのプラグを差し込むだけで4極として使用が可能である。
【0018】
4並行ケーブル74の先端側は、分岐チューブ75を用いて、2極の2並行ケーブル77、78に分岐されている。更に、2並行ケーブル77、78の先端側は、分岐チューブ75’を用いて、1極の単ケーブル73に分岐されている。結果として、計4つの単ケーブル73が、2つを1組として、計2組設けられる。尚、図1には、単ケーブル73とケーブル接続部86を固定した固定式のものが示されているが、後述するように、着脱自在のアダプター式のものであってもよい。
【0019】
各単ケーブル73の端部に電極部76が1つずつ設けられている。結果的に、計4つの電極部76A乃至Dが、2つ1組として計2組、つまり、76A、76Bの組と、76C、76Dの組、設けられていることになる。各電極部76には、粘着パッド30を貼り付けることができるシート電極20を1つずつ取り付けることができ、ケーブル73、74、77、78によって電極部76に伝達された電気信号は、これら粘着パッド30やシート電極20を介して患部に付与される。
【0020】
シート電極20は、例えば、図示のような正方形状であってよいし、その他の形状とされていてもよい。シート電極20は、例えば、ゴム製の比較的柔軟な部材によって形成される。粘着パッド30は、このシート電極20の形状に対応する形状、例えば、ここでは正方形状とされているが、シート電極20と異なり、例えば、粘りのあるジェル状物質で形成される。このように、粘着パッド30の形状は、シート電極20に対応する形状であるのが好ましく、その大きさは、シート電極20に貼り付けた際にシート電極の外部にはみ出ないよう、シート電極20よりも若干小さ目にしておくのが好ましい。粘着パッド30は、実際の使用時には、その粘着性を利用して、シート電極20に貼り付けた状態でシート電極20と患部の間に配される。また、粘着パッド30の粘着性を利用して、シート電極20は、粘着パッド30を介して、所望とする様々な患部(部位)に自由に貼り付けられる。尚、粘着パッド30は、シート電極20と異なり、患者の肌に直接触れることになるため、粘着力や衛生面を考慮して使い捨てとするのが好ましい。
【0021】
図2に、ケーブルユニット70の構成部分である電極部76を、図1のc)に示したシート電極20や、図1のd)に示した粘着パッド30とともに示す。ここで、図2のa)は、電極部76にシート電極20や粘着パッド30を取り付けた状態を示す正面図、b)は、電極部76にシート電極20や粘着パッド30を取り付ける前の状態を示す正面図、c)は、b)に対応する側面図、d)は、電極部76の裏面図である。
【0022】
各電極部76の、特に、粘着パッド30の近傍に、ユーザが電極を手で持ちやすくするため、略平板状の矩形グリップ部71が設けてある。粘着パッド30(或いは、シート電極20)の近傍にグリップ部71を形成することにより、ユーザは、電極部76をしっかり持って、且つ、目視によって確認しつつ、それらを下腹部やお尻の下等に配置できる。例えば、電極部の一方の組(電極部76A、76B)を下腹部に、他方の組(電極部76C、76D)をお尻の下にそれぞれ配置し、一方の組と他方の組に互いに異なる周波数の電流を流すことにより、骨盤内で干渉周波数を発生させて、尿失禁の治療を行うこともできる。尚、製造を容易にするため、これらのグリップ部71は、電極部76に伝達された電気信号を外部に取り出すピン端子72と一体成形されていてもよい。また、持ち易さを考慮して、電極部76(グリップ部71)の大きさは、例えば、ケーブルに沿った縦幅は約6cm〜7cm、横幅は約36mm、厚さは約6mmに設定してもよい。更に、使用勝手を考慮して、一方の組の電極部76A、76Bに接続されたケーブルと他方の組の電極部に接続されたケーブルの長さを互いに異なる長さとしてもよい。例えば、お尻の下に使用される2並行ケーブル78Aを、下腹部に使用される2並行ケーブル77よりも長くしてもよいし、或いは、お尻の下に使用される単ケーブル73A、73Bを、下腹部に使用される単ケーブル73C、73Dよりも長くすることにより、必要な箇所だけをケーブルを長くして、人体周辺でケーブルがバラけて治療時に邪魔にならないようにすることができる。
【0023】
図面上必ずしも明らかでないが、シート電極20の一側面に、ピン端子72の差し込み口87が設けられている。この差し込み口87にピン端子72を差し込むことにより、シート電極20とケーブルユニット70を接続して、シート電極20に電気信号を伝達できる。また、これにより、シート電極20を電極部76に固定し、更に、シート電極20に貼り付けた粘着パッド30の前側の一部をパッド剥がれ防止機構としての舌片手段81によって保持することもできる。舌片手段81は、ピン端子72とともに、また、ピン端子72と互いに略並行に、グリップ部71から延出された部材であり、シート電極20にピン端子72を差し込んだときに、粘着パッド30の一部を覆うような状態で、粘着パッド30(及びシート電極20)と患部との間に配置される。このような舌片手段81を設けた場合、シート電極20に貼り付けた粘着パッド30は、電極部76に固定されたシート電極20と舌片手段81との間に、その一部を舌片手段81によって覆われた状態で押さえ込まれることになるから、粘着パッド30をグリップ71(電極部76)側により確実に保持できることになる。例えば、粘着パッド30を患部から取外す際、ユーザがシート電極20だけを摘んで剥がそうとしても、粘着パッド30はシート電極20と舌片手段81との間に保持されていることから、粘着パッド30だけが患部に貼り付いたまま残ってしまうことはない。つまり、舌片手段81とシート電極20やピン端子72との間に配置した粘着パッド30を、常に、患部側ではなく電極部76側に保持できる。尚、舌片手段81はグリップ部71と一体成形されてもよい。一体成形することにより、シート電極20や粘着パッド30をより確実に押さえ込むことができる。
【0024】
粘着パッド30をより確実に保持するため、舌片手段81とピン端子72は、グリップ部71の厚さ方向において互いにずらしておくのが好ましい。それらを互いにずらした状態でグリップ部71から延出させることにより、舌片手段81とピン端子72によってグリップ部71の厚さ方向に隙間89を形成し、この隙間89に粘着パッド30の一部をシート電極20とともに挟み込むことができる。この隙間89を用いて、舌片手段81とシート電極20やピン端子72との間に、粘着パッド30を押さえ込むように保持できる。尚、シート電極20や粘着パッド30の取り付けを容易にするため、舌片手段81の中央付近の一部85を切り取って、厚さ方向においてピン端子72と重なり合わないようにしてもよい。この場合、シート電極20をピン端子72に差し込む際に、シート電極20に貼り付けた粘着パッド30と舌片手段81とが接触する機会が減少し、シート電極20にピン端子72をよりスムーズに差し込むことができる。また、この場合は、舌片手段81とピン端子72によって、千鳥状の例えば3点接触部分が形成されるため、例えば、この3点接触部分の寸法を適当に調整することにより、シート電極20や粘着パッド30の電極部76に対する固定の力を決定することもできる。
【0025】
本器の使用法の一例を簡単に説明する。使用前のセッティングとして、各シート電極20に、粘着パッド30を貼り付ける。次いで、ケーブルユニット70の一端、即ち、グリップ部71の本体から延出したピン端子72に、シート電極20を接続する。このとき、舌片手段81によってシート電極20や粘着パッド30を押さえ込む。更に、ケーブルユニット70の他端に設けた4極プラグ80は、電気信号発生ユニット10に差し込む。セッティング完了後、治療の準備段階として、治療者は、ズボンまたはスカートをめくり、電極を装着する。例えば、片手で電極部76のグリップ部71を持ち、片手でパンツをめくり又はそのまま電極部76を押し込み、左右のおしりの下付近と、両下腹部に電極部76を貼り付ける。ここでは、グリップ部分71が設けられているため、電極を貼り付けるのに、奥まで手を回さなくてもよく、粘着パッドの粘りが手や衣服等に付着する危険は少ない。治療後は、グリップ部71を持って、シート電極20を肌から簡単に剥がすことができる。従来は、シート電極20だけを摘んで剥がしてしまうことにより、粘着パッド30だけが肌に貼り付いたまま残ってしまうことが多かったが、本装置では、パッド剥がれ防止機構である舌片手段81がグリップ部71と一体成形されており、シート電極20から剥がれようとしている粘着パッド30を押さえ込む構造としたため、確実に粘着パッド30を剥がすことができる。
【0026】
図3乃至7を参照して他の実施例を説明する。これらの図において、同様の部材には同様の参照番号を付している。図3は、粘着パッドを押さえる舌片手段81の変形例を示している。図1、図2の実施例では、舌片手段81の中央85が切り欠かれていたのに対して、図3に示す実施例では、中央85を切り欠くことなく、横方向に長く連続的に舌片手段81Aを設けてある。このような形状とすることにより、矩形のシート電極20やこれに対応する形状を持つ粘着パッド30を、より確実な方法に保持できる。
【0027】
図4は、電極を正円にした電気治療器を示す。対応的に、シート電極20Bや粘着パッド30Bも正円とされている。シート電極20B等を正円としたため、舌片手段81Bによって保持すべき粘着パッド30Bが多少上方にずれている。これに対応して、本実施例では、舌片手段81Bが、図1等に示す実施形態のものに比べて、上方に長く延びた状態で設けてある。更に、電極の形状に適合するよう、舌片手段81Bの上端部分84Bは、中心に向かって傾斜した状態とされている。
【0028】
図5は、電極を長丸にした電気治療器を示す。この実施例は、シート電極20Cや粘着パッド30Cを、長い丸型とした点以外は、図4に示した実施例と何ら変わるところはない。
【0029】
図6は、アダプター式の電気治療器を示す。図1乃至図5に示した固定式の電極部と異なり、単ケーブル73Dのケーブル接続部86Dが電極部76に対して着脱可能とされている。単ケーブル73Dは、その差込端子83を、電極部76側に設けた差込穴94に差し込むことによって、76に対して簡単に取付け取外しすることができる。これにより、例えば、電極部76がお尻の下にあって視覚に入らないときや、単ケーブル73Aが不用意に引っ張られた場合であっても、単ケーブル73Dは、差込穴94から速やかに引き抜かれ、余計な負荷がかかることもない。
【0030】
図7は、舌片手段を回転ロック式とした実施例を示す。舌片手段81E自体の形状は図1に示すものと実質的に同様であるが、ここでは、舌片手段81Eが、側部軸受90に設けた回動軸92を利用して、約80度の角度範囲で電極部76Eに対して回動自在に枢支されている。このような構造とすることにより、シート電極20や粘着パッド30をピン端子72に設置する際は、図7のc)に示す状態とし、設置後に、舌片手段81Eを回動させて固定することができるため、粘着パッド30の粘りをほとんど気にせずに、シート電極20や粘着パッド30の取り付けを行うことができる。
【0031】
図8に、舌片手段を嵌め込み式とした実施例を示す。舌片手段81F自体の形状は図1に示すものと実質的に同様であるが、ここでは、舌片手段81Fに設けた嵌合突起(図示されていない)を、これらの嵌合突起と対応する形状を持つ、電極部76Fのグリップ部71Fに設けた嵌込穴97に、嵌め込むことができるようになっている。このような構造とすることにより、シート電極20や粘着パッド30をピン端子72に設置する際は、図8に示すように、舌片手段81Fを外した状態とし、設置後は、舌片手段81Fを嵌め込んでそれを固定することができるため、粘着パッド30の粘りをほとんど気にせずに、シート電極20や粘着パッド30の取り付けを行うことができる。
【0032】
尚、シート電極と粘着パッドを互いに別体のものとして説明してきたが、これらは必ずしも別体である必要はなく、一体であってもよい。一体とした場合には、舌片手段81を利用して、粘着パッド30をシート電極20とともに患部からより簡単に剥がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明による電気治療器の主な構成部品を周辺部材とともに示す図である。
【図2】ケーブルユニットの構成部分である電極部を、シート電極や粘着パッドとともに示す図である。
【図3】粘着パッドを押さえる舌片手段の変形例を示す図である。
【図4】電極を正円にした電気治療器を示す図である。
【図5】電極を長丸にした電気治療器を示す図である。
【図6】アダプター式の電気治療器を示す図である。
【図7】舌片手段を回転ロック式とした実施例を示す図である
【図8】舌片手段を嵌め込み式とした実施例を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
10 電気信号発生ユニット
20 シート電極
30 粘着パッド
70 ケーブルユニット
71 グリップ部
72 ピン端子
73 単ケーブル
74 4並行ケーブル
76 電極部
77 2並行ケーブル
78 2並行ケーブル
79 4極プラグモールド
81 舌片手段
83 差込端子
89 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気信号発生ユニットと、該電気信号発生ユニットで発生された電気信号を伝達するケーブルユニットと、を含む電気治療器において、
前記ケーブルユニットは、
電極部と、
該電極部に一端を接続され、前記電気信号発生ユニットに他端を接続されて、前記電気信号発生ユニットで発生された電気信号を前記電極部に伝達するケーブルと、を有し、
前記電極部は、シート電極と、該シート電極と患部の間に配する粘着パッドと、を通じて、前記ケーブルによって伝達された電気信号を前記患部に付与するものであって、前記粘着パッドの近傍にグリップ部が形成されており、
前記粘着パッドと前記患部の間に配置されて前記粘着パッドの一部を覆う舌片手段を前記グリップ部に設けていることを特徴とする電気治療器。
【請求項2】
前記電極部に伝達された電気信号を外部に取り出すピン端子が前記グリップ部と一体成形されている請求項1に記載の電気治療器。
【請求項3】
前記グリップ部は略平板状である請求項2に記載の電気治療器。
【請求項4】
前記ピン端子と前記舌片手段は、前記グリップ部から互いに並行に、且つ、前記グリップ部の厚さ方向において互いにずらした状態で延出され、これにより、前記ピン端子と前記舌片手段の間に前記粘着パッドの一部を挟み込む隙間を形成している請求項2又は3に記載の電気治療器。
【請求項5】
前記舌片手段は、前記厚さ方向において前記ピン端子と重なり合わないように形成され、前記舌片手段と前記ピン端子によって千鳥状の3点接触を形成している請求項4に記載の電気治療器。
【請求項6】
前記舌片手段は前記グリップ部と一体成形されている請求項1乃至5のいずれかに記載の電気治療器。
【請求項7】
前記舌片手段は前記電極部に対して回動自在とされている請求項1乃至5のいずれかに記載の電気治療器。
【請求項8】
前記舌片手段は前記電極部に対して嵌め込み式とされている請求項1乃至5のいずれかに記載の電気治療器。
【請求項9】
前記グリップ部を計4つ、2つ1組として計2組設け、これら2組のグリップ部を用いて干渉周波数を発生させる電気治療器であって、一方の組のケーブルと他方の組のケーブルの長さが互いに異なる請求項1乃至8のいずれかに記載の電気治療器。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載の電気治療器に用いる前記ケーブルユニット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate