電気的に絶縁された外科用探針工具
骨組織を探針するための外科用工具(21)は、ハンドル組立体(50)に結合される細長部材(30、30’、30”)を備える。ハンドル組立体(50)は、電気信号源(22)に電気的に結合される。外科用工具(21)は、細長部材(30、30’、30”)の非絶縁遠位端と接続された導電性部分(34)と、先端から細長部材(30、30’、30”)およびハンドル組立体(50)に沿って延びる絶縁部分とを備える。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
神経要素の位置を監視することによって、神経付近の、骨または筋肉などの構造に接触する間の神経損傷の可能性を低減することができる。神経要素が電流によって刺激されるときの患者の四肢の運動反応に視覚的に気付くことによる、神経要素の近接の検出を可能にするための、電位を提供する外科用工具が存在する。この検出方法の一改良では、複数の電気信号が使用され、これらの電気信号を較正用電極と比較することによって神経要素の位置が決定され、そのため患者の四肢を物理的に監視する必要がなくなる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本装置、キット、および方法は、手技中の外科用工具の制御および操作能力を向上させると共に、骨組織を探針し神経要素の近接を監視する能力を外科医にもたらす。装置は、工具の挿入端部への神経要素の近接を監視するために電気信号を送達しながら、骨組織内に挿入するための、外科用工具を備える。
【0003】
一実施形態では、装置は、細長部材を備え、この細長部材は、その遠位端付近の導電性部分および挿入部分と、その遠位端と近位端の間にある絶縁された表面領域と、その遠位端付近の導電性部分と近位端付近の場所の間にある導電路とを有する。装置は、ハンドル組立体を備え、ハンドル組立体は、把持部分にある使用者の手との界面にて連続的な湾曲表面を有し、把持部分は、細長部材の長手軸に対して直角に、また互いに対して直角に測定するとき小寸法より少なくとも50%大きい大寸法を有する。ハンドル組立体は、細長部材の近位端付近に取り付けられ、電気的に絶縁された表面領域と、電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域とを有する。
【0004】
別の実施形態では、装置は、細長部材を備え、細長部材は、その遠位端付近の導電性部分および挿入部分と、その遠位端と近位端の間にある絶縁された表面領域と、その遠位端付近の導電性部分と近位端付近の場所との間にある導電路とを有する。ハンドル組立体は、細長部材の近位端付近に取り付けられ、電気的に絶縁された表面領域と、電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域とを有する。ハンドル組立体は、細長部材の長手軸に対して直角に、また互いに対して直角に測定したとき小寸法よりも少なくとも50%大きい大寸法を有する、把持部分を備える。
【0005】
さらなる実施形態は、細長部材を備え、細長部材は、その遠位端付近の導電性部分および挿入部分と、その遠位端と近位端の間の絶縁された表面領域と、その遠位端付近の導電性部分と近位端付近の場所との間にある導電路とを有する。ハンドル組立体は、細長部材の近位端付近に取り付けられ、電気的に絶縁された表面領域と、電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域とを有する。装置は、ハンドル組立体を備え、ハンドル組立体は、使用者の手との界面にて連続的な湾曲面を有し、細長部材の長手軸に対して直角に、また互いに対して直角に測定するときに小寸法より少なくとも50%大きい大寸法を有する。
【0006】
図示される一実施形態は、細長部材を備え、細長部材は、その遠位端付近の導電性部分および挿入部分と、その遠位端と近位端の間の絶縁された表面領域と、その遠位端付近の導電性部分と近位端付近の場所との間にある導電路とを有する。細長部材はまた、近位端付近の切欠きを有する。ハンドル組立体は、細長部材の近位端付近に取り付けられ、電気的に絶縁された表面領域と、電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域とを有する。ハンドル組立体はまた、細長部材の近位部分を重なり合う構成で受けるための開口を有する。外科用工具はまた、細長部材をハンドル組立体内に保持する位置から、細長部材をハンドル組立体から取り外すことを可能にする位置へと、細長部材の周りで回転可能な係止要素を有する。係止要素は、細長部材の切欠きに係合するための位置へと回転することができる。
【0007】
別の実施形態では、外科用工具は、細長部材を有し、細長部材は、その遠位端付近の導電性部分および挿入部分と、その遠位端と近位端の間の絶縁された表面領域と、その遠位端付近の導電性部分と近位端付近の場所との間にある導電路とを有する。細長部材はまた、近位端付の切欠きを有する。ハンドル組立体は、細長部材の近位端付近に取り付けられ、電気的に絶縁された表面領域と、電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域とを有する。
【0008】
ハンドル組立体はまた、細長部材の近位部分を重なり合う構成で受けるための開口を有する。ハンドル組立体はさらに、使用者の手との界面にて連続的な湾曲表面を有し、細長部材の長手軸に対して直角に、また互いに対して直角に測定するとき小寸法より少なくとも50%大きい大寸法を有する。外科用工具はまた、細長部材をハンドル組立体内に保持する位置から、細長部材をハンドル組立体から取り外すことを可能にする位置へと、細長部材の周りで回転可能な係止要素を有する。係止要素は、細長部材の切欠きに係合するための位置へと回転することができる。
【0009】
別の実施形態では、外科用工具は、細長部材を有し、細長部材は、その遠位端付近の導電性部分および挿入部分と、その遠位端と近位端の間の絶縁された表面領域と、その遠位端付近の導電性部分と近位端付近の場所との間にある導電路とを有する。細長部材はまた、近位端付近の切欠きを有する。ハンドル組立体は、細長部材の近位端付近に取り付けられ、電気的に絶縁された表面領域と、電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域とを有する。
【0010】
ハンドル組立体はまた、細長部材の近位部分を重なり合う構成で受けるための開口を有する。ハンドル組立体は、細長部材の長手軸に対して直角に、また互いに対して直角に測定するとき小寸法より少なくとも50%大きい、大寸法を有する。外科用工具はまた、細長部材をハンドル組立体内に保持する位置から、細長部材をハンドル組立体から取り外すことを可能にする位置へと、細長部材の周りで回転可能な係止要素を有する。係止要素は、ハンドル組立体から、細長部材の切欠きに係合するための位置へと回転することができる。
【0011】
別の実施形態では、外科用工具は、細長部材を有し、細長部材は、その遠位端付近の導電性部分および切断部分と、その遠位端と近位端の間の絶縁された表面領域と、その遠位端付近の導電性部分と近位端付近の場所との間にある導電路とを有する。細長部材はまた、近位端付近の切欠きを有する。ハンドル組立体は、細長部材の近位端付近に取り付けられ、電気的に絶縁された表面領域と、電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域とを有する。
【0012】
ハンドル組立体はまた、細長部材の近位部分を重なり合う構成で受けるための開口を有する。ハンドル組立体はさらに、使用者の手との界面にて連続的な湾曲表面を有し、小寸法より少なくとも50%大きい大寸法を有する。外科用工具はまた、細長部材をハンドル組立体内に保持する位置から、細長部材をハンドル組立体から取り外すことを可能にする位置へと、細長部材の周りで回転可能な係止要素を有する。係止要素は、細長部材の切欠きに係合するための位置へと回転することができる。
【0013】
一実施形態では、細長部材は、探針部材であり、挿入端部は、探針部材の遠位先端である。探針部材は、頸部、胸部、仙椎、または腰椎手技で使用するために構成することができ、その長さの全体または一部に沿って、直線または非直線構成を含むことができる。
【0014】
一実施形態では、取り付けられるとき、ハンドル組立体と細長部材の間の接続部は、固定され、完全に絶縁される。別の実施形態では、細長部材は、近位端にある導電性端部を有する。導電性端部は、ハンドル組立体内の開口内部に嵌まる。この接続部によって、電気信号源への取外し可能な内部電気接続部を提供しながら、細長部材の導電性端部全体が、ハンドル組立体内部で電気的に絶縁される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
この装置は、多くの異なる形の実施形態を受け入れることができるが、本開示は1つの例示としてみなすことができ、説明される実施形態への限定が意図されないという理解の下に、いくつかの特定の実施形態を図面に示し本明細書で詳細に説明する。
【0016】
このシステム、方法、およびキットは、外科用工具に関し、より詳細には、神経要素の近接を判断するために使用される外科用工具に関する。外科用工具は、探針(プローブ)など細長部材、およびハンドル組立体を備える。一実施形態では、細長部材は、係止要素を用いてハンドル組立体へと取外し可能に係合させることができるが、係止要素をもたない実施形態も企図される。
【0017】
外科用工具は、工具の挿入端部への神経要素の近接を監視するために、電流など電気信号を、患者の身体内の位置に送達するように動作可能である。リード線が、ハンドル組立体を、Medtronic,Incによって販売されているNIM−Spine(商標)Systemなど神経監視システムまたはその他の適当な神経監視システムの一部を構成することができる、電気信号源へと接続する。回路を接地するために、別のリード線を使用することができる。外科用工具は、組み立てられるとき、隣接組織または器具への電気信号の分流を防ぐために、挿入端部以外は完全に絶縁される。
【0018】
図1は、手術野24を外科用工具21の組み立てられた斜視図と共に示す。目的の腰部領域内に、正中線切開部が作り出されている。
【0019】
開創器腕部25が、外科用工具21の所望の使用および位置決めを可能にするために、手術野24を十分に開いて維持する。手術工具21は、細長部材30およびハンドル組立体50を備える。電圧源22が、外科用工具21に結合される第1の参照部(レファレンス)23と、患者(図示せず)に結合される第2の参照部27とを有する導電路によって、外科用工具21に結合される。第2の参照部27は、接地であり、手術野に隣接する患者の筋組織に接続することができる。接地はまた、患者に固定された従来の外科用接地パッドを用いて確立することもできる。例示のために腰椎後方領域を示すが、外科用工具は、当業者であれば理解するように、後方からの接近、または腰部領域への適用に限定されない。
【0020】
細長部材30は、穴を探針し穴の形成を助けるために、骨組織内または骨組織内の穴内部に挿入可能な遠位探針端部を有する、探針の形である。
【0021】
図2A〜図2Dは、ハンドル組立体50に取り付けることができる細長部材30のための、様々な実施形態を示す。細長部材30は、露出された、または絶縁されない導電性挿入部分34を備え、導電性挿入部分は、長手軸38に沿って延び、遠位端36に隣接する探針端部35を形成する。絶縁された軸部分31は、遠位端36と近位端37との間に、絶縁された導電路をもたらす。近位端37付近の取付け部分39は、樽状部分41から近位に延びる、近位延長軸部40を備える。第1の切欠き42および対向する第2の切欠き44が、以下でさらに議論するように、細長部材30をハンドル組立体に結合するための係止要素を受けるように、樽状部分41内に形成される。
【0022】
図2Aは、中間先細部分45を有する軸部分31を備える、直線状の細長部材30を示す。直線状の細長部材30は、遠位端36付近の、露出された非絶縁探針端部35を有する。探針端部35は、骨組織内への配置を容易にするために、遠位に先細にし、直線構成にすることができる。図2Bに示すように、探針端部35は、長手軸38に対して少なくとも一方向で、平坦にされる。
【0023】
図2Cは、脊椎の腰部領域内での使用に適した一実施形態である細長部材30’を示す。細長部材30’は、絶縁された軸部分31’を有し、遠位端36’付近の露出した探針端部35’を備え、探針端部35’は、丸いまたは弾丸形状の遠位先端へと延びる均一な厚さを有する。細長部材30’は、細長部材30の中間先細軸部分45よりも遠位に位置決めされた、先細軸部分45’をさらに備える。図2Dは、絶縁された軸部分31”、先細部分45”および遠位探針端部35”を備える、胸部用細長部材30”を示す。探針端部35”は、丸いまたは弾丸形状の遠位端へと延びる、遠位へと先細になる外面プロファイルを備える。探針端部35”は、それが軸部分31”の長手軸38”に対して横方向に延びるように、傾斜または湾曲した構成を備える。湾曲部分を有するものを含めた、細長部材のその他の形態も企図される。
【0024】
これらまたは別の何らかの実施形態の細長部材30が取り付けられた状態で、外科用工具21は、神経要素の存在および近接を検出するために骨組織を探針し電気信号を送達するために、使用することができる。探針端部は、形成、移動、穿通、穿刺、貫入、切開、切除のために使用し、または、別のやり方で骨組織に対する機能を実行させることができる。
【0025】
細長部材30は、十分な長さの、外科用ステンレス鋼またはその他の適当な導電性材料で製作することができる。細長部材30は、適当な導電性材料の単一の部片から構築することができ、または、適当な導電性材料の複数の部片から構築することができる。樽状部分41および細長部材30の残りの部分は、別々の部片とすることができる。遠位端および近位端37の間の絶縁された表面領域は、たとえばポリアミド被覆などの被覆を用いて、あるいは、発泡体またはその他の材料のスリーブを被せるなど別の手段によって、実現することができる。絶縁された表面領域は、電気信号が目標領域へと送られ、周囲の意図されない組織または外科用器具に分流されないことを保証する。
【0026】
ハンドル組立体50を、図3、図4、図5、および図6に示す。ハンドル組立体50は、電気的に絶縁された表面領域51と、ハンドル本体54内部の伝導性領域とを有する、ハンドル本体54を備える。ハンドル本体54は、遠位に延びる首部分56内の、遠位に面する開口53をさらに備える。首部分56は、係止要素47(図1および図7〜図8)を受ける、通路55を備える。細長部材の通路(チャンネル)58が、ハンドル本体54の少なくとも一部を通って軸方向に延びる。中継室62が、通路58に対して横方向に延び、電気リード線23を受けるようにサイズ決めされ構成される。
【0027】
ハンドル組立体50の本体54は、大寸法63および小寸法65を有する。大寸法63および小寸法65は、互いに対して直角に、かつ細長部材30がそこに組み付けられるときにハンドル本体54を軸方向に通る、長手軸38の延長線に対して直角に測定される。一実施形態では、大寸法は、小寸法より少なくとも50%大きい。本体54の近位端は、使用者の手とのその界面にて、連続的に湾曲した表面を備える。これによって、使用者がハンドル組立体50をしっかりと快適に把持することが可能になる。さらに、リード線26を本体54の把持表面から離して位置決めし、リード線26が外科用工具21の把持および制御を妨害することを防ぐための、リード線26を受け入れる室62が、大寸法に沿って延びる。ハンドル本体54の形状は、外科医またはその他の随行員の手を解剖学的に受け入れ、ハンドル組立体50を用いた外科用工具21の操作および制御を容易にする把持部分を、本体54にもたらす。
【0028】
開口53は、ハンドル本体54の内部を通る中央軸67に沿って軸方向に延びる、細長部材通路58へと続く。細長部材通路58は、細長部材30の樽状部分41と同じ断面形状を有し、細長部材30とハンドル組立体50が互いに接合されるときに、樽状部分41を受ける。
【0029】
本実施形態では、開口53は、細長部材30がハンドル本体54内で回転不可能に受けられるように、長円形状を有する。
【0030】
組み立てられるとき、細長部材30の取付け部分39は、開口53をふさぎ、細長部材通路58のより大きい遠位部分58aを樽状部分41が実質的にふさぐように、細長部材通路58内へと延びる。軸部40は、細長部材通路58のより小さい部分である近位部分58bをふさぐ。切欠き42および44が、通路55と位置合せされ、通路55内に位置決めされる係止要素57を受ける。
【0031】
軸部(幹、ステム)40は、軸部40の導電領域が細長部材通路58と中継室62の間の界面に位置決めされるように、少なくとも部分的に非絶縁状態である。
【0032】
これによって、リード線26を、細長部材30に電気的に結合することが可能になる。リード線26と軸部40の間の電気接続は、導電性材料で製作されたばねなど、当業者に知られる従来のいかなる手段によって維持することもできる。そのようなばねは、中継室62内に取り付けることができ、ばねはそこで、細長部材30が組み立てられハンドル組立体50内に着座するときに、細長部材30の軸部40と接触する。
【0033】
図示の実施形態では、通路55は、首部分56の外側に沿って開き、首部分56の周りのほぼ4分の3まで延びる。通路55は、互いに反対側に配置され、細長部材通路58内へと開く、貫通穴59および61を備える。ハンドル組立体50が、図5に示すような断面図で示されるとき、貫通穴59および61は、通路55内で、それぞれ首部分56の左手および右手側上に配置される。通路55は、第1の貫通穴59にて始まり、反時計回りにほぼ4分の1回転延び、第2の貫通穴61を通過し、終端して首部分56の外面内へと入り込む。
【0034】
図8Aおよび図8Bに示す係止要素57は、通路55の内部直径よりもわずかに大きい中央開口直径を有する、実質的に平坦な半円部材で構成される。係止要素57は、溝72と、使用者が係止要素57を首部分56の周りで通路55内において回転させることを容易にする、把持面70とを備える。係止要素57は、通路55内に嵌まるようになされ、首部分56の周りの4分の3よりわずかに短く延びる外周を有し、首部分56から把持面が少なくとも部分的に突出することを可能にする。
【0035】
係止要素57は、1回転の約8分の1程度の小さい角度移動で、通路55内で操作および回転される。これは、係止要素57が、ハンドル組立体50に対する係止および非係止構成に対応する2つの位置の間で切り換えられることを、効果的に可能にする。係止要素57が反時計回りに回転される場合、係止要素57のいかなる部分も貫通穴59および61を通って突出せず、そのため細長部材通路58は、開いたまま係止要素57によって遮断されずに維持される。この構成では、溝72が、第1の貫通穴59と位置合せされ、通路55の反対側で、係止要素57の端部74が、第2の貫通穴61からわずかに反時計回り方向に配置される。この位置は、非係止位置に相当し、ハンドル組立体50に対する細長部材30の取外しおよび挿入が可能になる。あるいは、係止要素57を可能な限り時計回りに回転させると、溝72は、もはや第1の貫通穴59と位置合せされず、したがって、係止要素57の一部が、第1の貫通穴59を通って突出し、細長部材通路58の片側部分を遮断する。さらに、係止要素57の端部74は、第2の貫通穴61を通って突出し、細長部材通路58の反対側部分を遮断する。係止要素57のこの位置は、係止要素57がハンドル組立体50内で細長部材30に係合する、係止位置に相当する。
【0036】
ハンドル組立体50を細長部材30に接合するために、細長部材30は、係止要素57が非係止部分にあるときに、開口53を通りハンドル組立体50の通路58内へと挿入される。係止要素57が係止位置にある場合、細長部材通路58の側部が係止要素57によって遮断され、それによって、ハンドル組立体50内への細長部材30の完全な挿入が妨げられる。
【0037】
樽状部分41が細長部材通路58内へと完全に挿入されるとき、係止要素57を、細長部材30に係合するように回転させることができる。絶縁された軸部分31は、ハンドル組立体50の絶縁された外面領域と重なり、絶縁されていない探針端部35の近位で完全に絶縁される外科用工具をもたらす。
【0038】
細長部材30の近位部分が細長部材通路58内へと完全に挿入されると、近位軸部41は、ハンドル組立体50内で電気リード線26に電気的に係合する。次いで使用者は、係止要素57をその係止位置へと回転させることによって、ハンドル組立体50を細長部材30へと係止する。係止要素57がその非係止位置からその係止位置へと回転されるとき、細長部材30は、細長部材通路58内で定位置に固定される。係止要素57の部分が、貫通穴59および61を通って切欠き42および44内へと突出して、細長部材30をハンドル組立体50に対して定位置に固定する。外科用工具21の使用者は、組織および/または骨を貫通する目的で外科用工具21を操作するために、ハンドル組立体50に対する細長部材30の望ましくない運動を伴わずに、必要に応じて大きい力を用いることができる。
【0039】
本発明を、図面および上記説明において詳細に図示および説明してきたが、本発明は、例示であるとみなされるべきであり、特徴を制限するものではなく、本発明の精神の範囲に包含されるすべての変更および修正が保護されることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】外科用工具の組み立てられた斜視図と共に、手術野を示す図である。
【図2A】図3のハンドル組立体と共に使用される取外し可能な細長部材を示す図である。
【図2B】図3のハンドル組立体と共に使用される取外し可能な細長部材を示す図である。
【図2C】図3のハンドル組立体と共に使用される取外し可能な細長部材を示す図である。
【図2D】図3のハンドル組立体と共に使用される取外し可能な細長部材を示す図である。
【図3】ハンドル組立体の斜視図である。
【図4】ハンドル組立体の遠位端から見た図である。
【図5】図4の線5−5に沿ったハンドル組立体の断面図である。
【図6】図5の向きから180°回転されたハンドル組立体を示す側面図である。
【図7】図6の線7−7に沿ったハンドル組立体の断面図である。
【図8A】図1に示す外科手術の係止要素を示す斜視図である。
【図8B】図8Aに示す係止要素を示す側面図である。
【背景技術】
【0001】
神経要素の位置を監視することによって、神経付近の、骨または筋肉などの構造に接触する間の神経損傷の可能性を低減することができる。神経要素が電流によって刺激されるときの患者の四肢の運動反応に視覚的に気付くことによる、神経要素の近接の検出を可能にするための、電位を提供する外科用工具が存在する。この検出方法の一改良では、複数の電気信号が使用され、これらの電気信号を較正用電極と比較することによって神経要素の位置が決定され、そのため患者の四肢を物理的に監視する必要がなくなる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本装置、キット、および方法は、手技中の外科用工具の制御および操作能力を向上させると共に、骨組織を探針し神経要素の近接を監視する能力を外科医にもたらす。装置は、工具の挿入端部への神経要素の近接を監視するために電気信号を送達しながら、骨組織内に挿入するための、外科用工具を備える。
【0003】
一実施形態では、装置は、細長部材を備え、この細長部材は、その遠位端付近の導電性部分および挿入部分と、その遠位端と近位端の間にある絶縁された表面領域と、その遠位端付近の導電性部分と近位端付近の場所の間にある導電路とを有する。装置は、ハンドル組立体を備え、ハンドル組立体は、把持部分にある使用者の手との界面にて連続的な湾曲表面を有し、把持部分は、細長部材の長手軸に対して直角に、また互いに対して直角に測定するとき小寸法より少なくとも50%大きい大寸法を有する。ハンドル組立体は、細長部材の近位端付近に取り付けられ、電気的に絶縁された表面領域と、電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域とを有する。
【0004】
別の実施形態では、装置は、細長部材を備え、細長部材は、その遠位端付近の導電性部分および挿入部分と、その遠位端と近位端の間にある絶縁された表面領域と、その遠位端付近の導電性部分と近位端付近の場所との間にある導電路とを有する。ハンドル組立体は、細長部材の近位端付近に取り付けられ、電気的に絶縁された表面領域と、電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域とを有する。ハンドル組立体は、細長部材の長手軸に対して直角に、また互いに対して直角に測定したとき小寸法よりも少なくとも50%大きい大寸法を有する、把持部分を備える。
【0005】
さらなる実施形態は、細長部材を備え、細長部材は、その遠位端付近の導電性部分および挿入部分と、その遠位端と近位端の間の絶縁された表面領域と、その遠位端付近の導電性部分と近位端付近の場所との間にある導電路とを有する。ハンドル組立体は、細長部材の近位端付近に取り付けられ、電気的に絶縁された表面領域と、電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域とを有する。装置は、ハンドル組立体を備え、ハンドル組立体は、使用者の手との界面にて連続的な湾曲面を有し、細長部材の長手軸に対して直角に、また互いに対して直角に測定するときに小寸法より少なくとも50%大きい大寸法を有する。
【0006】
図示される一実施形態は、細長部材を備え、細長部材は、その遠位端付近の導電性部分および挿入部分と、その遠位端と近位端の間の絶縁された表面領域と、その遠位端付近の導電性部分と近位端付近の場所との間にある導電路とを有する。細長部材はまた、近位端付近の切欠きを有する。ハンドル組立体は、細長部材の近位端付近に取り付けられ、電気的に絶縁された表面領域と、電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域とを有する。ハンドル組立体はまた、細長部材の近位部分を重なり合う構成で受けるための開口を有する。外科用工具はまた、細長部材をハンドル組立体内に保持する位置から、細長部材をハンドル組立体から取り外すことを可能にする位置へと、細長部材の周りで回転可能な係止要素を有する。係止要素は、細長部材の切欠きに係合するための位置へと回転することができる。
【0007】
別の実施形態では、外科用工具は、細長部材を有し、細長部材は、その遠位端付近の導電性部分および挿入部分と、その遠位端と近位端の間の絶縁された表面領域と、その遠位端付近の導電性部分と近位端付近の場所との間にある導電路とを有する。細長部材はまた、近位端付の切欠きを有する。ハンドル組立体は、細長部材の近位端付近に取り付けられ、電気的に絶縁された表面領域と、電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域とを有する。
【0008】
ハンドル組立体はまた、細長部材の近位部分を重なり合う構成で受けるための開口を有する。ハンドル組立体はさらに、使用者の手との界面にて連続的な湾曲表面を有し、細長部材の長手軸に対して直角に、また互いに対して直角に測定するとき小寸法より少なくとも50%大きい大寸法を有する。外科用工具はまた、細長部材をハンドル組立体内に保持する位置から、細長部材をハンドル組立体から取り外すことを可能にする位置へと、細長部材の周りで回転可能な係止要素を有する。係止要素は、細長部材の切欠きに係合するための位置へと回転することができる。
【0009】
別の実施形態では、外科用工具は、細長部材を有し、細長部材は、その遠位端付近の導電性部分および挿入部分と、その遠位端と近位端の間の絶縁された表面領域と、その遠位端付近の導電性部分と近位端付近の場所との間にある導電路とを有する。細長部材はまた、近位端付近の切欠きを有する。ハンドル組立体は、細長部材の近位端付近に取り付けられ、電気的に絶縁された表面領域と、電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域とを有する。
【0010】
ハンドル組立体はまた、細長部材の近位部分を重なり合う構成で受けるための開口を有する。ハンドル組立体は、細長部材の長手軸に対して直角に、また互いに対して直角に測定するとき小寸法より少なくとも50%大きい、大寸法を有する。外科用工具はまた、細長部材をハンドル組立体内に保持する位置から、細長部材をハンドル組立体から取り外すことを可能にする位置へと、細長部材の周りで回転可能な係止要素を有する。係止要素は、ハンドル組立体から、細長部材の切欠きに係合するための位置へと回転することができる。
【0011】
別の実施形態では、外科用工具は、細長部材を有し、細長部材は、その遠位端付近の導電性部分および切断部分と、その遠位端と近位端の間の絶縁された表面領域と、その遠位端付近の導電性部分と近位端付近の場所との間にある導電路とを有する。細長部材はまた、近位端付近の切欠きを有する。ハンドル組立体は、細長部材の近位端付近に取り付けられ、電気的に絶縁された表面領域と、電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域とを有する。
【0012】
ハンドル組立体はまた、細長部材の近位部分を重なり合う構成で受けるための開口を有する。ハンドル組立体はさらに、使用者の手との界面にて連続的な湾曲表面を有し、小寸法より少なくとも50%大きい大寸法を有する。外科用工具はまた、細長部材をハンドル組立体内に保持する位置から、細長部材をハンドル組立体から取り外すことを可能にする位置へと、細長部材の周りで回転可能な係止要素を有する。係止要素は、細長部材の切欠きに係合するための位置へと回転することができる。
【0013】
一実施形態では、細長部材は、探針部材であり、挿入端部は、探針部材の遠位先端である。探針部材は、頸部、胸部、仙椎、または腰椎手技で使用するために構成することができ、その長さの全体または一部に沿って、直線または非直線構成を含むことができる。
【0014】
一実施形態では、取り付けられるとき、ハンドル組立体と細長部材の間の接続部は、固定され、完全に絶縁される。別の実施形態では、細長部材は、近位端にある導電性端部を有する。導電性端部は、ハンドル組立体内の開口内部に嵌まる。この接続部によって、電気信号源への取外し可能な内部電気接続部を提供しながら、細長部材の導電性端部全体が、ハンドル組立体内部で電気的に絶縁される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
この装置は、多くの異なる形の実施形態を受け入れることができるが、本開示は1つの例示としてみなすことができ、説明される実施形態への限定が意図されないという理解の下に、いくつかの特定の実施形態を図面に示し本明細書で詳細に説明する。
【0016】
このシステム、方法、およびキットは、外科用工具に関し、より詳細には、神経要素の近接を判断するために使用される外科用工具に関する。外科用工具は、探針(プローブ)など細長部材、およびハンドル組立体を備える。一実施形態では、細長部材は、係止要素を用いてハンドル組立体へと取外し可能に係合させることができるが、係止要素をもたない実施形態も企図される。
【0017】
外科用工具は、工具の挿入端部への神経要素の近接を監視するために、電流など電気信号を、患者の身体内の位置に送達するように動作可能である。リード線が、ハンドル組立体を、Medtronic,Incによって販売されているNIM−Spine(商標)Systemなど神経監視システムまたはその他の適当な神経監視システムの一部を構成することができる、電気信号源へと接続する。回路を接地するために、別のリード線を使用することができる。外科用工具は、組み立てられるとき、隣接組織または器具への電気信号の分流を防ぐために、挿入端部以外は完全に絶縁される。
【0018】
図1は、手術野24を外科用工具21の組み立てられた斜視図と共に示す。目的の腰部領域内に、正中線切開部が作り出されている。
【0019】
開創器腕部25が、外科用工具21の所望の使用および位置決めを可能にするために、手術野24を十分に開いて維持する。手術工具21は、細長部材30およびハンドル組立体50を備える。電圧源22が、外科用工具21に結合される第1の参照部(レファレンス)23と、患者(図示せず)に結合される第2の参照部27とを有する導電路によって、外科用工具21に結合される。第2の参照部27は、接地であり、手術野に隣接する患者の筋組織に接続することができる。接地はまた、患者に固定された従来の外科用接地パッドを用いて確立することもできる。例示のために腰椎後方領域を示すが、外科用工具は、当業者であれば理解するように、後方からの接近、または腰部領域への適用に限定されない。
【0020】
細長部材30は、穴を探針し穴の形成を助けるために、骨組織内または骨組織内の穴内部に挿入可能な遠位探針端部を有する、探針の形である。
【0021】
図2A〜図2Dは、ハンドル組立体50に取り付けることができる細長部材30のための、様々な実施形態を示す。細長部材30は、露出された、または絶縁されない導電性挿入部分34を備え、導電性挿入部分は、長手軸38に沿って延び、遠位端36に隣接する探針端部35を形成する。絶縁された軸部分31は、遠位端36と近位端37との間に、絶縁された導電路をもたらす。近位端37付近の取付け部分39は、樽状部分41から近位に延びる、近位延長軸部40を備える。第1の切欠き42および対向する第2の切欠き44が、以下でさらに議論するように、細長部材30をハンドル組立体に結合するための係止要素を受けるように、樽状部分41内に形成される。
【0022】
図2Aは、中間先細部分45を有する軸部分31を備える、直線状の細長部材30を示す。直線状の細長部材30は、遠位端36付近の、露出された非絶縁探針端部35を有する。探針端部35は、骨組織内への配置を容易にするために、遠位に先細にし、直線構成にすることができる。図2Bに示すように、探針端部35は、長手軸38に対して少なくとも一方向で、平坦にされる。
【0023】
図2Cは、脊椎の腰部領域内での使用に適した一実施形態である細長部材30’を示す。細長部材30’は、絶縁された軸部分31’を有し、遠位端36’付近の露出した探針端部35’を備え、探針端部35’は、丸いまたは弾丸形状の遠位先端へと延びる均一な厚さを有する。細長部材30’は、細長部材30の中間先細軸部分45よりも遠位に位置決めされた、先細軸部分45’をさらに備える。図2Dは、絶縁された軸部分31”、先細部分45”および遠位探針端部35”を備える、胸部用細長部材30”を示す。探針端部35”は、丸いまたは弾丸形状の遠位端へと延びる、遠位へと先細になる外面プロファイルを備える。探針端部35”は、それが軸部分31”の長手軸38”に対して横方向に延びるように、傾斜または湾曲した構成を備える。湾曲部分を有するものを含めた、細長部材のその他の形態も企図される。
【0024】
これらまたは別の何らかの実施形態の細長部材30が取り付けられた状態で、外科用工具21は、神経要素の存在および近接を検出するために骨組織を探針し電気信号を送達するために、使用することができる。探針端部は、形成、移動、穿通、穿刺、貫入、切開、切除のために使用し、または、別のやり方で骨組織に対する機能を実行させることができる。
【0025】
細長部材30は、十分な長さの、外科用ステンレス鋼またはその他の適当な導電性材料で製作することができる。細長部材30は、適当な導電性材料の単一の部片から構築することができ、または、適当な導電性材料の複数の部片から構築することができる。樽状部分41および細長部材30の残りの部分は、別々の部片とすることができる。遠位端および近位端37の間の絶縁された表面領域は、たとえばポリアミド被覆などの被覆を用いて、あるいは、発泡体またはその他の材料のスリーブを被せるなど別の手段によって、実現することができる。絶縁された表面領域は、電気信号が目標領域へと送られ、周囲の意図されない組織または外科用器具に分流されないことを保証する。
【0026】
ハンドル組立体50を、図3、図4、図5、および図6に示す。ハンドル組立体50は、電気的に絶縁された表面領域51と、ハンドル本体54内部の伝導性領域とを有する、ハンドル本体54を備える。ハンドル本体54は、遠位に延びる首部分56内の、遠位に面する開口53をさらに備える。首部分56は、係止要素47(図1および図7〜図8)を受ける、通路55を備える。細長部材の通路(チャンネル)58が、ハンドル本体54の少なくとも一部を通って軸方向に延びる。中継室62が、通路58に対して横方向に延び、電気リード線23を受けるようにサイズ決めされ構成される。
【0027】
ハンドル組立体50の本体54は、大寸法63および小寸法65を有する。大寸法63および小寸法65は、互いに対して直角に、かつ細長部材30がそこに組み付けられるときにハンドル本体54を軸方向に通る、長手軸38の延長線に対して直角に測定される。一実施形態では、大寸法は、小寸法より少なくとも50%大きい。本体54の近位端は、使用者の手とのその界面にて、連続的に湾曲した表面を備える。これによって、使用者がハンドル組立体50をしっかりと快適に把持することが可能になる。さらに、リード線26を本体54の把持表面から離して位置決めし、リード線26が外科用工具21の把持および制御を妨害することを防ぐための、リード線26を受け入れる室62が、大寸法に沿って延びる。ハンドル本体54の形状は、外科医またはその他の随行員の手を解剖学的に受け入れ、ハンドル組立体50を用いた外科用工具21の操作および制御を容易にする把持部分を、本体54にもたらす。
【0028】
開口53は、ハンドル本体54の内部を通る中央軸67に沿って軸方向に延びる、細長部材通路58へと続く。細長部材通路58は、細長部材30の樽状部分41と同じ断面形状を有し、細長部材30とハンドル組立体50が互いに接合されるときに、樽状部分41を受ける。
【0029】
本実施形態では、開口53は、細長部材30がハンドル本体54内で回転不可能に受けられるように、長円形状を有する。
【0030】
組み立てられるとき、細長部材30の取付け部分39は、開口53をふさぎ、細長部材通路58のより大きい遠位部分58aを樽状部分41が実質的にふさぐように、細長部材通路58内へと延びる。軸部40は、細長部材通路58のより小さい部分である近位部分58bをふさぐ。切欠き42および44が、通路55と位置合せされ、通路55内に位置決めされる係止要素57を受ける。
【0031】
軸部(幹、ステム)40は、軸部40の導電領域が細長部材通路58と中継室62の間の界面に位置決めされるように、少なくとも部分的に非絶縁状態である。
【0032】
これによって、リード線26を、細長部材30に電気的に結合することが可能になる。リード線26と軸部40の間の電気接続は、導電性材料で製作されたばねなど、当業者に知られる従来のいかなる手段によって維持することもできる。そのようなばねは、中継室62内に取り付けることができ、ばねはそこで、細長部材30が組み立てられハンドル組立体50内に着座するときに、細長部材30の軸部40と接触する。
【0033】
図示の実施形態では、通路55は、首部分56の外側に沿って開き、首部分56の周りのほぼ4分の3まで延びる。通路55は、互いに反対側に配置され、細長部材通路58内へと開く、貫通穴59および61を備える。ハンドル組立体50が、図5に示すような断面図で示されるとき、貫通穴59および61は、通路55内で、それぞれ首部分56の左手および右手側上に配置される。通路55は、第1の貫通穴59にて始まり、反時計回りにほぼ4分の1回転延び、第2の貫通穴61を通過し、終端して首部分56の外面内へと入り込む。
【0034】
図8Aおよび図8Bに示す係止要素57は、通路55の内部直径よりもわずかに大きい中央開口直径を有する、実質的に平坦な半円部材で構成される。係止要素57は、溝72と、使用者が係止要素57を首部分56の周りで通路55内において回転させることを容易にする、把持面70とを備える。係止要素57は、通路55内に嵌まるようになされ、首部分56の周りの4分の3よりわずかに短く延びる外周を有し、首部分56から把持面が少なくとも部分的に突出することを可能にする。
【0035】
係止要素57は、1回転の約8分の1程度の小さい角度移動で、通路55内で操作および回転される。これは、係止要素57が、ハンドル組立体50に対する係止および非係止構成に対応する2つの位置の間で切り換えられることを、効果的に可能にする。係止要素57が反時計回りに回転される場合、係止要素57のいかなる部分も貫通穴59および61を通って突出せず、そのため細長部材通路58は、開いたまま係止要素57によって遮断されずに維持される。この構成では、溝72が、第1の貫通穴59と位置合せされ、通路55の反対側で、係止要素57の端部74が、第2の貫通穴61からわずかに反時計回り方向に配置される。この位置は、非係止位置に相当し、ハンドル組立体50に対する細長部材30の取外しおよび挿入が可能になる。あるいは、係止要素57を可能な限り時計回りに回転させると、溝72は、もはや第1の貫通穴59と位置合せされず、したがって、係止要素57の一部が、第1の貫通穴59を通って突出し、細長部材通路58の片側部分を遮断する。さらに、係止要素57の端部74は、第2の貫通穴61を通って突出し、細長部材通路58の反対側部分を遮断する。係止要素57のこの位置は、係止要素57がハンドル組立体50内で細長部材30に係合する、係止位置に相当する。
【0036】
ハンドル組立体50を細長部材30に接合するために、細長部材30は、係止要素57が非係止部分にあるときに、開口53を通りハンドル組立体50の通路58内へと挿入される。係止要素57が係止位置にある場合、細長部材通路58の側部が係止要素57によって遮断され、それによって、ハンドル組立体50内への細長部材30の完全な挿入が妨げられる。
【0037】
樽状部分41が細長部材通路58内へと完全に挿入されるとき、係止要素57を、細長部材30に係合するように回転させることができる。絶縁された軸部分31は、ハンドル組立体50の絶縁された外面領域と重なり、絶縁されていない探針端部35の近位で完全に絶縁される外科用工具をもたらす。
【0038】
細長部材30の近位部分が細長部材通路58内へと完全に挿入されると、近位軸部41は、ハンドル組立体50内で電気リード線26に電気的に係合する。次いで使用者は、係止要素57をその係止位置へと回転させることによって、ハンドル組立体50を細長部材30へと係止する。係止要素57がその非係止位置からその係止位置へと回転されるとき、細長部材30は、細長部材通路58内で定位置に固定される。係止要素57の部分が、貫通穴59および61を通って切欠き42および44内へと突出して、細長部材30をハンドル組立体50に対して定位置に固定する。外科用工具21の使用者は、組織および/または骨を貫通する目的で外科用工具21を操作するために、ハンドル組立体50に対する細長部材30の望ましくない運動を伴わずに、必要に応じて大きい力を用いることができる。
【0039】
本発明を、図面および上記説明において詳細に図示および説明してきたが、本発明は、例示であるとみなされるべきであり、特徴を制限するものではなく、本発明の精神の範囲に包含されるすべての変更および修正が保護されることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】外科用工具の組み立てられた斜視図と共に、手術野を示す図である。
【図2A】図3のハンドル組立体と共に使用される取外し可能な細長部材を示す図である。
【図2B】図3のハンドル組立体と共に使用される取外し可能な細長部材を示す図である。
【図2C】図3のハンドル組立体と共に使用される取外し可能な細長部材を示す図である。
【図2D】図3のハンドル組立体と共に使用される取外し可能な細長部材を示す図である。
【図3】ハンドル組立体の斜視図である。
【図4】ハンドル組立体の遠位端から見た図である。
【図5】図4の線5−5に沿ったハンドル組立体の断面図である。
【図6】図5の向きから180°回転されたハンドル組立体を示す側面図である。
【図7】図6の線7−7に沿ったハンドル組立体の断面図である。
【図8A】図1に示す外科手術の係止要素を示す斜視図である。
【図8B】図8Aに示す係止要素を示す側面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
神経要素付近の骨を探針するための外科用工具であって、
長手軸に沿って延びる細長部材を備えており、前記細長部材は、
骨物質内へと挿入するために、その遠位端付近の露出された導電性部分と、
前記遠位端と近位端との間の絶縁された表面領域と、
前記導電性部分と前記近位端の間の導電路とを有しており、前記外科用工具はさらに、
使用者の手との界面にて連続的な湾曲表面を有し、前記細長部材の前記近位端付近に取付け可能である、ハンドル組立体を備えており、前記ハンドル組立体は、
電気的に絶縁された表面領域と、
前記電気的に絶縁された表面領域の内部にあり、前記細長部材の前記近位端と係合可能な導電性領域とを備えており、
前記ハンドル組立体は、小寸法より少なくとも50%大きい大寸法を有する把持部分であって、前記大寸法および前記小寸法は、前記長手軸および互いに対して直角に測定される、把持部分と、
前記導電性領域から前記ハンドル組立体を通って延びる電気的なリード線と、を備える外科用工具。
【請求項2】
前記細長部材が探針部材である、請求項1に記載の外科用工具。
【請求項3】
前記探針部材が、前記遠位端に隣接する弾丸形状の探針端部を備える、請求項2に記載の外科用工具。
【請求項4】
前記探針部材が、前記遠位端に隣接する平坦な探針端部を備える、請求項2に記載の外科用工具。
【請求項5】
前記探針部材が、前記長手軸に対して横方向に延びる探針端部を備える、請求項2に記載の外科用工具。
【請求項6】
前記ハンドル組立体が前記細長部材に取り付けられる場合、前記外科用工具が、前記露出された部分から近位へと完全に絶縁される、請求項1に記載の外科用工具。
【請求項7】
前記細長部材が、導電性を有する近位端部分を備え、前記近位端部分が、前記ハンドル組立体内の容器の内側に嵌まり、前記容器は、前記近位端部分を受け前記細長部材を前記容器から延びる前記リード線と電気的に結合する電気的接続部を備える、請求項1に記載の外科用工具。
【請求項8】
前記ハンドル組立体は、前記ハンドル組立体の前記絶縁された表面領域が前記細長部材の前記絶縁された領域と重なる構成となるように、前記細長部材の非絶縁性近位取付け部分を受けるための開口を備える、請求項1に記載の外科用工具。
【請求項9】
前記ハンドル組立体が、前記細長部材を前記ハンドル組立体内に保持する第1の位置から、前記細長部材を前記ハンドル組立体から取り外すことを可能にする第2の位置へと、前記細長部材周りで回転可能な係止要素を備える、請求項8に記載の外科用工具。
【請求項10】
前記近位取付け部分が、切欠きを備え、前記係止要素が、前記第1の位置での前記切欠き内への位置決めのために、および前記第2の位置での前記切欠き外への位置決めのために、前記細長部材の周りで回転可能である、請求項9に記載の外科用工具。
【請求項11】
前記係止要素が、絶縁された材料で構成される、請求項9に記載の外科用工具。
【請求項12】
前記リード線が、前記ハンドル組立体の大寸法に沿って延びて、前記使用者の手を妨害することを避けるために、前記湾曲表面の遠位位置にて前記ハンドル組立体を出る、請求項1に記載の外科用工具。
【請求項13】
神経要素付近の骨を探針するための外科用工具であって、
長手軸に沿って延びる細長部材を備えており、前記細長部材は、
骨物質内へと挿入するために、その遠位端付近の露出された導電性部分と、
前記遠位端と近位端との間の絶縁された表面領域と、
前記導電性部分と前記近位端との間の導電路とを備えており、前記外科用工具がさらに、
前記細長部材の前記近位端付近に取付け可能なハンドル組立体を備えており、前記ハンドル組立体は、
電気的に絶縁された表面領域と、
前記電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域と、
前記長手軸に対して横方向で大寸法に沿って延びる把持部分であって、前記ハンドル組立体の前記絶縁された表面領域は、前記細長部材が前記ハンドル組立体に取り付けられるときに、前記細長部材の前記絶縁された表面領域と重なる関係に位置決めされる、把持部分と、
前記ハンドル組立体内で前記細長部材の前記近位端と電気的に係合する電気的なリード線と、を備える外科用工具。
【請求項14】
前記細長部材が、導電性を有する近位端部分を備え、前記近位端部分が、前記ハンドル組立体内の容器内部に嵌まり、前記容器は、前記近位端部分を受け前記細長部材を前記容器から延びる前記リード線と電気的に結合する電気的接続部を備える、請求項13に記載の外科用工具。
【請求項15】
前記ハンドル組立体が、使用者の手との解剖学的な適合をもたらすために、使用者の手との界面にて前記把持部分に沿った連続的な湾曲表面を備える、請求項13に記載の外科用工具。
【請求項16】
前記ハンドル組立体が、前記細長部材を前記ハンドル組立体内に保持する第1の位置から、前記細長部材を前記ハンドル組立体から取り外すことを可能にする第2の位置へと、前記細長部材周りで回転可能な係止要素を備える、請求項13に記載の外科用工具。
【請求項17】
前記細長部材が、前記ハンドル組立体内に位置決め可能な近位取付け部分を備え、前記取付け部分が、少なくとも1つの切欠きを備え、前記係止要素が、前記第1の位置での前記少なくとも1つの切欠き内への位置決めのため、および前記第2の位置での前記少なくとも1つの切欠き外への位置決めのために、前記細長部材の前記長手軸の周りで回転可能である、請求項16に記載の外科用工具。
【請求項18】
前記導線が、前記細長部材の前記近位端から、前記ハンドル組立体の前記絶縁された表面領域の内部へと、前記把持部分の前記大寸法に沿って延びる、請求項13に記載の外科用工具。
【請求項19】
神経要素付近の骨を探針するための外科用工具であって、
長手軸に沿って延びる細長部材を備えており、前記細長部材は、
遠位端付近の露出された導電性部分と、
近位部分と、
前記導電性部分と前記近位部分との間の導電路の周りで延びる、絶縁された表面領域とを備えており、前記外科用工具がさらにハンドル組立体を備え、当該ハンドル組立体は、
電気的に絶縁された表面領域と、
前記電気的に絶縁された表面領域内部の導電性領域と、
前記導電性領域に電気的に係合する前記細長部材の前記近位部分を受けるための開口であって、前記ハンドル組立体の前記絶縁された表面領域が前記細長部材の前記絶縁された表面領域と重なる構成である、開口と、
大寸法に沿って延びる把持部分と、前記電気的に絶縁された表面領域の内部で前記導電性領域から前記大寸法に沿って延びる電気的なリード線と、を備える外科用工具。
【請求項20】
前記細長部材を前記ハンドル組立体内に保持する第1の位置から、前記細長部材を前記ハンドル組立体から取り外すことを可能にする第2の位置へと、前記細長部材の周りで回転可能な係止要素をさらに備える、請求項19に記載の外科用工具。
【請求項21】
前記ハンドル組立体が、容器を備え、前記容器は、前記細長部材の前記近位部分に電気的に係合し前記細長部材を前記リード線に電気的に結合するための、電気的接続部を備える、請求項19に記載の外科用工具。
【請求項22】
前記近位部分が、前記ハンドル組立体の前記開口内部で非回転式に受けられる、請求項19に記載の外科用工具。
【請求項23】
前記把持部分の前記大寸法が、小寸法より少なくとも50%大きく、前記大寸法および小寸法は、前記長手軸に対して、また互いに対して直角に測定される、請求項19に記載の外科用工具。
【請求項24】
前記ハンドル組立体の前記把持部分が、前記大寸法に沿って使用者の手との界面にて解剖学的適合をもたらす連続的な湾曲表面を備える、請求項19に記載の外科用工具。
【請求項1】
神経要素付近の骨を探針するための外科用工具であって、
長手軸に沿って延びる細長部材を備えており、前記細長部材は、
骨物質内へと挿入するために、その遠位端付近の露出された導電性部分と、
前記遠位端と近位端との間の絶縁された表面領域と、
前記導電性部分と前記近位端の間の導電路とを有しており、前記外科用工具はさらに、
使用者の手との界面にて連続的な湾曲表面を有し、前記細長部材の前記近位端付近に取付け可能である、ハンドル組立体を備えており、前記ハンドル組立体は、
電気的に絶縁された表面領域と、
前記電気的に絶縁された表面領域の内部にあり、前記細長部材の前記近位端と係合可能な導電性領域とを備えており、
前記ハンドル組立体は、小寸法より少なくとも50%大きい大寸法を有する把持部分であって、前記大寸法および前記小寸法は、前記長手軸および互いに対して直角に測定される、把持部分と、
前記導電性領域から前記ハンドル組立体を通って延びる電気的なリード線と、を備える外科用工具。
【請求項2】
前記細長部材が探針部材である、請求項1に記載の外科用工具。
【請求項3】
前記探針部材が、前記遠位端に隣接する弾丸形状の探針端部を備える、請求項2に記載の外科用工具。
【請求項4】
前記探針部材が、前記遠位端に隣接する平坦な探針端部を備える、請求項2に記載の外科用工具。
【請求項5】
前記探針部材が、前記長手軸に対して横方向に延びる探針端部を備える、請求項2に記載の外科用工具。
【請求項6】
前記ハンドル組立体が前記細長部材に取り付けられる場合、前記外科用工具が、前記露出された部分から近位へと完全に絶縁される、請求項1に記載の外科用工具。
【請求項7】
前記細長部材が、導電性を有する近位端部分を備え、前記近位端部分が、前記ハンドル組立体内の容器の内側に嵌まり、前記容器は、前記近位端部分を受け前記細長部材を前記容器から延びる前記リード線と電気的に結合する電気的接続部を備える、請求項1に記載の外科用工具。
【請求項8】
前記ハンドル組立体は、前記ハンドル組立体の前記絶縁された表面領域が前記細長部材の前記絶縁された領域と重なる構成となるように、前記細長部材の非絶縁性近位取付け部分を受けるための開口を備える、請求項1に記載の外科用工具。
【請求項9】
前記ハンドル組立体が、前記細長部材を前記ハンドル組立体内に保持する第1の位置から、前記細長部材を前記ハンドル組立体から取り外すことを可能にする第2の位置へと、前記細長部材周りで回転可能な係止要素を備える、請求項8に記載の外科用工具。
【請求項10】
前記近位取付け部分が、切欠きを備え、前記係止要素が、前記第1の位置での前記切欠き内への位置決めのために、および前記第2の位置での前記切欠き外への位置決めのために、前記細長部材の周りで回転可能である、請求項9に記載の外科用工具。
【請求項11】
前記係止要素が、絶縁された材料で構成される、請求項9に記載の外科用工具。
【請求項12】
前記リード線が、前記ハンドル組立体の大寸法に沿って延びて、前記使用者の手を妨害することを避けるために、前記湾曲表面の遠位位置にて前記ハンドル組立体を出る、請求項1に記載の外科用工具。
【請求項13】
神経要素付近の骨を探針するための外科用工具であって、
長手軸に沿って延びる細長部材を備えており、前記細長部材は、
骨物質内へと挿入するために、その遠位端付近の露出された導電性部分と、
前記遠位端と近位端との間の絶縁された表面領域と、
前記導電性部分と前記近位端との間の導電路とを備えており、前記外科用工具がさらに、
前記細長部材の前記近位端付近に取付け可能なハンドル組立体を備えており、前記ハンドル組立体は、
電気的に絶縁された表面領域と、
前記電気的に絶縁された表面領域の内部にある導電性領域と、
前記長手軸に対して横方向で大寸法に沿って延びる把持部分であって、前記ハンドル組立体の前記絶縁された表面領域は、前記細長部材が前記ハンドル組立体に取り付けられるときに、前記細長部材の前記絶縁された表面領域と重なる関係に位置決めされる、把持部分と、
前記ハンドル組立体内で前記細長部材の前記近位端と電気的に係合する電気的なリード線と、を備える外科用工具。
【請求項14】
前記細長部材が、導電性を有する近位端部分を備え、前記近位端部分が、前記ハンドル組立体内の容器内部に嵌まり、前記容器は、前記近位端部分を受け前記細長部材を前記容器から延びる前記リード線と電気的に結合する電気的接続部を備える、請求項13に記載の外科用工具。
【請求項15】
前記ハンドル組立体が、使用者の手との解剖学的な適合をもたらすために、使用者の手との界面にて前記把持部分に沿った連続的な湾曲表面を備える、請求項13に記載の外科用工具。
【請求項16】
前記ハンドル組立体が、前記細長部材を前記ハンドル組立体内に保持する第1の位置から、前記細長部材を前記ハンドル組立体から取り外すことを可能にする第2の位置へと、前記細長部材周りで回転可能な係止要素を備える、請求項13に記載の外科用工具。
【請求項17】
前記細長部材が、前記ハンドル組立体内に位置決め可能な近位取付け部分を備え、前記取付け部分が、少なくとも1つの切欠きを備え、前記係止要素が、前記第1の位置での前記少なくとも1つの切欠き内への位置決めのため、および前記第2の位置での前記少なくとも1つの切欠き外への位置決めのために、前記細長部材の前記長手軸の周りで回転可能である、請求項16に記載の外科用工具。
【請求項18】
前記導線が、前記細長部材の前記近位端から、前記ハンドル組立体の前記絶縁された表面領域の内部へと、前記把持部分の前記大寸法に沿って延びる、請求項13に記載の外科用工具。
【請求項19】
神経要素付近の骨を探針するための外科用工具であって、
長手軸に沿って延びる細長部材を備えており、前記細長部材は、
遠位端付近の露出された導電性部分と、
近位部分と、
前記導電性部分と前記近位部分との間の導電路の周りで延びる、絶縁された表面領域とを備えており、前記外科用工具がさらにハンドル組立体を備え、当該ハンドル組立体は、
電気的に絶縁された表面領域と、
前記電気的に絶縁された表面領域内部の導電性領域と、
前記導電性領域に電気的に係合する前記細長部材の前記近位部分を受けるための開口であって、前記ハンドル組立体の前記絶縁された表面領域が前記細長部材の前記絶縁された表面領域と重なる構成である、開口と、
大寸法に沿って延びる把持部分と、前記電気的に絶縁された表面領域の内部で前記導電性領域から前記大寸法に沿って延びる電気的なリード線と、を備える外科用工具。
【請求項20】
前記細長部材を前記ハンドル組立体内に保持する第1の位置から、前記細長部材を前記ハンドル組立体から取り外すことを可能にする第2の位置へと、前記細長部材の周りで回転可能な係止要素をさらに備える、請求項19に記載の外科用工具。
【請求項21】
前記ハンドル組立体が、容器を備え、前記容器は、前記細長部材の前記近位部分に電気的に係合し前記細長部材を前記リード線に電気的に結合するための、電気的接続部を備える、請求項19に記載の外科用工具。
【請求項22】
前記近位部分が、前記ハンドル組立体の前記開口内部で非回転式に受けられる、請求項19に記載の外科用工具。
【請求項23】
前記把持部分の前記大寸法が、小寸法より少なくとも50%大きく、前記大寸法および小寸法は、前記長手軸に対して、また互いに対して直角に測定される、請求項19に記載の外科用工具。
【請求項24】
前記ハンドル組立体の前記把持部分が、前記大寸法に沿って使用者の手との界面にて解剖学的適合をもたらす連続的な湾曲表面を備える、請求項19に記載の外科用工具。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【公表番号】特表2008−528211(P2008−528211A)
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−553360(P2007−553360)
【出願日】平成18年1月31日(2006.1.31)
【国際出願番号】PCT/US2006/003425
【国際公開番号】WO2006/083883
【国際公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(506298792)ウォーソー・オーソペディック・インコーポレーテッド (366)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月31日(2006.1.31)
【国際出願番号】PCT/US2006/003425
【国際公開番号】WO2006/083883
【国際公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(506298792)ウォーソー・オーソペディック・インコーポレーテッド (366)
【Fターム(参考)】
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