説明

電気集塵機

【課題】高効率で信頼性が高く組立性の良い電気集塵機を提供する。
【解決手段】ひとつの筐体内に電源部と電気集塵部を配し、電源部には高電圧印加装置を配し、電源部と電気集塵部は分離可能となるように構成され、電源部に電気集塵部を装着することにより、電源部から電気集塵部に電源を供給できるように構成されている。電気集塵部は、放電部(7)と集塵部(8)で構成され、放電部(7)は、空気流路の上流側に配置された放電電極(9)と対向電極(10)で一組の電極組とし、集塵部は、下流側まで延長した前記対向電極(10)をくの字状(12)に曲げ、同様に曲げた中圧電極(13)との間の距離が、均等になるように中圧電極(13)を配し、放電電極(10)には、プラスの高電圧を印加し、前記中圧電極(13)には、前記高電圧より低いプラスの電圧を印加し、くの字状(12)に曲げた下流側の対向電極(10)により集塵を行うものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高効率集塵の必要な精密機器に配設可能とした電気集塵ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電気集塵ユニットは、帯電部と集塵部を備えた電気集塵機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この電気集塵機100は、帯電部101にプラス側電極102とマイナス側電極103を有し、該集塵機に流入する空気中の塵埃を帯電させ、集塵部104に流入する帯電塵埃を捕集するものであるが、前記集塵部の流路105の間隔は、流入側106よりも流出側107が徐々に狭くなるように設定されているため、効率良く集塵することができる。
【特許文献1】特開平6−170279号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来の電気集塵ユニットでは、電気集塵効率が比較的低く、塵埃を嫌う精密機器等へ配設することができないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の電気集塵ユニットは、上記目的を達成するために、ひとつの筐体内に電源部と電気集塵部を配し、電源部と電気集塵部は分離可能となるように構成され、電源部に電気集塵部を装着することにより、電源部から電気集塵部に電源を供給できるように構成されている。電源部は、高電圧印加装置を配し、該高電圧印加装置は高電圧と前記高電圧より低い中電圧を発生させることができるようになっている。電気集塵部は、放電部と集塵部で構成され、放電部は、空気流路の上流側に配置された放電電極と対向電極で一組の電極組とし、集塵部は、下流側まで延長した前記対向電極をくの字状に曲げ、同様に曲げた中圧電極との間の距離が、均等になるように中圧電極を配し、放電電極には、プラスの高電圧を印加し、前記中圧電極には、前記高電圧より低いプラスの電圧を印加し、くの字状に曲げた下流側の対向電極により集塵を行うものである。
【0006】
この手段により、プラスの高電圧を放電電極に印加することで、空気流路の塵埃をプラスに帯電させ、中圧電極には高電圧より低いプラスの電圧を印加することにより、プラスに帯電させた塵埃を反発させ、下流側の対向電極により集塵を行うものであるが、中圧電極、対向電極をくの字状に曲げているため、プラスに帯電させた塵埃は、対向電極に接触し易く、また長い距離接触することにより、効率良く集塵できる。
【0007】
また、他の手段は、集塵部の対向電極と中圧電極のくの字状に折り曲げたの山の高さは、対向電極と中圧電極の間の距離よりも高いことにより、より対向電極に接触し易く、またより長い距離接触することになり、効率良く集塵できる。
【0008】
また、他の手段は、集塵部の対向電極と中圧電極の両端における相互の最短距離は、くの字に曲げた部分のそれぞれの電極間の距離より、大きくしたことにより、対向電極と中圧電極は、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できる。
【0009】
また、他の手段は、集塵部の対向電極と中圧電極の両端における相互のスキマに、絶縁体を介在させたことにより、対向電極と中圧電極は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できる。
【0010】
また、他の手段は、集塵部の対向電極と中圧電極の両端に、それぞれ別個に独立した位置決めの樹脂を設けたことにより、対向電極と中圧電極は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できる。
【0011】
また、他の手段は、集塵部の対向電極と中圧電極の最下流側と近接するように、電極カバーの空気出口部付近にリブを設けたことにより、対向電極と中圧電極は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できる。
【0012】
また、他の手段は、放電電極、中圧電極両端に、それぞれ配した樹脂カバーと、電極との間には、それぞれスキマを設けたことにより、対向電極と中圧電極は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できる。
【0013】
また、他の手段は、対向電極を覆う前面パネルに設けた、該対向電極の位置決めリブは、放電電極を中心とするR形状を設けることにより、放電電極と前面パネルの必要最小距離は確保しながら、対向電極の位置決めの深さを、十分に取ることが できるため、信頼性の高い電気集塵機を提供できる。
【0014】
また、他の手段は、対向電極や中圧電極の両端を、それぞれバネ鋼材製の位置決め具で固定することにより、複雑に曲げた対向電極や中圧電極を、それぞれが導通した状態で、単品で複数枚組み立てることができる。
【0015】
また、他の手段は、対向電極や中圧電極の中間付近を、短手方向に樹脂製の位置決め具で固定することにより、対向電極と中圧電極間の距離を確実に保持できるため、信頼性の高い電気集塵機を提供できる。
【0016】
また、他の手段は、前記樹脂製の位置決め具は、対向電極と中圧電極の中間の長手方向に、リブを設けることにより、対向電極と中圧電極は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、高効率で信頼性が高く組立性の良い電気集塵機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の請求項1記載の電気集塵ユニットは、プラスの高電圧を放電電極に印加することで、空気流路の塵埃をプラスに帯電させ、中圧電極には高電圧より低いプラスの電圧を印加することにより、プラスに帯電させた塵埃を反発させ、下流側の対向電極により集塵を行うものであるが、中圧電極、対向電極をくの字状に曲げることにより、プラスに帯電させた塵埃は、対向電極に接触し易く、また長い距離接触することにより、効率良く集塵できるという作用を有する。また中圧電極、対向電極をZ字やW字形状に曲げても良い。
【0019】
また、本発明の請求項2記載の電気集塵ユニットは、集塵部の対向電極と中圧電極のくの字状に折り曲げたの山の高さは、対向電極と中圧電極の間の距離よりも高いことにより、プラスに帯電された塵埃を素通りし難くする効果が期待でき、また前記塵埃は、より対向電極に接触し易く、より長い距離接触することになり、効率良く集塵できるという作用を有する。
【0020】
また、本発明の請求項3記載の電気集塵ユニットは、集塵部の対向電極と中圧電極の両端における相互の最短距離は、くの字に曲げた部分のそれぞれの電極間の距離より、大きくしたことにより、集塵部の対向電極と中圧電極の両端においては、対向電極と中圧電極は、短絡し難くい構造となり、信頼性の高い電気集塵機を提供できるという作用を有する。
【0021】
また本発明の請求項4記載の電気集塵ユニットは、集塵部の対向電極と中圧電極の両端における相互のスキマに、絶縁体を介在させたことにより、対向電極と中圧電極は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できるという作用を有する。
【0022】
また、本発明の請求項5記載の電気集塵ユニットは、集塵部の対向電極と中圧電極の両端に、それぞれ別個に独立した位置決めの樹脂を設けたことにより、対向電極と中圧電極は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できるという作用を有する。
【0023】
また、本発明の請求項6記載の電気集塵ユニットは、集塵部の対向電極と中圧電極の最下流側と近接するように、電極カバーの空気出口部付近にリブを設けたことにより、対向電極と中圧電極は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できるという作用を有する。
【0024】
また、本発明の請求項7記載の電気集塵ユニットは、放電電極、中圧電極両端に、それぞれ配した樹脂カバーと、電極との間には、それぞれスキマを設けたことにより、対向電極と中圧電極は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できるという作用を有する。
【0025】
また、本発明の請求項8記載の電気集塵ユニットは、対向電極を覆う前面パネルに設けた、該対向電極の位置決めリブは、放電電極を中心とするR形状を設けることにより、放電電極と前面パネルの必要最小距離は確保しながら、対向電極の位置決めの深さを、十分に取ることができるため、信頼性の高い電気集塵機を提供できるという作用を有する。
【0026】
また、本発明の請求項9記載の電気集塵ユニットは、対向電極や中圧電極の両端を、それぞれバネ鋼材製の位置決め具で固定することにより、複雑に曲げた対向電極や中圧電極を、それぞれが導通した状態で、単品で複数枚組み立てることができるため、組付け性がよく信頼性の高い電気集塵機を提供できるという作用を有する。
【0027】
また、本発明の請求項10記載の電気集塵ユニットは、対向電極や中圧電極の中間付近を、短手方向に樹脂製の位置決め具で固定することにより、対向電極と中圧電極間の距離を確実に保持できるため、信頼性の高い電気集塵機を提供できるという作用を有する。また前記位置決め具は、樹脂製に限らず、その他の絶縁性の材料を使用しても良い。
【0028】
また、本発明の請求項11記載の電気集塵ユニットは、前記樹脂製の位置決め具は、対向電極と中圧電極の中間の長手方向に、リブを設けることにより、対向電極と中圧電極は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できるという作用を有する。
【0029】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0030】
図1〜4に示すように、本実施の形態の電気集塵ユニット1は、それぞれ独立した電源部2と電気集塵部3で構成され、空気調和機(図示せず)や投影機などの空気吸込口部に配設される。電源部2と電気集塵部3は分離可能となるように構成され、電源部2に電気集塵部3を装着することにより、電源部の高電圧供給板4a、中電圧供給板35a及びアース供給棒5aから電気集塵部3の高電圧受給板4b、中電圧受給板35b及びアース受給板5bを介して電気集塵部3に電源を供給できるように構成されている。電源部2には高電圧印加装置6を有し、電気集塵部3には、放電部7と集塵部8があり、放電部7には内部に放電電極9と対向電極10が備えられ、放電電極9の長手方向11に対称となるように、両側に一体となった対向電極10を配し、放電電極9にプラスの高電圧を印加する。集塵部8は、内部にくの字状12に曲げた対向電極10、同様に曲げた中圧電極13、同様に曲げた対向電極10と導通した短小の対向電極14、及び同様に曲げた対向電極10の順に交互に備えられ、中圧電極13には、放電電極9に印加した電圧より低く対向電極10、短小の対向電極14に放電しない程度のプラスの高電圧を印加する。放電電極9の長手方向11に対称となるように配した対向電極10の間に入る短小の対向電極14は複数枚でもよく、中圧電極13はそれに応じて交互に入れる。電気集塵部3は、高電圧印加装置6を有した電源部2から、取り外し洗浄することができるように構成されている。
【0031】
上記構成により、本発明の電気集塵ユニット1の動作について説明する。
【0032】
空気調和機を運転し、室内を空調する場合には、電気集塵ユニット1を稼動して集塵を行い、空気調和機に吸込まれた空気を浄化して室内に供給する。その際には、高電圧印加装置6で発生した高電圧は、高電圧供給板4a及びアース供給棒5aからそれぞれ高電圧受給板4b及びアース受給板5bを介して電気集塵部3に供給される。電気集塵部3においては、上流15の放電部7の放電電極9にプラスの高電圧を印加することで、空気中の塵埃をプラスに帯電させ、下流16の集塵部8の中圧電極13には、放電電極9に印加する高電圧より低く対向電極10、短小の対向電極14に放電しない程度のプラスの高電圧を印加することで、プラスに帯電させた塵埃を反発させて対向電極10及び短小の対向電極14に押しやり、対向電極10及び短小の対向電極14により集塵する。その際、中圧電極13や対向電極10をくの字状12に曲げているため、曲げていない場合に比べて中圧電極13では、プラスに帯電させた塵埃を長い距離反発させることができ、また対向電極10では、長い距離集塵することができることに加え、直進する塵埃が屈曲部に衝突することが期待できるため、より効率良く集塵できることとなる。
【0033】
また図5、6に示すように、電気集塵部3の中圧電極13、対向電極10及び短小の対向電極14の曲げ形状は、Z字状17やW字状18に曲げても良い。
【0034】
また図7に示すように、集塵部8の対向電極10、短小の対向電極14と中圧電極13のくの字状に折り曲げたの山の高さ19は、対向電極10,短小の対向電極14と中圧電極13の間の直進部電極間距離20よりも高いことにより、放電部7でプラスに帯電された塵埃は、素通りし難くなり、より対向電極10及び短小の対向電極14に接触し易く、より長い距離接触することになり、効率良く集塵できることとなる。
【0035】
また、図7、8に示すように、集塵部8の対向電極10及び短小の対向電極14と中圧電極13の両端(片側のみ図示)における相互の最短の端部電極間距離21は、くの字に曲げたそれぞれの電極間の屈曲部電極間距離22より、大きくしたことにより、集塵部8の対向電極10及び短小の対向電極14と中圧電極13の両端においては、対向電極10及び短小の対向電極14と中圧電極13は、短絡し難くい構造となり、信頼性の高い電気集塵機を提供できることとなる。
【0036】
また、図9に示すように、集塵部8の対向電極10及び短小の対向電極14と中圧電極13の両端(片側のみ図示)における相互のスキマ40に、絶縁性の樹脂23を介在させたことにより、対向電極10及び短小の対向電極14と中圧電極13は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できることとなる。
【0037】
また、図10に示すように、集塵部8の対向電極10及び短小の対向電極14と中圧電極13の両端の位置決めの樹脂24,23は、それぞれ独立した別個の部品としたことにより、対向電極10及び短小の対向電極14と中圧電極13は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できることとなる。
【0038】
また、図11に示すように、集塵部8の対向電極10及び短小の対向電極14と中圧電極13の最下流側25と近接するように、電極カバー26の空気出口部27付近にリブ28を設けたことにより、対向電極10及び短小の対向電極14と中圧電極13は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できることとなる。
【0039】
また、図10に示すように、放電電極9、中圧電極13両端(片側のみ図示)を、それぞれカバーした樹脂29、23と、それぞれの電極との間には、それぞれスキマ30、31を設けたことにより、対向電極10及び短小の対向電極14と中圧電極13は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できることとなる。
【0040】
また、図11に示すように、対向電極10を覆う前面パネル38に設けた、該対向電極10の位置決めリブ36は、放電電極9を中心とするR形状37を設けることにより、放電電極9と前面パネル38の必要最小距離は確保しながら、対向電極10の位置決めの深さ39を、十分に取ることができるため、信頼性の高い電気集塵機を提供できることとなる。
【0041】
また、図12に示すように、対向電極10及び短小の対向電極14や中圧電極13の両端(片側のみ図示)を、それぞれバネ鋼材製の位置決め具32で固定することにより、複雑に曲げた対向電極10及び短小の対向電極14や中圧電極13を、それぞれが導通した状態で、単品で複数枚組み立てた対向電極組41、中圧電極組42として取り扱うことができるため、組付け性がよく信頼性の高い電気集塵機を提供できることとなる。
【0042】
また、図13、14に示すように、対向電極10及び短小の対向電極14や中圧電極13の中間付近を、短手方向に樹脂製の位置決め具33で固定することにより、対向電極10及び短小の対向電極14と中圧電極13間の距離を確実に保持できるため、信頼性の高い電気集塵機を提供できることとなる。また前記樹脂製の位置決め具33は、対向電極10及び短小の対向電極14と中圧電極13の中間の長手方向に、リブ34を設けることにより、対向電極10及び短小の対向電極14と中圧電極13は、沿面距離が大きくなり、短絡し難く、信頼性の高い電気集塵機を提供できることとなる。また前記位置決め具は、樹脂製に限らず、その他の絶縁性の材料を使用しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本技術は、空気清浄機や脱臭機等、空気浄化の分野に幅広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施の形態の電気集塵ユニットの構成を示す概略図
【図2】同ユニットの電気集塵部の機能構成を示す概略図
【図3】同ユニットの電気集塵部の機能構成を示す概略図
【図4】同ユニットの電気集塵部の放電部、集塵部の機能構成を示す断面図と概略図
【図5】同ユニットの電気集塵部の集塵部の曲げ形状を示す断面図
【図6】同ユニットの電気集塵部の集塵部の曲げ形状を示す断面図
【図7】同ユニットの電気集塵部の集塵部オーバーラップを示す断面図
【図8】同ユニットの電気集塵部の片端の構成を示す概略図
【図9】同ユニットの電気集塵部の片端の構成を示す断面図
【図10】同ユニットの電気集塵部の片端の構成を示す断面図
【図11】同ユニットの電気集塵部の構成を示す断面図
【図12】同ユニットの電気集塵部の片端の構成を示す概略図
【図13】同ユニットの電気集塵部の片端の構成を示す概略図と断面図
【図14】同ユニットの位置決め具を示す概略図
【図15】特許文献の電気集塵機の構成を示す概略図
【符号の説明】
【0045】
1 電気集塵ユニット
2 電源部
3 電気集塵部
4a 高電圧供給板
4b 高電圧受給板
5a アース供給棒
5b アース受給板
6 高電圧印加装置
7 放電部
8 集塵部
9 放電電極
10 対向電極
11 長手方向
12 くの字状
13 中圧電極
14 短小の対向電極
15 上流
16 下流
17 Z字状
18 W字状
19 高さ
20 直進部電極間距離
21 端部電極間距離
22 屈曲部電極間距離
23 樹脂
24 樹脂
25 最下流側
26 電極カバー
27 空気出口部
28 リブ
29 樹脂
30、31 スキマ
32、33 位置決め具
34 リブ
35a 中電圧供給板
35b 中電圧受給板
36 位置決めリブ
37 R形状
38 前面パネル
39 深さ
40 スキマ
41 対向電極組
42 中圧電極組

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ひとつの筐体内に電源部と電気集塵部を配し、電気集塵部は、空気流路の上流側に配置された放電部とその下流側に配置された集塵部で構成され、放電部は、放電電極と対向電極とを有し、集塵部は、中圧電極と対向電極とを有し、下流側の集塵部にて集塵を行う電気集塵機にあって、放電電極には、プラスの高電圧を印加し、中圧電極には、放電電極に印加する電圧より低いプラスの電圧を印加し、集塵部の対向電極と中圧電極を空気流路の方向にくの字状に曲げたことを特徴とする電気集塵ユニット。
【請求項2】
集塵部の対向電極と中圧電極のくの字状に折り曲げたの山の高さは、対向電極と中圧電極の間の距離よりも高いことを特徴とする請求項1記載の電気集塵ユニット。
【請求項3】
集塵部の対向電極と中圧電極の両端における相互の最短距離は、くの字に曲げた部分のそれぞれの電極間の距離より、大きくしたことを特徴とする請求項1〜2いずれかに記載の電気集塵ユニット。
【請求項4】
集塵部の対向電極と中圧電極の両端における相互のスキマに、絶縁体を介在させたことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の電気集塵ユニット。
【請求項5】
集塵部の対向電極と中圧電極の両端に、それぞれ別個に独立した位置決めの樹脂を設けたことを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の電気集塵ユニット。
【請求項6】
集塵部の対向電極と中圧電極の最下流側と近接するように、電極カバーの空気出口部付近にリブを設けたことを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の電気集塵ユニット。
【請求項7】
放電電極、中圧電極両端に、それぞれ配した樹脂カバーと、電極との間には、それぞれスキマを設けたことを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の電気集塵ユニット。
【請求項8】
対向電極を覆う前面パネルに設けた、該対向電極の位置決めリブは、放電電極を中心とするR形状を設けたことを特徴とする請求項1〜7いずれかに記載の電気集塵ユニット。
【請求項9】
対向電極や中圧電極の両端を、それぞれバネ鋼材製の位置決め具で固定したことを特徴とする請求項1〜8いずれかに記載の電気集塵ユニット。
【請求項10】
対向電極や中圧電極の中間付近を、短手方向に樹脂製の位置決め具で固定したことを特徴とする請求項1〜9いずれかに記載の電気集塵ユニット。
【請求項11】
樹脂製の位置決め具は、対向電極と中圧電極の中間の長手方向に、リブを設けたことを特徴とする請求項10記載の電気集塵ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−165957(P2009−165957A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−6592(P2008−6592)
【出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】