説明

電波モジュール及びその取外し検出方法

【課題】車両への取付けや車両からの取外しを作業者が容易に行えると共に、車両から取外されるときに耐タンパ機能を適切に働かせる。
【解決手段】ナンバープレートを車両に取付けるための現行の取付けボルト20が取付け穴部4に挿通されて取付け方向に回転されて締付けられることにより、電波モジュール1がナンバープレートと共締めされて車両に取付けられる。また、取付け方向に回転されて締付けられた取付けボルト20が取外し方向に回転されて緩められると、取外し検出機構10が電波モジュール1の車両からの取外しを検出し、電波モジュール本体3が耐タンパ機能を働かせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電波モジュール本体を備えると共に車両のナンバープレートに取付けられる電波モジュール及び前記電波モジュールの車両からの取外しを検出する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に取付けられる電波モジュールは、その取付け対象となる車両に関する個別の車両情報を筐体内に封止されている電池から供給されている電力に基づいて記憶保持する構成が一般的である。また、この種の電波モジュールは、ナンバープレートに取付けられたときの見栄えを損なわないようにすると共に当該ナンバープレートに刻印されている車両情報(車両登録番号)の視認を妨げないように、筐体のサイズが小型化されており、その小型化された筐体内に、電波を送受信するアンテナ、車両情報などを記憶する記憶装置、電波モジュールの動作全般を制御する制御装置及び電池などが搭載されて構成されている。
【0003】
ところで、電波モジュールは、ナンバープレートに取付けられて運用されるので、車両への取付けや車両からの取外しを作業者が容易に行える構成が必要とされている。その一方で、その取付けられた車両に関する個別の車両情報を記憶保持するので、車両から取外されて別の車両に取付けられることによる成りすましを防止する必要があり、車両から取外されるときに耐タンパ機能を働かせる必要がある。
【0004】
耐タンパ機能を働かせる構成としては、専用の取付けボルトに断線手段が形成されると共に、多層配線基板に不正検出用導体が配置され、取付けボルトが取外し方向に回転されると、断線手段により不正検出用導体が断線され、これ以降の電子回路の使用を不可とする構成がある(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−252656号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した特許文献1に記載されているものでは、例えば作業者が取付けボルトを締直すために一時的に取外し方向に回転させて緩めた場合にも、不正検出用導体が断線されて電子回路の使用が不可となってしまう虞があるので、作業者が取付け作業を行うに際して細心の注意を払わねばならず、取付け作業の作業性に問題がある。また、専用の取付けボルトを使用するので、製造するのに要する部品コストがかかるという問題があると共に、製品管理をする上での問題もある。
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両への取付けや車両からの取外しを作業者が容易に行うことができると共に、車両から取外されるときに耐タンパ機能を適切に働かせることができる電波モジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載した電波モジュールによれば、取付けボルトが取付け穴部に挿通されて取付け方向に回転されて締付けられることによりナンバープレートと共締めされて車両に取付けられるように構成したので、ナンバープレートを車両に取付けるための現行の取付けボルトを使用し、その現行の取付けボルトを取付け方向に回転させてナンバープレートと共締めすることにより、電波モジュールを車両に取付けることができ、一方、その現行の取付けボルトを取外し方向に回転させて緩めることにより、電波モジュールを車両から取外すことができ、現行の取付けボルトを使用して車両への取付けや車両からの取外しを作業者が容易に行うことができる。また、取付け方向に回転されて締付けられた取付けボルトが取外し方向に回転されて緩められると、取外し検出機構が当該電波モジュールの車両からの取外しを検出し、電波モジュール本体が耐タンパ機能を働かせるように構成したので、車両から取外されるときに耐タンパ機能を適切に働かせることができる。
【0008】
請求項2に記載した電波モジュールによれば、取付けボルトが締付けられた状態で封印が取付け穴部に取付けられた後に、取外し検出機構の取外し検出動作が有効となるように構成したので、封印が取付け穴部に取付けられるまでは例えば作業者が取付けボルトを自由に締直すことができ、作業性を高めることができる。
【0009】
請求項3に記載した電波モジュールによれば、取外し検出機構を、引掛け部を有する板ばね部品と、引掛け部が嵌合するラチェット形状部及び封緘として機能する封緘部を有する封緘部品と、引掛け部のラチェット形状部への嵌合を拘束するストッパ部品とを備えて構成し、封印が封緘部に嵌合されたときにストッパ部品による拘束が解除されて引掛け部がラチェット形状部に嵌合されることにより、取外し検出機構の取外し検出動作が有効となるように構成したので、板ばね部品の引掛け部を封緘部品のラチェット形状部に嵌合させるという単純な構成により取外し検出機構の取外し検出動作を有効とすることができる。
【0010】
請求項4に記載した電波モジュールによれば、ストッパ部品による拘束が解除されて引掛け部がラチェット形状部に嵌合された後に、引掛け部のラチェット形状部への嵌合がストッパ部品により再度拘束されないように構成したので、不正に再利用されてしまうことを未然に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図2は、電波モジュールの横断平面図を示している。電波モジュール1は、その筐体2が電波モジュール本体3と取付け穴部4とが一体的に形成されて構成されている。電波モジュール本体3は、その凹部3aにメイン回路基板5と取外し検出回路基板6との2つの回路基板5,6が収容されており、それらメイン回路基板5と取外し検出回路基板6とは基板接続配線7により接続されている。
【0012】
メイン回路基板5は、その表面(図2では上面)5a側に電波を送受信するアンテナや車両情報などを記憶する記憶装置(不揮発性メモリや揮発性メモリ)や電波モジュール1の動作全般を制御する制御装置などが実装されていると共に、その裏面(図2では下面)5b側に電池8が実装されて構成されている。また、電波モジュール本体3は、それら各部品が凹部3aに収容されている状態で開口部3bが蓋部材9により封止され、防塵・防滴が確保されている。
【0013】
取付け穴部4には取外し検出機構10が収容されている。図1は、取外し検出機構10を分解した外観斜視図を示しており、取外し検出機構10は、板ばね部品11と、板ばね部品11の挙動を拘束するストッパ部品12と、封印13が嵌合する封緘部品14とを備えて構成されている。
【0014】
板ばね部品11は、図3(a)に示すように、長尺状の金属板が円環を形成するように全体が曲げ成形されており、その一端部11a側が屈曲されて引掛け部15が形成されていると共に、その他端部11b側に棒状のワイヤ部品16が連結されて構成されている。ストッパ部品12は、図3(a)に示すように、上記した引掛け部15が引掛けられて板ばね部品11の挙動を拘束する凸形状部17と、板ばね部品11を案内して収容する(組合わせる)板ばねガイド部18とが形成されて構成されている。この場合、板ばね部品11とストッパ部品12とは、図3(b)に示すように、板ばね部品11の引掛け部15がストッパ部品12の凸形状部17に引掛けられ、板ばね部品11の挙動がストッパ部品12により拘束された状態で取付け穴部4に収容される。
【0015】
封緘部品14は、図4に示すように、上記した封印13が嵌合するための4箇所の爪形状を有する封緘部19と、取付けボルト20の六角形状をなす頂部20aが嵌合する凹形状部21と、上記した引掛け部15が一方向の回転に対して嵌合する複数の歯形状を有するラチェット形状部22とが形成されて構成されている。この取付けボルト20は、ナンバープレートを単体で(電波モジュールと共締めすることなく)車両に取付けるための現行の取付けボルトである。
【0016】
これら取外し検出機構10を構成する各部品11,12,14は、以下のようにして取付け穴部4に収容されている。すなわち、封緘部品14は、円環形状をなすカラー部品23に対して圧入嵌合して取付けられている封緘部品固定部品24に挟まれるようにして収容されている。この場合、封緘部品14は、封緘部品固定部品24に対して機械的に接合されていることはなく、自由に回転可能な状態で収容されている。
【0017】
封緘部品14の外周側には板ばね部品11とストッパ部品12とが組合わされて収容されている。この場合、板ばね部品11に連結されているワイヤ部品16は、電波モジュール本体3と取付け穴部4とを仕切る壁部に形成されている貫通穴25を貫通して上記した取外し検出回路基板6に接続されている。この状態からワイヤ部品16が図2中矢印F方向に引張られて取外し検出回路基板6から切断されると(外れると)、取外し検出回路基板6に実装されている部品の一部が破壊もしくは断線し、制御装置は、この部品の一部が破壊もしくは断線した旨をトリガとして耐タンパ機能を働かせ、記憶装置に記憶されている情報を一部消去もしくは全部消去したりRF部の通信機能を停止させたりして、これ以降の電波モジュール1の使用を不可とするようになっている。
【0018】
ここで、電波モジュール1を車両に取付ける手順について、図5ないし図10を参照して説明する。
最初に、図5に示すように、板ばね部品11とストッパ部品12と封緘部品14とを取付け穴部4に収容し、取外し検出機構10を取付け穴部4に収容する。次いで、図6及び図7(a)に示すように、取付けボルト20の頂部20aを封緘部品14の凹形状部21に嵌合させると共に取付けボルト20をナンバープレート26に形成されている挿通穴26aに挿通させ、取付けボルト20を封緘部品14と一体的に取付け方向(時計回り方向)(図6中矢印P方向)に回転させて締付けることにより、電波モジュール1をナンバープレート26と共締めして車両に取付ける。
【0019】
この状態では、図8に示すように、板ばね部品11の引掛け部15がストッパ部品12の凸形状部17に引掛けられており、板ばね部品11の挙動がストッパ部品12により拘束されているので、板ばね部品12の引掛け部15が封緘部品14のラチェット形状部22に引掛かることなく、取付けボルト20の取付け方向または取外し方向(反時計回り方向)の回転に追従して封緘部品14が自由に回転することになる。つまり、この状態では、取付けボルト20を取付け方向に回転させて締め付けたり取外し方向に回転させて緩めたりしても、取付けボルト20と一体的に封緘部品14が回転することになるが、ラチェット機構が働くことはなく、取外し検出機構10が取外し検出動作を行うことはない。
【0020】
次に、図9及び図7(b)に示すように、封印13を取付け穴部4に取付ける。この封印13は第三者が取付けボルト20を取外して電波モジュール1やナンバープレート26を盗難することを防止するために取付けるものである。この場合、封印13を取付け穴部4に取付けると、封印13は封緘部品14の封緘部19に対して嵌め殺しとなり、封印13を封緘部品14(電波モジュール1)から取外すことができない状態となる。また、封印13を取付け穴部4に取付けた後では、通常の使用形態では製品の使用終了まで封印13を取外すことがないので、それ以外の理由での封印13の取外しは不正取外しとみなすことができる。このような事情により、封印13を取付け穴部4に取付けた後では、電波モジュール1の車両からの取外しを検出する必要がある。
【0021】
封印13を取付け穴部4に取付ける場合には、封印13を封緘部品14の封緘部19に嵌合させるものであるが、この際の押し込みにより、板ばね部品11が位置を保持したまままでストッパ部品12のみがナンバープレート26側に押圧されて図9中矢印G方向に移動する。この状態では、図10に示すように、それまでの板ばね部品11のストッパ部品12による拘束が解除されるので、板ばね部品11の引掛け部15が封緘部品14のラチェット形状部22に嵌合する。
【0022】
すなわち、この状態で、封緘部品14が取付け方向とは反対の取外し方向(図9及び図10中矢印Q方向)に回転すると、板ばね部品11の引掛け部15が封緘部品14のラチェット形状部22に引掛かることにより、取付けボルト20と一体的に封緘部品14が取外し方向に回転すると共に板ばね部品11も取外し方向に回転し、ラチェット機構が働くことになり、取外し検出機構10が取外し検出動作を行うことになる。尚、ストッパ部品12はナンバープレート26側に押圧されて移動した後では、元の位置に戻らないようになっており、板ばね部品11の引掛け部15がストッパ部品12の凸形状部17に二度と引掛けられないようになっている。
【0023】
上記した構成により、図11に示すように、第三者が例えば取外し工具27を使用して封印13を破壊して取付けボルト20を取外し方向に回転させた場合であっても、第三者が取付けボルト20を取外し方向に回転させたことに追従して封緘部品14及び板ばね部品11も取外し方向に回転することになり、その結果、図12に示すように、板ばね部品11に連結されているワイヤ部品16が図12中矢印F方向に引張られて取外し検出回路基板6から切断され、取外し検出回路基板16の部品の一部が破壊もしくは断線される。そして、制御装置は、この部品の一部が破壊もしくは断線した旨をトリガとして耐タンパ機能を働かせ、記憶装置に記憶されている情報を一部消去もしくは全部消去したりRF部の通信機能を停止させたりして、これ以降の電波モジュール1の使用を不可とする。
【0024】
以上に説明したように本実施形態によれば、ナンバープレート26を車両に取付けるための現行の取付けボルト20が取付け穴部4に挿通されて取付け方向に回転されて締付けられることにより電波モジュール1がナンバープレート26と共締めされて車両に取付けられるように構成したので、取付けボルト20を取付け方向に回転させてナンバープレート26と共締めすることにより、電波モジュール1を車両に取付けることができ、一方、取付けボルト20を取外し方向に回転させて緩めることにより、電波モジュール1を車両から取外すことができ、現行の取付けボルト20を使用して車両への取付けや車両からの取外しを作業者が容易に行うことができる。
【0025】
また、取付け方向に回転されて締付けられた取付けボルト20が取外し方向に回転されて緩められると、取外し検出機構10が電波モジュール1の車両からの取外しを検出し、電波モジュール本体3が耐タンパ機能を働かせるように構成したので、車両から取外されるときに耐タンパ機能を適切に働かせることができる。
【0026】
また、取付けボルト20が締付けられた状態で封印13が取付け穴部4に取付けられた後に、取外し検出機構10の取外し検出動作が有効となるように構成したので、封印13が取付け穴部4に取付けられるまでは例えば作業者が取付けボルト20を自由に締直すことができ、作業性を高めることができる。
【0027】
また、取外し検出機構10を板ばね部品11とストッパ部品12と封緘部品14とから構成し、封印13が封緘部19に嵌合されたときにストッパ部品12による拘束が解除されて板ばね部品11の引掛け部15が封緘部品14のラチェット形状部22に嵌合されることにより、取外し検出機構10の取外し検出動作が有効となるように構成したので、板ばね部品11の引掛け部15を封緘部品14のラチェット形状部22に嵌合させるという単純な構成により取外し検出機構10の取外し検出動作を有効とすることができる。
【0028】
さらに、ストッパ部品12による拘束が解除されて引掛け部15がラチェット形状部22に嵌合された後に、引掛け部15のラチェット形状部22への嵌合がストッパ部品12により再度拘束されないように構成したので、不正に再利用されてしまうことを未然に防止することができる。
【0029】
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形または拡張することができる。
メイン回路基板と取外し検出回路基板との2つの回路基板が収容される構成に限らず、メイン回路基板に取外しを検出する回路が実装されていても良い。
板ばね部品のワイヤ部品が取外し検出回路基板に接続される構成に限らず、板ばね部品のワイヤ部品がメイン回路基板に直接接続される構成であっても良い。
電波モジュールをナンバープレートと共締めする際に電波モジュール自体が回転しないように回り止め機構が設けられている構成であっても良く、このように構成すれば、電波モジュール自体が回転したことに起因する取外し検出の誤作動を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、発明の要部を示す分解斜視図
【図2】横断平面図
【図3】板ばね部品及びストッパ部品の斜視図(a)及びそれらが組合わされた態様を示す斜視図(b)
【図4】封緘部品の斜視図
【図5】取外し検出機構が取付け穴部に収容されている態様を示す斜視図
【図6】封印が取付けられる前の態様を示す横断平面図(a)及び縦断裏面図(b)
【図7】電波モジュールがナンバープレートと共締めされる態様を示す斜視図
【図8】板ばね部品とストッパ部品とが組合わされた態様を一部破断して示す斜視図
【図9】封印が取付けられた後の態様を示す横断平面図(a)及び縦断裏面図(b)
【図10】図8相当図
【図11】取外し検出動作を行う態様を示す横断平面図(a)及び縦断裏面図(b)
【図12】図8相当図
【符号の説明】
【0031】
図面中、1は電波モジュール、3は電波モジュール本体、4は取付け穴部、10は取外し検出機構、11は板ばね部品、12はストッパ部品、13は封印、14は封緘部品、15は引掛け部、19は封緘部、22はラチェット形状部である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電波モジュール本体を備えると共に車両のナンバープレートに取付けられる電波モジュールであって、
前記電波モジュール本体と一体的に設けられた取付け穴部と、
前記取付け穴部に設けられ取付け方向に回転されて締付けられた取付けボルトが取外し方向に回転されて緩められたときに当該電波モジュールの車両からの取外しを検出する取外し検出機構とを備え、
前記取付けボルトが前記取付け穴部に挿通されて取付け方向に回転されて締付けられることによりナンバープレートと共締めされて車両に取付けられると共に、前記取外し検出機構が当該電波モジュールの車両からの取外しを検出したときに前記電波モジュール本体が耐タンパ機能を働かせることを特徴とする電波モジュール。
【請求項2】
請求項1に記載した電波モジュールにおいて、
前記取付け穴部が封印を取付け可能に構成され、
前記取付けボルトが締付けられた状態で前記封印が前記取付け穴部に取付けられた後に、前記取外し検出機構の取外し検出動作が有効となることを特徴とする電波モジュール。
【請求項3】
請求項2に記載した電波モジュールにおいて、
前記取外し検出機構は、引掛け部を有する板ばね部品と、前記引掛け部が嵌合するラチェット形状部及び封緘として機能する封緘部を有する封緘部品と、前記引掛け部の前記ラチェット形状部への嵌合を拘束するストッパ部品とを備えて構成され、前記封印が前記封緘部に嵌合されたときに前記ストッパ部品による拘束が解除されて前記引掛け部が前記ラチェット形状部に嵌合されることにより、前記取外し検出機構の取外し検出動作が有効となることを特徴とする電波モジュール。
【請求項4】
請求項3に記載した電波モジュールにおいて、
前記ストッパ部品による拘束が解除されて前記引掛け部が前記ラチェット形状部に嵌合された後に、前記引掛け部の前記ラチェット形状部への嵌合が前記ストッパ部品により再度拘束されないことを特徴とする電波モジュール。
【請求項5】
電波モジュール本体を備えると共に車両のナンバープレートに取付けられる電波モジュールの車両からの取外しを検出する方法において、
前記電波モジュール本体と一体的に取付け穴部を設けると共に、取付け方向に回転されて締付けられた取付けボルトが取外し方向に回転されて緩められたときに当該電波モジュールの車両からの取外しを検出する取外し検出機構を前記取付け穴部に設け、前記取付けボルトを前記取付け穴部に挿通して取付け方向に回転して締付けることによりナンバープレートと共締めして車両に取付けると共に、前記取外し検出機構が当該電波モジュールの車両からの取外しを検出したときに前記電波モジュール本体が耐タンパ機能を働かせることを特徴とする電波モジュールの取外し検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−90593(P2008−90593A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−270683(P2006−270683)
【出願日】平成18年10月2日(2006.10.2)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】