電源プラグ
【課題】本人の意識外の他者が電源プラグを異常態様で引抜き、プラグの導通部に接触しないようにし、感電を未然に防ぐこと。
【解決手段】絶縁性のプラグ本体20にプラグ栓刃19a,19bが固定されていると共に、該プラグ栓刃19a,19bの根元側のL字状先端側部分に接続された固定接片21a,21bが可動接片14a,14bに接触するように構成し、固定接片14a,14bは上記プラグ本体20から横方向に突出すると共に、該突出部分の先端部は絶縁材30により被覆され、該突出部分先端の絶縁材30が不慮感電を防ぐ。
【解決手段】絶縁性のプラグ本体20にプラグ栓刃19a,19bが固定されていると共に、該プラグ栓刃19a,19bの根元側のL字状先端側部分に接続された固定接片21a,21bが可動接片14a,14bに接触するように構成し、固定接片14a,14bは上記プラグ本体20から横方向に突出すると共に、該突出部分の先端部は絶縁材30により被覆され、該突出部分先端の絶縁材30が不慮感電を防ぐ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電源プラグに関するものであり、特に、ACアダプタのケース部に一体的に組み付けられる電源プラグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の此種電源プラグ1は、図13に示すように、金属製ブレードである1対のプラグ栓刃2,2の根元部を合成樹脂製のプラグ本体3にモールドして成り、該プラグ本体3の左右両側面から金属製の固定接片4,4が突出している。そして、前記電源プラグ1はACアダプタに組み込んで使用され、この場合、電源プラグ1側の固定接片4,4がACアダプタ側のケース部の凹部に係合して一体的に組み付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−103304号公報 図14は、電源プラグ1が組み込まれたACアダプタ5を、コンセント6に差し込んで使用している時の状態を示すものであり、従来技術に係る、この特許文献1に記載されたACアダプタの電源プラグと同様のものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の電源プラグ1は、該電源プラグ1自体は製品として何ら問題はないが、使用者が意図しない原因、例えば悪意者の故意により異常な使用状態、即ち、コンセント6に差し込まれた電源プラグ1のプラグ本体3からACアダプタ5のケース部5Aのみが取り外されることがあり得る。
【0005】
その結果、図15に示すように、コンセント6にはプラグ本体3のみが取り付けられたまま残存し、プラグ本体3の側面から固定接片4,4が突出する状態(異常な使用状態)となる。このため、例えば、前記コンセント6からプラグ本体3を取り外す際に、該プラグ本体3側面から突出する固定接片4,4にユーザの手などが接触して、感電することが危惧されるという問題がある。
【0006】
そこで、電源プラグの異常な使用時にコンセントに差し込まれたプラグ本体を取り外す際に、固定接片に手などが接触して感電することを確実に防止するために解決せられるべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、弾性的可動接片を有するACアダプタに組み付けられる電源プラグであって、
絶縁性のプラグ本体にプラグ栓刃が固定されていると共に、該プラグ栓刃の根元側のL字状先端側部分に接続された固定接片が前記可動接片に接触するように構成された電源プラグにおいて、
上記固定接片は上記プラグ本体から横方向に突出すると共に、該突出部分の先端部は絶縁材により被覆され、該突出部分の外周露出面に上記可動接片が接触するように構成されている電源プラグを提供するものである。
【0008】
この構成によれば、固定接片の先端部は絶縁材により被覆されている。
即ち、固定接片の先端部は、プラグ本体から突出しているが、上記固定接片の先端部を絶縁材(例えば樹脂モールド部など)により被覆する。このように構成すると、コンセントに差し込まれているプラグ本体を取り外すとき、固定接片に手などが接触しても感電することがない。
【0009】
請求項2記載の発明は、上記固定接片の先端部を被覆する上記絶縁材は、該固定接片の突出部分の外周露出面の一部を被覆する絶縁性橋渡し部を介して、上記プラグ本体に接続されている請求項1記載の電源プラグを提供するものである。
【0010】
この構成によれば、固定接片の先端部を被覆する絶縁材は、橋渡し部を介してプラグ本体に接続されているので、該固定接片に対する絶縁材の固着強度(被覆強度)が増大する。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明は、固定接片の導通部に外部から手などが接触しないので、電源プラグの異常な使用時において、コンセントに差し込まれたプラグ本体を取り外す際、感電事故の発生を確実に防止することができる。
また、固定接片の先端部に手などを接触させても感電しないので、前記の効果に加えて、プラグ本体を安全に掴むことができる。
そして、可動接片は固定接片の外周面に径方向から弾性的に接触するので、固定接片と可動接片との接触状態(導通状態)を常に良好に維持することができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、固定接片の先端部を被覆する絶縁材は橋渡し部により固着強度が増大するので、請求項1記載の発明の効果に加えて、絶縁材が固定接片から離脱するおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明と密接に関連する形態例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図。
【図2】本発明と密接に関連する形態例を示し、(a)は断面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図。
【図3】本発明と密接に関連する形態例の一例に係るACアダプタのケース部内を示す平面図。
【図4】本発明と密接に関連する形態例の一例の電源プラグのプラグ本体がコンセントに取り付けられた状態を示す斜視図。
【図5】本発明と密接に関連する形態例の一例に係る端子ピンの形状を変更した電源プラグの構成例を示す断面図。
【図6】本発明と密接に関連する形態例を示し、(a)は断面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図。
【図7】本発明と密接に関連する形態例に係る中継導通端子をスプリングで付勢した変形例を示す要部断面図。
【図8】本発明の実施例を示し、(a)は断面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は(a)のA−A線断面図。
【図9】本発明の更に他の実施例に係るACアダプタの内部構造を示し、(a)は平面図、(b)は正面断面図、(c)はバネ接片部分の要部断面図。
【図10】本発明の更に他の実施例に係る固定接片の樹脂モールド部の橋渡し部を示す要部斜視図。
【図11】固定式の電源プラグに本発明を適用した実施例を示す斜視図。
【図12】固定式の電源プラグを示し、(a)は本発明の電源プラグの要部断面図、(b)は従来例の要部断面図。
【図13】従来例の電源プラグの斜視図。
【図14】従来例のACアダプタの使用時の斜視図。
【図15】従来例の電源プラグのプラグ本体がコンセントに取り付けられた状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0014】
以下、実施例そのものの外、本発明と密接に関連する好適な形態例についても説明する。本形態例は、図1(a)及び(b)に示すように、電源プラグ18のプラグ栓刃19a,19bの根元部側に設けた導通部分、即ち、可動接片14a,14bに接触する固定接点C部分をプラグ本体20の側面22a
,22bから突出しないように凹状構造に形成することにより、例えば、コンセントに差し込まれたプラグ本体20を掴んだ際に、前記固定接点Cに手などが接触できないようにしたものである。
【0015】
尚、本発明は、回動式の電源プラグ又は固定式の電源プラグの何れにも適用可能である。
【0016】
本形態例に係る電源プラグを図2乃至図12に従って更に詳細に説明する。図2はACアダプタに組み込まれた電源プラグを示し、(a)は断面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、図3はACアダプタのケース部内側を示す平面図(回路基板は省略)である。
【0017】
図において、11はAC電源をDC電源に変換するACアダプタであり、該ACアダプタ11のケース部12は絶縁性の合成樹脂から成る。該ケース部12の下面側には、図2(a)に示すように、回路部品などが実装された回路基板13が設けられている。又、図3に示すケース部12の外周部の1箇所には、電源プラグ18を配設するためのコ字形の凹所12Aが形成されている。
【0018】
前記回路基板13上には、図2(a)に示すように、弾性材から成る縦断面略逆U字状のバネ接片(可動接片)14a,14bが電気的に接続され、各バネ接片14a,14bの先端に端子ピン15a,15bがカシメ又はピン止め等にて固定されている。又、バネ接片14a,14bは、図3に示すように、前記凹所12Aの左右両側周縁中央部(切欠部)12B,12Bに近接対向して立設されている。
【0019】
本形態例の電源プラグ18は、前記ケース部12の凹所12A内に配設されている。該電源プラグ18は、図2(a)に示すように、商用電源のコンセント(図示せず)の差し込み口に差し込まれる1対のプラグ栓刃19a,19bと、該1対のプラグ栓刃19a,19bの根元部が一体に樹脂モールドされた絶縁性のプラグ本体20とから成る。
【0020】
各プラグ栓刃19a,19bの根元部はL字状に折曲形成され、該L字状部分の先端部は、プラグ本体20の側面22a,22b側に延びている。そして、該L字状部分の先端部は、プラグ栓刃19a,19bに一体に接続された固定接片21a,21bとして機能している。尚、固定接片21a,21bの横断面形状は任意であり、角形又は丸形のいずれでも良い。
【0021】
前記プラグ本体20における固定接片21a,21bと対応する箇所には、固定接片用の孔25a,25bが段付き状に拡径して開穿され、該孔25a,25bの先端は、プラグ本体20の側面22a,22bに開口している。更に、孔25a,25bの開口部は、ケース部12側の円弧状切欠部12B,12Bに近接対向している。又、該孔25a,25b内には前記バネ接片14a,14bの端子ピン15a,15bが挿入され、該端子ピン15a,15bは固定接片21a,21bの先端面に弾性的に接触している。
【0022】
図2(a)に於ける右側の孔25aの外周部にはカム機構が設けられている。該カム機構は、波状のカム面を有する略円形のカム部23と、該カム部23が回動可能に嵌合する矩形状の合成樹脂製カム受け部(図示せず)とから構成され、該カム受け部の下端部は、ケース部12底面の凹部に嵌合固定されている。
【0023】
依って、プラグ本体20は前記カム機構を介して、ケース部12に対して間欠回動可能に組み付けられている。そのため、プラグ本体20は、プラグ栓刃19a,19bがケース部12の前面12Aから突出する使用位置(図3参照)と、該プラグ栓刃19a,19bが回動変位してケース部12の凹所12A内に収納される収納位置とに選択的に切替え操作できるように構成されている。
【0024】
前記プラグ本体20が使用位置にある場合は、プラグ本体20側の固定接片21a,21bと前記ケース部12側のバネ接片14a,14bとは互いに導通状態になる。しかし、プラグ本体20が使用位置以外にある場合も導通状態である。尚、プラグ本体20が使用位置以外にある場合は、固定接片21a,21bとバネ接片14a,14bとは互いに非導通状態とすることも可能である。
【0025】
本形態例によれば、前記固定接片21a,21bの先端部は孔25a,25bの内部に位置しているので、プラグ本体20の側面22a,22bから突出していない(凹状構造)。このため、外部から固定接片21a,21bに手などが接触しないように構成されている。
【0026】
従って、図4に示すように、コンセント6にプラグ本体20のみが差し込まれていた場合に、例えば、該プラグ本体20を使用者が掴んで取り外す際、孔25a,25b内の固定接片21a,21bに手が電気的に接触しないため、プラグ本体20を安全に取り外すことができる。斯くして、プラグ本体20を取り外す際に感電する恐れがない。
【0027】
本形態例において、前記バネ接片14aに設けた端子ピン15aは、任意な形状に形成できるが、図5に示すように、細幅形状に形成することを可とする。このように構成すると、孔25aの直径を小さくできる。従って、孔25aの直径が小さくなる分だけ、孔25aの外周部に形成したカム部23の肉厚を厚く形成でき、カム部23の剛性強度を増大させることができる。
【0028】
この場合、端子ピン15aの形状変更に応じて、プラグ栓刃19a根元部の形状を変更することが好ましい。図5の構成例では、プラグ本体20に対するプラグ栓刃19aの固定力が増大するように、プラグ栓刃19a根元部に段部Dが設けられている。
【0029】
図6(a)〜(c)は本発明と密接に関連する他の形態例を示し、前記孔25a,25b内には、導電性材料から成る中継導通端子(導電性部材)26a,26bが装着されている。即ち、前記プラグ栓刃19a,19b根元側の固定接片21a,21bとケース部12側のバネ接片14a,14bとの間には中継導通端子26a,26bが介装されている。そして、該中継導通端子26a,26bの両端部を除く外周面は、絶縁性の樹脂モールド部(絶縁材)27a,27bにより被覆されている。
【0030】
中継導通端子26a,26bは前記孔25a,25b内に摺動可能に挿入され、該中継導通端子26a,26bの先端部は、プラグ本体20の側面22a,22bから突出している。尚、プラグ栓刃19a,19bの根元部の形状は、図5の実施例と同様に、中継導通端子26a,26bが接触する部分には段部が設けられている。
【0031】
斯くの如く、プラグ本体20の側面22a,22bから中継導通端子26a,26bが突出しているが、該中継導通端子26a,26bの外周面は,絶縁性の樹脂モールド部(絶縁材)27a,27bにより被覆されているので、中継導通端子26a.26bの外周面に手などを触れても感電の恐れがない。
【0032】
従って、例えば、前記コンセントに差し込まれているプラグ本体20を掴んで取り外す際、中継導通端子26a.26bの外周面に手を接触させても、該外周面は絶縁性の樹脂モールド部27a,27bにより被覆されているので、感電事故を未然に防止することができる。
【0033】
本形態例では、中継導通端子26a,26bは前記孔25a,25bの開口端側に弾性付勢することが好ましい。図7にその構成例を示す。同図では、中継導通端子26a,26bは導電性のスプリング28a,28bにより、前記固定接片21a,21bからバネ接片14a,14bに向かう方向に常に弾発的に付勢されている。
【0034】
前記スプリング28a,28bの付勢力は、バネ接片14a,14bの付勢力よりも小さく設定されている。このため、プラグ本体20から前記ケース部12が外れると、中継導通端子26a,26bはスプリング28a,28bの力によって前記孔25a,25bの開口端側に移動する。その結果、中継導通端子26a,26bは固定接片21a,21bから離反して非導通状態になる。特に、スプリング28a,28bの付勢力を所定値以上に設定することにより、中継導通端子26a,26bは孔25a,25bの外側に自動的に移動して離脱する。
【0035】
依って、コンセント6にプラグ本体20のみが差し込まれている時は、該プラグ本体20の側面22a,22bには感電の原因となる中継導通端子26a,26bが存在しないか、或いは、存在していても該中継導通端子26a,26bは固定接片21a,21bから離反して非導通状態にあるので、プラグ本体20を安全に取り外すことができる。
【0036】
また、電源プラグ18の使用時、即ち、電源プラグ18がケース部12に対して前記使用位置に存在する時、中継導通端子26a,26bはスプリング28a,28bによりバネ接片14a,14b側に付勢されている。このため、該バネ接片14a,14b側に対する中継導通端子26a,26bの接触圧力が増大する。それ故、固定接片21a,21bとバネ接片14a,14bとの電気的な接触状態が常に良好に維持されて、電源プラグ18の品質性能が向上する。
【0037】
図8(a)〜(c)は本発明の実施例を示す。同図に示すように、プラグ栓刃19a,19b根元側のL字状先端側部分に設けた固定接片21a,21bは、所定値以上の長さ寸法を有し、プラグ本体20の側面22a,22bから突出している。そして、該突出部分の先端部は、絶縁性の樹脂モールド部(絶縁材)30,30により被覆されているが、該突出部分の中間部分の外周面には何も被覆されていない。
【0038】
このように、固定接片21a,21bの中間部分の外周面は外部に露出している。そして、該固定接片21a,21bの露出面にはバネ接片14a,14bが弾性的に接触するように構成されている。図示例では、該バネ接片14a,14bは、図9(a)〜(c)に示すように、固定接片21a,21bに対して直交する方向に配置されている。
【0039】
従って、固定接片21a,21bの先端部は絶縁性の樹脂モールド部30,30により被覆されているので、固定接片21a,21bの先端部に手などが接触しても感電の危険がない。また、該固定接片21a,21bに対してバネ接片14a,14bは直交方向から弾接するため、固定接片21a,21bとバネ接片14a,14bとの電気的な接触状態が常に安定的に維持される。
【0040】
特に本実施例では、図10に示すように、固定接片21a,21bの先端部を被覆する樹脂モールド部30,30は、固定接片21a,21bの外周面に設けた絶縁性の横断面円弧状の橋渡し部(合成樹脂製の絶縁材)31,31を介して、上記プラグ本体20の側面22a,22bに一体に接続させることもできる。この構成によると、樹脂モールド部30,30の固定強度が増大するので、樹脂モールド部30,30が固定接片21a,21b先端部から離脱するおそれがない。
【0041】
この場合、橋渡し部31,31の横断面円弧状の円周角は、プラグ本体20の回動範囲に応じた角度、例えば、270度又は180度に設定されている。従って、ケース部12に対してプラグ本体20は所定範囲の回動が許容されるので、該プラグ本体20を前記使用位置又は収納位置に円滑に回動変位させることができる。
【0042】
以上、回動式の電源プラグに本発明を適用した構成例について説明したが、本発明は固定式の電源プラグにも適用可能である。図11及び図12は、固定式の電源プラグ32に本発明を適用した構成例を示す。本実施例では、プラグ栓刃33,33は、絶縁性のプラグ本体34にピン止め又はインサート成形などにて固着されている。
【0043】
又、プラグ栓刃33,33の根元部に接続された固定接片35,35は、ACアダプタ11のケース部37内に設けた可動接片(図示せず)に接触するように配設されている。
【0044】
そして、前記固定接片35,35の先端部は、図12(a)に示すように、プラグ本体34の表面(段部)34Aから突出しないように設けられている。この構成によれば、プラグ本体34に設けられた固定接片35,35は、従来の凸状構造の固定接片(図12(b)中の符号38参照)とは異なり、凹状構造に形成されているので、該固定接片35,35に手を触れることがなく、感電の危険がない。
【0045】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為ことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【符号の説明】
【0046】
11 ACアダプタ(ACアダプタ)
12 ケース部
14a,14b バネ接片(可動接片)
15a,15b 端子ピン
16a,16b 切欠部(凹部)
18 電源プラグ
19a,19b プラグ栓刃
20 プラグ本体
21a,21b 固定接片
22a,22b 側面
23 カム部
25a,25b 孔
26a,26b 中継導通端子(導電性部材)
27 樹脂モールド部(絶縁材)
28a,28b スプリング
30 樹脂モールド部(絶縁材)
31a,31b 橋渡し部
【技術分野】
【0001】
本発明は電源プラグに関するものであり、特に、ACアダプタのケース部に一体的に組み付けられる電源プラグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の此種電源プラグ1は、図13に示すように、金属製ブレードである1対のプラグ栓刃2,2の根元部を合成樹脂製のプラグ本体3にモールドして成り、該プラグ本体3の左右両側面から金属製の固定接片4,4が突出している。そして、前記電源プラグ1はACアダプタに組み込んで使用され、この場合、電源プラグ1側の固定接片4,4がACアダプタ側のケース部の凹部に係合して一体的に組み付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−103304号公報 図14は、電源プラグ1が組み込まれたACアダプタ5を、コンセント6に差し込んで使用している時の状態を示すものであり、従来技術に係る、この特許文献1に記載されたACアダプタの電源プラグと同様のものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の電源プラグ1は、該電源プラグ1自体は製品として何ら問題はないが、使用者が意図しない原因、例えば悪意者の故意により異常な使用状態、即ち、コンセント6に差し込まれた電源プラグ1のプラグ本体3からACアダプタ5のケース部5Aのみが取り外されることがあり得る。
【0005】
その結果、図15に示すように、コンセント6にはプラグ本体3のみが取り付けられたまま残存し、プラグ本体3の側面から固定接片4,4が突出する状態(異常な使用状態)となる。このため、例えば、前記コンセント6からプラグ本体3を取り外す際に、該プラグ本体3側面から突出する固定接片4,4にユーザの手などが接触して、感電することが危惧されるという問題がある。
【0006】
そこで、電源プラグの異常な使用時にコンセントに差し込まれたプラグ本体を取り外す際に、固定接片に手などが接触して感電することを確実に防止するために解決せられるべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、弾性的可動接片を有するACアダプタに組み付けられる電源プラグであって、
絶縁性のプラグ本体にプラグ栓刃が固定されていると共に、該プラグ栓刃の根元側のL字状先端側部分に接続された固定接片が前記可動接片に接触するように構成された電源プラグにおいて、
上記固定接片は上記プラグ本体から横方向に突出すると共に、該突出部分の先端部は絶縁材により被覆され、該突出部分の外周露出面に上記可動接片が接触するように構成されている電源プラグを提供するものである。
【0008】
この構成によれば、固定接片の先端部は絶縁材により被覆されている。
即ち、固定接片の先端部は、プラグ本体から突出しているが、上記固定接片の先端部を絶縁材(例えば樹脂モールド部など)により被覆する。このように構成すると、コンセントに差し込まれているプラグ本体を取り外すとき、固定接片に手などが接触しても感電することがない。
【0009】
請求項2記載の発明は、上記固定接片の先端部を被覆する上記絶縁材は、該固定接片の突出部分の外周露出面の一部を被覆する絶縁性橋渡し部を介して、上記プラグ本体に接続されている請求項1記載の電源プラグを提供するものである。
【0010】
この構成によれば、固定接片の先端部を被覆する絶縁材は、橋渡し部を介してプラグ本体に接続されているので、該固定接片に対する絶縁材の固着強度(被覆強度)が増大する。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明は、固定接片の導通部に外部から手などが接触しないので、電源プラグの異常な使用時において、コンセントに差し込まれたプラグ本体を取り外す際、感電事故の発生を確実に防止することができる。
また、固定接片の先端部に手などを接触させても感電しないので、前記の効果に加えて、プラグ本体を安全に掴むことができる。
そして、可動接片は固定接片の外周面に径方向から弾性的に接触するので、固定接片と可動接片との接触状態(導通状態)を常に良好に維持することができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、固定接片の先端部を被覆する絶縁材は橋渡し部により固着強度が増大するので、請求項1記載の発明の効果に加えて、絶縁材が固定接片から離脱するおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明と密接に関連する形態例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図。
【図2】本発明と密接に関連する形態例を示し、(a)は断面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図。
【図3】本発明と密接に関連する形態例の一例に係るACアダプタのケース部内を示す平面図。
【図4】本発明と密接に関連する形態例の一例の電源プラグのプラグ本体がコンセントに取り付けられた状態を示す斜視図。
【図5】本発明と密接に関連する形態例の一例に係る端子ピンの形状を変更した電源プラグの構成例を示す断面図。
【図6】本発明と密接に関連する形態例を示し、(a)は断面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図。
【図7】本発明と密接に関連する形態例に係る中継導通端子をスプリングで付勢した変形例を示す要部断面図。
【図8】本発明の実施例を示し、(a)は断面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は(a)のA−A線断面図。
【図9】本発明の更に他の実施例に係るACアダプタの内部構造を示し、(a)は平面図、(b)は正面断面図、(c)はバネ接片部分の要部断面図。
【図10】本発明の更に他の実施例に係る固定接片の樹脂モールド部の橋渡し部を示す要部斜視図。
【図11】固定式の電源プラグに本発明を適用した実施例を示す斜視図。
【図12】固定式の電源プラグを示し、(a)は本発明の電源プラグの要部断面図、(b)は従来例の要部断面図。
【図13】従来例の電源プラグの斜視図。
【図14】従来例のACアダプタの使用時の斜視図。
【図15】従来例の電源プラグのプラグ本体がコンセントに取り付けられた状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0014】
以下、実施例そのものの外、本発明と密接に関連する好適な形態例についても説明する。本形態例は、図1(a)及び(b)に示すように、電源プラグ18のプラグ栓刃19a,19bの根元部側に設けた導通部分、即ち、可動接片14a,14bに接触する固定接点C部分をプラグ本体20の側面22a
,22bから突出しないように凹状構造に形成することにより、例えば、コンセントに差し込まれたプラグ本体20を掴んだ際に、前記固定接点Cに手などが接触できないようにしたものである。
【0015】
尚、本発明は、回動式の電源プラグ又は固定式の電源プラグの何れにも適用可能である。
【0016】
本形態例に係る電源プラグを図2乃至図12に従って更に詳細に説明する。図2はACアダプタに組み込まれた電源プラグを示し、(a)は断面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、図3はACアダプタのケース部内側を示す平面図(回路基板は省略)である。
【0017】
図において、11はAC電源をDC電源に変換するACアダプタであり、該ACアダプタ11のケース部12は絶縁性の合成樹脂から成る。該ケース部12の下面側には、図2(a)に示すように、回路部品などが実装された回路基板13が設けられている。又、図3に示すケース部12の外周部の1箇所には、電源プラグ18を配設するためのコ字形の凹所12Aが形成されている。
【0018】
前記回路基板13上には、図2(a)に示すように、弾性材から成る縦断面略逆U字状のバネ接片(可動接片)14a,14bが電気的に接続され、各バネ接片14a,14bの先端に端子ピン15a,15bがカシメ又はピン止め等にて固定されている。又、バネ接片14a,14bは、図3に示すように、前記凹所12Aの左右両側周縁中央部(切欠部)12B,12Bに近接対向して立設されている。
【0019】
本形態例の電源プラグ18は、前記ケース部12の凹所12A内に配設されている。該電源プラグ18は、図2(a)に示すように、商用電源のコンセント(図示せず)の差し込み口に差し込まれる1対のプラグ栓刃19a,19bと、該1対のプラグ栓刃19a,19bの根元部が一体に樹脂モールドされた絶縁性のプラグ本体20とから成る。
【0020】
各プラグ栓刃19a,19bの根元部はL字状に折曲形成され、該L字状部分の先端部は、プラグ本体20の側面22a,22b側に延びている。そして、該L字状部分の先端部は、プラグ栓刃19a,19bに一体に接続された固定接片21a,21bとして機能している。尚、固定接片21a,21bの横断面形状は任意であり、角形又は丸形のいずれでも良い。
【0021】
前記プラグ本体20における固定接片21a,21bと対応する箇所には、固定接片用の孔25a,25bが段付き状に拡径して開穿され、該孔25a,25bの先端は、プラグ本体20の側面22a,22bに開口している。更に、孔25a,25bの開口部は、ケース部12側の円弧状切欠部12B,12Bに近接対向している。又、該孔25a,25b内には前記バネ接片14a,14bの端子ピン15a,15bが挿入され、該端子ピン15a,15bは固定接片21a,21bの先端面に弾性的に接触している。
【0022】
図2(a)に於ける右側の孔25aの外周部にはカム機構が設けられている。該カム機構は、波状のカム面を有する略円形のカム部23と、該カム部23が回動可能に嵌合する矩形状の合成樹脂製カム受け部(図示せず)とから構成され、該カム受け部の下端部は、ケース部12底面の凹部に嵌合固定されている。
【0023】
依って、プラグ本体20は前記カム機構を介して、ケース部12に対して間欠回動可能に組み付けられている。そのため、プラグ本体20は、プラグ栓刃19a,19bがケース部12の前面12Aから突出する使用位置(図3参照)と、該プラグ栓刃19a,19bが回動変位してケース部12の凹所12A内に収納される収納位置とに選択的に切替え操作できるように構成されている。
【0024】
前記プラグ本体20が使用位置にある場合は、プラグ本体20側の固定接片21a,21bと前記ケース部12側のバネ接片14a,14bとは互いに導通状態になる。しかし、プラグ本体20が使用位置以外にある場合も導通状態である。尚、プラグ本体20が使用位置以外にある場合は、固定接片21a,21bとバネ接片14a,14bとは互いに非導通状態とすることも可能である。
【0025】
本形態例によれば、前記固定接片21a,21bの先端部は孔25a,25bの内部に位置しているので、プラグ本体20の側面22a,22bから突出していない(凹状構造)。このため、外部から固定接片21a,21bに手などが接触しないように構成されている。
【0026】
従って、図4に示すように、コンセント6にプラグ本体20のみが差し込まれていた場合に、例えば、該プラグ本体20を使用者が掴んで取り外す際、孔25a,25b内の固定接片21a,21bに手が電気的に接触しないため、プラグ本体20を安全に取り外すことができる。斯くして、プラグ本体20を取り外す際に感電する恐れがない。
【0027】
本形態例において、前記バネ接片14aに設けた端子ピン15aは、任意な形状に形成できるが、図5に示すように、細幅形状に形成することを可とする。このように構成すると、孔25aの直径を小さくできる。従って、孔25aの直径が小さくなる分だけ、孔25aの外周部に形成したカム部23の肉厚を厚く形成でき、カム部23の剛性強度を増大させることができる。
【0028】
この場合、端子ピン15aの形状変更に応じて、プラグ栓刃19a根元部の形状を変更することが好ましい。図5の構成例では、プラグ本体20に対するプラグ栓刃19aの固定力が増大するように、プラグ栓刃19a根元部に段部Dが設けられている。
【0029】
図6(a)〜(c)は本発明と密接に関連する他の形態例を示し、前記孔25a,25b内には、導電性材料から成る中継導通端子(導電性部材)26a,26bが装着されている。即ち、前記プラグ栓刃19a,19b根元側の固定接片21a,21bとケース部12側のバネ接片14a,14bとの間には中継導通端子26a,26bが介装されている。そして、該中継導通端子26a,26bの両端部を除く外周面は、絶縁性の樹脂モールド部(絶縁材)27a,27bにより被覆されている。
【0030】
中継導通端子26a,26bは前記孔25a,25b内に摺動可能に挿入され、該中継導通端子26a,26bの先端部は、プラグ本体20の側面22a,22bから突出している。尚、プラグ栓刃19a,19bの根元部の形状は、図5の実施例と同様に、中継導通端子26a,26bが接触する部分には段部が設けられている。
【0031】
斯くの如く、プラグ本体20の側面22a,22bから中継導通端子26a,26bが突出しているが、該中継導通端子26a,26bの外周面は,絶縁性の樹脂モールド部(絶縁材)27a,27bにより被覆されているので、中継導通端子26a.26bの外周面に手などを触れても感電の恐れがない。
【0032】
従って、例えば、前記コンセントに差し込まれているプラグ本体20を掴んで取り外す際、中継導通端子26a.26bの外周面に手を接触させても、該外周面は絶縁性の樹脂モールド部27a,27bにより被覆されているので、感電事故を未然に防止することができる。
【0033】
本形態例では、中継導通端子26a,26bは前記孔25a,25bの開口端側に弾性付勢することが好ましい。図7にその構成例を示す。同図では、中継導通端子26a,26bは導電性のスプリング28a,28bにより、前記固定接片21a,21bからバネ接片14a,14bに向かう方向に常に弾発的に付勢されている。
【0034】
前記スプリング28a,28bの付勢力は、バネ接片14a,14bの付勢力よりも小さく設定されている。このため、プラグ本体20から前記ケース部12が外れると、中継導通端子26a,26bはスプリング28a,28bの力によって前記孔25a,25bの開口端側に移動する。その結果、中継導通端子26a,26bは固定接片21a,21bから離反して非導通状態になる。特に、スプリング28a,28bの付勢力を所定値以上に設定することにより、中継導通端子26a,26bは孔25a,25bの外側に自動的に移動して離脱する。
【0035】
依って、コンセント6にプラグ本体20のみが差し込まれている時は、該プラグ本体20の側面22a,22bには感電の原因となる中継導通端子26a,26bが存在しないか、或いは、存在していても該中継導通端子26a,26bは固定接片21a,21bから離反して非導通状態にあるので、プラグ本体20を安全に取り外すことができる。
【0036】
また、電源プラグ18の使用時、即ち、電源プラグ18がケース部12に対して前記使用位置に存在する時、中継導通端子26a,26bはスプリング28a,28bによりバネ接片14a,14b側に付勢されている。このため、該バネ接片14a,14b側に対する中継導通端子26a,26bの接触圧力が増大する。それ故、固定接片21a,21bとバネ接片14a,14bとの電気的な接触状態が常に良好に維持されて、電源プラグ18の品質性能が向上する。
【0037】
図8(a)〜(c)は本発明の実施例を示す。同図に示すように、プラグ栓刃19a,19b根元側のL字状先端側部分に設けた固定接片21a,21bは、所定値以上の長さ寸法を有し、プラグ本体20の側面22a,22bから突出している。そして、該突出部分の先端部は、絶縁性の樹脂モールド部(絶縁材)30,30により被覆されているが、該突出部分の中間部分の外周面には何も被覆されていない。
【0038】
このように、固定接片21a,21bの中間部分の外周面は外部に露出している。そして、該固定接片21a,21bの露出面にはバネ接片14a,14bが弾性的に接触するように構成されている。図示例では、該バネ接片14a,14bは、図9(a)〜(c)に示すように、固定接片21a,21bに対して直交する方向に配置されている。
【0039】
従って、固定接片21a,21bの先端部は絶縁性の樹脂モールド部30,30により被覆されているので、固定接片21a,21bの先端部に手などが接触しても感電の危険がない。また、該固定接片21a,21bに対してバネ接片14a,14bは直交方向から弾接するため、固定接片21a,21bとバネ接片14a,14bとの電気的な接触状態が常に安定的に維持される。
【0040】
特に本実施例では、図10に示すように、固定接片21a,21bの先端部を被覆する樹脂モールド部30,30は、固定接片21a,21bの外周面に設けた絶縁性の横断面円弧状の橋渡し部(合成樹脂製の絶縁材)31,31を介して、上記プラグ本体20の側面22a,22bに一体に接続させることもできる。この構成によると、樹脂モールド部30,30の固定強度が増大するので、樹脂モールド部30,30が固定接片21a,21b先端部から離脱するおそれがない。
【0041】
この場合、橋渡し部31,31の横断面円弧状の円周角は、プラグ本体20の回動範囲に応じた角度、例えば、270度又は180度に設定されている。従って、ケース部12に対してプラグ本体20は所定範囲の回動が許容されるので、該プラグ本体20を前記使用位置又は収納位置に円滑に回動変位させることができる。
【0042】
以上、回動式の電源プラグに本発明を適用した構成例について説明したが、本発明は固定式の電源プラグにも適用可能である。図11及び図12は、固定式の電源プラグ32に本発明を適用した構成例を示す。本実施例では、プラグ栓刃33,33は、絶縁性のプラグ本体34にピン止め又はインサート成形などにて固着されている。
【0043】
又、プラグ栓刃33,33の根元部に接続された固定接片35,35は、ACアダプタ11のケース部37内に設けた可動接片(図示せず)に接触するように配設されている。
【0044】
そして、前記固定接片35,35の先端部は、図12(a)に示すように、プラグ本体34の表面(段部)34Aから突出しないように設けられている。この構成によれば、プラグ本体34に設けられた固定接片35,35は、従来の凸状構造の固定接片(図12(b)中の符号38参照)とは異なり、凹状構造に形成されているので、該固定接片35,35に手を触れることがなく、感電の危険がない。
【0045】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為ことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【符号の説明】
【0046】
11 ACアダプタ(ACアダプタ)
12 ケース部
14a,14b バネ接片(可動接片)
15a,15b 端子ピン
16a,16b 切欠部(凹部)
18 電源プラグ
19a,19b プラグ栓刃
20 プラグ本体
21a,21b 固定接片
22a,22b 側面
23 カム部
25a,25b 孔
26a,26b 中継導通端子(導電性部材)
27 樹脂モールド部(絶縁材)
28a,28b スプリング
30 樹脂モールド部(絶縁材)
31a,31b 橋渡し部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性的可動接片を有するACアダプタに組み付けられる電源プラグであって、
絶縁性のプラグ本体にプラグ栓刃が固定されていると共に、該プラグ栓刃の根元側のL字状先端側部分に接続された固定接片が前記可動接片に接触するように構成された電源プラグにおいて、
上記固定接片は上記プラグ本体から横方向に突出すると共に、該突出部分の先端部は絶縁材により被覆され、該突出部分の外周露出面に上記可動接片が接触するように構成されていることを特徴とする電源プラグ。
【請求項2】
上記固定接片の先端部を被覆する上記絶縁材は、該固定接片の突出部分の外周露出面の一部を被覆する絶縁性橋渡し部を介して、上記プラグ本体に接続されていることを特徴とする請求項1記載の電源プラグ。
【請求項1】
弾性的可動接片を有するACアダプタに組み付けられる電源プラグであって、
絶縁性のプラグ本体にプラグ栓刃が固定されていると共に、該プラグ栓刃の根元側のL字状先端側部分に接続された固定接片が前記可動接片に接触するように構成された電源プラグにおいて、
上記固定接片は上記プラグ本体から横方向に突出すると共に、該突出部分の先端部は絶縁材により被覆され、該突出部分の外周露出面に上記可動接片が接触するように構成されていることを特徴とする電源プラグ。
【請求項2】
上記固定接片の先端部を被覆する上記絶縁材は、該固定接片の突出部分の外周露出面の一部を被覆する絶縁性橋渡し部を介して、上記プラグ本体に接続されていることを特徴とする請求項1記載の電源プラグ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−199097(P2010−199097A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−139349(P2010−139349)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【分割の表示】特願2007−201371(P2007−201371)の分割
【原出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【出願人】(000006220)ミツミ電機株式会社 (1,651)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【分割の表示】特願2007−201371(P2007−201371)の分割
【原出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【出願人】(000006220)ミツミ電機株式会社 (1,651)
【Fターム(参考)】
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