説明

電球形蛍光ランプおよび照明装置、その製造方法

【課題】グローブの継ぎ目が目立ちにくく外観の美観を向上させることができる、組立て作業も容易な電球形蛍光ランプおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】口金が配設される一端の反対側の取付端部3b、凸状段部3c、係合孔3dを有するカバー3と;アンダグローブ6X2とトップグローブ6X1に分割されるように軸直交方向に分割され、アンダグローブに係合部6b2を形成した樹脂製のグローブ6と;グローブ内に収容される螺旋形部および直状部を備えた発光管4と;カバー内に収容される点灯装置と;カバー内に収容され、点灯装置と発光管をそれぞれ支持する支持部、アンダグローブ6X2の縮径開口端部に嵌合されたときにアンダグローブの縮径開口端6dを支持する下突部5h、アンダグローブ6bの係合部6b2に係合する上突部5g、カバー3の凸状段部3cに係止してカバー3の係合孔3dに嵌合して取付位置を位置決めすると共に、軸方向の変位を規制するグローブ用係合部5fを有する弾性変形可能のホルダ5と;を具備している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電球形蛍光ランプ、この電球形蛍光ランプを具備した照明装置および電球形蛍光ランプの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の電球形蛍光ランプは、JISに定義されている一般照明用電球に近い寸法に小形化されており、一般照明用電球に近似した外観を有している。
【0003】
この種の電球形蛍光ランプは、屈曲形のバルブを有する発光管、カバー本体の一端に口金を取り付け他端側で発光管を支持するカバー、このカバー内に収容される点灯装置、発光管を被覆してカバーの他端側に取り付けられるグローブ等を具備している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
そして、近年では、グローブ内の狭隘な空間内に配設される屈曲バルブを螺旋形に形成して放電路長の増大を図ったものが提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。
【特許文献1】特開2000−21351号公報
【特許文献2】特開2003−263972号公報
【特許文献3】特開2003−31179号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の螺旋形の電球形蛍光ランプでは、発光管を収容するグローブが球状部とこの球状部よりも小径の縮径部とを一体に連成した、いわば電極形状に近似した形状である一方、発光管はこのグローブの縮径部よりも直径が大きい螺旋形部を有するので、この発光管をグローブの縮径開口端部から、その内部へ挿入することができない。
【0006】
そこで、グローブを、その軸方向(縦方向)に沿って左右に分割し、これらを発光管の左右から突き合せ、発光管を内部に収容した状態で、これら左右のグローブの突合せ部を接着剤により一体に接合する縦割りが考えられる。
【0007】
しかし、この縦割りでは、電球形蛍光ランプを点灯したときに、その口金側とは反対側の頂端部側から見たときに、線状の継ぎ目が目立つうえに、その影が投影されて外観を損なうという課題がある。
【0008】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、グローブの継ぎ目が目立ちにくく外観の美観を向上させることができる、組立て作業も容易な電球形蛍光ランプおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の電球形蛍光ランプは、一端側に口金が配設され、他端側に取付端部および係止部を有するカバーと;カバーの取付端部に取り付けられる開口端部側に、その他端の頂端部側の最大径部よりも縮径した縮径部が形成され、少なくとも縮径部側と頂端部側の2部分以上に分割されるように軸直交方向に沿って分割され、この縮径部側のグローブに係合部が形成された樹脂製のグローブと;グローブ内に収容される一対の電極を有するバルブを備え、このバルブは、グローブの最大径部を含む頂端部側に位置してグローブの縮径部よりも径大な膨出部を少なくとも一部に有し、膨出部に連成されグローブの縮径部側に配設された一対の電極封止端部を備えた発光管と;カバー内に収容される点灯装置と;カバー内に収容され、点灯装置と発光管をそれぞれ支持する支持部、グローブ開口端部に嵌合されたときに、その係合部に係合してこの縮径部側のグローブの取付位置を位置決めすると共に、軸方向の変位を規制するグローブ用係合部、カバーの係止部に係止されるカバー用係止部を有するホルダと;を具備していることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の電球形蛍光ランプは、ホルダは、グローブ用係合部またはカバー用係止部を一対のスリット間に設けられた舌片によって形成していることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の照明装置は、請求項1または2記載の電球形蛍光ランプと;電球形蛍光ランプが取り付けられる器具本体と;を具備していることを特徴する。
【0012】
請求項4記載の電球形蛍光ランプの製造方法は、一端側に口金が配設され、他端側に取付端部および係止部を有するカバーと;カバーの取付端部に取り付けられる開口端部側に、その他端の頂端部側の最大径部よりも縮径した縮径部が形成され、少なくとも縮径部側と頂端部側の2部分以上に分割されるように軸直交方向に沿って分割され、この縮径部側のグローブに係合部が形成された樹脂製のグローブと;グローブ内に収容される一対の電極を有するバルブを備え、このバルブは、グローブの最大径部を含む頂端部側に位置してグローブの縮径部よりも径大な膨出部を少なくとも一部に有し、膨出部に連成されグローブの縮径部側に配設された一対の電極封止端部を備えた発光管と;カバー内に収容される点灯装置と;カバー内に収容され、点灯装置と発光管をそれぞれ支持する支持部、グローブ開口端部に嵌合されたときに、その係合部に係合してこの縮径部側のグローブの取付位置を位置決めすると共に、軸方向の変位を規制するグローブ用係合部、カバーの係止部に係止されるカバー用係止部を有するホルダと;を具備している電球形蛍光ランプの製造方法であって、ホルダの発光管支持部に、発光管の一対の電極封止端を取り付けてホルダに発光管を取り付ける第1の工程と;次に、ホルダに、縮径部側のグローブの縮径開口端部を外嵌してホルダのグローブ用係合部に係合させて固定する第2の工程と;この後、グローブの縮径開口端部に、カバーを外嵌し、カバーの係止部にホルダのカバー用係止部を係止させて固定する第3の工程と;次に、縮径部側グローブの縮径開口端部と反対側の頂端部側開口端部に、頂端部側グローブの開口端部を同心状に一体に固着する第4の工程と;ホルダの点灯装置支持部に点灯装置を取り付ける工程と;カバーに口金を取り付ける工程と;を具備していることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の電球形蛍光ランプの製造方法は、グローブの縮径部側と頂端部側の開口端同士の接合部を、超音波溶着により固着したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の電球形蛍光ランプによれば、グローブがその軸直角方向に沿う横方向で分割されているので、頂端部側から見たときには、その分割線(継ぎ目)は見えず、その影が投影されにくくなって、点灯中の外観を向上させることができる。
【0015】
また、ホルダに、グローブの縮径部側開口端部を嵌合させ、このグローブの係合部にグローブ用係合部を係合させることにより、グローブのホルダへの取付位置を位置決めすることができるうえに、ホルダに対して、グローブを軸方向に変位しないように固定することができる。このために、ホルダとグローブの取付位置のばらつきを低減し、組立効率と組立精度を向上させることができる。
【0016】
さらに、ホルダにカバーを外嵌し、ホルダのカバー用係止部に、カバーの係止部を係止させることにより、ホルダへの取付位置を位置決めすることができるうえに、ホルダにカバーを固定させることができる。
【0017】
請求項2記載の電球形蛍光ランプによれば、ホルダに、一対のスリット間に形成された舌片により係合部または係止部を設けているので、ホルダに係止部または係合部を容易に形成することができる。
【0018】
請求項3記載の照明装置によれば、請求項1または2記載の電球形蛍光ランプを具備しているので、これら電球形蛍光ランプの作用効果を有する照明装置を提供することがきる。
【0019】
請求項4記載の電球形蛍光ランプの製造方法によれば、グローブを、軸直交方向に分割(横割り)することにより、少なくとも縮径部側と頂端部側とに分割している。このために、発光管を取り付けた後のホルダを、単にグローブの縮径部側内へ、その頂端側開口端側から相対的に挿入して行くことにより、ホルダのグローブ用係合部に、グローブ縮径部側の係合部に係合させて位置決めすることができる。このために、ホルダに縮径部側のグローブの開口端を簡単確実に嵌合させて固定させることができる。すなわち、ホルダにグローブ縮径部側を効率的に取り付けることができる。
【0020】
しかも、このホルダのグローブ用係合部と縮径部側グローブの係合部とが一旦嵌合した状態では、その軸方向の変位が規制されるので、ホルダとグローブの取付位置のばらつきを低減することができる。
【0021】
請求項5記載の発明によれば、樹脂製のグローブの縮径部側と頂端部側の開口端同士を超音波溶着により固着するので、その固着が容易であるうえに、その継ぎ目の透過度を他の部分とほぼ同程度に保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、複数の添付図面中、同一または相当部分には、同一符号を付している。
【0023】
図1は本発明の第1の実施形態に係る電球形蛍光ランプの一部を縦断面で示す正面図、図2は図1で示すホルダの拡大正面図、図3は同電球形蛍光ランプの製造方法の第1工程の一部を縦断面で示す正面図である。
【0024】
図1に示すように電球形蛍光ランプ1は、その高さ方向(管軸方向)の一端(図1では下端)に口金2を設けるカバー3、このカバー3の他端(図1では上端)側に支持された発光管4、この発光管4の一端側を支持するカバー3に取り付けられたホルダ5、発光管4を覆うとともに下端側でホルダ5の周囲も覆ってカバー3に取り付けられるグローブ6、口金2およびカバー3の内側に収納された点灯装置7を備えている。そして、定格電力が例えば40Wタイプ、60Wタイプ、100Wタイプの白熱電球などの一般照明用電球に近い寸法と外観に形成されている。この一般照明用電球とは、JIS C 7501に定義されている。
【0025】
口金2は、エジソンタイプのE26形などで、ねじ山を備えた筒状のシェル2a、このシェル2aの図中上端側の頂部に絶縁部2bを介して設けられたアイレット2cを備えている。シェル2aは、その上端側をカバー3の一端部に被せて接着剤またはかしめなどにより固定されている。
【0026】
カバー3は、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)などの耐熱性合成樹脂により図1中下方に向けて漸次縮径する逆円錐台状部とその下方に垂下する円筒状部を一体に連成したカバー本体3aを有し、このカバー本体3aの一端(図1中下端)側には口金2のシェル2aが取り付けられ、カバー本体3aの他端側(図1中上端側)には、取付端部である円筒状の開口取付端部3bが形成されている。
【0027】
この取付端部3b内には、カバー本体3aの円錐台状部と円筒部との連結部内側の環状凸状段部3c上にて、ホルダ5の下部円筒状開口端を載置し固着している。また、この凸状段部3c近傍に、ホルダ5の図中開口下端に突設された断面鉤状のカバー用係合部5fに係合して固定すると共に、その軸方向(図1中上下方向)の変位を規制する係合凹部3dを形成している。
【0028】
ホルダ5は、例えばPBT等の耐熱性合成樹脂により下端開口の有蓋円筒状に形成され、その蓋部をなす円板状の基板部5aの図中下面周縁部に、一端(図1では下端)側に突出する円筒状の円筒部5bを一体に連成することにより、図2中下面開口の円筒状のホルダ本体を形成している。そして、この円筒部5bの図1中開口下端を、カバー本体3aの凸状段部3c上に載置し接着剤等により固着している。
【0029】
ホルダ5は、基板部5a上に、発光管4の一対の電極封止端部4a,4bを載置させて支持する支持凹部と、これら電極封止端部4a,4b同士の間隙内に突出して、その径方向のずれを規制する筒状突部5cを突設している。基板部5aは、その筒状突部5cの外側にて、挿通孔5d,5eをそれぞれ形成し、これら挿通孔5d,5eには、発光管4の一対の電極封止端部4a,4bからその外方へ突出する短い細管4cと長い細管4dと図示省略のアウタワイヤをそれぞれ挿通させるようになっている。
【0030】
そして、図2に示すようにホルダ5は、その円筒部5bの外周面に、その水平方向外方へ突出するカバー用係合部5fと、その図2中上方において、グローブ用係止部として、水平方向外方へそれぞれ突出する上突部5gと下突部5hをそれぞれ一体に突設している。
【0031】
下突部5hは、グローブ6の縮径開口端部6dを載置させて、ホルダ5とグローブ6の位置決めをすると共に、このグローブ6が重力方向上向きのときにグローブ6の荷重を支持するものである。
【0032】
上突部5gは、その外周面先端を、グローブ6の縮径側開口端部6dに形成された係合段部6b2の内周面に当接させてグローブ6がホルダ5から脱落しないようにグローブ6の直径方向に押圧して支持するものである。
【0033】
下突部5hは外向きに突出するフランジ等により環状に突設されてもよく、または、その環状周方向に所要のピッチを置いて配設される突起でもよい。上突部5gは弾性を有して揺動可能に形成された舌片の先端に設けられている。この舌片は、支点にあたる部分を除くようにスリット5igが形成されることでホルダ5の円筒部5bと一体的に形成されている。すなわち、図2に示すように、ホルダ5は円筒部5bの図中上部側面に、その肉厚方向に貫通する、例えばコ字状のスリット5igを円筒部5bの周方向に所要の間隔を置いて形成する。そして、各コ字状スリット5igにより囲まれた揺動自在の舌片の図2中下端部に、円筒部5bの水平方向外方へ突出する上突部5gが形成されている。
【0034】
そして、ホルダ5は、その円筒部5bの図2中開下端部に、所要大の複数のスリット5if,5ifを周方向に所要のピッチを置いて切欠形成している。これらスリット5if,5ifの間には、舌片が形成されており、この舌片の先端にはカバー用係合部5fが形成されている。そして、カバー用係合部5f,5fに、その中心方向に縮径するような外力を加えることにより、スリット5if,5ifの間に形成された舌片が弾性変形してU字状のカバー用係合部5fが内側に変位するように弾性変形可能に形成されている。
【0035】
図1に示すようにグローブ6は、透明または光拡散性を有する合成樹脂により、白熱電球などの一般照明用電球のガラス球の形状に近い滑らかな曲面状に形成されている。すなわち、グローブ6は、ほぼ球状に形成された球状部6aと、この球状部6aの図1中下端部に、この球状部6aの直径よりも小径に漸次縮径されたほぼ円筒状の縮径部6bを一体に連成している。球状部6aはグローブ6の最大径を示す最大径部6cを有する。縮径部6bは、グローブ6の一端部(図1中下端部)に縮径開口端部6dが形成され、この開口端部6dの縁部がカバー3の開口取付端部3bの内側に嵌合されて例えばシリコーン樹脂やエポキシ樹脂などの接着剤により接着固定されている。
【0036】
そして、グローブ6は、発光管4および電球形蛍光ランプ1の中心軸Oと直交する方向、すなわち、横方向(水平方向)に2分割している。つまり、発光管4の最大外径部4kの水平方向中心線Oaを水平分割線として図1中、上下方向に2分割して、頂端部6a側のトップグローブ6X1と、縮径部6b側のアンダグローブ6X2とを形成している。
【0037】
すなわち、このグローブ6が、例えば非分割の一体から形成されている場合には、発光管4の最大外径部4kの外径の方がグローブ6の縮径開口端部6dよりも大きいので、この開口端部6dからグローブ6内に発光管4を挿入できない。
【0038】
しかし、このグローブ6は、その水平分割線Oaにより、アンダグローブ6X1とトップグローブ6X2とに上下に横分割されているので、発光管4をホルダ5上に立設した後、この発光管4の外側を、その上下両方からアンダグローブ6X2とトップグローブ6X1によりそれぞれ被せ、これら両グローブ6X1,6X2の開口端同士の突合せ面を超音波溶着により固着して一体に形成することができる。
【0039】
すなわち、水平分割線Oaが発光管4の最大外径部4kの水平方向中心線Oaと一致しているので、これら上下一対のアンダグローブ6X2,トップグローブ6X1により発光管4の全体を被覆することができる。
【0040】
発光管4は、その図1中上部の膨出部としての螺旋形部4eと、下部の直状部4fとを有し、これらを一体に連結している。
【0041】
螺旋形部4eは、外径が例えば10mmの直状円管状のガラスバルブ4gをほぼ等分の2つ折りに折曲し、その等分位置の折返し部4hを頂端として図示しない金型に巻き付けて2重螺旋形にモールド成形することにより形成される。
【0042】
ガラスバルブ4gは、その内面に、希土類等の蛍光体膜をほぼ全長に亘って形成し、軸方向両端部には、一対の電極4i,4jをそれぞれ封装して電極封止端部4a,4bをそれぞれ形成している。
【0043】
すなわち、図1に示すように螺旋形部4eは、ガラスバルブ4gの一方の電極封止端部、例えば4aから旋回軸O回りに旋回しながら図1中上方の頂端部である折返し部4hに至る第1の旋回部と、この折返し部4hの他端から旋回軸O回りに旋回しながら他方の電極封止端部、例えば4bに至る第2の旋回部とを有する2重螺旋形状であり、所要数、例えばほぼ3周旋回(ターン数)している。したがって、螺旋形部4eは螺旋ピッチが密の密ピッチ部に形成され、放電路長が長い長放電路部に形成されている。なお、螺旋形部4eの頂端部である折返し部4hは、そのバルブ直径を第1,第2の旋回部の直径よりも大径の膨出部に形成し、この膨出部に最冷部を形成するように形成してもよい。
【0044】
一対の電極4i,4jは、例えばタングステン製のコイル電極が使用されており、例えばビーズガラスにより仮止めされた状態でガラスバルブ4gの両端部に封着されている。
【0045】
ガラスバルブ4g内には、アルゴンやクリプトンガス等の放電媒体が封入されており、一対の電極封止端部4a,4bの外面には、その内部に連通する短い細管4cと長い細管4dが突設されている。細管4d内には水銀またはアマルガムが収容されている。
【0046】
膨出部としての螺旋形部4eは、グローブ6の最大径部6cを有する頂端6d側の球状部6a内に収容され、その螺旋径を、グローブ6の球状部6aの内面形状に対応して頂端の折返し部4hから最大径部6cに向けて漸次拡径して行き、グローブ6の最大径部6cで螺旋径を最大とし、さらに、グローブ6の球状部6a下半部の縮径に対応して螺旋径を漸次縮径して行って直状部4fの図1中上端部に一体に連成されている。
【0047】
直状部4fは螺旋形部4eの一対の螺旋終端部において、一対の電極封止端部4a,4b側のガラスバルブ4gの図1中下部を、グローブ6の縮径部6bの軸方向下方に向けてほぼ直角に折曲し、直状の一対の電極封止端部4a,4bをほぼ平行に並設してホルダ5の支持用凹部内に挿入している。直状部4fのバルブ外径Cは7〜9mmに形成され、螺旋形部4eのバルブ外径D(例えば8〜10mm)よりも小径に形成されている。なお、直状部4fは、ガラスバルブ4gを螺旋形部4eの旋回方向に合わせるように若干湾曲させて螺旋状に形成してもよい。
【0048】
点灯装置7は、点灯回路パターンを形成した縦基板7aを、ホルダ5内面の図示しない一対の縦溝内に嵌入して固定している。すなわち、ホルダ5は、その円筒部5bの内面に、その直径方向で対向する一対の縦溝(図示せず)をホルダ5の軸方向に形成し、この縦溝内に縦基板7aの幅方向両側縁部を嵌入させて固定している。縦基板7aは片面または両面基板に構成され、その実装面には、電解コンデンサ等のリード部品やトランジスタ等のチップ部品等の点灯回路部品である複数の電子部品7b,7b,…が実装されている。
【0049】
このように構成された電球形蛍光ランプ1の具体的構成の一例は、次の通りである。すなわち、発光管4の発光管最大外径(螺旋外径)が54mm、電球形蛍光ランプ1の全高h1が109mm、発光管4の高さh2が64±1mm、最大径部4の水平方向中心線Oaまでの高さh3が38mm、発光管4の電極封止端からグローブ6の最大径部6cの直径r1が60mm、カバー3の図1中、上端部外径r2が32mmである。一対の電極4i,4j同士間の放電路長は、360〜610mmであり、ガラスバルブ4gのバルブ径に応じて相違する。例えばガラスバルブ4gの径(バルブ径)が8mmのとき、放電路長が476mm、バルブ径が9mmのとき、放電路長が374mmである。また、口金2の外径が26mmであり、発光管最大外径(30.5mm)の約1.17倍である。
【0050】
したがって、この電球形蛍光ランプ1によれば、一般照明用電球近似の外観を得ることができる。
【0051】
また、発光管4の螺旋形部4eは、グローブ6の最大径部6cを含む比較的大容量の球状部6a内に収容されているので、バルブ径と螺旋径を共に大径化することができる。このために、螺旋形部4eの放電路長の延伸を図ることができるので、螺旋形部4eにおける光束の増大と発光効率の向上を共に図ることができる。
【0052】
また、グローブ6の狭隘な縮径部6b側内に収容された発光管4の直状部4f,4fは、そのバルブ外径Cが螺旋形部4eのバルブ外径Dよりも細いので、グローブ縮径部6b内での直状部4f,4f周りの間隙を増大させることができる。このために、螺旋形部4eと直状部4f,4fからの発光が直状部4f,4f自体により遮光される遮光量を減少させることができる。これにより、発光効率を向上させることができる。
【0053】
さらに、螺旋形部4eでは、バルブ径と螺旋径を共に大径化できるので、金型を使用したモールド成形によりガラスバルブ4gを螺旋形に成形する際の容易性を向上させることができ、さらに、その螺旋成形時のクラックや歪みを低減することができる。その結果、螺旋形部4eを有するガラスバルブ4gの量産性と歩留りを共に向上させることができる。
【0054】
また、発光管4としての放電路長の多くを分担する螺旋形部4eのバルブ径が大径であるので、発光管4の始動電圧とランプ電圧を低下させることができる。このために、点灯装置7の出力電圧を高くする必要がなくなり、また使用部品の耐圧性を低くすることができるので、コスト低減を図ることができ、さらに、点灯装置7の大形化を防止または抑制することができる。
【0055】
さらに、発光管4の螺旋形部4eはガラスバルブ4gを螺旋形に形成しているので、この螺旋形部4eの内側で発光した光は、その螺旋形のガラスバルブ4g自体の内面に遮光され易く、この螺旋形部4eの外側に放射される光束は低下するが、直状部4fはグローブ6の縮径部6b内で、その軸方向へほぼ平行に延在し、バルブ外径Cも細いので、直状部4f,4fにより遮光される部分が少ない。このために、螺旋形部4eの内側および直状部4fの内側で発光した光がグローブ6の縮径部側(図1中下部側)から外部へ放射される光束を増大させることができる。
【0056】
そして、電球形蛍光ランプ1は、図2に示すようにホルダ5の図1中の下部開口端部に複数のスリット5ig,5ig,5if,5ifにより舌片を形成し、この舌片にグローブ用係合部5g、カバー用係止部5fを設けたので、簡単な構成によりホルダ5の係合部、係止部に弾性を付与することができる。
【0057】
また、グローブ6の縮径部6b側の開口端6dをホルダ5の下突部5hで支持すると共に、ホルダ5の上突部5gによりグローブ6の縮径部6bの係合段部6b2の内面を直径方向で弾性的に支持するので、弾性を有する樹脂製のグローブ縮径部6b側をホルダ5に弾性的に嵌合させる嵌合強度を増強させることができると共に、これらホルダ5とグローブ縮径部6bが弾性的に嵌合するので、その嵌合の際に、少なくとも一方が破損するのを未然に防止できる。このために、歩留りと組立効率を向上させることができる。
【0058】
さらに、ホルダ5には、カバー3の係合段部3c近傍にて、カバーの係合孔3dと係合する鉤爪状のカバー用係合部5fを形成しているので、ホルダ5とカバー3の組付け強度を向上させることができる。
【0059】
さらに、これらホルダ5のカバー用係合部5fは鉤状の返しを具備しているので、一旦、このカバー用係合部5fに係合孔3dが係合されると、その軸方向(図1では上下方向)の変位を規制することができる。
【0060】
これにより、ホルダ5とカバー3の取付位置のばらつきを低減して取付位置精度を向上させることができる。なお、発光管4は、グローブ6の縮径部よりも径大な最大径部を有する膨出部を備えていればよく、必ずしもバルブが螺旋形である必要はない。例えば、U字状バルブの直管部の中間が外側に湾曲するように形成されたものをつなぎ合せるようにした屈曲形バルブであってもよい。
【0061】
次に、このように構成された電球形蛍光ランプ1の組立方法を図3〜図6に基づいて説明する。
【0062】
i)第1の工程
まず、図3に示すようにホルダ5上に発光管4を取り付ける。すなわち、ホルダ5の図1中上端の基板5上の支持用凹部内に、発光管4の一対の電極封止端部4a,4bを載置し、細管4c,4dを挿通孔5c,5d内に挿通させ、シリコーン樹脂等により固着する。この第1の工程で、ホルダ5の一対の取付縦溝内に、回路部品7bを実装した点灯装置7の縦基板7aを挿入し、接着剤等により固着してもよい。
【0063】
ii)第2の工程
次に、図4に示すようにホルダ5の外面に、アンダグローブ6bの縮径開口端部6dを外嵌して固定する。すなわち、ホルダ5の下方から、アンダグローブ6bを、その最大径部6c側の大きい開口端を図4中上方に向けた状態で、ホルダ5をアンダグローブ6b内に収容するように図中白矢印に示すように漸次上昇させて行く。
【0064】
これにより、図4に示すようにアンダグローブ6b側の係合段部6b2がホルダ5のカバー用係合部5f、下突部5hを順次通過して上突部5gまで上昇すると、この上突部5gの先端面がアンダグローブ6の係合段部6b2の内面に弾性的に当接し、嵌合される。
【0065】
すなわち、アンダグローブ6の係合部6b2の内径は、上突部5gの外径よりも若干小径に形成されているので、上突部5gは係合段部6b2と係合したときに、若干縮径する方向に弾性的に変位する。
【0066】
このために、ホルダ5の上突部5gはその全体が複数のスリット5ig,5igの舌片により弾性変形すると共に、係合段部6b2もアンダグローブ6bが樹脂製であるので、外向きに変位して係合段部6b2を内側から押圧するように弾性付勢する。
【0067】
これにより、アンダグローブ6bはホルダ5に弾性的に嵌合されて固定される。
【0068】
さらに、このようにアンダグローブ6bの係合段部6b2が上突部5gにより弾性的に嵌合されたときに、アンダグローブ6bの縮径開口端部6dの近傍の内周面がホルダ5の下突部5hの外端面を摺動しながら乗り越えて、その上方側へ移動し、アンダグローブ6bの縮径開口端6dがホルダ5の下突部5hの図中上面上に当接する。
【0069】
このために、ホルダ5の下突部5hにより、アンダグローブ6bを支持することができる。このように、ホルダ5の上,下突部5g,5hの上下2箇所によりアンダグローブ6bをホルダ5により支持するので、アンダグローブ6bのホルダ5への取付強度を増強させることができる。
【0070】
iii)第3の工程
次に、図5に示すようにアンダグローブ6bの縮径開口端部6dの外面に、カバー3を外嵌固定する。すなわち、ホルダ5に外嵌固定されたアンダグローブ6bの縮径開口端部6dの外面に、カバー3の開口取付端部3bを外嵌するために挿入して行くと、カバー3の凸状段部3cの内面がホルダ5のカバー用係合部5fの図5中下端に当接して位置決めされると共に、カバー3の係合孔3d内に、鉤状のカバー用係合部5fが嵌合してホルダ5にカバー3が固定される。
【0071】
このカバー用係合部5fは、その縦断面が鉤状に形成され、返しを具備しているので、これがカバー3の係合孔3d内に嵌合した場合には、カバー3の軸方向(図5では上下方向)の変位が規制される。このために、カバー3のホルダ5への取付位置のばらつきを低減することができ、組立て精度と組立効率を向上させることができる。
【0072】
iv)第4の工程
次に、図6に示すようにアンダグローブ6X2のトップグローブ6X1側開口端6X2aに、トップグローブ6X1のアンダグローブ6X1側の開口端6X1aを同心状に突き合せ、この突合せ部の全周を超音波溶着により固着する。
【0073】
トップグローブ6X1とアンダグローブ6X2の開口端6X1a,6X2a同士の接合部を超音波溶着により固着するので、その固着を簡単、迅速かつほぼ均質に行なうことができるうえに、その継ぎ目の透明度を他の部分とほぼ同程度に保持することができる。このために、その継ぎ目を直接目視する場合にも、目立たなくすることができる。
【0074】
v)第5の工程
次に、カバー3の縮径開口端部3eに口金2を固着する。すなわち、カバー3の縮径開口端部3eの外面に、口金2のシェル2aの図1中上部開口端部に被せて接着剤またはかしめなどにより固定する。
【0075】
なお、口金2は、予めカバー3に固着しておいてもよい。また、上記第3の工程と第4の工程の組立順を逆にしてもよい。さらに、点灯装置7は、第1〜第4の工程のいずれにおいてもホルダ5に組み付けてもよい。
【0076】
図7は本発明の第3の実施形態に係る照明装置11の概略構成図である。この照明装置11は、例えばダウンライト等の照明装置であり、照明器具本体12を有する。この照明器具本体12内にはソケット13および反射体14が取り付けられ、ソケット13には上記電球形蛍光ランプ1の口金2がねじ込みにより装着される。
【0077】
この照明装置11によれば、電球形蛍光ランプ1の高光束、高発光効率の螺旋形部4eが図4中下方に向いているので、直下照度を向上させることができる。
【0078】
また、電球形蛍光ランプ1の口金2側へ放射される光束を増大させる直状部4fが照明器具本体12の反射体14側に位置して対向しているので、この反射体14により反射される反射光を増加させることができる。
【0079】
そして、グローブ6の分割が横割りであるので、この電球形蛍光ランプ1がダウンライトとして使用される場合には、図中下方に向くトップグローブ6X1の頂端面には継ぎ目が無いので、点灯時に分割線が目立つのを低減することができ、さらに、継ぎ目が被照明面に投影されるのを防止することができる。
【0080】
図8は図2で示すホルダ5の変形例に係る第2ホルダ5Aの拡大正面図である。この第2ホルダ5Aは、図2で示すホルダ5の上突部5gと、下突部5hの各々の設置位置を相互に上下入れ替えることにより第2上突部5hAと第2下突部5gAにそれぞれ構成した点に特徴があり、これ以外の構成はホルダ5と同様である。
【0081】
図2に示すホルダ5の上突部5gは弾性を有して揺動可能に形成された舌片の先端に設けられているので、グローブ6の縮径部6b(アンダグローブ6X2)側を発光管4側から挿入する場合に適しているが、図3〜図6によって説明する組立工程の場合には、縮径部6b(アンダグローブ6X2)側が口金2側から挿入されているため、下突部5hを揺動可能に形成して、グローブ6の開口端6dを通過させる必要がある。
【0082】
そこで、図8で示すように第2上突部5hAは、図2で示す上突部5gとほぼ同様の位置である円筒部5bの上部外周面において、図2で示す下突部5hと同様に水平方向外方へ若干突出するように突設されたリブから構成され、第2ホルダ5Aの円筒部5bの外周面に、グローブ6の縮径開口端部6dが嵌合されたときに、この縮径開口端部6dの係合段部6b2の内周面に、第2上突部5hAの外周面が当接するように構成されている。これら各第2上突部5hはホルダ5の本体である樹脂製の円筒部5bと一体に形成されているので、樹脂としての若干の弾性を有するに過ぎず、殆ど弾性を有さない。
【0083】
なお、これら各第2上突部5hAは、図2で示す各下突部5hと同様に水平方向外方に突出する円環状の外向きフランジ等により形成されてもよく、その環状方向に所要のピッチを置いて配設される突起でもよい。
【0084】
一方、図8で示すように各第2下突部5gAは、図2で示す上突部5gと同様に弾性を有するリブにより構成され、図2で示す下突部5hとほぼ同様の位置である円筒部5bの下部外周面に形成されている。
【0085】
すなわち、各第2下突部5gAは、第2ホルダ5Aの円筒部5bの下部外周面に、その肉厚方向に貫通する、例えばコ字状のスリット5igを、そのコ字状開口を図8中上方に向けて形成し、これら複数のスリット5igを円筒部5bの周方向に所要の間隔を置いて形成する。そして、各コ字状スリット5igにより囲まれた各舌片の図8中下端部に、円筒部5bの水平方向外方へ突出するように形成し、これら各舌片の図8中上部を支点として水平方向内外へ弾性的に揺動可能に構成され、グローブ6の縮径開口端部6dの図8中下端面をその下方から支持するように構成されている。
【0086】
したがって、この第2ホルダ5Aによれば、この第2ホルダ5Aの外周面にグローブ6の縮径部6bを外嵌するために、第2ホルダ5Aの外周面に、その図8中下方からグローブ6の縮径部6bの図中上部開口端を漸次挿入して行くと、まず、グローブ6の係合段部6b2の内周面が第2下突部5gAに到達し、この第2下突部5gAの外周面を摺動しつつ、これら第2下突部5gAを弾性的に縮径させて乗り越えて行く。
【0087】
この後、グローブ6の係合段部6b2の内周面が第2上突部5hAに到達すると、この第2上突部5hAの外周面がこの係合段部6b2の内周面に当接して係合される。このとき、グローブ6の縮径開口端部6dの図8中下端面は各第2下突部5gAにより図中下方から支持される。
【0088】
したがって、この第2ホルダ5Aによれば、グローブ6の縮径部6bを、その第2上突部5hAと第2下突部5gAとにより上下2段で支持するので、その支持力を増大させることができる。
【0089】
このために、第2ホルダ5Aとグローブ6の結合力を増強することができるので、グローブ6が樹脂製であるために、ガラス製グローブの場合よりもシリコーン接着剤による第2ホルダ5Aとの接着力が弱い場合でも、この第2ホルダ5Aとグローブ6との結合力を向上させることができる。
【0090】
しかも、図8中、グローブ6が第2ホルダ5Aよりも、その重力方向下方に位置する状態で使用する場合でも、弾性力が殆ど無い各第2上突部5hAにより、グローブ6の縮径開口端部6dの縮径段部よりも下側を支持しているので、グローブ6が第2ホルダ5Aから脱落することを防止または低減することができる。
【0091】
なお、このように構成された第2ホルダ5Aを図7で示す照明装置11の電球形蛍光ランプ1のホルダ5として組み付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電球形蛍光ランプの一部を縦断面で示す正面図。
【図2】図1で示すホルダの拡大正面図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る電球形蛍光ランプの製造方法の第1の工程を一部縦断面で示す正面図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る電球形蛍光ランプの製造方法の第2の工程を一部縦断面で示す正面図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る電球形蛍光ランプの製造方法の第3の工程を一部縦断面で示す正面図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る電球形蛍光ランプの製造方法の第4の工程を一部縦断面で示す正面図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る照明装置の正面図。
【図8】図2で示すホルダの変形例の拡大正面図。
【符号の説明】
【0093】
1…電球形蛍光ランプ、2…口金、3…カバー、3a…カバー本体、3b…カバーの開口取付端部、3c…カバーの凸状段部、4…発光管、4a,4b…一対の電極封止端部、4h…折返し部、4e…発光管の螺旋形部、4f…発光管の直状部、4g…ガラスバルブ、4k…発光管の最大外径部、5…ホルダ、5A…第2ホルダ、5a…ホルダの基板部、5c…ホルダの筒状支持部、5d,5e…ホルダの取付孔、5f…ホルダのカバー用係合部、5g…上突部、5gA…第2下突部、5h…下突部、5hA…第2上突部、5i…スリット、6…グローブ、6a…グローブの球状部、6b…グローブの縮径部、6b1…アンダグローブの縮径開口端、6b2…アンダグローブの係合段部、6X1…トップグローブの左半部、6X2…アンダグローブ、7…点灯装置、7a…点灯装置の縦基板、7b…点灯装置の電子部品、11,15…照明装置、12…照明器具本体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端側に口金が配設され、他端側に取付端部および係止部を有するカバーと;
カバーの取付端部に取り付けられる開口端部側に、その他端の頂端部側の最大径部よりも縮径した縮径部が形成され、少なくとも縮径部側と頂端部側の2部分以上に分割されるように軸直交方向に沿って分割され、この縮径部側のグローブに係合部が形成された樹脂製のグローブと;
グローブ内に収容される一対の電極を有するバルブを備え、このバルブは、グローブの最大径部を含む頂端部側に位置してグローブの縮径部よりも径大な膨出部を少なくとも一部に有し、膨出部に連成されグローブの縮径部側に配設された一対の電極封止端部を備えた発光管と;
カバー内に収容される点灯装置と;
カバー内に収容され、点灯装置と発光管をそれぞれ支持する支持部、グローブ開口端部に嵌合されたときに、その係合部に係合してこの縮径部側のグローブの取付位置を位置決めすると共に、軸方向の変位を規制するグローブ用係合部、カバーの係止部に係止されるカバー用係止部を有するホルダと;
を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
【請求項2】
ホルダは、グローブ用係合部またはカバー用係止部を一対のスリット間に設けられた舌片によって形成していることを特徴とする請求項1記載の電球形蛍光ランプ。
【請求項3】
請求項1または2記載の電球形蛍光ランプと;
電球形蛍光ランプが取り付けられる器具本体と;
を具備していることを特徴する照明装置。
【請求項4】
一端側に口金が配設され、他端側に取付端部および係止部を有するカバーと;
カバーの取付端部に取り付けられる開口端部側に、その他端の頂端部側の最大径部よりも縮径した縮径部が形成され、少なくとも縮径部側と頂端部側の2部分以上に分割されるように軸直交方向に沿って分割され、この縮径部側のグローブに係合部が形成された樹脂製のグローブと;
グローブ内に収容される一対の電極を有するバルブを備え、このバルブは、グローブの最大径部を含む頂端部側に位置してグローブの縮径部よりも径大な膨出部を少なくとも一部に有し、膨出部に連成されグローブの縮径部側に配設された一対の電極封止端部を備えた発光管と;
カバー内に収容される点灯装置と;
カバー内に収容され、点灯装置と発光管をそれぞれ支持する支持部、グローブ開口端部に嵌合されたときに、その係合部に係合してこの縮径部側のグローブの取付位置を位置決めすると共に、軸方向の変位を規制するグローブ用係合部、カバーの係止部に係止されるカバー用係止部を有するホルダと;
を具備している電球形蛍光ランプの製造方法であって、
ホルダの発光管支持部に、発光管の一対の電極封止端を取り付けてホルダに発光管を取り付ける第1の工程と;
次に、ホルダに、縮径部側のグローブの縮径開口端部を外嵌してホルダのグローブ用係合部に係合させて固定する第2の工程と;
この後、グローブの縮径開口端部に、カバーを外嵌し、カバーの係止部にホルダのカバー用係止部を係止させて固定する第3の工程と;
次に、縮径部側グローブの縮径開口端部と反対側の頂端部側開口端部に、頂端部側グローブの開口端部を同心状に一体に固着する第4の工程と;
ホルダの点灯装置支持部に点灯装置を取り付ける工程と;
カバーに口金を取り付ける工程と;
を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプの製造方法。
【請求項5】
グローブの縮径部側と頂端部側の開口端同士の接合部を、超音波溶着により固着したことを特徴とする請求項4または5記載の電球形蛍光ランプの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−210798(P2008−210798A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−18158(P2008−18158)
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】