説明

電磁波のスラブ導波路

【課題】 優れた閉じこめ特性を備えた電磁波のスラブ導波路の構造を創出すること。
【解決手段】 スラブ導波路がコア10の両側をクラッド20で挟んだ三層対称構造からなり、コア側から順に、屈折率の大きい高密度層21,23と屈折率の小さい低密度層22,24とを交互に積層し、高密度層と該低密度層の屈折率が互いに漸近するように構成する一方、高密度層の層厚は薄い方から厚い方に、低密度層の層厚は厚い方から薄い方に、互いの層厚が漸近するように構成したクラッドを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電磁波のスラブ導波路に関し、より詳しくは三層対称スラブ導波路におけるクラッドの構造に関する技術である。
【背景技術】
【0002】
フォトニクスネットワークなど、電子技術と光技術を融合した分野の研究が進められている。特にレーザは可干渉性、高い光強度などの特徴から電磁波の中でも注目を集めている。
このように電磁波をより複雑な機能を担う手段として利用するために、電磁波をある空間に閉じこめる導波路の技術が知られている。
【0003】
導波路の中で、層状構造で電磁波を閉じこめ、面に沿う方向にのみ電磁波を伝搬させる導波路をスラブ導波路(slab waveguide)と呼んでいる。スラブ導波路の例としては、特許文献1に開示される技術がある。
【0004】
【特許文献1】特開2004-86070号公報
【0005】
コアの両側をクラッドで挟んだ三層構造からなり、特に屈折率分布が対称形をなす導波路が三層対称スラブ導波路である。該スラブ構造におけるクラッドをさらに周期的に異なる屈折率の媒質を積層して構成する周期構造が知られている。
【0006】
近年、この周期構造が大きな注目を集めており、様々な周期構造が議論され研究されている。しかし、近似に代わる解析的または半解析的な場の解が得られた構造は非常に少ない。非特許文献1及び2に開示されるように、P.Yehらは、フロケの定理を用いて半解析的に一次元(1D)周期スラブ導波路を解いた。それは、解が得られている数少ないものの1つである。
【0007】
【非特許文献1】P. Yeh, A. Yariv, Opt. Commun. 19(1976) 427-430.
【非特許文献2】P. Yeh, A. Yariv, C. Hong, J. Opt. Soc. Am 67(1977) 423-438.
【0008】
同じ著者らは非特許文献3の中で、ブラッグファイバーという名前の二次元(2D)周期同軸導波路を提案している。しかし、ブラッグファイバーの伝達行列は各周期に対して同じではなく、従ってこの構造は厳密には周期構造ではない。それゆえ、非特許文献4ないし7のように、ブラッグファイバーのすべての処理は数値計算を用いて行われている。
【0009】
【非特許文献3】P. Yeh, A. Yariv, E. Marom, J. Opt. Soc. Am 68(1978) 1196-1201.
【非特許文献4】C. Wu, T. Makino, J. Glinski, R. Maciejko, S. I. Najafi, J. Lightwave Technol. 10(1992) 1575-1589.
【非特許文献5】M. Toda, IEEE J. Q. E. 26(1990) 473-481.
【非特許文献6】J. Sarma, K. A. Shore, IEE Proceedings 132(1985) 325-330.
【非特許文献7】T. Kawanishi, M. Izutu, Opt.Express 7(2000) 10-22.
【0010】
さらに最近になって、非特許文献8及び9に開示されるとおり、Y.Xeらにより漸近的行列理論を用いる半解析的方法が提案された。
この新しく提案された方法により、コア中心から遠く離れた周期的な領域においてフロケの定理を用いて、ブラッグファイバーの正確で完全な半解析解が得ることができるようになった。
【0011】
【非特許文献8】Y. Xu, R. K. Lee, A. Yariv, Optics Lett. 25(2000) 1756-1758.
【非特許文献9】Y. Xu, G. Ouyang, R. K. Lee, A. Yariv, IEEE J. Lightwave Technol. 20(2002) 428-440.
【0012】
この方法によりブラッグファイバーのいくつかの特性が明らかになった。場の成分は、コア中心から遠く離れた地点においてTEおよびTMモードの一次結合で表される。言い換えると、無限領域においてハイブリッドモードを起源に持つ場の成分は存在しない。さらに、この方法により、構造が近似する無限領域において、通過帯および阻止帯等のバンドギャップ構造が漸近的構造のみにより決定されることがわかった。
【0013】
いずれにせよ、ブラッグファイバーにおける電磁場を解くために漸近的行列理論を用いることができるということが示された。ここで1Dスラブ導波路はブラッブファイバーと同じ形態で伝達行列を有し、完全周期構造および漸近的周期構造の両方を有することに留意しなければならない。
周期構造は、特異な分散関係および強力な場の閉じ込め特性を有することが期待でき、従来はより高い閉じこめ特性を得るために、完全周期構造を用いていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかし、従来、非周期構造におけるこの特性が完全周期構造におけるものよりどの程度悪化するかについて明らかにされていない。この点に鑑みて、本発明は、1次元スラブ構造の周期特性を検討することにより、完全周期構造よりも優れた閉じこめ特性を備えた電磁波のスラブ導波路の構造を創出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような電磁波のスラブ導波路を提供する。
すなわち、請求項1に記載の発明は、層状構造で電磁波を閉じこめ、面に沿う方向にのみ電磁波を伝搬させるスラブ導波路であって、該スラブ導波路がコアの両側をクラッドで挟んだ三層対称構造からなり、該クラッドの少なくとも一部において、コア側から順に、屈折率の大きい高密度層と屈折率の小さい低密度層とを交互に積層し、該高密度層と該低密度層の屈折率が互いに漸近するように構成する一方、該高密度層の層厚は薄い方から厚い方に、該低密度層の層厚は厚い方から薄い方に、互いの層厚が漸近するように構成した漸近的周期構造のクラッドを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項2に記載の発明は、前記高密度層と前記低密度層の屈折率が漸近線に向けて3次曲線により漸近することを特徴とするものである。
【0017】
請求項3に記載の発明は、前記高密度層と前記低密度層の層厚が漸近線に向けて2次曲線により漸近することを特徴とするものである。
【0018】
請求項4に記載の発明は、前記高密度層と前記低密度層とがそれぞれ10周期ないし20層で構成されることを特徴とするものである。
【0019】
請求項5に記載の発明は、電磁波のうち、特に紫外線、可視光、赤外線のいずれかに用いるスラブ導波路を提供する。
【0020】
請求項6に記載の発明は、電磁波のうち、特に通信用の電波、マイクロ波のいずれかに用いるスラブ導波路を提供する。
【0021】
請求項7に記載の発明は、電磁波のうち、特にレーザ又はメーザのいずれかに用いるスラブ導波路を提供する。
【発明の効果】
【0022】
請求項1ないし7に記載の発明によれば、従来用いられていた完全周期構造ではなく、層厚及び屈折率が漸近する光学的に高密度な層と低密度な層からクラッドを形成することにより、閉じこめ特性を向上させる導波路構造を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を、図面に示す実施例を基に説明する。なお、実施形態は下記に限定されるものではない。
本発明による1Dスラブ導波路の構成を図1に、具体的な構造を図8に示す。図8のように、中央にコア(10)と両側に対称なクラッド(20)(20)を構成し、光ビーム(電磁波)は図示のz方向に伝播する。光ビームの断面はx方向(図中の左右方向)にある。y方向(図中の上下方向)では、構造は一定である。
【0024】
ここで、Xk,i、Wk,i(k=1,2,3,...、i=1,2)はそれぞれ内部位置の座標およびk番目の周期のi番目の層の厚さであり、W0(11)はコア(10)の半径である。この場合、W0=X1,1である。
以下では、用いる電磁波として波長1.15μmの光ビームをコア(10)に閉じこめる導波路を1例として示す。本発明はいかなる電磁波においても適用することができ、波長や各層の厚み、屈折率などのパラメータは適宜設定することができる。
【0025】
図1は、横軸にx座標を、縦軸に構成する媒質の屈折率nを取るグラフであり、コアの屈折率n0は1.0としている。そして、屈折率が大きい光学的に高密度な層と、屈折率が小さい低密度な層を交互に積層した構造を用いる。
すなわち、コア(10)と接する第1高密度層(21)は屈折率n1,1が3.70、第1低密度層(22)は屈折率n1,2が2.62であり、第2高密度層(23)、第2低密度層(24)と続く。
【0026】
屈折率nは高密度層については漸次小さくなっていく一方、低密度層では漸次大きくなるように構成され、それぞれ異なる漸近線、すなわち高密度層では屈折率n=3.38、低密度層では屈折率n=2.89に近づくように変化している。
詳細な算定方法については後述する。
【0027】
これに対して、従来の完全周期構造の導波路では、図9に示すように、コア(100)の両側に対称にクラッド(200)を備える点は同様であるが、高密度層(201)と低密度層(202)の屈折率はそれぞれ、3.38と2.89で一定である。
【0028】
各層における屈折率の一例を図2のグラフに示す。図2において横軸の層数が増すに伴って高密度層の屈折率(30)が漸次小さくなる一方、低密度層の屈折率(31)は漸次大きくなっているのが判る。
それぞれは、完全周期構造における高密度層の屈折率(32)と、低密度層の屈折率(33)に漸近する。このとき、漸近曲線は層番号kとして、kの3次式を含む3次曲線としている。
【0029】
さらに、本発明では層の厚みである層厚も変化させている。図1に示す通り、まず半径W0(11)が1.0μmのコア(10)に続いて、厚み0.111μmの第1高密度層(21)、厚み0.151μmの第1低密度層(22)を積層する。
これらはそれぞれ厚み0.13μmを漸近線として漸近するので、図8のように次第に等しい間隔に近づいていく。
【0030】
本構成についても、従来では図9及び図10に示すように、高密度層(201)と低密度層(202)は等しい幅であり、コア(100)の半径が0.765μm、各層(201)(202)の厚みが0.13μmであった。
【0031】
図3は層の厚みを示すグラフであり、高密度層の厚み(41)は漸次大きく、低密度層の厚み(40)は漸次小さくなり、完全周期構造の場合の厚み(42)を漸近線として接近する。
このときの曲線は、層番号kをパラメータとした1/k2の項を含む2次曲線である。
【0032】
以上、本発明によるスラブ導波路の構造を説述したが、次に本発明による閉じこめ特性につき説明する。
スラブ導波路における電磁場は、数式1〜数式3を用いて記述することができる。これらの式において、ω、n0、nk,i、ε0、μ0、β、δ0、δk,iは、それぞれ角周波数、コアの屈折率、k番目の周期のi番目の層の屈折率、比誘電率、透磁率、波数、コアのx方向の波数、およびk番目の周期のi番目の層のx方向の波数である。上述したように、y方向の波数は0である。
【0033】
【数1】


【数2】

【数3】

【0034】
数式3の解は数式4のように示される。数式4において、A0およびC0はコアの係数を表し、Ak,i、Bk,i、Ck,i、およびDk,iはk番目の周期のi番目の層中の電磁場成分を表す係数を表す。
【数4】

【0035】
通常の波動と同じように、光ビームの伝搬方向を縦、伝搬方向に垂直な方向を横として区別する。この区別に基づいて、電界の横方向成分だけが存在するもの(z方向の電界が0)を、TEモード(transverse electric mode)、横方向磁界成分だけが存在するもの(z方向の磁界が0)をTMモード(transverse magnetic mode)と読んでいる。1Dスラブ導波路中にはTEとTMモードのみが存在することが知られている。
【0036】
TEモードについて、HxとHzは、Eyにより数式5に示すように表される。
【数5】

【0037】
TMモードについて、ExとEzは、Hyにより数式6に示すように表される。
【数6】

【0038】
k,i(k=1,2,3,...、i=1,2)のような層の境界において、場の接線成分EyとHz、HyとEzは、連続でなければならない。これにより、4×4伝達行列が得られる。
しかし、1Dスラブ導波路において、これらの4×4伝達行列は構造的な制約により2×2行列の直和に分割される。2つの2×2行列は、それぞれTEおよびTMモードの伝達行列に対応する。
【0039】
近年、コア中心から遠く離れた地点での2×2TEおよびTM行列の漸近形は半解析解を得るのに有用であることが、漸近的行列理論により示されており、非特許文献8、非特許文献9に記載されている。
【0040】
電磁場を解くために用いる方法は、非特許文献1〜3に説明されるものと基本的に同じである。コア(10)に隣接するクラッド層(20)がコアおよび隣接するクラッド層の両方を含む複合コアの一部として計算されることのみが異なる。
【0041】
非特許文献10に記載されているように、場を計算する場合、コア中の場の閉じ込めの効率は数式7により得られる。
【数7】

【0042】
【非特許文献10】H. G. Unger, Planar Optical Waveguides, Fibers, Clarendon Press, Oxford, 1977.
【0043】
1Dスラブ導波路における完全周期構造および漸近的周期構造の特性を比較するために漸近的行列理論が適用される。完全周期構造の計算用に非特許文献1中のパラメータを選択する。それらはTEモードのデータであるため、以下の議論ではTEモードに適用して行う。
【0044】
完全周期構造におけるパラメータは、コア(100)の屈折率n0(101)、半径W0(102)、高密度層(201)の屈折率nk,1(203)、低密度層の屈折率nk,2(204)、高密度層の厚みWk,1(205)、低密度層の厚みWk,2(206)として、表1の通りである。
【0045】
【表1】

【0046】
ここで計算を簡略化するため、L0を0.765μmとして規格化を行う。波数、角周波数、および周波数は数式8に与えられる単位を使って規格化されている。ここでcは光の速度である。規格化された層の厚さ、波数、角周波数および周波数は数式9に与えられるようにダッシュ記号が付いている。結果として、完全周期構造用に用いる規格化されたパラメータが数式10に与えられる。
【0047】
【数8】

【数9】

【数10】

【0048】
最初に、完全周期構造に対する分散関係および場の閉じ込め率を計算する。分散関係に対して得られた結果を図4中に点線(50)で示す。n0とW0’は、常に1.0に設定される。図中の黒円(51)と黒四角(52)は、A点(0.6399,0.9220)とB点(0.6052,0.9013)に対応する。
伝送されるパワーと閉じ込め率も計算される。
【0049】
図5は、周波数を走査した場合の、閉じ込め率η1の結果である。A点(51)とB点(52)での閉じ込め率は、98.76%と96.65%である。A点(51)は完全周期構造においてη1が最も高い点であり、B点(52)はf’値が約0.605の点である。
【0050】
次に、本発明に係る漸近的周期構造に対する分散関係および場の閉じ込め率を計算する。計算に用いるデータを数式11に示し、また図2と図3に例示する。完全周期構造の場合と同様に、n0とW0’は、常に1.0に設定される。
数式11は本発明の構成を端的に示す最も重要な数式であり、上記実施例において説述した高密度層及び低密度層の屈折率、厚みが決定する。ここで、各定数はいずれも適宜設定することができる。
【0051】
【数11】

【0052】
ここで図4に実線(53)で本発明の特性を示す。各図中の白円と白四角は、C点(0.6412,0.9216)(54)とD点(0.6052,0.9074)(55)に対応する。これらの結果は、分散曲線は両方の構造についてほぼ同じであることを示している。2つの曲線は(0.64,0.92)の点付近で交差する。漸近的行列理論により、通過帯および阻止帯が完全周期構造と漸近的周期構造とで同じであることが確かめられる。
【0053】
電磁場の解が計算されるので、コアの閉じ込め率η1も計算することができる。図5は、周波数を走査した場合の、η1の結果を示す。C点とD点での閉じ込め率は、99.25%と98.70%である。C点(54)は漸近的周期構造においてη1が最も高い点であり、D点(55)はf’値が完全周期構造のそれと同じ点である。
【0054】
C点とD点に対する結果をA点とB点に対する結果と比較すると、η1はCとDの場合の方が高いことがわかる。これらの結果を確認するために、これら4点におけるEyの場の分布を図6に示す。結果として、場の閉じ込めは、A点(61)とB点(62)におけるよりもC点(63)とD点(64)における方が強いことが再確認された。
【0055】
図7に(1−ηk)(k=1,2,3,・・)の値をプロットする。(1−η10)は各点に対して十分に低いという結果が得られる。漸近的行列理論により、CとDの場合において場の収斂が得られることが確かめられる。
特に、図7に見るように、本願の漸近的周期構造を備えたスラブ導波路では、層が概ね10層未満の場合に従来の完全周期構造の導波路に比して顕著に閉じ込め率が向上するため、とりわけ10周期ないし20層以上からなるスラブ構造が好ましい。
【0056】
以上に説明した結果は、場の閉じ込めは完全周期構造よりも漸近的周期構造の例においてより増大することを示している。この計算された漸近的周期構造に対するパラメータは試行錯誤で任意に設定されるので、場の閉じ込め用としてより良好なパラメータを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明のスラブ導波路の構成図である。
【図2】本発明のスラブ導波路における各層の屈折率を示すグラフである。
【図3】本発明のスラブ導波路における各層の厚みを示すグラフである。
【図4】完全周期構造と漸近的周期構造における周波数と波数の関係を示すグラフである。
【図5】完全周期構造と漸近的周期構造における周波数と閉じ込め率の関係を示すグラフである。
【図6】完全周期構造と漸近的周期構造における座標Xと場の分布の関係を示すグラフである。
【図7】完全周期構造と漸近的周期構造における層の数と閉じ込め率の関係を示すグラフである。
【図8】本発明のスラブ導波路の斜視図である。
【図9】従来の完全周期構造のスラブ導波路の構成図である。
【図10】従来の完全周期構造のスラブ導波路の斜視図である。
【符号の説明】
【0058】
10 コア
11 コアの半径
20 クラッド
21 第1高密度層
22 第1低密度層
23 第2高密度層
24 第2低密度層



【特許請求の範囲】
【請求項1】
層状構造で電磁波を閉じこめ、面に沿う方向にのみ電磁波を伝搬させるスラブ導波路であって、
該スラブ導波路がコアの両側をクラッドで挟んだ三層対称構造からなり、該クラッドの少なくとも一部において、コア側から順に、
屈折率の大きい高密度層と屈折率の小さい低密度層とを交互に積層し、該高密度層と該低密度層の屈折率が互いに漸近するように構成する一方、
該高密度層の層厚は薄い方から厚い方に、該低密度層の層厚は厚い方から薄い方に、互いの層厚が漸近するように構成した
漸近的周期構造のクラッドを備えたことを特徴とする電磁波のスラブ導波路。
【請求項2】
前記高密度層と前記低密度層の屈折率が漸近線に向けて3次曲線により漸近する請求項1に記載の電磁波のスラブ導波路。
【請求項3】
前記高密度層と前記低密度層の層厚が漸近線に向けて2次曲線により漸近する請求項1又は2に記載の電磁波のスラブ導波路。
【請求項4】
前記高密度層と前記低密度層とがそれぞれ10周期ないし20層で構成される請求項1ないし3に記載の電磁波のスラブ導波路。
【請求項5】
前記電磁波が、紫外線、可視光、赤外線のいずれかである請求項1ないし4に記載の電磁波のスラブ導波路。
【請求項6】
前記電磁波が、通信用の電波、マイクロ波のいずれかである請求項1ないし4に記載の電磁波のスラブ導波路。
【請求項7】
前記電磁波が、レーザ又はメーザである請求項1ないし4に記載の電磁波のスラブ導波路。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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