説明

電線接続クランプ装置

【課題】地上等からの遠隔操作により、接触刃を、比較的軽い力で作業性良く被覆電線の絶縁被覆に切り込ませて、芯線に確実に接触させ、電気的導通を安定的に確保することができる電線接続クランプ装置を提供する。
【解決手段】被覆電線Aを保持する電線保持部13を有するクランプ本体10と、電線保持部13に保持された被覆電線Aに向けて進出し、その絶縁被覆Bに切り込んで芯線Cに接触する接触刃20を備えるとともに、さらに、接触刃20を、電線保持部13に保持された被覆電線Aに向けて前進させながら、被覆電線Aの中心軸方向に沿って往復動させる昇降往復動機構40を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空中に架線された被覆電線からバイパス線、接地線等を引き出す際に用いられる電線接続クランプ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
架線工事において、地上あるいは作業車上からの遠隔操作により、空中に架線された被覆電線にバイパス線、接地線等を電気接続する場合、(1)被覆電線の絶縁被覆を所定長さ剥ぎ取り、露出した芯線を、バイパス線等が接続された接続クランプで挟着する方法や、(2)接触刃を備え、バイパス線等が接続された接続クランプを用い、接触刃を絶縁被覆を貫通させることにより芯線に接続する方法が採られている。例えば、後者(2)の方法では、特許文献1に開示された、図6に示されるような接続クランプ装置60が用いられている。
【0003】
この接続クランプ装置60では、クランプ本体61の下方に、接触刃62を装備した可動接触台63が配置され、クランプ本体61の上部に、接触刃62と対向するようにして電線保持部64が配置されている。そして、ノブ69を操作してネジ軸68を回転させることにより、可動接触台63(接触刃62)を電線保持部64に保持された被覆電線Aに向けて前進(直進動)させ、接触刃62を被覆電線Aの絶縁被覆Bを貫通させて、接触刃62の頂部62aを芯線Cと接触させ、接触刃62と芯線Cとの電気的導通を得るように構成されている。
【0004】
また、電線保持部64は、クランプ本体61と一体の電線保持本体64aと、クランプ本体61の上部にピン66を介して回動可能に取り付けられた電線保持板67とからなっている。電線保持本体64aには大径の被覆電線Aの直径と略等しい径の半円部分を有する略逆U字状の凹溝65aが設けられ、電線保持板67には細径の被覆電線Aの直径と略等しい径の半円部分を有する略逆U字状の凹溝65bが設けられている。これらの凹溝65a、65bは、それぞれその内周面が大径の被覆電線A、細径の被覆電線Aの外周面と密着状態で面接触して被覆電線Aをしっかり保持するようにしている。
【特許文献1】特開平9−330749号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の接続クランプ装置60では、接触刃62が電線保持部64に保持された被覆電線Aに向けて直進動させるだけであり、接触刃62が絶縁被覆B内で大きな抵抗を受けるため、芯線Cに到達させるために大きな力を必要とし、作業性に問題があった。また、凹溝65aの半円部分の径と凹溝65bの半円部分の径との間の中間的な直径を有する被覆電線Aを電線保持部64に保持しようとする場合、被覆電線Aの中心軸が電線保持部64に偏心して保持されることがあり、そのような場合には接触刃62が芯線Cの中心軸から外れて接触し、電気的導通が不安定なものになることがあった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みて為されたものであり、遠隔操作棒に連結して、地上等からの遠隔操作により、電線接続クランプ装置が備える接触刃を、比較的軽い力で作業性良く被覆電線の絶縁被覆に切り込ませて、芯線に確実に接触させ、電気的導通を安定的に確保することができる電線接続クランプ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る電線接続クランプ装置は、被覆電線を保持する電線保持部を有するクランプ本体と、電線保持部に保持された被覆電線に向けて進出し、その絶縁被覆に切り込んで芯線に接触する接触刃を備え、さらに、接触刃を電線保持部に保持された被覆電線に向けて前進させながら、この被覆電線の中心軸方向に沿って往復動させる昇降往復動機構を備えることを特徴とするものである。
【0008】
本発明の請求項1に係る電線接続クランプ装置によれば、接触刃を往復動させながら芯線に向けて前進させることができるため、絶縁被覆内で受ける抵抗を軽減することができ、比較的軽い力で芯線にまで到達させることができ、ひいては作業性を向上させることができる。また、芯線に確実に接触させることができるため、接触刃と芯線との電気的導通を安定的に確保することができる。
【0009】
本発明の請求項2に係る電線接続クランプ装置は、請求項1に記載の電線接続クランプ装置において、接触刃は、被覆電線の中心軸方向に平行な稜線を有する主刃部と、この主刃部の両端から接触刃の基端側に向けて拡幅傾斜する稜線を有する傾斜刃部とを備えてなるものである。
【0010】
請求項2に係る電線接続クランプ装置によれば、さらに傾斜刃部によって被覆電線の中心軸方向に絶縁被覆を切り裂くことができるため、絶縁被覆内で受ける抵抗をさらに軽減することができ、より軽い力で接触刃を芯線にまで到達させることができ、さらに作業性を向上させることができる。
【0011】
また、本発明の請求項3に係る電線接続クランプ装置は、請求項1または請求項2に記載の電線接続クランプ装置において、クランプ本体の接触刃と対向する面に、被覆電線を保持するための、小径の被覆電線の直径から大径の被覆電線の直径に対応して変化する曲率を有する電線保持凹部が設けられ、この電線保持凹部の中央に、小径の被覆電線よりもさらに細径の被覆電線を保持するための電線保持凹溝が設けられているものである。
【0012】
請求項3に係る電線接続クランプ装置によれば、小径から大径に相当する直径を有する被覆電線は、その上方を電線保持凹部によって保持され、細径に相当する直径を有する被覆電線は、その上方を電線保持凹溝に嵌まり込んだ状態で保持される。したがって、被覆電線の中心軸が電線収容部に偏心して保持されることはなく、接触刃が芯線の中心軸に対して真下から接触し、より安定した電気的導通を得ることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の電線接続クランプ装置によれば、遠隔操作棒に連結して、地上等からの遠隔操作により、電線接続クランプ装置が備える接触刃を、比較的軽い力で作業性良く被覆電線の絶縁被覆に切り込ませて、芯線に確実に接触させ、電気的導通を安定的に確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の電線接続クランプ装置に係る最良の実施の形態について、図1〜図5に基づき詳細に説明する。図1は、本発明に係る電線接続クランプ装置の概要を説明するための斜視図(正面斜めから)であり、図2は、同じく斜視図(背面斜めから)である。また、図3は、本発明に係る電線接続クランプ装置の構造を説明するための正面図であり、図4は、同じく側面図(一部、X−X’断面図を含む)である。さらに、図5は、本発明に係る電線接続クランプ装置の往復動機構を説明するための説明図である。なお、下記に開示される実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、実施の形態で開示された内容ではなく、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれると解されるべきである。
【0015】
本発明に係る電線接続クランプ装置1は、被覆電線Aを保持する電線保持部13を有するクランプ本体10と、電線保持部13に保持された被覆電線Aに向けて進出し、その絶縁被覆Bに切り込んで芯線Cに接触する接触刃20と、接触刃20が取り付けられ、後述の昇降往復動機構40により接触刃20とともに昇降動および往復動する接触刃支持台30と、遠隔操作棒2からの操作により、接触刃支持台30を昇降動させるとともに往復動させる昇降往復動機構40とを備えて構成されている。
【0016】
昇降往復動機構40は、その構造については後に詳述するが、遠隔操作棒2の回動軸を正方向に回転させることにより、接触刃支持台30に取り付けられた接触刃20を電線保持部13に保持された被覆電線Aに向けて前進させながら、被覆電線Aの中心軸方向に沿って往復動させることにより、接触刃20を比較的軽い力で作業性良く被覆電線Aの絶縁被覆Bに切り込ませて、芯線Cに確実に接触させ、接触刃20と芯線Cとの電気的導通を安定的に確保するものである。また、電気的導通を解除する際には、遠隔操作棒2の回動軸を逆方向に回転させることにより、接触刃支持台30に取り付けられた接触刃20を電線保持部13に保持された被覆電線Aから後退させながら、被覆電線Aの中心軸方向に沿って往復動させ、簡単に被覆電線Aの絶縁被覆Bに切り込んでいた接触刃20を芯線Cから離脱させることができる。
【0017】
クランプ本体10は、上下端が開口した筒状の基体部11と、基体部11の一側部(図4では右側の側部)から上方に延出されるガイド部12と、ガイド部12の上端部に基体部11上方を覆う形で固定された電線保持部13とから構成されている。
【0018】
電線保持部13は、保持される被覆電線の中心軸方向垂直に配された一対の側壁板14を用いて構成され、各側壁板14の接触刃20と対向する面には、小径から大径の被覆電線Aを保持するための電線保持凹部15が設けられているとともに、この電線保持凹部15部の中央に、小径の被覆電線Aよりさらに細径の被覆電線Aを保持するための電線保持凹溝16が設けられている。
【0019】
この電線保持凹部15は、小径の被覆電線Aの直径(例えば、直径5mm以上)から大径の被覆電線Aの直径(例えば、直径30mm以下)に対応して変化する曲率を有する面で構成され、また、電線保持凹溝16は、小径の被覆電線Aよりもさらに細径の被覆電線Aの直径(例えば、直径5mm未満)に対応した曲率を有する半円状の面で構成されている。
【0020】
これにより、小径から大径に相当する直径を有する被覆電線Aは、その上方を電線保持凹部15によって保持され、細径に相当する直径を有する被覆電線Aは、その上方を電線保持凹溝16に嵌まり込んだ状態で保持される。したがって、被覆電線Aの中心軸が電線保持部13に偏心して保持されることはなく、接触刃20が芯線Cの中心軸に対して真下から接触し、安定した電気的導通を得ることができる。
【0021】
接触刃20は、接触刃基体部21と、この接触刃基体部21の上端面から上方に突出して設けられた刃先22とで構成されている。刃先22は、被覆電線Aの中心軸方向に平行な稜線を有する主刃部22aと、この主刃部22aの両端から基端側(接触刃基体部21の上面)にかけて拡幅傾斜する稜線を有する傾斜刃部22bとを一体に備えている。そして、接触刃20は、接触刃基体部21が後述の接触刃取付部材31の凹部31aに嵌め込まれた状態で、接触刃取付部材31にビスで固定されている。
【0022】
接触刃20は、電気伝導性および熱伝導性に優れ、時効硬化処理後の硬度が高い銅合金(例えば、ベリリウム銅)により製作され、この接触刃20(刃先22および接触刃基体部21)中を大電流が流れてもジュール熱により過度に加熱されないよう、また、絶縁被覆Bを切り込む際の力に耐えるよう、適度に大きな断面積をもった形状として、その幅および厚さが寸法設定されている。
【0023】
主刃部22aは、接触刃20が被覆電線Aに向かって前進する際に、絶縁被覆Bに対して垂直に切り込むものであり、傾斜刃部23は、接触刃20が被覆電線Aの中心軸に沿って往復動する際に、絶縁被覆Bに対して斜めから切り裂くものである。傾斜刃部23の稜線が接触刃基体部21の上面に対してなす角度(傾斜角度)は、好ましくは30°〜90°の範囲であり、絶縁被覆Bの材質等に対応して最適な角度に設定されている。
【0024】
接触刃支持台30は、上部中央に接触刃20が取り付けられる凹部31aが形成され、下部に下方に延びる左右一対の脚部31cが形成された接触刃取付部材31と、クランプ本体10のガイド部12に昇降動可能に案内支持され、昇降軸42の昇降動に伴って昇降動する上下に配された一対の支持部材(上部支持部材32、下部支持部材33)と、を備えて構成されている。
【0025】
接触刃取付部材31には、上部中央の凹部31aに接触刃20が取り付けられるとともに、その一方の側方端にバイパス線や接地線等が端子接続される端子接続部が取り付けられている。また、接触刃取付部材31には、その上下方向のほぼ中央部に下方の方が幅および厚さ寸法が小さく設定された段差部31bが形成され、この段差部31bのより下方に左右一対の脚部31cが延出されている。
【0026】
上部支持部材32には、その後方中央に昇降ガイド孔32aが、その前方中央に往復ガイド孔32bがそれぞれ形成され、下部支持部材33には、その後方中央に昇降ガイド孔33aが、その前方中央に往復ガイド溝33bがそれぞれ形成されている。また、上下一対の支持部材32、33は、所定間隔を隔ててそれぞれ水平に配置されるよう、その後方を固定板34で、前方を固定ビスで連結され、固定されている。そして、上下一対の支持部材32、33の昇降ガイド孔32a、33aをクランプ本体10のガイド部12が挿通しており、このガイド部12により、接触刃支持台30は上下方向に昇降動可能に案内支持されている。
【0027】
接触刃取付部材31は、段差部31bの直下で上部支持部材32の前方中央に設けられた往復ガイド孔32bを挿通し、段差部31bの下面鍔部が往復ガイド孔32bの上面縁部に係合している。また、接触刃取付部材31の段差部31bより下方に形成された左右一対の脚部31cが後述の偏心カム41を跨ぎ、両脚部31cの底面が下部支持部材33の前方中央に設けられた往復ガイド溝33bに係合するとともに、両脚部31cの内側面が偏心カム41の周面に当接している。
【0028】
すなわち、偏心カム41が、接触刃取付部材31の下部の両脚部31c間に嵌挿され、偏心カム41の周面が両脚部31cの内側面に当接するよう構成されており、これによって、偏心カム41が回転したときには、接触刃取付部材31の段差部31bが上部支持部材32の往復ガイド孔32bに案内され、接触刃取付部材31の両脚部31cが下部支持部材33の往復ガイド溝33bに案内されて、接触刃取付部材31の凹部31aに取り付けられた接触刃20が被覆電線Aの中心軸方向(図5における左右方向)に往復動可能となっている。
【0029】
昇降往復動機構40は、偏心カム41と、クランプ本体10の基体部11の軸心に沿って上下に貫通するように形成された雌ネジ部11aに螺合する雄ネジ部42aを外周面に有するとともに、軸心内部に軸心方向に沿った断面角穴42bを有し、かつ頂部に偏心カム41が上方に突出するように設けられた昇降軸42と、この昇降軸42の断面角穴42bに挿入されて昇降軸42に相対回転不可でかつ軸方向に相対移動可能に結合される入力軸43とを備えている。なお、偏心カム41は、図5に示すように、昇降軸42の中心Pから偏位した位置に中心Qを有する円盤で構成されている。
【0030】
入力軸43は、その下端にボルト頭形状の入力端部43aを有するとともに、断面角穴42bに相対回転不可に挿入される角軸部43bを有し、かつ入力端部43aと角軸部43bとの間に形成された円軸部43cにおいて、軸受44を介して基体部11に回転可能かつ昇降動不可に支持されている。そして、入力端部43aは基体部11の内側下端部に配置されている。入力端部43aを遠隔操作棒レンチなどを用いて正方向に回転させると、入力軸43の回転に伴って、昇降軸42も回転しつつ、雌ネジ部11aに導かれて上昇する。そして、昇降軸42の頂部に設けられた偏心カム41も、昇降軸42と一体にその中心軸回りに回転しつつ上昇し、これに伴って偏心カム41の上面が上部支持部材32の下面に当接してこれを押し上げて、接触刃支持台30も図4に二点鎖線で示すように上昇する。また、入力端部43aを逆方向に回転させると、昇降軸42ひいては偏心カム41が回転しつつ下降し、これに伴って偏心カム41の下面が下部支持部材33の往復ガイド溝33bの上面に当接してこれを押し下げて、接触刃支持台30も図4に実線で示す初期位置に復帰する。
【0031】
本実施の形態の電線接続クランプ装置1によれば、昇降往復動機構40とそれに係合して昇降動および往復動可能に案内支持される接触刃支持台30を備えることにより、接触刃20を往復動させながら芯線Cに向けて前進させることができるため、絶縁被覆B内で受ける抵抗を軽減することができ、比較的軽い力で芯線Cにまで到達させることができ、ひいては作業性を向上させることができる。また、芯線Cに確実に接触させることができるため、接触刃20と芯線Cとの電気的導通を安定的に確保することができる。
【0032】
さらに、接触刃20が、主刃部22aと傾斜刃部22bとを備え、傾斜刃部22bによって被覆電線Aの中心軸方向に絶縁被覆Bを切り裂くことができるため、絶縁被覆B内で受ける抵抗をさらに軽減することができ、より軽い力で接触刃20を芯線Cにまで到達させることができることから、さらに作業性を向上させることができる。
【0033】
また、小径から大径の被覆電線Aをその上方から保持する電線保持凹部15と、小径よりさらに細径の被覆電線Aをその上方から保持する電線保持凹溝16とを備えることにより、いずれの被覆電線Aであってもその中心軸が電線保持部13に偏心して保持されることはなく、接触刃20が芯線Cの中心軸に対して真下から接触し、より安定した電気的導通を得ることができる。
【0034】
本発明の電線接続クランプ装置1は、以上の実施の形態に示した態様に限定されるものではなく、接触刃支持台30や昇降往復動機構40の構造についても適宜変更可能である。上記の実施の形態では、一対の支持部材32、33の間に偏心カム41を配置するとともに、接触刃取付部材31の両脚部31cの間に偏心カム41を嵌挿するように構成したが、偏心カム41に係合する一体化した支持部材と接触刃取付部材を用いてもよく、あるいは別態様の接触刃支持台を用いてもよい。
【0035】
また、必ずしも、接触刃20が傾斜刃部22bを備えなくてもよく、電線保持部が電線保持凹溝を備えなくてもよい。本発明の電線接続クランプ装置1が、上記の実施の形態に例示したような昇降往復動機構40を備えれば、接触刃20が絶縁被覆B内で受ける抵抗を軽減することができるため、比較的軽い力で接触刃20を芯線Cにまで到達させることができ、作業性を向上させることができる。また、芯線Cに確実に接触させることができるため、接触刃20と芯線Cとの電気的導通を安定的に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係る電線接続クランプ装置の概要を説明するための斜視図(正面斜めから)である。
【図2】本発明に係る電線接続クランプ装置の概要を説明するための斜視図(背面斜めから)である。
【図3】本発明に係る電線接続クランプ装置の構造を説明するための正面図である。
【図4】本発明に係る電線接続クランプ装置の構造を説明するための側面図(一部、X−X’断面図を含む)である。
【図5】本発明に係る電線接続クランプ装置の往復動機構を説明するための説明図である。
【図6】従来の電線接続クランプ装置の構造を説明するための側面図である。
【符号の説明】
【0037】
1 電線接続クランプ装置
10 クランプ本体
13 電線保持部
15 電線保持凹部
16 電線保持凹溝
20 接触刃
22 刃先
22a 主刃部
22b 傾斜刃部
30 接触刃支持台
31 接触刃取付部材
32 上部支持部材
33 下部支持部材
40 昇降往復動機構
41 偏心カム
42 昇降軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被覆電線を保持する電線保持部を有するクランプ本体と、前記電線保持部に保持された前記被覆電線に向けて進出し、その絶縁被覆に切り込んで芯線に接触する接触刃を備えた電線接続クランプ装置において、
前記接触刃を、前記電線保持部に保持された前記被覆電線に向けて前進させながら、該被覆電線の中心軸方向に沿って往復動させる昇降往復動機構を備えることを特徴とする電線接続クランプ装置。
【請求項2】
前記接触刃は、前記被覆電線の中心軸方向に平行な稜線を有する主刃部と、該主刃部の両端から前記接触刃の基端側に向けて拡幅傾斜する稜線を有する傾斜刃部とを備えてなる請求項1記載の電線接続クランプ装置。
【請求項3】
前記クランプ本体の前記接触刃と対向する面に、前記被覆電線を保持するための、小径の被覆電線の直径から大径の被覆電線の直径に対応して変化する曲率を有する電線保持凹部が設けられ、該電線保持凹部の中央に、小径の被覆電線よりもさらに細径の被覆電線を保持するための電線保持凹溝が設けられている請求項1または請求項2記載の電線接続クランプ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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