説明

電線接続方法及びワイヤハーネス

【課題】1つの端子金具に対して圧着又は圧接できる芯線サイズを増やして、端子金具の種類を減らしてコストダウンを図った電線接続方法及びワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】ワイヤバレル18に圧着可能な芯線径よりも大きい被覆電線13、14については、芯線16に圧力を加えながら超音波エネルギを付与する超音波処理を行うことにより、当該芯線径をワイヤバレル18に圧着可能なサイズまで小さくした後、超音波処理により芯線サイズを小さくした被覆電線13、14の芯線16を端子金具15の一対の圧着片18Bで加締めて圧着又は圧接する。ワイヤバレル18に圧着可能な芯線径の被覆電線11、12については、超音波処理を行うことなく、そのまま被覆電線11、12の芯線16を端子金具15の一対の圧着片18Bで加締めて圧着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線接続方法及びワイヤハーネスに係り、特に、互いに芯線サイズの異なる複数種類の被覆電線に端子金具を接続する電線接続方法、及び、互いに芯線サイズの異なる複数種類の被覆電線と、前記被覆電線に接続された端子金具と、を備えたワイヤハーネスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
移動体としての自動車には、種々の電子機器が搭載される。前記自動車は、前記電子機器にバッテリなどの電源からの電力や制御装置からの制御信号などを伝えるためにワイヤハーネスが配索されている。前述したワイヤハーネスは、複数の被覆電線と、この被覆電線の端末に接続された端子金具などを備えている。
【0003】
上述した被覆電線の端末に端子金具を接続する接続方法の一例として、例えば、図5に示すような圧着を用いた方法が知られている(例えば特許文献1、2)。同図に示すように、上記被覆電線100はそれぞれ、導電性の複数の素線を撚り合わせた芯線101と、該芯線101を被覆する絶縁性の被覆部102と、を備えている。この被覆電線100の端末は被覆部102が除去され芯線101が露出している。
【0004】
上記端子金具200は、車体の金属パネルに取り付けられたり、相手側端子に接続される図示しない電気接触部と、芯線101を圧着するワイヤバレル201と、が長手方向に連なって設けられている。上記ワイヤバレル201は、底壁部201Aと、この底壁部201Aの幅方向両端縁から立設された一対の圧着片201Bと、から構成され、U字状をなしている。
【0005】
図6(B)、(C)に示すように、上述した被覆電線100の端末に露出した芯線101をこのワイヤバレル201の一対の圧着片201Bの底壁部201A上に搭載して、一対の圧着片201Bを内側に曲げて芯線101を包み込むように加締めると、芯線101に端子金具200が圧着接続される。なお、図6の下段に示す図には、芯線101が省略されている。
【0006】
しかしながら、上述したワイヤバレル201は、圧着接続できる芯線サイズの範囲が狭いという問題があった。詳しく説明すると、図6(A)に示すように、バレル長Lに対して芯線サイズが小さすぎると、圧着片201Bの端部が底壁部201Aに当接する底付きとなり、端子金具200と被覆電線100の芯線101とが良好に電気接続されない。
【0007】
また、図6(D)に示すように、バレル長Lに対して芯線サイズが大きすぎても、一対の圧着片201Bの端部が離間してしまい、その隙間から芯線101がほつれ、端子金具200と被覆電線100の芯線101とが良好に電気接続されない。一方、図6(B)及び(C)に示すように、バレル長Lに対して芯線サイズが適切であれば、上記底付きや芯線101のほつれが生じることなく、端子金具200と被覆電線100の芯線101とが良好に電気接続される。
【0008】
そこで、従来では、芯線サイズが互いに異なる複数種類の被覆電線100に端子金具200を接続する場合、図7に示すように、バレル長Lが互いに異なる大端子金具200Aと小端子金具200Bとを用意して、芯線サイズの大きい被覆電線100には大端子金具200Aを接続させ、芯線サイズの小さい被覆電線100には小端子金具200Bを接続させていた。このため、芯線サイズに応じて複数の大きさの端子金具200を用意する必要があり、コスト的に問題があった。
【0009】
また、被覆電線100の端末に端子金具200を接続する接続方法としては、その他にワイヤバレル201の一対の圧着片201Bの端部同士を連結して筒状圧着部を設けて、その筒状圧着部内に被覆電線100の端末に露出した芯線101を挿入して加締める方法や、底壁部と底壁部から立設する一対の圧接刃とから構成して、一対の圧接刃間に芯線101を挿入して圧接する方法なども考えられる(特許文献3)。何れの場合も同様に、芯線サイズに応じて複数の大きさの端子金具200を用意する必要があり、コスト的に問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2009−231079号公報
【特許文献2】特開2006−108051号公報
【特許文献3】特開平5−159628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで、本発明は、1つの端子金具に対して圧着又は圧接できる芯線サイズを増やすことで、端子金具の種類を減らしてコストダウンを図った電線接続方法及びワイヤハーネスを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決するための請求項1記載の発明は、所定範囲内のサイズの芯線が圧着又は圧接可能な大きさに設けられた底壁部及び前記底壁部から立設する一対の片から構成された端子金具で、前記所定範囲内の芯線サイズの第1被覆電線及び前記所定範囲よりも大きい芯線サイズの第2被覆電線をそれぞれ、圧着又は圧接する電線接続方法であって、前記第2被覆電線の芯線に圧力を加えながら超音波エネルギを付与する超音波処理を行うことにより、当該芯線サイズを前記所定範囲内まで小さくする工程と、前記超音波処理により前記芯線サイズを所定範囲内まで小さくした前記第2被覆電線の芯線を前記端子金具の一対の片の間の底壁部上に搭載して、前記一対の片に圧着又は圧接する工程と、を行うことを特徴とする電線接続方法に存する。
【0013】
請求項2記載の発明は、前記第1被覆電線の芯線を前記超音波処理を行わないで前記端子金具の一対の片の間の底壁部上に搭載して、前記一対の片に圧着又は圧接する工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の電線接続方法に存する。
【0014】
請求項3記載の発明は、所定範囲内の芯線サイズの第1被覆電線と、前記所定範囲よりも大きい芯線サイズの第2被覆電線と、底壁部及び前記底壁部から立設する一対の片から構成され、前記第1被覆電線及び前記第2被覆電線に各々圧着又は圧接される複数の端子金具と、を備えたワイヤハーネスであって、前記複数の端子金具は各々、当該底壁部及び一対の片の大きさが前記所定範囲内のサイズの芯線の圧着又は圧接可能に設けられ、前記第2被覆電線の芯線は、圧力を加えながら超音波エネルギを付与する超音波処理が行われて、前記所定範囲内まで小さくされた状態で、前記端子金具の一対の片に圧着又は圧接されていることを特徴とするワイヤハーネスに存する。
【0015】
請求項4記載の発明は、記第1被覆電線の芯線は、前記超音波処理が行われることなく、前記端子金具の一対の片に圧着又は圧接されていることを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネスに存する。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように請求項1〜4記載の発明によれば、第2被覆電線の芯線を超音波処理により芯線サイズを小さくして端子金具に圧着又は圧接するので、所定範囲内のサイズの芯線が圧着又は圧接可能な端子金具に、所定範囲よりも大きいサイズの第2被覆電線の芯線を接続することができる。このため、1つの端子金具に対して圧着又は圧接できる芯線サイズを増やすことで、端子金具の種類を減らしてコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のワイヤハーネスの一実施形態を示す側面図である。
【図2】図1に示す被覆電線に端子金具を接続する電線接続方法を説明するための説明図である。
【図3】図2に示す被覆電線の芯線を超音波処理する超音波処理装置の一例を示す図である。
【図4】(A)は他の実施形態の超音波処理装置の一例を示す図であり、(B)は(A)に示す超音波処理装置により超音波処理が行われた後の芯線を示す図である。
【図5】従来の端子金具の圧着方法を説明するための説明図である。
【図6】従来の圧着方法の問題点を説明するための説明図である。
【図7】従来の芯線サイズが互いに異なる2種類以上の被覆電線に端子金具を圧着する方法を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の電線接続方法及びワイヤハーネスを図1〜図3に基づいて説明する。図1に示すように、ワイヤハーネス1は、互いに芯線径R1〜R4(芯線サイズ)が異なる複数種類の被覆電線11〜14と、これら被覆電線11〜14に接続された複数の端子金具15と、を備えている。被覆電線11〜14は各々、導電性の複数の素線を撚り合わせた芯線16と、該芯線16を被覆する絶縁性の被覆部17と、を備えている。なお、被覆電線11〜14の芯線径R1〜R4は、被覆電線11、被覆電線12、被覆電線13、被覆電線14の順に大きく設けられている(即ち、R1<R2<R3<R4)。
【0019】
上記複数の端子金具15はそれぞれ、同形状、同サイズに設けられている。端子金具15は、車体の金属パネルに取り付けられたり、相手側端子に接続される図示しない電気接触部と、被覆電線11〜14の芯線16を圧着するワイヤバレル18と、が長手方向に連なって設けられている。上記ワイヤバレル18は、図2に示すように、底壁部18Aと、この底壁部18Aの幅方向両端縁から立設された一対の片としての圧着片18Bと、から構成され、U字状をなしている。
【0020】
上述した各端子金具15のワイヤバレル18は、芯線径R1、R2を含む所定範囲内の芯線径の芯線16が圧着可能であり、所定範囲よりも大きい芯線径R3、R4の芯線16を圧着すると背景技術で説明したように芯線16との電気接続が良好でなくなるようなバレル長Lに設けられている。以上のことから明らかなように、芯線径R1、R2の被覆電線11、12が請求項中の第1被覆電線に相当し、芯線径R3、R4の被覆電線13、14が請求項中の第2被覆電線に相当する。
【0021】
次に、上述した芯線径の互いに異なる複数種類の被覆電線11〜14に、互いに同形状、同サイズに設けた上記端子金具15を接続する手順について説明する。まず、被覆電線11〜14の端末の被覆部17を除去して芯線16を露出させる。
【0022】
上述したように被覆電線13、14は、端子金具15のバレル長Lに比べて芯線径が大きく、そのまま端子金具15に圧着させると端子金具15と良好に電気接続することができない。そこで、上述した芯線径R3、R4の被覆電線13、14については、図2(C)及び(D)に示すように、芯線16に圧力を加えながら超音波エネルギを付与する超音波処理を行って、その芯線径を所定範囲内まで小さくした後、端子金具15のワイヤバレル18に圧着されている。図2に示す例では、同図(C)及び(D)の中段に示すように、被覆電線13、14の芯線16は、その芯線径が被覆電線11の芯線径R1とほぼ等しくなるまで小さくされている。
【0023】
上記超音波処理は、図3に示す超音波処理装置20を用いて行われている。同図に示すように、超音波処理装置20は、被覆電線13、14の端末の被覆部17を剥がして露出した芯線16を図面左右方向から挟む箱型の一対の型21、22と、上下方向から芯線16を挟むアンビル23及びホーン24と、を備えている。
【0024】
上記型21は、ホーン24の上面に沿って左右方向に移動可能に設けられている。上記型22は、ホーン24の右側面に沿って上下方向に移動可能に設けられている。上記アンビル23は、上記型22の上面に搭載されていて、型21の右側面に沿って上下方向に移動可能に設けられている。上記ホーン24は、上面に芯線16の長手方向に沿って凹凸溝が形成されていて、固定されている。
【0025】
また、超音波処理装置20は、型22及びホーン24の左右方向を挟んで型22及びホーン24が左右方向に移動しないように固定する固定部材25、26と、ホーン24の下面に当接してホーン24が上下方向に移動しないように固定する固定部材27と、を備えている。上記ホーン24には、図示しない圧電振動子が取り付けられている。この図示しない圧電振動子の超音波振動によりホーン24は、上下方向に振動する。
【0026】
次に、上述した構成の超音波処理装置20を用いた超音波処理の手順について以下説明する。まず、超音波処理装置20は、型21を左右方向に移動して、型21と型22との幅が例えばR1になるように調整する。その後、図3に示すように、被覆電線13、14の芯線16を、型21と型22との間、アンビル23とホーン24との間に位置付ける。そして、アンビル23を下方向に移動して、芯線16をアンビル23とホーン24とで挟んで、芯線16に圧力を加えながら図示しない圧電振動子を超音波振動させる。この図示しない圧電振動子の超音波振動によりホーン24が振動して、芯線16に超音波エネルギが付与される。さらに、アンビル23とホーン24との距離が例えばR1になるまでアンビル23を下方向に移動する。
【0027】
これにより、芯線16にはアンビル23、ホーン24によって上下方向に縮む圧力が加えられた状態で超音波エネルギが付与される。この圧力により芯線16の左右方向が延び、上下方向が縮むように変形する。芯線16が左右方向に延びた結果、型21−型22に当たると、芯線16には型21、22によって左右方向に縮む力が加えられる。この圧力により断面丸形の芯線16を構成する素線は、断面矩形状に変形する。そして、芯線径R3の被覆電線13の芯線16は、縦横R1の矩形状に圧縮されて小さくなる。芯線径R4の被覆電線14についても同様に、縦横R1の矩形状に圧縮されて小さくなる。なお、上述した超音波エネルギを付与する時間は、芯線16表面の酸化皮膜が除去でき、芯線16表面が粗くなるような時間も考慮した時間設定になっている。
【0028】
その後、この縦横R1の矩形状に圧縮された芯線16を、図2(C)及び(D)の中段に示すように、一対の圧着片18B間の底壁部18A上に搭載して、一対の圧着片18Bを内側に曲げて芯線16を包み込むように加締めると、図2(C)及び(D)の下段に示すように、端子金具15が圧着接続される。なお、図2の下段に示すワイヤバレル18を加締めた図からは芯線16が省略されている。
【0029】
これに対して、芯線径R1、R2の被覆電線13、14については、上記超音波処理が行われることなく、そのまま図2(A)及び(B)の上段に示すように、一対の圧着片18B間の底壁部18A上に搭載して、一対の圧着片18Bを内側に曲げて芯線16を包み込むように加締めて、図2(A)及び(B)の下段に示すように、端子金具15のワイヤバレル18に圧着されている。
【0030】
上述した実施形態によれば、被覆電線13、14の芯線16に圧力を加えながら超音波エネルギを付与する超音波処理を行うことにより、当該芯線径を端子金具15により圧着可能な所定範囲内まで小さくする工程と、超音波処理により芯線径を小さくした被覆電線13、14の芯線16を端子金具15の一対の圧着片18Bの間の底壁部18A上に搭載して、一対の圧着片18Bに圧着する工程と、被覆電線11、12の芯線16を超音波処理を行わないで端子金具15の一対の圧着片18Bの間の底壁部18A上に搭載して、一対の圧着片18Bに圧着する工程とを行っている。従って、被覆電線13、14の芯線16を超音波処理により芯線径を小さくして端子金具15に圧着するので、所定範囲内の芯線径の芯線16が圧着可能な端子金具15に、所定範囲よりも大きい芯線径R3、R4の被覆電線13、14の芯線16を接続することができる。このため、1つの端子金具15に対して圧着できる芯線径を増やすことで、端子金具15の種類を減らしてコストダウンを図ることができる。
【0031】
なお、上述した実施形態では、芯線径R3、R4の被覆電線13、14の芯線16を超音波処理により芯線径R1まで小さくしていたが、本発明はこれに限ったものではない。超音波処理後の芯線径は、端子金具15により圧着可能な所定範囲内であればよい。
【0032】
また、上述した実施形態では、図3に示すように、箱型の型21、22、アンビル23及びホーン24を超音波処理装置20を用いて、超音波処理後の芯線16の形状が矩形になっていたが、本発明はこれに限ったものではない。超音波処理後の芯線16の形状は、端子金具15に圧着できるような形状であればよい。例えば、図4(A)に示すように、断面半円状の溝が設けられたアンビル23とホーン24との間に芯線16を挟んで、アンビル23をホーン24に近づけて芯線16に圧力を加えた状態で超音波エネルギを付与して、図4(B)に示すように、超音波処理後の芯線16の形状を丸形にしてもよい。
【0033】
また、上述した実施形態では、端子金具15として、ワイヤバレル18により芯線16を加締めるものを用いていたが、本発明はこれに限ったものではない。端子金具15としては、例えば、ワイヤバレル18の一対の圧着片18Bの端部同士を連結して筒状圧着部を設けて、その筒状圧着部内に被覆電線11〜14の端末に露出した芯線16を挿入して加締めるものや、底壁部と底壁部から立設する一対の圧接刃とから構成して、一対の圧接刃間に芯線16を挿入して圧接するものにも適用することができる。
【0034】
また、上述した実施形態では、複数の端子金具15は、それぞれ別々に設けられていたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、複数の端子金具15としては、互いに連結されたジョイントコネクタ用の端子金具であってもよい。
【0035】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0036】
11 被覆電線(第1被覆電線)
12 被覆電線(第1被覆電線)
13 被覆電線(第2被覆電線)
14 被覆電線(第2被覆電線)
16 芯線
15 端子金具
18A 底壁部
18B 圧着片(片)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定範囲内のサイズの芯線が圧着又は圧接可能な大きさに設けられた底壁部及び前記底壁部から立設する一対の片から構成された端子金具で、前記所定範囲内の芯線サイズの第1被覆電線及び前記所定範囲よりも大きい芯線サイズの第2被覆電線をそれぞれ、圧着又は圧接する電線接続方法であって、
前記第2被覆電線の芯線に圧力を加えながら超音波エネルギを付与する超音波処理を行うことにより、当該芯線サイズを前記所定範囲内まで小さくする工程と、
前記超音波処理により前記芯線サイズを所定範囲内まで小さくした前記第2被覆電線の芯線を前記端子金具の一対の片の間の底壁部上に搭載して、前記一対の片に圧着又は圧接する工程と、を行うことを特徴とする電線接続方法。
【請求項2】
前記第1被覆電線の芯線を前記超音波処理を行わないで前記端子金具の一対の片の間の底壁部上に搭載して、前記一対の片に圧着又は圧接する工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の電線接続方法。
【請求項3】
所定範囲内の芯線サイズの第1被覆電線と、前記所定範囲よりも大きい芯線サイズの第2被覆電線と、底壁部及び前記底壁部から立設する一対の片から構成され、前記第1被覆電線及び前記第2被覆電線に各々圧着又は圧接される複数の端子金具と、を備えたワイヤハーネスであって、
前記複数の端子金具は各々、当該底壁部及び一対の片の大きさが前記所定範囲内のサイズの芯線の圧着又は圧接可能に設けられ、
前記第2被覆電線の芯線は、圧力を加えながら超音波エネルギを付与する超音波処理が行われて、前記所定範囲内まで小さくされた状態で、前記端子金具の一対の片に圧着又は圧接されていることを特徴とするワイヤハーネス。
【請求項4】
前記第1被覆電線の芯線は、前記超音波処理が行われることなく、前記端子金具の一対の片に圧着又は圧接されている
ことを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−222311(P2011−222311A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−90524(P2010−90524)
【出願日】平成22年4月9日(2010.4.9)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】