説明

電話番号更新装置。

【課題】社員が使用している内線型携帯電話の電話帳に既に登録されている外線の電話網の電話番号を、会社が管理する外線発信が可能な管理番号に正しく置き換えたい場合に、外線の電話網の電話番号が登録されている電話帳を、外線の電話網の電話番号が外線発信可能な管理番号に正しく更新された電話帳と交換できること。
【解決手段】内線型携帯電話が記憶する電話帳を受信し、電話帳に含まれる外線の電話網の電話番号を外線発信可能な管理番号に更新し、更新した管理番号で電話帳を作成し、内線型携帯電話に返送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
電話番号更新装置及び制御方法とプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話網と固定電話網を融合するFMC(Fixed Mobile Convergence)サービスが通信事業者から提供される中で、携帯端末通信事業者が提供するFMCサービスを会社が導入するメリットとして、FMCサービスに契約している携帯端末を利用する社員間にて行う通話が全て内線発信による通話扱いとなり、当該社員間の通話が社内電話網電波の外であっても通話に係る通話料(通信費)が発生しないという点がある。
【0003】
これに対し、お客様のように発信する着信先が当該FMCサービスに契約していない電話番号である場合には、発信による通話料(通信費)が発生してしまう外線発信扱いとなる。
【0004】
このように社員が、携帯端末通信事業者が提供するFMCサービスを利用可能な内線型携帯電話を会社の外に持ち出し、社外にて内線型携帯電話からお客様のような外線の電話網の着信先に外線発信する場合には、内線型携帯電話から0発信にてダイヤル発信したり、内線型携帯電話の電話帳に登録されている0から始まる外線の電話網の着信先の電話番号を選択することで外線発信をしている。
また、携帯電話の電話帳の処理に関しては以下の様な技術が開示されている。
【0005】
特許文献1においては、携帯電話内に記憶されている個人用電話帳をサーバに送信し、受信した個人用電話帳をサーバがアップロードする技術が開示されている。
特許文献2においては、入力された電話番号を特定の通信方式に従った電話番号に変換して電話帳に記憶する携帯端末の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−57807号公報
【特許文献2】特開2005−159799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記背景技術は、社員が使用している内線型携帯電話は、会社が所有している携帯電話であり、社員が内線型携帯電話を紛失した場合の個人情報の流出保護の観点から、内線型携帯電話の電話帳から外線の電話網の電話番号が流出ないように、社員が使用している内線型携帯電話の電話帳に外線の電話網の電話番号を登録することを会社が禁止している場合において発生する問題を解決するものではない。
【0008】
上記の場合において発生する問題を解決するためには、まず内線型携帯電話から外線の電話網の着信先に外線発信する場合に、外線の電話網の電話番号を利用した発信ではなく、会社が管理する外線発信が可能な管理番号を利用した発信をしなければならない。
【0009】
また、内線型携帯電話から外線の電話網の電話番号を利用せず外線発信が可能な仕組みとして、本出願人により内線型携帯電話から会社が管理する外線発信が可能な管理番号にて外線発信できる仕組みが提案されている。
【0010】
しかしながらこの仕組みを用いることにより、内線型携帯電話のダイヤル入力部に外線発信が可能な管理番号をダイヤル入力することで外線発信することは可能であるが、内線型携帯電話から電話帳から着信先を選択して外線発信するために、内線型携帯電話の電話帳の外線の電話網の電話番号を外線発信が可能な管理番号に置き換える仕組みまでは提案されていない。
【0011】
つまり、社員は所有する内線型携帯電話に外線の電話網の着信先として登録されている外線の電話網の電話番号を会社が管理する管理番号に置き換える作業をしないと、電話帳から外線の電話網の着信先を検索して外線発信することはできなくなってしまう。
【0012】
さらに社員が使用している内線型携帯電話の電話帳に登録されている外線の電話網の電話番号を、社員自ら内線型携帯電話の電話帳を操作し、会社が管理する外線発信が可能な管理番号に置き換えようとする際には、外線の電話網の電話番号を会社が管理する外線発信が可能な管理番号に正確に更新しないと、社員は電話帳を更新した後に、内線型携帯電話から外線の電話網の着信先に正しく外線発信できなくなってしまうという課題がある。
【0013】
よって、本願発明は、社員が使用している内線型携帯電話の電話帳に既に登録されている外線の電話網の電話番号を、会社が管理する外線発信が可能な管理番号に正しく置き換えたい場合に、外線の電話網の電話番号が登録されている電話帳を、外線の電話網の電話番号が外線発信可能な管理番号に正しく更新された電話帳と交換できる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本願発明は、内線の電話網の内線電話と通信可能に接続された電話帳に含まれる電話番号の更新を行う電話番号更新装置であって、外線の電話網の電話番号とシステム番号とが一意に対応づけられた外線情報データを記憶する外線情報データ記憶手段と、前記内線電話から、前記内線電話が記憶する外線の電話網の電話番号を含む電話帳を受信し、電話帳に含まれる外線の電話網の電話番号を選択する電話番号選択手段と、前記選択した外線の電話網の電話番号が前記外線情報データにあるかいなかを判定する外線情報データ判定手段と、前記外線情報データ判定手段があると判定した場合に、前記選択した外線の電話網の電話番号と一意に対応づけられているシステム番号を前記外線情報データから検索し、前記選択した外線の電話網の電話番号を前記検索したシステム番号に更新するシステム番号更新手段と、前記更新したシステム番号を含む電話帳を生成する第1の電話帳生成手段と、前記第1の電話帳生成手段が生成した電話帳を前記内線電話に送信する第1の電話帳送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、前記外線情報データ判定手段がないと判定した場合に、システム番号を新規発行し、前記外線情報データに、前記新規発行したシステム番号を前記選択した外線の電話網の電話番号と一意に対応づけて登録するシステム番号登録手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0016】
また、前記外線情報データ判定手段がないと判定した場合に、前記システム番号更新手段は、前記選択した外線の電話網の電話番号を当該新規発行したシステム番号に更新することを特徴とする。
【0017】
また、外線の電話網の電話番号と内線番号とが一意に対応づけられた社内情報データを記憶する社内情報データ記憶手段と、前記外線情報データ判定手段が判定する前に、前記選択した外線の電話網の電話番号が前記社内情報データにあるかを判定する社内情報データ判定手段と、前記社内情報データ判定手段があると判定した場合に、前記選択した外線の電話網の電話番号と一意に対応づけられている内線番号を前記社内情報データから検索し、前記選択した外線の電話網の電話番号を前記検索した内線番号に更新する内線番号更新手段と、前記更新した内線番号を含む電話帳を生成する第2の電話帳生成手段と、前記第2の電話帳生成手段が生成した電話帳を前記内線電話に送信する第2の電話帳送信手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0018】
また、前記電話番号更新装置はさらに、前記外線の電話網と前記内線の電話網との通信確立時に電話番号の変換を行う電話番号処理装置と通信可能に接続された電話番号更新システムを構成し、前記電話番号更新装置は、前記内線電話から、前記内線電話が記憶する外線の電話網の電話番号を含む電話帳を受信する前に、前記電話番号処理装置から、前記電話番号処理装置が記憶する外線情報データを受信する外線情報データ受信手段と、前記電話番号更新装置が記憶する外線情報データを前記受信した外線情報データに更新する第1の外線情報データ更新手段と、を備えることを特徴とする。
【0019】
また、前記電話番号更新装置は、前記システム番号登録手段が登録した後に、前記電話番号処理装置に前記電話番号更新装置が記憶する外線情報データを送信する外線情報データ送信手段と、前記電話番号処理装置は、前記電話番号処理装置が記憶する外線情報データを前記送信された外線情報データに更新する第2の外線情報データ更新手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記システム番号は外線の電話網の電話番号毎に固有の番号であることを特徴とする。
また、前記受信した電話帳に含まれる外線の電話網の電話番号は、固有の着信先と対応づけられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本願発明により、社員が使用している内線型携帯電話の電話帳に既に登録されている外線の電話網の電話番号を、会社が管理する外線発信が可能な管理番号に正しく置き換えたい場合に、外線の電話網の電話番号が登録されている電話帳を、外線の電話網の電話番号が外線発信可能な管理番号に正しく更新された電話帳と交換できる仕組みを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】システム構成の一例を示す図
【図2】ハードウエア構成の一例を示す図
【図3】機能ブロックの一例を示す図(管理サーバ)
【図4】外線電話から発信され、内線電話で着信した場合のフローチャートの一例を示す図
【図5】内線電話から発信され、外線電話で着信した場合のフローチャートの一例を示す図
【図6】外線電話から発信され内線電話で着信した場合(上)と内線電話から発信され外線電話で着信した場合(下)の電話番号処理の流れの一例を示す図
【図7】データベースの一例を示す図(管理サーバ)
【図8】電話番号更新処理のフローチャートの一例を示す図
【図9】機能ブロックの一例を示す図(更新サーバ)
【図10】データベースの一例を示す図(更新サーバ)
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、電話番号処理装置に好適なIP電話番号処理装置(管理サーバ)101と電話番号更新装置(更新サーバ)105が構成するシステムの全体図である。
【0023】
IP電話(インターネットプロトコル電話)とは、音声をデータ圧縮・符号化してIPパケットに分割し、IPネットワークにより伝送する技術を採用した電話のことである。
【0024】
管理サーバ101は、外線の電話網と内線の電話網との通信確立時に電話番号の変換を行い、携帯端末通信事業者A社から提供されるIP-GW(A社GWサーバ)102、携帯端末通信事業者B社から提供されるIP-GW(B社GWサーバ)103、携帯端末通信事業者C社から提供されるIP-GW(C社GWサーバ)104といった複数のIP電話専用ゲートウエイと通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0025】
A社から提供されるA社GWサーバ102はA社が提供するA社FMCサービス網404から提供されるA社のIP電話サービス網406と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0026】
B社から提供されるB社GWサーバ103はB社が提供するB社FMCサービス網411から提供されるB社のIP電話サービス網413と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0027】
C社から提供されるC社GWサーバ104はC社が提供するC社FMCサービス網418から提供されるC社のIP電話サービス網420と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0028】
A社の携帯電話サービス網405はA社携帯通信網400を介して内線型携帯電話401、携帯電話402と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0029】
B社の携帯電話サービス網412はB社携帯通信網407を介して内線型携帯電話408、携帯電話409と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0030】
C社の携帯電話サービス網419はC社携帯通信網414を介して内線型携帯電話415、携帯電話416と通信可能でかつ音声通話可能な状態で接続されている。
【0031】
本発明の内線の電話網から発信可能なユーザは全てユーザ所有の携帯端末が属する携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用する契約をしているものとする。すなわち社員等の会社内部の携帯端末ユーザが該当する。
【0032】
外線の電話網から発信可能なユーザは全てユーザ所有の携帯端末が属する携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用する契約をしていないものとする。すなわちお客様等の会社外部の携帯端末ユーザが該当する。
【0033】
A社の内線型携帯電話401はA社との契約により、A社がサービス提供するA社FMCサービス網404を利用できるか否かが選択可能である。契約者がA社FMCサービス網404を使用する契約をA社とした場合、契約した携帯端末を利用してA社FMCサービスでのA社のIP電話サービス網406を介した音声通話やデータ通信が可能である。
【0034】
B社の携帯端末408、409はB社との契約により、B社がサービス提供するB社FMCサービス網411を利用できるか否かが選択可能である。契約者がB社FMCサービス網411を使用する契約をB社とした場合、契約した携帯端末を利用してB社FMCサービスでのB社のIP電話サービス網413を介した音声通話やデータ通信が可能である。
【0035】
C社の携帯端末415、416はC社との契約により、C社がサービス提供するC社FMCサービス網418を利用できるか否かが選択可能である。契約者がC社FMCサービス網418を使用する契約をC社とした場合、契約した携帯端末を利用してC社FMCサービスでのC社のIP電話サービス網420を介した音声通話やデータ通信が可能である。
【0036】
以上の形態から、例えば会社内部の携帯端末ユーザ(社員)の内線型携帯電話401と会社内部の携帯端末ユーザ(社員)の携帯端末408がA社FMCサービス網404とB社FMCサービス網411を利用して音声通話する場合、その通信データ及び音声通話データは必ず管理サーバ101を介するものである。
【0037】
以上の形態から、例えば会社内部の携帯端末ユーザ(社員)の内線型携帯電話401と会社外部の携帯端末ユーザ(お客様)の携帯端末がA社FMCサービス網を利用して音声通話する場合、その通信データ及び音声通話データは必ず本発明の管理サーバ101を介するものである。
【0038】
以上の形態から、例えば会社外部の携帯端末ユーザ(お客様)の携帯端末と会社外部の携帯端末ユーザ(お客様)の携帯端末が音声通話する場合、その通信データ及び音声通話データは管理サーバ101を介しないものである。
さらに管理サーバ101は他の通信事業者が提供する本発明に類似するFMCサービス網ともその通信データ及び音声通話データの送受信や接続可能である。
【0039】
公衆回線421、422は一般回線であり、各携帯端末通信事業者のサービス網と音声通話及びデータ通信可能に接続されている。これにより社員がお客様と外線通話することが可能になる。
【0040】
本発明の更新サーバ105は、電話番号更新装置であり、電話番号処理装置(管理サーバ)101と通信可能に接続され、電話番号更新システムを構成している。また内線型携帯電話401、内線型携帯電話408、内線型携帯電話415と通信可能に接続されている。内線型携帯電話と更新サーバ105が通信する方法は、例えば内線型携帯電話のメールサービスを利用したメールを通信網400、通信網407、通信網414を介して送受信する方法でのデータ通信である。
【0041】
さらに内線型携帯電話401、内線型携帯電話408、内線型携帯電話415は情報処理装置106を介して電話番号更新装置105と通信可能に接続されていてもよい。情報処理装置106を介して内線型携帯電話と更新サーバ105が通信する方法は、例えば、まず内線型携帯電話を情報処理装置106と接続することで、内線型携帯電話の記憶部の記憶された情報を情報処理装置106が読み出し、情報処理装置106が読み出した情報を、情報処理装置106が代理で更新サーバ105に通信網300を介して送受信する方法での通信である。
【0042】
図2は、更新サーバ105、管理サーバ101のハードウエア構成図を示す図であり、A社GWサーバ102、B社GWサーバ103、C社GWサーバ104、情報処理装置106も同様の構成図である。
【0043】
図2において、301はCPUで、システムバス304に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM302あるいは外部メモリ311には、CPU301の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0044】
303はRAMで、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU301は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM302あるいは外部メモリ311からRAM303にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0045】
305は入力コントローラで、キーボード(KB)309や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。306はビデオコントローラで、表示部310への表示を制御する。なお、表示部310はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。また表示部は指やペン等にてユーザが表示画面内の対象位置を指定するタッチパネル機能を含むものであってもよい。
【0046】
307はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ311へのアクセスを制御する。
【0047】
308は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(通信貝回線)300を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0048】
なお、CPU301は、例えばRAM303内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT上での表示を可能としている。また、CPU301は、CRT上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0049】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ311に記録されており、必要に応じてRAM303にロードされることによりCPU301によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、外部メモリ311または記憶手段に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
以下、図3を用いて、図1に示したIP電話番号処理装置(管理サーバ)101の機能ブロックについて説明する。
図3は管理サーバ101の機能ブロック図である。
【0050】
データ記憶部は、第1の役割として、外線の電話網の電話番号(お客様番号)とシステム番号とを外線情報テーブル702に一意に対応づけてデータベースとして予め記憶する。第2の役割として、内線の電話網の着信先の電話番号(ダイヤルイン番号)と内線番号とを内線情報テーブル703に一意に対応づけてデータベースとして予め記憶する。当該データ記憶部はROM302または外部メモリ311である。
【0051】
電話番号受信部は、外線電話または内線電話からゲートウエイ(GWサーバ)を介して発信元番号や着信先番号を含んだセッション確立(通信確立)情報をSIP(Session Initiation Protocol)通信にて受信する。
【0052】
電話番号検索部は、第1の役割として、外線情報テーブルに記憶されているシステム番号または外線の電話網の電話番号を検索する。第2の役割として、内線情報テーブルに記憶されている内線番号またはダイヤルイン番号を検索する。
【0053】
電話番号変換部は、第1の役割として、外線の電話網の電話番号またはシステム番号を外線情報テーブルに一意に対応づけられているシステム番号または外線の電話網の電話番号に変換する。第2の役割として、内線番号またはダイヤルイン番号を内線情報テーブルに一意に対応づけられているダイヤルイン番号または内線番号に変換する。
【0054】
電話番号送信部は、外線電話または内線電話に着信するべく、外線電話または内線電話にゲートウエイ(GWサーバ)を介して発信元番号や着信先番号を含んだセッション確立(通信確立)情報をSIP(Session Initiation Protocol)通信にて送信することで着信要求する。
【0055】
電話番号判定部は、第1の役割として、外線情報テーブルに外線の電話網の電話番号があるかを判定する。第2の役割として、外線情報テーブルにシステム番号があるかを判定する。
【0056】
システム番号登録部は、外線情報データに既に存在するシステム番号とは重複しないシステム番号を新規発行し、外線情報データに外線の電話網の電話番号と新規発行したシステム番号を一意に対応づけて新規登録する。
【0057】
外線情報データ送信部は、自身がデータ記憶部に記憶する外線情報データを複製した複製データを更新サーバに定期的に送信する。送信するタイミングは、更新サーバが、内線型携帯電話から電話帳を受信する前である。
外線情報データ受信部は、更新サーバから定期的に送信される更新サーバがデータ記憶部に記憶する外線情報データを複製した複製データを受信する。
【0058】
外線情報データ更新部は、更新サーバから受信した場合に、外線情報データを自身がデータ記憶部に記憶する外線情報データに上書き保存することで、自身がデータ記憶部に記憶する外線情報データを更新サーバから受信した最新の外線情報データに更新する。これにより、更新サーバ105が新規発行したシステム番号情報を自身(管理サーバ101)の外線情報データに追加することができる。
【0059】
管理サーバ101は、例えばSIPサーバ(SIPプロキシサーバ)であり、SIPメッセージのルーティング(転送先決定)、電話番号のIPアドレスと対応付けの機能も備えている。
【0060】
図4は、外線電話から内線電話(内線型携帯電話)401に発信する場合のフローチャートを説明したものである。本願発明の外線電話とは外線の電話網の電話番号が割り当てられた電話機の事であり、携帯電話でも固定電話であってもよい。本願発明の内線電話とは内線の電話網の電話番号が割り当てられた電話機の事であり、社外に持ち出しが可能な内線電話として携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用する契約をした内線型携帯電話(内線携帯端末)である。
ステップS401〜ステップS402は外線電話の図示しないCPUの指示により実行する。
ステップS403〜ステップS407は管理サーバ101のCPU301の指示により実行する。
ステップS408内線電話(内線型携帯電話)401の図示しないCPUの指示により実行する。
【0061】
ステップS401では、外線電話から内線電話に発信する方法として、外線電話は、ユーザにより内線型携帯電話401に着信可能なダイヤルイン番号(着信先番号)が入力された後、ユーザにより外線電話の発信ボタンが押下されたかを判断する。押下されたと判断した場合は、ステップS402に進む。押下されたと判断しない場合は、ステップS401に戻る。
【0062】
ステップS402では、外線電話は、管理サーバ101に外線電話に割り当てられた外線の電話網の電話番号である「080−2222−2222」を発信元番号として送信する。
【0063】
さらに外線電話は、管理サーバ101に内線型携帯電話401利用者に割り当てられ、内線型携帯電話401利用者に着信可能な内線の電話網の着信先の電話番号(ダイヤルイン番号)である「050−1111−1111」を着信先番号として送信する。
【0064】
つまり外線電話は、発信元番号として「080−2222−2222」及び着信先番号として「050−1111−1111」を含む情報を管理サーバ101に送信し、内線型携帯電話401に着信すべく管理サーバ101に着信要求をする。
【0065】
ステップS403では、管理サーバ101は、外線電話から発信元番号として、外線の電話網の電話番号である「080−222−2222」を含む情報を受信する。
【0066】
さらに管理サーバ101は、外線電話から着信先番号として、内線型携帯電話401利用者に着信可能な内線の電話網の着信先の電話番号(ダイヤルイン番号)である「050−1111−1111」を含む情報を受信する。
受信すると、管理サーバ101と外線電話はGWサーバを介して通信確立する。
【0067】
管理サーバ101は、受信した発信元番号「080−222−2222」及び着信先番号「050−1111−1111」をRAM303のワークエリアに一時記憶する。
【0068】
管理サーバ101は、RAM303が一時記憶した発信元番号及び着信先番号を通話履歴テーブル(図7の701)に通話履歴データとして、受信した発信元番号(外線の電話網の電話番号)と着信先番号(内線の電話網の着信先の電話番号)を一意に対応づけて登録する。
【0069】
ステップS404では、管理サーバ101は、外線情報テーブルを検索し、受信した発信元番号「080−222−2222」と一致する番号が外線情報テーブルにあるかいなかを判定する。
ステップS404でないと判定した場合には、ステップS405に進む。
ステップS404であると判定した場合には、ステップS406に進む。
【0070】
ステップS405では、受信した発信元番号「080−222−2222」と一意に対応づけるシステム番号を新規に発行し、新規発行したシステム番号を受信した発信元番号「080−222−2222」と一意に対応づけて外線情報テーブルに新規登録する。
【0071】
ステップS406では、管理サーバ101は、受信した発信元番号「080−222−2222」と一致する外線の電話網の電話番号を外線情報テーブル(図7の702)から検索し、一致した外線の電話網の電話番号と一意に対応づけられているシステム番号「80001234」を検索する。
さらに発信元番号の変換処理として、受信した発信元番号「080−222−2222」を検索したシステム番号「80001234」に変換する。
【0072】
また着信先番号の変換処理として、受信した着信先番号「050−1111−1111」と一致するダイヤルイン番号を内線情報テーブル(図7の703)から検索し、一致したダイヤルイン番号と一意に対応づけられている内線番号「4700001」を検索し、受信した着信先番号「050−1111−1111」を検索した内線番号「4700001」に変換する。
【0073】
ステップS407では、管理サーバ101は、変換したシステム番号「80001234」を発信元番号として、システム番号に変換された発信元番号を含んだ着信要求を、内線の電話網の着信先(内線型携帯電話401)に着信すべく送信する。
【0074】
さらに着信先番号の着信要求処理として、変換した内線番号「4700001」を着信先番号として、内線番号に変換された着信先番号を含んだ着信要求を、内線の電話網の着信先(内線型携帯電話401)に着信すべく送信する。
この着信先番号の着信要求処理により内線の電話網の着信先(内線型携帯電話401)に着信が可能となる。
【0075】
内線型携帯電話401で、外線電話から着信可能な内線の電話網の着信先(社員)は携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用可能な契約をしている会社内部の携帯端末ユーザである。また当該社員は固有の内線番号も同時に持っている。
【0076】
ステップS408では、内線型携帯電話401は、管理サーバ101からシステム番号に変換された発信元番号と内線番号に変換された着信先番号とを含んだ着信要求を受信し、着信する。管理サーバ101からの着信要求を受信すると、管理サーバ101と内線型携帯電話401はA社GWサーバ102を介して通信確立する。この通信確立により外線電話と内線型携帯電話401において管理サーバ101を介した通信確立が完了したことになる。
【0077】
図5は、図4とは逆に、内線電話(内線型携帯電話)401から外線電話に発信する場合のフローチャートを説明したものである。本願発明の外線電話とは外線の電話網の電話番号が割り当てられた電話機の事であり、携帯電話でも固定電話であってもよい。本願発明の内線電話とは内線の電話網の電話番号が割り当てられた電話機の事であり、社外に持ち出しが可能な内線電話として携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用する契約をした内線型携帯電話である。
ステップS501〜ステップS502は内線型携帯電話401の図示しないCPUの指示により実行する。
ステップS503〜ステップS506は管理サーバ101のCPU301の指示により実行する。
ステップS507は外線電話の図示しないCPUの指示により実行する。
【0078】
ステップS501では、内線電話から外線発信する方法として、内線型携帯電話401は、ユーザにより外線電話に着信可能なシステム番号(着信先番号)がダイヤル操作部に入力された後、ユーザにより内線型携帯電話401の発信ボタンが押下されたかを判断する。押下されたと判断した場合は、ステップS502に進む。押下されたと判断しない場合は、ステップS501に戻る。
【0079】
また、内線電話から外線発信する別の方法として、内線型携帯電話401は、内線電話携帯端末(内線型携帯電話)401に登録されている電話帳から外線の電話網の着信先としてシステム番号が選択されたかを判断する。選択されたと判断した場合は、ステップS502に進む。選択されたと判断しない場合は、ステップS501に戻る。
ステップS502では、内線型携帯電話401は、管理サーバ101にシステム番号「80001234」を着信先番号として送信する。
【0080】
さらに内線型携帯電話401は、管理サーバ101に内線型携帯電話401利用者に割り当てられた内線番号である「4700001」を発信元番号として送信する。
【0081】
つまり内線型携帯電話401は、発信元番号として「4700001」及び着信先番号として「80001234」を含み外線電話に着信すべく、管理サーバ101に着信要求をする。
【0082】
ステップS503では、管理サーバ101は、管理サーバ101は、内線型携帯電話401から、内線の電話網を介して、システム番号「80001234」を着信先番号とし、当該システム番号を含む着信要求を受信する。
【0083】
さらに管理サーバ101は、内線型携帯電話401から、内線の電話網を介して、内線型携帯電話401利用者の内線番号である「4700001」を発信元番号として当該内線番号を含む着信要求を受信する。
【0084】
ステップS504では、管理サーバ101は、外線情報テーブルを参照し、受信した「80001234」と一致するシステム番号が外線情報テーブルにあるかいなかを判定する。一致するシステム番号があると判定した場合には、システム番号による外線発信を実行すべく、ステップS505に進む。ないと判定した場合には、システム番号が間違っているのでシステム番号による外線発信を実行せず、処理を終了する。
【0085】
ステップS505では、管理サーバ101は、受信した着信先番号「80001234」と一致するシステム番号を外線情報テーブル(図7の702)から検索し、一致したシステム番号と一意に対応づけられている外線の電話網の電話番号を検索する。
【0086】
さらに着信先番号の変換処理として、受信した着信先番号「80001234」を検索した外線の電話網の電話番号「080−2222−2222」に変換する。
【0087】
また発信元番号の変換処理として、受信した発信元番号「4700001」と一致する内線番号を内線情報テーブル(図7の703)から検索し、一致した内線番号と一意に対応づけられているダイヤルイン番号「050−1111−1111」を検索し、受信した発信元番号「4700001」を検索したダイヤルイン番号「050−1111−1111」に変換する。
【0088】
ステップS506では、管理サーバ101は、変換したダイヤルイン番号「050−1111−1111」を発信元番号として、ダイヤルイン番号に変換された発信元番号を含んだ着信要求を、外線の電話網の着信先に着信すべく送信する。
【0089】
さらに着信先番号の着信要求処理として、変換した外線の電話網の電話番号「080−2222−2222」を着信先番号として、外線の電話網の電話番号に変換された着信先番号を含んだ着信要求を、外線の電話網の着信先に着信すべく送信する。
この着信先番号の着信要求処理により外線の電話網の着信先(外線電話)に着信が可能となる。
【0090】
外線電話で、内線型携帯電話401から着信可能な外線の電話網の着信先(お客様)は携帯端末通信事業者の提供するFMCサービス網を使用可能な契約をしていない会社外部の携帯端末のユーザまたは固定電話のユーザである。外線の電話網の着信先(お客様)に着信させる場合に使用する外線の電話網の電話番号「080−2222−2222」は、個人情報としてその情報管理には注意すべき電話番号である。
【0091】
ステップS507では、外線電話は、管理サーバ101からダイヤルイン番号に変換された発信元番号と外線の電話網の電話番号に変換された着信先番号とを含んだ着信要求を受信し、着信する。管理サーバ101からの着信要求を受信すると、管理サーバ101と外線電話はGWサーバを介して通信確立する。この通信確立により内線型携帯電話401と外線電話において管理サーバ101を介した通信確立が完了したことになる。
【0092】
図6の601は、図4で説明した管理サーバ101が実行する変換処理と本発明で実際に使用する電話番号(情報)を用いて説明した、外線電話から内線電話(内線型携帯電話)401に発信する場合の電話番号処理のステップを説明したものである。
【0093】
図6の601では、外線の電話網の電話番号が「080−2222−2222」である利用者X(お客様)が、外線電話から、FMCサービスを利用する利用者Y(社員)の内線型携帯電話401に着信すべく、利用者Y(社員)に割り当てられた内線の電話網の着信先の電話番号である「050−1111−1111」(ダイヤルイン番号)で着信要求をすることで内線型携帯電話401に着信が完了する場合を想定して説明する。
【0094】
図6の601は、「080−2222−2222」(外線の電話網の電話番号)を持つ利用者X(お客様)が、利用者X(お客様)が知っている番号である「050−1111−1111」(ダイヤルイン番号)の電話番号を持つ利用者Y(社員)に発信(着信要求)したい場合の電話番号処理である。
【0095】
ここで説明する「080−2222−2222」の外線の電話網の電話番号にて着信要求する利用者Xは一般利用者(お客様)である。ここでの一般の利用者とは後述する、社員の様な社内の内部利用者ではないとの意味である。さらにFMCサービスを利用していない者である。
ステップS601では、利用者X(お客様)が当該利用者Xの外線電話から、利用者Y(社員)の内線型携帯電話401に発信(着信要求)する。
その場合、「080−2222−2222」(外線の電話網の電話番号)を発信元番号として着信要求をする。
【0096】
ステップS602では、管理サーバ101はGWサーバを介して公知技術であるルーティングにより発信元番号「080−2222−2222」と着信先番号「050−1111−1111」を受信する。(S403の処理)
さらに、発信元番号「080−2222−2222」と着信先番号「050−1111−1111」を通話履歴テーブル701に登録する。
ステップS603では、管理サーバ101は外線情報テーブルから発信元番号である「080−2222−2222」を参照する。(S404の処理)
【0097】
ステップS604では、管理サーバ101は外線情報テーブルから、受信した発信元番号「080−2222−2222」と一致する外線の電話網の電話番号を検索し。検索した外線の電話網の電話番号と一意に対応づけたシステム番号をさらに検索する。(S404の処理)
【0098】
外線情報テーブルに受信した発信元番号「080−2222−2222」と一致する外線の電話網の電話番号がない場合は、システム番号を新規発行する。(S405の処理)
【0099】
例えば新規発行されるシステム番号は、外線情報テーブルにこれまでに登録されている番号と重複しない固有のシステム番号「80001242」であり、受信した発信元番号と一意に対応づけて新規登録をする。
【0100】
これにより発信元番号が(外線情報テーブルに登録されていない)初めて受信する外線の電話網の電話番号である場合には、既に外線情報テーブルに登録されたシステム番号と重複しない、個別のシステム番号を新規発行し、受信した発信元番号と一意に対応づけて新規登録をすることができる。
【0101】
ステップS605では、管理サーバ101は受信した発信元番号「080−2222−2222」を外線情報テーブルから検索したシステム番号「80001234」に変換する。(S406の処理)
【0102】
さらに管理サーバ101は、受信した着信先番号「050−1111−1111」を、受信した着信先番号「050−1111−1111」に一致する内線の電話網の着信先の電話番号を内線情報テーブルから検索し、検索した内線の電話網の着信先の電話番号と一意に対応づけた内線番号「4700001」に変換する。(S406の処理)
【0103】
ステップS606では、管理サーバ101は変換された発信元番号「80001234」と変換された着信先番号「4700001」で、利用者Y(社員)の内線型携帯電話401に着信要求をする。(S407の処理)
【0104】
図6の602は、図5で説明した管理サーバ101が実行する変換処理と本発明で実際に使用する電話番号(情報)を用いて説明した内線電話(内線型携帯電話)401から外線電話に発信する場合の電話番号処理のステップを説明したものである。
【0105】
図6の602では、図6の601で説明したように外線の電話網の電話番号が「080−2222−2222」である利用者X(お客様)が、外線電話から、FMCサービスを利用する利用者Y(社員)の内線型携帯電話401に着信すべく、利用者Y(社員)に割り当てられた内線の電話網の着信先の電話番号である「050−1111−1111」(ダイヤルイン番号)で発信(着信要求)をすることで内線型携帯電話401に外線電話から一旦着信があった後に、逆に利用者Y(社員)が利用者Xに折り返し発信(着信要求)する場合を想定して説明する。
【0106】
図6の602は、お客様が知っている番号である「050−1111−1111」(ダイヤルイン番号)の電話番号を持つ利用者Y(社員)が、「080−2222−2222」(外線の電話網の電話番号)を持つ利用者Xに着信要求したい場合の電話番号処理である。
【0107】
ステップS611では、「050−1111−1111」の番号を持つ利用者Y(社員)内線型携帯電話401から、利用者X(お客様)の外線電話に着信要求する。その場合には、「080−2222−2222」(外線の電話網の電話番号)ではなく「80001234」(システム番号)を着信先番号として着信要求をする。
【0108】
「80001234」は利用者Y(社員)のみが知る利用者X(お客様)の外線の電話網の電話番号と一意に対応するように割り当てられた、管理サーバ101が記憶する外線の電話網の電話番号に変換可能な番号である。
【0109】
「80001234」(システム番号)を着信先番号として着信要求をすると同時に、発信元番号として「4700001」(内線番号)を管理サーバ101に送信する。
【0110】
ステップS612では、管理サーバ101はA社GWサーバ102を介して公知技術であるルーティングにより発信元番号「4700001」と着信先番号「80001234」を受信する。(S503の処理)
ステップS613では、管理サーバ101は外線情報テーブルから着信先番号である「80001234」を参照する。(S504の処理)
【0111】
ステップS614では、管理サーバ101は外線情報テーブルから、受信した着信先「80001234」と一致するシステム番号を検索し。検索したシステム番号と一意に対応づけた外線の電話網の電話番号をさらに検索する。(S505の処理)
【0112】
ステップS615では、管理サーバ101は受信した着信先番号「80001234」を外線情報テーブルから検索した外線の電話網の電話番号「080−2222−2222」に変換する。(S505の処理)
【0113】
さらに管理サーバ101は、受信した発信元番号「4700001」を、受信した発信元番号「4700001」に一致する内線番号を内線情報テーブルから検索し、検索した内線番号と一意に対応づけた内線の電話網の着信先の電話番号「050−1111−1111」に変換する。(S505の処理)
【0114】
ステップS616では、管理サーバ101は変換された発信元番号「050−1111−1111」と変換された着信先番号「080−2222−2222」で、利用者X(お客様)の外線電話に着信要求をする。(S506の処理)
図7は、本発明の管理サーバ101が記憶するデータテーブルである。
【0115】
701は通話履歴テーブル(通話履歴データ)であり、通話毎の発信元番号及び着信先番号のペアを通話履歴として通話毎にデータベースに登録する。通話履歴テーブルは管理サーバ101の外部メモリ311に記憶されている。
【0116】
702は外線情報テーブル(外線情報データ)であり、外線の電話網の電話番号と外線の電話網の電話番号毎に固有の番号であるシステム番号とが一意に対応づけて記憶されている。外線情報データを検索して外線情報データに受信した外線の電話網の電話番号(お客様番号)が存在しない(つまり新規のお客様番号である)場合に、自動で既に登録されているシステム番号とは重複しないシステム番号を新規発行し、発行されたシステム番号を外線情報データベースに登録する。また予め外線情報データにお客様番号(外線の電話網の電話番号)とシステム番号を関連付けて登録しても何ら問題はない。外線情報テーブルは管理サーバ101の外部メモリ311に記憶されている。
【0117】
703は内線情報テーブル(内線情報データ)であり、予め内線情報データのダイヤルイン番号と内線番号を関連付けて登録したデータである。内線情報テーブルは管理サーバ101の外部メモリ311に記憶されている。
図8は、電話番号更新処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS801〜ステップS802は内線型携帯電話401の図示しないCPUの指示により実行する。
ステップS803〜ステップS814、ステップS822〜ステップS823、ステップS824は更新サーバ105のCPU301の指示により実行する。
ステップS821、ステップS825〜ステップS825は管理サーバ101のCPU301の指示により実行する。
【0118】
ステップS801では、内線電話から電話帳を送信する方法として、内線型携帯電話401は、ユーザにより内線型携帯電話401が記憶する電話帳が選択された後、ユーザにより内線型携帯電話401の送信ボタン(送信指示)が押下(受付)されたかを判断する。押下(受付)されたと判断した場合は、ステップS802に進む。押下されたと判断しない場合は、ステップS801に戻る。
【0119】
ステップS802では、内線電話は図7の706に示すような内線電話が記憶する外線の電話網の電話番号を含む電話帳(個人電話帳データ)を更新サーバ105に送信する。
ステップS803では、更新サーバ105は、内線電話から、内線電話が記憶する外線の電話網の電話番号を含む電話帳を受信する。
ステップS804では、更新サーバ105は、電話帳に含まれる外線の電話網の電話番号を選択する(電話番号選択手段)。
【0120】
ステップS805では、電話番号更新処理を実行する対象であるかを判定する。ステップS804で選択した電話番号が「0」から始まる番号であり、かつ電話番号の桁数が10桁(固定電話用)または11桁(携帯電話用)である場合に、電話番号更新処理を実行する対象であると判定し、ステップS806に進む。電話番号更新処理を実行する対象ではないと判定した場合は、ステップS804で選択した電話番号の更新をせず、変換前のそのままにした状態でステップS812に進む。つまり、外線の電話網の電話番号ともに既にシステム番号や内線番号に更新された番号が、ステップS803で受信した電話帳に含まれていた場合に該当する。
ステップS806では、更新サーバ105は、選択した外線の電話網の電話番号が社内情報データにあるかを判定する(社内情報データ判定手段)。
ステップS806でないと判定した場合には、ステップS808に進む。
ステップS806であると判定した場合には、ステップS807に進む。
【0121】
ステップS807では、更新サーバ105は、ステップS806であると判定した場合に、選択した外線の電話網の電話番号と一意に対応づけられている内線番号を社内情報データから検索し、選択した外線の電話網の電話番号を検索した内線番号に更新する(内線番号更新手段)。
ステップS808では、更新サーバ105は、選択した外線の電話網の電話番号が前記外線情報データにあるかいなかを判定する(外線情報データ判定手段)。
ステップS808でないと判定した場合には、ステップS810に進む。
ステップS808であると判定した場合には、ステップS809に進む。
【0122】
ステップS809では、更新サーバ105は、ステップS808であると判定した場合に、選択した外線の電話網の電話番号と一意に対応づけられているシステム番号を外線情報データから検索し、選択した外線の電話網の電話番号を検索したシステム番号に更新する(システム番号更新手段)。
【0123】
ステップS810では、更新サーバ105は、ステップS808でないと判定した場合に、システム番号を新規発行し、外線情報データに、新規発行したシステム番号を選択した外線の電話網の電話番号と一意に対応づけて登録する(システム番号登録手段)。
【0124】
ステップS811では、選択した外線の電話網の電話番号と一意に対応づけられているシステム番号を外線情報データから検索し、選択した外線の電話網の電話番号を検索してステップS810で新規発行したシステム番号に更新する(システム番号更新手段)。
【0125】
ステップS812では、更新サーバ105は、ステップS809で更新したシステム番号を含む電話帳を生成する(第1の電話帳生成手段)。更新サーバ105は、ステップS807で更新した内線番号を含む電話帳を生成する(第2の電話帳生成手段)。
【0126】
ステップS813では、電話帳に、電話番号更新処理を実行していない外線の電話網の電話番号が残っているかを判定し、残っていると判定した場合はステップS804に進む。残ってないと判定した場合はステップS814に進む。
【0127】
ステップS814では、更新サーバ105は、ステップS812で生成したシステム番号を含む電話帳を内線電話に送信する(第1の電話帳送信手段)。更新サーバ105は、ステップS812で生成した内線番号を含む電話帳を内線電話に送信する(第2の電話帳送信手段)。
【0128】
ステップS815では、内線電話は、更新サーバ105からシステム番号を含む電話帳が送信された場合に、システム番号を含む電話帳を受信する。内線電話は、更新サーバ105から内線番号を含む電話帳が送信された場合に、内線番号を含む電話帳を受信する。
なお、ステップS815で受信する電話帳はシステム番号及び内線番号の両方を含む電話帳であってもよい。
【0129】
ステップS816では、内線電話は、ステップS802で送信した図10の706に示すような電話帳と、ステップS815で受信した図10の707に示すような電話帳電話帳を交換(入替)することで、内線電話が記憶する電話帳(個人電話帳データ)を更新する。
【0130】
ステップS821では、管理サーバ101は、自身が記憶している最新の外線情報データ(図7の702)を複製し、複製した外線情報データを更新サーバ105に送信する。
【0131】
ステップS822では、更新サーバ105は、内線電話から、ステップS803で内線電話が記憶する外線の電話網の電話番号を含む電話帳を受信する前に、管理サーバ101から、複製した外線情報データを受信する(外線情報データ受信手段)。
【0132】
ステップS823では、更新サーバ105は、自身が記憶している外線情報データを、ステップS822で受信した管理サーバ101で複製した外線情報データに更新する(第1の外線情報データ更新手段)。
【0133】
ステップS824では、更新サーバ105は、ステップS810でシステム番号を登録した後に、自身が記憶する最新の外線情報データ(図7の705)を複製し、複製した外線情報データを管理サーバ101に送信する(外線情報データ送信手段)。
ステップS825では、管理サーバ101は、複製した外線情報データを受信する。
【0134】
ステップS826では、管理サーバ101は、自身が記憶している外線情報データをステップS825で受信した更新サーバ105で複製した外線情報データに更新する(第2の外線情報データ更新手段)。
以下、図9を用いて、図1に示した電話番号更新装置(更新サーバ)105の機能ブロックについて説明する。
図9は更新サーバ105の機能ブロック図である。
【0135】
データ記憶部は、第1の役割として、外線の電話網の電話番号とシステム番号とを外線情報テーブル702に一意に対応づけてデータベースとして予め記憶する。第2の役割として、外線の電話網の電話番号(拠点外線番号)と内線番号(拠点内線番号)とを社内情報テーブル704に一意に対応づけてデータベースとして予め記憶する。当該データ記憶部はROM302または外部メモリ311である。
電話番号選択部は、電話番号更新処理を進めるために、電話帳に含まれる外線の電話網の電話番号を選択する。
【0136】
電話番号判定部は、第1の役割として、外線情報テーブルに記憶されている外線の電話網の電話番号を検索し、あるかいなかを判定する。第2の役割として、社内情報テーブルに記憶されている外線の電話網の電話番号(拠点外線番号)を検索し、あるかいなかを判定する。
【0137】
電話番号更新部は、第1の役割として、外線情報テーブルに記憶されていれば、システム番号に更新(変換)する。第2の役割として、社内情報テーブルに記憶されていれば、内線番号(拠点内線番号)に更新(変換)する。
【0138】
電話帳生成部は、第1の役割として、図10の707に示すような外線の電話網の電話番号をシステム番号に更新した電話帳を新規生成する。第2の役割として、図10の707に示すような外線の電話網の電話番号を内線番号(拠点内線番号)に更新した電話帳を新規生成する。つまり図10の707に示すように「0」から始まる外線の電話網の電話番号がシステム番号または内線番号のいずれかに更新され、固有の着信先名称と一意に対応ずけた電話帳を新規生成する。
電話帳送信部は、新規生成した電話帳を内線電話に送信する。
【0139】
システム番号登録部は、外線情報データに既に存在するシステム番号とは重複しないシステム番号を新規発行し、外線情報データに外線の電話網の電話番号と新規発行したシステム番号を一意に対応づけて新規登録する。
外線情報データ受信部は、管理サーバがデータ記憶部に記憶する外線情報データを複製した複製データを管理サーバから受信する。
【0140】
外線情報データ更新部は、管理サーバから受信した外線情報データを自身(更新サーバ)がデータ記憶部に記憶する外線情報データに上書き保存することで、自身(更新サーバ)がデータ記憶部に記憶する外線情報データを管理サーバから受信した最新の外線情報データに更新する。
【0141】
外線情報データ送信部は、自身(更新サーバ)がデータ記憶部に記憶する外線情報データを複製した複製データを管理サーバに定期的に送信する。送信するタイミングは、更新サーバがシステム番号を登録した後である。
図10は、本発明の更新サーバ105が記憶するデータテーブルである。
【0142】
704は社内情報テーブル(社内情報データ)であり、予め外線番号と社内の電話網で接続可能な内線番号を関連付けて登録したデータである。社内情報テーブルは更新サーバ105の外部メモリ311に記憶されている(社内情報データ記憶手段)。
【0143】
705は外線情報テーブル(外線情報データ)であり、外線の電話網の電話番号と外線の電話網の電話番号毎に固有の番号であるシステム番号とが一意に対応づけて記憶されている。外線情報データを検索して外線情報データに選択した外線の電話網の電話番号(お客様番号)が存在しない(つまり新規のお客様番号である)場合に、自動で既に登録されているシステム番号とは重複しないシステム番号を新規発行し、発行されたシステム番号を外線情報データベースに登録する。また予め外線情報データにお客様番号(外線の電話網の電話番号)とシステム番号を関連付けて登録しても何ら問題はない。外線情報テーブルは更新サーバ105の外部メモリ311に記憶されている(外線情報データ記憶手段)。
【0144】
706は内線型携帯電話に記憶される電話帳データ(個人電話帳データ)であり、更新サーバ105にて図8の電話番号更新処理を実行する前(変換前)のものである。
【0145】
名前は外線の電話網固有の着信先の名前であり、電話番号と一意に対応づけられている。電話番号は「0」から始まる外線の電話網の着信先の電話番号(外線番号)である。
【0146】
707は内線型携帯電話に記憶される電話帳データ(個人電話帳データ)であり、更新サーバ105にて図8の電話番号更新処理を実行した後(変換後)のものである。
【0147】
名前は外線の電話網固有の着信先の名前であり、電話番号と一意に対応づけられている。電話番号は「0」ではない数字から始まるシステム番号または社内の電話網で接続可能な内線番号である。
【0148】
以上説明したように、本実施の形態によれば、社員が使用している内線型携帯電話の電話帳に既に登録されている外線の電話網の電話番号を、会社が管理する外線発信が可能な管理番号に正しく置き換えたい場合に、外線の電話網の電話番号が登録されている電話帳を、外線の電話網の電話番号が外線発信可能な管理番号に正しく更新された電話帳と交換することができる。
【0149】
また、本発明におけるプログラムは、図4、図5及び図8に示すフローチャートの処理を管理サーバ101または更新サーバ105が実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図4、図5及び図8の処理方法を実行可能なプログラムとして管理サーバ101または更新サーバ105が記憶している。
(本発明の他の実施形態)
【0150】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0151】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0152】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0153】
また、管理サーバ101が読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0154】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0155】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0156】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0157】
また、本発明の電話番号処理装置は、管理サーバ101としてSIPサーバを想定して説明したが、SIPサーバでの実現に限るものではなく、FMCサーバ、PBX装置でも、本発明の電話番号処理方法を実現可能であり、そのような装置における実施形態も本発明の技術的範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0158】
101 管理サーバ(電話番号処理装置)
105 更新サーバ(電話番号更新装置)
401 内線型携帯電話(内線電話)
402 携帯電話(外線電話)
301 CPU
302 ROM
303 RAM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内線の電話網の内線電話と通信可能に接続された電話帳に含まれる電話番号の更新を行う電話番号更新装置であって、
外線の電話網の電話番号とシステム番号とが一意に対応づけられた外線情報データを記憶する外線情報データ記憶手段と、
前記内線電話から、前記内線電話が記憶する外線の電話網の電話番号を含む電話帳を受信し、電話帳に含まれる外線の電話網の電話番号を選択する電話番号選択手段と、
前記選択した外線の電話網の電話番号が前記外線情報データにあるかいなかを判定する外線情報データ判定手段と、
前記外線情報データ判定手段があると判定した場合に、前記選択した外線の電話網の電話番号と一意に対応づけられているシステム番号を前記外線情報データから検索し、前記選択した外線の電話網の電話番号を前記検索したシステム番号に更新するシステム番号更新手段と、
前記更新したシステム番号を含む電話帳を生成する第1の電話帳生成手段と、
前記第1の電話帳生成手段が生成した電話帳を前記内線電話に送信する第1の電話帳送信手段と、
を備えることを特徴とする電話番号更新装置。
【請求項2】
前記外線情報データ判定手段がないと判定した場合に、システム番号を新規発行し、前記外線情報データに、前記新規発行したシステム番号を前記選択した外線の電話網の電話番号と一意に対応づけて登録するシステム番号登録手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電話番号更新装置。
【請求項3】
前記外線情報データ判定手段がないと判定した場合に、前記システム番号更新手段は、前記選択した外線の電話網の電話番号を当該新規発行したシステム番号に更新することを特徴とする請求項2に記載の電話番号更新装置。
【請求項4】
外線の電話網の電話番号と内線番号とが一意に対応づけられた社内情報データを記憶する社内情報データ記憶手段と、
前記外線情報データ判定手段が判定する前に、前記選択した外線の電話網の電話番号が前記社内情報データにあるかを判定する社内情報データ判定手段と、
前記社内情報データ判定手段があると判定した場合に、前記選択した外線の電話網の電話番号と一意に対応づけられている内線番号を前記社内情報データから検索し、前記選択した外線の電話網の電話番号を前記検索した内線番号に更新する内線番号更新手段と、
前記更新した内線番号を含む電話帳を生成する第2の電話帳生成手段と、
前記第2の電話帳生成手段が生成した電話帳を前記内線電話に送信する第2の電話帳送信手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電話番号更新装置。
【請求項5】
前記電話番号更新装置はさらに、前記外線の電話網と前記内線の電話網との通信確立時に電話番号の変換を行う電話番号処理装置と通信可能に接続された電話番号更新システムを構成し、
前記電話番号更新装置は、
前記内線電話から、前記内線電話が記憶する外線の電話網の電話番号を含む電話帳を受信する前に、前記電話番号処理装置から、前記電話番号処理装置が記憶する外線情報データを受信する外線情報データ受信手段と、
前記電話番号更新装置が記憶する外線情報データを前記受信した外線情報データに更新する第1の外線情報データ更新手段と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電話番号更新システム。
【請求項6】
前記電話番号更新装置は、
前記システム番号登録手段が登録した後に、前記電話番号処理装置に前記電話番号更新装置が記憶する外線情報データを送信する外線情報データ送信手段と、
前記電話番号処理装置は、
前記電話番号処理装置が記憶する外線情報データを前記送信された外線情報データに更新する第2の外線情報データ更新手段と、
を備えることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の電話番号更新システム。
【請求項7】
前記システム番号は外線の電話網の電話番号毎に固有の番号であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の電話番号更新装置。
【請求項8】
前記受信した電話帳に含まれる外線の電話網の電話番号は、固有の着信先と対応づけられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の電話番号更新装置。
【請求項9】
内線の電話網の内線電話と通信可能に接続された電話帳に含まれる電話番号の更新を行い、外線の電話網の電話番号とシステム番号とが一意に対応づけられた外線情報データを記憶する外線情報データ記憶手段を備える電話番号更新装置の制御方法であって、
前記電話番号更新装置の電話番号選択手段が、前記内線電話から、前記内線電話が記憶する外線の電話網の電話番号を含む電話帳を受信し、電話帳に含まれる外線の電話網の電話番号を選択する電話番号選択工程と、
前記電話番号更新装置の外線情報データ判定手段が、前記選択した外線の電話網の電話番号が前記外線情報データにあるかいなかを判定する外線情報データ判定工程と、
前記電話番号更新装置のシステム番号更新手段が、前記外線情報データ判定工程があると判定した場合に、前記選択した外線の電話網の電話番号と一意に対応づけられているシステム番号を前記外線情報データから検索し、前記選択した外線の電話網の電話番号を前記検索したシステム番号に更新するシステム番号更新工程と、
前記電話番号更新装置の第1の電話帳生成手段が、前記更新したシステム番号を含む電話帳を生成する第1の電話帳生成工程と、
前記電話番号更新装置の第1の電話帳送信手段が、前記第1の電話帳生成工程が生成した電話帳を前記内線電話に送信する第1の電話帳送信工程と、
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項10】
内線の電話網の内線電話と通信可能に接続された電話帳に含まれる電話番号の更新を行う電話番号更新装置で読み取り実行可能なプログラムであって、
前記電話番号更新装置を、
外線の電話網の電話番号とシステム番号とが一意に対応づけられた外線情報データを記憶する外線情報データ記憶手段と、
前記内線電話から、前記内線電話が記憶する外線の電話網の電話番号を含む電話帳を受信し、電話帳に含まれる外線の電話網の電話番号を選択する電話番号選択手段と、
前記選択した外線の電話網の電話番号が前記外線情報データにあるかいなかを判定する外線情報データ判定手段と、
前記外線情報データ判定手段があると判定した場合に、前記選択した外線の電話網の電話番号と一意に対応づけられているシステム番号を前記外線情報データから検索し、前記選択した外線の電話網の電話番号を前記検索したシステム番号に更新するシステム番号更新手段と、
前記更新したシステム番号を含む電話帳を生成する第1の電話帳生成手段と、
前記第1の電話帳生成手段が生成した電話帳を前記内線電話に送信する第1の電話帳送信手段と、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−178673(P2012−178673A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−39942(P2011−39942)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】