説明

非対称変調を使用した記録キャリアの識別

記録キャリア識別情報は、非対称変調を使用して記憶される。これにより、再生装置60の正規のデータパス65を通したこの情報へのアクセスが防止される。非対称な情報は、再生装置で行われる固有のデータスライス及び復号化のため、再生装置により自動的に除去される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャネルビットのグループが記録キャリアの識別情報を有する、トラックに記録されたチャネルビットのグループを有する記録キャリア、チャネルビットのグループが記録キャリアの識別情報を有する、トラックに記録されたチャネルビットのグループを有する記録キャリアに記録識別情報を記録する方法、チャネルビットのグループが記録キャリアの識別情報を有する、トラックに記録されたチャネルビットのグループを有する記録キャリアから記録識別情報を検索する方法、チャネルビットのグループが記録キャリアの識別情報を有する、記録キャリアのトラックに記録されたチャネルビットのグループを記録キャリアが有する、記録キャリアに記憶された情報のコピーライト制御方法、アドレス指定手段及びデータ検索手段を有する光ディスク用の再生装置、及びアドレス指定手段及びデータ記録手段を有する記録キャリア用の記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
かかる記録キャリアは、再生装置が記録キャリアを誰が製造したかを判定するのを可能にする製造者が記録キャリアにエントリを供給するCD及びDVDレコードキャリアの形式で知られている。
【0003】
さらに、かかる記録キャリアは、コピーライトの警告が記録キャリアに記録される記録可能及び再書換え可能な記録キャリアから知られている。
【0004】
さらに、かかる記録キャリアは、全ての欠陥が期待された位置にあるかを証明することで再生装置が記録キャリアを識別するのを可能にする、製造者が記録キャリアのマスタの欠陥のもたらすPCゲームから知られている。
【0005】
これら記録キャリアの問題は、記録キャリア識別情報が記録キャリアへのアクセスをもつ誰かにとって容易に利用可能であることである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、記録キャリアへのアクセスをもつ誰かにとって容易に利用可能ではない識別情報をもつ記録キャリアを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するため、記録キャリア識別情報が非対称な変調(asymmetry modulation)でチャネルビットのグループに記憶される点で記録キャリアが特徴とされる。
【0008】
チャネルビットのグループの非対称は再生装置を介して容易にアクセス可能ではないため、チャネルビットのグループの非対称で変調された記録キャリア識別情報は、誰かが記録キャリアへのアクセスを有する場合であっても隠され、アクセス不可能である。
【0009】
再生装置は、非対称を除くデータ検索パスにおけるデータスライサを有し、これにより非対称情報へのアクセスを防止する。
【0010】
更なる実施の形態は、非対称な変調がピット(pit)幅変調であることを特徴とする。
【0011】
より広いピット幅は、より低いリフレクションを示し、DCレベルを効果的に局所的に乱し、チャネルビットのグループの非対称を導入する。チャネルビットのDCレベルの1以上のこれらの乱れは、変調を介して、記録キャリアの識別情報を表すために使用することができる。
【0012】
リフレクションの量に関する情報は、データが再生装置により処理される前にデータスライサにより除かれる。DCコンテンツに関する情報へのアクセス、リフレクションの量へのアクセスは、再生装置における特別の構成なしに可能ではない。
【0013】
更なる実施の形態は、非対称の変調はランニングデジタルサムの変調であることを特徴とする。
【0014】
チャネルコードは、通常、できるだけゼロに近くなるようにコードワードのランニングデジタルサムを提供するように試みる。たとえば、ランニングデジタルサムにわたる制御は、リプレースメントコードを使用することで達成することができ、ここでコードワードのストリームにおける所与の瞬間で、コードワードは、これがランニングデジタルサムにとって有利である場合に低いランニングデジタルサムとなる、別の固有のコードワードで置き換えることができる。リプレースメントコードワードが高いランニングデジタルサムとなる場合、コードワードは、リプレースメントコードワードにより置き換えられる。記録キャリアに記録キャリア識別情報を記憶するため、このスキームは、高いランニングデジタルサムとなる場合にコードワードをリプレースメントコードワードで置き換えることで変更することができる。この期待されるスキームからの変動は、記録キャリア情報を変調するために使用され、コードワードが期待されるよりも高いDCコンテンツを局所的に示すので効果的に非対称な変調となる。
【0015】
更なる実施の形態は、非対称な変調がチャネルビット遷移位置の変調であることを特徴とする。チャネルビットの遷移を再び位置合わせすることで、DCコンテンツが変調され、非対称に達成される。その後のPLLは、遷移を抽出されたクロックと再び揃えるので、DC近くの低周波成分がチャネルビットのHFストリームのスペクトルに導入される間にデータストリームが影響されない。
【0016】
更なる実施の形態は、チャネルビットがパリティ保存コードを使用して符号化されることを特徴とする。
【0017】
パリティ保存コードを使用することは、DC成分、したがってチャネルビットの非対称の非常にタイトな制御を可能にする。このタイトなチャネルビットの非対称からの変動は、非対称検出装置を有する再生装置により容易に検出することができる。
【0018】
更なる実施の形態は、記録キャリア識別情報が予め決定された位置に記憶されることを特徴とする。
【0019】
予め決定された位置に記録キャリア識別情報を記憶することで、再生装置は、その位置にチャネルビットの非対称を迅速に検索し、非対称な変調でチャネルビットのグループについて記録キャリアの一部又は全部をサーチする必要なしに記憶された記録キャリアの識別情報を判定することができる。
【0020】
更なる実施の形態は、予め決定された位置へのポインタは、記録キャリアに記憶されることを特徴とする。
【0021】
それぞれの記録キャリアの同じ位置に情報が記憶されるのを防止するため、ポインタは、すなわち良好にプロテクトされた形式で暗号化されるか、プロテクトされない形式で暗号化されて、それぞれの記録キャリアに記憶される。
【0022】
記録キャリアがポインタを有するとき、再生装置は、各記録キャリアの記録キャリア識別情報を迅速に発見することができる。
【0023】
更なる実施の形態は、記録キャリアがPICバンドを有し、予め決定された位置がPICバンドに記憶されることを特徴とする。PICバンドは、blu−disc規格により定義されており、暗号化された形式又はプロテクトされていない形式でポインタを記憶するのに適している。
【0024】
本発明に係る記録キャリアに記録識別情報を記録する方法は、非対称な変調でチャネルビットのグループにおける記録キャリアの識別情報を変調するステップ、記録キャリアに非対称な変調でチャネルビットのグループを記憶するステップを有している。
【0025】
この方法を実行することで、再生装置の通常のデータパスを通して直接的な抽出が不可能であるように、記録キャリアに識別情報を配置することで記録キャリアの正確な複製を防止しつつ、プレーヤにより記録キャリアから記録キャリアの識別情報の検索を可能にする記録キャリアが形成される。
【0026】
記録キャリアの識別情報を記録する方法の実施の形態は、非対称な変調でチャネルビットのグループにおける記録キャリアの識別情報を変調するステップは、チャネルビットのランニングデジタルサムを変調するステップを含んでいる。
【0027】
ランニングデジタルサムに変調を挿入することで、記録キャリアの識別情報は、再生装置の通常のデータパスを通してではなく、再生装置の内部的にアクセス可能であるのみであって、正規のユーザによる識別情報の抽出を防止する。
【0028】
ランニングデジタルサムにわたる制御は、たとえばリプレースメントコードワードを使用することで達成することができ、コードワードのストリームにおける所与の瞬間で、コードワードは、ランニングデジタルサムについて有利である場合に、より低いランニングデジタルサムとなる別の固有のコードワードにより置き換えることができる。リプレースメントコードワードは、より高いランニングデジタルサムとなる場合、コードワードは、リプレースメントコードワードにより置き換えられない。記録キャリアに記録キャリアの識別情報を記憶するため、このスキームは、より高いランニングデジタルサムとなる場合にコードワードをリプレースメントコードワードで置き換えることで変更することができる。この期待されるスキームからの変動は、記録キャリア情報を変調するために使用され、コードワードが期待されるよりも高いDC成分を局所的に示すので効果的に非対称な変調である。
【0029】
拡散スペクトル技術に従ってウォータマークが適用される。検出のために必要とされる鍵は、ディスクに符号化され、好ましくは暗号化された形式でディスクに符号化される。
【0030】
別の代替は、たとえば正弦波、又は変調された正弦波(AM,FM,PM等)といったアナログ信号の形式でウォータマークの導入である。
【0031】
チャネルビットの遷移変調を使用するとき、高速な閾値判定でPLLとデータスライサを使用することで達成される検出の瞬間に関して遷移の位置を観察することで実行される。この実施の形態では、ウォータマークの帯域幅は高くすることができる。
【0032】
記録キャリアの識別情報を記録する方法の更なる実施の形態は、チャネルビットがパリティ保存コードを使用して符号化されることを特徴とする。
【0033】
パリティ保存コードを使用することで、DC成分したがってチャネルビットの非対称性の非常にタイトな制御が可能となる。このチャネルビットのタイトな非対称性からの変動は、非対称性検出装置を有する再生装置によりさらに容易に検出することができる。
【0034】
記録キャリア識別情報を記録する方法の更なる実施の形態は、記録キャリアに非対称な変調でチャネルビットのグループを記憶するステップが予め決定された位置に記録キャリアの識別情報を記憶するステップを有することを特徴とする。
【0035】
予め決定された位置に記録キャリア識別情報を記憶することで、再生装置は後に、その位置にチャネルビットの非対称性を迅速に検索し、非対称な変調でチャネルビットのグループについて一部又は全部の記録キャリアをサーチする必要なしに、記憶された記録キャリアの識別情報を判定するのを可能にする。
【0036】
記録キャリアの識別情報を記録するための方法の更なる実施の形態は、本方法が記録キャリアに予め決定された位置にポインタを記憶するステップを有することを特徴とする。
【0037】
それぞれの記録キャリアの同じ位置に情報が記憶されるのを防止するため、ポインタは、良好にプロテクトされた形式である暗号化されるか、プロテクトされていない形式のいずれかで、それぞれの記録キャリアに記憶される。
【0038】
記録キャリアはポインタを有するとき、再生装置は、それぞれの記録キャリアの記録キャリア識別情報を迅速に発見することができる。
【0039】
記録キャリアの識別情報を記録する方法の更なる実施の形態は、記録キャリアがPICバンドを有し、予め決定された位置のポインタがPICバンドに記憶されることを特徴とする。
【0040】
PICバンドは、blu−disc規格により定義され、暗号化又はプロテクトされていない形式でポインタを記憶するのに適している。
【0041】
本発明に係る記録キャリアから記録識別情報を検索する方法は、記録キャリアからの非対称変調でチャネルビットのグループを検索するステップ、非対称な変調でチャネルビットの検索されたグループから記録キャリア識別情報を復調するステップを有する。
【0042】
非対称な変調により、このために再生装置における準備がないので、通常のデータパスを通して記録キャリアの識別情報にユーザがアクセスするのを防止する。
【0043】
再生装置で使用されるデータスライサのため、非対称の変調は、コードワードからデータが抽出される前に除かれる。
【0044】
代替的に、非対称の変調がコードワードへの符号化の間に達成される場合、コードワードからのデータの検索の間に、非対称の変調の除去が実行される。
【0045】
さらに、記録キャリア識別情報の容易な検索及び検証は、データスライサの前又はコードワードの符号化の前に位置される復調手段を提供することで再生装置において達成することができ、非対称変調手段には、信号がなお非対称変調を含む場合に記録キャリアから検索された信号が供給される。
【0046】
記録キャリアの識別情報を検索する方法の実施の形態は、非対称変調によるチャネルビットのグループからの記録キャリア識別情報を復調するステップは、チャネルビットのランニングデジタルサムを復調するステップを含むことを特徴とする。
【0047】
非対称変調の検索は、非対称な変調が符号化により達成されたときにデータスライサの後で達成することもできる。データスライサの後で、DCコンテンツの制御用に使用されたリプレースメントコードワードがなお存在し、これらコードワードの復号化の間で、非対称の変調を使用して記憶された情報が利用可能になる。リプレースメントコードワードであるか、又はリプレースメントコードワードにより潜在的に置き換えられるコードワードのいずれかのコードワードに遭遇したとき、置き換えるべきか、置き換えないかといった実際の判定は、DC制御について、期待される最適な判定に比較することができる。最適な判定からの変動は、非対称な変調及び復調の基礎を達成することを形成する。
【0048】
記録キャリア識別情報を検索する方法の更なる実施の形態は、記録キャリアからの非対称変調でチャネルビットのグループを検索するステップが予め決定された位置から記録キャリア識別情報を検索するステップを含んでいる。
【0049】
記録キャリア識別情報のアドレスが既知であるので、検索の複雑さが低減され、記録キャリア識別情報の速度及び検索が増加する。
【0050】
記録キャリア識別情報を検索する方法の更なる実施の形態は、本方法が記録キャリアから予め決定された位置にポインタを検索するステップを含むこと、非対称変調によるチャネルビットがポインタにより示される予め決定された位置から検索されることを特徴とする。
【0051】
記録キャリアから記録キャリアに、プロダクションランからプロダクションランに、又は製造業者から製造業者に記録キャリア識別情報の位置を変えることができるため、ポインタを提供することができる。ポインタは、再生装置に正確な位置を伝えるか、又は、記録キャリア識別情報を発見することができる記録キャリア上の領域を伝える。記録キャリア識別情報のサーチは、同時に記録キャリアの作成の間にフレキシビリティを許容しつつ、時間及び複雑さの上で低減される。
【0052】
記録キャリア識別情報を検索する方法の更なる実施の形態は、記録キャリアがPICバンドを有し、予め決定された位置のポインタがPICバンドから検索されることを特徴とする。
【0053】
PICバンドは、blu−disc規格により定義され、暗号化された形式又はプロテクトされていない形式でポインタを記憶するのに適している。
【0054】
チャネルビットのグループが記録キャリア識別情報を有する、記憶キャリアのトラックに記録されたチャネルビットのグループを有する記録キャリアを記録キャリアが有する、記録キャリアに記憶された情報のコピーライト制御方法は、記録キャリアからの非対称な変調でチャネルビットのグループを検索するステップ、非対称な変調でチャネルビットの検索されたグループから記録キャリアの識別情報を復調するステップ、記録キャリアのコピーライトステータスを確立するため、記録キャリア識別情報を処理するステップを含んでいる。
【0055】
非対称の変調により、非対称に変調されたデータにアクセスするために再生装置において準備がないため、通常のデータパスを通して記録キャリア識別情報にユーザがアクセスするのを防止する。
【0056】
再生装置で使用されるデータスライサのため、コードワードからデータが抽出される前に非対称な変調が除かれる。
【0057】
代替的に、非対称な変調がコードワードへの符号化の間に達成された場合、コードワードからのデータの検索の間に非対称な変調の除去が実行される。
【0058】
さらに、記録キャリア識別情報の容易な検索及び検証は、データスライサの前又はコードワードの復号化の前に位置される復調手段を提供することで再生装置において達成することができ、非対称の復調手段には、信号がなお非対称変調を含む場合に記録キャリアから検索された信号が提供される。記録キャリア識別情報を検索した後、再生装置は、記録キャリアの材料のコピーライト状態を判定することができる。記録キャリアのマテリアルが複製される場合があることをコピーライトが示す場合、レコーダは、再生装置により提供されたときマテリアルを記録するのを許可されたことを記録装置に示すことで、たとえばマテリアルを解放する。
【0059】
記録キャリアのマテリアル、又はその一部は複製されない場合があることをコピーライトが示す場合、再生装置は、記録装置からのマテリアルの要求を拒否するか、複製が違法であることを記録装置に示すことができる。違法な複製を防止するメカニズムは、再生装置又はレコーダのいずれかに位置することができる。
【0060】
代替的に、記録キャリア識別情報は、違法な記録キャリアの再生を防止するために使用することができる。それら違法な記録キャリアは、記録キャリア識別情報が先に概説された複製の間に失われるため、適切な記録キャリア識別情報を有さない。再生装置は、適切な記録キャリア識別情報が失われているか又は誤っているときは何時でも記録キャリアのマテリアルへのアクセスを拒否する。
【0061】
記録キャリアに記憶された情報のコピーライト制御の更なる実施の形態は、記録キャリアからの非対称な変調によりチャネルビットのグループを検索するステップは、予め決定された位置から記録キャリアの識別情報を検索するステップを含むことを特徴とする。予め決定された位置から記録キャリアの識別情報を検索することで、ランダムな位置からの検索に比較して検索が迅速になる。
【0062】
記録キャリアに記憶された情報のコピーライト制御の方法の更なる実施の形態では、記録キャリアから予め決定された位置へのポインタを検索するステップを有すること、非対称の変調によるチャネルビットがポインタにより示される予め決定された位置から検索されることを特徴とする。
【0063】
記録キャリア識別情報を検索する前にポインタをはじめに検索することで、記録キャリア識別情報の位置は、記録キャリアから記録キャリアに、プロダクションランからプロダクションランに、製造業者から製造業者に、レコーダからレコーダに変えることができる。これにより、コピーライト制御の容易な回避を防止する。
【0064】
記録キャリアに記憶された情報のコピーライト制御の方法の更なる実施の形態は、記録キャリアがPICバンドを有し、予め決定された位置のポインタがPICバンドから検索されることを特徴とする。PICバンドにおけるポインタを記憶することで、他のディスクに関連する情報と共に情報に容易にアクセスすることができる。
【0065】
本発明に係るアドレス指定手段及びデータ検索手段を有する光ディスク用の再生装置は、再生装置が、アドレス指定手段により示されたアドレスから記録キャリアから検索されたチャネルビットのグループの非対称を復調することで、記録キャリアから記録キャリア識別情報を検索するために構成されるDC成分検索手段をさらに有することを特徴とする。
【0066】
再生装置の実施の形態は、再生装置が、記録キャリアのコピーライトステータスを確立するため記録キャリアの識別情報を処理するためにアドレス指定手段が構成され、記録キャリアの位置からアドレスを検索するために構成されるコピー制御装置を更に有しており、アドレス指定手段は、記録キャリアの位置へのポインタを検索し、DC成分検索手段への位置を示すために構成されている。
【0067】
再生装置の更なる実施の形態は、記録装置が、チャネルビットのグループの非対称を変調することで、記録キャリアに記録キャリア識別情報を記憶するために構成される非対称変調装置を更に有し、非対称変調装置は、アドレス指定手段により示された記録キャリアの位置に非対称変調装置により供給されたチャネルビットのグループを記録するために構成されるデータ記録手段に結合される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0068】
本発明は、添付図面に基づいて説明される。
説明は、局所的なDC成分の乱れを使用するが、この乱れがより多くのチャネルビットのグループにわたり広がるより統計的なアプローチも実施可能である。
【0069】
図1は、ピット幅変調を通したチャネルビットの非対称を示している。通常の変調されていないチャネルビット1のグループが示されている。ハイレベルは、記録キャリアにより光の反射(reflection)、すなわちランドを示し、ロウレベルは、低い反射、すなわちマークを示す。
【0070】
さらに、DC成分の曲線2,4が示されている。信号のDC成分は、様々なビットの寄与を統合することで決定される。通常の変調されていないチャネルビット1のグループは、例示のために、ランドとマークとの一連の短い交互を含んでいる。チャネルビットのグループのDC成分への平均的な寄与は、DC成分の曲線2の対応するセクションにおける一定の値により示されるゼロである。より長いランド1aがリフレクションの長い期間につながるとき、DC成分の曲線2は、正の寄与を提供することで第一のレベル2aに増加する。その後、低い反射をもつ等しい長いマーク1bは、負の寄与を提供することで、DC成分の曲線2をゼロにバランスする。
【0071】
ピットの幅が増加するとき、マークの反射は、先に説明された通常の状況に比較して更に減少する。
【0072】
チャネルビット3の変調されたグループは、長いマーク3bの低い反射率により表される広いピットを含む。長いマーク3bは、長いランド3aよりも多くの負の寄与を提供する。結果的に、DC成分の曲線が、通常の状況の第一のレベル2aに等しい第一のレベル4aに到達したとき、長いマーク3aの負の寄与は、DC成分の曲線4をゼロに戻す代わりに、DC成分を負の値4bに到達させる。
【0073】
信号の望まれる特性がDC成分フリーである。DC成分は、その理由のため、ロウに保持され、チャネルビットのグループ、コードワード、又はコードワードのグループの終わりでDC成分のゼロに戻る(a return to zero)。
【0074】
チャネルビットのグループの終わり4cでのゼロからの偏差は、異常な状況として検出することができ、概説されたDC成分の変調がデータ又はマーカ若しくはウォータマークを表すのを可能にする。
【0075】
図2は、符号化を通してチャネルビットの非対称を示している。
通常の変調されていないチャネルビット20のグループが示されている。ハイレベルは、記録キャリアによる光の反射、すなわちランドを示し、ロウレベルは、低い反射、すなわちマークを示している。
【0076】
通常の変調されていないチャネルビット20のグループは、例示の目的のため、一連のランドとマークの短い交互を含んでいる。チャネルビットのグループのDC成分への平均的な寄与は、DC成分の曲線21の対応するセクションにおける一定の値により示されるゼロである。長いランド20aがリフレクションの長い期間につながるとき、DC成分の曲線21は正の寄与を提供することで第一のレベル21aに増加する。その後、低い反射率をもつ同じ長さのマーク20bは、負の寄与を提供することでDC成分の曲線21をゼロ21bにバランスし、したがってDC成分を減少する。
【0077】
チャネルビットのグループに非対称性を導入するために符号化が使用されるとき、異なるビットのパターンは、先に記載された通常の状態に比較して生成される。
【0078】
チャネルビット22の変調されたグループは、対応する長い期間のマーク20bと比較したとき、より短い期間のマーク22bにより表され、対応する短いランド20cに比較したとき、長い期間のランド22により表される異なるビットのパターンを含む。
【0079】
より短いマーク22bは、長いランド20bよりも短い負の寄与を提供する。結果的に、DC成分の曲線23が、通常の状況の第一のレベル21aに等しい第一のレベル23aに到達したとき、長いマーク22bの負の寄与により、DC成分の曲線23をゼロに戻す代わりに、DC成分を正の値23bに減少させる。
【0080】
その後、長いランド22は、DC成分に正の寄与を提供し、DC成分の曲線23のより多くの正の終わりの値23dを生じる。望まれる信号の特性は、DC成分がないことである。DC成分は、その理由のため低く保持され、チャネルビット、コードワード、又はコードワードのグループの終わりでDC成分のゼロに戻る(return to zero)。
【0081】
チャネルビットのグループの終わり23dでのゼロからの変動は、異常な状況として検出することができ、概説されたDCコンテンツの変調がデータ又はマーカ若しくはウォータマークを表すのを可能にする。
【0082】
図3は、遷移の変調を通してチャネルビットの非対称を示している。チャネルビットの遷移を変調するときの状況は、図2で説明される状況に類似している。ランドとマークの期間の変更は対称性を乱し、チャネルビットの終わりでノンゼロのDC成分を生じる。図3では、図2におけるのとは異なる符号化を適用することで達成されないが、遷移それ自身をシフトする結果である。データを検索可能にするため、遷移のシフトが制限される。これは、クロックリカバリ後のその後の検出が遷移のシフトが行われない状況に比較して検索されている同じデータとなるためである。
【0083】
通常の変調されていないチャネルビット30のグループが示されている。再び、ハイレベルは、記録キャリアによる光の反射、すなわちランドを示し、ロウレベルは、低い反射、すなわちマークを示している。
【0084】
通常の変調されていないチャネルビット30のグループは、例示のために、一連のランドとマークとの短い交互を有している。チャネルビットのグループのDC成分への平均的な寄与は、DC成分の曲線31の対応するセクションにおける一定の値により示されるゼロである。長いランド30aが反射の長い期間をもたらすとき、DC成分の曲線31は、正の寄与を提供することで第一のレベル31bに増加する。その後、低い反射率をもつ等しく長いマーク30bは、負の寄与を提供することでDC成分の曲線3をゼロ31cにバランスする。
【0085】
チャネルビットのグループに非対称性を導入するために遷移のシフトが使用されるとき、ランド及びマークの幅が変化される。ランドとマークとの間の1つの遷移を移動することは、全体の長さを変えることではなく、マークをランド比に変える。
【0086】
チャネルビット32の変調されたグループは、かかるシフトされた遷移を含む。拡張されたランド32aは、より長い時間について正の寄与をDC成分に提供し、通常の状況で到達されるレベル31bに比較したとき、より高いレベル33aとなる。その後の低減されたマーク32bは、DC成分33チャネルビットのグループの終わり33cでもはやゼロに戻らない結果により、短い時間について負の寄与を提供する。
【0087】
望まれる信号特性は、DC成分のないことである。DC成分は、その理由のためロウに保持され、チャネルビットのグループ、コードワード又はコードワードのグループの終わりでDC成分のゼロに戻る(return to zero)。
【0088】
チャネルビットのグループの終わり23dでゼロからの偏差は、したがって異常な状況として検出され、概説されたDC成分の変調がデータ又はマーカ若しくはウォータマークを表すのを可能にする。
【0089】
ディスクの特定の位置で、チャネルビットのグループの非対称が変調される。この手段は、コピー不可能な(non-copy-able)ウォータマークをディスクに生成する。再生で、この非対称性は、DC成分から回復される。ウォータマークの成分及び位置が正しくない場合、プレーヤは、ディスクを再生するのを拒否する。
【0090】
仮想的な全てのディスクコピー方法はチャネルビットのタイミングを回復するので、ウォータマークはディスクのクローニングの後に消える。タイミング回復なしでの完全なアナログコピーは、ウォータマークを保持するが、これはコピー上のタイミングジッタの増加につながる。これは、ジッタの増加されたレベルを通知することでコピーとして、コピー再生可能にするか、又は少なくとも識別可能にする。
【0091】
図4は、非対称に関するデータスライスの作用を示している。
スライサの作用は、より広いピットによる低い反射を含むチャネルビットのグループを使用して説明される。
【0092】
チャネルビット40のグループは、長いランド40a及び長いマーク40bを含んでいる。
【0093】
他のランド及びマークの長さは、例示のために短く保持されており、実際に存在するか又は可能なチャネルビットのグループを必ずしも反映するものではない。本発明の説明のため、ランドとマークからそれらを離して設定するため異なるサイズが与えられている。
【0094】
このチャネルビットのグループは、適切な検出閾値47を確立するため、コンパレータ42a及び装置42bを有する、従来のデータスライサ42に入力44を介して供給される。
【0095】
装置42bは、適切な閾値47をコンパレータ42aに供給し、マーク40bの低い方のレベルのような振幅の変動を除去しつつ、コンパレータ42aがチャネルビット40のグループの全てのタイミング情報を含む出力信号41を供給するのを可能にする。長いランド41a及び長いマーク41bの期間は、チャネルビットの長いランド40a及び長いマーク40bに等しい。データスライサは、出力45でのチャネルビットを表すが、他のマークのレベルに等しい長いマーク41bのレベルをもつ出力信号41を提供する。
【0096】
結果的に、チャネルビット40における変調により記憶される情報は、出力信号41において失われる。
【0097】
データスライサ42にチャネルビット40を提供するのに加えて、チャネルビット40は、たとえば積分器の構成で実現される、DC成分装置43に供給される。次いで、DC成分装置43は、出力46での決定されたDC成分を供給する。そのように提供されたDC成分は、期待されるDC成分から変動する。これは、データスライサからの出力信号41がDC成分の曲線48により例示されるようにDCフリーであるため容易に決定することができる。
【0098】
データスライサの前後のDC成分の間のシンプルな比較により差が見つかり、記録キャリアの識別情報の検出及び復調を可能にする。
【0099】
なお、図4は、反射の変化がDC成分を乱すために使用されるケースを例示している。遷移のシフト又は符号化の使用のようなタイミングのバリエーションのケースでは、データスライサは、記録キャリア識別情報を除かないが、リプレースメントコードワードがオリジナルのコードワードで置き換えられる復号化ステップ、又はクロックリカバリ、及びその後のサンプリングは、DC成分の乱れを除く。
【0100】
遷移のシフトのケースでは、チャネルビットからのクロックリカバリ用に使用される位相ロックループ(PLL)は、遷移のシフトをPLLの位相コンパレータでエラー信号として見せるので、復調を提供することができる。
【0101】
ディスクの特定の位置で、チャネルビットのグループの非対称が変調される。この手段は、コピー不可能なウォータマークをディスクに生成する。再生で、この非対称性を回復することができる。ウォータマークの成分及び位置が正しくない場合、プレーヤはディスクを再生するのを拒否する。
【0102】
仮想的な全てのディスクコピー方法は、チャネルビットのタイミングを回復するので、ウォータマークはディスクのクローニングの後に消える。タイミングの回復なしで完全なアナログコピーのみがウォータマークを保持するが、コピータイミングのジッタの増加につながる。これはコピーを再生不可能にする場合がある。
【0103】
図5は、非対称性をもつ記録キャリアを示している。Blue−Disc−ROMディスク50では、チャネルビット52のグループの非対称性は、ウォータマークビットのグループにより変調される。非対称性をもつチャネルビット52のグループの位置及びウォータマークのグループを示す値は、たとえばPICバンド51における予め定義された位置で記憶される。
【0104】
チャネルビット52の1以上のグループの位置のストレージにより、良好なセキュリティを提供しつつ、チャネルビット52のグループの迅速なアクセス及び検索を可能にする。これは、情報が利用不可能なとき、暗号化の使用のため、時間のかかる記録キャリアの完全なサーチが必要とされるためである。
【0105】
図6は、非対称検出器を有する再生装置を示している。
再生装置60は、記録キャリア61からデータを検索する。
【0106】
図5に説明されるように、記録キャリアの識別情報が何処に位置されるかに関する情報は、PICバンドからblue−discのケースで、記録キャリアに特定のエリアからはじめに検索される。
【0107】
非対称の変調を含むチャネルビットのグループはひとたび検索されると、図6のブロック図が有効となる。PICバンドからのアドレスの検索は、通常のプレーヤの機能であって、説明する必要がない。さらに、適用される場合、PICバンドにおける鍵及びアドレス指定情報の復号は、プロセッサ装置66で達成される。
【0108】
記録キャリアからの記録キャリア識別情報を検索するため、プレーヤ60は、プロセッサ装置66によりベーシックエンジン62に供給されるアドレスからチャネルビットを検索するベーシックエンジン62を含む。検索されるチャネルビットは、データスライサ63及びDC成分判定装置64に供給される。データスライサ63は、データスライスの副作用として、更なる復号化のやめのデータパスにチャネルビットを供給する前にチャネルビットからの非対称を効果的に除く。さらに、更なるDC成分判定装置67は、データスライサ63の後にチャネルビットのDC成分を判定する。この更なるDC成分判定装置67は、たとえば符号化によりチャネルビットに配置されるタイプの制約のために、チャネルビットのDC成分が事前に既知である場合には必要とされない。次いで、プロセッサは、期待される位置で、期待されるデータが検索されるチャネルビットのDC成分で検出されるようなチャネルビットの非対称を使用して変調されたかに関するDC成分判定装置64の出力に基づいて復調する。
【0109】
その後、プロセッサは、データパス65におけるチャネルビットの更なる復号化を阻止又は可能にするか、又は代替的に、マテリアルがコピーライトされていること、又は他の装置により記録されていない場合があることを外部装置に示す。
【0110】
記録キャリアがひとたび識別されると、既知のコピーライト制御システムを使用することができる。
【0111】
データスライサ63はデータパス65による処理にチャネルビットを供給する前に記録キャリア識別情報を除くため、ユーザは、記録キャリア識別情報へのアクセスを有さない。データスライサ63、DC成分判定装置64及び67、及びプロセッサ66は、ユーザによるアクセスを防止して、1つの装置に統合することができる。鍵の復号、チャネルビットのグループの位置及びチャネルビットのグループの実際の内容は、アクセスから良好にプロテクトされる。
【0112】
ウォータマークは、特に、データスペクトルの低周波領域に現れ、検出レベルを観察することで回復することができるか、シンプルなロウパス又はバンドパスフィルタで再生信号をフィルタリングすることで回復することができる。保証された17PP DC抑圧のため、本発明はBDに特に適している。ウォータマーク検出SNRは、低周波コードのスペクトルを制限するため、符号化によりチャネルビットのDC成分を最小にするための方法を適用することで更に拡張することができる。後者の方法は、非対称な変調の振幅を低減するために有効である。
【0113】
ディスクからディスクにウォータマークの位置及び内容を変えることで、本方法のセキュリティが拡張される。Bluディスクドライブの信号処理では、CA信号及びPP信号から鍵及びウォータマークが検出される。積分器の出力(検出閾値)は、HF信号に非対称な平均値に従う。これは公知の原理であって、CDプレーヤで既に適用されている。これは、チャネルコードのDC抑圧特性のために機能する。
【0114】
本実施の形態では、ウォータマークの帯域幅は閾値制御ループの帯域幅にあることが想定される。したがって、非対称の変調を補正するため、スライサはその閾値を調節しないので、ウォータマークはジッタを増加しない。
【0115】
スライサの制御帯域幅を超えて、非対称の変調は、閾値検出器の出力になお存在し、ジッタが増加する。
再生の前に、プレーヤは、特定の位置でウォータマークの内容をチェックする。ウォータマークの内容及び位置は、たとえばPIC帯域(Blu Disc規格)におけるディスクの特定の位置に符号化される。
【0116】
図7は、ウォータマークとして非対称を使用してコピーライト制御システムを示している。
レコーダ70は、その機能の一部としてデータをチャネルビットに符号化するデータパス75を含む。次いで、データパスは、チャネルビットを変調器73に供給する。
【0117】
図1、図2及び図3に記載されるように、変調は幾つかの形式を取ることができる。
チャネルビットの遷移のシフト。広い方のピットを低い方の反射に記録されるべき所定のマークに割り当て。DC成分を制御するためにデータストリームに通常生じないコードワードでコードワードを置き換えることによる、符号化後のリプレースメントコードワードの使用。
【0118】
したがって、変調器73は、遷移変調器、コードワードリプレーサ、又はレーザビームパワーモジュレータとして実現される。
プロセッサ76は、データパス75から情報を受け、チャネルビットにおける非対称変調の挿入を制御する。プロセッサ76は、チャネルビットが記憶される位置を更に制御し、ベーシックエンジン72にそのようにすることを指示する。
【0119】
このように処理されたチャネルビットは、記録キャリア61に記録するためにベーシックエンジンに供給される。
変調器73がレーザビーム変調器であるケースで、ベーシックエンジンは、チャネルビットを記録するために使用するビームのレーザパワーを変化可能である必要があることは明らかである。他の2つの変調器の実施の形態のケースでは、正規のベーシックエンジンで十分である。
【0120】
レコーダは、さらに、PICビットのような記録キャリアの特定のエリアにおける非対称な変調でチャネルビットの位置を記録する。
レコーダの通常のコンフィギュレーションは、記録のこの部分について適しており、説明する必要がない。同じことが、規則的なやり方でプロセッサ76により処理されるため、鍵の暗号化にも当てはまる。
【0121】
本発明は、プロフェッショナルレーザビームレコーダに制限されず、セキュリティの目的でCD−RW、DVD−RW、BD−REのような記録可能なディスクドライブにも適用される。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】ピット(pit)幅変調を通したチャネルビットの非対称を示す図である。
【図2】符号化を通したチャネルビットの非対称を示す図である。
【図3】遷移変調を通したチャネルビットの非対称を示す図である。
【図4】非対称に関するデータスライサの作用を示す図である。
【図5】非対称をもつ記録キャリアを示す図である。
【図6】非対称検出器を有する再生装置を示す図である。
【図7】ウォータマークとして非対称を使用したコピーライト制御システムを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネルビットのグループが記録キャリアの識別情報を含む、トラックに記録されるチャネルビットのグループを含む記録キャリアであって、
前記記録キャリア識別情報は、非対称変調によりチャネルビットのグループに記憶される、
ことを特徴とする記録キャリア。
【請求項2】
前記非対称な変調はピット幅変調である、
ことを特徴とする請求項1記載の記録キャリア。
【請求項3】
前記非対称な変調はランニングデジタルサム変調である、
ことを特徴とする請求項1記載の記録キャリア。
【請求項4】
前記非対称な変調はチャネルビットフランク位置の変調である、
ことを特徴とする請求項1記載の記録キャリア。
【請求項5】
前記チャネルビットは、パリティ保存コードを使用して符号化される、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の記録キャリア。
【請求項6】
前記記録キャリアの識別情報は、予め決定された位置に記憶される、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の記録キャリア。
【請求項7】
当該記録キャリアには、前記予め決定された位置へのポインタが記憶される、
ことを特徴とする請求項6記載の記録キャリア。
【請求項8】
前記記録キャリアはPICバンドを含み、前記予め決定された位置のロケーションは前記PICバンドに記憶される、
ことを特徴とする請求項7記載の記録キャリア。
【請求項9】
チャネルビットのグループが記録キャリアの識別情報を含む、トラックに記録されるチャネルビットのグループを含む記録キャリアに記録識別情報を記録する方法であって、
非対称な変調によるチャネルビットのグループおける記録キャリアの識別情報を変調するステップと、
前記記録キャリアに非対称な変調によるチャネルビットのグループを記憶するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項10】
非対称の変調によるチャネルビットのグループにおける記録キャリアの識別情報を変調する前記ステップは、チャネルビットのランニングデジタルサムを変調するステップを含む、
ことを特徴とする請求項9記載の記録キャリアの識別情報を記録する方法。
【請求項11】
前記チャネルビットは、パリティ保存コードを使用して符号化される、
ことを特徴とする請求項9又は10記載の記録キャリアの識別情報を記録する方法。
【請求項12】
前記記録キャリアに非対称な変調によるチャネルビットのグループを記憶する前記ステップは、予め決定された位置に前記記録キャリアの識別情報を記憶するステップを含む、
請求項9又は10記載の記録キャリアの識別情報を記録する方法。
【請求項13】
当該方法は、前記記録キャリアの予め決定された位置にポインタを記憶するステップを含む、
ことを特徴とする請求項12記載の記録キャリアの識別情報を記録する方法。
【請求項14】
前記記録キャリアはPICバンドを含み、前記予め決定された位置のポインタは前記PICバンドに記憶される、
ことを特徴とする請求項13記載の記録キャリアの識別情報を記録する方法。
【請求項15】
チャネルビットのグループが記録キャリアの識別情報を含む、トラックに記録されたチャネルビットのグループを含む記録キャリアから記録識別情報を検索する方法であって、
前記記録キャリアから非対称な変調によるチャネルビットのグループを検索するステップと、
非対称な変調によるチャネルビットの検索されたグループから記録キャリアの識別情報を復調するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
非対称な変調によるチャネルビットのグループから記録キャリアの識別情報を復調する前記ステップは、前記チャネルビットのランニングデジタルサムを復調するステップを有する、
ことを特徴とする請求項15記載の記録キャリアの識別情報を検索する方法。
【請求項17】
前記記録キャリアから非対称な変調によるチャネルビットのグループを検索する前記ステップは、予め決定された位置から前記記録キャリアの識別情報を検索するステップを含む、
請求項15又は16記載の記録キャリアの識別情報を検索する方法。
【請求項18】
当該方法は、前記記録キャリアから予め決定された位置へのポインタを検索するステップを含み、非対称な変調によるチャネルビットは、前記ポインタにより示される予め決定された位置から検索される、
ことを特徴とする請求項17記載の記録キャリアの識別情報を検索する方法。
【請求項19】
前記記録キャリアはPICバンドを含み、前記予め決定された位置のポインタは、前記PICバンドから検索される、
ことを特徴とする請求項18記載の記録キャリアの識別情報を検索する方法。
【請求項20】
チャネルビットのグループが記録キャリアの識別情報を含む、記録キャリアのトラックに記録されるチャネルビットのグループを有する記録キャリアを記録キャリアが含む、記録キャリアに記憶された情報のコピーライト制御のための方法であって、
前記記録キャリアから非対称な変調によるチャネルビットのグループを検索するステップと、
非対称な変調によるチャネルビットの検索されたグループから前記記録キャリアの識別情報を復調するステップと、
前記記録キャリアのコピーライトステータスを確立するため、前記記録キャリアの識別情報を処理するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項21】
前記記録キャリアから非対称な変調によるチャネルビットのグループを検索する前記ステップは、予め決定された位置から前記記録キャリアの識別情報を検索するステップを含む、
ことを特徴とする請求項20記載の記録キャリアの識別情報を検索する方法。
【請求項22】
当該方法は、前記記録キャリアから予め決定された位置へのポインタを検索するステップを含み、非対称な変調による前記チャネルビットは、前記ポインタにより示される予め決定された位置から検索される、
ことを特徴とする請求項21記載の記録キャリアの識別情報を検索する方法。
【請求項23】
前記記録キャリアはPICバンドを含み、前記予め決定された位置のポインタは前記PICバンドから検索される、
ことを特徴とする請求項22記載の記録キャリアの識別情報を検索する方法。
【請求項24】
アドレス指定手段とデータ検索手段を有する光ディスク用の再生装置であって、
前記再生装置は、前記アドレス指定手段により示されるアドレスから記録キャリアから検索されたチャネルビットのグループの非対称を復調することで、前記記録キャリアからの記録キャリア識別情報を検索するために構成されるDC成分検索手段を更に有する、
ことを特徴とする再生装置。
【請求項25】
前記再生装置は、前記記録キャリアの位置からのアドレスの記録キャリアのコピーライトステータスを確立するため、前記記録キャリアの識別情報を処理するために構成されるアドレス指定手段を検索するために構成されるコピーライト制御装置を更に有し、前記アドレス指定手段は、前記記録キャリアからロケーションへのポインタを検索し、前記DC成分検索手段へのロケーションを示すために構成される、
請求項24記載の再生装置。
【請求項26】
アドレス指定手段及びデータ記録手段を有する記録キャリア用の記録装置であって、
前記記録装置は、チャネルビットのグループの非対称を変調することで記録キャリアに記録キャリアの識別情報を記憶するために構成される非対称変調装置を更に有し、前記非対称変調装置は、前記アドレス指定手段により示される前記記録キャリアの位置に前記非対称変調装置により提供されるチャネルビットのグループを記録するために構成される前記データ記録手段に結合される、
ことを特徴とする記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−506206(P2007−506206A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−525961(P2006−525961)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【国際出願番号】PCT/IB2004/051613
【国際公開番号】WO2005/027116
【国際公開日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願人】(501344315)コニンクリユケ フィリップス エレクトロニクス エヌ.ブイ. (174)
【Fターム(参考)】